JP3678318B2 - 画像読取装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、画像読取装置、より詳細には、高速な画像読み取りの可能な画像読取装置に係り、例えば、デジタル複写機,電子ファイル等の画像入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
画像読取装置は、その画像入力部である光電変換素子(CCD)の光蓄積時間の維持,読み出す画素数からの制約により高速化が困難である。そこで、従来は、高速化を達成するために、光源の光量を増大したり、読み出しクロックを有効画素域と無効画素域とで切り替える等していた。このような対策を実施することで、電力ならびに高速対応の部品を必要とし、コスト高となっていた。また、高速対応の部品を用いない場合、その部品の性能限界で使用されることになり、階調性が維持できないことがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
画像読取装置は、その画像入力部である光電変換素子(CCD)の光蓄積時間の維持,読み出す画素数からの制約により高速化が困難である。そこで、従来は、高速化を達成するために、光源の光量を増大したり、読み出しクロックを有効画素域と無効画素域とで切り替える等していたが、このような対策をとることで、電力ならびに高速対応の部品を必要とし、コスト高となっていた。また、高速対応の部品を用いない場合、その部品の性能限界で使用されることになり、階調性が維持できないことがある等の問題があった。
【0004】
本発明は、上述のごとき不具合を取り除くものであり、読み取り画像信号の大きさを基準(リファレンス)値と比較して読み取り画像信号がリファレンスより大きい場合、画像信号からリファレンス信号分を差し引き、増幅する信号の振幅を制限することで、増幅器の最大有効周波数を大きくすると共に、制限された信号分を定値のビットとしてA/D変換回路に付加し、A/D変換回路の有効ビット数を見掛け上減らすことで高速に読み取ることを可能としたものである。
【0005】
請求項1の発明は、リファレンス信号,光電変換素子の出力信号を1画素ごとにリファレンス信号とその大小を判別する出力信号判別手段,光電変換素子の出力信号とリファレンス信号との差をn倍する第一の増幅回路,光電変換素子の出力信号をn倍する第二の増幅回路,出力信号判別手段の指示に従い、第一の増幅回路または第二の増幅回路の一方の出力をA/D変換回路に選択出力する選択手段,A/D変換回路,出力信号判別手段の指示に従い、定値ビットをA/D変換回路の最上位ビットとして、A/D変換回路の最上位ビットを削除したものに合成して出力またはA/D変換回路出力のみ出力するビット合成手段を設け、もって、増幅回路の出力振幅を制限することで、高速読み取りが可能な画像読取装置を提供するものである。
【0006】
請求項2の発明は、リファレンス信号,光電変換素子の出力信号を1画素ごとにリファレンス信号とその大小を判別する出力信号判別手段,出力信号判別手段の指示に従い、増幅回路に光電変換素子の出力信号とリファレンス信号との差または光電変換素子の出力信号のどちらか一方を切り替えてn倍させる入力選択手段,A/D変換回路,出力信号判別手段の指示に従い、定値ビットをA/D変換回路に最上位ビットとして、A/D変換回路の最会位ビットを削除したものに合成して出力またはA/D変換回路出力のみ出力するビット合成手段を設け、もって、増幅回路の出力振幅を制限することで、回路点数を低減した安価な高速読み取りが可能な画像読取装置を提供するものである。
【0007】
請求項3の発明は、請求項1又は2ま発明において、読取装置のビット数より1ビット少ないA/D変換回路,出力信号判別手段の指示に従い、「1」または「0」をA/D変換回路の最上位ビットとして、A/D変換回路に付加・合成して出力するビット合成手段を設け、もって、A/D変換回路のビット数を減らした場合でも読取装置としてのビット数を維持した安価な高速読み取りが可能な画像読取装置を提供するものである。
【0008】
請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれかの発明において、画像読取装置のビット数と同一もしくはそれ以上のビット数を有するA/D変換回路を用いて、スキャン毎に原稿読み取り領域外に設けられた白基準板を読み取り、前記読み取った白基準信号を基に、出力信号判別手段に供給するリファレンス信号を生成するリファレンス信号生成手段を設け、もって、原稿の階調を忠実に再現する高速読み取りが可能な画像読取装置を提供するものである。
【0009】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかの発明において、選択手段の前段に出力信号判別手段および増幅器へのCCD出力信号の出力タイミングを個々に調整設定可能な位相調整手段を設け、もって、確実なA/D変換が実施される高速読み取りが可能な画像読取装置を提供するものである。
【0010】
