JP3675046B2 - 通信装置および記憶媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、送信先情報の種類が相互に異なる複数の通信回線が接続された通信装置、およびその通信装置を動作させるためのプログラムを格納した記憶媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
たとえば、LANに接続されたパソコン通信用のモデムと、電話回線に接続されたファクシミリ通信用のモデムとを備えたパーソナルコンピュータにおいては、LANを用いるか電話回線を用いるかを、送信の度にキーボードあるいはマウスなどを用いて設定する必要があった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のパーソナルコンピュータでは、送信の度にパソコン通信かファクシミリ通信かを設定する必要があるので、設定操作が煩わしく、時間と労力とを多く消費するという課題があった。
【0004】
本発明は、上記の点に鑑みて提案されたものであって、送信に際して通信の種類を設定する操作をなくすことができる通信装置、およびその通信装置を動作させるためのプログラムを格納した記憶媒体を提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載した発明の通信装置は、送信先情報の種類に電話回線を含む異なる複数の通信回線が接続された通信装置であって、送信先情報を入力可能な入力手段と、入力手段により入力された送信先情報が数字のみから構成されているか否かを判別する送信先情報種別判別手段と、送信先情報種別判別手段により判別された送信先情報が数字のみから構成されていると判別された場合には送信すべき情報を電話回線に出力し、送信先情報種別判別手段により判別された送信先情報が数字のみから構成されていないと判別された場合には送信すべき情報を他の通信回線に出力する送信情報出力手段とを備えている。
【0006】
この通信装置によれば、入力された送信先情報が数字のみから構成されているか否かを判別し、送信先情報が数字のみから構成されている場合には送信すべき情報を電話回線に出力し、送信先情報が数字のみから構成されていない場合には送信すべき情報を他の通信回線に出力するので、送信に際して通信の種類を設定する操作をなくすことができる。
【0007】
送信先情報は、たとえば電話番号の場合、複数桁の数字からなり、パソコン通信などのメールアドレスの場合、複数の英文字や英記号などからなる。
【0008】
また、送信先情報は、使用者が直接入力してもよいし、使用者の所定の操作によりメモリから読み出されるようにしてもよい。
【0009】
複数の通信回線は、たとえば電話回線やLANなどである。もちろん、電話回線はISDNであってもよいし、LANはインターネットなどに接続されていてもよい。
【0010】
通信装置としては、たとえばファクシミリ通信用のモデムを備えたパーソナルコンピュータや、パーソナルコンピュータに接続されたファクシミリ装置、あるいはOCR機能を備えたファクシミリ装置などが考えられるが、これに限るものではない。
【0011】
送信先情報種別判別手段は、たとえば所定のプログラムに基づいて動作するCPUにより実現できる。
【0012】
送信情報出力手段は、たとえば所定のプログラムに基づいて動作するCPUとモデムとにより実現できる。
【0013】
また、請求項2に記載した発明の通信装置は、請求項1記載の通信装置であって、送信先情報を1桁または少数桁の記号と対応付けて記憶する記憶手段と、1桁または少数桁の記号が入力手段より入力されたときに、それに対応する送信先情報を記憶手段から読み出して送信先情報種別判別手段に供給する送信先情報供給手段とを備えている。
【0014】
この通信装置によれば、使用者がキー操作などにより1桁または少数桁の記号を入力すると、それに対応する送信先情報がメモリなどから読み出されるので、請求項1記載の通信装置による効果に加えて、使用者にとって容易かつ迅速に送信先情報を入力できる。
【0015】
記号は、数字、英文字、英記号など、入力可能なものであれば何でもよい。
【0016】
記憶手段としては、たとえばEEPROMや電源バックアップの施されたRAMなどを用いることができる。
【0017】
送信先情報供給手段は、たとえば所定のプログラムに基づいて動作するCPUにより実現できる。
【0018】
