JP3683559B2 - 支柱抜き取り装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、支柱抜き取り装置に係り、特にいわゆるトンネルマルチに使用する複数本の支柱を抜き取る際に用いられる支柱抜き取り装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
作物の冬場の防寒対策や定植後の生育促進、病害虫予防対策、雑草予防対策など様々の場面で、作物が栽培されている圃場の畝をトンネル状に覆うトンネルマルチが用いられている。このトンネルマルチは、複数本の弾性を有した棒状の支柱をそれぞれ湾曲させて弓形にし、この弓形支柱の両端を圃場に連続的に打ち込み、これらの打ち込まれた複数本の支柱に合成樹脂シート製のいわゆるマルチフィルムを張架して形成されている。
【0003】
そして、トンネルマルチは、作物の栽培が終了するとマルチフィルムを除去した後に、打ち込まれた支柱を圃場から抜き取り解体される。このときに、複数本の支柱の抜き取りを一本ずつ作業者の手作業により行うと手間がかかるため、図3に示すような支柱抜き取り装置1を用いて抜き取り作業が行われている。
【0004】
この支柱抜き取り装置1は、複数本の支柱が打ち込まれた圃場の畝を跨いで走行可能な4つの車輪の上に配置された走行機体部2と、走行機体部2の幅方向に並列配置され圃場から支柱を支持しながら抜き取ると共に搬送する一対の抜き取り搬送手段3、3と、抜き取り搬送手段3、3に支持され抜き取り搬送された支柱を貯留する支柱貯留部4とから大略構成されている。
【0005】
抜き取り搬送手段3、3は、走行機体部2に対向配置されて支持され回転駆動されて支柱を挟持搬送する一対の上側無端ベルト5、5と、一対の下側無端ベルト6、6とからなる。一対の上側無端ベルト5、5は、上側前プーリ7、7と上側後プーリ8、8間にそれぞれ巻き掛けられている。また、一対の下側無端ベルト6、6は、下側前プーリ9、9と下側後プーリ10、10間にそれぞれ巻き掛けられている。
【0006】
また、一対の上側無端ベルト5、5と下側無端ベルト6、6には、互いに対向する面に支柱挟持搬送面11、11が形成されている。更に、下側無端ベルト6、6の先端側には、支柱抜き取り時に支柱を引っ掛けて支柱挟持搬送面11、11に誘導する一対の引っ掛け部12、12が設けられている。
【0007】
上側前プーリ7、7は、プーリ支持用フレーム13に支持されて回転自在となっている。上側後プーリ8、8は、同じくプーリ支持用フレーム13に支持されて回転自在であり、上側前プーリ7、7に対して走行機体部2側に配置されている。
【0008】
同様に、下側前プーリ9、9は、プーリ支持用フレーム13に支持されて回転自在である。下側後プーリ10、10は、同じくプーリ支持用フレーム13に支持されて回転自在であり、下側前プーリ9、9に対して走行機体部2側に配置されている。
【0009】
このような支柱抜き取り装置1を用いて支柱を抜き取るには、まず、一対の抜き取り搬送手段3、3の先端に設けられた支柱引っ掛け部12、12を下降させ、走行機体部2の走行により支柱引っ掛け部12、12の先端に支柱を配置させる。ここで、支柱引っ掛け部12、12の先端に支柱を配置させると、支柱は支柱引っ掛け部12、12に引っ掛けられ、下側無端ベルト6、6によって支柱挟持搬送面11、11に誘導される。そして、この支柱は支柱挟持搬送面11、11で挟持搬送される共に、圃場から引き抜かれ、抜き取り搬送手段3、3に支持されている支柱貯留部4に搬送され、貯留される。これらの作業を走行機体部2の走行と同時に行うことで複数本の支柱を連続的に容易に抜き取ることができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記支柱抜き取り装置1では、圃場から支柱を抜き取る際に、支柱が自身の弾性力により、支柱挟持搬送面11、11を挟持搬送されながら回転し、無端ベルト5、5、6、6を外側に押し出すようになる。このとき、支柱が上下に大きく振動して無端ベルト5、5、6、6が左右に揺れるため、下側無端ベルト6、6が下側前プーリ9、9から外れることがあった。そして、それに付随して、無端ベルト5、5、6、6がそれぞれプーリ7、7、8、8、10、10から外れるおそれがあった。この場合には、支柱抜き取り装置1を止めて抜き取り作業を中止し、手作業により無端ベルト5、5、6、6を所定の位置に掛け直さなければならず、作業者の負担が大きかった。また、支柱を抜き取る際に、支柱が跳ね上がって支柱挟持搬送面11、11から外れた場合には、支柱が作業者に当たる等、安全性に問題があった。