請求項6の発明は、値の異なる複数のリファレンス信号,光電変換素子の出力信号を1画素ごとに複数のリファレンス信号とその大小を判別する出力信号判別手段,光電変換素子の出力信号をn倍する第二の増幅回路,光電変換素子の出力信号と第一のリファレンス信号との差を求めて、前記差信号と第二のリファレンス信号との差を求めるという具合に、出力信号とリファレンス信号との差を最大リファレンス信号から求め、最終リファレンス信号との差出力をn倍するリファレンス信号と同数の差動増幅器群で構成される第三の増幅手段,第三の増幅手段を構成する個々の差動増幅器の出力をn倍する複数の増幅器群で構成される第四の増幅手段,光電変換素子の出力信号とリファレンス信号との差をn倍するリファレンス信号と同数の差動増幅器群で構成される第五の増幅手段,前記増幅回路および増幅手段の出力が選択手段に同時に入力するよう個々の出力タイミングを調整すると共に、出力信号判別手段の判別結果出力タイミングをも調整する位相調整手段,出力信号判別手段の指示に従い、前記増幅回路および増幅手段から1つの出力をA/D変換回路に選択出力する選択手段,出力信号判別手段の指示に従い、複数の定値ビットをA/D変換回路の上位ビットとして、A/D変換回路の上位ビットを削除したものに合成して出力またはA/D変換回路出力のみ出力するビット合成手段を設け、もって、増幅回路の出力振幅をより小さく制限し、A/D変換回路のビット数の低減を可能とすることで、より高速な読み取りが可能で安価な画像読取装置を提供するものである。
【0011】
請求項7の発明は、請求項6の発明において、読取装置のビット数よりリファレンス信号の数だけビット数が少ないA/D変換回路,出力信号判別手段の指示に従い、「1」または「0」をリファレンス信号の数だけA/D変換回路の上位ビットとして、A/D変換回路に付加・合成して出力するビット合成手段を設け、もって、A/D変換回路のビット数を減らした場合でも読取装置としてのビット数を維持したより高速な読み取りが可能で安価な画像読取装置を提供するものである。
【0012】
請求項8の発明は、請求項6又は7の発明において、画像読取装置のビット数と同一もしくはそれ以上のビット数を有するA/D変換回路を複数用いてスキャン毎に原稿読み取り領域外に設けられた白基準板を読み取り、前記読み取った白基準板を基に、出力信号判別手段に供給するリファレンス信号を複数生成するリファレンス信号生成手段を設け、もって、原稿の階調を忠実に再現し、より高速な読み取りが可能な画像読取装置を提供するものである。
【0013】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、原稿面を走査することにより反射または透過した光を結像レンズにより集光して光電変換素子に入射させ、前記原稿の反射率または透過率に応じた電気信号を画像信号として検出することにより画像情報を得る画像読取装置において、リファレンス信号,出力信号判別手段,第一の増幅回路,第二の増幅回路,選択手段,A/D変換回路,ビット合成手段を有し、前記出力信号判別手段は、光電変換素子の出力信号を1画素ごとにリファレンス信号とその大小を判別し、前記第一の増幅回路は、光電変換素子の出力信号とリファレンス信号との差をn倍し、前記第二の増幅回路は、光電変換素子の出力信号をn倍し、前記選択手段は、出力信号判別手段の指示に従い、前記第一の増幅回路または第二の増幅回路の一方の出力を、前記A/D変換回路に選択出力し、前記ビット合成手段は、出力信号判別手段の指示に従い、定値ビットをA/D変換回路の最上位ビットとして、A/D変換回路の最上位ビットを削除したものに合成して出力またはA/D変換回路出力のみ出力することを特徴とし、もって、増幅回路の出力振幅を制限することで高速読み取りが可能な画像読取装置を提供するものである。
【0014】
請求項2の発明は、原稿面を走査することにより反射または透過した光を結像レンズにより集光して光電変換素子に入射させ、前記原稿の反射率または透過率に応じた電気信号を画像信号として検出することにより画像情報を得る画像読取装置において、リファレンス信号,出力信号判別手段,入力選択手段,増幅回路,A/D変換回路,ビット合成手段を有し、前記出力信号判別手段は、光電変換素子の出力信号を1画素ごとにリファレンス信号とその大小を判別し、前記入力切替手段は、前記出力信号判別手段の指示に従い、前記増幅回路に光電変換素子の出力信号とリファレンス信号との差または光電変換素子の出力信号のどちらか一方を切り替えて、前記増幅回路に入力してn倍させ、前記ビット合成手段は、前記出力信号判別手段の指示に従い、定値ビットをA/D変換回路の最上位ビットとして、A/D変換回路の最上位ビットを削除したものに合成して出力またはA/D変換回路出力のみすることを特徴とし、もって、増幅回路の出力振幅を制限することで、回路点数を低減した安価な高速読み取りが可能な画像読取装置を提供するものである。
【0015】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記A/D変換回路を読取装置のビット数より1ビット少ないビット数で構成し、前記ビット合成手段は、前記出力信号判別手段の指示に従い、「1」または「0」をA/D変換回路の最上位ビットとして、A/D変換回路に付加・合成して出力することを特徴とし、もって、A/D変換回路のビット数を減らした場合でも読取装置としてのビット数を維持した安価な高速読み取りが可能な画像読取装置を提供するものである。
【0016】
