JP3680153B2 - 柱への内部部材の取付構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は柱への内部部材の取付構造に関する。さらに詳しくは、間仕切パネルや内装建具枠の内部柱への取付構造の改善に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、間仕切パネルaや内装建具枠bの内部柱cへの取付けは、図10〜12に示すように、間仕切パネルaや内装建具枠bの内部柱cに面する面にU字状の固定金具dをその開口部を内部柱cに向けて取付け、そしてこの固定金具dにより内部柱cを挾み込むことにより、あるいは固定金具dの内部に接着剤を塗布して内部柱cを挾み込むことによりなされている。
【0003】
しかしながら、かかる間仕切パネルaや内装建具枠bの内部柱cへの取付け構造は、次のような問題を有している。
【0004】
(1)固定金具dにより内部柱cを挾み込む際に建具枠などを内部柱cに打ち付けることによりなされているため、建具枠bなどを傷つけるおそれがある。
【0005】
(2)固定金具dにより内部柱cを挾み込んで取付けるだけであるので、取付後における建具の開閉繰返しにより、取付けられた枠bがずれるおそれがある。また、取付枠bがずれると建具の開閉不良を引き起こす。
【0006】
(3)取付けに際し接着剤を用いた場合、接着剤が硬化するまで養生しなければならないため、施工能率が低下する。また、取付後における建具の開閉繰返しによる振動のために、取付部が外れるおそれがある。
【0007】
なお、間仕切パネルaなどは内部柱cにねじなどにより直接取付けられる場合もあるが、内部柱cの板厚によっては取付に長時間を要し、施工能率が低下することもあるという問題もある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑みなされたものであって、間仕切パネルや内装建具枠を傷つけることなく内部柱に確実に取付けることができる柱への内部部材の取付構造を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明は、柱に固定される内部部材に取付けられる第1固定部材と、第2固定部材と、直方体状とされた間隔調整部材とを備え、
前記第1固定部材は、内部部材に取り付けられるL字状の基底部と、該基底部から一体的かつ柱の形状に対応させて形成された挟持部とを有し、
前記第2固定部材は、前記第1固定部材の基底部の底面からの立ち上がり面に対応させて設けられた対応面と、前記第1固定部材の挟持部に対応させて該対応面から一体的に形成された挟持部とを有し、
前記間隔調整部材の一端を前記第2固定部材の対応面に取付けた状態で、その他端を立ち上がり面に引き寄せながら前記立ち上がり面にビス留めすることにより、前記各挟持部により柱を挟持して内部部材を柱に取付ける
ことを特徴とする柱への内部部材の取付構造に関する。
【0010】
本発明においては、例えば前記内部部材が建具枠または間仕切パネルとされ、かつ前記柱が内部柱とされる。
【0011】
【作用】
内部部材に取付けられた第1固定部材を柱に押し付けてその挾持部により柱を挾持させ、ついで第2固定部材を柱に押し付けてその挾持部により柱を挾持させながら第1固定部材に間隔調整部材を介して取付ける。これにより、柱が第1固定部材および第2固定部材により挾持される。つまり、内部部材が柱に取付けられる。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明を実施の形態に基づいて説明するが、本発明はかかる実施の形態のみに限定されるものではない。
【0013】
実施の形態1
本発明の柱Cへの内部部材の取付構造Kの実施の形態1を図1および図2に示し、この実施の形態1の取付構造Kは、具体的には建具枠1を角パイプの内部柱Cに取付けるものである。
【0014】
この建具枠1の内部柱Cへの取付構造Kは、第1固定金具10と、この第1固定金具10と協働して内部柱Cを挾み込む第2固定金具20と、第1固定金具10と第2固定金具20の間隔を調整する間隔調整部材30とを主要構成要素としてなる。
【0015】
第1固定金具10は、L字状の基底部11とこの基底部11の上端11aから一体的に構成されている挾持部15とからなり、そしてこの基底部11はL字の底面12が建具枠1に沿って建具枠1に設けられた取付部材2の適宜位置にビス留めされる。また、挾持部15は内部柱Cの建具枠に対して垂直な垂直面に当接する内部柱Cの当接面より若干大きな幅の押さえ面16と、この押さえ面16から内部柱Cに向けて垂設されている一対のガイド面17、17とからなる。そして、このガイド面17の内の建具枠1側のガイド面17の先端17aが基底部11の垂直面13の先端13aと接合されて一体化されている。なお、挾持部15の内部柱Cと接触する面にはクッション材(図示省略)が貼り付けられて、金属音が発生するのが防止されるのが好ましい。
【0016】
