JP3676698B2 - 多溝プーリの製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【技術分野】
本発明は、多溝プーリの製造方法に係り、特に、円板状の基部と、該基部の外周縁部に一体形成された円筒状のリム部を有すると共に、かかるリム部の外周面に、環状の溝が、軸方向に多数並んで設けられてなる多溝プーリを有利に製造する方法に関するものである。
【0002】
【背景技術】
一般に、ベルトによる伝動機構を構成するベルト車としてのプーリは、モータやエンジン等の所定の駆動源の回転軸(駆動軸)等に取り付けられる円板状の基部と、ベルトを巻き掛けるための環状の溝が外周面に設けられた円筒形態をもって、該基部の外周縁部に一体形成されたリム部とを有して構成されている。そして、そのようなプーリの一種として、上述の如き多溝プーリが知られているのである。
【0003】
また、よく知られているように、この多溝プーリは、例えば、特開昭63−137531号公報に記載される如く、円形平板状形態を呈するプリフォームの外周部に対して、円筒状の外周面を有するローラダイスを用いた転造加工を行なうことにより、円板状の基部の外周縁部から軸方向の両側に向かって延出する円筒状のリム部を成形し、その後、外周面に複数の突条を備えた溝成形ローラダイスを用いて、該リム部の外周面に複数のV溝を形成する方法を採用することにより、面倒な作業を要することなく、しかも低コストに製造されることとなる。
【0004】
しかしながら、前記公報に示される手法に従って多溝プーリを製造した場合、常に、基部とリム部とが、それぞれの軸方向の中心部を互いに一致せしめた状態で一体化されるため、得られる多溝プーリの所定の回転軸に対する取付位置の設計自由度が不可避的に乏しくなってしまい、それ故、そのような多溝プーリを所定の駆動源の回転軸に取り付ける際に、不都合が生じることがあったのである。
【0005】
そこで、従来では、中心部分が凹陥せしめられてなる、全体として略段付円板形状を呈するプリフォームを用い、このプリフォームの外周部に対して上述の如き転造加工を行なって、リム部を成形することにより、リム部と基部とを、それぞれの軸方向の中心部がオフセットせしめられた状態で一体化して、目的とする多溝プーリを製造する方法が、一部で採用されている。ところが、そのようにして得られた多溝プーリにおいては、基部の中心部分に設けられた凹陥部の底面のみが所定の回転軸に対する取付面とされるため、基部における取付面の形成部分が制限されてしまい、それ故に、回転軸に対する取付面の面積が小さくなってしまうことが避けられなかったのである。
【0006】
かかる状況下、特公平4−54534号公報には、円板状の基部と、該基部の外周縁部から軸方向の両側に向かって互いに異なる長さで延出する円筒状のリム部とを有し、該リム部における延出長さの長い長延出部位の外周面と延出長さの短い短延出部位の外周面とに、環状の溝が、それぞれ少なくとも一つ設けられてなる多溝プーリを製造する方法が、明らかにされている。
【0007】
この多溝プーリの製造手法は、所定のすり割りローラの先端角部を、円形平板状形態を呈するプリフォームの外周面の厚さ方向中心から一方の側に偏奇した位置に当接させた状態で、すり割りローラをプリフォームの外周面に押し付けることにより、プリフォームを、その厚さ方向において、厚さが異なる二つの部分に裂開した後、それら厚肉の裂開部と薄肉の裂開部とに対して転造加工を行なって、円板状の基部の外周縁部から軸方向の両側に延びる長延出部位と短延出部位とを有する円筒状のリム部を成形し、そして、その後、かかるリム部における長延出部位と短延出部位の外周面に、環状の溝をそれぞれ形成するようにしたものである。
【0008】
このような製造手法においては、円形平板状形態を呈するプリフォームが用いられているため、得られる多溝プーリの基部が平坦な円板形状とされて、かかる基部の全面が、所定の回転軸に対する取付面として、十分な面積において確保され得るばかりでなく、円筒状のリム部が長延出部位と短延出部位とにて構成されていることによって、かかるリム部と基部とを、それぞれの軸方向中心部をオフセットさせた状態で一体化することが出来るのであるが、製造上の理由から、そのオフセット量を、極僅かな範囲でしか設定することが出来なかったのである。
【0009】
すなわち、前記公報に開示された多溝プーリの製造方法では、すり割りローラを用いたプリフォームの裂開加工によって得られる厚肉の裂開部と薄肉の裂開部のうち、薄肉の裂開部の厚さを薄くすればする程、かかる裂開部にて形成される、リム部の短延出部位をより短くして、リム部と基部とにおけるそれぞれの軸方向中心部のオフセット量を増大させることが出来るのものの、プリフォームを厚さ方向に二つに裂開して得られる薄肉の裂開部を更に薄くすると、かかる薄肉の裂開部にて形成されるリム部の短延出部位の強度が極端に低下してしまうこととなる。それ故、かくの如き多溝プーリの製造手法を採用しても、実際には、円筒状のリム部における長延出部位と短延出部位の長さの差、換言すれば、リム部と基部におけるそれぞれの軸方向中心部のオフセット量を、十分に満足し得る程度に大きくすることが出来なかったのであり、従って、製造される多溝プーリの所定の回転軸に対する取付位置の設計自由度の向上を図ることは、極めて困難であったのである。
【0010】
【解決課題】
ここにおいて、本発明は、上述せる如き事情を背景にして為されたものであって、その解決課題とするところは、円板状の基部と、該基部の外周縁部から軸方向の両側に向かって互いに異なる長さで延出する円筒状のリム部とを有する多溝プーリを製造するに際して、所定の回転軸に取り付けられる基部の取付面の面積とリム部の強度とを十分に確保しつつ、リム部における、延出長さの長い長延出部位の長さと延出長さの短い短延出部位の長さとの差を十分に大きく為して、リム部と基部におけるそれぞれの軸方向中心部のオフセット量を、より広範囲に設定することが出来、以て、得られる多溝プーリの所定の回転軸に対する取付位置の設計自由度の向上を効果的に可能ならしめるようにした多溝プーリの製造方法を提供することにある。
【0011】
【解決手段】