請求項4の発明は、請求項1又は2又は3記載の発明において、画像読取装置のビット数と同一もしくはそれ以上のビット数を有するA/D変換回路を用いたリファレンス信号生成手段を有し、スキャン毎に原稿読み取り領域外に設けられた白基準板を読み取り、前記読み取った白基準信号を基に、出力信号判別手段に供給するリファレンス信号を生成することを特徴とし、もって、原稿の階調を忠実に再現する高速読み取りが可能な画像読取装置を提供するものである。
【0017】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、選択手段の前段に位相調整手段を有し、出力信号判別手段および増幅器へのCCD出力信号の出力タィミングを個々に調整設定可能としたことを特徴とし、もって、確実なA/D変換が実施される高速読み取りが可能な画像読取装置を提供するものである。
【0018】
請求項6の発明は、原稿面を走査することにより反射または透過した光を結像レンズにより集光して光電変換素子に入射させ、前記原稿の反射率または透過率に応じた電気信号を画像信号として検出することにより画像情報を得る画像読取装置において、値の異なる複数のリファレンス信号,出力信号判別手段,第二の増幅回路,第三の増幅手段,第四の増幅手段,第五の増幅手段,位相調整手段,選択手段,A/D変換回路,ビット合成手段を有し、前記出力信号判別手段は、光電変換素子の出力信号を1画素ごとに複数のリファレンス信号とその大小を判別し、前記第二の増幅回路は、光電変換素子の出力信号をn倍し、前記第三の増幅手段は、光電変換素子の出力信号と第一のリファレンス信号との差を求め、前記差信号と第二のリファレンス信号との差を求めるという具合に、出力信号とリファレンス信号との差を、最大リファレンス信号から順次求めて、最終リファレンス信号との差出力をn倍するリファレンス信号と同数の差動増幅器群で構成され、前記第四の増幅手段は、前記第三の増幅手段を構成する個々の差動増幅器の出力をn倍する複数の増幅器群で構成され、前記第五の増幅手段は、前記光電変換素子の出力信号とリファレンス信号との差をn倍するリファレンス信号と同数の差動増幅器群で構成され、前記位相調整手段は、前記増幅回路および増幅手段の出力が、前記選択手段に同時に入力するよう個々の出力タィミングを調整すると共に、出力信号判別手段の判別結果出力タイミングをも調整し、前記選択手段は、前記出力信号判別手段の指示に従い、前記増幅回路および増幅手段から1つの出力をA/D変換回路に選択出力し、前記ビット合成手段は、前記出力信号判別手段の指示に従い、複数の定値ビットをA/D変換回路の上位ビットとして、A/D変換回路の上位ビットを削除したものに合成して出力またはA/D変換回路出力のみ出力することを特徴とし、もって、増幅回路の出力振幅をより小さく制限し、A/D変換回路のビット数の低減を可能とすることで、より高速な読み取りが可能で安価な画像読取装置を提供するものである。
【0019】
請求項7の発明は、請求項6記載の発明において、前記A/D変換回路を読取装置のビット数よりリファレンス信号数分少ないビット数で構成し、前記ビット合成手段は、前記出力信号判別手段の指示に従い、「1」または「0」をリファレンス信号数分A/D変換回路の上位ビットとしてA/D変換回路に付加・合成して出力することを特徴とし、もって、A/D変換回路のビット数を減らした場合でも読取装置としてのビット数を維持し、より高速な読み取りが可能で安価な画像読取装置を提供するものである。
【0020】
請求項8の発明は、請求項6又は7記載の発明において、画像読取装置のビット数と同一もしくはそれ以上のビット数を有するA/D変換回路を複数用いたリファレンス信号生成手段を有し、スキャン毎に原稿読み取り領域外に設けられた白基準板を読み取り、該読み取った白基準板を基に、前記出力信号判別手段に供給するリファレンス信号を複数生成することを特徴とし、もって、原稿の階調を忠実に再現し、より高速な読み取りが可能な画像読取装置を提供するものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施例を説明するための要部構成図で、図中、1は原稿、2はコンタクトガラス、3はミラー、4は光源、5はモータ、6は結像レンズ、7はCCDセンサ、8はサンプルホールド回路、9はA/D変換回路、10は暗出力補正回路、11はシェーディング補正回路、12は線密度変換回路、13はインターフェイス、14は光源駆動回路、15はモータ駆動制御回路、16はCCD駆動回路、17は出力信号判別手段、18は第一の増幅器、19は第二の増幅器、20は選択手段、21はビット合成手段である。
【0022】
コンタクトガラス2にセットされた原稿1に光源4からの照明光をあて、その反射光をミラー3,結像レンズ6を順に介してCCDセンサ7に導き、その面上に原稿像を結像させる。副走査は原稿面をモータ5によりX方向に移動させることで行う。CCDセンサ7の出力は、サンプルホールド回路8でセンサの転送クロック成分が取り除かれ、増幅された後、A/D変換回路9でデジタル信号に変換される。A/D変換出力は、暗出力補正回路10で予め記憶させておいた補正メモリのデータを画素ごとに読み出して演算することでCCDセンサ7の画素ごとの暗出力の補正が行われ、シェーディング補正回路11で照明系,結像系による明るさのバラツキ,CCDセンサ7の感度のバラツキ等を補正する。これも暗出力の補正同様、予め記憶されているデータを補正メモリから読み出し、画素毎に演算して行う。線密度変換回路12により主走査方向の密度変換を必要に応じて行い、インターフェイス13を介して出力装置あるいは記憶装置へ出力信号を送る。ここで、光源およびCCDセンサ7は、多値画像においても十分なセンサ出力が得られるような光蓄積時間に設定駆動されている。