第2固定金具20は、第1固定金具10の挾持部15に対応させて対称に設けられた挾持部25と、この挾持部25の建具枠1側のガイド面17の先端17aから第1固定金具10の基底部11の垂直面13に対応させて設けられた垂直面23とからなる。この挾持部25も、第1固定金具10の挾持部15と同様、内部柱Cと接触する面にはクッション材(図示省略)が貼り付けられて、金属音が発生するのが防止されるのが好ましい。そして、この垂直面23に厚さhがこの垂直面23とほぼ同一とされた間隔調整部材30があらかじめ垂直面23に取付けられてある。ここで、この間隔調整部材30の幅wは、第2固定金具20が取付られている反対面に第1固定金具10が取付られた際に、内部柱Cに対する適度の挾持力が得られるように調整されている。なお、図中、符号3はビスを示し、符号Pは壁パネルを示す。
【0017】
次に、かかる構成とされている取付構造Kによる建具枠1の内部柱Cへの取付けについて説明する。なお、この取付は、通常、建具枠1の上、中、下の3〜4ケ所に対してなされる。
【0018】
(1)第1固定金具10を建具枠1の取付部材2の適宜位置にビス留めする。
【0019】
(2)第1固定金具10の挾持部15に内部柱Cを挾持させる。
【0020】
(3)内部柱Cの第1固定金具10に挾持されている反対側を第2固定金具20の挾持部25により挾持させる。
【0021】
(4)第1固定金具10の基底部11の底面12の外側からビス3、3を挿通して間隔調整部材30にねじ込む。これにより、第2固定金具20が第1固定金具側10に引き寄せられ、内部柱Cが第1固定部材10と第2固定部材20により確実に保持される。換言すれば、建具枠1が内部柱Cに確実に固定されることになる。
【0022】
なお、図3および図4に建具枠1と壁パネルPとの位置関係が示されている。
【0023】
このように、この実施の形態1においては、第1固定金具10と第2固定金具20により内部柱Cを挾持することにより建具枠1を内部柱Cに取付けているので、建具枠1の内部柱Cへの取付けの際に建具枠1を内部柱Cに打ち付ける必要がない。そのため、建具枠1を傷つけるおそれもなくなる。また、第1固定金具10および第2固定金具20はそれぞれビス留めにて取付けされているので、建具の開閉が繰り返されても第1固定金具10および第2固定金具20による内部柱Cの挾持力が減少することもない。その結果、建具枠1がずれることもなく、またそのずれによる建具の開閉の不具合も生じない。すなわち、建具枠1を内部柱Cに確実かつ強固に固定できる。さらに、鋼製柱Cへの直接ビス留め作業がなくなるので、作業能率および施工精度が向上する。
【0024】
実施の形態2
本発明の柱への内部部材の取付構造Kの実施の形態2を図5および図6に示し、この実施の形態2の取付構造Kは、実施の形態1を改変したものであって、一つの内部柱Cに建具枠1、1を直交させて取付けるものである。そのため、第1建具枠1A用の第1固定金具10Aおよび第2固定金具20Aの内部柱Cに対する挾持位置と、第2建具枠1B用の第1固定金具10Bおよび第2固定金具20Bの内部柱Cに対する挾持位置とは相互に干渉しないように調整されている。
【0025】
なお、第1固定金具10および第2固定金具20などの個々の構成は、実施の形態1と同様とされている。
【0026】
実施の形態3
本発明の柱への内部部材の取付構造Kの実施の形態3を図7に示し、この実施の形態3の取付構造Kは、実施の形態2を改変したものであって、一つの内部柱にC建具枠1、1を並列に取付けるものである。そのため、第1建具枠1A用の第1固定金具10Aおよび第2固定金具20Aの内部柱Cに対する挾持位置と、第2建具枠1B用の第1固定金具10Bおよび第2固定金具20Bの内部柱に対する挾持位置とは相互に干渉しないように調整されている。
【0027】
なお、第1固定金具10および第2固定金具20などの個々の構成は、実施の形態1と同様とされている。
【0028】
実施の形態4
本発明の柱への内部部材の取付構造Kの実施の形態4を図8に示し、この実施の形態4の取付構造Kは、実施の形態1を改変したものであって、二重柱とされている内部柱Cに建具枠1を取付けるものである。そのため、第1固定金具10および第2固定金具20の挾持部15、25の幅がそれに合わせて広くされている。
【0029】
なお、第1固定金具10および第2固定金具20のその余の構成は、実施の形態1と同様とされている。
【0030】
実施の形態5
本発明の柱への内部部材の取付構造K´の実施の形態5を図9に示し、この実施の形態4の取付構造K´は、実施の形態1を改変したものであって、建具枠1に代えて間仕切パネル4を内部柱Cに取付けるものである。
【0031】
なお、第1固定金具10および第2固定金具20などの個々の構成は、実施の形態1と同様とされている。
【0032】
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明はかかる実施の形態のみに限定されるものではなく、種々改変が可能である。例えば、実施の形態では内部柱とされているが、外部柱であってもよい。また、実施の形態では角パイプの柱とされているが、挾持部の形態を適宜変更することにより、他の形状の柱にも適用できる。
【0033】
【発明の効果】