そして、本発明にあっては、かかる課題の解決のために、円板状の基部と、該基部の外周縁部から軸方向の両側に向かって互いに異なる長さで延出する円筒状のリム部とを有すると共に、該リム部における延出長さの長い長延出部位の外周面と、該リム部における延出長さの短い短延出部位の外周面に、環状の溝が、それぞれ少なくとも一つ設けられて構成された多溝プーリを製造する方法において、(a)該多溝プーリの基部に対応した円板状の底部と、かかる底部の外周縁部において一体的に形成された、軸方向一方の側に向かって次第に大径化するテーパ筒部とからなる有底のテーパ筒形状を呈するプリフォームを準備する工程と、(b)前記多溝プーリのリム部における前記長延出部位の内周面形状に対応した外周面を有する第一のリム部成形部が中心部に設けられた第一の型と、該リム部における前記短延出部位の内周面形状に対応した外周面を有して、該第一の型の第一のリム部成形部に対して同軸的に対向位置せしめられた第二のリム部成形部が中心部に設けられ、該第一のリム部成形部の中心軸を回転軸として、該第一のリム部成形部と一体回転し得るように構成された第二の型とを含んでなる成形金型を準備する工程と、(c)前記プリフォームを、前記底部において、前記第一の型の第一のリム部成形部と前記第二の型の第二のリム部成形部に対して同心的に位置せしめた状態下で、前記テーパ筒部が、該第一のリム部成形部の側に向かって次第に大径化するように配置せしめつつ、該プリフォームを該第一のリム部成形部と該第二のリム部成形部との間で挟持させる工程と、(d)前記プリフォームを挟持した前記第一のリム部成形部と前記第二のリム部成形部とを、該プリフォームと共に、前記回転軸回りに一体回転させた状態下で、それら第一及び第二のリム部成形部のそれぞれの外周面に対向位置する外周面が円柱面形状とされた成形ローラを、かかる外周面において、該プリフォームのテーパ筒部の外周部に対して、径方向内方に向かって押し付けて、該テーパ筒部を、該成形ローラの外周面と該第一及び第二のリム部成形部との間で挟圧することにより、該第一及び第二のリム部成形部に対応した円筒形状に成形して、前記長延出部位と前記短延出部位とを有する前記リム部を形成する工程と、(e)前記リム部が形成された前記プリフォームの前記回転軸回りの一体回転状態下において、前記第一のリム部成形部の外周面に対向位置する外周面と、前記第二のリム部成形部の外周面に対向位置する外周面とに、環状の突条からなる溝形成リブが、それぞれ少なくとも一つ設けられた溝形成ローラを、かかる外周面において、該リム部の外周面に押し付けることにより、該リム部の前記長延出部位と前記短延出部位のそれぞれの外周面に、該溝形成リブに対応した前記環状の溝を、それぞれ少なくとも一つ形成する工程とを含むことを特徴とする多溝プーリの製造方法を、その要旨とするものである。
【0012】
すなわち、この本発明に従う多溝プーリの製造方法にあっては、多溝プーリを与えるプリフォームとして、目的とする多溝プーリの基部に対応した円板状の底部を備えたテーパ筒形状を呈するプリフォームが用いられているところから、かかる多溝プーリの基部における所定の回転軸への取付面が、テーパ筒形状のプリフォームにおける円板状の底部の表面の全面にて与えられ得るのであり、それによって、底部の中心部に設けられた凹部の表面にて、最終的に得られる多溝プーリの基部の取付面が与えられることとなる段付円板形状のプリフォームを用いて多溝プーリを製造する場合とは異なって、得られる多溝プーリにおける基部の取付面の面積が、十分な大きさにおいて、有利に確保され得るのである。
【0013】
また、本発明に従う多溝プーリの製造方法にあっては、目的とする多溝プーリのリム部を成形するに際して、該リム部における長延出部位の内周面と短延出部位の内周面とにそれぞれ対応した外周面を有する第一のリム部成形部と第二のリム部成形部とを有する成形金型が用いられて、上述の如きテーパ筒形状を呈するプリフォームを、テーパ筒部が第一のリム部成形部の側に向かって次第に大径となるように配置せしめつつ、第一のリム部成形部と第二のリム部成形部との間で挟持させた上で、それら第一及び第二のリム部成形部とプリフォームとが一体回転せしめられ、そして、その状態下で、該テーパ筒部が、成形ローラにて径方向内方に押圧せしめられるようになっているところから、テーパ筒部の成形ローラによる径方向内方への押圧量の増大に伴って、該テーパ筒部の径方向内側部分の肉厚が、該テーパ筒部の傾斜角度に応じた量で、該テーパ筒部の径方向外側部分よりも増大せしめられつつ、該テーパ筒部における肉厚の大なる径方向内側部分と肉厚の小なる径方向外側部分が、第一のリム部形成部の側と第二のリム部成形部の側とに向かって、それぞれ押し広げられるように塑性変形せしめられることとなる。
【0014】
そして、かかる本発明手法では、この塑性変形せしめられたテーパ筒部が、第一及び第二のリム部成形部と成形ローラとの間で挟圧されるようになっているため、該テーパ筒部における肉厚の大なる径方向内側部分が、肉厚の小なる径方向外側部分よりも大きく展伸せしめられて、かかるテーパ筒部における径方向内側部分にて、延出長さの長い長延出部位が成形される一方、径方向外側部分にて、延出長さの短い短延出部位が成形され得るのである。
【0015】
これによって、本発明に従う多溝プーリの製造方法においては、単に、テーパ筒状のプリフォームにおけるテーパ筒部の傾斜角度を種々変更するだけで、リム部の長延出部位と短延出部位のそれぞれの延出長さの差を任意に変化させることが出来るのであり、それ故に、円形の平板状素材からなるプリフォームを用い、このプリフォームの円筒状の外周面を厚さ方向に裂開加工して得られる、厚さの異なる二つの裂開部を転造加工することにより、それら二つの裂開部の厚さに応じて延出長さが設定される、リム部の長延出部位と短延出部位とを成形するようにした従来手法とは異なって、長延出部位と短延出部位の長さの差を大きく為した際に、短延出部位の強度が、長延出部位の強度に比して著しく低下してしまうようなことが、有利に解消され得るのである。
【0016】
従って、かくの如き本発明に従う多溝プーリの製造方法によれば、所定の回転軸に取り付けられる基部の取付面の面積とリム部の強度とを十分に確保しつつ、リム部における、延出長さの長い長延出部位の長さと延出長さの短い短延出部位の長さとの差を十分に大きく為すことが出来るのであり、それによって、リム部と基部におけるそれぞれの軸方向中心部のオフセット量を、より広範囲に設定することが可能となるのである。そして、その結果として、得られる多溝プーリの所定の回転軸に対する取付位置の設計自由度の向上を、極めて効果的に且つ高度に達成することが出来るのである。
【0017】
なお、このような本発明に従う多溝プーリの製造方法の好ましい態様の一つによれば、前記テーパ筒部の大径側先端部位における径方向外側の角部が面取り形状とされて、該テーパ筒部の外周部に前記成形ローラが押し付けられた際に、該角部が該成形ローラに対して面接触せしめられるように構成された前記プリフォームが準備されることとなる。
【0018】
かくの如き構成とされたプリフォームを用いれば、成形ローラがテーパ筒部の外周部に押し付けられた際に、該外周部の角部が厚さ方向に裂開せしめられるようなことが効果的に防止され得、それによって、そのようなテーパ筒部の外周部の角部の裂開による加工不良のない安定した品質の多溝プーリを、有利に製造することが可能となるのである。
【0019】
