JP3682175B2 - 伸縮ブーム - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、伸縮ブームに関し、さらに詳細には、高所作業車に設けられ第1ブームと第2ブームと第3ブームとを入れ子式に構成し第3ブームをワイヤの作用により伸縮作動させる伸縮ブームに関する。
【0002】
【従来の技術】
高所作業車は、車体上に設けられた旋回台に伸縮、起伏等の作動が自在な伸縮ブームを枢支し、この伸縮ブームの先端に作業台を設けて構成されているものがある。この高所作業車は作業時に伸縮ブームを起伏・伸長させて作業台を所望の高所位置に移動させて高所作業を行うことができる。
【0003】
このような高所作業車の伸縮ブームとしては、例えば、図9に示すように、高所作業車の車体(図示せず)に起伏自在に設けられた基端ブーム9aと、この基端ブーム9a内に伸縮動自在に挿入される中間ブーム9bと、この中間ブーム9b内に伸縮動自在に挿入される先端ブーム9cとを入れ子式に構成されたものがある。この伸縮ブーム9には、中間ブーム9bを基端ブーム9aに対して伸縮作動させる伸縮シリンダ21が内蔵されている。この伸縮シリンダ21のシリンダロッド21bの先端部は基端ブーム9aの基端部内側に取り付けられ、シリンダチューブ21aはその側方に張り出す固定軸23を介して中間ブーム9bの基端部内側に取り付けられている。
【0004】
固定軸23にはシリンダチューブ21aから一定の離間寸法を有した位置に回転自在な縮シーブ24が設けられ、伸縮ブーム9の先端側におけるシリンダチューブ21aの左右方向には回転軸26が設けられ、この回転軸26の両端部に伸シーブ27が軸支されている。伸縮シリンダ21の上方であって先端ブーム9aの内側には軸線方向に貫通孔を有する棒状のガイドパイプ29が設けられている。このガイドパイプ29はその基端部が基端ブーム9aの基端部内側に固着され、その先端部が先端ブーム9cとシリンダチューブ21a間であって縮シーブ24と伸シーブ27間に配設されている。ガイドパイプ29の先端部には左右方向に張り出す第1ワイヤ接続部67が設けられ、シリンダチューブ21aの下方であって先端ブーム9cの基端部には先端ブーム9cの内側に突出する第2ワイヤ接続部69が設けられている。
【0005】
第1ワイヤ接続部67には縮ワイヤ71の一方の端部が接続され、縮シーブ24に掛け回されて他端が第2ワイヤ接続部69に接続されている。また、第1ワイヤ接続部67には伸ワイヤ73の一方の端部がナットの締め込みにより接続され、伸シーブ27に掛け回されて他端が第2ワイヤ接続部67に接続されている。
ここで、伸縮シリンダ21、伸シーブ27、縮シーブ24、伸ワイヤ73、縮ワイヤ71、ガイドパイプ29及び第2ワイヤ接続部69を以下、これらをまとめて「内蔵用アセンブリ」と記す。
【0006】
上記構成において、伸シーブ27に掛け回された伸ワイヤ73の張力を調整するには、基端ブーム9aに固定されたシリンダロッド21bの先端部を解除するとともに、中間ブーム9bに固定されたシリンダチューブ21aを解除した後に、内蔵用アセンブリを伸縮ブームから抜き出す。そして、第1ワイヤ接続部31に接続された伸ワイヤ37の端部をナットの締め込みを調整して、伸ワイヤ37の張力を調整する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、伸ワイヤは伸縮シリンダの左右両側にあるので、一方の側から他方の伸ワイヤの張力調整を同時にすることはできない。また、伸ワイヤの張力調整を行なうには内蔵用アセンブリを伸縮ブームから抜き出さなければならず、メンテナンス作業の効率が低下する、という問題があった。
【0008】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、伸縮ブームの左右両側に配設された伸ワイヤの張力調整を同時にしかも容易に行なうことができ、メンテナンス作業の効率を向上させることができる伸縮ブームを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するために本発明の伸縮ブームは、第1ブーム(例えば、実施形態における基端ブーム9a)とこの第1ブーム内に伸縮動自在に挿入された第2ブーム(例えば、実施形態における中間ブーム9b)とこの第2ブーム内に伸縮動自在に挿入された第3ブーム(例えば、実施形態における先端ブーム9c)とを入れ子式に構成したものであり、第1ブームシリンダロッドの先端部が取り付けられるとともに、第2ブームシリンダ本体(例えば、実施形態におけるシリンダチューブ21a)が取り付けられて、第3ブーム内に突出入自在な伸縮シリンダと、シリンダ本体における伸縮ブームの先端側の端部に基台移動手段を介して連結された基台(例えば、実施形態におけるシーブブラケット25)と、基台の左右の少なくともいずれか一方の側壁に設けられ伸シーブと、伸シーブに掛け回され伸ワイヤと、シリンダ本体と基台との間に挟装されシリンダ本体に対して基台を伸縮ブームの伸縮方向と同一方向に移動させる前記基台移動手段(例えば、実施形態におけるワイヤ張力調整器29)とを備えて構成される。
