JP2002111983A - 画像読取装置 - Google Patents

画像読取装置

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JP2002111983A
JP2002111983A JP2000299919A JP2000299919A JP2002111983A JP 2002111983 A JP2002111983 A JP 2002111983A JP 2000299919 A JP2000299919 A JP 2000299919A JP 2000299919 A JP2000299919 A JP 2000299919A JP 2002111983 A JP2002111983 A JP 2002111983A
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JP2000299919A
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Yoshihiro Arai
義博 荒井
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低スルーレート特性の演算増幅回路を使用し
ても、常に安定した画像信号レベルで、高精度の分解能
を有する高品質の画像読取が可能な画像読取装置を提供
する。 【解決手段】 サンプリング制御回路11により、ビデ
オ信号の1画素から5個のアナログサンプリング信号V
a1〜Va5が抽出され、ADコンバータ13でデジタ
ルサンプリング信号Vd1〜Vd5にAD変換され、デ
ジタルサンプリング信号の演算増幅回路12のスルーレ
ート特性曲線Cth上の位置が検索され、デジタルサン
プリング信号値に基づき、サンプリング制御回路11に
より、スルーレート特性曲線Cthの飽和値が演算され
画素データとして取得登録され、低スルーレート特性で
低製造コストの演算増幅回路12を使用しても、高周波
数化される画素周波数の入力ビデオ信号に対し、常に安
定した画像信号レベルで高精度の分解能の高品質の画像
読取が可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は画像読取装置、特に
イメージセンサから画素クロックに同期して出力される
画像信号に対して、画素クロックに同期したタイミング
でサンプリングを行うことにより画像データを読み取る
画像読取装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、イメージセンサとしてCCD
を使用することにより対象画像からの光信号をCCDで
受光し、CCDから出力される光電変換されたビデオ信
号に基づいて、画像読取を行う画像読取装置が使用され
ている。図8は従来のこの種の画像読取装置の要部の構
成を示すブロック図、図9は図8の演算増幅回路の構成
を示す回路図である。従来の画像読取り装置では、図8
に示すように、CCDから出力される直流成分を含むビ
デオ信号Vinから直流成分をカットした後に、クラン
プ電圧を加算するクランプ用のオペアンプ20に、オペ
アンプ20の出力信号から、安定したサンプリングを行
うためのサンプルホールドを行うサンプルホールド用の
オペアンプ21が接続されており、オペアンプ20及び
オペアンプ21が演算増幅回路12Aの主要構成素子と
なっている。また、オペアンプ21には、ホールドされ
たビデオ信号をデジタル信号に変換するADコンバータ
13Aが接続され、ADコンバータ13Aには、8bi
tのデジタルデータを、図示せぬ画像処理用のCPUや
DSPへの転送に際してラッチするラッチ回路14Aが
接続されている。さらに、オペアンプ20、21、AD
コンバータ13A及びラッチ回路14Aに、タイミング
信号を供給するタイミングジェネレータ17が設けられ
ている。
【0003】前述の演算増幅回路12Aには、図9に示
すように、CCDの出力インピーダンスとオペアンプ2
0の入力インピーダンスを仲介する低出力インピーダン
スのインピーダンス調整バッファ22が設けられ、この
インピーダンス調整バッファ22とオペアンプ20間
に、ビデオ信号の直流成分をカットするコンデンサC1
が接続されている。また、オペアンプ20は低出力イン
ピーダンスを有し、クランプパルスPcLによるスイッ
チSW1のON−OFF制御によって、直流成分がカッ
トされたビデオ信号にクランプ電圧VcLが加算される
ように構成され、このクランプ電圧VcLはCCDから
のビデオ信号の暗出力レベルに設定されていて、オペア