【0011】
そこで、本発明は、支柱挟持搬送用の無端ベルトがプーリから外れることがなく、安全で確実に支柱を抜き取ることのできる支柱抜き取り装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1の発明は、走行機体部と、前記走行機体部の幅方向に並列配置され、略同一形状の上側前プーリと上側後プーリと、前記上側前プーリと前記上側後プーリとの間に巻き掛けられている上側無端ベルトとを備えた一対の上側抜き取り搬送手段と、前記上側抜き取り搬送手段に対向配置され、前記上側前プーリと前記上側後プーリと同一形状の下側後プーリと、前記下側後プーリよりも小さな下側前プーリと、前記下側前プーリと前記下側後プーリとの間に巻き掛けられている下側無端ベルトとを備え、前記上側抜き取り搬送手段よりも前後方向に長く、前記上側抜き取り搬送手段よりも前側に突出している部分が支柱引っ掛け部となっている一対の下側抜き取り搬送手段と、前記上側無端ベルトと前記下側無端ベルトの相互に対向した面からなり、圃場に打ち込まれた支柱を挟持しながら自身の回転駆動により前記走行機体部に搬送する支柱挟持搬送面と、を備えた一対の抜き取り搬送手段を有する支柱抜き取り装置において、前記支柱挟持搬送面の支柱引っ掛け側で少なくとも前記下側無端ベルトの前記上側無端ベルトと対向する面側に、前記上側無端ベルト及び前記下側無端ベルトの前記プーリからの外れを防止する下側ガードを設けたことを特徴とする。
【0013】
請求項1記載の発明の構成により、下側ガードが無端ベルトが左右に揺れることを規制するため、支柱の振動によって無端ベルトがプーリから外れるのを防止することができる。
【0014】
次に、請求項2記載の発明は、請求項1記載の支柱抜き取り装置であって、前記上側無端ベルトの前記下側無端ベルトと対向する面側に、前記下側ガードを受ける受け用上側ガードを設けたことを特徴とする。
【0015】
請求項2記載の発明では、下側ガードの他に、受け用上側ガードを設けたため、支柱を挟持する力が向上する。
【0016】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の支柱抜き取り装置であって、前記上側無端ベルト及び前記下側無端ベルトが、一面側に前記支柱挟持搬送面と、反対裏面側に突部とを備えており、前記受け用上側ガードと前記下側ガードが、前記突部の両側に配置されて前記突部の動きを規制することを特徴とする。
【0017】
請求項3記載の発明では、受け用上側ガードと下側ガードが無端ベルトの両側から突部の動きを規制するため、無端ベルトが左右に揺れることによってプーリから外れるのを防止することができる。
【0018】
更に、請求項4記載の発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の支柱抜き取り装置であって、前記上側抜き取り搬送手段の両側に揺れ防止用のバーを設けたことを特徴とする。る下側ガードを設けたことを特徴とする。
【0019】
請求項4記載の発明では、圃場から支柱を抜き取る際に、支柱が跳ね上がり、抜き取り搬送手段からはずれるのを防止するため、安全で確実に支柱を抜き取り、挟持搬送することができる。
【0020】
また、請求項5記載の発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の支柱抜き取り装置であって、前記受け用上側ガードと前記下側ガードが樹脂製であることを特徴とする。
【0021】
請求項5記載の発明では、ガードが樹脂製であるため、加工し易く軽量であり、更に、ベルトを傷めることがなく、可撓性があるのでベルトの遊びを多少許容する等の効果がある。
【0022】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の支柱抜き取り装置の詳細を図面に示す実施形態に基づいて説明する。図1は本発明の実施の形態に係る支柱抜き取り装置21を示す斜視図であり、図2は図1のII−II線に沿って切断した断面図である。
【0023】
図1に示すように、支柱抜き取り装置21は、四輪を備えて走行駆動される走行機体部22と、走行機体部22の幅方向に並列配置され圃場から支柱20を支持しながら抜き取ると共に搬送する一対の抜き取り搬送手段23、23と一対の抜き取り搬送手段23、23に支持され抜き取り搬送された支柱20を貯留する支柱貯留部24とから大略構成されている。そして、本実施形態の支柱抜き取り装置21では、抜き取り搬送手段23、23に下側樹脂ガード25、25と受け用上側樹脂ガード26、26が設けられている。