【0010】
伸ワイヤの張力を調整するには、基台移動手段により基台をシリンダ本体に対して伸縮ブームの伸縮方向と同一方向に移動させる。すると、基台に設けられた伸シーブが伸縮ブームの伸縮方向と同一方向に移動するので、伸シーブに掛け回された伸ワイヤの張力を調整することができる。このとき、伸ワイヤの一端は第1ブームの基部に固着され、他端は第3ブームの基端部に固着されることが好ましい。また、基台移動手段は、シリンダ本体における伸縮ブームの先端側の端部に対し左右方向に揺動自在に取り付けられた第1揺動部材及び第2揺動部材と、基台に対し左右方向に揺動自在に取り付けられた第3揺動部材及び第4揺動部材と、第1揺動部材の先端部と第3揺動部材の先端部とを枢結する第1枢結部と、第2揺動部材の先端部と第4揺動部材の先端部とを枢結する第2枢結部と、第1枢結部に貫通して設けられた左ねじ及び右ねじの一方を有する雌ねじと、第2枢結部に貫通して設けられた左ねじ及び右ねじの他方を有する雌ねじと、第1枢結部及び第2枢結部に設けられた雌ねじとそれぞれ螺合して伸縮ブームの伸縮方向と略垂直方向に延びるとともに、回転に応じて第1枢結部と第2枢結部とを互いに接近もしくは離反させる調整軸とを有するパンタグラフ状のリンクであり、調整軸の一端に、調整軸を回転させるための回転治具と係合可能な軸回転部(例えば、実施形態における頭部57)が設けられることが好ましく、さらには、第1ブーム及び第2ブーム並びに第3ブームの側面に、伸縮ブームの長さが所定長さに達した場合にそれぞれ重なって、調整軸の軸回転部を露出させるとともに回転治具を挿入可能な貫通孔が設けられることが好ましい。
【0011】
また、本発明の伸縮ブームは、第1ブームとこの第1ブーム内に伸縮動自在に挿入された第2ブームとこの第2ブーム内に伸縮動自在に挿入された第3ブームとを入れ子式に構成したものであり、第1ブームシリンダロッドの先端部が取り付けられるとともに、第2ブームシリンダ本体が取り付けられて、第3ブーム内に突出入自在な伸縮シリンダと、シリンダ本体における伸縮ブームの先端側の端部に基台移動手段を介して連結された基台と、伸縮シリンダのシリンダ本体における左右の少なくともいずれか一方の側壁に設けられ縮シーブと、基台の左右の少なくともいずれか一方の側壁に設けられ伸シーブと、伸縮シリンダの上方又は下方に配置され、第1ブームの基端部に一端が固着されるとともに他端が縮シーブと伸シーブとの間に配置され棒状部材(例えば、実施形態におけるガイドパイプ65)と、一端が棒状部材の先端部に接続されて縮シーブに掛け回されるとともに他端が第3ブームの基端部に接続された縮ワイヤと、一端が棒状部材の先端部に接続されて伸シーブに掛け回されるとともに他端が第3ブームの基端部に接続された伸ワイヤと、シリンダ本体と基台との間に挟装されシリンダ本体に対して基台を伸縮ブームの伸縮方向と同一方向に移動させる前記基台移動手段とを備えて構成される。
【0012】
基台移動手段を操作すると基台がシリンダ本体に対して伸縮ブームの伸縮方向と同一の方向に移動して、伸シーブに掛け回された伸ワイヤ及び縮シーブに掛け回された縮ワイヤの少なくともいずれかの張力が調整される。また、基台移動手段は、シリンダ本体における伸縮ブームの先端側の端部に対し左右方向に揺動自在に取り付けられた第1揺動部材及び第2揺動部材と、基台に対し左右方向に揺動自在に取り付けられた第3揺動部材及び第4揺動部材と、第1揺動部材の先端部と第3揺動部材の先端部とを枢結する第1枢結部と、第2揺動部材の先端部と第4揺動部材の先端部とを枢結する第2枢結部と、第1枢結部に貫通して設けられた左ねじ及び右ねじの一方を有する雌ねじと、第2枢結部に貫通して設けられた左ねじ及び右ねじの他方を有する雌ねじと、第1枢結部及び第2枢結部に設けられた雌ねじとそれぞれ螺合して伸縮ブームの伸縮方向と略垂直方向に延びるとともに、回転に応じて第1枢結部と第2枢結部とを互いに接近もしくは離反させる調整軸とを有するパンタグラフ状のリンクであり、調整軸の一端に、調整軸を回転させるための回転治具と係合可能な軸回転部(例えば、実施形態における頭部57)が設けられ、第1ブーム及び第2ブーム並びに第3ブームの側面に、伸縮ブームの長さが所定長さに達した場合にそれぞれ重なって、調整軸の軸回転部を露出させるとともに回転治具を挿入可能な貫通孔が設けられることが好ましい。