ンプ20の出力レベルは暗出力レベルで0Vとなるよう
に設定されている。さらに、オペアンプ21は、高入力
インピーダンスで低出力インピーダンスのインピーダン
ス特性を有し、スイッチSW2が0Nとなると、コンデ
ンサC2は、オペアンプ20の出力電圧で充電され、ス
イッチSW2が0FFとなると、コンデンサC2に充電
された電荷が、オペアンプ21に供給されオペアンプ2
1の出力電圧は長時間にわたって一定値に保持される。
【0004】図10は従来の画像読取装置のサンプリン
グの説明図であり、同図に示すように、クロック信号C
LKに対して、時間tだけ遅延してビデオ信号Vinが
サンプリングされ、サンプリングされたビデオ信号Vi
nは、1クロック信号分遅延した状態でラッチ回路13
Aにラッチされる。また、図11は従来の画像読取装置
の読取動作過程の各部の信号波形図、図12は図11の
拡大説明図であり、図12では図11の各タイミングが
1bit画素に拡大されている。図11において、φT
Gは1ライン毎にCDDをトリガするトリガパルスで、
φ1、φ2は、受光部が奇数ビットと偶数ビットに分か
れた構成のCCDに半相ずれて入力されるクロックで、
φRBは、奇数ビットと偶数ビットとに分離受光したビ
デオ信号を合成し、シフトアウトするシフトアウトパル
スである。また、Voutは、直流成分を有するビデオ
信号であり、φSHBはサンプルホールドを行うための
パルス信号であり、ビデオ信号Voutをサンプルホー
ルドした信号がサンプルホールド信号Vout(SH)
である。このサンプルホールド信号VoutのOB(オ
プティカルブラック)18bit部分が、CCDのビデ
オ信号の基準電位電圧で、この暗出力電圧が前述のクラ
ンプ電圧に設定され、ビデオ信号の基準値が決定され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述したような画像読
取装置において、イメージセンサの動作クロックとして
の画素クロックを、動作可能な最大周波数に設定して使
用する場合には、画素クロックに同期し、該画素クロッ
クに所定位相の関係にあるクロックパルスで、イメージ
センサから出力される画像信号をサンプリングして得ら
れる画像データが不確定になるという問題がある。図1
5は従来の画像読取装置でのサンプリングポイント設定
の説明図である。同図に示すように、イメージセンサか
ら出力されるビデオ信号Vinの波形が、各画素につい
て安定している安定領域tsにおいては、画素クロック
の画素周期Tpで、位相Psのサンプリング点Spの近
傍では、ビデオ信号Vinは平坦であり、同一の入射光
強度に対して、画素に依存せずに同一レベルの画像デー
タが得られる。これに対して、イメージセンサから出力
されるビデオ信号Vinの波形が、各画素について不安
定な不安定領域tvでは、画素クロックの画素周期Tp
で、位相Ps’のサンプリング点Sp’の近傍では、ビ
デオ信号Vinは傾斜しており、その傾斜が各画素で異
なっている。このために、同一の入射光強度に対して、
各画素毎に異なるレベルの画像データが得られ、取得さ
れる画像データが不確定なものとなる。
【0006】この問題を解決するために、特開平10−
178546号公報には、常に安定領域tsにサンプリ
ングポイントを移動させ、最適な位相にサンプリングタ
イミングを設定する画像読取装置が開示されている。
【0007】ところで、イメージセンサから出力される
画像信号が、各画素毎に変動してしまう原因の多くは、
イメージセンサの増幅度を補うために使用される演算増
幅回路のスルーレート特性に起因する。図13は画像読
取装置のイメージセンサの出力信号と演算増幅回路の出
力信号の説明図、図14は画像読取装置の演算増幅回路
のスルーレートによる信号歪みの説明図である。図13
に示すように、一般にオペアンプにCCDから同図
(a)に示すようなビデオ信号が入力されると、オペア
ンプが高周波成分を通過させないために、オペアンプの
出力信号は、同図(b)に実線で示すように、緩やかに
上昇し歪んだ波形となる。このオペアンプの出力信号を
歪ませるスルーレート特性は、図14に示すように、ス
ルーレート特性をSRとすると、SR=△V/△tとな
るが、スルーレート特性SRが高い回路は複雑で製造コ
ストが高い回路となる。
【0008】一方において近年では、デジタルコピー機
やスキャナが高速化され、また、高画質化のために、3
00dpiから400dpiへさらには600dpiへ
と移行しており、図15に示す画素周期Tpは、より高
周波数化され、安定領域tsが狭くなり、前述の特開平