【0024】
なお、本実施の形態の支柱抜き取り装置21で弾性を有した複数本の支柱20を抜き取る圃場には、所定幅に盛土されてなる畝と、この畝の両側に通路とが造成されている。
【0025】
走行機体部22には、平面形状が例えば略長方形のシャシフレーム27の前部の両側部に対をなす小径の前輪28、28が、後部の両側部には対をなす大径の後輪29、29が軸装されている。シャシフレーム27の幅寸法は畝の幅寸法より長く設定され、畝を跨ぐことができる。また、前輪28、28及び後輪29、29は、畝の両側の通路を走行するように形成されている。更に、走行機体部22の後部には、支柱抜き取り装置21を操作するためのハンドル30が設置されている。また、ハンドル30の下側には駆動エンジン31が配置されており、駆動エンジン31の回転駆動力は図示しない回転駆動力伝達手段を介して後輪29、29に伝達される。
【0026】
走行機体部22の前方位置には、プーリ支持用フレーム32が走行機体部22前端からから所定の長さ分突出した位置に固定されている。このプーリ支持用フレーム32は、前方側が地面側に後方側が走行機体部22側に位置して全体として走行機体部22側に向かって次第に上昇傾斜している。
【0027】
プーリ支持用フレーム32には、一対の抜き取り搬送手段23、23が設けられている。抜き取り搬送手段23、23は走行機体部22の幅方向に並列配置されて固定されている。また、抜き取り搬送手段23、23の間には、表示板33が貼着されている。
【0028】
抜き取り搬送手段23、23は、それぞれ上側抜き取り搬送手段34、34と、下側抜き取り搬送手段35、35とからなり、互いに所定のピッチを有した状態で上下に対向配置され、それぞれプーリ支持用フレーム32の側部に支持されている。
【0029】
下側抜き取り搬送手段35、35は、上側抜き取り搬送手段34、34よりも前後方向に長く設定されており、更に、上側抜き取り搬送手段34、34の先端から前に突出している。下側抜き取り搬送手段35、35の上側抜き取り搬送手段34、34よりも前側に突出している部分は、支柱20を抜き取る際に、支柱20を引っ掛け、抜き取り搬送手段23、23に誘導する支柱引っ掛け部36、36となっている。
【0030】
上側抜き取り搬送手段34、34は、回転自在な上側前プーリ37、37と、上側前プーリ37、37に対して走行機体部22側に配置された回転自在な上側後プーリ38、38と、上側前プーリ37、37と上側後プーリ38、38との間に巻き掛けられている上側Vベルト39、39とを備えている。上側前プーリ37、37は、上側後プーリ38、38と略同一形状となっており、それぞれプーリ支持用フレーム32の前後方向に、対向して支持されている。この上側後プーリ38、38は、前方側に配置されている上側前プーリ37、37に対して上方に配置された状態となっている。
【0031】
一方、下側抜き取り搬送手段35、35は、回転自在な下側前プーリ40、40と、下側前プーリ40、40に対して走行機体部22側に配置されている下側後プーリ41、41と、下側前プーリ40、40と下側後プーリ41、41との間に巻き掛けられている無端の下側Vベルト42、42とを備えている。下側前プーリ40、40は、下側後プーリ41、41より小さく設定されており、それぞれプーリ支持用フレーム32の前後方向に対向して支持されている。この下側後プーリ41、41は、前方側に配置されている下側前プーリ40、40に対して上方に配置された状態となっている。
【0032】
上述した上側Vベルト39、39及び下側Vベルト42、42は同形状で、ゴムなどの弾性を有した素材で形成された環状の無端のVベルトで形成されている。図2に示すように、上側Vベルト39、39及び下側Vベルト42、42の互いに対向した面は、圃場に打ち込まれた支柱20を挟持しながら搬送する上側対向面39a、39aと下側対向面42a、42aとからなる支柱挟持搬送面43、43となっている。そして、支柱挟持搬送面43、43の反対裏面側には、突部39b、39b、40b、40bをそれぞれ有している。
【0033】
下側Vベルト42、42の突部42b、42b両側には、下側樹脂ガード25、25が突部42b、42bを挟むように配置されている。この下側樹脂ガード25、25は、ビス44、44によってプーリ支持用フレーム32に固着されている。また、上側Vベルト39、39の突部39b、39bの両側には、下側樹脂ガード25、25を受ける受け用上側樹脂ガード26、26が突部39b、39bを挟むように形成されている。この受け用上側樹脂ガード26、26はビス45、45によってプーリ支持用フレーム32に固着されている。なお、図1に示すように、受け用上側樹脂ガード26、26は、支持板46、46を介してプーリ支持用フレーム32に留められている。支持板46、46には、バー47、47が走行機体部22の外側に向けて固定されている。バー47、47は、引き抜いた支柱20の揺れを防止する。