【0013】
第1枢結部と第2枢結部間の距離を短くするとパンタグラフ状のリンクである基台移動手段が伸長して伸縮シリンダと基台間の距離を広げて伸ワイヤや縮ワイヤの張力を大きくし、また、第1枢結部と第2枢結部間の距離を長くすると、基台移動手段が縮小して伸縮シリンダと基台間の距離を狭め伸ワイヤや縮ワイヤの張力を小さくする。従って、基台移動手段により、伸縮シリンダの左右両端に配設された2つの伸ワイヤの張力や縮ワイヤの張力を同時に調整することができる。また、縮シーブや棒状部材や伸ワイヤの端部に固着された第3ブームの基端部の位置を調整することもきる。更に、伸ワイヤと縮ワイヤがループ状に掛け回されているので、伸縮ブームの伸縮を同時に調整することができる。
【0014】
また、基台移動手段により基台をシリンダ本体に対して伸縮ブームの伸縮方向と同一方向に移動させると、伸シーブに掛け回された伸ワイヤ及び縮シーブに掛け回された縮ワイヤの少なくともいずれかの張力が調整されることが好ましい。さらには、雌ねじから突出した調整軸の一端側又は他端側に、第1枢結部及び第2枢結部が調整軸から離脱するのを防止するロックナットが設けられていることが好ましい。
【0015】
また、調整軸に軸回転部を設けることで、調整軸の回転を容易にすることができる。軸回転部の形状は調整軸を回転させるためのトルクを与え易いような形状であればよく、例えば、レンチ等の回転治具を装着できるように2つの相対向する平面を有したものや、複数の平面を軸回転部の周面に連接して配設したものや、ドライバが係合するための係合溝(プラス、マイナス溝等)を軸回転部の頂部に設けたもの等を例示することができる。
【0016】
また、基台移動手段はグリスシリンダでもよい。基台移動手段をグリスシリンダにした場合、グリスシリンダのロッド部の先端部を伸縮シリンダの伸縮ブームの先端部側の端部又は基台の伸縮ブームの基部側の端部のいずれか一方に接続し、グリスシリンダのボトム部の底部を伸縮シリンダの伸縮ブームの先端部側の端部又は基台の伸縮ブームの基部側の端部のいずれか他方に接続することが好ましい。グリスシリンダにグリスを注入することで、グリスシリンダを伸長作動させて伸縮シリンダと基台の距離を大きくすることで、伸ワイヤや縮ワイヤの張力を調整することができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を図1から図8に基づいて説明する。本実施の形態は高所で作業をする作業者が搭乗する作業台を先端部に有する伸縮ブームを備えた高所作業車の態様を示す。
【0018】
【第1の実施の形態】
本発明の第1の実施の形態を図1から図6に基づいて説明する。図1は本発明の第1の実施の形態における伸縮ブームを搭載した高所作業車を示す。最初に、本発明の伸縮ブームを説明する前に高所作業車を説明する。高所作業車1は、図1に示すように、車体3の前後左右の4箇所に車体3を支持するアウトリガジャッキ5と、車体3上に油圧モータ(図示せず)によって旋回動自在な旋回台7とを有している。この旋回台7には伸縮ブーム9が設けられ、その基端部が旋回台7の上部に枢支されている。伸縮ブーム9は、旋回台7の底部と伸縮ブーム9の中間部に連結されたブーム起伏シリンダ11の伸縮作動により起伏作動自在に構成されている。
【0019】
伸縮ブーム9の先端には垂直ポスト13が設けられており、この垂直ポスト13は、伸縮ブーム9の起伏角に応じて伸縮作動を行うレベリングシリンダ(図示せず)によって常時垂直に維持される。垂直ポスト13には水平方向に突出する旋回アーム15が接続され、図示しない油圧モータによって旋回アーム15が垂直ポスト13に対して水平旋回動自在に形成されている。この旋回アーム15の先端部には有底筒状の作業台17が設けられ、この作業台17には作業対象物等を吊上げるめのウインチ装置19が設けられている。
【0020】
図2は伸縮ブーム9の正面図を示し、図3は伸縮ブーム9の平面図を示し、図4は伸縮ブーム9の要部の斜視図を示し、図5は図4のIV矢視に相当する部分の斜視図を示す。伸縮ブーム9は、図2,図3に示すように、外側から基端ブーム9a、中間ブーム9b、先端ブーム9cの3つのブーム部材からなり、入れ子式に伸縮動自在に構成されている。基端ブーム9aと中間ブーム9bと先端ブーム9cは金属性である。尚、先端ブーム9cは図1に示す作業台17と車体3間の電気的な絶縁性を確保するために、FRP等の絶縁性部材で形成することもできる。伸縮ブーム9には中間ブーム9bを基端ブーム9aに対して伸縮作動させる伸縮シリンダ21が内蔵され、この伸縮シリンダ21はシリンダチューブ21aとこれに突出入自在に設けられたシリンダロッド21bとを有している。シリンダロッド21bの先端部は基端ブーム9aの基端部内側に取り付けられ、シリンダチューブ21aはシリンダロッド21b側の左右の側壁から外方に突出する固定軸23を介して中間ブーム9bの基端部内側に取り付けられている。
