JP2001326822A - 画像処理装置 - Google Patents

画像処理装置

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JP2001326822A
JP2001326822A JP2000143100A JP2000143100A JP2001326822A JP 2001326822 A JP2001326822 A JP 2001326822A JP 2000143100 A JP2000143100 A JP 2000143100A JP 2000143100 A JP2000143100 A JP 2000143100A JP 2001326822 A JP2001326822 A JP 2001326822A
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Takahisa Yoshigae
貴久 吉ヶ江
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は原稿を読み取ったアナログの画像デー
タをデジタル変換し、ノイズ除去及び画像補正処理を行
う画像処理装置を提供する。 【解決手段】複写機10は、白板や原稿からの反射光を
CCD11で光電変換したアナログの画像データを、A
/Dコンバータ12でデジタルの画像データに変換し
て、画像データメモリ13の3つのラインメモリに順次
格納し、3×3のエリアで平均化処理を行った後、ノイ
ズ除去処理部14で、3×3のエリアからノイズを除去
するノイズ除去処理を行う。複写装置10は、ノイズ除
去した後のデジタル画像データに対して、デジタル処理
部15で黒レベル調整処理、ゲイン/原稿地肌除去処理
及び低階調化処理等の画像補正処理を行う。したがっ
て、デジタル変換した後の画像データに対して、主走査
方向及び副走査方向の周囲画素の情報に基づいてノイズ
除去処理を行い、また画像補正処理を行うことができ、
ノイズを適切に除去して、画像品質を向上させることが
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像処理装置に関
し、詳細には、読み取られたアナログの画像データをデ
ジタルデータに変換し、ノイズ除去した後、画像補正処
理を行って、ノイズを適正に除去するとともに、良好な
画像補正を行う画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、複写装置においては、図7に示す
ように、光源から原稿に光を照射して、原稿からの反射
光をミラーやレンズ等の光学素子を介してCCD(Char
ge Coupled Device )1に入射させ、CCD1で電気的
なアナログ画像信号に光電変換して、ゲイン調整アンプ
2に出力する。ゲイン調整アンプ2は、光源やCCD1
等の特性のばらつきの影響を吸収するために、画像を読
み取る毎に増幅器のゲイン調整を行い、当該ゲイン調整
した増幅器でCCD1から入力されるアナログの画像信
号を増幅して、A/Dコンバータ3及びAE処理部4に
出力する。
【0003】A/Dコンバータ3は、ゲイン調整アンプ
2から入力されたアナログの画像信号をデジタル画像信
号に変換するが、この際、AE処理部4がA/Dコンバ
ータ3のリファレンス電圧を調整することで画像の地肌
の除去処理を行う。A/Dコンバータ3は、デジタル変
換したデジタル画像信号をデジタル信号処理部5に出力
し、デジタル信号処理部5は、デジタルデータに変換さ
れた画像データに対して、シェーディング補正、フィル
ター処理等の画像処理を行い、最終的に書込部へ伝送し
て、書込部で記録紙への書込処理が行われる。
【0004】そして、本出願人は、複写装置等の画像処
理装置に関して、原稿をデジタル画像として読み込み、
注目画素とその周辺画素の濃度差から注目画素のエッジ
量を求め、当該注目画素の空間的な高周波成分を制御し
て、低コンストラストな文字部の画像品質を改善する技
術(特開平7−245709号公報参照)及びシェーデ
ィングデータの記憶用RAM及びAGCデータ決定手段
に送るデジタル画像をローパスフィルタに通すことで、
ノイズの影響を排除する技術(特開平4−236569
号公報参照)を提案している。
【0005】これらの技術は、いずれも、ゲイン調整等
をアナログ的に処理した後に、デジタルデータに変換し