また、本発明に従う多溝プーリの製造方法の別の有利な態様の一つによれば、前記成形ローラを用いて前記プリフォームのテーパ筒部を前記第一及び第二のリム部成形部に対応した円筒形状に成形する際に、該テーパ筒部の軸方向の両端部に当接して、該テーパ筒部の軸方向への展伸を規制する第一の規制面と第二の規制面とが、前記第一の型の外周部位と、該外周部位に対して前記第一のリム部成形部の中心軸方向に対向する前記第二の型の対向部位とに、更に設けられてなる成形金型が準備される。
【0020】
このような構成とされた成形金型を用いれば、成形ローラを用いたテーパ筒部に対する転造加工によって成形されるリム部の長延出部位と短延出部位の長さを、第一及び第二の規制面の形成位置に応じて確実に調節することが可能となり、それによって、基部とリム部のそれぞれの軸方向中心部のオフセット量が所望の量において設定された多溝プーリを、より有利に且つ確実に得ることが出来るのである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をより具体的に明らかにするために、本発明に係る多溝プーリの製造方法の構成について、図面を参照しつつ、詳細に説明することとする。
【0022】
先ず、図1には、本発明手法に従って製造される多溝プーリの一例として、自動車のエンジンの回転駆動力がVリブドベルトを介して伝達されるVリブドプーリが、概略的に示されている。かかる図からも明らかなように、このVリブドプーリ10は、全体として、略有底の円筒形状を呈しており、円板状の基部12と円筒状のリム部14とを有して成っている。
【0023】
より詳細には、かかるVリブドプーリ10は、リム部14が、基部12の外周縁部から軸方向の両側に向かって互いに異なる長さで延出して形成されている。そして、そのようなリム部14においては、基部12の外周縁部から軸方向の一方側(図1中、上側)に向かって延びる部位が、延出長さの長い長延出部位16とされている一方、該外周縁部から軸方向の他方側(図1中、下側)に向かって延びる部位が、延出長さの短い短延出部位18とされており、更に、それら長延出部位16の外周面と短延出部位18の外周面には、縦断面V字形状を呈する六つの環状溝20と、三つの環状溝20が、それぞれ、リム部14の軸方向に並んで設けられている。一方、円板状の基部12の中心部には、回転軸としての冷却ファンカップリング等が取り付けられる取付孔22が、形成されている。
【0024】
これによって、Vリブドプーリ10にあっては、図示しない冷却ファンカップリング等が基部12の取付孔22に挿通固定されて、それと一体回転せしめられ得るようになっていると共に、図示しないVリブドベルトが、その内周面に有する複数条のVリブのうち、ここでは6条のVリブと3条のVリブを、リム部14の長延出部位16の六つの環状溝20と短延出部位18の三つの環状溝20にそれぞれ接触せしめた状態で、リム部14に巻き掛けられるようになっている。なお、図1中、24,26は、リム部14に巻き掛けられるVリブドベルトの軸方向への移動を阻止するためのフランジである。
【0025】
ところで、このようなVリブドプーリ10は、例えば、以下の如き方法に従って、製造されることとなる。
【0026】
すなわち、先ず、図2に示される如き形状のプリフォーム28を準備する。このプリフォーム28は、全体として、有底のテーパ筒形状を呈しており、目的とするVリブドプーリ10の基部12に対応した形状と大きさとを有する、円形平板形状を呈し、その中心部に、Vリブドプーリ10の前記取付孔22を与える中心孔30が設けられてなる底部32と、該底部32の外周縁部において一体的に形成された、軸方向の一方の側となる上方に向かって次第に大径化するテーパ筒部34とを有して成っている。また、かかるプリフォーム28においては、テーパ筒部34の大径側先端部位における径方向外側の角部が、該径方向に対して略直角な方向に広がる面取り形状をもって周方向に延びる面取り部36とされている。
【0027】
そして、このような有底のテーパ筒形状を呈するプリフォーム28にあっては、テーパ筒部34が、プリフォーム28の中心軸に直角な直線:mに対する傾斜角度:θが1〜70°の範囲となるテーパ筒形状をもって形成されていることが望ましいのである。何故なら、後述する如く、ここでは、テーパ筒部34に対して、所定の転造ローラを用いた転造加工を行なうことにより、該テーパ筒部34が、径方向内側部分の肉厚を径方向外側部分の肉厚よりも増大せしめつつ、軸方向の両側に押し広げられ、そして、そのような厚肉の径方向内側部分にてリム部14の長延出部位16が形成される一方、薄肉の径方向外側部分にてリム部14の短延出部位18が形成されることとなるため、テーパ筒部34における前記傾斜角度:θが1°未満の余りにも小さな角度となると、テーパ筒部34に対する転造加工時に、該テーパ筒部34の径方向内側部分の肉厚を、その径方向外側部分の肉厚よりも増大させつつ、軸方向の両側に押し広げることが困難となり、円形平板状形態を呈するプリフォームの外周部を転造加工する場合と同様に、テーパ筒部34が、略同じ肉厚をもって軸方向の両側に押し広げられてしまい、その結果、長延出部位16と短延出部位18とが差ほど変わらない長さとなってしまうからである。また、テーパ筒部34における前記傾斜角度:θが70°を越えた、余りにも大きな角度となると、今度は、テーパ筒部34に対する転造加工時に、該テーパ筒部34が、軸方向において、次第に大径となる方向には十分に押し広げられるものの、それとは逆の方向には殆ど押し広げられなくなってしまい、そのために、リム部14を、基部12の外周縁部から軸方向の両側に向かって延出させることが困難となってしまうからである。
【0028】
なお、このようなプリフォーム28には、上述如き有底のテーパ筒形状を呈する金属素材であれば、既製ものや、特別に成形されたものが、何れも使用されることとなるが、かかるプリフォーム28を成形する場合には、例えば、プリフォーム28の内面形状に対応した外周面を有するパンチと、外面形状に対応した内周面を有するダイ孔を備えたダイとを用いて、円形の金属板素材に対する絞り加工を行ったり、或いはそのような絞り加工以外の公知のプレス曲げ加工や、所定の転造ローラを用いた転造加工等を行なったりすることによって、有底のテーパ筒形状を呈するプリフォーム28を容易に得ることが出来る。また、かくして得られるプリフォーム28においては、その成形加工前、或いは成形加工後に、中心部に対する打抜加工や、外周部の外側角部に対する所定の面取り加工が実施されて、中心孔30や面取り部36が形成されることとなる。更に、このプリフォーム28を与える円形の金属板素材の材質は、目的とするVリブドプーリ10の構成材料として従来から使用されるものの中から、適宜に選択されることとなるのである。
【0029】