【0021】
固定軸23にはシリンダチューブ21aの左右の各側壁から離間する方向に一定の距離を有した部位に縮シーブ24が軸支されている。また、伸縮ブーム9の先端側におけるシリンダチューブ21aの端部から伸縮ブーム9の先端側には所定の間隙を有したシーブブラケット25が設けられている。このシーブブラケット25には伸縮シリンダ21の中心軸Jに対して略垂直方向に挿通する回転軸26が回転自在に設けられ、この回転軸26の両端部にはシーブブラケット25の各側壁から離間する方向に所定距離を有した位置に伸シーブ27が軸支されている。シーブブラケット25における伸縮シリンダ21側の端部の上部と下部には伸縮シリンダ21側に突出するフランジ部25aが設けられている。
【0022】
シリンダチューブ21aとシーブブラケット25との間にはワイヤ張力調整器29が挟装されている。ワイヤ張力調整器29は、シリンダチューブ21aのシーブブラケット25側の端部に接続され上部と下部の各々にシーブブラケット25側に突出するフランジ部31aを有したリンクブラケット31を有し、このリンクブラケット31の各フランジ部31aの左右両端部に伸縮ブーム9の左右方向に揺動自在な第1揺動部材33と第2揺動部材35とを有している。また、シーブブラケット25のフランジ部25aの左右両端部に伸縮ブームの左右方向に揺動自在な第3揺動部材37と第4揺動部材39とを有している。第1揺動部材33と第3揺動部材37の先端部が第1枢結部41を介して揺動自在に枢結され、第2揺動部材35と第4揺動部材39の先端部が第2枢結部43を介して揺動自在に枢結されている。上部と下部に配設された第1枢結部41間には、図4に示すように、第1揺動部材33と第3揺動部材37の先端部が揺動可能であって第1枢結部41間を接続する第1接続軸45が設けられている。また、上部と下部に配設された第2枢結部43間には、図5に示すように、第2揺動部材35と第4揺動部材39の先端部が揺動可能であって第2枢結部43間を接続する第2接続軸47が設けられている。
【0023】
図4に示す第1接続軸45の中央部には伸縮シリンダ21の伸縮方向と略垂直方向に貫通し左ねじを螺刻した雌ねじ49が設けられ、図5に示す第2接続軸47の中央部には伸縮シリンダ21の伸縮方向と略垂直方向に貫通し右ねじを螺刻した雌ねじ51が設けられている。この雌ねじ49,51間に調整軸53が螺合することで、図4に示すように、第1揺動部材33と第2揺動部材35と第3揺動部材37と第4揺動部材39と調整軸53とによりパンタグラフ状のリンク52を構成している。
【0024】
図6は調整軸53を示し、同図(a)は調整軸53の平面図を示し、同図(b)は調整軸53の正面図を示す。調整軸53は、同図(b)に示すように、軸本体55と頭部57とを有し、軸本体55の頭部57側には左ねじを螺刻した左ねじ部55aが設けられ、軸本体55の先端部側には右ねじを螺刻した右ねじ部55bが設けられている。頭部57は、同図(a)に示すように、調整軸53を回転させるため平面視六角形状をなしている。
【0025】
左ねじ部55aが図4に示す第1接続軸45に螺合し、右ねじ部55bが図5に示す第2接続軸47に螺合し、調整軸53を一方の方向(頭部57側から見て時計方向)に回転させると、第1接続軸45と第2接続軸47が互いに接近する方向に移動し、他方の方向(頭部57側から見て反時計方向)に回転させると第1接続軸45と第2接続軸47が互いに離反する方向に移動するので、パンタグラフ状のリンク52が伸縮シリンダ21の伸縮方向と同一方向に伸縮作動して、伸縮シリンダ21に対してリンクブラケット31を伸縮シリンダ21の伸縮方向と同一方向に移動させることができる。
【0026】
調整軸53の先端部であって第2接続軸47から突出する部分には、図5に示すように、ロックナット61が装着されている。このため、調整軸53を回転させて第2接続部47が調整軸53の先端部方向に移動しても第2接続部47がロックナット61に当接して第2接続部47の移動を規制するので、第2接続部47の調整軸53からの離脱による図3に示す伸縮ブーム9の急激な縮小作動を未然に防止することができる。尚、ロックナット61を左ねじ部55aの頭部側に設けることもできる。これにより、第1接続軸45の移動を規制してパンタグラフ状のリンク52の縮小作動を制限することができる。