10−178546号公報に開示されている方式で問題
を解決しようとすると、非常に複雑な構成で高製造コス
トの回路を採用することが必要になっている。
【0009】本発明は、前述したようなこの種の画像読
取装置の動作の現状に鑑みてなされたものであり、その
目的は、低スルーレート特性の低製造コストの演算増幅
回路を使用しても、入力ビデオ信号に対して、常に安定
した画像信号レベルで、高精度の分解能を有する高品質
の画像読取を行うことが可能な画像読取装置を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1記載の発明は、イメージセンサから画素ク
ロックに同期して出力され、演算増幅回路で信号処理さ
れるビデオ信号に対して、前記画素クロックに同期した
タイミングでサンプリングを行うことにより画像データ
を読み取る画像読取装置において、前記画素クロックに
同期したタイミングで、1画素に対して複数のサンプリ
ングを行うサンプリング手段と、該サンプリング手段に
よる複数のサンプリングで取得される複数の画像信号に
対して、それぞれAD変換を行うAD変換手段と、該A
D変換手段で取得される複数のデジタル画像信号を使用
し、前記演算増幅回路のスルーレート特性に基づいて、
対象画素信号の飽和値を演算する飽和値演算手段と、該
飽和値演算手段から出力され、前記AD変換手段の出力
データのビット数よりも多いビット数の出力データに基
づいて、後段回路での動作制御を行う制御手段とを有す
ることを特徴とするものである。
【0011】このような手段によると、低スルーレート
特性を有する低製造コストの演算増幅回路を使用して
も、高周波数化される画素周波数の入力ビデオ信号に対
して、常に安定した画像信号レベルで、高精度の分解能
を有する高品質の画像読取が行われる。
【0012】同様に前記目的を達成するために、請求項
2記載の発明は、請求項1記載の発明において、前記A
D変換手段が8ビットのデータを出力し、前記飽和値演
算手段が16ビットのデータを出力することを特徴とす
るものである。
【0013】このような手段によると、AD変換手段が
8ビットのデータを出力し、飽和値演算手段が16ビッ
トのデータを出力する動作状態で、請求項1記載の発明
での作用が実行される。
【0014】同様に前記目的を達成するために、請求項
3記載の発明は、イメージセンサから画素クロックに同
期して出力され、演算増幅回路で信号処理されるビデオ
信号に対して、前記画素クロックに同期したタイミング
でサンプリングを行うことにより画像データを読み取る
画像読取装置において、前記画素クロックに同期したタ
イミングで、1画素に対して複数のサンプリングを行う
サンプリング手段と、該サンプリング手段による複数の
サンプリングで取得される複数の画像信号に対して、そ
れぞれAD変換を行うAD変換手段と、該AD変換手段
で取得される複数のデジタル画像信号を使用し、前記演
算増幅回路のスルーレート特性に基づいて、対象画素信
号の飽和値を演算する飽和値演算手段と、該飽和値演算
手段から出力され、前記AD変換手段の出力データのビ
ット数よりも多いビット数の出力データを、前記AD変
換手段の出力データに等しいビット数のデータに圧縮
し、該圧縮データにより後段回路での動作制御を行う圧
縮動作制御手段とを有することを特徴とするものであ
る。
【0015】このような手段によると、イメージセンサ
から画素クロックに同期して出力されるビデオ信号に対
して、画素クロックに同期したタイミングでサンプリン
グが行われ、演算増幅回路により信号処理が施されて画
像データが読み取られるが、サンプリング手段によっ
て、画素クロックに同期したタイミングで、1画素に対
して複数のサンプリングが行われ、AD変換手段によっ
て、該サンプリング手段による複数のサンプリングで取
得される複数の画像信号に対してそれぞれAD変換が行
われ、飽和値演算手段によって、AD変換手段で取得さ
れる複数のデジタル画像信号を使用し、演算増幅回路の
スルーレート特性に基づいて、対象画素信号の飽和値が
演算され、圧縮制御手段によって、飽和値演算手段から
出力されるAD変換手段の出力データのビット数よりも
多いビット数の出力データが、AD変換手段の出力デー
タに等しいビット数のデータに圧縮され、圧縮されたデ
ータにより後段回路での動作制御が行われ、低スルーレ
ート特性を有する低製造コストの演算増幅回路を使用し
ても、高周波数化される画素周波数の入力画像信号に対
して、常に安定した画像信号レベルで、高精度の分解能
を有する高品質の画像読取が行われると共に、後段回路
での動作制御がビット数を増加させることなく簡単な回