て、ノイズ除去やエッジ量抽出といったフィルタ処理を
行っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の画像処理装置にあっては、画像データに対す
る光源のばらつき補正や黒レベルの調整及び地肌除去処
理等の補正処理を、アナログ回路部分で行った後、ノイ
ズ除去処理を行っていたため、補正処理にノイズが影響
して、画質を充分に向上させることができないという問
題があった。
【0007】そこで、請求項1記載の発明は、原稿の画
像を読み取る読取手段の出力するアナログの画像データ
にノイズ除去処理及び各種画像補正処理を施すに際し
て、読取手段の出力するアナログの画像データをA/D
変換手段でデジタルの画像データに変換し、当該デジタ
ルの画像データを、少なくとも3ライン分のデジタルの
画像データを記憶するラインメモリに順次記憶し、当該
ラインメモリに記憶したデジタルの画像データに対し
て、ノイズ除去手段で、当該ラインメモリの3×3のエ
リアからノイズを除去する平滑化処理を施すことによ
り、デジタル変換した後の画像データに対して、主走査
方向及び副走査方向の周囲画素の情報に基づいてノイズ
除去処理を行い、ノイズを適切に除去して、画像品質を
向上させることのできる画像処理装置を提供することを
目的としている。
【0008】請求項2記載の発明は、3×3のエリアか
らノイズ除去処理を行う際に、3×3の重み行列データ
と係数を変更することで、ノイズ除去処理の特性を変化
させることにより、より一層適切な2次元空間でのノイ
ズ除去を行い、画像品質をより一層向上させることので
きる画像処理装置を提供することを目的としている。
【0009】請求項3記載の発明は、ノイズ除去手段で
ノイズの除去されたデジタルの画像データに、画像補正
手段で、各種画像補正処理を施すことにより、画像デー
タ処理でのアナログ回路による処理をなくして、ゲイン
調整処理や地肌除去処理等の画像データの補正処理をデ
ジタル処理に集約して実現し、より一層画像品質を向上
させるとともに、回路をデジタルIC化して小型で高性
能な画像処理装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の画
像処理装置は、原稿の画像を読み取る読取手段の出力す
るアナログの画像データにノイズ除去処理及び各種画像
補正処理を施す画像処理装置において、前記読取手段の
出力する前記アナログの画像データをA/D変換手段で
デジタルの画像データに変換し、当該デジタルの画像デ
ータを、前記読取手段の読み取る1ライン毎に保持する
ラインバッファを介して、少なくとも3ライン分の前記
デジタルの画像データを記憶するラインメモリに順次記
憶し、当該ラインメモリに記憶した前記デジタルの画像
データに対して、ノイズ除去手段で、当該ラインメモリ
の3×3のエリアからノイズを除去する平滑化処理を施
すことにより、上記目的を達成している。
【0011】上記構成によれば、原稿の画像を読み取る
読取手段の出力するアナログの画像データにノイズ除去
処理及び各種画像補正処理を施すに際して、読取手段の
出力するアナログの画像データをA/D変換手段でデジ
タルの画像データに変換し、当該デジタルの画像データ
を、少なくとも3ライン分のデジタルの画像データを記
憶するラインメモリに順次記憶し、当該ラインメモリに
記憶したデジタルの画像データに対して、ノイズ除去手
段で、当該ラインメモリの3×3のエリアからノイズを
除去する平滑化処理を施すので、デジタル変換した後の
画像データに対して、主走査方向及び副走査方向の周囲
画素の情報に基づいてノイズ除去処理を行うことがで
き、ノイズを適切に除去して、画像品質を向上させるこ
とができる。
【0012】この場合、例えば、請求項2に記載するよ
うに、前記ノイズ除去手段は、前記3×3のエリアから
ノイズ除去処理を行う際に、3×3の重み行列データと
係数を変更することで、前記ノイズ除去処理の特性を変
化させるものであってもよい。
【0013】上記構成によれば、3×3のエリアからノ
イズ除去処理を行う際に、3×3の重み行列データと係
数を変更することで、ノイズ除去処理の特性を変化させ
るので、より一層適切な2次元空間でのノイズ除去を行
うことができ、画像品質をより一層向上させることがで
きる。
【0014】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記画像処理装置は、前記ノイズ除去手段でノイズ
