JP3678903B2 - 建材の隙間目隠し材 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、建物に設置される間仕切り壁等の建材と、床面、天井面、壁面等の建物の面との間にできる隙間を目隠しするための目隠し材に係り、例えば、幅木や天井見切り縁、壁見切り縁として利用できるものである。
【0002】
【背景技術】
建物の内部の空間を仕切るための建材である可動式間仕切り壁は床面と天井面とに間に設置され、この間仕切り壁の上下寸法は床面から天井面までの天井高さよりも小さく設定されており、これにより、間仕切り壁を床面と天井面との間に容易に、また天井高さに誤差があっても確実に設置できるようになっている。このため、間仕切り壁の下端をアジャスト装置で押し上げ支持して間仕切り壁の上端を天井面に当接させたときには、床面と間仕切り壁の下端との間にアジャスト装置による隙間が生じ、この隙間の大きさは、間仕切り壁が設置される同じ建物内のそれぞれの場所やそれぞれの建物において天井高さの誤差等のために異なり、このような大きさが異なる隙間であっても、良好な外観を得るため幅木等の隙間目隠し材で目隠ししなければならない。
【0003】
従来ではこのように大きさの異なる隙間に対処するため、隙間目隠し材として、平行になっている一対のフランジの間隔が異なる2種類のチャンネル材を用意し、一方のチャンネル材を床面に上向きに固定し、他方のチャンネル材を間仕切り壁の下端に下向きに取り付け、これらのチャンネル材のフランジ同士の上下摺動により隙間の大きさの相違を吸収して隙間を目隠しするようにしていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
この従来技術によると、大きさの異なる隙間を目隠しするために一対のフランジの間隔が異なる2種類のチャンネル材が使用され、このため、用意しなければならない材料の種類が複数となり、その管理、取り扱いが面倒になるとともに、コストアップにもなるという問題があった。
【0005】
本発明の目的は、間仕切り壁等の建材を建物の互いに対向する2つの面の間に設置した場合に隙間が生じ、この隙間の大きさが建材の設置場所で異なっても、隙間を1種類の部材で目隠しできるようになり、用意しなければならない材料の種類を従来よりも削減できるようになる建材の隙間目隠し材を提供するところにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る建材の隙間目隠し材は、建物の互いに対向する2つの面の間に配設される建材と、これらの面のうちの少なくとも一方との間にできる隙間を目隠しするための建材の隙間目隠し材であって、建材側の端部が、この建材に対して隙間の大きさ方向に移動自在な調整部となっていることを特徴とするものである。
【0007】
本発明に係る目隠し材は、建材側の端部が建材に対して隙間の大きさ方向に移動自在な調整部となっているため、大きさの異なる隙間に対してはこの調整部を建材に対して移動させることにより対処できるようになり、このため、大きさが相違する隙間が建材と建物の面との間に生じても、これらの隙間を1種類の目隠し材で目隠しできる。
【0008】
目隠し材の調整部は建材に対して隙間の大きさ方向に移動自在になっていればよく、その具体的な一例は、建材の隙間側の端部には隙間側に開口した二股部を設けるとともに、目隠し材の建材側の端部には建材側に直線的に延びる直線部を設け、この直線部を建材の二股部の内側に移動自在に挿入することにより、直線部を調整部とすることであり、また他の例は、目隠し材の建材側の端部には建材側に開口した二股部を設け、この二股部の内側に建材の隙間側端部を移動自在に挿入することにより、二股部を調整部とすることである。
【0009】
前者の例によると、建材の隙間側端部に隙間側に開口した二股部を設けなければならず、これまでの建材の形状、構造を変更しなければならないため、このような問題が生じない後者の例を採用することが好ましい。
【0010】
また、この後者の例を採用するときには、目隠し材の二股部の内側に挿入する建材の端部は建材の骨組み材を含む部分とすることが好ましい。このように建材の骨組み材を含む建材の端部を目隠し材の調整部になっている二股部の内側に挿入するようにすると、二股部による目隠し材と建材との接続を建材の骨組み材を含ませて行えるようになり、これにより確実な接続状態を得られるようになる。