そして、このプリフォーム28のテーパ筒部34を転造加工することにより、目的とするVリブドプーリ10を得るのであるが、その際、有利には、図3に示される如き製造装置38が用いられることとなる。
【0030】
この製造装置32は、図3からも明らかなように、基台40上に配置された成形金型42を有して、構成されている。また、かかる成形金型42は、互いに同軸的に対向配置された第一の型としての上型44と第二の型としての下型46とを備えている。
【0031】
そして、図4に示される如く、成形金型42の下型46は、下型側ホルダー48と下型側パッド50が、成形金型42の中心軸52と同軸的に位置せしめられた状態でボルト固定され、一体的に組み付けられて、構成されている。また、下型側パッド50の中心部には、芯出し用突起54が中心に突設されたセンターブロック56が、圧縮コイルばね58により、下方への押圧力に抗して、上方に付勢せしめられ得る状態で、所定量だけ上下移動可能に取り付けられている。
【0032】
一方、上型44は、前記中心軸52に対して同軸的に配置された、上型側ホルダー60とガイドブッシュ62と上型側パッド64とセンター払出しピン66とを有しており、ガイドブッシュ62が、上型側ホルダー60に対してボルト固定されていると共に、該ガイドブッシュ62の内孔内に、上型側パッド64が、更に該上型側パッド64の内孔内に、センター払出しピン66が、それぞれ、上型44の軸方向に上下移動可能に挿通配置されている。また、上型側パッド64とセンター払出しピン66は、それぞれ、上型側ホルダー60との間に配置された圧縮コイルばね68,70により、上方への移動下で下方に付勢せしめられるようになっている。なお、上型側パッド64とセンター払出しピン66の下方への移動は、それらの外周面のそれぞれにフランジ状に周設された各係合突起が、ガイドブッシュ62の上端面と上型側パッド64の内周面とにそれぞれ形成された係止部に対して各々係合せしめられることにより、所定の移動位置にて規制され得るようになっている。また、図4中、72は、後述する如く、上型44が下型46に接近移動せしめられた際に、下型46におけるセンターブロック56の芯出し用突起54が挿通せしめられて芯出しが行われる挿通孔である。
【0033】
そして、このような成形金型42にあっては、下型46における下型側パッド50の中心部に、上方に向かって所定高さ突出する円柱状の突出部74が一体的に形成されており、この突出部74の上面が、前記プリフォーム28の底部32の下面に対応した形状、換言すれば、目的とするVリブドプーリ10の基部12の下面に対応した形状とされている一方、該突出部74の外周面が、Vリブドプーリ10のリム部14における短延出部位18の内周面に対応した形状とされている。また、この成形金型42では、上型44の中心部に位置する上型側パッド64の下部外周面が、Vリブドプーリ10のリム部14における長延出部位16の内面形状に対応した形状とされている。このことから明らかなように、ここでは、上型44の上型側パッド64によって、第一のリム部成形部が構成されている一方、下型46における下型側パッド50の突出部74にて、第二のリム部成形部が構成されているのである。
【0034】
また、かかる成形金型42においては、上型44の外周部に位置するガイドブッシュ62の下面の内周部に、断面V字状を呈する、環状の上型側V溝76が、上型側パッド64を取り囲むようにして形成されている一方、下型46の下型側パッド50の上面における、該上型側V溝76の形成部位に対して前記中心軸52方向に対向する部位にも、断面V字状を呈する、環状の下型側V溝78が、該下型側パッド50の前記突出部74を取り囲むようにして形成されている。
【0035】
そして、これら上型側及び下型側V溝76,78のうち、上型側V溝76は、上型側パッド64の外周面から連続して延びるように位置せしめられた内側側面が、目的とするVリブドプーリ10におけるリム部14の長延出部位16に一体形成されたフランジ24の外面に対応した、上方に向かって次第に大径となるテーパ面形状を呈する上型側外面成形面80とされており、また、かかる上型側外面成形面80から連続して延びるように位置せしめられた外側側面が、該リム14における長延出部位16のフランジ24の端面に対応した形状、つまり、該フランジ24の外面に連続し、且つ該外面に対して略直角な角度で上方に延びる平坦面形状を呈する上型側端面成形面82とされている。
【0036】
一方、下型側V溝78は、下型側パッド50における突出部74の外周面から連続して延びるように位置せしめられた内側側面が、Vリブドプーリ10におけるリム部14の短延出部位18に一体形成されたフランジ26の外面に対応した、下方に向かって次第に大径となるテーパ面形状を呈する下型側外面成形面84とされており、また、かかる下型側外面成形面84から連続して延びるように位置せしめられた外側側面が、該リム14における短延出部位18のフランジ26の端面に対応した形状、つまり、該フランジ26の外面に連続し、且つ該外面に対して略直角な角度で下方に延びる平坦面形状を呈する上型側端面成形面86とされている。
【0037】
そして、図3に示される如く、上述のような構造とされた下型46が、前記基台40上に配置された下型取付板88に対して、位置固定に取り付けられている。また、この下型46が取り付けられる下型取付板88は、基台40上において、回転可能に支持されていると共に、該基台40に形成されたモータ収容孔内のモータ90の回転軸92に対して同軸的に取り付けられており、以て下型46が、モータ90の回転駆動に伴って、該モータ90の回転軸92、換言すれば、前記成形金型42の中心軸52回りに回転せしめられるようになっている。
【0038】
一方、上型44は、基台40に対向配置された上型移動板94に回転可能に支持された上型取付板96に対して、位置固定に取り付けられており、また、かかる上型移動板94は、該基台40に立設せしめられた複数のガイドポスト98に対して、上下方向に摺動可能に支持されている。更に、それら複数のガイドポスト98の上端部には、固定板100が位置固定に取り付けられており、また、該固定板100の中央部には、図示しない油圧機構により、ピストンロッド102を基台40側に突出作動せしめる上型移動板加圧シリンダ104が取り付けられている。そして、この上型移動板加圧シリンダ104内のピストンロッド102の先端部が、前記上型移動板94に固定されている。これによって、上型44が、上型取付板96と共に、前記成形金型42の中心軸52回りに一体回転し得るようになっているのであり、また、上型移動板加圧シリンダ104内のピストンロッド102の突出、引込作動に伴って、上型取付板96と上型44とが、下方及び上方に一体移動せしめられるようになっているのである。
【0039】