の除去された前記デジタルの画像データに、画像補正手
段で、各種画像補正処理を施すものであってもよい。
【0015】上記構成によれば、ノイズ除去手段でノイ
ズの除去されたデジタルの画像データに、画像補正手段
で、各種画像補正処理を施すので、画像データ処理での
アナログ回路による処理をなくして、ゲイン調整処理や
地肌除去処理等の画像データの補正処理をデジタル処理
に集約して実現することができ、より一層画像品質を向
上させることができるとともに、回路をデジタルIC化
して小型で高性能なものとすることができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下に述
べる実施の形態は、本発明の好適な実施の形態であるか
ら、技術的に好ましい種々の限定が付されているが、本
発明の範囲は、以下の説明において特に本発明を限定す
る旨の記載がない限り、これらの態様に限られるもので
はない。
【0017】図1〜図6は、本発明の画像処理装置の一
実施の形態を示す図であり、図1は、本発明の画像処理
装置の一実施の形態を適用した複写機10の要部ブロッ
ク構成図である。
【0018】図1において、複写機10は、CCD1
1、A/Dコンバータ12、画像データメモリ13、ノ
イズ除去処理部14、デジタル処理部15等を備えてお
り、上記の他に光源や記録部等の複写機10として必要
な各部を備えている。
【0019】CCD(読取手段)11には、図示しない
光源から白板(白基準板)や原稿に照射されて、白板や
原稿で反射された反射光がミラーやレンズ等の光学素子
を介して入射され、CCD11は、この入射される反射
光をアナログ電気信号に変換して、アナログの画像デー
タをA/Dコンバータ12に出力する。
【0020】A/Dコンバータ(A/D変換手段)12
は、CCD11から入力されるアナログの画像データを
デジタルの画像データに変換して、画像データメモリ1
3に一時蓄積する。
【0021】このとき、複写装置10は、アナログ回路
による信号補正処理は行わずに、A/Dコンバータ12
で、読み取りユニットの出力として要求される階調より
も大きな階調でA/D変換を行う。また、A/Dコンバ
ータ12は、画像信号のノイズや光源等のばらつきを考
慮して、十分なマージンをとって、アナログの画像デー
タをデジタルの画像データに変換する。
【0022】次に、画像データメモリ13は、図2に示
すように、1ライン分のラインバッファLMと3ライン
分のラインメモリ1LM、2LM、3LMを備えた3ラ
イン分+1ラインバッファのメモリであり、A/Dコン
バータ12からのデジタルの画像データは、ラインバッ
ファBMに格納される。画像データメモリ13は、ライ
ンバッファBMに格納した画像データを、図2に矢印で
示すように、ラインバッファBMからラインメモリ1L
M〜3LMの1ライン目のラインメモリ1LMに移動
し、1ライン目のラインメモリ1LMに画像データが格
納されると、1ライン目の画像データを2ライン目のラ
インメモリ2LMに移動させて、また、ラインバッファ
BMから1ライン目のラインメモリ1LMに画像データ
を読み込む。
【0023】複写装置10は、画像データメモリ13の
3ライン目のラインメモリ3LMまで画像データが格納
されると、2ライン目のラインメモリ2LMの2画素目
(図3にハッチングで示す画素)を注目画素として、周
囲エリアでの平均化処理を行い、平均化処理した画像デ
ータをノイズ除去処理部14に転送する。
【0024】なお、複写装置10は、画像データメモリ
13での上記平均化処理においては、1画素目と最終画
素及び1ライン目と最終ラインの画像データに対して
は、周囲画素が適切に存在しないため、平均化処理を行
うことなく、そのまま画像データをノイズ除去処理部1
4に出力する。また、複写装置10は、画像データメモ
リ13での平均化処理を行ってノイズ除去処理部14に
転送する処理と、A/Dコンバータ12からA/D変換
後の画像データをラインバッファBMに読み込む処理
と、を同時に行う。
【0025】ノイズ除去処理部(ノイズ除去手段)14
は、画像データメモリ13から転送されてくる画像デー
タにノイズ除去処理を施して、デジタル処理部15に出
力する。
【0026】ノイズ除去処理部14は、図3に示すよう
に、3ラインメモリを有し、3ラインメモリの2ライン