【0011】
建物の前記一方の面と建材との間には、この面からの建材の位置を調整するためのアジャスト装置が配置される。目隠し材をこのアジャスト装置と無関係な独立状態にして隙間に配置してもよいが、アジャスト装置に目隠し材を係合することにより、目隠し材をアジャスト装置に連結した状態で隙間に配置することがより好ましい。
【0012】
このようにすると、目隠し材はアジャスト装置への係合によりアジャスト装置に保持されるようになり、目隠し材を固定状態にして所定位置に配置できることになる。
【0013】
目隠し材をアジャスト装置に係合させて目隠し材とアジャスト装置とを連結するためには、アジャスト装置に凸部が形成されていれば、この凸部に係合可能な係合部としての凹部を目隠し材に設ければよく、また、アジャスト装置に凹部が形成されていれば、この凹部に係合可能な係合部としての凸部を目隠し材に設ければよく、係合部はこれ以外に、アジャスト装置に孔、溝等が形成されていれば、これらに係合可能なフック等でもよい。
【0014】
また、アジャスト装置に板金の折り曲げで形成された部材があり、この部材に板状の突起部がある場合には、目隠し材に設ける係合部は、この板状の突起部を挿入できる溝としてもよい。このように、目隠し材の係合部を、板金の折り曲げで形成された部材の板状突起部を挿入できる溝にすると、アジャスト装置を構成する部材の材料を有効に生かしたまま、言い換えると、アジャスト装置を構成する部材の形状、構造を大きく変えることなく、目隠し材をアジャスト装置に係合させることができるようになり、また、板状突起部の長さ分の係合長さを得られるため、目隠し材とアジャスト装置との連結強度を大きくできる。
【0015】
また、以上と同じくアジャスト装置に板金の折り曲げで形成された部材があり、この部材に板状の突起部がある場合には、目隠し材に設ける係合部をこの板状の突起部に係止されるフック部としてもよい。このように係合部を板状突起部に係止されるフック部とすると、上述と同じくアジャスト装置を構成する部材の材料を有効に生かすことができるとともに、アジャスト装置への係合作業を容易に行えるようになる。
【0016】
このように目隠し材に溝やフック部等による係合部を設けることにより目隠し材をアジャスト装置に係合させるようにした場合には、この係合作業を簡単化するため、目隠し材における建物の前記一方の面の側の部分を建材の厚さ方向に回動自在とするための回動中心部を目隠し材に設け、この中心部から折り曲げ状態にしていた目隠し材を建材の厚さ方向内側に回動させて展延状態とすることにより、簡単に目隠し材の係合部をアジャスト装置に係合させることができる構造とすることが好ましい。
【0017】
このように目隠し材を建材の厚さ方向に回動させることができて、目隠し材を折り曲げ状態から展延状態に形状変更させることができるようにするためには、目隠し材全体を軟質樹脂等の軟質材料で形成し、目隠し材の任意な箇所を回動中心部にして回動させるようにしてもよく、また、目隠し材を、建材の厚さ方向に重ねられた外側部材と内側部材とを含んで形成し、外側部材を軟質とし、内側部材を硬質樹脂、金属、木材等による硬質とし、この内側部材に前記隙間の長さ方向に延びる切り込みを形成し、この切り込みを中心として前記係合部を有する前記一方の面の側の部分を外側部材の軟質性により建材の厚さ方向に回動自在としてもよい。
【0018】
前者を採用する場合には、目隠し材の材料として、隙間を確実に所定通り塞ぐことができる形状保持性を有した適度な軟質性の材料を選択する。また、後者を採用する場合には、硬質の内側部材により目隠し材は必要とされる強度と硬度を備えたものになるため、外側部材の軟質材料は任意なものを選択できることになる。
【0019】
このように目隠し材を軟質の外側部材と硬質の内側部材との重ね合わせとした場合には、内側部材を外側部材と同じく隙間の長さ方向に連続した長い寸法を有するものとしてもよく、内側部材を短寸法とし、この短寸法の内側部材を間隔を開けて外側部材に複数個重ね合わせてもよい。
【0020】
以上の本発明は、建物の互いに対向する2つ面の間に設置される任意な建材について適用することができ、建材は例えば可動式間仕切り壁でもよく、固定式間仕切り壁でもよく、あるいは、集合住宅のベランダ用の間仕切りでもよく、トイレブース用の仕切り部材でもよい。
【0021】