更に、請求項3に記載した発明の通信装置は、請求項1記載の通信装置であって、通信回線は第1の通信回線である電話回線と第2の通信回線との2つであって、送信先情報を記憶する記憶手段を備え、記憶手段には、同一送信先の送信先情報であって種類が互いに異なるものが存在すれば、それらを互いに対応付けて記憶されており、送信情報出力手段は、記憶手段に互いに対応付けて記憶されている送信先情報のうちの一方が入力手段により入力された場合、送信先情報種別判別手段による判別結果に応じて送信すべき情報を第1の通信回線と第2の通信回線とのうちの一方を選択した結果、その選択した通信回線による送信が不可能な状態であれば、記憶手段から他方の送信先情報を読み出して他方の通信回線に送信すべき情報を出力するものである。
【0019】
この通信装置によれば、一方の通信回線による送信が不可能な状態であれば、他方の通信回線に送信すべき情報を出力するので、請求項1記載の通信装置による効果に加えて、通信回線の状態が悪い場合でも確実に送信できる。
【0020】
また、請求項4に記載した発明の通信装置は、請求項3記載の通信装置であって、第1の通信回線による送信が不可能な状態であるために第2の通信回線に送信すべき情報を出力する場合、および第2の通信回線による送信が不可能な状態であるために第1の通信回線に送信すべき情報を出力する場合に、送信すべき情報のデータ形式を、実際に出力する通信回線に適したデータ形式に変更するデータ変換手段を備えている。
【0021】
この通信装置によれば、送信すべき情報のデータ形式を、実際に出力する通信回線に適したデータ形式に変更するので、請求項3記載の通信装置による効果に加えて、第1の通信回線による通信と第2の通信回線による通信とでデータ形式が異なる場合でも支障無く受信端末に適合したデータ形式で送信できる。
【0022】
データ変換手段は、たとえば所定のプログラムに基づいて動作するCPUにより実現できる。
【0023】
更に、請求項5に記載した発明の記憶媒体は、送信先情報の種類に電話回線を含む異なる複数の通信回線が接続された通信装置を動作させるためのプログラムを格納した記憶媒体であって、入力された送信先情報の種類が、数字のみから構成されているか否かを判別する送信先情報種別判別プログラムと、送信先情報種別判別プログラムにより判別された送信先情報が数字のみから構成されていると判別された場合には送信すべき情報を電話回線に出力し、送信先情報種別判別プログラムにより判別された送信先情報が数字のみから 構成されていないと判別された場合には送信すべき情報を他の通信回線に出力する送信情報出力プログラムとを含むプログラムが格納されている。
【0024】
この記憶媒体によれば、格納されているプログラムに基づいてCPUを動作させることにより、請求項1に記載の通信装置の動作を実現できる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好ましい実施の形態を、図面を参照しつつ具体的に説明する。
【0026】
図1は、本発明に係る通信装置の一例としてのファクシミリ装置の要部の回路ブロック図であって、このファクシミリ装置は、CPU1、NCU2、RAM3、モデム4、ROM5、EEPROM6、ゲートアレイ7、コーデック8、DMAC9、LANアダプタ10、読取部11、記録部12、操作部13、および表示部14を備えている。CPU1、NCU2、RAM3、モデム4、ROM5、EEPROM6、ゲートアレイ7、コーデック8、DMAC9、およびLANアダプタ10はバス線により相互に接続されている。バス線には、アドレスバス、データバス、および制御信号線を含む。ゲートアレイ7には、読取部11、記録部12、操作部13、および表示部14が接続されている。NCU2には、モデム4および電話回線21が接続されており、LANアダプタ10には、LAN22が接続されている。
【0027】
CPU1は、ファクシミリ装置全体を制御する。NCU2は、電話回線21に接続されて網制御を行う。RAM3は、各種のディジタルデータを記憶する。モデム4は、送信データの変調や受信データの復調などを行う。ROM5は、各種のプログラムやデータなどを記憶している。EEPROM6は、いわゆるワンタッチダイヤルや短縮ダイヤルなどの各種の登録データおよびフラグなどを記憶している。ゲートアレイ7は、CPU1の入出力インターフェイスとして機能する。コーデック8は、送信ファクシミリデータの符号化や受信ファクシミリデータの復号化を行う。DMAC9は、RAM3などへのメモリアクセスを制御する。LANアダプタ10は、LAN22とのインターフェイスとして機能する。読取部11は、光源やCCDセンサや原稿送りモータなどを備えており、原稿を読み取って画像信号を出力する。記録部12は、画像データに基づいて、記録用紙上に画像を記録する。操作部13は、キースイッチ群などからなり、使用者の操作に応じた操作信号を出力する。表示部14は、LCDなどからなり、CPU1により制御されて各種の表示を行う。