路で行われる。
【0016】同様に前記目的を達成するために、請求項
4記載の発明は、請求項1記載の発明に対して、前記サ
ンプリング手段が、画素信号の変化点近傍でのサンプリ
ングを行わないように、前記サンプリング手段の動作を
制御するサンプリング制御手段が設けられていることを
特徴とするものである。
【0017】このような手段によると、請求項1記載の
発明での作用に加えて、サンプリング制御手段によっ
て、サンプリング手段が、画素信号の変化点近傍でのサ
ンプリングを行わないように制御され、ノイズ成分の多
い時間領域でのサンプリングが行われず、より高品質の
画像読取が行われる。
【0018】
【発明の実施の形態】[第1の実施の形態]本発明の第
1の実施の形態を図1ないし図4を参照して説明する。
図1は本実施の形態の構成を示すブロック図、図2は本
実施の形態のサンプリングの説明図、図3は本実施の形
態の飽和値の演算の説明図、図4は本実施の形態の画像
読取動作のフローチャートである。
【0019】本実施の形態では、図1に示すように、C
DDからのビデオ信号Vinに対して、直流成分の除
去、クランプ電圧の加算、及び安定なサンプリングのた
めのサンプルホールドを行う演算増幅回路12が設けら
れ、この演算増幅回路12に、サンプルホールドされた
ビデオ信号をデジタル信号に変換するADコンバータ1
3が接続され、演算増幅回路12とADコンバータ13
とに、サンプルホールドされた1画素分のビデオ信号に
対して、図2に示すように、5個のサンプリングを行う
ように制御を行うサンプリング制御回路11が接続され
ている。また、ADコンバータ13には、AD変換され
た8bitのデジタル信号をラッチするラッチ回路14
が接続され、ラッチ回路14には、AD変換された8b
itのデジタル信号が転送され、8ビツトのデジタル信
号を使用し、演算増幅回路12のスルーレート特性に基
づいて、1画素のデータ曲線の飽和値を演算するDSP
15が接続されている。そして、DSP15には、DS
P15から16ビットのデジタル信号が供給され、16
ビットのデジタル信号に基づいて、後段回路での動作の
制御を行うCPU16が接続されている。
【0020】このような構成の本実施の形態の動作を、
図4のフローチャートに基づいて説明する。図4のフロ
ーチャートのステップS1において、図2(a)に示す
サンプリングクロックによって、演算増幅回路12にサ
ンプリングホールドされるビデオ信号の1画素に対し
て、サンプリング制御回路11によって、本実施の形態
ではn=5個のサンプリングの設定が行われ、ステップ
S2に進んで、図2(b)に示すように、Va1〜Va
5の5個のアナログサンプリング信号が抽出される。次
いで、ステップS3に進んで、ADコンバータ13によ
って、アナログサンプル信号Va1〜Va5が、それぞ
れデジタルサンプリング信号Vd1〜Vd5にAD変換
され、ステップS4で5個のデジタルサンプリング信号
Vd1〜Vd5の全てが取得されたか否かが判定され
る。
【0021】ステップS4で全てのデジタルサンプリン
グ信号Vd1〜Vd5が取得されたと判定されると、ス
テップS5に進んで、サンプリング制御回路11によっ
て、図2(c)に示すように、予め記憶されている演算
増幅回路12のスルーレート特性曲線Cthのどの範囲
に、デジタルサンプリング信号Vd1〜Vd5が位置す
るかが検索される。さらに、ステップS6に進んで、ス
ルーレート特性曲線Cth上のデジタルサンプル信号V
d1〜Vd5の分布領域の中央値と、スルーレート特性
曲線Cthの飽和値Vdz間の電圧値Vxが検出され、
ステップS7に進んで、この場合の中央値Vd3を使用
して、Vdz=Vd3+Vxの演算により飽和値Vdz
が演算される。この演算ではビット数が増加することに
なるが、DSP15からは、増加したビット数を見込ん
で、16ビットデータがCPU16に転送され、CPU
16によって後段回路での動作制御は16ビットデータ
に基づいて行われる。そして、ステップS8に進んで、
演算して得られる飽和値Vdzが、画素データとして取
得登録され、ステップS9に進んで、ビデオ信号の全て
の画素について画素データが取得登録されたか否かの判
定が行われ、ステップS9の判定がNOであると、ステ
ップS1に戻って同一処理が繰り返され、ステップS9
の判定がYESであると処理を終了する。
【0022】このように、本実施の形態によると、サン
プリング制御回路11によって、ビデオ信号の1画素か
ら5個のアナログサンプリング信号Va1〜Va5が抽
出され、抽出されたアナログサンプリング信号Va1〜