【0027】
図2、図3に示すように、伸縮シリンダ21の上方であって先端ブーム9aの内側には軸線Jの方向に凹溝63を有する棒状のガイドパイプ65が設けられている。このガイドパイプ65はその基端部が基端ブーム9aの基端部内側に固着され、その先端部が先端ブーム9cとシリンダチューブ21a間であって縮シーブ24と伸シーブ27間に配設されている。ガイドパイプ65の先端部には左右の側方に張り出す第1ワイヤ接続部67が設けられ、シリンダチューブ21aの下方であって先端ブーム9cの基端部には先端ブーム9cの内側に突出する第2ワイヤ接続部69が設けられている。
【0028】
第1ワイヤ接続部67には縮ワイヤ71の一方の端部が接続され、縮シーブ24に掛け回されて他端が第2ワイヤ接続部69に接続されている。また、第1ワイヤ接続部67には伸ワイヤ73の一方の端部が接続され、伸シーブ27に掛け回されて他端が第2ワイヤ接続部69に接続されている。さらに詳細には、縮ワイヤ71は縮シーブ24の固定軸23に対して垂直方向に掛け回され、伸ワイヤ73は伸シーブ27の回転軸26に対して垂直方向に掛け回されている。また、縮シーブ24に掛け回された縮ワイヤ71とこの縮シーブ24から延出する縮ワイヤ71と伸シーブ27に掛け回された伸ワイヤ73及びこの伸シーブ27から延出する伸ワイヤ73は同一平面内(図3の紙面に垂直方向の平面内)に張られている。従って、縮シーブ24に掛け回された縮ワイヤ71とこの縮シーブ24から延出する縮ワイヤ71、及び伸シーブ27に掛け回された伸ワイヤ73とこの伸シーブ27から延出する伸ワイヤ73は平面視直線状に張られるので、縮ワイヤ71や伸ワイヤ73により縮シーブ24や伸シーブ27にスラスト荷重を与えることはない。
【0029】
伸縮ブーム9の基端ブーム9a、中間ブーム9b、先端ブーム9cの各側面には、図3に示すように、伸縮ブーム9が全縮状態のときに伸縮ブーム9の外部から頭部57を露出させる貫通孔75が連穿されている。この連穿された貫通孔75から頭部57を介して調整軸53を回転させることで伸ワイヤ73の張力を調整することができ、メンテナンス作業の効率を向上させることができる。尚、貫通孔75は伸縮ブーム9が全縮状態のときに連穿する場合には限られず、伸縮ブーム9が全伸長状態の場合や所定長さの伸長状態の場合でもよい。また、調整軸53を回転させることで、伸ワイヤ73の張力を調整するとともに、縮ワイヤ71の張力及び縮シーブ24、ガイドパイプ65、第2ワイヤ接続部69の位置を調整することもできる。
【0030】
次に、本発明の第1の実施の形態の作用を図2から図6を使用して説明する。最初に、図3に示す全縮状態の伸縮ブーム9が車体5上に格納された状態で、作業者が回転治具(図示せず)を貫通孔75に挿入して回転治具の先端部を頭部57に係合させた後、回転治具を介して図4に示す頭部57を時計方向に回転させると、第1接続軸45と第2接続軸47が互いに接近する方向に移動し、これにともない第1揺動部材33と第3揺動部材37の各先端部が基部を中心として伸縮シリンダ21の中心軸方向に揺動移動するとともに、第2揺動部材35と第4揺動部材39の各先端部が伸縮シリンダ21の中心軸方向に揺動移動する。その結果、パンタグラフ状のリンク52が伸長作動して、伸縮シリンダ21に対してシーブブラケット25が図3に示す伸縮ブーム9の先端部側に移動する。シーブブラケット25の伸縮ブーム9の先端部側の移動により伸シーブ27が伸縮ブーム9の先端部側に移動する。このため、シーブブラケット27の左右両側に設けられた伸シーブ27に掛け回された2本の伸ワイヤ73に作用する張力を同時に増加させて、緩んだ伸ワイヤ73の張力を調整することができる。また、縮ワイヤ71の張力及び縮シーブ24、ガイドパイプ65、第2ワイヤ接続部69の位置を調整することもできる。
【0031】
また、回転治具(図示せず)を介して図4に示す頭部57を反時計方向に回転させると、第1接続軸45と第2接続軸47が互いに離反する方向に移動し、これにともない第1揺動部材33と第3揺動部材37の先端部が基部を中心として伸縮シリンダ21の中心軸方向から離反する方向に揺動移動するとともに、第2揺動部材35と第4揺動部材39も互いに離反する方向に揺動移動する。その結果、パンタグラフ状のリンク52が縮小作動して、伸縮シリンダ21に対してシーブブラケット25が伸縮シリンダ21側に移動する。従って、伸シーブ27が伸縮シリンダ21に対して伸縮シリンダ21側に移動するので、伸ワイヤ73に作用する張力を小さくして、緊張された伸ワイヤ73の張力を調整することができる。また、縮ワイヤ71の張力及び縮シーブ24、ガイドパイプ65、第2ワイヤ接続部69の位置を調整することもできる。
