JP3677634B2 - 電気ハーネス製造装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は電気ハーネス製造装置に係わり、更に詳しくは測長された電線の両端又は片端に電気コネクタを圧接して電気ハーネスを製造する際に、上記加工工程中の基本動作部分を司る手段の駆動をカム式にした発明に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り電気ハーネスを製造する装置が長い間使用され、数多の発明、考案が提案されている。そしてこれら電気ハーネス製造装置の基本部分は、電線リールに巻かれている電線を測長しつつ引き出した後、緊張保持して切断、且つ圧接したり、出来上がった電気ハーネスを次工程の電気特性検査部へ送ったりする工程であるが、従来装置をみてみると上記工程の為の電線チャック手段の移動動作、切断刃及び圧接刃の動作、並びに排出ロッドの動作のほどんどは個別のエアーシリンダによって駆動されていた。勿論エアーシリンダの他に上記基本工程の中の部分動作の為に他の駆動力が用いられている技術もあるが、上記基本工程を司る手段の大部分はエアーシリンダによって動作せしめられている。
【0003】
又、上記測長された電線を次に一次、二次側に切断分離する時に電線の引き出し方向に沿って一次、二次電線チャック部が配設されていて、電線を左右で緊張保持するが、従来の一次、二次チャック部は装置全体の当初の設定位置を保ったまま開閉して電線をつかんだり、解放したりしているものであった。
【0004】
更に電線の片端に電気コネクタを圧接した後、他端の絶縁被覆をはぎ取り、他端の芯線をストリップするに当り、電線切断刃以外にストリップ刃を有するが、従来装置は電線切断刃にストリップ刃を重ねて一体化し、電線切断と同時にストリップ刃で電線端部に切れ目を入れ、次いで電線をストリップ刃方向に移動させることによって端部をストリップさせていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来技術によると、電気ハーネス製造の基本工程の一つである電線保持の為の一次、二次チャック部の移動動作や、電線切断動作、電気コネクタ圧接動作、電気ハーネス排出動作をエアーシリンダによって行なっていた為、前段階のエアーシリンダによる動作信号確認後に次の段階のエアーシリンダによる動作を行う為に、それら動作信号確認待ちの時間累積が電気ハーネス加工時間の短縮化に限度を与えていた。
又、電線を測長後に電線を切断すべく一次、二次電線チャック部にて電線を緊張保持するが、一次、二次電線チャック部間の距離が大の場合、逆に言えば長く測長した電線、例えば1500mmのような長尺電線の場合は、一次、二次電線チャック部間の途中で電線がたわみ、よじれ等して二次電線チャック部のくし歯状のチャックの所では、横並列の複数電線のピッチが不揃いになっていたりする場合がある。そうすると二次電線チャック部で電線をつかむ時に電線の絶縁被覆部を潰したりするおそれがあり、電気ハーネスの品質が不良となるおそれがある。
【0006】
加えて従来装置では電気ハーネスを排出するとき、上述したように排出ロッドをエアーシリンダによって駆動している為、左右一対の排出ロッドの同期が左右の間で微妙にズレることもあり、そうすると電気ハーネスが排出方向に対して斜めに送出されることとなり、次工程での電気特性試験等が円滑に実施されないこともあった。
【0007】
加えて従来装置の片端ストリップの場合、上述したようにストリップ刃が電線切断刃に重なるように配置されていた為、電線端部のストリップ長の最短長さが切断刃の厚さによって制限される結果となり自由に最短ストリップ長を決めることができなかった。
【0008】
【目的】
従って本発明の目的とする所は、電気コネクタ両端圧接、片端圧接を問わず、電気ハーネス加工時間をより短縮化できる装置を提供するにある。
又他の目的とする所は、電線測長後に二次電線チャック部にて電線をクランプする際、一次電線チャック部を電線の切断位置を越え、二次電線チャック部の直近迄移動せしめ、横並列の複数の電線のピッチを正確に保持し、以後二次電線チャック部にて複数の電線各々をクランプする時、予定された正しいピッチで揃っている電線群をクランプし、各電線の絶縁被覆部を潰してしまうおそれがなく品質均一、良好な電気ハーネスを加工するにある。
又、電気ハーネスを加工し終った後、電気ハーネスを排出すべく、電線の両端の電気コネクタ部分を各々押出しロッドで押出す際、この押出しロッドによる押出しをカム駆動によって機械的に行なうようにし、左右一対の押出しロッドの押出し動作を完全に同期させ、電気ハーネスを搬送方向に完全に直交する状態に位置せしめて押出すことができるようにするにある。従ってトランスフアー部での搬送や検査部での電気特性試験が予定通り円滑に実施できるようにするにある。
加えて、電線の一端に電気コネクタを圧接後、他端の芯線を露出する為、他端の絶縁被覆をストリップ刃にてはぎ取る際、ストリップ刃を切断刃と離れた位置に置き、電線端部のストリップ長の最短長を切断刃の厚さによって制限されることがないようにし、加工要求に応じて自由な短い長さのストリップ長を得られるようにするにある。
【0009】