【0028】
すなわち、CPU1は、ROM5に格納されたプログラムに基づいて動作することにより、操作部13に入力された送信先情報が数字のみから構成されているか否かを判別する送信先情報種別判別手段と、送信先情報種別判別手段により判別された送信先情報が数字のみから構成されていると判別された場合には送信すべき情報を電話回線21に出力し、送信先情報種別判別手段により判別された送信先情報が数字のみから構成されていないと判別された場合には送信すべき情報を他の通信回線であるLAN22に出力する送信情報出力手段と、操作部13に1桁または少数桁の記号からなるワンタッチダイヤルあるいは短縮ダイヤルが入力されたときに、それに対応する送信先情報をEEPROM6から読み出して送信先情報種別判別手段に供給する送信先情報供給手段と、電話回線21による送信が不可能な状態でるためにLAN22に送信すべき情報を出力する場合、およびLAN22による送信が不可能な状態でるために電話回線21に送信すべき情報を出力する場合に、送信すべき情報のデータ形式を、実際に出力する通信回線に適したデータ形式に変更するデータ変換手段とを実現している。ROM5は、操作部13に入力された送信先情報が数字のみから構成されているか否かを判別する送信先情報種別判別プログラムと、送信先情報種別判別プログラムにより判別された送信先情報が数字のみから構成されていると判別された場合には送信すべき情報を電話回線21に出力し、送信先情報種別判別プログ ラムにより判別された送信先情報が数字のみから構成されていないと判別された場合には送信すべき情報を他の通信回線であるLAN22に出力する送信情報出力プログラムとを含むプログラムを格納している。EEPROM6は、送信先情報を1桁または少数桁の記号と対応付けて記憶する記憶手段を構成している。
【0029】
次に、このように構成されたファクシミリ装置の動作の要点について説明する。送信に際して、使用者による操作部13の操作によっていわゆるワンタッチダイヤルあるいは短縮ダイヤルの番号が入力されれば、その番号に対応する送信先情報をEEPROM6から読み出し、その送信先情報が電話番号であるかメールアドレスであるかを調べる。電話番号であれば数字のみからなり、メールアドレスであれば英文字と所定の英記号とからなるので、この判断は容易に行える。もちろん、使用者による操作部13の操作によって送信先情報が直接入力された場合は、その送信先情報が電話番号であるかメールアドレスであるかを調べる。
【0030】
送信先情報が電話番号であれば、電話回線21にその電話番号のダイヤルパルスを送出し、送信先との接続に成功すれば、読取部11によって読み取られてコーデック8によって符号化された送信画像データをモデム4によって変調し、電話回線21に送出する。話中あるいは回線状態の不良などによって送信先との接続に成功しなければ、送信先の電話番号に対応するメールアドレスがEEPROM6に登録されているかどうかを調べ、登録されていれば、LAN22にそのメールアドレスを送出し、送信先との接続に成功すれば、読取部11によって読み取られた送信画像データを文字データに変換し、LAN22に送出する。回線状態の不良などによって送信先との接続に成功しなければ、電話回線21とLAN22とのいずれによっても送信不能ということなので、送信しない。
【0031】
送信先情報がメールアドレスであれば、LAN22にそのメールアドレスを送出し、送信先との接続に成功すれば、送信文字データをLAN22に送出する。この文字データは、ファクシミリ装置がパーソナルコンピュータに接続されている場合、パーソナルコンピュータからのデータであってもよいし、あるいは、読取部11によって読み取られた画像データを文字データに変換したものであってもよい。回線状態の不良などによって送信先との接続に成功しなければ、送信先のメールアドレスに対応する電話番号がEEPROM6に登録されているかどうかを調べ、登録されていれば、電話回線21にその電話番号を送出し、送信先との接続に成功すれば、送信文字データを画像データに変換し、電話回線21に送出する。回線状態の不良などによって送信先との接続に成功しなければ、電話回線21とLAN22とのいずれによっても送信不能ということなので、送信しない。