かくして、かかる成形金型42にあっては、上型44が、上型移動板加圧シリンダ104内のピストンロッド102の突出、引込作動に伴って、下型46に対して接近、離隔移動せしめられ得るようになっているのである。そして、上型44を下型46に対して接近移動させることによって、それら上型44と下型46との間で前記プリフォーム28を挟持し得るようになっているのであり、また、そのような上型44の下型46に対する接近状態下で前記モータ90を回転駆動させることによって、それら上型44と下型46とが、プリフォーム28を挟持しつつ、それらの中心軸52回りに一体回転し得るように構成されているのである。
【0040】
さらに、そのような成形金型42が配置される製造装置38にあっては、基台40上の外周部に、ローラ加圧シリンダ106が、配設されている。このローラ加圧シリンダ106は、先端部に断面略コ字状のクランプ108が固定されたピストンロッド110を、該成形金型42、より詳しくは、相対的な接近状態下での前記成形金型42の上型44と下型44における上型側パッド52と下型側パッド50の突出部74とに向かって、該金型42の中心軸52に垂直な方向に突出、引込作動させ得るように構成されている。
【0041】
そして、そのようなピストンロッド110のクランプ108には、成形ローラ112と溝形成ローラ(114)の2種類の転造ローラが、成形金型42の中心軸52に平行な回転軸116回りに、それぞれ回転可能な状態で、交替で取り付けられるようになっている。また、この2種類の転造ローラのうち、成形ローラ112は、図6及び図7に示されるように、外周面の高さ方向中間部位が、目的とするVリブドプーリ10のリム部14の外周面に対応した、円柱面形状を呈するリム部外周面成形面118とされていると共に、その上端部位と下端部位とが、該リム部14の長延出部位16側のフランジ24と短延出部位18側のフランジ26のそれぞれの内面に対応したテーパ面形状を呈するフランジ内面成形面120とされている。一方、溝形成ローラ114は、図8からも明らかなように、外周面に、その周方向に連続して延びる環状の突条からなるV溝形成リブ122が、Vリブドプーリ10の環状溝20に対応した断面V字形状をもって、上下方向に並んで、複数(ここでは9条)設けられている。
【0042】
かくして、製造装置38にあっては、上述の如き形状の外周面を有する成形ローラ112と溝形成ローラ114とが、成形金型42の中心軸52に平行な回転軸116回りに回転可能な状態で、それぞれの外周面を、上型44の上型側パッド64と、下型46における下型側パッド50の突出部74の外周面とに、それぞれ対向せしめつつ、ローラ加圧シリンダ106内のピストンロッド110の突出、引込作動に伴って、上型側パッド52と下型側パッド50の突出部74とに対して接近、離隔移動せしめられ得るようになっているのである。
【0043】
ところで、このような構造とされた製造装置38を用いて、目的とするVリブドプーリ10を製造する際には、例えば、先ず、図5に示されるように、プリフォーム28が、テーパ筒部34を、上型44の上型側パッド64側に向かって次第に大径化するように配置せしめた状態で、成形金型42にセットされることとなる。
【0044】
つまり、成形金型42の型開き状態下において、プリフォーム28を、テーパ筒部34が上方に向かって開口する向きで、底部32の中心孔30内に、下型44におけるセンターブロック56の芯出し用突起54を挿通せしめて、該下型44における下側パッド50の突出部74上に同心的に載置した後、上型移動板加圧シリンダ104内のピストンロッド102を突出作動せしめることにより、上型44を下方に移動せしめて、下型46における下型側パッド50の突出部74と上型44の上型側パッド64との間で、プリフォーム28を、上下方向及び水平方向に移動不能な状態で、その底部24において同心的に挟持するのである。なお、このような上型44と下型46との間でのプリフォーム28の挟持下では、上型44の上型側パッド64とセンター払出しピン66とが、圧縮コイルばね68,70の付勢力にて下方に付勢せしめられた状態とされる一方、下型46のセンターブロック56が、圧縮コイルばね58の付勢力にて上方に付勢せしめられた状態とされることとなる。
【0045】
次いで、基台40に取り付けられたモータ90を回転駆動させることにより、下型46と上型44と、それらの間に挟持されたプリフォーム28とを、成形金型42の中心軸52回りに一体回転せしめた後、基台40に取り付けられたローラ加圧シリンダ106内のピストンロッド110を突出作動せしめて、該ピストンロッド110の先端に回転可能に取り付けられた成形ローラ112を上型44の上型側パッド64に向かって移動させる。
【0046】
そして、図6に示されるように、成形ローラ112の外周面の高さ方向中間部のリム部外周面成形面118を、中心軸52回りに一体回転せしめられるプリフォーム28のテーパ筒部34の大径側先端角部に設けられた面取り部36に面接触させて、成形ローラ112を、成形金型42の中心軸52に平行な回転軸116回りに、プリフォーム28の回転方向とは逆の方向に回転せしめる。
【0047】
引き続き、成形ローラ112のリム部外周面成形面118をテーパ筒部34の面取り部36に面接触せしめた状態から、成形ローラ112を上型側パッド64に向かって接近移動せしめることにより、成形金型42の中心軸52回りに一体回転せしめられるテーパ筒部34に対して、成形ローラ112のリム部外周面成形面118を、成形ローラ112の接近移動量に応じて、径方向内方に向かって徐々に押し付けてゆく。
【0048】
これにより、図7の右側に示される如く、テーパ筒部34に対する成形ローラ112の径方向内方への押圧量の増大に伴って、テーパ筒部34の径方向内側部分124の肉厚を径方向外側部分126よりも増大せしめつつ、かかる肉厚の大なる径方向内側部分124と肉厚の小なる径方向外側部分126とを、上型側パッド64側と下型側パッド50の突出部74側に、それぞれ押し広げるように転造加工して、テーパ筒部34を塑性変形せしめる。
【0049】
なお、このようなテーパ筒部34の転造加工工程では、プリフォーム28の中心軸に直角な直線:mに対するテーパ筒部34の傾斜角度:θが大きい程、該テーパ筒部34における径方向内側部分124の径方向外側部分126に対する肉厚の増大量が大きくされることとなる。また、かかるテーパ筒部34に対する成形ローラ112の接触時には、成形ローラ112のリム部外周面成形面118が、テーパ筒部34の面取り部36に面接触せしめられ、そして、その状態から、テーパ筒部34が、該成形ローラ112にて径方向内方に押圧されるため、このテーパ筒部34に対する成形ローラ112の押圧によって、テーパ筒部34の大径側先端角部が裂開せしめられるようことが、有利に防止され得ることとなる。
【0050】