Va5が、ADコンバータ13によってデジタルサンプ
リング信号Vd1〜Vd5にAD変換され、これらのデ
ジタルサンプリング信号の演算増幅回路12のスルーレ
ート特性曲線Cth上での分布位置が検索される。そし
て、スルーレート特性曲線Cth上のデジタルサンプリ
ング信号値に基づいて、サンプリング制御回路11によ
って、スルーレート特性曲線Cthの飽和値が演算され
て、画素データとして取得登録される。このために、本
実施の形態によると、低スルーレート特性を有する低製
造コストの演算増幅回路12を使用しても、高周波数化
される画素周波数の入力ビデオ信号に対して、常に安定
した画像信号レベルで、高精度の分解能を有する高品質
の画像読取を行うことが可能になる。
【0023】[第2の実施の形態]本発明の第2の実施
の形態を図5を参照して説明する。図5は本実施の形態
の画像読取動作のフローチャートである。
【0024】本実施の形態では、図1を流用して説明す
ると、CPU16には、DSP15から出力される16
bitデータを、後段回路での信号処理のために、8b
itデータに圧縮するデータ圧縮処理手段が新に設けら
れている。本実施の形態のその他の部分の構成は、すで
に説明した第1の実施の形態と同一なので、重複する説
明は行わない。
【0025】このような構成の本実施の形態の動作を、
図5のフローチャートに基づいて、図1を流用参照して
説明する。図5のフローチャートのステップS11から
ステップS17までの動作は、すでに図4に基づいて説
明した第1の実施の形態のステップS1からステップS
7までの動作と、それぞれ同一なので重複する説明は行
わない。
【0026】本実施の形態では、図5のフローチャート
のステップS18において、CPU16のデータ圧縮処
理手段によって、DSP15から供給される16bit
データが、ラッチ回路14から出力されるデータに等し
い8ビットデータに圧縮され、CPU16による後段回
路での動作制御は8ビットデータによって行われる。ま
た、ステップS19では、ステップS17で演算された
飽和値Vdzが、画素データとして取得登録され、ステ
ップS20に進んで、ビデオ信号の全ての画素について
画素データが取得登録されたか否かの判定が行われ、ス
テップS20の判定がNOであると、ステップS1に戻
って同一処理が繰り返され、ステップS20の判定がY
ESであると処理を終了する。
【0027】このように、本実施の形態によると、第1
の実施の形態で得られる効果に加えて、CPU16のデ
ータ圧縮処理手段によって、DSP15から供給される
16bitデータが、ラッチ回路14から出力されるデ
ータに等しいビット数の8ビットデータに圧縮され、C
PU16による後段回路での制御動作は8ビットデータ
によって行われるので、後段回路の構成を簡単にして全
体の製造コストを低減させることが可能になる。
【0028】[第3の実施の形態]本発明の第3の実施
の形態を図6及び図7を参照して説明する。図6は本実
施の形態のサンプリング制御動作の説明図、図7は本実
施の形態の画像読取動作のフローチャートである。
【0029】本実施の形態では、図1を流用して説明す
ると、サンプリング制御回路11に、画素信号の変化点
近傍でのサンプリングを行わないように、サンプリング
動作を制御するサンプリング禁止手段が新に設けられて
いる。本実施の形態のその他の部分の構成は、すでに説
明した第1の実施の形態と同一なので、重複する説明は
行わない。
【0030】このような構成の本実施の形態の動作を、
図7のフローチャートに基づいて、図6を参照し図1及
び図2を流用参照して説明する。図7のフローチャート
のステップS31において、図2(a)に示すサンプリ
ングクロックによって、演算増幅回路12にサンプリン
グホールドされるビデオ信号の1画素に対して、サンプ
リング制御回路11によって、5個のサンプリングの設
定が行われ、ステップS32に進んで、図6に示すよう
に、演算増幅回路12にサンプルホールドされるサンプ
ルホールド信号SHBの立ち上がりからノイズ発生期間
tn1の間では、サンプリング制御回路11のサンプリ
ング禁止手段によって、サンプリングが禁止設定され
る。次いで、ステップS33に進んで、図6に示すよう
に、演算増幅回路12にサンプルホールドされるサンプ
ルホールド信号SHBの立ち下がりの前部において、ノ
イズ発生期間tn2の間では、サンプリング制御回路1
1のサンプリング禁止手段によって、サンプリングが禁
止設定される。そして、ステップS34に進んで、ノイ
ズ発生期間tn1、tn2を除いた、サンプリング領域