【0023】
図2は、CCDセンサ7の1ライン出力の一例を示す図で、図中、DS(E)は、感光部が無く転送部のみの画素の出力、DS(S)は、感光部が光シールドされた画素の出力で、これに続き原稿読み取りの出力がある。このセンサ出力(図2(A))をサンプルホールド回路8により転送クロック成分を取り除いたアナログ信号が、図2(B)の信号である。
このサンプルホールド回路8の出力を図示しない別のサンプルホールド回路により、DS(E)の値をサンプルホールドして、A/D変換回路9の上限のリファレンス電圧VrefTとし、白色基準板を読み込んだ時の出力のピーク値を必要に応じ増幅し、図示しないピークホールド回路で検出保持したものを、A/D変換回路9の下限のリファレンス電圧VrefBとすることで、A/D変換回路9のダイナミックレンジが決定される。
【0024】
(請求項1の発明)
以上に、基本的な原稿読み取りの動作について説明したが、以下に、本発明の各請求項の発明に係る動作について説明する。
図1において、出力信号判別手段17は、サンプルホールド回路8の出力(CCD出力信号)を、リファレンス信号とその大小を比較する。リファレンス信号は、画像信号最大(白レベル)値の半分以上の値(例えば、白レベルを256ディジットとした場合、128のディジットがリファレンス)とする。但し、リファレンス信号は、これに限定されるものではない。
第一の増幅器18は、CCD出力信号とリファレンス信号との差分(|CCD出力信号−リファレンス信号|)をn倍に、第二の増幅器19は、CCD出力信号そのものをn倍する。ここで、出力信号判別手段17は、出力信号≧リファレンス信号の時「1」を、出力信号<リファレンス信号の時「0」を出力する。また、選択手段20は、出力信号判別手段17が「1」を出力した場合は、第一の増幅器18の出力を、「0」を出力した場合は、第二の増幅器19の出力をA/D変換回路9に出力する。ビット合成手段21は、出力信号判別手段17が「1」を出力した場合、「1」をA/D変換回路9の最上位ビットとし、A/D変換回路9の最上位ビットを削除したものに合成して出力する。
また、「0」を出力した場合は、A/D変換回路9の出力をそのまま画像信号のデジタル値として、後段に出力する。
例えば、増幅率=4,A/D変換回路4ビット,A/D変換回路のフルスケール=1500mV,リファレンス信号=200mVとした時、A/D変換出力,ビット合成出力は表1のようになる。なお、表1において、aは本発明による場合、bは入力信号をそのまま増幅する従来の方法による場合である。
【0025】
【表1】
Figure 0003678318
【0026】
増幅器(オペアンプ)には、(1)式を満たす特性があり、
f=SR/(2π×Vout) ……(1)
f:信号周波数 SR:スルーレイト Vout:増幅器出力
増幅器出力信号が小さくなれば、オペアンプの最大有効周波数は大きくなる。従って、増幅するCCD出力信号の振幅を制限することで、より高い周波数の信号まで応答できる。逆に言えば、SRの小さいオペアンプでも高速対応となり、コストを抑えることができる。表1から、本発明によると、CCDの出力最大時においても、増幅器出力を小さく抑えられるので、高速化に対応できることがわかる。また、増幅器出力信号が小さくなると、セトリング時間も短縮され、確実なA/D変換が実施される。
【0027】
(請求項2の発明)
図3は、請求項2の画像読取装置の実施例を説明するための要部構成図で、以下、全図を通して同様の作用をする部分には同じ番号を用いている。図1の発明との違いは、選択手段20の代わりに入力選択手段22を設け、増幅回路を1つの増幅回路23としたことである。出力信号判別手段17がリファレンス信号よりCCD出力信号が大きいと判別すると、入力選択手段22により増幅回路23が差動増幅器として働き、CCD出力信号が小さいと判別すると、非反転増幅器として働く。差動増幅器として働いた場合、ビット合成手段21は、「1」をA/D変換回路9の最上位ビットとして、A/D変換回路9の最上位ビットを削除したものに合成して、また、非反転増幅器として働いた場合は、A/D変換回路9の出力そのままを画像信号のデジタル値として、後段に出力する。
【0028】
図4は、入力選択手段22の実施例を示す図で、図4(A)は、出力信号判別手段17の信号により、増幅器23の+端子の入力信号をリファレンス信号と基準電位(GND)とで切り替える方法、図4(B)は、+端子とリファレンス信号間を接続,開放する方法である。
【0029】
(請求項3の発明)
図5は、請求項3の発明を説明するための要部構成図で、基本構成は、図1と同じである。但し、A/D変換回路24のビット数とビット合成手段25の機能が異なる。ビット合成手段25は、出力信号判別手段17がCCD出力信号がリファレンス信号より小さいと判別すると「0」を、CCD出力信号がリファレンス信号より大きいと判別すると「1」を、A/D変換回路の最上位ビットとして付加する。また、A/D変換回路24のビット数は、読取装置が必要とするビット数より1ビット少なく、ビット合成手段25より付加される最上位ビットと合成されることにより、必要ビット数を得る。