また、建材との間に隙間ができる建物の面は床面でもよく、天井面でもよく、壁面でよく、軒天でもよい。建材と床面との間の隙間を本発明に係る目隠し材で目隠しする場合には、この目隠し材は幅木となり、建材と天井面との間の隙間を本発明に係る目隠し材で目隠しする場合には、この目隠し材は回り縁等の天井見切り縁となり、建材と壁面との間の隙間を本発明に係る目隠し材で目隠しする場合には、この目隠し材は壁見切り縁となる。
【0022】
また、建物の互いに対向する2つの面の間に建材を設置したとき、これらの面のいずれか一方と建材との間だけに隙間ができる場合に本発明を適用してもよく、また、これらの面の両方と建材との間に隙間ができる場合にも本発明を適用してもよい。そして、2つの面の両方と建材との間に隙間ができる場合に本発明を適用する場合には、一方の隙間だけを本発明に係る目隠し材で塞いでもよく、両方の隙間を本発明に係る目隠し材で塞いでもよい。
【0023】
また、建材と建物の面との間にできる隙間の片側に他の建材等が配置されていてこの片側が塞がれている場合には、この片側とは反対側だけに本発明に係る目隠し材を配置してもよく、隙間の両側が開放状態になっている場合には、この両側に本発明に係る目隠し材を配置してもよい。
【0024】
また、本発明に係る目隠し材は、建材が金属製、木製、プラスチック製等のいずれであっても適用することができ、建材はこれらの材料を組み合わせたものでもよい。
【0025】
さらに、建材と建物の面との間に配置されてこの面からの建材の位置を調整するための前記アジャスト装置は、ねじ式のものでもよく、リンク機構式のものでもよく、スライダを使用したスライド式のものでもよく、その形式、構造は任意である。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。図1は、建物の互いに対向する2つの面になっている床面1と天井面2との間に、建材である可動式の間仕切り壁3を複数並設して建物内部の空間を仕切ったときを示す間仕切り壁3の正面図であり、図2は、図1のII−II線断面図である。間仕切り壁3は、図2に示すように、骨組み4と、骨組み4の両側に接着剤等で固定された表面材5,6と、表面材5,6の間に充填された断熱材7とで構成され、骨組み4は、図1に示されている通り、間仕切り壁3の四周辺を形成する上下、左右の骨組み材8〜11で形成されている。
【0027】
これらの骨組み材8〜11のうち、少なくとも上下の骨組み材8,9は図2で分かるようにチャンネル材からなり、上側のチャンネル材8は開口部を上向きにして配設され、下側のチャンネル材9は開口部を下向きにして配設されている。間仕切り壁3が床面1に置かれたアジャスト装置12で下端が持ち上げ支持されることにより、間仕切り壁3の上端に取り付けられたクッション部材13が天井面2に当てられながら、上側の骨組み材8の開口部にビス14で固定された天井レール15が嵌入され、これにより間仕切り壁3は所定高さまで押し上げられながら図2の左右方向に位置決めされるようになっている。
【0028】
上端のクッション部材13が天井面2に当たるまで間仕切り壁3がアジャスト装置12で持ち上げられると、床面1と間仕切り壁3との間には隙間ができ、この隙間は本実施形態に係る目隠し材となっている幅木16で目隠しされ、この幅木16は間仕切り壁3の厚さ方向の両側に配置され、間仕切り壁の厚さ方向中央部に配置されたアジャスト装置12も両側の幅木16で隠れるようになっている。
【0029】
図3は、アジャスト装置12の分解斜視図であり、図4は、幅木16の斜視図である。
【0030】
図3において、アジャスト装置12は板金の折り曲げ品である基台17と、ねじ棒18とを含んで構成されている。基台17は、水平な上面部17Aと、上面部17の互いに対向する2つの辺から鉛直下向きに延びた側面部17Bと、側面部17Bの下端から外側に突出した脚部17Cとを有し、上面部17Aにねじ棒18を上から挿入できる孔19が形成されているとともに、側面部17Bが延びる上面部17Aの辺と直角をなしている2つの辺には、板金の折り曲げ品である基台17の材料をそのまま生かした板状の突起部20が形成され、これらの板状突起部20は、図2と図3から分かるように、床面1と間仕切り壁3との間の隙間の長さ方向(図2の紙面と直角方向)の長さを有している。
【0031】