その後、図7の左側に示されるように、成形ローラ112を上型側パッド64に向かって更に接近移動せしめて、テーパ筒部34における肉厚の大なる径方向内側部分124と肉厚の小なる径方向外側部分126を、成形ローラ112のリム部外周面成形面118と、上型44における上型側パッド64の下部外周面及び下型46における下型側パッド50の突出部74の外周面との間で挟圧することにより、上型側パッド64側と下型側パッド50の突出部74側に、それぞれ押し広げられるように塑性変形せしめられたテーパ筒部34の径方向内側部分124と径方向外側部分126とを、軸方向に展伸せしめる。
【0051】
このとき、上型側パッド64側に押し広げられた径方向内側部分124は、下型側パッド50の突出部74側に押し広げられた径方向外側部分126よりも肉厚が厚くされているため、肉厚の薄い径方向外側部分126よりも大きく展伸せしめられる。また、それら軸方向に展伸せしめられたテーパ筒部34の径方向内側部分124と径方向外側部分126の軸方向先端部が、成形ローラ112の上端部と下端部にそれぞれ設けられたフランジ内面成形面120,120と、上型側パッド64における前記上型側V溝76の上型側外面成形面80及び上型側端面成形面82と、下型側パッド50における前記下型側V溝78の下型側外面成形面84及び下型側端面成形面86との間で、それぞれ挟圧されることとなる。
【0052】
そして、そのように、テーパ筒部34における径方向内側部分124と径方向外側部分126のそれぞれの軸方向先端部が、成形ローラ112と上型側及び下型側V溝76,78との間で挟圧される際に、それらの軸方向先端部が、上型側及び下型側V溝76,78の上型側及び下型側端面成形面82,86に対して軸方向に当接せしめられて、該テーパ筒部34の径方向内側部分124と径方向外側部分126の展伸が、規制される。このことから明らかなように、本実施形態では、上型側及び下型側V溝76,78の上型側及び下型側端面成形面82,86にて、第一及び第二の規制面が構成されているのである。
【0053】
かくして、本工程において、目的とするVリブドプーリ10のリム部14における長延出部位16を、テーパ筒部34の肉厚の大なる径方向内側部分124により、所定の延出長さをもって形成する一方、該リム部14における短延出部位18を、テーパ筒部34の肉厚の小なる径方向外側部分126により、長延出部位16よりも所定長さだけ短い延出長さをもって形成し、また、それら長延出部位16と短延出部位18のフランジ24,26を、径方向内側部分124と径方向外側部分126の軸方向先端部にて形成するのである。
【0054】
そして、それによって、プリフォーム28の円板状の底部32にて与えられる基部12の外周縁部から軸方向の両側に向かって互いに異なる所定長さで延出する円筒状のリム部14を有すると共に、かかるリム部14の軸方向先端部にフランジ24,26が一体的に設けられてなる中間成形体128、換言すれば、フランジ24,26を軸方向先端部に有するリム部14と基部12のそれぞれの軸方向中心部がオフセットされた中間成形体128を得るのである。
【0055】
次に、成形ローラ112が取り付けられるピストンロッド110を引込み作動せしめて、成形ローラ112を、上述の如くして成形された中間成形体128のリム部14から離隔させる一方、該ピストンロッド110から成形ローラ112を取り外し、その代わりに溝成形ローラ114を取り付ける。
【0056】
その後、再び、ピストンロッド110を突出作動させて、溝形成ローラ114を、上型44の上型側パッド64と下型46における下型側パッド50の突出部74とに向かって接近移動せしめることにより、図8に示されるように、溝形成ローラ114を、成形金型42の中心軸52回りに一体回転せしめられる中間成形体128のリム部14の外周面に接触させて、回転軸116回りに中間成形体128とは反対の方向に回転せしめつつ、溝形成ローラ114の外周面にて、中間成形体128のリム部14を押圧する。そして、かかる溝形成ローラ114の上型側パッド64と下型側パッド50の突出部74への更なる接近移動に伴って、溝形成ローラ114の外周面にて、中間成形体128のリム部14を徐々に強く押圧していくことにより、リム部14における長延出部位16と短延出部位18のそれぞれの外周面に、溝形成ローラ114の外周面に設けられたV溝形成リブ122に対応した環状のV溝20を、それぞれ複数個形成する。
【0057】
かくして、中心部に、冷却ファンカップリング等が取り付けられる取付孔16が設けられた円板状の基部12と、該基部12の外周縁部から軸方向の両側に向かって互いに異なる長さで延出する円筒状のリム部14とを有すると共に、該リム部14における延出長さの長い長延出部位16の外周面と、延出長さの短い短延出部位18の外周面とに、VリブドベルトのVリブが接触せしめられる複数のV溝20がそれぞれ形成され、更に、それら長延出部位16と短延出部位18の軸方向先端部にフランジ24,26がそれぞれ突設されてなる、目的とするVリブドプーリ10を得るのである。
【0058】
そして、その後、上型移動板加圧シリンダ104内のピストンロッド102を引込み移動せしめることにより、図9に示される如く、上型44を上方に移動させて、成形金型42を型開きすると共に、上型44の上型側パッド64とセンター払出しピン66を、それぞれ、前記圧縮コイルばね56,58の付勢力にて、下方に突出移動させると共に、下型46のセンターブロック56を前記圧縮コイルばね58の付勢力にて上方に突出移動させることによって、上述の如くして得られたVリブドプーリ10を上型44と下型46とから払い出して、成形金型42から離型するのである。
【0059】
このように、本実施形態では、円板状の底部32と、該底部32の外周縁部に対して一体的に形成された、上方に向かって次第に大径化するテーパ筒部34とを有する、有底テーパ筒状のプリフォーム28を用い、このプリフォーム28を、テーパ筒部34が上型44の上型側パッド64側に向かって次第に大径化するように配置せしめて、成形金型42にセットした状態下で、プリフォーム28のテーパ筒部34に対して、成形ローラ112を用いた転造加工を行なうことにより、テーパ筒部34の径方向内側部分124の肉厚を、その径方向外側部分126の肉厚よりも、テーパ筒部34の傾斜角度に応じた量において増肉せしめつつ、テーパ筒部34を軸方向の両側に押し広げて、肉厚の厚い径方向内側部分124により、リム部14の長延出部位16を、該径方向内側部分124の肉厚に対応した延出長さをもって形成する一方、肉厚の薄い径方向外側部分126により、リム部14の短延出部位18を、該径方向外側部分126の肉厚に対応した延出長さをもって形成し、その後、それら長延出部位16と短延出部位18の外周面に、複数のV溝20をそれぞれ形成するようにしたものなのである。
【0060】