【課題を解決する為の手段,作用】
上記目的を達成する為に本発明は次の技術的手段を有する。即ち実施例に対応する添付図面中の符号を用いてこれを説明すると、本発明は複数の電線Wの各々を巻取っている電線リール部1,上記複数の横並列に並べられた電線Wを各々案内する電線入口部2,上記横並列に並べられた電線Wを各々つかむ為の一次電線チャック部3及びこの一次電線チャック部3より電線の引き出し方向に沿って下流に位置する二次電線チャック部4,上記横並列に並べられた電線Wを各々引き出す事によって加工要求に即した電線Wの長さを定める為の測長チャック部5を有し、上記測長チャック部5によって複数の電線Wを各々引き出し、その長さを定めた後に上記一次、二次電線チャック部3,4によって複数の電線Wの各々をつかみ緊張せしめた状態で一次、二次電線チャック部3,4間に於いて複数の電線Wの各々を切断する為の切断動作を行う切断部6を備え、且つ上記分離された複数の電線Wの各々を一次、二次電線チャック部3,4の移動動作によって左右に引き離した後に、各電線Wの一端、他端に電気コネクタC1,C2を圧接する為の圧接動作を行う前側、後側圧接部7,8を有すると共に、電線Wの両端に電気コネクタC1,C2が圧接せしめられた電気ハーネスAを次工程へ排出する為の排出動作を行う電気ハーネス排出部9を有して成る電気ハーネス製造装置において、
上記一次、二次電線チャック部3,4の移動動作と、電線Wの切断の為の切断部6の切断動作と、一次、二次電線に分離せしめられた電線Wの両端に電気コネクタC1,C2を圧接する為の前側、後側圧接部7,8の圧接動作並びに電線Wの両端に電気コネクタC1,C2が圧接された電気ハーネスAを排出する電気ハーネス排出部9の排出動作の各々をカム駆動にて行ない、しかも、上記一次、二次電線チャック部3,4の移動動作を行うカム374,424と、切断部6の切断動作を行うカム63,67と、前側、後側圧接部7,8の圧接動作を行うカム73,77,83,87並びに電気ハーネス排出部9の排出動作を行うカム94の各々が、これらのカムによって行われる一次、二次電線チャック部3,4の移動動作、切断部6の切断動作、前側、後側圧接部7,8の圧接動作並びに電気ハーネス排出部9の排出動作の各々を同一サイクル内にて行うカム動作曲線を備えており、特に、上記一次電線チャック部3が、上記電線Wの引き出し方向に沿って設けられた基台31と、この基台31の上側に中間部を支点34として揺動可能に並設されたチャックアーム32とで構成され、電線Wの引き出し方向下流側の基台31端部とチャックアーム32端部の対向部分をチャック部分3aとし、チャックアーム32の他端部には揺動のためのエアシリンダ35が連結され、更に、上記基台31上には、上記チャック部分3aに端部を近接させて、チャック部分3aより上流側に向って、電線Wの引き出し方向に沿って電線通しパイプ32が各電線Wに対応させて設置してあり、そして、上記一次電線チャック部3を構成する基台31及びエアシリンダ35を搭載したスライダ373が電線Wの引き出し方向に沿って設置されたレール372にのせられて、一次電線チャック部3が電線Wの引き出し方向下流側に向かう前進およびその反対方向へ向かう後退が自在とされていると共に、上記基台31にカム運動伝達リンク系375を介してカム374が連結され、かつ、上記スライダ373を後退方向へ付勢するためのスプリング376が設けられており、上記カム374のカム曲線は、上記チャック部分3aが初期位置より上記電線Wの切断位置を越えて下流側の二次電線チャック部4の直近まで移動させる曲線と、この直近の位置で停止させる曲線と、この二次電線チャック部4の直近の位置から切断部6の動作のために上記切断部6より上流側の第1の所定位置まで移動させる曲線と、この第1の所定位置で停止させる曲線と、この第1の所定位置より上記前側圧接部7の動作のために前側圧接部7より上流側の第2の所定位置まで移動させる曲線と、この第2の所定位置で停止させる曲線とで構成されていることを特徴とする電気ハーネス製造装置である。そして、上記に於いて一次電線チャック部3側に位置する電線Wの端部の絶縁被覆をはぎ取り、芯線を露出するようにすることも本発明の特徴である。
【0010】
又、他の特徴とする所は上記電気ハーネス排出部9は、電線Wの両端の電気コネクタC1,C2部分を押出す為の左右一対の排出ロッド98より成り、この左右一対の排出ロッド98は同期してカムによって駆動されることを特徴とする電気ハーネス製造装置である。
【0011】
【実施例】
次に添付図面に従い本発明の実施例を詳細に説明する。
先ず図1〜図11は複数の電線群の各電線Wの長さを要求に即して測長し、その両端に電気コネクタC1,C2を圧接する両端圧接装置の実施例を示したもので、この図1〜図11の中でも、図1は両端圧接装置の全体観をブロック線図的に示したものであると共に図2から図10迄は各電線Wの両端に電気コネクタC1,C2を圧接し、電気ハーネスAを次工程へ排出する所迄の工程を順序的に示したものである。