【0034】
このような構成の支柱抜き取り装置21を駆動するに当たって、下側後プーリ41、41は、図示しない回転駆動力伝達手段を介して駆動エンジン31の回転駆動力が伝達されて回転駆動される。そして、下側後プーリ41、41の回転によって下側Vベルト42、42が下側前プーリ40、40と下側後プーリ41、41との間を周回している。下側前プーリ40、40は、下側Vベルト42、42の回転により下側後プーリ41、41に従動する。また、上側Vベルト39、39は、下側Vベルト42、42の周回に追従して回転し、上側前プーリ37、37及び上側後プーリ38、38は、上側Vベルト39、39の周回に従動して回転する。なお、下側後プーリ41、41は、走行機体部22の後輪29、29に連動しており、後輪29、29の速度によって下側Vベルト42、42の回転速度が決まる。
【0035】
次に、上記した構成の支柱抜き取り装置21によって、圃場に連続的に打ち込まれた複数本の支柱20を抜き取る動作、及び作用について説明する。
【0036】
まず、畝の長手方向を跨ぐように支柱抜き取り装置21を配置する。すなわち、前輪28、28及び後輪29、29が畝を挟む通路を走行できるように、支柱抜き取り装置21を配置する。このとき、一対の抜き取り搬送手段23、23の先端に突出して設けられた支柱引っ掛け部36、36を下降させ、走行機体部22の走行により、湾曲した支柱20の内周面と畝との間に支柱引っ掛け部36、36先端を入り込ませる。このとき、支柱引っ掛け部36、36は、支柱20の内周面に当接して、支柱20を引っ掛けた状態となる。
【0037】
この状態で、支柱引っ掛け部36、36と支柱20の摩擦抵抗により、支柱20が下側Vベルト42、42によって引っ掛けられると共に、走行機体部22の走行によって支柱挟持搬送面43、43に誘導される。この結果、支柱20は、上側Vベルト39、39の上側対向面39a、39aと、下側Vベルト42、42の下側対向面42a、42aとの間に挟持される。
【0038】
そこで、更に走行機体部22が走行すると、抜き取り搬送手段23、23は、支柱20を挟持しながら、上側Vベルト39、39と下側Vベルト42、42の回転により、支柱20を走行機体部22側に搬送する。このとき、抜き取り搬送手段23、23は走行機体部22側向かって次第に上昇傾斜しているため、支柱20を搬送すると共に、次第に上方に移動させる。このとき、抜き取り搬送手段23、23は、支柱20を走行機体部22の走行に応じて圃場から抜き取ることができる。
【0039】
このように、本実施形態によれば、下側抜き取り搬送手段35、35は、上側抜き取り搬送手段34、34よりも前に突出させて配置されているため、支柱20を抜き取る際に、支柱20の圃場からの高さに多少の幅があっても、支柱引っ掛け部36、36の圃場に対する位置を変えることなく支柱20を圃場から抜き取ることができる。
【0040】
また、上側Vベルト39、39は突部39b、39bの両側を下側樹脂ガード25、25によって支持され、下側Vベルト42、42は突部42b、42bの両側を受け用上側樹脂ガード26、26によって支持されている。このため、支柱20が抜き取り搬送手段23、23によって引き抜かれる際に、支柱挟持搬送面43、43で上下を挟持されているだけでなく、支柱20が左右に揺れるのを規制されているので、支柱20の振動によって、上側Vベルト39、39及び下側Vベルト42、42が、各プーリ37、37、38、38、40、40、41、41から外れるのを防止することができる。
【0041】
更に、引き抜いた支柱20の揺れを防止するバー47、47が、走行機体部22の外側に向けて設けられているため、圃場から支柱20を抜き取る際に、支柱20が上下に大きく振動して跳ね上がるのを防止する。このため、安全で確実に支柱20を抜き取り、搬送することができ、作業者の負担を軽減することができる。
【0042】
このように支柱20を圃場から引き抜いた支柱抜き取り装置21は、さらに畝を跨いで走行することで、引き抜かれた支柱20を抜き取り搬送手段23、23により、支柱貯留部24に搬送すると共に、次の支柱20を支柱引っ掛け部36、36に引っ掛ける。このため、支柱抜き取り装置21では、畝を跨いで走行することで連続的に圃場に打ち込まれている支柱20を抜き取ることができる。