かくして、かくの如き本実施形態においては、単に、プリフォーム28のテーパ筒部34の傾斜角度を変更するだけで、リム部14の長延出部位16と短延出部位18のそれぞれの延出長さを容易に且つ確実に変えることが出来るのであり、それ故に、円形平板状形態を呈するプリフォームを用い、このプリフォームの円筒状の外周面を厚さ方向に裂開加工して得られる、厚さの異なる二つの裂開部を転造加工することにより、リム部の長延出部位と短延出部位とを成形するようにした従来手法とは異なって、長延出部位16と短延出部位18の長さの差を大きくした際に、特に短延出部位18の強度が低下するようなことが、皆無ならしめられ得るのである。
【0061】
また、本実施形態では、有底テーパ筒状のプリフォーム28の底部32が、目的とするVリブドプーリ10の基部12に対応した形状と大きさとを有する円形平板形態をもって構成されており、このプリフォーム28のテーパ筒部34にてリム部14が形成される一方で、かかる底部32にて、冷却ファンカップリング等に取り付けられる基部12が円形平板形態をもって形成されるようになっているため、冷却ファンカップリング等への取付面が、そのような基部12の全面にて与えられ得るのであり、それによって、得られるVリブドプーリ10の基部12における取付面の面積が十分な大きさで確保され得るのである。
【0062】
従って、かくの如き本実施形態によれば、冷却ファンカップリング等に取り付けられる基部12の取付面の面積とリム部14の強度とを十分に確保しつつ、リム部14における長延出部位16と短延出部位18の長さの差を十分に大きく為すことが出来るのであり、それによって、リム部14と基部12におけるそれぞれの軸方向中心部のオフセット量を、より広範囲に設定することが可能となるのである。そして、その結果として、得られるVリブドプーリ10の冷却ファンカップリング等に対する取付位置の設計自由度を、極めて効果的に且つ確実に高めることが出来るのである。
【0063】
また、かかる本実施形態においては、プリフォーム28のテーパ筒部34に対する転造加工時に、成形ローラ112のリム部外周面成形面118が、先ず、テーパ筒部34の面取り部36に面接触せしめられ、そして、その状態から、テーパ筒部34が、成形ローラ112にて径方向内方に押圧されることによって、テーパ筒部34を成形ローラ112にて押圧した際に、テーパ筒部34の大径側先端角部が裂開せしめられるようことが有利に防止され得るようになっているところから、そのようなテーパ筒部34の大径側先端角部の裂開による加工不良がない、安定した品質のVリブドプーリ10を、容易に且つ確実に製造することが出来るのである。
【0064】
さらに、本実施形態にあっては、リム部14の長延出部位16と短延出部位18とを与える、テーパ筒部34における径方向内側部分124と径方向外側部分126のそれぞれの軸方向先端部が、成形ローラ112と上型側及び下型側V溝76,78との間で挟圧される際に、それらの軸方向先端部が、上型側及び下型側V溝76,78の上型側及び下型側端面成形面82,86に対して軸方向に当接せしめられることにより、該テーパ筒部34の径方向内側部分124と径方向外側部分126の展伸が規制されるようになっているところから、リム部14の長延出部位16と短延出部位18の長さを、上型側及び下型側端面成形面82,86の形成位置に応じて確実に調節することが可能となり、それによって、基部12とリム部14のそれぞれの軸方向中心部のオフセット量を、所望の量において、確実に調節することが可能となるのである。
【0065】
以上、本発明の具体的な構成について詳述してきたが、これはあくまでも例示に過ぎないのであって、本発明は、上記の記載によって、何等の制約をも受けるものではない。
【0066】
例えば、前記実施形態では、プリフォーム28を一つの成形金型42にセットした状態下で、かかるプリフォーム28のテーパ筒部34に対して、成形ローラ112を用いた転造加工を行なうことにより、テーパ筒部34を円筒形状に成形して、円板状の基部12と円筒状のリム部14を有する中間成形体128を成形し、それに引き続いて、かかる中間成形体128のリム部14に対して、溝成形ローラ114を用いた転造加工を行なうことにより、該リム部14の外周面に複数のV溝20を形成して、目的とするVリブドプーリ10が一挙に得られるように構成された製造装置38が用いられていたが、そのような構造の製造装置38を何等用いることなく、プリフォーム28から、基部12とリム部14とを有する中間成形体110を得る装置と、かかる中間成形体110のリム部14の外周面に複数のV溝20を形成する装置とを別々に用いて、プリフォーム28から、Vリブドプーリ10を段階的に製造するように為すことも、可能である。
【0067】
また、成形ローラ112や溝成形ローラ114の形状も、前記実施形態に示されるものに、決して限定されるものではなく、成形ローラ112は、少なくとも、第一及び第二のリム部成形部たる上型側パッド64と下型側パッド50の突出部74の外周面に対向位置する外周面の高さ方向中間部位が円柱面形状を有して構成され、また、溝成形ローラ114は、少なくとも、それら上型側パッド64と下型側パッド50の突出部74の外周面に対向位置する外周面に、環状の突条からなる溝形成リブ122が複数設けられて構成されておれば良いのである。
【0068】
さらに、溝成形ローラ114の外周面に設けられる溝形成リブ122の形状や、外周面における配設位置及び配設条数も、前記実施形態に示されるものに、特に限定されるものではなく、目的とする多溝プーリのリム部における長延出部位と短延出部位の外周面に設けられる環状溝の形状や配設位置及び配設条数に応じて適宜に決定されるものであることは、言うまでもないところである。
【0069】
また、成形金型42の構造も、前記実施形態に示されるものに、何等限定されるものではなく、リム部における長延出部位と短延出部位のそれぞれの内周面形状に対応した外周面を有する第一及び第二のリム部が、互いに同軸的に対向位置するように、それぞれ設けられ、且つそれらが中心軸回りに回転可能とされた第一及び第二の型を有して構成されておれば良いのである。
【0070】
加えて、前記実施形態では、自動車のエンジンの回転駆動力がVリブドベルトを介して伝達されるVリブドプーリの製造方法に対して、本発明を適用したものの具体例を示したが、本発明は、その他、そのようなVリブドプーリ以外のもので、所定の回転軸に取り付けられる円板状の基部と、該基部の外周縁部から軸方向の両側に向かって互いに異なる長さで延出する円筒状のリム部とを有すると共に、該リム部における延出長さの長い長延出部位の外周面と、該リム部における延出長さの短い短延出部位の外周面に、環状の溝が、それぞれ少なくとも一つ設けられて構成された多溝プーリを製造する方法の何れに対しても、有利に適用され得るものであることは、勿論である。
【0071】