図1に於いてこの両端圧接装置の全体的な構成を述べると、電線リール部1は複数の電線群の各電線Wを供給するリールの複数より成るリール群として構成され、ここから横並列に引き出される各電線Wの供給方向に沿って順次、電線入口部2、一次電線チャック部3、二次電線チャック部4、測長チャック部5、切断部6、前側圧接部7、後側圧接部8、電気ハーネス排出部9より成り、上記電気ハーネス排出部9にはトランスフアー部10、検査部11が対応して位置していると共に、前後の圧接部7,8を各々構成する圧接ダイには電気コネクタ供給部12,13が各々対応して位置している。
【0012】
ここで上記の各手段の一例を図17から図31迄の図で個別に説明する。
先ず上記電線入口部2の一例は図17に示されている。即ち基台21の一端に電線導入ローラ22と、電線の流れ方向に沿うその下流に所定間隔を置いて直列に配置された案内ローラ23,24,25と、それら案内ローラ間に位置して電線Wに所定のテンションを与えるローラ26,27を有し、且つ更に下流にはクランパー28が設けられている。上記ローラ22,23,24,25,26,27は各々図18にローラ24を例にとって示すように、横並列に引き出される各電線をガイドする溝241,242…が横並列の電線の数分だけ形成されている。
【0013】
続いて一次電線チャック部3の一例を図19によって示す。この一次電線チャック部3は、横並列に並べられて引き出される各電線Wをつかんだり、解放したりする手段を有し、これは基台31と、チャックアーム32と、両者間に位置し、電線Wに対応させて横並列に平行配設された複数の電線通しパイプ33より成る。上記チャックアーム32は支点34を中心として揺動可能になっており、エアシリンダ35の前進駆動によって進出するピストン36によって、その一側が押し上げられることによって他側が基台31側に傾き、横並列に配列されている電線通しパイプ33の先から出てきた横並列の複数の電線Wの各々をつかむものであり、エアシリンダ35の後退によって各電線Wを解放する。即ち、基台31およびチャックアーム32の、下流側端部の互いに対向する部分がチャック部分3aとなっている。また上記電線通しパイプ33の端部の電線出口は上記チャック部分3aに近接して配置されている。所で、この一次電線チャック部3自体は、基台371上に電線Wの引き出し方向に沿って設置されたレール372をスライドするスライダ373上に全体がのっており、カム374の運動がカム運動伝達リンク系375を介して伝えられることにより全体が二次電線チャック部4側に向って前進する構成が採られている。そして後退は、スプリング376によって当接端378がストッパー377によって止められる所迄行なわれる。
【0014】
更に二次電線チャック部4の一例は図20,21,22によって示されている。この二次電線チャック部4も、横並列の複数の電線をつかんだり、解放したりする手段と、このつかんだり、解放したりする手段を電線Wの位置へ位置決めする手段と、全体を電線Wの供給線上に沿って前後進する手段を有する。先ず電線Wをつかんだり、解放したりする手段は、図22に示す如く、一対の支点43,44を中にして開閉する開閉アーム41,42と、上記開閉アーム41,42の各々の後端に連なる一対のリンク45,46と、上記リンク45,46の端部に連なるエアシリンダ48のピストン47より成ると共に上記一対の開閉アーム41,42各々の先端から直角に延出しているチャック爪491,492より成り、これらのチャック爪491,492の先端がチャック端493,494として構成されている。そしてこの電線Wをつかんだり、解放したりする手段は、複数の電線Wの位置へ進出したり、後退したりするが、それらの手段は図20に示すごとく一対のエアシリンダ412,413とこれらのピストン414,415並びに一対のピストン414,415の先に連設されたフレーム411より成る。このフレーム411に上記の電線をつかんだり、解放したりする手段が取り付けられている。
そして、上記一対のエアシリンダ412,413がフレーム421間に架設されたレール422上をスライドする基台423上に取り付けられ、この基台423がカム424の運動によってカム運動伝達リンク系425を介して前進、後退するものである。従って電線Wをつかんだり、解放したりする手段が前進、後退するように構成されている。
【0015】
続いて測長チャック部5の一例を図23〜図26に従い説明する。先ず図25,26に従い電線Wをつかんだり、解放したりする手段を説明すると、一対の支点55,56を中にして開閉する開閉チャックアーム51,52と、これらのチャックアーム51,52の後端に各々連なりリンク57,58と、これらリンク57,58の他端に連なるエアシリンダ50のピストン59より成り、ピストン59の進出によってチャックアーム51,52の先端53,54が開き、ピストン59の後退によって先端53,54が閉じる。そしてこの電線Wをつかんだり、解放したりする手段は移動台514上に装備され、この移動台514がサーボモータ512によって回転するねじシャフト513によって基台511上を前進、後退する。
【0016】