【0032】
尚、本実施の形態では、第1接続軸45は左ねじを螺刻した雌ねじとし、第2接続軸47は右ねじを螺刻した雌ねじとし、調整軸53がこれらに螺合するものとしたが、螺刻するねじの向きはこれに限るものではなく、第1接続軸45は右ねじを螺刻した雌ねじとし、第2接続軸47は左ねじを螺刻した雌ねじとし、調整軸53がこれらに螺合するものとすることができる。また、伸縮ブーム9は縮シーブ24と縮ワイヤ71を取り除いて構成することもできる。かかる構成の伸縮ブーム9において、ワイヤ張力調整器29をシリンダチューブ21aとシーブブラケット25間に設け、ワイヤ張力調整器29を作動させることで伸ワイヤ73の張力を調整することができる。さらに、ワイヤ張力調整器29をシリンダチューブ21aとシーブブラケット25間に設けたが、縮シーブ24とシリンダロッド21b間に設けることで、縮ワイヤ71の張力を調整することができる。
【0033】
【第2の実施の形態】
次に、本発明の第2の実施の形態を図2、図7及び図8に基づいて説明する。第2の実施の形態では第1の実施の形態との相違点のみを説明し、第1の実施の形態と同一態様部分については同一符号を付してその説明を省略する。
【0034】
シーブブラケット25と伸縮シリンダ21との間には、図7に示すように、グリスシリンダ77が挟装されている。グリスシリンダ77はシリンダチューブ77aとロッド77bとを有し、シリンダチューブ77aにロッド77bが突出入可能に構成されている。ロッド77bの先端部はシーブブラケット25の伸縮シリンダ21側の端部に接続されており、シリンダチューブ77aの伸縮シリンダ21側の端部は伸縮シリンダ21のシーブブラケット25側の端部に接続されている。シリンダチューブ77aの伸縮シリンダ21側の手前側の側壁にはシリンダチューブ77a内にグリスを注入する注入口となるグリスニップル79が設けられている。このグリスニップル79は図示しない逆止弁を内蔵し、注入されたグリスの逆流を防止するので、グリスの注入量によりロッド77bの伸長量を制御することができる。グリスニップル79には図示しないチューブが連結されており、このチューブの他端が図2に示す伸縮ブーム9の外部に導かれている。
【0035】
また、グリスシリンダ77のシリンダチューブ77aの奥側の側壁よりも外側には、図8に示すように、グリスシリンダ77の伸長量が所定以上になるのを阻止する伸長量規制器81が設けられている。この伸長量規制器81はシリンダチューブ77aの伸縮シリンダ21側の端部からシーブブラケット25側に突出し先端部が下方へ湾曲して突出する第1係止部83を有した第1係止手段85と、シーブブラケット25の伸縮シリンダ21側の端部から伸縮シリンダ21側に突出し先端部が上方に湾曲して突出する第2係止部87を有する第2係止手段89とを有している。ロッド77bが伸長作動してグリスシリンダ77の伸長量が所定以上になると第1係止部83と第2係止部89とが当接するのでロッド77bの伸長作動が規制されてロッド7bのシリンダチューブ77aからの脱落を防止して、図2に示す伸縮ブーム9の急激な縮小作動を未然に防止することができる。
【0036】
グリスシリンダ77が伸縮シリンダ21とシーブブラケット25間に挟装され、グリスシリンダ77を伸長作動させることで、緩んだ伸ワイヤ73の張力を増加させることができ、また、簡易な構成で左右両側に配設された2つの伸シーブ27に掛け回された2本の伸ワイヤ73の張力調整を同時にしかも容易に調整することがきる。さらに、グリスニップル79にチューブを連結し、このチューブの他端が伸縮ブーム9の外部に導かれることで、グリスをグリスシリンダ77に容易に注入することができる。
【0037】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の伸縮ブームによれば、第1ブームの内側基端部にシリンダロッドの先端部が固着され、第2ブームの内側基端部にシリンダ本体が固着されて、第3ブーム内に突出入自在な伸縮シリンダと、この伸縮シリンダにおける伸縮ブームの先端部側の端部よりも伸縮ブームの先端部側に配設される基台と、この基台の左右の少なくともいずれか一方の側壁に設けられる伸シーブと、この伸シーブに掛け回される伸ワイヤと、シリンダ本体と基台との間に挟装されシリンダ本体に対して基台を伸縮ブームの伸縮方向と同一方向に移動させる基台移動手段を設けることで、基台移動手段により基台をシリンダ本体に対して伸縮ブームの伸縮方向と同一方向に移動させて伸ワイヤの張力を調整することができる。
【0038】