【0032】
このようなファクシミリ装置による接続処理の手順について、図2に示すフローチャートを参照しながら説明する。
【0033】
送信に際して、使用者が操作部13のキー操作などにより送信先を入力すると、CPU1が、入力された送信先が簡略送信先情報か否かを判断する(S1)。すなわち使用者は、送信先情報を直接入力する場合もあるし、いわゆるワンタッチダイヤルあるいは短縮ダイヤルの番号を入力する場合もあるので、入力された送信先がワンタッチダイヤルあるいは短縮ダイヤルの番号であるかどうかを調べるのである。
【0034】
入力された送信先が簡略送信先情報であれば(S1:YES)、CPU1が、入力された番号に対応する送信先情報がEEPROM6に存在するか否かを判断する(S2)。すなわち、入力された番号に対応する送信先情報がEEPROM6に登録されているか否かを調べる。入力された番号に対応する送信先情報がEEPROM6に存在すれば(S2:YES)、CPU1が、EEPROM6から入力された番号に対応する送信先情報を読み出し(S3)、その送信先情報が数字のみからなるか否かを判断する(S4)。すなわち、電話番号の場合は、数字のみからなり、メールアドレスの場合は、英文字および特定の英記号のみからなるので、送信データを電話回線21に送出するかLAN22に送出するかを決定するために、送信先情報が電話番号であるかメールアドレスであるかを調べるのである。
【0035】
送信先情報が数字のみから構成されていれば(S4:YES)、CPU1がNCU2を制御して、送信先情報に基づいて電話回線21を接続する(S5)。すなわち、電話回線21に送信先情報である電話番号に対応するダイヤルパルスを送出する。そしてCPU1が、電話回線21の接続に成功したか否かを判断する(S6)。接続に成功すれば(S6:YES)、CPU1が送信画像データをモデム4に供給し、電話回線21に送信画像データを送出させる(S7)。そしてCPU1が、送信画像データの送出が終了したか否かを判断する(S8)。送信画像データの送出が終了すれば(S8:YES)、CPU1が、NCU2を制御して電話回線21を開放させ(S9)、このルーチンを終了する。
【0036】
S8において、送信画像データの送出が終了していなければ(S8:NO)、S8に戻って送信画像データの送出を継続する。
【0037】
S6において、電話回線21の接続に成功しなければ(S6:NO)、CPU1が、電話回線21の送信先情報に対応するLAN22の送信先情報がEEPROM6に記憶されているか否かを判断する(S10)。すなわち、話中あるいは回線状況の不良などにより電話回線21の接続が不可能な状態であれば、同一の送信先に対してLAN22による送信の可能性を探るため、同一の送信先のLAN22の送信先情報がEEPROM6に記憶されているかどうかを調べるのである。電話回線21の送信先情報に対応するLAN22の送信先情報がEEPROM6に記憶されていれば(S10:YES)、CPU1が、そのLAN22の送信先情報をEEPROM6から読み出し(S11)、CPU1がLANアダプタ10を制御して、送信先情報に基づいてLAN22を接続する(S12)。すなわち、LAN22に送信先情報であるメールアドレスを送出する。そしてCPU1が、LAN22の接続に成功したか否かを判断する(S13)。接続に成功すれば(S13:YES)、CPU1が、送信画像データをテキストデータに変換し(S14)、S17に進む。すなわち、読取部11により読み取られた画像データを、LAN22による通信に使用されているデータ型式であるテキストデータに変換して、それを送信文字データとしてLAN22に送出するのである。このデータ変換は、ROM5に格納されているOCR用のプログラムに基づいてCPU1が動作することにより実行される。
【0038】
S13において、LAN22の接続に成功しなければ(S13:NO)、電話回線21による送信もLAN22による送信も不可能であるということなので、このルーチンを終了する。
【0039】
S10において、電話回線21の送信先情報に対応するLAN22の送信先情報がEEPROM6に記憶されていなければ(S10:NO)、送信できないので、このルーチンを終了する。