表1から、(a)の本発明の場合、A/D変換回路の最上位ビットは使用されていない。1ビット少ないA/D変換回路(この例では、ビット数=3ビット,フルスケール=700mV)を用いても問題ないことがわかる。つまり、ビット数の少ないA/D変換回路を用いることが可能となり、コストを軽減することができる。
【0030】
ここで、A/D変換回路のフルスケールをFS,ビット数をmとしたとき、このA/D変換回路の理想的なS/N(SNR)は、フルスケール正弦波(RMS)とノイズ(RMS)との比で、(2)式に示すように、
【0031】
【数1】
Figure 0003678318
【0032】
である。また、A/D変換回路のアパーチャジッタjによって決まるSNRは、(3)式に示すように、
SNR(dB)=20log(1/2πfj) ……(3)
f:入力信号周波数
である。
【0033】
(2)式よりA/D変換回路のビット数mを1減らした場合、FSを判分にすると、量子化ノイズはそのままで、SNRを小さくできる。また、(3)式よりSNRが小さいほど高速の信号が取り扱えることがわかる。つまり、A/D変換回路のビット数mを小さくするとともに、FSも小さくすることで、量子化ノイズを増やすことなく、SNRを低下させ、より高速の信号を扱えるようにすることができる。
従って、本発明により、A/D変換回路のビット数を1ビット低減することで、高速化に対応できる。但し、この時、出力信号判別手段が合成総ビット数の1LSB以内でCCD出力信号の大小を判別できるものであり、A/D変換回路のフルスケールは、ビット数低減前の1/2と小さくすることは言うまでもない。
【0034】
例えば、アパーチャジッタ=10psのA/D変換器により、10ビットのシステム(フルスケール=2048mV)を考えた場合、最上位ビットを信号判別手段により得るとすると、A/D変換回路9は9ビットとなる。この時、A/D変換回路のSNRは(2)式より、56dBとなり、(3)式から入力信号周波数は25MHzまで扱えることになる。10ビット全てをA/D変換回路で得ようとすると、SNRは(2)式より、62dBとなり、(3)式から入力信号周波数は12MHzまでとなる。この時、8ビットA/D変換回路のフルスケールは、2048mV/2=1024mVとするので、1LSBの分解能が損なわれることもない。
【0035】
(請求項4の発明)
図6は、請求項4の発明の一実施例を説明するための要部構成図で、基本構成は図1の発明と同じである。図1との違いは、リファリンス信号生成手段26を設け、スキャンする度に原稿読み取り領域外に設けられた白基準板を読み取り、白基準板の信号に基づいてリファレンス信号を生成し、出力信号判別手段17に供給するようにしたことである。リファレンス信号生成手段26は、システムと同一もしくはそれ以上のビット数を有するA/D変換器で構成され、その基準入力に白基準板を読み取った信号のピーク値を与え、リファレンス設定信号を入力することで、出力信号判別手段のリファレンス信号とする。
【0036】
図7は、図6に示したリファレンス信号生成手段26の一実施例を示す図で、A/D変換換への基準入力信号は、ピーク信号に限定されるものでは無く、装置のシステムに応じ変更が可能で、平均したものでも構わない。
【0037】
図8は、請求項5の発明の一実施例を説明するための構成図で、基本構成は、図1と同じである。図1との違いは、サンプルホールド回路8の後段に位相調整手段27を設けたことである。CCD出力信号周波数が、より高速になると出力信号判別手段17の判別結果による増幅回路出力の選択または増幅回路の入力切替が期待通りに行われない危険性がある。位相調整手段27をサンプルホールド回路8の後段に設け、出力信号判別手段17,増幅回路へのCCD出力信号の出力タイミングを個々に調整することで、出力信号判別手段17の判別結果による増幅回路出力の選択または増幅回路の入力切替が適性に行われ、画像信号のA/D変換およびビット合成が1画素毎正確に行われる。位相調整手段は、バッファ,遅延線等で構成される。
【0038】
図9は、請求項6の発明の一実施例を説明するための要部構成図で、基本構成は図1と同じである。図1との違いは、リファレンス信号を複数設けた出力信号判別手段28,リファレンス信号と出力信号との差動増幅器が複数段で構成される第三の増幅手段29,第三の増幅手段29を構成する個々の差動増幅器の出力を増幅する複数の増幅器からなる第四の増幅手段30,リファレンス信号と出力信号との差分を増幅する複数の差動増幅器からなる第五の増幅手段31,各増幅手段,増幅器の出力と判別手段の出力との位相を調整する位相調整手段32,リファレンス信号の数に応じたビット数を付加合成するようにしたビット合成手段33を設けたことである。
【0039】
図10は、リファレンス信号をk個とした時の、出力信号判別手段28(図10(A)),第三の増幅手段29,第四の増幅手段30および第五の増幅手段31(図10(B))の一実施例を示し、出力信号判別手段28は、出力信号をリファレンス信号Ref1,Ref2,…Refk(Ref1>Ref2>…>Refk)と大小を比べ、k個の判別結果を位相調整手段32を介して選択手段20,ビット合成手段33に出力する。ビット合成手段33は、判別結果を上位ビットとしてA/D変換回路に合成する。
【0040】