更に切断部6の一例を図27に従い説明すると、切断部6は、切断パンチ、切断ダイを成す上下の切断刃62,66より成り、各々ホルダー61,65に支えられ、且つ各々カム63,67の運動がこの各ホルダー61,65にカム運動伝達リンク系64,68を介して伝えられる。他方、前後の圧接部7,8は各々上側の圧接パンチと下側の圧接ダイより成っている。即ち前側及び後側の圧接部7,8の圧接パンチに着目すると、ホルダー71,81に圧接パンチ72,82が取り付けられ、そのホルダー71,82に各々カム73,83の運動がカム運動伝達リンク系74,84を介して伝えられる。そして前側及び後側の圧接ダイに着目すると、ホルダー75,85に圧接ダイ76,86が取り付けられ、そのホルダー75,85に各々カム77,87の運動がカム運動伝達リンク系78,88を介して伝えられる。
【0017】
続いて電気ハーネス排出部9の一例を図28,図29に従い説明する。可動ラック91と固定ラック92間にピニオン93が噛み合い、カム94の運動がカム運動伝達リンク系95を介してリンク96,97に伝えられ、上記のピニオン93を動かすことによって上記の可動ラック91が前後進する。上記の可動ラック91の下部には電気コネクタ排出ロッド98が取付けられている。所で電線の両端に各々電気コネクタC1,C2を圧接して成る電気ハーネスAを排出する場合、左右の電気コネクタC1,C2部分を同期して押し出す必要がある。そこで図29から明らかなように、上記構造が左右一対として構成されているものである。
【0018】
このようにして電気ハーネスAを次工程の電気特性検査部11へ搬送する為のトランスフアー部10の一例は図30,図31に示されている。即ち移動台101の上部に所定のピッチで複数の搬送爪102が設けられている。これらの搬送爪102は搬送ライン上にその先端を僅かに突出させ、電気ハーネスAの電気コネクタC1,C2部分を押すようになっている。そして上記移動台101の底部103がベルトコンベア104に係合し、ベルトコンベア104の動作によって前後動するように構成されている。且つ底部103の前後にはストッパー105,106が設けられ、移動台101、即ち搬送爪102の前後動の限度を与えている。
【0019】
以上迄は電線の両端に電気コネクタを圧接する第一の実施例の全体観及び各部の構成を示したものであるが、この構成により次に図2〜図11に従い電線Wの両端に電気コネクタC1,C2を圧接して電気ハーネスAを製造する動作を説明する。この際1工程,2工程…等は動作順序を示している。そして必要に応じて図17〜図31で示した各部構造の動作を説明する。
図2は前の加工サイクルが終了し、次の加工サイクルに入る所を示している。先ず1工程で測長チャック部5が閉まり、図11の動作図に示す如く電線がクランプされる。図26で言えば、開閉チャックアーム51,52が互いに閉まって先端53,54間に横並列に配列された複数の電線Wがクランプされている状態となる。続いて2工程で一次電線チャック部3が開く。図19ではチャックアーム32が開く。これによって複数の電線Wが測長要求に即して測長可能になるから、3工程で測長チャック部5による測長が行なわれる。即ち図23に於いてサーボモータ512が回転することによりねじシャフト513が回転し、移動台514が移動し、閉まっている開閉チャックアーム51,52の先端53、54間の電線Wが測長される長さ迄引き出される。
【0020】
図3は上記の測長チャック部5による測長動作が4工程で測長完了した所を示している。
続いて図4に示すように5工程で一次電線チャック部3が前進をする。この前進位置は切断部6の切断ラインを越えて二次電線チャック部4に近い所迄進む。図19の例では、カム374のカム運動がカム運動伝達リンク系375を介して伝えられることにより、全体を載せているスライダー373がレール372上を移動することによって前進が行なわれる。この時、一次電線チャック部3のチャックアーム32は開いているから、一次チャック部3は複数の電線Wを引き出すことなくそのまま前進する。而も一次電線チャック部3自体が二次電線チャック部4の位置に近い所迄前進する結果、一次電線チャック部3を構成する複数の電線通しパイプ33の案内によって測長された複数の電線の横並列関係、即ちピッチが正しく位置決めされる。これにより以後の工程での二次電線チャック部4の電線つかみ動作時、横並列関係即ちピッチの不揃いが解消されるから各電線Wが二次電線チャック部4によってつぶされたりすることがない。
こうして6工程で二次電線チャック部4が閉動作する。図21,図22の一例では一対のエアシリンダー412,413が動作し、そのピストン414,415が進出することによってフレーム411が前進せしめられ、電線をつかんだり、解放したりする手段が電線W上に位置決めされてから後、エアシリンダー48の動作によってピストン47が後退し、開閉アーム41,42が閉じ、それによりチャック爪491,492が閉じることによりチャック端493,494が閉じ、電線Wをつかむものである。この時、複数の電線Wの横並列関係、即ちピッチは予め定めた通りに保持されているので、チャック爪491,492が各電線Wの絶縁被覆部分を押し潰してしまうおそれがない。
【0021】
続いて図5に示すように7工程で、一次電線チャック部3が所定位置迄元に戻る。即ち図19の一例ではカム374が戻り運動となるからスプリング376の復帰力によって一次電線チャック部3が所定位置迄元に戻る。
そして8工程で、一次電線チャック部3が閉まる。即ちチャックアーム32がエアシリンダー35の進出によって閉じ複数の電線Wがクランプされる。この後9工程で、切断部6が動作し測長された複数の電線Wが切断される。