【0040】
S4において、送信先情報が数字のみからなるものでなければ(S4:NO)、送信先情報がメールアドレスなので、CPU1がLANアダプタ10を制御して、送信先情報に基づいてLAN22を接続する(S15)。すなわち、LAN22に送信先情報であるメールアドレスを送出する。そしてCPU1が、LAN22の接続に成功したか否かを判断する(S16)。接続に成功すれば(S16:YES)、CPU1が、LANアダプタ10を介して送信文字データをLAN22に送出させ(S17)、S8に進む。この送信文字データは、読取部11により読み取った画像データをCPU1によりデータ変換したものであってもよいし、ファクシミリ装置が図外のマイクロコンピュータに接続されている場合、マイクロコンピュータからのデータであってもよい。
【0041】
S16において、LAN22の接続に成功しなければ(S16:NO)、CPU1が、LAN22の送信先情報に対応する電話回線21の送信先情報がEEPROM6に記憶されているか否かを判断する(S18)。すなわち、回線状況の不良などによりLAN22の接続が不可能な状態であれば、同一の送信先に対して電話回線21による送信の可能性を探るため、同一の送信先の電話回線21の送信先情報がEEPROM6に記憶されているかどうかを調べるのである。LAN22の送信先情報に対応する電話回線21の送信先情報がEEPROM6に記憶されていれば(S18:YES)、CPU1が、その電話回線21の送信先情報をEEPROM6から読み出し(S19)、CPU1がNCU2を制御して、送信先情報に基づいて電話回線21を接続する(S20)。すなわち、電話回線21に送信先情報である電話番号のダイヤルパルスを送出する。そしてCPU1が、電話回線21の接続に成功したか否かを判断する(S21)。接続に成功すれば(S21:YES)、CPU1が、テキストデータを送信画像データに変換し(S22)、S7に進む。このデータ変換は、ROM5に格納されているテキストデータから送信画像データへの変換テーブルを用いてCPU1により実行される。
【0042】
S21において、電話回線21の接続に成功しなければ(S21:NO)、電話回線21による送信もLAN22による送信も不可能であるということなので、このルーチンを終了する。
【0043】
S18において、LAN22の送信先情報に対応する電話回線21の送信先情報がEEPROM6に記憶されていなければ(S18:NO)、送信できないので、このルーチンを終了する。
【0044】
S2において、入力された番号に対応する送信先情報がEEPROM6に存在しなければ(S2:NO)、送信先情報が不明で送信不可能であるので、このルーチンを終了する。
【0045】
S1において、入力された送信先が簡略送信先情報でなければ(S1:NO)、EEPROM6から送信先情報を読み出す必要がないので、S4に進む。
【0046】
なお、同一内容の送信データを複数の送信先に送信する場合、使用者により入力された簡略送信先情報あるいは送信先情報をRAM3あるいはEEPROM6などに記憶させておき、RAM3あるいはEEPROM6などから簡略送信先情報あるいは送信先情報を順次読み出して、上記の手順により送信すればよい。
【0047】
【発明の効果】
以上説明したように請求項1に記載した発明の通信装置によれば、入力された送信先情報が数字のみから構成されているか否かを判別し、送信先情報が数字のみから構成されている場合には送信すべき情報を電話回線に出力し、送信先情報が数字のみから構成されていない場合には送信すべき情報を他の通信回線に出力するので、送信に際して通信の種類を設定する操作をなくすことができる。
【0048】
また、請求項2に記載した発明の通信装置によれば、使用者がキー操作などにより1桁または少数桁の記号を入力すると、それに対応する送信先情報がメモリなどから読み出されるので、請求項1記載の通信装置による効果に加えて、使用者にとって容易かつ迅速に送信先情報を入力できる。
【0049】
更に、請求項3に記載した発明の通信装置によれば、一方の通信回線による送信が不可能な状態であれば、他方の通信回線に送信すべき情報を出力するので、請求項1記載の通信装置による効果に加えて、通信回線の状態が悪い場合でも確実に送信できる。
【0050】
