JP3674514B2 - 定着装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真方式の複写機やプリンタなどの画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、電子写真方式の複写機やプリンタなどの画像形成装置に用いられる定着装置として、少なくとも一方の内部に熱源を有し、互いに接触することによってニップ部を形成する一対のニップ形成部材を備え、ニップ部に搬送されてきた、表面に未定着トナー像を担持する記録媒体を挟んで加熱するとともに加圧して未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着装置が広く用いられている。
【0003】
このロール式の定着装置では、定着ロール表面に接触するように張架された、定着ロールの表面に付着したトナー、紙紛等を清掃する帯状部材と、帯状部材をその定着ロール表面に押圧する押圧ロールと、帯状部材を巻き出す巻出ロールと、帯状部材を巻き取る巻取ロールとを有する清掃装置を備えた構成のものが多い。
【0004】
この清掃装置では、白黒画像形成装置、カラー画像形成装置を問わず、清掃部材として、一般的に、ウエブと呼ばれる布製または紙製の帯状部材が広く使用され、このウエブが定着ロール表面に接触するように定着ロールの表面にウエブを押圧する押圧ロールと、ウエブを定着ロールに向けて巻き出す巻出ロールと、ウエブを定着ロールから巻き取る巻取ロールとからなるウエブ巻上げ方式が採用されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
このウエブ巻上げ方式の清掃装置では、押圧ロールによってウエブが定着ロール表面に接触するように押圧されているため、定着ロールの回転につれてウエブが引っ張られ、ウエブが巻出ロールから異常に巻き出される「巻出し」現象が発生し、その結果、たるんだウエブが種々のトラブルを惹き起こすことがある。
【0006】
この「巻出し」現象の具体的事例としては、主として次のようなものが挙げられる。
【0007】
(1).定着ロール表面に付着したトナーによる「巻出し」
例えば、定着ロール表面材の離型性が低下した場合、定着ロールのニップ部において定着ロール表面に残る微粒のNVOトナー(ノン・ビジュアル・オフセットトナー)が多くなる。このNVOトナーがウエブと定着ロールとの接着剤として働き、ウエブを定着ロールに付着させやすくする。そのため、定着ロールの回転につれてウエブが巻出ロールから引っ張り出されて「巻出し」となる。
(2).用紙ジャム時の「巻出し」
定着装置の近傍で用紙がジャムを起こした場合、定着装置を通過していない用紙上に未定着トナーが乗ったままの状態になっていることがある。この状態で用紙の除去作業を行う場合に、ジャムを起こした用紙を定着装置を通過させて用紙搬送方向下流側へ引き抜こうとすると、用紙上の未定着トナーが定着ロールに接触して定着ロール表面に付着することがあり、定着ロール表面が部分的にトナー汚れの状態となる。この状態で定着ロールの駆動が開始され、定着ロールの回転につれてトナー汚れの部分がウエブとのニップ部に来ると、上記1項と同じように「巻出し」を起こす。また、定着ロールのニップ部でジャムを起こした用紙を定着装置の上流側へ引き抜こうとすると定着ロールを逆回転させることがあり(特に、ジャム時のニップ解除機構が無い場合)、それにつれてウエブが引き出され「巻出し」を起こす。
【0008】
一般的なウエブの巻出し・巻取り機構では、巻出し側には、軽負荷な巻出し過ぎ防止機構(ブレーキ等)を設けて過剰な巻出しを防止しているが、負荷を強くしてしまうとウエブ巻上げモータのパワーをアップさせなければならず、またウエブ材の引張り強度も上げなければならない。
【0009】
さらに、押圧ロール、巻出ロール、巻取ロールなどの撓み防止対策が必要になるので、巻出し過ぎ防止機構は軽負荷となっている。従って、定着ロールを逆回転させてしまうことがあり、上記のようにウエブが引っ張り出され「巻出し」に至ることが多い。
(3).ウエブユニット装着時にウエブがたるんでいた場合
最近の画像形成装置の大半の機種では、ウエブが巻回された巻出ロール、ウエブを定着ロールに圧接する押圧ロール、およびウエブを巻き取る巻取ロールを一体型としてウエブユニットとして構成したものが広く用いられており、さらに、そのウエブユニットが、CRU(顧客交換ユニット)方式、すなわち顧客によってウエブユニットが簡単に交換することのできる設計となっているものが多い。
【0010】
しかし、ウエブユニットの輸送時の振動等の原因により、ウエブユニット内でウエブがたるんだ状態となっていた場合に、ウエブユニット内のウエブのたるみを確認せずに画像形成装置に装着してしまうと、定着ロールとウエブとの接触面積が増えることとなり「巻出し」が起きやすい。また、定着ロールのロール回転方向下流側には、温度センサー、外部加熱装置、オイルシステムなどの機器が配置されていることが多いが、たるんだウエブがこれらの機器にまで巻き出されてしまった場合は、それらの機器と定着ロールとの間に挟まれてしまい更に異常な「巻出し」に発展してしまう。
【0011】