目の2番目の画素を注目画素として、当該着目画素に対
して、周囲画素のデータを用いてノイズを除去するノイ
ズ除去処理を行うが、このノイズ除去処理は、次式
(1)に基づいて行う。
【0027】
【数1】 なお、式(1)において、g(i)は、ノイズ除去を行
った後の画像データ、f(i,j)は、3ラインメモリ
に保持されているA/D変換後のデジタル画像データ、
w(k,l)は、ノイズ除去のための重み(図3参
照)、Kは、係数である。
【0028】そして、重みw(k,l)としては、例え
ば、一般的にノイズ除去の平均化処理の一つとして単純
平均化処理を行う場合の重み行列として知られている次
式(2)を用いることができる。
【0029】
【数2】 重みw(k,l)として、上記式(2)を用いると、画
像のエッジ部分の情報も損なわれるおそれがあるため、
画像のエッジの情報を確保する場合は、各画素に重み付
けを行ってエッジ部分の情報の損失を少なくするため
に、次式(3)に示す局所平均加重平均処理を行うよう
にする。
【0030】
【数3】 このように、ノイズ除去のための重み行列と係数を変更
することでノイズ除去の特性を変更することができる。
【0031】すなわち、ノイズ除去処理部14は、ライ
ンメモリの3×3のエリアからノイズを除去する平滑化
処理を施すとともに、当該3×3のエリアからノイズ除
去処理を行う際に、3×3の重み行列データと係数を変
更することで、ノイズ除去処理の特性を変化させてい
る。
【0032】デジタル処理部(画像補正手段)15は、
図4に示すように、黒レベル調整部21、白レベル調整
/地肌除去処理部22及び低階調化処理部23を備えて
おり、ノイズ除去後のデジタルの画像データから、黒レ
ベル調整部21で、黒レベルのマージン部分を除去する
黒レベル調整処理を行い、次に、白レベル調整/地肌除
去処理部22で、白板読み取り時のゲインや原稿地肌除
去処理時のゲインを決定して画像データに補正を行っ
て、低階調化処理部23で、最終的に読み取り部分を要
求されている階調に変換する低階調化処理を行って、補
正後のデジタルの画像データを出力する。
【0033】黒レベル調整部21は、図5に示すよう
に、減算部24及び黒レベル平均値取得部25等を備え
ており、図1のノイズ除去処理部14からノイズ除去さ
れた後の画像データが減算部24及び黒レベル平均値取
得部25に入力される。
【0034】黒レベル平均値取得部25は、入力される
ノイズ除去後のデジタルの画像データの黒レベル部分か
らその平均値を読み取って黒レベル平均値を減算部24
に出力し、減算部24は、次式(4)に示すように、黒
レベル平均値取得部25から入力される黒レベル平均値
を、上記ノイズ除去処理部14から入力されるノイズ除
去後のデジタルの画像データから減算して、減算結果を
白レベル調整/地肌除去処理部22に出力する。
【0035】 黒レベル調整データ=画像データ−黒レベル平均値・・・(4) 黒レベル平均値取得部25は、黒レベル平均値を、CC
D11での暗時出力部分のデータを用いて、ノイズ除去
処理を行った後の画像データの平均値として算出し、ま
た、CCD11の暗時出力部分については、主走査方向
の全画素分はなく1ラインのみのデータとなるため、同
一ラインデータを3ラインメモリに確保し、暗時出力部
分の画素のみに関してのノイズ除去処理を行って、得ら
れた画像データのみから黒レベル平均値を取得する。
【0036】白レベル調整/地肌除去処理部22は、ゲ
イン乗算部26、ピークデータ取得部27及びゲイン計
算部28等を備えており、黒レベル調整部21からの黒
レベル調整後の画像データがゲイン乗算部26及びピー
クデータ取得部27に入力される。
【0037】白レベル調整/地肌除去処理部22は、白
板読み取り時の場合には、ピークデータ取得部27が、
白板読取時の黒レベル調整部21からの黒レベル調整後
のデジタルの画像データのピーク値を取得して、ゲイン
計算部28に出力し、ゲイン計算部28が、次式(5)
に示すように、このピーク取得部27から入力されるピ
ーク値とデジタルデータとしての目標値からゲインを決
定する。
【0038】 ゲイン(白板読み取り時)=(デジタル目標データ)/(白板読取時のピーク データ)・・・(5) 白レベル調整/地肌除去処理部22は、地肌除去処理時
の場合は、ゲイン計算部28が、白板時と同様にして地
肌レベルのピーク値を取得し、ゲイン計算部28が、次
式(6)に示すように、このピーク取得部27から入力