また、請求項4に記載した発明の通信装置によれば、送信すべき情報のデータ形式を、実際に出力する通信回線に適したデータ形式に変更するので、請求項3記載の通信装置による効果に加えて、第1の通信回線による通信と第2の通信回線による通信とでデータ形式が異なる場合でも支障無く受信端末に適合したデータ形式で送信できる。
【0051】
更に、請求項5に記載した発明の記憶媒体によれば、格納されているプログラムに基づいてCPUを動作させることにより、請求項1に記載の通信装置の動作を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る通信装置の一例としてのファクシミリ装置の要部の回路ブロック図である。
【図2】 図1に示すファクシミリ装置による接続処理の手順を説明するフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU
2 NCU
3 RAM
4 モデム
5 ROM
6 EEPROM
7 ゲートアレイ
8 コーデック
9 DMAC
10 LANアダプタ
11 読取部
12 記録部
13 操作部
14 表示部

Claims (5)

  1. 送信先情報の種類に電話回線を含む異なる複数の通信回線が接続された通信装置であって、
    送信先情報を入力可能な入力手段と、
    前記入力手段により入力された送信先情報が数字のみから構成されているか否かを判別する送信先情報種別判別手段と、
    前記送信先情報種別判別手段により判別された送信先情報が数字のみから構成されていると判別された場合には送信すべき情報を電話回線に出力し、前記送信先情報種別判別手段により判別された送信先情報が数字のみから構成されていないと判別された場合には送信すべき情報を他の通信回線に出力する送信情報出力手段とを備えたことを特徴とする通信装置。
  2. 前記送信先情報を1桁または少数桁の記号と対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記1桁または少数桁の記号が前記入力手段より入力されたときに、それに対応する前記送信先情報を前記記憶手段から読み出して前記送信先情報種別判別手段に供給する送信先情報供給手段とを備えた請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記通信回線は第1の通信回線である電話回線と第2の通信回線との2つであって、
    前記送信先情報を記憶する記憶手段を備え、
    前記記憶手段には、同一送信先の送信先情報であって種類が互いに異なるものが存在すれば、それらを互いに対応付けて記憶されており、
    前記送信情報出力手段は、前記記憶手段に互いに対応付けて記憶されている前記送信先情報のうちの一方が前記入力手段により入力された場合、前記送信先情報種別判別手段による判別結果に応じて送信すべき情報を前記第1の通信回線と第2の通信回線とのうちの一方を選択した結果、その選択した通信回線による送信が不可能な状態であれば、前記記憶手段から他方の送信先情報を読み出して他方の通信回線に送信すべき情報を出力することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  4. 前記第1の通信回線による送信が不可能な状態であるために前記第2の通信回線に送信すべき情報を出力する場合、および前記第2の通信回線による送信が不可能な状態であるために前記第1の通信回線に送信すべき情報を出力する場合に、前記送信すべき情報のデータ形式を、実際に出力する通信回線に適したデータ形式に変更するデータ変換手段を備えた請求項3に記載の通信装置。
  5. 送信先情報の種類に電話回線を含む異なる複数の通信回線が接続された通信装置を動作させるためのプログラムを格納した記憶媒体であって、
    入力された送信先情報の種類が、数字のみから構成されているか否かを判別する送信先情報種別判別プログラムと、
    前記送信先情報種別判別プログラムにより判別された送信先情報が数字のみから構成されていると判別された場合には送信すべき情報を電話回線に出力し、前記送信先情報種別判別プログラムにより判別された送信先情報が数字のみから構成されていないと判別された場合には送信すべき情報を他の通信回線に出力する送信情報出力プログラムとを含むプログラムが格納されていることを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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