図27の例では上下の切断刃62,66に各々カム63,67の運動がカム運動伝達リンク系64,68を介して伝えられ下降、上昇し電線Wを切断する。即ち横並列に並ぶ複数の電線Wが測長された長さにて切断される。
【0022】
次に図6に示すように、10工程で、一次電線チャック部3、二次電線チャック部4が互いに分離する。即ち図19に示す一次電線チャック部3はカム374の運動が当初の状態に戻るから、スプリング376の復帰力によって更に前側圧接部7を越える位置迄元に戻る。且つ二次電線チャック部4がカム424の運動によって後側圧接部8の位置を越える位置迄前進すると共に、同調して測長チャック部5もサーボモータ512の動作によって前進する。
従って一次電線チャック部3側に於いては各電線Wの前端に電気コネクタC1が圧接可能となると共に、二次電線チャック部4側に於いては各電線Wの後端に電気コネクタC2が圧接可能となる。従って、11工程で切断部6の上下の切断刃62,66が開いた後、12,13工程で、前側圧接部7、後側圧接部8が各々圧接工程に入る。図27に於いては、前側圧接部7では、カム73,77の運動がカム運動伝達リンク系74,78を介して圧接パンチ72、圧接ダイ76に伝えられ新しい電気コネクタC1を電線Wの前端に圧接する動作に入り、後側圧接部8では、カム83,87の運動がカム運動伝達リンク系84,88を介して圧接パンチ82、圧接ダイ86に伝えられ電気コネクタC2を電線Wの後端に圧接する動作に入る。
【0023】
図7は14工程での上記圧接工程が終了し、次いで15工程で二次電線チャック部4が開いた所を示している。
図8は、電線Wの両端に電気コネクタC1,C2が圧接された後、16工程で前後の圧接部7,8の圧接パンチ72,82が開くと共に、17工程で前側圧接部7のコネクタ押えが開き、その後18工程で電気ハーネスAが排出される工程を示している。この電気ハーネスAの排出機構の一例は図28,図29に示されるが、これの動作を説明すると、カム94の運動がカム運動伝達リンク系95を介してリンク96,97に伝えられるとピニオン93が回転する。この時固定ラック92に対する噛み合いが図28に於いてピニオン93を時計回り方向に回転するように規制している為、ピニオン93は時計方向回りに回転することとなり可動ラック91を前進する。この為排出ロッド98が前進し、電気ハーネスAの電気コネクタC1部分を押圧する。ここで重要な事は、この電気ハーネスAは、図29に示すように左右一対の押圧ロッド98,98で左右の電気コネクタC1,C2が同時に押出される為、両端圧接電気ハーネ又Aを次工程のトランスフアー部10を経て検査部11へ傾き無く平行に搬送できるから、検査部11に於ける検査がスムーズに実施でき、実質的に電気ハーネス加工サイクルタイムの短縮が可能となるものである。
【0024】
所で上記のようにして排出された電気ハーネスAは、トランスフアー部10によって検査部11へ運ばれるが、トランスフアー部10の一例である図30,図31の一例の動作を説明すると、ベルトコンベア104の動作により移動台101が移動し、搬送爪102によって電気ハーネ又Aが順次検査部11へ運ばれるもので、検査部11に於いては導通試験等の電気特性試験が実施されるものである。
【0025】
さて、図9に戻ると、19工程で前後圧接部7,8の圧接ダイ76,86が開き、20工程で圧接グイ76のコネクタ押えが閉まり、21工程で二次電線チャック部4が戻り、22工程で測長チャック部5が次の加工サイクルの為に測長開始をし始める。そして図10に示す如く、前後の圧接ダイ76,86に対し23工程で電気コネクタ供給部12から電気コネクタC1,C2が供給されると共に、24工程で測長チャック部5が原位置に位置し、再び図2の状態となって次の電気ハーネス加工を開始するものである。
【0026】
所で上記の電気ハーネス加工サイクルの説明からも判るように本発明によれば、電気コネクタ圧接工程の内の基本工程、即ち二次電線チャック部4にて複数の電線をクランプする直前に、二次電線チャック部4の直近の所迄一次電線チャック部3を移動する工程、電線Wを切断部6にて切断後、電線Wを一次、二次電線チャック部3,4側に分離する為に一次、二次電線チャック部3,4を移動する工程、そして、特に、上下の切断刃62,66よりなる切断部6の動作及び前後の圧接部7,8の圧接パンチ72,82、圧接ダイ76,86の動作を、全てカム駆動によって行なっているので、電気ハーネス加工のハーネス加工時間を短縮化できる。即ち上記基本工程を従来のようにエアシリンダーで行なっていると、一つの工程のエアシリンダーの動作の終了の確認をしてから、制御上次の工程のエアシリンダーの動作開始を行なっているので、上記動作終了確認待ち時間の累積が加工サイクルの短縮化に限度を与えていたが、このようにカム駆動によると一つの工程の動作終了の確認をすることなく、次の工程の為のカムを駆動開始できるので上記の動作の終了の確認の待ち時間分が不要な分だけ加工サイクルを短縮化できるものである。
而して電線Wの片端にのみ電気コネクタを圧接する場合には、上記工程の内の前側圧接部7による圧接を省けばよいものである。
【0027】