第三の増幅手段29は、初段の差動増幅器(Da31)でRef1との差分を求め、2段目の差動増幅器(Da32)で前記差分信号(Da31出力信号)とRef2との差分を求めるという具合に、順次、前段の差分信号とリファレンス信号との差を求めて行き、最終段の差動増幅器(Da3k)でn倍に増幅する。
【0041】
第四の増幅手段30は、(k−2)個の増幅器で構成され、第三の増幅手段29の個々の差動増幅器の出力をn倍に増幅する。第五の増幅手段31は、k個の差動増幅器で構成され、リファレンス信号と出力信号との差分をn倍に増幅する。位相調整手段32は、2k個全ての増幅器出力を選択手段20へ同時に入力するよう個々に調整し、選択が確実に行われるよう判別手段の出力位相を調整する。そして、選択手段20は、2k個の増幅器出力の内1つを出力信号判別手段28により選択して、A/D変換回路9に出力する。
【0042】
ここで、説明を簡単にするため、k=2(リファレンス信号を2つ),増幅率n=1,システムのビット数4,リファレンス信号1(Ref1)=800mV,リファレンス信号2(Ref2)=400mV,A/D変換回路のフルスケール=1500mVとしてみる。この時、A/D変換出力,ビット合成出力は表2のようになる。ここで、aは本発明による場合、bは従来の方法による場合である。J1,J2は、出力信号判別手段28のコンパレータ1,2(Conp1,Conp2)の出力で、ビット合成手段33によって付加されるビットである。CCD出力<リファレンスの箇所は、「−」としてある。
【0043】
【表2】
Figure 0003678318
【0044】
このようにリファレンス信号を複数設け、増幅信号をより小さく制限することで、増幅器が高速対応となる。また、複数のビットを付加することで、ビット数のより少ない安価なA/D変換器が使用できる上、前述したように、A/D変換器も、より高速な信号まで取り扱えるようになる。
【0045】
【発明の効果】
請求項1の発明は、原稿面を走査することにより反射または透過した光を結像レンズにより集光して光電変換素子に入射させ、前記原稿の反射率または透過率に応じた電気信号を画像信号として検出することにより画像情報を得る画像読取装置において、リファレンス信号,出力信号判別手段,第一の増幅回路,第二の増幅回路,選択手段,A/D変換回路,ビット合成手段を有し、前記出力信号判別手段は、光電変換素子の出力信号を1画素ごとにリファレンス信号とその大小を判別し、前記第一の増幅回路は、光電変換素子の出力信号とリファレンス信号との差をn倍し、前記第二の増幅回路は、光電変換素子の出力信号をn倍し、前記選択手段は、出力信号判別手段の指示に従い、前記第一の増幅回路または第二の増幅回路の一方の出力を、前記A/D変換回路に選択出力し、前記ビット合成手段は、出力信号判別手段の指示に従い、定値ビットをA/D変換回路の最上位ビットとして、A/D変換回路の最上位ビットを削除したものに合成して出力またはA/D変換回路出力のみ出力するようにしたので、増幅回路の出力振幅を制限することで高速読み取りが可能な画像読取装置を提供することができる。
【0046】
請求項2の発明は、原稿面を走査することにより反射または透過した光を結像レンズにより集光して光電変換素子に入射させ、前記原稿の反射率または透過率に応じた電気信号を画像信号として検出することにより画像情報を得る画像読取装置において、リファレンス信号,出力信号判別手段,入力切換手段,増幅回路,A/D変換回路,ビット合成手段を有し、前記出力信号判別手段は、光電変換素子の出力信号を1画素ごとにリファレンス信号とその大小を判別し、前記入力切替手段は、前記出力信号判別手段の指示に従い、前記増幅回路に光電変換素子の出力信号とリファレンス信号との差または光電変換素子の出力信号のどちらか一方を切り替えて、前記増幅回路に入力してn倍させ、前記ビット合成手段は、前記出力信号判別手段の指示に従い、定値ビットをA/D変換回路の最上位ビットとして、A/D変換回路の最上位ビットを削除したものに合成して出力またはA/D変換回路出力のみとするようにしたので、増幅回路の出力振幅を制限することで、回路点数を低減した安価な高速読み取りが可能な画像読取装置を提供することができる。
【0047】
請求項3の発明は、請求項1又は2記載の発明において、前記A/D変換回路を読取装置のビット数より1ビット少ないビット数で構成し、前記ビット合成手段は、前記出力信号判別手段の指示に従い、「1」または「0」をA/D変換回路の最上位ビットとして、A/D変換回路に付加・合成して出力するようにしたので、A/D変換回路のビット数を減らした場合でも読取装置としてのビット数を維持した安価な高速読み取りが可能な画像読取装置を提供することができる。
【0048】
請求項4の発明は、請求項1又は2又は3記載の発明において、画像読取装置のビット数と同一もしくはそれ以上のビット数を有するA/D変換回路を用いたリファレンス信号生成手段を有し、スキャン毎に原稿読み取り領域外に設けられた白基準板を読み取り、前記読み取った白基準信号を基に、出力信号判別手段に供給するリファレンス信号を生成するようにしたので、原稿の階調を忠実に再現する高速読み取りが可能な画像読取装置を提供することができる。
【0049】