されるピーク値とデジタルデータの目標値とからゲイン
を決定して、ゲイン乗算部26に出力する。
【0039】 ゲイン(地肌除去処理時)=(デジタル目標データ)/(地肌読取時のピーク データ)・・・(6) そして、白レベル調整/地肌除去処理部22は、これら
2つのゲインを、地肌除去を行う場合と行わない場合と
で切り換えてゲイン乗算部26に出力する。
【0040】ゲイン乗算部26は、黒レベル調整部21
から入力される黒レベル調整後のデジタルの画像データ
に対して、ゲイン計算部28から入力されるゲインを乗
算し、画像データを当該ゲイン倍した画像データとし
て、図4に示す低階調化処理部23に出力する。
【0041】低階調化処理部23は、白レベル調整/地
肌除去処理部22から入力されるゲイン倍された画像デ
ータに対して、階調変換を行い、図示しない後段の処理
ボードへ出力する。低階調化処理部23は、例えば、白
レベル調整/地肌除去処理部22から入力されるデジタ
ルの画像データの下位何bitを切り捨てることで、階
調変換を行う。
【0042】次に、本実施の形態の作用を説明する。複
写機10は、CCD11で光電変換したアナログの画像
データを、まず、A/Dコンバータ12でデジタル変換
して、ノイズ除去した後、デジタルの画像データに対し
て各種補正を行って、ノイズの影響を除去し、画像品質
を向上させるところにその特徴がある。
【0043】すなわち、複写機10は、図1に示すよう
に、CCD11に入力される白板や原稿からの反射光を
CCD11で光電変換してアナログの画像データとしA
/Dコンバータ12に入力し、A/Dコンバータ12
は、CCD11から入力されるアナログの画像データを
デジタルの画像データに変換して、画像データメモリ1
3に一時蓄積するが、このとき、複写装置10は、アナ
ログ回路による信号補正処理は行わずに、A/Dコンバ
ータ12で、読み取りユニットの出力として要求される
階調よりも大きな階調でA/D変換を行行わせ、また、
A/Dコンバータ12は、画像信号のノイズや光源等の
ばらつきを考慮して、十分なマージンをとって、アナロ
グの画像データをデジタルの画像データに変換する。
【0044】複写装置10は、図2に示したように、A
/Dコンバータ12からのデジタルの画像データを、ま
ず、画像データメモリ13のラインバッファBMに格納
し、ラインバッファBMからラインメモリ1LM〜3L
Mの1ライン目のラインメモリ1LMに移動して、1ラ
イン目のラインメモリ1LMに画像データが格納される
と、1ライン目の画像データを2ライン目のラインメモ
リ2LMに移動させて、また、ラインバッファBMから
1ライン目のラインメモリ1LMに画像データを読み込
む。複写装置10は、画像データメモリ13の3ライン
目のラインメモリ3LMまで画像データが格納される
と、2ライン目のラインメモリ2LMの2画素目に着目
して、周囲エリアでの平均化処理を行い、平均化処理し
た画像データをノイズ除去処理部14に転送する。
【0045】ノイズ除去処理部14は、画像データメモ
リ13から転送されてくる画像データにノイズ除去処理
を施すが、図3に示したように、3ラインメモリの2ラ
イン目の2番目の画素を注目画素として、当該着目画素
に対して、周囲画素のデータを用いてノイズを除去する
ノイズ除去処理を行って、デジタル処理部15に出力す
る。また、ノイズ除去処理部14は、3×3のエリアか
らノイズ除去処理を行う際に、3×3の重み行列データ
と係数を変更することで、ノイズ除去処理の特性を変化
させている。
【0046】デジタル処理部15は、図4に示したよう
に、黒レベル調整部21で、ノイズ除去後のデジタルの
画像データから黒レベルのマージン部分を除去する黒レ
ベル調整処理を行い、次に、白レベル調整/地肌除去処
理部22で、白板読み取り時のゲインや原稿地肌除去処
理時のゲインを決定して画像データに補正を行い、さら
に、低階調化処理部23で、最終的に読み取り部分を要
求されている階調に変換する低階調化処理を行う。
【0047】そして、黒レベル調整部21は、図5に示
したように、黒レベル平均値取得部25が、ノイズ除去
処理部14から入力されるノイズ除去後のデジタルの画
像データの黒レベル部分からその平均値を読み取って黒
レベル平均値を減算部24に出力し、減算部24が、式
(4)に示したように、黒レベル平均値取得部25から
入力される黒レベル平均値を、ノイズ除去処理部14か