において、図2を流用して説明すると、同図(b)に示
すように、Va1〜Va5の5個のアナログサンプリン
グ信号が抽出される。
【0031】図7のフローチャートのステップS35な
いしステップS41の動作は、すでに説明した第1の実
施の形態の図4のフローチャートのステップS3ないし
ステップS9の動作とそれぞれ同一なので、重複する説
明は行わない。
【0032】このように、本実施の形態によると、第1
の実施の形態で得られる効果に加えて、演算増幅回路1
2のサンプリング禁止手段によって、演算増幅回路12
にサンプルホールドされるサンプルホールド信号SHB
の立ち上がりと立ち下がり近傍のノイズ発生期間tn
1、tn2では、サンプリングが禁止されるので、より
高品質の画像読取を行うことが可能になる。
【0033】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、イメージ
センサから画素クロックに同期して出力され、演算増幅
回路で信号処理されるビデオ信号に対して、画素クロッ
クに同期したタイミングでサンプリングを行うことによ
り画像データが読み取られるが、サンプリング手段によ
って、画素クロックに同期したタイミングで、1画素に
対して複数のサンプリングが行われ、AD変換手段によ
って、サンプリング手段による複数のサンプリングで取
得される複数の画像信号に対して、それぞれAD変換が
行われ、飽和値演算手段によって、AD変換手段で取得
される複数のデジタル画像信号を使用し、演算増幅回路
のスルーレート特性に基づいて、対象画素信号の飽和値
が演算され、制御手段によって、飽和値演算手段から出
力され、AD変換手段の出力データのビット数よりも多
いビット数の出力データに基づいて、後段回路での動作
制御が行われる。このために、低スルーレート特性を有
する低製造コストの演算増幅回路を使用しても、高周波
数化される画素周波数の入力ビデオ信号に対して、常に
安定した画像信号レベルで、高精度の分解能を有する高
品質の画像読取を行うことが可能になる。
【0034】請求項2記載の発明によると、AD変換手
段が8ビットのデータを出力し、前記飽和値演算手段が
16ビットのデータを出力する動作状態で、請求項1記
載の発明での効果を実現することが可能になる。
【0035】請求項3記載の発明によると、イメージセ
ンサから画素クロックに同期して出力されるビデオ信号
に対して、画素クロックに同期したタイミングでサンプ
リングが行われ、演算増幅回路により信号処理が施され
て画像データが読み取られるが、サンプリング手段によ
って、画素クロックに同期したタイミングで、1画素に
対して複数のサンプリングが行われ、AD変換手段によ
って、該サンプリング手段による複数のサンプリングで
取得される複数の画像信号に対してそれぞれAD変換が
行われ、飽和値演算手段によって、AD変換手段で取得
される複数のデジタル画像信号を使用し、演算増幅回路
のスルーレート特性に基づいて、対象画素信号の飽和値
が演算され、圧縮制御手段によって、飽和値演算手段か
ら出力されるAD変換手段の出力データのビット数より
も多いビット数の出力データが、AD変換手段の出力デ
ータに等しいビット数のデータに圧縮され、圧縮された
データにより後段回路での動作制御が行われる。このた
めに、低スルーレート特性を有する低製造コストの演算
増幅回路を使用しても、高周波数化される画素周波数の
入力画像信号に対して、常に安定した画像信号レベル
で、高精度の分解能を有する高品質の画像読取を行うこ
とが可能になると共に、後段回路での動作制御をビット
数を増加させることなく、簡単な回路で行うことが可能
になる。
【0036】請求項4記載の発明によると、請求項1記
載の発明で得られる効果に加えて、サンプリング制御手
段によって、サンプリング手段が、画素信号の変化点近
傍でのサンプリングを行わないように制御が行われるの
で、ノイズ成分の多い時間領域でのサンプリングが行わ
れず、より高品質の画像読取を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の構成を示すブロッ
ク図である。
【図2】同実施の形態のサンプリングの説明図である。
【図3】同実施の形態の飽和値の演算の説明図である。
【図4】同実施の形態の画像読取動作のフローチャート
である。
【図5】本発明の第2の実施の形態の画像読取動作のフ
ローチャートである。
【図6】本発明の第3の実施の形態のサンプリング制御
動作の説明図である。
【図7】同実施の形態の画像読取動作のフローチャート
である。
【図8】従来の画像読取装置の要部の構成を示すブロッ