図2に示されているように、間仕切り壁3のチャンネル材からなる下側の骨組み材9のウェブ9Aには、ねじ棒18を下から挿入できる孔が形成され、この孔の位置においてウェブ9Aの上面にはナット21が溶接で固定されている。アジャスト装置12は図3で示す2個のナット22,23も構成部材として構成されており、これらのナット22,23は、孔19に挿入されるねじ棒18に基台17の上面部17Aの上下において螺合される。
【0032】
図4で示す幅木16は、間仕切り壁3の左右寸法(幅寸法)と対応する長さを有するとともに、この長さ方向に同じ断面形状が連続しているプラスチック製の押し出し成形品である。また、幅木16は、間仕切り壁3の厚さ方向に重ねられた外側部材24と内側部材25とからなり、外側部材24は軟質樹脂製であり、内側部材25は硬質樹脂製である。これらの外側部材24と内側部材25は、溶融状態の軟質樹脂材料と硬質樹脂材料とを押し出し成形するときに同時に接合固化させたものでもよく、外側部材24と内側部材25を個別に押し出し成形し、この後、接着剤等で接合したものでもよい。
【0033】
外側部材24は、内側部材25の上面を覆う上端部24Aを有し、この上端部24Aから同じ厚さが連続する主部24Bが下方に延び、下端部24Cは、主部24よりも厚肉状になっていて外方に突出した厚さを有している。内側部材25には、内側部材25の上下寸法のほぼ中央において外側部材22まで達する切り込み26が形成され、幅木16の長さ方向に連続するこの切り込み26で内側部材25は、上部25Aと下部25Bとに区分され、そして、幅木16も切り込み26を境界として上半分と下半分とに区画されている。
【0034】
内側部材25の上部25Aには、アジャスト装置12側へ延びる水平部27Aと、水平部27Aの先端から立ち上がった立上部27Aとが設けられ、これらにより上部25Aには上方に向かって、言い換えると間仕切り壁3に向かって開口した二股部27が形成されている。この二股部27は上方へ先細りに開口し、上端の開口幅は下端の開口幅よりも小さく、最も小さい開口幅は、図2で示す間仕切り壁3の表面材5また6と骨組み材9のフランジ9Bとの合計厚さよりも小さい。このため、骨組み材9のフランジ9Bを含む間仕切り壁3の下端を図2に示すように二股部27の内側に二股部27の拡開変形で挿入すると、二股部27の弾性力でこの下端を挟持できるようになっている。
【0035】
また、二股部27は、骨組み材9のフランジ9Aを含む間仕切り壁3の下端に対して床面1と間仕切り壁3との間の隙間の大きさ方向(上下方向)に移動自在となった調整部を形成するものとなっている。
【0036】
図4に示すように、内側部材25の下部25Bにはアジャスト装置12側へ水平に突出する突堤部28が形成され、この突堤部28には、突堤部28の前面から外側部材24側への深さを有する溝28Aが形成されている。幅木16の下面からこの溝28Aまでの高さ寸法は、床面1にアジャスト装置12の基台17を置いたときにおける床面1から前記板状突起部20までの高さ寸法と同じになっており、溝28Aにはこの板状突起部20を圧入状態で挿入することができ、溝28Aは、この挿入によりアジャスト装置12と係合する幅木16の係合部となっている。
【0037】
次ぎに、床面1と天井面2との間に間仕切り壁3を設置する作業を説明する。先ず間仕切り壁3を持ち上げ、アジャスト装置12のねじ棒18を間仕切り壁3の骨組み材9のウェブ9Aに形成された孔に下から挿入するとともに、ねじ棒18をウェブ9Aに固定されているナット21に螺入し、回転により下端を間仕切り壁3の下端近くまで上昇させたねじ棒18にナット22を螺合する。次いで、間仕切り壁3を設置すべき床面1の場所にアジャスト装置12の基台17を置き、この真上に間仕切り壁3を配置するとともに、ねじ棒18を逆回転させてその下部を基台17の孔19に上から挿入し、基台17の上面部17Aの下に突出したねじ棒18の下端にナット23を螺合する。
【0038】