ら入力されるノイズ除去後のデジタルの画像データから
減算して、減算結果を白レベル調整/地肌除去処理部2
2に出力する。
【0048】そして、白レベル調整/地肌除去処理部2
2は、図6に示したように、白板読み取り時の場合に
は、ピークデータ取得部27が、白板読取時の黒レベル
調整部21からの黒レベル調整後のデジタルの画像デー
タのピーク値を取得して、ゲイン計算部28に出力し、
ゲイン計算部28が、式(5)に示したように、このピ
ーク取得部27から入力されるピーク値とデジタルデー
タとしての目標値からゲインを決定する。
【0049】また、白レベル調整/地肌除去処理部22
は、地肌除去処理時の場合は、ゲイン計算部28が、白
板時と同様にして地肌レベルのピーク値を取得し、ゲイ
ン計算部28が、式(6)に示したように、このピーク
取得部27から入力されるピーク値とデジタルデータの
目標値とからゲインを決定して、ゲイン乗算部26に出
力する。
【0050】そして、白レベル調整/地肌除去処理部2
2は、これら2つのゲインを、地肌除去を行う場合と行
わない場合とで切り換えて、ゲイン乗算部26に出力
し、ゲイン乗算部26は、黒レベル調整部21から入力
される黒レベル調整後のデジタルの画像データに対し
て、ゲイン計算部28から入力されるゲインを乗算し、
画像データを当該ゲイン倍した画像データとして、図4
に示した低階調化処理部23に出力する。
【0051】低階調化処理部23は、白レベル調整/地
肌除去処理部22から入力されるゲイン倍された画像デ
ータに対して、例えば、白レベル調整/地肌除去処理部
22から入力されるデジタルの画像データの下位何bi
tを切り捨てることで、階調変換を行い、図示しない後
段の処理ボードへ出力する。
【0052】このように、本実施の形態の複写機10
は、原稿の画像を読み取るCCD11の出力するアナロ
グの画像データにノイズ除去処理及び各種画像補正処理
を施すに際して、CCD11の出力するアナログの画像
データをA/Dコンバータ12でデジタルの画像データ
に変換し、当該デジタルの画像データを、画像データメ
モリ13のラインメモリ1LM〜3LMに順次記憶し、
当該ラインメモリ1LM〜3LMに記憶したデジタルの
画像データに対して、ノイズ除去処理部14で、当該ラ
インメモリ1LM〜3LMの3×3のエリアからノイズ
を除去する平滑化処理を施している。
【0053】したがって、デジタル変換した後の画像デ
ータに対して、主走査方向及び副走査方向の周囲画素の
情報に基づいてノイズ除去処理を行うことができ、ノイ
ズを適切に除去して、画像品質を向上させることができ
る。
【0054】また、本実施の形態の複写機10は、画像
データメモリ13のラインメモリ1LM〜3LMの3×
3のエリアからノイズ除去処理を行う際に、3×3の重
み行列データと係数を変更することで、ノイズ除去処理
の特性を変化させている。
【0055】したがって、より一層適切な2次元空間で
のノイズ除去を行うことができ、画像品質をより一層向
上させることができる。
【0056】さらに、本実施の形態の複写機10は、ノ
イズ除去処理部14でノイズの除去されたデジタルの画
像データに、デジタル処理部15で、各種画像補正処理
を施している。
【0057】したがって、画像データ処理でのアナログ
回路による処理をなくして、ゲイン調整処理や地肌除去
処理等の画像データの補正処理をデジタル処理に集約し
て実現することができ、より一層画像品質を向上させる
ことができるとともに、回路をデジタルIC化して小型
で高性能なものとすることができる。
【0058】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記のものに限定されるものではなく、その要旨を逸脱
しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもな
い。
【0059】
【発明の効果】請求項1記載の発明の画像処理装置によ
れば、原稿の画像を読み取る読取手段の出力するアナロ
グの画像データにノイズ除去処理及び各種画像補正処理
を施すに際して、読取手段の出力するアナログの画像デ
ータをA/D変換手段でデジタルの画像データに変換
し、当該デジタルの画像データを、少なくとも3ライン
分のデジタルの画像データを記憶するラインメモリに順
次記憶し、当該ラインメモリに記憶したデジタルの画像