請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれかに記載の発明において、選択手段の前段に位相調整手段を有し、出力信号判別手段および増幅器へのCCD出力信号の出力タィミングを個々に調整設定可能としたので、確実なA/D変換が実施される高速読み取りが可能な画像読取装置を提供することができる。
【0050】
請求項6の発明は、原稿面を走査することにより反射または透過した光を結像レンズにより集光して光電変換素子に入射させ、前記原稿の反射率または透過率に応じた電気信号を画像信号として検出することにより画像情報を得る画像読取装置において、値の異なる複数のリファレンス信号,出力信号判別手段,第二の増幅回路,第三の増幅手段,第四の増幅手段,第五の増幅手段,位相調整手段,選択手段,A/D変換回路,ビット合成手段を有し、前記出力信号判別手段は、光電変換素子の出力信号を1画素ごとに複数のリファレンス信号とその大小を判別し、前記第二の増幅回路は、光電変換素子の出力信号をn倍し、前記第三の増幅手段は、光電変換素子の出力信号と第一のリファレンス信号との差を求め、前記差信号と第二のリファレンス信号との差を求めるという具合に、出力信号とリファレンス信号との差を、最大リファレンス信号から順次求めて、最終リファレンス信号との差出力をn倍するリファレンス信号と同数の差動増幅器群で構成され、前記第四の増幅手段は、前記第三の増幅手段を構成する個々の差動増幅器の出力をn倍する複数の増幅器群で構成され、前記第五の増幅手段は、前記光電変換素子の出力信号とリファレンス信号との差をn倍するリファレンス信号と同数の差動増幅器群で構成され、前記位相調整手段は、前記増幅回路および増幅手段の出力が、前記選択手段に同時に入力するよう個々の出力タィミングを調整すると共に、出力信号判別手段の判別結果出力タイミングをも調整し、前記選択手段は、前記出力信号判別手段の指示に従い、前記増幅回路および増幅手段から1つの出力をA/D変換回路に選択出力し、前記ビット合成手段は、前記出力信号判別手段の指示に従い、複数の定値ビットをA/D変換回路の上位ビットとして、A/D変換回路の上位ビットを削除したものに合成して出力またはA/D変換回路出力のみ出力するようにしたので、増幅回路の出力振幅をより小さく制限し、A/D変換回路のビット数の低減を可能とすることで、より高速な読み取りが可能で安価な画像読取装置を提供することができる。
【0051】
請求項7の発明は、請求項6記載の発明において、前記A/D変換回路を読取装置のビット数よりリファレンス信号数分少ないビット数で構成し、前記ビット合成手段は、前記出力信号判別手段の指示に従い、「1」または「0」をリファレンス信号数分A/D変換回路の上位ビットとしてA/D変換回路に付加・合成して出力するようにしたので、A/D変換回路のビット数を減らした場合でも読取装置としてのビット数を維持し、より高速な読み取りが可能で安価な画像読取装置を提供することができる。
【0052】
求項8の発明は、請求項6又は7記載の発明において、画像読取装置のビット数と同一もしくはそれ以上のビット数を有するA/D変換回路を複数用いたリファレンス信号生成手段を有し、スキャン毎に原稿読み取り領域外に設けられた白基準板を読み取り、該読み取った白基準板を基に、前記出力信号判別手段に供給するリファレンス信号を複数生成するようにしたので、原稿の階調を忠実に再現し、より高速な読み取りが可能な画像読取装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 請求項1の発明の一実施例を説明するための要部構成図である。
【図2】 CCDセンサの1ライン出力を示す図である。
【図3】 請求項2の発明の一実施例を説明するための要部構成図である。
【図4】 入力切替手段の一例を説明するための図である。
【図5】 請求項3の発明の一実施例を説明するための要部構成図である。
【図6】 請求項4の発明の一実施例を説明するための要部構成図である。
【図7】 リファレンス信号生成手段の一例を説明するための図である。
【図8】 請求項5の発明の一実施例を説明するための要部構成図である。
【図9】 請求項6の発明の一実施例を説明するための要部構成図である。
【図10】 信号出力手段,第三,第四,第五増幅手段の一例を説明するための図である。
【符号の説明】
1…原稿、2…コンタクトガラス、3…ミラー、4…光源、5…モータ、6…結像レンズ、7…CCDセンサ、8…サンプルホールド回路、9,24…A/D変換回路、10…暗出力補正回路、11…シェーディング補正回路、12…線密度変換回路、13…インターフェイス、14…光源駆動回路、15…モータ駆動制御回路、16…CCD駆動回路、17,28…出力信号判別手段、18…第一の増幅器、19…第二の増幅器、20…選択手段、21,25,33…ビット合成手段、22…入力切替手段、23…増幅器、26…リファレンス信号生成手段、27,32…位相調整手段、29…第三増幅手段、30…第四増幅手段、31…第五増幅手段。

Claims (8)