続いて図12〜図16に従い本発明の第二の実施例を説明する。この例は片側に電気コネクタを圧接し、他側は絶縁被覆をストリップさせる電気ハーネスの製造を示したものである。従って片側に電気コネクタC1を圧接し、電線Wを測長し、次いで電線Wを分離し、分離した電線Wを一次、二次電線チャック部3,4にて引き離す工程は第一の実施例の図2〜図6の工程と同じである。その後に於ける図12に示す25工程では、上下のストリップ刃14が電線Wの端部近傍の絶縁被覆に喰い込む。
そして図13に示すように27工程で一次電線チャック部3が後退し、28工程でエアーブローすることによって端部の絶縁被覆Rが排除され、端部の芯線Sがストリップされる。図14,図15,図16に於ける上下のストリップ刃14の開動作工程29,31によって上下のストリップ刃14が元位置に戻る他は他の手段は第一実施例と同様の動作30,32,33,34,35,36をするものである。
上述したように、この例の上下のストリップ刃14が上下切断刃62,66に対して離隔した位置にあり、この離隔した位置で別工程で電線の端部の絶縁被覆をはぎ取るようにしたので、電線Wの端部に於ける短い絶縁被覆のストリップがより容易に可能となる。即ち、従来は電線の切断部6の上下の切断刃62,66にストリップ刃を重ねて一体化し、電線Wの切断と同時にストリップ刃で電線の絶縁被覆に切れ目を入れ、次いで電線をストリップ刃方向に移動させて端部の絶縁被覆をはぎ取っていた。この場合、切断刃の強度が一定以上は必要なことからある所定の厚さを有しているので、この切断刃の厚さが電線端部の最短ストリップ長の上限を決めていて、それ以上短いストリップ長の加工は不可能であったが、本実施例によれば、ストリップ刃14は切断刃61,62に対して離隔しているので上記の制限が無く、電線端部のより短いストリップ長加工ができるものである。
【0028】
【効果】
以上詳述した如く請求項第1項記載の本発明によると、電線の一端に電気コネクタを圧接後、その電線をハーネス加工要求長さに測長し、次いで一次、二次チャック部で電線を保持して測長した長さの所で電線を切断し、切断後他端及び次の加工サイクルの電線の一端に電気コネクタを圧接し電気ハーネスを得、この後排出且つ搬送して検査部で電気特性試験を行う工程の内、この電気ハーネスを製造する工程の中での電線保持の為の一次、二次チャック部の移動動作、電線切断動作、電気コネクタ圧接動作、電気ハーネス排出動作を全てカム駆動式によって実施する為、電気ハーネスの加工時間をより短縮化できる利点を有する。即ち、カム駆動による為、従来のエアシリンダ動作方式の場合には前のエアシリンダによる動作信号確認後に次のエアシリンダによる動作をする為にそれら動作信号確認待ちの時間累積が加工時間の短縮化に限度を与えていたが、カム駆動の場合、上記の動作信号確認待ちの時間が不要なので加工時間をより短縮化できるものである。そして、測長後に二次電線チャック部にて電線をクランプする際、一次電線チャック部が電線の切断位置を越え、二次電線チャック部の直近迄移動し、横並列の複数の電線のピッチを電線通しパイプで正確に保持するので、以後二次電線チャック部にて複数の電線各々をクランプする時、予定された正しいピッチで揃っている電線群をクランプできるから、各電線の絶縁被覆部を潰してしまうこともなく品質均一、良好な電気ハーネスを加工できる。
そして請求項第2項記載の発明も片端に電気コネクタを圧接するものであるが、同様に加工時間を短縮できる。又、電線の一端に電気コネクタを圧接する一方、他端の芯線を露出する為、他端の絶縁被覆をストリップ刃にてはぎ取るが、上記のストリップ刃が切断刃と離れた位置にあり、而も電線ストリップは切断動作と別工程で実施するので、電線端部のストリップ長の最短長が切断刃の厚さによって制限されることがなく、加工要求に応じて自由な短い長さのストリップ長とすることができる。
請求項第3項記載の発明によると、電気ハーネスを加工し終った後、電気ハーネスを排出する時、電線の両端の電気コネクタ部分を各々押出しロッドで押出し、その一対の押出しロッドによって電気ハーネス全体が押出されてトランスフアー部にて移動し、次の検査部へ送られるが、上記押出しロッドによる押出しがカム駆動によって機械的に行なわれるから、左右一対の押出しロッドの押出し動作が完全に同期でき電気ハーネスを搬送方向に完全に直交する状態に位置せしめて押出すことができる。従ってトランスフアー部での搬送や検査部での電気特性試験が予定通り円滑に実施できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例の電線の両端に電気コネクタを圧接する装置のブロック線図である。
【図2】本発明の第一の実施例の電線の測長開始の工程を示す図である。
【図3】本発明の第一の実施例の電線の測長完了の工程を示す図である。
【図4】本発明の第一の実施例の二次電線チャック部の閉動作の工程を示す図である。
【図5】本発明の第一の実施例の電線の切断の工程を示す図である。
【図6】本発明の第一の実施例の電線の分離動作の工程を示す図である。
【図7】本発明の第一の実施例の電気コネクタの圧接の工程を示す図である。
【図8】本発明の第一の実施例の電気コネクタハーネスの工程を示す図である。
【図9】本発明の第一の実施例の測長チャック部の戻りの工程を示す図である。