そして、ねじ棒18の回転を工具等で阻止しながらナット22を回転させることによりこのナット22を基台17の上面部17Aの上面に当て、さらにナット22を回転させることにより、ねじ棒18の上昇力で間仕切り壁3を押し上げ、これにより、間仕切り壁3の上端のクッション部材13を天井面2に当てながら、間仕切り壁3の骨組み材8の開口部に天井レール15を入れる。あるいは、間仕切り壁3を持ち上げることにより、間仕切り壁3の骨組み材8の開口部に天井レール15を入れながらクッション部材13を天井面2に押し当て、この状態でナット22を回転させて基台17の上面部17Aの上面に当たる高さまでナット22をねじ棒18に対して降ろす。次いでナット23を回転させ、このナット23を基台17の上面部17Aの下面に当てて2個のナット22,23を締め付けることにより、これらのナット22,23によるダブルナットでねじ棒18を回転止めし、間仕切り壁3をその高さ位置に維持させる。
【0039】
このように間仕切り壁3の下端を押し上げ支持するアジャスト装置12は、図1に示すように、間仕切り壁3の左右方向(幅方向)に複数あり、それぞれのアジャスト装置12について以上の作業を行う。
【0040】
この後、図5に示すように、幅木16の切り込み26から下半分を上半分に対して折り曲げ、この状態で上半分に形成されている二股部27の内側に骨組み材9のフランジ9Aを含む間仕切り壁3の下端を挿入し、そして下半分を切り込み26を中心に間仕切り壁3の厚さ方向内側に回動させることにより、幅木16を垂直の展延状態とし、このとき、二股部27を間仕切り壁3に対して上下させることにより、幅木16の溝28Aの高さ位置を基台17の板状突起部20の高さ位置と同じにし、溝28Aに突起部20を挿入する。
【0041】
これにより、溝28Aが係合部となって幅木16はアジャスト装置12に係合し、幅木16は、二股部27で間仕切り壁3に接続されながら溝28Aでアジャスト装置12に連結されることになり、床面1と間仕切り壁3との間の隙間を目隠しする幅木16は、固定状態となってその隙間の位置に配置される。このときには、幅木16の下面は床面1に接触している。
【0042】
幅木16をこのようにして間仕切り壁3の下端に取り付ける作業は、アジャスト装置12の両側、すなわち間仕切り壁3の厚さ方向両側について行う。また、図1に示すように、複数の間仕切り壁3を左右方向に並設する場合には、それぞれの間仕切り壁3についてこの作業を行う。
【0043】
間仕切り壁3を以上とは天井高さに相違がある同じ建物における別の場所または別の建物に設置すると、アジャスト装置12によって床面1f間仕切り壁3との間にできる隙間の大きさは、上述とは異なることになる。
【0044】
しかし、本実施形態の係る目隠し材になっている幅木16には、間仕切り壁3の下端に対して図2の上下長さL分だけ移動自在になっている二股部27が設けられ、この二股部27は隙間の大きさの相違に対する調整部となるため、隙間の大きさが異なっていても幅木16をそれぞれの間仕切り壁設置場所で使用でき、このため、用意しなければならない幅木は1種類だけでよくなる。
【0045】
また、二股部27は間仕切り壁3の下端を弾性的に挟持するため、二股部27による幅木16と間仕切り壁3との接続を確実なものにできる。
【0046】
また、二股部27の内側に挿入される間仕切り壁3の下端は、間仕切り壁3の骨組み材9のフランジ8Aを含む部分であるため、幅木16に接続される間仕切り壁3の部分は強度の大きな箇所であり、このため、幅木16と間仕切り壁3の接続強度を大きくできる。
【0047】
さらに、幅木16は、アジャスト装置12の基台17の突起部20が挿入されることによりアジャスト装置12と係合する溝28Aを備えているため、この係合で幅木16はアジャスト装置12に連結されることになり、この結果、幅木16を固定状態にして所定位置に配置できるようiなる。
【0048】
また、溝28Aに挿入されるアジャスト装置12の箇所は、板金の折り曲げで形成された基台17の板状の突起部20であるため、基台17の材料の形状的特徴をそのまま利用して幅木16とアジャスト装置12との連結を行えるとともに、板状の突起部20は床面1と間仕切り壁3との間の隙間の長さ方向に長いため、幅木16とアジャスト装置12との長い係合長さを確保することができ、これによりアジャスト装置12に対する幅木16の連結強度を大きくすることができる。
【0049】
さらに、幅木16は間仕切り壁3の厚さ方向に重ねられた軟質の外側部材24と硬質の内側部材25からなり、内側部材25に形成された切り込み26により、幅木16の下半分は二股部27を備えた上半分に対して間仕切り壁3の厚さ方向に回動自在になっているため、下半分に設けられた溝28Aに基台17の板状突起部20を挿入するためには、切り込み26を中心に上半分に対して折り曲げ状態にした下半分を間仕切り壁3の厚さ方向内側に回動させて幅木16を展延状態にするだけでよく、この挿入作業を簡単に行える。