データに対して、ノイズ除去手段で、当該ラインメモリ
の3×3のエリアからノイズを除去する平滑化処理を施
すので、デジタル変換した後の画像データに対して、主
走査方向及び副走査方向の周囲画素の情報に基づいてノ
イズ除去処理を行うことができ、ノイズを適切に除去し
て、画像品質を向上させることができる。
【0060】請求項2記載の発明の画像処理装置によれ
ば、3×3のエリアからノイズ除去処理を行う際に、3
×3の重み行列データと係数を変更することで、ノイズ
除去処理の特性を変化させるので、より一層適切な2次
元空間でのノイズ除去を行うことができ、画像品質をよ
り一層向上させることができる。
【0061】請求項3記載の発明の画像処理装置によれ
ば、ノイズ除去手段でノイズの除去されたデジタルの画
像データに、画像補正手段で、各種画像補正処理を施す
ので、画像データ処理でのアナログ回路による処理をな
くして、ゲイン調整処理や地肌除去処理等の画像データ
の補正処理をデジタル処理に集約して実現することがで
き、より一層画像品質を向上させることができるととも
に、回路をデジタルIC化して小型で高性能なものとす
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理装置の一実施の形態を適用し
た複写機の要部ブロック構成図。
【図2】図1の複写機の画像データメモリのメモリ構成
図。
【図3】図1の複写機のノイズ除去処理部の要部構成
図。
【図4】図1の複写機のデジタル処理部の詳細なブロッ
ク構成図。
【図5】図4の黒レベル調整部の詳細なブロック構成
図。
【図6】図4の白レベル調整/地肌除去処理部の詳細な
ブロック構成図。
【図7】従来の複写機の要部ブロック構成図。
【符号の説明】
10 複写機 11 CCD 12 A/Dコンバータ 13 画像データメモリ 14 ノイズ除去処理部 15 デジタル処理部 LM ラインバッファ 1LM、2LM、3LM ラインメモリ 21 黒レベル調整部 22 白レベル調整/地肌除去処理部 23 低階調化処理部 24 減算部 25 黒レベル平均値取得部 26 ゲイン乗算部 27 ピークデータ取得部 28 ゲイン計算部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】原稿の画像を読み取る読取手段の出力する
    アナログの画像データにノイズ除去処理及び各種画像補
    正処理を施す画像処理装置において、前記読取手段の出
    力する前記アナログの画像データをA/D変換手段でデ
    ジタルの画像データに変換し、当該デジタルの画像デー
    タを、前記読取手段の読み取る1ライン毎に保持するラ
    インバッファを介して、少なくとも3ライン分の前記デ
    ジタルの画像データを記憶するラインメモリに順次記憶
    し、当該ラインメモリに記憶した前記デジタルの画像デ
    ータに対して、ノイズ除去手段で、当該ラインメモリの
    3×3のエリアからノイズを除去する平滑化処理を施す
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 【請求項2】前記ノイズ除去手段は、前記3×3のエリ
    アからノイズ除去処理を行う際に、3×3の重み行列デ
    ータと係数を変更することで、前記ノイズ除去処理の特
    性を変化させることを特徴とする請求項1記載の画像処
    理装置。
  3. 【請求項3】前記画像処理装置は、前記ノイズ除去手段
    でノイズの除去された前記デジタルの画像データに、画
    像補正手段で、各種画像補正処理を施すことを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載の画像処理装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111812013A (zh) * 2019-04-03 2020-10-23 梅克文斯股份公司 用于光学地检测生物标志物的方法

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CN111812013A (zh) * 2019-04-03 2020-10-23 梅克文斯股份公司 用于光学地检测生物标志物的方法

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