以上詳述したように、本発明によれば、第1固定金具と第2固定金具により柱を挾持することにより建具枠などの内部部材を柱に取付けているので、建具枠などの内部部材の柱への取付けの際に建具枠などの内部部材を柱に打ち付ける必要がないという優れた効果が得られる。そのため、建具枠を傷つけるおそれもなくなるという効果も得られる。
【0034】
また、第1固定金具および第2固定金具は、それぞれビス留めにより取付けされているので、建具などの開閉が繰り返されても第1固定金具および第2固定金具による柱の挾持力が減少することもないという優れた効果も得られる。その結果、建具枠などの内部部材がずれることもなく、またそのずれによる建具の開閉の不具合も生じないという効果も得られる。すなわち、建具枠などの内部部材を柱に確実かつ強固に固定できるという効果も得られる。
【0035】
さらに、鋼製柱への直接ビス留め作業がなくなるので、作業能率および施工精度が向上するという効果も得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の取付構造の構成要素を分解して示す斜視図である。
【図2】同構成要素を組立てて示す斜視図である。
【図3】本発明の実施の形態1における建具枠と壁パネルと位置関係を示す平面断面図であって、建具枠が壁パネル方向に設けられている例を示す。
【図4】本発明の実施の形態1における建具枠と壁パネルと位置関係を示す平面断面図であって、建具枠が壁パネル方向に直交させて設けられている例を示す。
【図5】本発明の実施の形態2の斜視図である。
【図6】本発明の実施の形態2における建具枠と壁パネルと位置関係を示す平面断面図である。
【図7】本発明の実施の形態3における建具枠と壁パネルと位置関係を示す平面断面図である。
【図8】本発明の実施の形態4の斜視図である。
【図9】本発明の実施の形態5の斜視図である。
【図10】従来の取付構造の一例において、間仕切パネルを内部柱から分離して示す斜視図である。
【図11】同要部拡大斜視図である。
【図12】従来の取付構造の他の例における平面断面図である。
【符号の説明】
1 建具枠
2 取付部材
3 ビス
4 間仕切パネル
10 第1固定金具
11 基底部
12 底面
13 垂直面
15 挾持部
16 押さえ面
17 ガイド面
20 第2固定金具
23 垂直面
25 挾持部
30 間隔調整部材
K 取付構造
C 柱、内部柱
P 壁パネル
Claims (2)
- 柱に固定される内部部材に取付けられる第1固定部材と、第2固定部材と、直方体状とされた間隔調整部材とを備え、
前記第1固定部材は、内部部材に取り付けられるL字状の基底部と、該基底部から一体的かつ柱の形状に対応させて形成された挟持部とを有し、
前記第2固定部材は、前記第1固定部材の基底部の底面からの立ち上がり面に対応させて設けられた対応面と、前記第1固定部材の挟持部に対応させて該対応面から一体的に形成された挟持部とを有し、
前記間隔調整部材の一端を前記第2固定部材の対応面に取付けた状態で、その他端を立ち上がり面に引き寄せながら前記立ち上がり面にビス留めすることにより、前記各挟持部により柱を挟持して内部部材を柱に取付ける
ことを特徴とする柱への内部部材の取付構造。 - 前記内部部材が建具枠または間仕切パネルとされ、かつ前記柱が内部柱とされてなることを特徴とする請求項1記載の柱への内部部材の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28602896A JP3680153B2 (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | 柱への内部部材の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28602896A JP3680153B2 (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | 柱への内部部材の取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10110490A JPH10110490A (ja) | 1998-04-28 |
JP3680153B2 true JP3680153B2 (ja) | 2005-08-10 |
Family
ID=17699047
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28602896A Expired - Fee Related JP3680153B2 (ja) | 1996-10-07 | 1996-10-07 | 柱への内部部材の取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3680153B2 (ja) |
-
1996
- 1996-10-07 JP JP28602896A patent/JP3680153B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10110490A (ja) | 1998-04-28 |
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