【0043】
そして、1条の畝の支柱の抜き取りが完了した後は、支柱抜き取り装置21のハンドル30を操作して次の畝に移動させて、同様の操作を行えば良い。また、圃場を有効に利用するために枕地が設けられている場合も同様である。
【0044】
なお、支柱20を抜き取る際に、支柱の圃場からの高さに大きな幅がある場合には、ハンドル30を操作して、支柱引っ掛け部36、36の位置を上下させることにより、容易に対応することができる。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明によれば、無端ベルトが左右に揺れるのを規制することができるため、支柱の振動によって無端ベルトがプーリから外れのを防止することができる。
【0046】
請求項2記載の発明によれば、請求項1に記載された発明の効果に加えて、支柱を挟持する力が向上する。
【0047】
請求項3記載の発明によれば、請求項1又は請求項2に記載された発明の効果に加えて、無端ベルトの両側から突部の動きを規制するため、無端ベルトが左右に揺れ、無端ベルトがプーリから外れることを防止することができる。
【0048】
請求項4記載の発明によれば、請求項1乃至請求項3に記載された発明の効果に加えて、圃場から支柱を抜き取る際に、支柱が跳ね上がり、抜き取り搬送手段からはずれるのを防止するため、安全で確実に支柱を抜き取り、挟持搬送することができる。
【0049】
請求項5記載の発明によれば、請求項1乃至請求項4に記載された発明の効果に加えて、ガードが樹脂製であるため、加工し易く軽量であり、更に、ベルトを傷めることがなく、可撓性があるのでベルトの遊びを多少許容する等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る支柱抜き取り装置の実施の形態を示す斜視図である。
【図2】本発明の実施の形態に係る抜き取り搬送手段を示し、図1のII−II線に沿って切断した断面説明図である。
【図3】従来の支柱抜き取り装置を示す斜視図である。
【符号の説明】
20 支柱
21 支柱抜き取り装置
23 抜き取り搬送手段
25 下側樹脂ガード(下側ガード)
26 受け用上側樹脂ガード(受け用上側ガード)
39 上側Vベルト(上側無端ベルト)
42 下側Vベルト(下側無端ベルト)
43 支柱挟持搬送面
Claims (5)
- 走行機体部と、
前記走行機体部の幅方向に並列配置され、略同一形状の上側前プーリと上側後プーリと、前記上側前プーリと前記上側後プーリとの間に巻き掛けられている上側無端ベルトとを備えた一対の上側抜き取り搬送手段と、
前記上側抜き取り搬送手段に対向配置され、前記上側前プーリと前記上側後プーリと同一形状の下側後プーリと、前記下側後プーリよりも小さな下側前プーリと、前記下側前プーリと前記下側後プーリとの間に巻き掛けられている下側無端ベルトとを備え、前記上側抜き取り搬送手段よりも前後方向に長く、前記上側抜き取り搬送手段よりも前側に突出している部分が支柱引っ掛け部となっている一対の下側抜き取り搬送手段と、
前記上側無端ベルトと前記下側無端ベルトの相互に対向した面からなり、圃場に打ち込まれた支柱を挟持しながら自身の回転駆動により前記走行機体部に搬送する一対の支柱挟持搬送面と、を備えた抜き取り搬送手段を有する支柱抜き取り装置において、
前記支柱挟持搬送面の支柱引っ掛け側で少なくとも前記下側無端ベルトの前記上側無端ベルトと対向する面側に、前記上側無端ベルト及び前記下側無端ベルトの前記プーリからの外れを防止する下側ガードを設けたことを特徴とする支柱抜き取り装置。 - 請求項1記載の支柱抜き取り装置であって、前記上側無端ベルトの前記下側無端ベルトと対向する面側に、前記下側ガードを受ける受け用上側ガードを設けたことを特徴とする支柱抜き取り装置。
- 請求項1又は請求項2記載の支柱抜き取り装置であって、前記上側無端ベルト及び前記下側無端ベルトが、一面側に前記支柱挟持搬送面と、反対裏面側に突部とを備えており、前記受け用上側ガードと前記下側ガードが、前記突部の両側に配置されて前記突部の動きを規制することを特徴とする支柱抜き取り装置。
- 請求項1乃至請求項3のいずれか一項に記載の支柱抜き取り装置であって、前記上側抜き取り搬送手段の両側に揺れ防止用のバーを設けたことを特徴とする支柱抜き取り装置。
- 請求項1乃至請求項4のいずれか一項に記載の支柱抜き取り装置であって、前記受け用上側ガードと前記下側ガードが樹脂製であることを特徴とする支柱抜き取り装置。
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