【0050】
また、幅木16は硬質材料からなる内側部材25を備えているため、幅木16として必要な強度、硬度を有するものとなっている。
【0051】
図6は、別実施形態に係るアジャスト装置32を示す。このアジャスト装置32も、基台17と、ねじ棒18と、2個のナット42,43とで構成されているが、2個のナット42,43のうちの一方のナット42は、間仕切り壁3の骨組み材9のウェブ9Aの下面に締め付けられることにより、ナット21と共にねじ棒18の回転止めのダブルナットとして使用され、他方のナット43は回転せしめられることによりねじ棒18における高さが調整され、そしてナット43が基台17の上面部17Aの上面に当てられることにより、間仕切り壁3は上端のクッション部材13が天井面2に当たる床面1から所定高さ位置に支持される。
【0052】
図7は、さらに別実施形態に係るアジャスト装置52を示す。このアジャスト装置52は、高さ寸法の低い基台57と、ねじ棒58と、ねじ棒58に螺合されたナット62,63と、スペーサ80とで構成されており、基台57とスペーサ80は板金の折り曲げ品である。
【0053】
基台57は、水平な上面部57Aと、上面部57Aの互いに対向する2つの辺から鉛直下向きに延びる側面部57Bと、側面部57Bの下端から外向きに突出した脚部57Cとからなる。ねじ棒58は、頭部58Aを備えた長軸ボルトであり、このねじ棒58は、基台57の上面部57Aに形成された孔59に下から挿入され、頭部58Aが上面部57Aの下面に溶接で接合されることにより、ねじ棒58は倒立状態で基台57と一体化されている。そして、側面部57Bが延びる辺と直角をなす上面部57Aの2つの辺には、図3の実施形態と同様に、側面部57Bよりも外側に突出した板状の突起部70が設けられている。
【0054】
スペーサ80は、ねじ棒58が挿入された孔81を有する下面部80Aと、下面部80Aの両端から立ち上がった側面部80Bと、それぞれの側面部80Bの上端から互いに近づくように内向きに突出した水平な受け部80Cとからなる。
【0055】
2個のナット62,63は、スペーサ80の下面部80Aの上下においてねじ棒58に螺合されている。
【0056】
図8は、アジャスト装置52で間仕切り壁3が床面1から押し上げ支持された状態を示している。この図8では、図6までの実施形態とは異なる幅木86が使用されている。この幅木86は全部が軟質樹脂からなり、床面1と間仕切り壁3との間の隙間の長さ方向に連続する長さを有している。また、幅木86には、骨組み材9のフランジ9Bを含む間仕切り壁3の下端を弾圧的な挟持状態で内側に挿入できる二股部97が形成され、また幅木86の下部には、上面86Bが水平の平坦になったフック部86Aが設けられている。
【0057】
幅木86の下面からのフック部86Aの上面86Bの高さ位置は、基台57を床面1に置いたときにおける基台57の板状突起部70の下面の高さ位置と同じか、これよりも若干高くなっている。
【0058】
間仕切り壁3をアジャスト装置52で押し上げることにより、間仕切り壁3の上端のクッション部材13を天井面2に当てる作業は、次ぎのように行う。
【0059】
ねじ棒58が倒立状態で一体化されている基台57を床面1に置き、ねじ棒58に沿ってナット62、スペーサ80、ナット63を下まで降ろし、骨組み材9のウェブ9Aに形成されている孔にねじ棒58を挿入しながら間仕切り壁3を基台57の真上に配置し、ナット62、スペーサ80、ナット63を上昇させることにより、スペーサ80の受け部80Cを骨組み材9のウェブ9Aの下面に当て、さらにナット63を上昇させることによってスペーサ80を介して間仕切り壁3を押し上げ、その上端のクッション部材13を天井面2に当てる。そして、2個のナット62,63をスペーサ80の下面部80Aに締め付けることにより、スペーサ80をねじ棒58に固定する。
【0060】
アジャスト装置52により床面1と間仕切り壁3との間にできた隙間を幅木86で目隠しするためには、先ず、軟質材料からなる幅木86を、フック部86Aが形成されている下部が間仕切り壁3の厚さ方向外側となるように全体的に湾曲状態に折り曲げ、次いで、二股部97の内側に骨組み材9のフランジ9Bを含む間仕切り壁3の下端を挿入し、この後、幅木86の弾性力で幅木86の下部が鉛直方向に延びた展延状態にすることにより、フック部86Aの上面86Bを基台57の板状突起部70の下面に係止する。