また、本発明の伸縮ブームによれば、伸縮シリンダのシリンダ本体における左右の少なくともいずれか一方の側壁に設けられる縮シーブと、基台の左右の少なくともいずれか一方の側壁に設けられる伸シーブと、伸縮シリンダの上方又は下方に配置され、第1ブームの基端部に一端が固着され他端が縮シーブと伸シーブ間に配置される棒状部材と、一端が棒状部材の先端部に固着されて縮シーブに掛け回され、他端が第3ブームの基端部に固着される縮ワイヤと、一端が棒状部材の先端部に固着されて伸シーブに掛け回され、他端が第3ブームの基端部に固着される伸ワイヤと、シリンダ本体と基台との間に挟装されシリンダ本体に対して基台を伸縮ブームの伸縮方向と同一方向に移動させる基台移動手段とを設けることで、基台移動手段により基台をシリンダ本体に対して伸縮ブームの伸縮方向と同一方向に移動させてシリンダ本体の両側に掛け回された伸ワイヤの張力や縮ワイヤの張力の少なくともいずれかを調整することができる。
【0039】
更に、基台移動手段がパンタグラフ状のリンクである場合には、第1枢結部と第2枢結部との距離を変化させてパンタグラフ状のリンクを伸縮作動させることができるので、伸ワイヤや縮ワイヤの張力の調整や縮シーブ等の位置の調整を容易に行なうことができる。
【0040】
また、軸回転部を介して調整軸を回転させることで調整軸の回転を容易にすることができ、ロックナットを調整軸に設けることで、第1枢結部及び第2枢結部の調整軸からの離脱を防止して伸縮ブームの突然の縮小作動を未然に防止することができる。
【0041】
更に、基台移動手段をグリスシリンダとし、グリスシリンダのロッド部の先端部を伸縮シリンダの伸縮ブームの先端部側の端部又は基台の伸縮ブームの基部側の端部のいずれか一方に接続し、グリスシリンダのボトム部の底部を伸縮シリンダの伸縮ブームの先端部側の端部又は基台の伸縮ブームの基部側の端部のいずれか他方に接続する場合には、グリスシリンダにグリスを注入することでグリスシリンダが伸長作動して、伸ワイヤ等の張力の調整や縮シーブ等の位置の調整を容易に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の実施の形態の伸縮ブームを有した高所作業車の正面図を示す。
【図2】本発明に係る第1の実施の形態の伸縮ブームの正面図を示す。
【図3】本発明に係る第1の実施の形態の伸縮ブームの平面図を示す。
【図4】本発明に係る第1の実施の形態の伸縮ブームの要部を示す斜視図である。
【図5】本発明に係る第1の実施の形態の伸縮ブームの要部を示す斜視図である。
【図6】本発明に係る第1の実施の形態の伸縮ブームにおける調整軸を示し、同図(a)は調整軸の平面図を示し、同図(b)は調整軸の正面図を示す。
【図7】本発明に係る第2の実施の形態の伸縮ブームの要部を示す斜視図である。
【図8】本発明に係る第2の実施の形態の伸縮ブームの要部を示す斜視図である。
【図9】従来技術の伸縮ブームの平面図を示す。
【符号の説明】
9 伸縮ブーム
9a 基端ブーム(第1ブーム)
9b 中間ブーム(第2ブーム)
9c 先端ブーム(第3ブーム)
21 伸縮シリンダ
21a シリンダチューブ(シリンダ本体)
21b シリンダロッド
24 縮シーブ
25 シーブブラケット(基台)
27 伸シーブ
29 ワイヤ張力調整器(基台移動手段)
33 第1揺動部材
35 第2揺動部材
37 第3揺動部材
39 第4揺動部材
41 第1枢結部
43 第2枢結部
49,51 雌ねじ
52 リンク
53 調整軸
55a 左ねじ部(第1ねじ部)
55b 右ねじ部(第2ねじ部)
57 頭部(軸回転部)
61 ロックナット
65 ガイドパイプ(棒状部材)
71 縮ワイヤ
73 伸ワイヤ
77 グリスシリンダ

Claims (5)

  1. 第1ブームと前記第1ブーム内に伸縮動自在に挿入された第2ブームと前記第2ブーム内に伸縮動自在に挿入された第3ブームとを入れ子式に構成した伸縮ブームであって、
    前記第1ブームシリンダロッドの先端部が取り付けられるとともに、前記第2ブームシリンダ本体が取り付けられて、前記第3ブーム内に突出入自在な伸縮シリンダと、
    前記シリンダ本体における前記伸縮ブームの先端側の端部に基台移動手段を介して連結された基台と、
    前記基台の左右の少なくともいずれか一方の側壁に設けられ伸シーブと、
    前記伸シーブに掛け回され伸ワイヤと、
    前記シリンダ本体と前記基台との間に挟装され前記シリンダ本体に対して前記基台を前記伸縮ブームの伸縮方向と同一方向に移動させる前記基台移動手段とを備え、
    前記基台移動手段は、前記シリンダ本体における前記伸縮ブームの先端側の端部に対し左右方向に揺動自在に取り付けられた第1揺動部材及び第2揺動部材と、
    前記基台に対し左右方向に揺動自在に取り付けられた第3揺動部材及び第4揺動部材と、