ク図である。
【図9】図8の演算増幅回路の構成を示す回路図であ
る。
【図10】従来の画像読取装置のサンプリングの説明図
である。
【図11】従来の画像読取装置の読取動作過程の各部の
信号波形図である。
【図12】図11の拡大説明図である。
【図13】画像読取装置のイメージセンサの出力信号と
演算増幅回路の出力信号の説明図である。
【図14】画像読取装置の演算増幅回路のスルーレート
による信号歪みの説明図である。
【図15】従来の画像読取装置でのサンプリングポイン
ト設定の説明図である。
【符号の説明】
11 サンプリング制御回路 12 演算増幅回路 13 ADコンバータ 14 ラッチ回路 15 DSP 16 CPU Vdz 飽和値 Cth スルーレート特性曲線 SHB サンプルホールド信号 tn1、tn2 ノイズ発生区間 Vin ビデオ信号 Tp 画素周期 Ps、Ps’ 位相 Sp、Sp’ サンプリング点 ts 安定領域 tv 不安定領域

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イメージセンサから画素クロックに同期
    して出力され、演算増幅回路で信号処理されるビデオ信
    号に対して、前記画素クロックに同期したタイミングで
    サンプリングを行うことにより画像データを読み取る画
    像読取装置において、 前記画素クロックに同期したタイミングで、1画素に対
    して複数のサンプリングを行うサンプリング手段と、 該サンプリング手段による複数のサンプリングで取得さ
    れる複数の画像信号に対して、それぞれAD変換を行う
    AD変換手段と、 該AD変換手段で取得される複数のデジタル画像信号を
    使用し、前記演算増幅回路のスルーレート特性に基づい
    て、対象画素信号の飽和値を演算する飽和値演算手段
    と、 該飽和値演算手段から出力され、前記AD変換手段の出
    力データのビット数よりも多いビット数の出力データに
    基づいて、後段回路での動作制御を行う制御手段とを有
    することを特徴とする画像読取装置。
  2. 【請求項2】 前記AD変換手段が8ビットのデータを
    出力し、前記飽和値演算手段が16ビットのデータを出
    力することを特徴とする請求項1記載の画像読取装置。
  3. 【請求項3】 イメージセンサから画素クロックに同期
    して出力され、演算増幅回路で信号処理されるビデオ信
    号に対して、前記画素クロックに同期したタイミングで
    サンプリングを行うことにより画像データを読み取る画
    像読取装置において、 前記画素クロックに同期したタイミングで、1画素に対
    して複数のサンプリングを行うサンプリング手段と、 該サンプリング手段による複数のサンプリングで取得さ
    れる複数の画像信号に対して、それぞれAD変換を行う
    AD変換手段と、 該AD変換手段で取得される複数のデジタル画像信号を
    使用し、前記演算増幅回路のスルーレート特性に基づい
    て、対象画素信号の飽和値を演算する飽和値演算手段
    と、 該飽和値演算手段から出力され、前記AD変換手段の出
    力データのビット数よりも多いビット数の出力データ
    を、前記AD変換手段の出力データに等しいビット数の
    データに圧縮し、該圧縮データにより後段回路での動作
    制御を行う圧縮動作制御手段とを有することを特徴とす
    る画像読取装置。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の画像読取装置に対して、 前記サンプリング手段が、画素信号の変化点近傍でのサ
    ンプリングを行わないように、前記サンプリング手段の
    動作を制御するサンプリング制御手段が設けられている
    ことを特徴とする画像読取装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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CN113642346A (zh) * 2020-05-11 2021-11-12 北京君正集成电路股份有限公司 一种提升处理器采集图像数据速率的方法
CN113642346B (zh) * 2020-05-11 2023-12-08 北京君正集成电路股份有限公司 一种提升处理器采集图像数据速率的方法

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