【0061】
したがって、この実施形態では、アジャスト装置52に係合する幅木86の係合部は、基台57の板状の突起部70に係止されるフック部86Aである。
【0062】
この実施形態によると、図6までの実施形態と同様に、調整部となっている二股部97の上下長さ分だけ隙間の大きさの相違に対応できるとともに、アジャスト装置52に幅木86を係合させて幅木86を固定状態とする作業を簡単に行える。
【0063】
以上のように、アジャスト装置がねじ棒を使用したものであっても、その構造は任意である。
【0064】
【発明の効果】
本発明によると、間仕切り壁等の建材が建物における互いに対向する2つの面がある各場所に配置され、これらの面の間隔の相違により建物の面と建材との間にできる隙間の大きさに相違があっても、この隙間を目隠しする目隠し材を1種類とすることができ、この目隠し材の管理、取り扱いを容易にできるという効果を得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】建材である可動式間仕切り壁を複数並設して建物内部を区画したときにおける間仕切り壁の正面図である。
【図2】図1のII−II線断面図である。
【図3】アジャスト装置の分解斜視図である。
【図4】隙間目隠し材である幅木の斜視図である。
【図5】幅木を間仕切り壁に下端に取り付けるときを示す縦断面図である。
【図6】別実施形態に係るアジャスト装置で間仕切り壁を床面から押し上げ支持した状態を示す縦断面図である。
【図7】さらに別実施形態に係るアジャスト装置を示す斜視図である。
【図8】図7のアジャスト装置で間仕切り壁を床面から押し上げ支持し、かつ別実施形態に係る幅木を使用した状態を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 床面
2 天井面
3 建材である可動式間仕切り壁
8,9 可動式間仕切り壁の骨組み材
12,32,52 アジャスト装置
16,86 隙間目隠し材である幅木
17,57 基台
18,58 ねじ棒
20,70 板状の突起部
24 軟質の外側部材
25 硬質の内側部材
27,97 調整部である二股部
28A 係合部である溝
86A 係合部であるフック部

Claims (6)

  1. 建物の互いに対向する2つの面の間に配設される建材と、これらの面のうちの少なくとも一方との間にできる隙間を目隠しするための建材の隙間目隠し材であって、前記建材側の端部が、この建材に対して前記隙間の大きさ方向に移動自在な調整部となっており、この調整部は前記建材側に開口した二股部であるとともに、この二股部の内側に前記建材の前記隙間側の端部が移動自在に挿入されていることを特徴とする建材の隙間目隠し材。
  2. 請求項1に記載の建材の隙間目隠し材において、前記二股部の内側に移動自在に挿入されている前記建材の前記隙間側の端部は、この建材の骨組み材を含む部分となっていることを特徴とする建材の隙間目隠し材。
  3. 請求項1または2に記載の建材の隙間目隠し材において、前記隙間には前記一方の面からの前記建材の位置を調整するためのアジャスト装置が配置され、このアジャスト装置と係合する係合部を備えていることを特徴とする建材の隙間目隠し材。
  4. 請求項3に記載の建材の隙間目隠し材において、前記アジャスト装置には板状の突起部が設けられ、前記係合部はこの突起部が挿入される溝であることを特徴とする建材の隙間目隠し材。
  5. 請求項3に記載の建材の隙間目隠し材において、前記アジャスト装置には板状の突起部が設けられ、前記係合部はこの突起部に係止されるフック部であることを特徴とする建材の隙間目隠し材。
  6. 請求項3〜5のいずれかに記載の建材の隙間目隠し材において、前記建材の厚さ方向に重ねられた外側部材と内側部材とを含んで形成され、外側部材は軟質であり、内側部材は硬質であり、この内側部材には前記隙間の長さ方向に延びる切り込みが形成され、この切り込みを中心として前記係合部を有する前記一方の面の側の部分が前記外側部材の軟質性により前記建材の厚さ方向に回動自在になっていることを特徴とする建材の隙間目隠し材。
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