    前記第1揺動部材の先端部と前記第3揺動部材の先端部とを枢結する第1枢結部と、
    前記第2揺動部材の先端部と前記第4揺動部材の先端部とを枢結する第2枢結部と、
    前記第1枢結部に貫通して設けられた左ねじ及び右ねじの一方を有する雌ねじと、
    前記第2枢結部に貫通して設けられた前記左ねじ及び前記右ねじの他方を有する雌ねじと、
    前記第1枢結部及び前記第2枢結部に設けられた前記雌ねじとそれぞれ螺合して前記伸縮ブームの伸縮方向と略垂直方向に延びるとともに、回転に応じて前記第1枢結部と前記第2枢結部とを互いに接近もしくは離反させる調整軸とを有するパンタグラフ状のリンクであり、
    前記調整軸の一端に、前記調整軸を回転させるための回転治具と係合可能な軸回転部が設けられることを特徴とする伸縮ブーム。
  2. 第1ブームと前記第1ブーム内に伸縮動自在に挿入された第2ブームと前記第2ブーム内に伸縮動自在に挿入された第3ブームとを入れ子式に構成した伸縮ブームであって、
    前記第1ブームシリンダロッドの先端部が取り付けられるとともに、前記第2ブームシリンダ本体が取り付けられて、前記第3ブーム内に突出入自在な伸縮シリンダと、
    前記シリンダ本体における前記伸縮ブームの先端側の端部に基台移動手段を介して連結された基台と、
    前記伸縮シリンダの前記シリンダ本体における左右の少なくともいずれか一方の側壁に設けられ縮シーブと、
    前記基台の左右の少なくともいずれか一方の側壁に設けられ伸シーブと、
    前記伸縮シリンダの上方又は下方に配置され、前記第1ブームの基端部に一端が固着されるとともに他端が前記縮シーブと前記伸シーブとの間に配置され棒状部材と、
    一端が前記棒状部材の先端部に接続されて前記縮シーブに掛け回されるとともに他端が前記第3ブームの基端部に接続された縮ワイヤと、
    一端が前記棒状部材の先端部に接続されて前記伸シーブに掛け回されるとともに他端が前記第3ブームの基端部に接続された伸ワイヤと、
    前記シリンダ本体と前記基台との間に挟装され前記シリンダ本体に対して前記基台を前記伸縮ブームの伸縮方向と同一方向に移動させる前記基台移動手段とを備え、
    前記基台移動手段は、前記シリンダ本体における前記伸縮ブームの先端側の端部に対し左右方向に揺動自在に取り付けられた第1揺動部材及び第2揺動部材と、
    前記基台に対し左右方向に揺動自在に取り付けられた第3揺動部材及び第4揺動部材と、
    前記第1揺動部材の先端部と前記第3揺動部材の先端部とを枢結する第1枢結部と、
    前記第2揺動部材の先端部と前記第4揺動部材の先端部とを枢結する第2枢結部と、
    前記第1枢結部に貫通して設けられた左ねじ及び右ねじの一方を有する雌ねじと、
    前記第2枢結部に貫通して設けられた前記左ねじ及び前記右ねじの他方を有する雌ねじと、
    前記第1枢結部及び前記第2枢結部に設けられた前記雌ねじとそれぞれ螺合して前記伸縮ブームの伸縮方向と略垂直方向に延びるとともに、回転に応じて前記第1枢結部と前記第2枢結部とを互いに接近もしくは離反させる調整軸とを有するパンタグラフ状のリンクであり、
    前記調整軸の一端に、前記調整軸を回転させるための回転治具と係合可能な軸回転部が設けられ、
    前記第1ブーム及び前記第2ブーム並びに前記第3ブームの側面に、前記伸縮ブームの長さが所定長さに達した場合にそれぞれ重なって、前記調整軸の前記軸回転部を露出させるとともに前記回転治具を挿入可能な貫通孔が設けられることを特徴とする伸縮ブーム。
  3. 前記基台移動手段により前記基台を前記シリンダ本体に対して前記伸縮ブームの伸縮方向と同一方向に移動させると、前記伸シーブに掛け回された前記伸ワイヤ及び前記縮シーブに掛け回された前記縮ワイヤの少なくともいずれかの張力が調整されることを特徴とする請求項2記載の伸縮ブーム。
  4. 前記第1ブーム及び前記第2ブーム並びに前記第3ブームの側面に、前記伸縮ブームの長さが所定長さに達した場合にそれぞれ重なって、前記調整軸の前記軸回転部を露出させるとともに前記回転治具を挿入可能な貫通孔が設けられることを特徴とする請求項1に記載の伸縮ブーム。
  5. 前記雌ねじから突出した前記調整軸の一端側又は他端側に、前記第1枢結部及び前記第2枢結部が前記調整軸から離脱するのを防止するロックナットが設けられていることを特徴とする請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の伸縮ブーム。
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