【図10】本発明の第一の実施例の測長チャック部原位置の状態を示す図である。
【図11】本発明の第一の実施例の図2から図10迄に示した装置の動作の動作チャート図である。
【図12】本発明の第二の実施例の電線端部にストリップ刃を喰い込ませる工程を示す図である。
【図13】本発明の第二の実施例の電線端部のストリップの工程を示す図である。
【図14】本発明の第二の実施例のストリップ刃上昇の工程を示す図である。
【図15】本発明の第二の実施例のストリップ刃下降の工程を示す図である。
【図16】本発明の第二の実施例の測長チャック部原位置の状態を示す図である。
【図17】本発明の第一、第二実施例に示した電線入口部の一例を示す正面図である。
【図18】図17の17−17線に沿って示した案内ローラ24の部分側面図である。
【図19】本発明の第一、第二実施例に示した一次電線チャック部の正面図である。
【図20】本発明の第一、第二実施例に示した二次電線チャック部の平面図である。
【図21】図20のQ矢視図である。
【図22】図20のP矢視図である。
【図23】本発明の第一、第二実施例の測長チャック部の正面図である。
【図24】図23のT矢視に沿って示した部分正面図である。
【図25】図23に示した測長チャック部の電線をつかんだり、解放したりする部分の平面図である。
【図26】図25の正面図である。
【図27】本発明の第一実施例の切断部及び前後の電気コネクタ圧接部の正面図である。
【図28】本発明の第一実施例の電気コネクタハーネス排出部の正面図である。
【図29】図28の平面図である。
【図30】本発明の第一実施例のトランスフアー部の正面図である。
【図31】図30の平面図である。
【符号の説明】
1 電線リール部
2 電線入口部
3 一次電線チャック部
4 二次電線チャック部
5 測長チャック部
6 切断部
7 前側圧接部
8 後側圧接部
9 電気ハーネス排出部
10 トランスフアー部
11 検査部
12,13 電気コネクタ供給部
W 電線
C1,C2 電気コネクタ
14 ストリップ刃
S 芯線
R 除去された絶縁被覆

Claims (3)

  1. 複数の電線Wの各々を巻取っている電線リール部1,上記複数の横並列に並べられた電線Wを各々案内する電線入口部2,上記横並列に並べられた電線Wを各々つかむ為の一次電線チャック部3及びこの一次電線チャック部3より電線の引き出し方向に沿って下流に位置する二次電線チャック部4,上記横並列に並べられた電線Wを各々引き出す事によって加工要求に即した電線Wの長さを定める為の測長チャック部5を有し、上記測長チャック部5によって複数の電線Wを各々引き出し、その長さを定めた後に上記一次、二次電線チャック部3,4によって複数の電線Wの各々をつかみ緊張せしめた状態で一次、二次電線チャック部3,4間に於いて複数の電線Wの各々を切断する為の切断動作を行う切断部6を備え、且つ上記分離された複数の電線Wの各々を一次、二次電線チャック部3,4の移動動作によって左右に引き離した後に、各電線Wの一端、他端に電気コネクタC1,C2を圧接する為の圧接動作を行う前側、後側圧接部7,8を有すると共に、電線Wの両端に電気コネクタC1,C2が圧接せしめられた電気ハーネスAを次工程へ排出する為の排出動作を行う電気ハーネス排出部9を有して成る電気ハーネス製造装置において、
    上記一次、二次電線チャック部3,4の移動動作と、電線Wの切断の為の切断部6の切断動作と、一次、二次電線に分離せしめられた電線Wの両端に電気コネクタC1,C2を圧接する為の前側、後側圧接部7,8の圧接動作並びに電線Wの両端に電気コネクタC1,C2が圧接された電気ハーネスAを排出する電気ハーネス排出部9の排出動作の各々をカム駆動にて行ない、しかも、上記一次、二次電線チャック部3,4の移動動作を行うカム374,424と、切断部6の切断動作を行うカム63,67と、前側、後側圧接部7,8の圧接動作を行うカム73,77,83,87並びに電気ハーネス排出部9の排出動作を行うカム94の各々が、これらのカムによって行われる一次、二次電線チャック部3,4の移動動作、切断部6の切断動作、前側、後側圧接部7,8の圧接動作並びに電気ハーネス排出部9の排出動作の各々を同一サイクル内にて行うカム動作曲線を備えており、特に、
    上記一次電線チャック部3が、上記電線Wの引き出し方向に沿って設けられた基台31と、この基台31の上側に中間部を支点34として揺動可能に並設されたチャックアーム32とで構成され、電線Wの引き出し方向下流側の基台31端部とチャックアーム32端部の対向部分をチャック部分3aとし、チャックアーム32の他端部には揺動のためのエアシリンダ35が連結され、更に、上記基台31上には、上記チャック部分3aに端部を近接させて、チャック部分3aより上流側に向って、電線Wの引き出し方向に沿って電線通しパイプ32が各電線Wに対応させて設置してあり、
    そして、上記一次電線チャック部3を構成する基台31及びエアシリンダ35を搭載したスライダ373が電線Wの引き出し方向に沿って設置されたレール372にのせられて、一次電線チャック部3が電線Wの引き出し方向下流側に向かう前進およびその反対方向へ向かう後退が自在とされていると共に、上記基台31にカム運動伝達リンク系375を介してカム374が連結され、かつ、上記スライダ373を後退方向へ付勢するためのスプリング376が設けられており、