  1. 原稿面を走査することにより反射または透過した光を結像レンズにより集光して光電変換素子に入射させ、前記原稿の反射率または透過率に応じた電気信号を画像信号として検出することにより画像情報を得る画像読取装置において、リファレンス信号,出力信号判別手段,第一の増幅回路,第二の増幅回路,選択手段,A/D変換回路,ビット合成手段を有し、前記出力信号判別手段は前記光電変換素子の出力信号を1画素ごとに前記リファレンス信号とその大小を判別し、前記第一の増幅回路は前記光電変換素子の出力信号と前記リファレンス信号との差をn倍し、前記第二の増幅回路は前記光電変換素子の出力信号をn倍し、前記選択手段は前記出力信号判別手段の指示に従って、前記第一の増幅回路または第二の増幅回路の一方の出力を前記A/D変換回路に選択出力し、前記ビット合成手段は前記出力信号判別手段の指示に従って、定値ビットをA/D変換回路の最上位ビットとしてA/D変換回路の最上位ビットを削除したものに合成して出力またはA/D変換回路出力のみ出力することを特徴とする画像読取装置。
  2. 原稿面を走査することにより反射または透過した光を結像レンズにより集光して光電変換素子に入射させ、前記原稿の反射率または透過率に応じた電気信号を画像信号として検出することにより画像情報を得る画像読取装置において、リファレンス信号,出力信号判別手段,入力選択手段,増幅回路,A/D変換回路,ビット合成手段を有し、前記出力信号判別手段は前記光電変換素子の出力信号を1画素ごとにリファレンス信号とその大小を判別し、前記入力選択手段は前記出力信号判別手段の指示に従って、前記増幅回路に前記光電変換素子の出力信号と前記リファレンス信号との差または前記光電変換素子の出力信号のどちらか一方を選択して切り替えて前記増幅回路に入力してn倍させ、前記ビット合成手段は前記出力信号判別手段の指示に従って、定値ビットをA/D変換回路の最上位ビットとしてA/D変換回路の最上位ビットを削除したものに合成して出力またはA/D変換回路出力のみすることを特徴とする画像読取装置。
  3. 前記A/D変換回路は画像読取装置のビット数より1ビット少ないビット数で構成し、前記ビット合成手段は前記出力信号判別手段の指示に従って、「1」または「0」をA/D変換回路の最上位ビットとしてA/D変換回路に付加・合成して出力することを特徴とする請求項1又は2記載の画像読取装置。
  4. 画像読取装置のビット数と同一もしくはそれ以上のビット数を有するA/D変換回路を用いたリファレンス信号生成手段を有し、スキャン毎に原稿読み取り領域外に設けられた白基準板を読み取り、前記読み取った白基準信号を基に前記出力信号判別手段に供給する前記リファレンス信号を生成することを特徴とする請求項1又は2又は3記載の画像読取装置。
  5. 選択手段の前段に位相調整手段を有し、前記出力信号判別手段および増幅器へのCCD出力信号の出力タィミングを個々に調整設定可能としたことを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の画像読取装置。
  6. 原稿面を走査することにより反射または透過した光を結像レンズにより集光して光電変換素子に入射させ、前記原稿の反射率または透過率に応じた電気信号を画像信号として検出することにより画像情報を得る画像読取装置において、値の異なる複数のリファレンス信号,出力信号判別手段,第二の増幅回路,第三の増幅手段,第四の増幅手段,第五の増幅手段,位相調整手段,選択手段,A/D変換回路,ビット合成手段を有し、前記出力信号判別手段は前記光電変換素子の出力信号を1画素ごとに前記複数のリファレンス信号とその大小を判別し、前記第二の増幅回路は前記光電変換素子の出力信号をn倍し、前記第三の増幅手段は前記光電変換素子の出力信号と第一のリファレンス信号との差を求め、前記差信号と第二のリファレンス信号との差を求めるという具合に、出力信号とリファレンス信号との差を、最大リファレンス信号から順次求めて、最終リファレンス信号との差出力をn倍するリファレンス信号と同数の差動増幅器群で構成され、前記第四の増幅手段は前記第三の増幅手段を構成する個々の差動増幅器の出力をn倍する複数の増幅器群で構成され、前記第五の増幅手段は前記光電変換素子の出力信号とリファレンス信号との差をn倍するリファレンス信号と同数の差動増幅器群で構成され、前記位相調整手段は前記増幅回路および増幅手段の出力が前記選択手段に同時に入力するよう個々の出力タィミングを調整すると共に、前記出力信号判別手段の判別結果出力タイミングをも調整し、前記選択手段は前記出力信号判別手段の指示に従って、前記増幅回路および増幅手段から1つの出力をA/D変換回路に選択出力し、前記ビット合成手段は前記出力信号判別手段の指示に従って、複数の定値ビットをA/D変換回路の上位ビットとしてA/D変換回路の上位ビットを削除したものに合成して出力またはA/D変換回路出力のみ出力することを特徴とする画像読取装置。
  7. 前記A/D変換回路を読取装置のビット数よりリファレンス信号数分少ないビット数で構成し、前記ビット合成手段は前記出力信号判別手段の指示に従って、「1」または「0」をリファレンス信号数分A/D変換回路の上位ビットとしてA/D変換回路に付加・合成して出力することを特徴とする請求項6記載の画像読取装置。
  8. 画像読取装置のビット数と同一もしくはそれ以上のビット数を有するA/D変換回路を複数用いたリファレンス信号生成手段を有し、スキャン毎に原稿読み取り領域外に設けられた白基準板を読み取り、該読み取った白基準板を基に、前記出力信号判別手段に供給するリファレンス信号を複数生成することを特徴とする請求項6又は7記載の画像読取装置。
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