その他、一々列挙はしないが、本発明は、当業者の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を加えた態様において実施され得るものであり、また、そのような実施態様が、本発明の趣旨を逸脱しない限り、何れも、本発明の範囲内に含まれるものであることは、言うまでもないところである。
【0072】
【発明の効果】
以上の説明からも明らかなように、本発明に従う多溝プーリの製造方法によれば、所定の回転軸に取り付けられる基部の取付面の面積とリム部の強度とを十分に確保しつつ、リム部における、延出長さの長い長延出部位の長さと延出長さの短い短延出部位の長さとの差を十分に大きく為すことが出来るのであり、それによって、リム部と基部におけるそれぞれの軸方向中心部のオフセット量を、より広範囲に設定することが可能となるのである。そして、その結果として、得られる多溝プーリの所定の回転軸に対する取付位置の設計自由度の向上を、極めて効果的に且つ高度に達成することが可能となるのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明手法に従って製造される多溝プーリの一例を示す縦断面説明図である。
【図2】図1に示された多溝プーリを製造するために用いられるプリフォームの縦断面説明図である。
【図3】本発明に従う多溝プーリの製造方法における一工程例を示す説明図であって、かかる製造方法において用いられる製造装置にプリフォームをセットした状態を示している。
【図4】本発明に従う多溝プーリの製造方法において用いられる成形金型の一例を示す縦断面説明図である。
【図5】本発明に従うプーリの製造方法における別の工程例を示す説明図であって、成形金型を構成する上型と下型との間で、プリフォームを挟持した状態を示している。
【図6】本発明に従う多溝プーリの製造方法における更に別の工程例を示す説明図であって、成形金型と共に一体回転せしめられるプリフォームのテーパ筒部に成形ローラを接触せしめて、かかる成形ローラをプリフォームとは反対の方向に回転させた状態を示している。
【図7】本発明に従う多溝プーリの製造方法における他の工程例を示す説明図であって、プリフォームのテーパ筒部を成形ローラにて押圧して、中間成形体を成形する課程を示している。
【図8】本発明に従う多溝プーリの製造方法における更に他の工程例を示す説明図であって、中間成形体のリム部を、溝形成ローラにて押圧して、該リム部の外周面に複数のV溝を形成した状態を示している。
【図9】本発明に従う多溝プーリの製造方法における別の工程例を示す説明図であって、製造された多溝プーリを離型せしめた状態を示している。
【符号の説明】
10 Vリブドプーリ 12 基部
14 リム部 16 長延出部位
18 短延出部位 20 環状溝
28 プリフォーム 32 底部
34 テーパ筒部 36 面取り部
42 成形金型 44 上型
46 下型 50 下型側パッド
64 上型側パッド 74 突出部
112 成形ローラ 114 溝成形ローラ
122 V溝形成リブ 124 径方向内側部分
126 径方向外側部分

Claims (3)

  1. 円板状の基部と、該基部の外周縁部から軸方向の両側に向かって互いに異なる長さで延出する円筒状のリム部とを有すると共に、該リム部における延出長さの長い長延出部位の外周面と、該リム部における延出長さの短い短延出部位の外周面に、環状の溝が、それぞれ少なくとも一つ設けられて構成された多溝プーリを製造する方法であって、
    該多溝プーリの基部に対応した円板状の底部と、かかる底部の外周縁部において一体的に形成された、軸方向一方の側に向かって次第に大径化するテーパ筒部とからなる有底のテーパ筒形状を呈するプリフォームを準備する工程と、
    前記多溝プーリのリム部における前記長延出部位の内周面形状に対応した外周面を有する第一のリム部成形部が中心部に設けられた第一の型と、該リム部における前記短延出部位の内周面形状に対応した外周面を有して、該第一の型の第一のリム部成形部に対して同軸的に対向位置せしめられた第二のリム部成形部が中心部に設けられ、該第一のリム部成形部の中心軸を回転軸として、該第一のリム部成形部と一体回転し得るように構成された第二の型とを含んでなる成形金型を準備する工程と、
    前記プリフォームを、前記底部において、前記第一の型の第一のリム部成形部と前記第二の型の第二のリム部成形部に対して同心的に位置せしめた状態下で、前記テーパ筒部が、該第一のリム部成形部の側に向かって次第に大径化するように配置せしめつつ、該プリフォームを該第一のリム部成形部と該第二のリム部成形部との間で挟持させる工程と、
    前記プリフォームを挟持した前記第一のリム部成形部と前記第二のリム部成形部とを、該プリフォームと共に、前記回転軸回りに一体回転させた状態下で、それら第一及び第二のリム部成形部のそれぞれの外周面に対向位置する外周面が円柱面形状とされた成形ローラを、かかる外周面において、該プリフォームのテーパ筒部の外周部に対して、径方向内方に向かって押し付けて、該テーパ筒部を、該成形ローラの外周面と該第一及び第二のリム部成形部との間で挟圧することにより、該第一及び第二のリム部成形部に対応した円筒形状に成形して、前記長延出部位と前記短延出部位とを有する前記リム部を形成する工程と、
    前記リム部が形成された前記プリフォームの前記回転軸回りの一体回転状態下において、前記第一のリム部成形部の外周面に対向位置する外周面と、前記第二のリム部成形部の外周面に対向位置する外周面とに、環状の突条からなる溝形成リブが、それぞれ少なくとも一つ設けられた溝形成ローラを、かかる外周面において、該リム部の外周面に押し付けることにより、該リム部の前記長延出部位と前記短延出部位のそれぞれの外周面に、該溝形成リブに対応した前記環状の溝を、それぞれ少なくとも一つ形成する工程と、
    を含むことを特徴とする多溝プーリの製造方法。
  2. 前記テーパ筒部の大径側先端部位における径方向外側の角部が面取り形状とされて、該テーパ筒部の外周部に前記成形ローラが押し付けられた際に、該角部が該成形ローラに対して面接触せしめられるように構成された前記プリフォームを準備するようにした請求項1に記載の多溝プーリの製造方法。
  3. 前記成形ローラを用いて前記プリフォームのテーパ筒部を前記第一及び第二のリム部成形部に対応した円筒形状に成形する際に、該テーパ筒部の軸方向の両端部に当接して、該テーパ筒部の軸方向への展伸を規制する第一の規制面と第二の規制面とが、前記第一の型の外周部位と、該外周部位に対して前記第一のリム部成形部の中心軸方向に対向する前記第二の型の対向部位とに、更に設けられてなる成形金型を準備するようにした請求項1又は請求項2に記載の多溝プーリの製造方法。
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