    上記カム374のカム曲線は、上記チャック部分3aが初期位置より上記電線Wの切断位置を越えて下流側の二次電線チャック部4の直近まで移動させる曲線と、この直近の位置で停止させる曲線と、この二次電線チャック部4の直近の位置から切断部6の動作のために上記切断部6より上流側の第1の所定位置まで移動させる曲線と、この第1の所定位置で停止させる曲線と、この第1の所定位置より上記前側圧接部7の動作のために前側圧接部7より上流側の第2の所定位置まで移動させる曲線と、この第2の所定位置で停止させる曲線とで構成されていることを特徴とする電気ハーネス製造装置。
  2. 複数の電線Wの各々を巻取っている電線リール部1,上記複数の横並列に並べられた電線Wを各々案内する電線入口部2,上記横並列に並べられた電線Wを各々つかむ為の一次電線チャック部3及びこの一次電線チャック部3より電線の引き出し方向に沿って下流に位置する二次電線チャック部4,上記横並列に並べられた電線Wを各々引き出す事によって加工要求に即した電線Wの長さを定める為の測長チャック部5を有し、上記測長チャック部5によって複数の電線Wを各々引き出し、その長さを定めた後に上記一次、二次電線チャック部3,4によって複数の電線Wの各々をつかみ緊張せしめた状態で一次、二次電線チャック部3,4間に於いて複数の電線Wの各々を切断する為の切断動作を行う切断部6を備え、且つ上記分離された複数の電線Wの各々を一次、二次電線チャック部3,4の移動動作によって左右に引き離した後に、各電線Wの他端に電気コネクタC2を圧接する為の圧接動作を行う後側圧接部8及び上記電線Wの一端の絶縁被覆Rをはぎ取り芯線Sをストリップする為のストリップ刃14を有すると共に、電線Wの他端に電気コネクタC2が圧接せしめられた電気ハーネスAを次工程へ排出する為の排出動作を行う電気ハーネス排出部9を有して成る電気ハーネス製造装置において、
    上記一次、二次電線チャック部3,4の移動動作と、電線Wの切断の為の切断部6の切断動作と、一次、二次電線に分離せしめられた電線Wの片端に電気コネクタC2を圧接する為の後側圧接部8の圧接動作並びに電線Wの片端に電気コネクタC2が圧接された電気ハーネスAを排出する電気ハーネス排出部9の排出動作の各々をカム駆動にて行ない、しかも、上記一次、二次電線チャック部3,4の移動動作を行うカム374,424と、切断部6の切断動作を行うカム63,67と、後側圧接部8の圧接動作を行うカム83,87並びに電気ハーネス排出部9の排出動作を行うカム94の各々が、これらのカムによって行われる一次、二次電線チャック部3,4の移動動作、切断部6の切断動作、後側圧接部8の圧接動作並びに電気ハーネス排出部9の排出動作の各々を同一サイクル内にて行うカム動作曲線を備えており、特に、
    上記一次電線チャック部3が、上記電線Wの引き出し方向に沿って設けられた基台31と、この基台31の上側に中間部を支点34として揺動可能に並設されたチャックアーム32とで構成され、電線Wの引き出し方向下流側の基台31端部とチャックアーム32端部の対向部分をチャック部分3aとし、チャックアーム32の他端部には揺動のためのエアシリンダ35が連結され、更に、上記基台31上には、上記チャック部分3aに端部を近接させて、チャック部分3aより上流側に向って、電線Wの引き出し方向に沿って電線通しパイプ32が各電線Wに対応させて設置してあり、
    そして、上記一次電線チャック部3を構成する基台31及びエアシリンダ35を搭載したスライダ373が電線Wの引き出し方向に沿って設置されたレール372にのせられて、一次電線チャック部3が電線Wの引き出し方向下流側に向かう前進およびその反対方向へ向かう後退が自在とされていると共に、上記基台31にカム運動伝達リンク系375を介してカム374が連結され、かつ、上記スライダ373を後退方向へ付勢するためのスプリング376が設けられており、
    上記カム374のカム曲線は、上記チャック部分3aが初期位置より上記電線Wの切断位置を越えて下流側の二次電線チャック部4の直近まで移動させる曲線と、この直近の位置で停止させる曲線と、この二次電線チャック部4の直近の位置から切断部6の動作のために上記切断部6より上流側の第1の所定位置まで移動させる曲線と、この第1の所定位置で停止させる曲線と、この第1の所定位置からストリップ刃14の動作のためにストリップ刃14より上流側の第2の所定位置まで移動させる曲線と、この第2の所定位置で停止させる曲線と、更にこの第2の所定位置から芯線Sのストリップのために更に上流の第3の所定位置まで移動させる曲線と、この第3の所定位置で停止させる曲線とで構成されていることを特徴とする電気ハーネス製造装置。
  3. 上記電気ハーネス排出部9は、電線Wの両端の電気コネクタC1,C2部分を押出す為の左右一対の排出ロッド98より成り、この左右一対の排出ロッド98は同期してカム94によって駆動されることを特徴とする請求項1項に記載の電気ハーネス製造装置。
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