そこで、この「巻出し」の防止対策として、例えば、特開昭63−050878号公報には、定着ロールに離型材としてオイルを塗布するため、オイルを含浸させたウエブを定着ロールに圧接して定着ロールにオイルを塗布するオイル塗布装置が開示されている。このオイル塗布装置は、オイルを含浸させたウエブが巻回された巻出ロールと、巻出ロールから繰り出されたウエブを定着ロールに圧接する押圧部材と、ウエブを巻き取る巻取ロールと、巻出ロールに巻回されているウエブに対向しこれに接離自在に設けたブレーキ部材と、ウエブの繰出し時にブレーキ部材をウエブに圧接する動作機構とから構成されている。このオイル塗布装置では、巻出ロールは巻取ロールに従動して回転するよう構成されているため、巻出ロールから繰り出されたウエブがたるんで定着ロールに巻き付きやすい。そこで、このオイル塗布装置では、ウエブが繰り出されている時のみ、巻出ロールにブレーキ部材を圧接してウエブのたるみを防止しており、ウエブが繰り出されていない時は、ブレーキ部材と巻出ロールとは非接触状態として、ブレーキ部材が不必要にウエブに圧接しないようにしている。
【0012】
しかし、この方式のようにブレーキ部材で巻出ロールを圧接することによってウエブのたるみを防止する方式では、スプリング、クラッチ、一方向クラッチ、トルクリミッタ等の手段を用いて、ウエブが巻き取られている時だけ繰出しロールを圧接するように制御しないと種々のトラブルを引き起こす恐れがある。しかしながら、このような特別な手段を設けることはコスト高を招くので好ましいことではない。また、ウエブが巻き取られるにつれて、巻出ロールの径が次第に細くなり、送り出しトルクが増大する。また、ウエブの巻き取り径が次第に太くなるため、巻取りモータの負荷が増大するという問題もある。 また、この方式では、ウエブが繰り出されていない時にブレーキ部材がウエブから離間した際に、巻取り量が微少であるため、定着ロールの回転による「巻出し」のような異常な巻出しには対応することができないという問題がある。
【0013】
また、特開平9−062134号公報には、オイルを含浸させたウエブが巻回された巻出ロールと、巻出ロールに取り付けられた第1の摩擦車と、巻出ロールから巻き出されたウエブを定着ロールに押し付けるピンチロールと、巻き出されたウエブを巻き取る巻取ロールと、巻取ロールに取り付けられた第2の摩擦車と、巻取ロールを駆動するモータとを有し、巻取ロールを支持しモータの軸を中心として回動するアームと第2の摩擦車を第1の摩擦車に対して圧接させる弾性手段とを備えた定着装置が開示されている。この定着装置は、モータにより駆動される巻取ロールがウエブを巻き取る際に、巻取ロールの第2の摩擦車は巻出ロールに対してウエブの巻き出し方向とは反対方向の回転力を付与し、ウエブに適当なバックテンションを加え、これによりウエブの定着ロールへの巻き付きを防止するというものである。
【0014】
しかし、この定着装置では、用紙ジャム時やウエブユニットの交換時などには、ウエブに対するバックテンションは解除されてしまうため、異常な巻出しには対応できないという問題がある。また、この定着装置も機構が複雑でコスト高となる可能性が高い。
【0015】
本発明は、上記事情に鑑み、定着ロールの表面を効果的に清掃することのできる低コストの清掃装置を備えた定着装置を具備する画像形成装置を提供することを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本発明の画像形成装置は、
トナー像を形成し該トナー像を最終的に記録媒体上に転写および定着することにより該記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置において、
少なくとも一方の内部に熱源を有し、互いに接触することによってニップ部を形成する一対のニップ形成部材を備え、ニップ部に搬送されてきた、表面に未定着トナー像を担持する記録媒体を挟んで加熱するとともに加圧して未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着装置を備え、
上記定着装置が、上記ニップ形成部材表面に接触するように張架された、ニップ形成部材の表面を清掃する帯状部材と、帯状部材をニップ形成部材の表面に押圧する押圧ロールと、帯状部材を押圧ロールに向けて巻き出す巻出ロールと、帯状部材を押圧ロールから巻き取る巻取ロールとを有する清掃装置を備え、
上記清掃装置が、上記巻出ロールまたは上記巻取ロールのうちの少なくとも一方と上記押圧ロールとの間に上記帯状部材に張力を付与する張力付与部材を備えたことを特徴とする。
【0017】
ここで、上記清掃装置が、上記張力付与部材によって上記帯状部材に付与された張力よりも弱い制動力を帯状部材に付与する制動力付与装置を備えたものであることが好ましい。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【0019】
図1は、本実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
【0020】
図1に示すように、この画像形成装置には、表面にトナー像が形成される感光体1、感光体1表面を一様に帯電する帯電装置2、一様に帯電された感光体1表面に画像情報に応じた露光光3を照射し感光体1表面に静電潜像を形成する露光装置4、感光体1表面に形成された静電潜像をトナーで現像して感光体1表面にトナー像を形成する現像装置5、感光体1上のトナー像の転写を受け転写されたトナー像を二次転写部T2に搬送する中間転写ベルト7、感光体1上のトナー像を中間転写ベルト7に転写する一次転写部T1、一次転写部T1よりも下流側において感光体1上に残留したトナーを除去するクリーニング装置6、中間転写ベルト7上のトナー像を所定の記録媒体Pに転写する二次転写部T2、表面に未定着のトナー像を担持する記録媒体Pを加熱するとともに加圧して未定着のトナー像を記録媒体Pに定着させる定着装置9と、定着装置9を清掃するための清掃装置10と、記録媒体Pを収納する給紙トレイ25とを備えている。
【0021】
定着装置9は、内部に熱源9aを有し、互いに接触することによってニップ部Nを形成しながら回転する一対の定着ロール9_1,9_2を備え、ニップ部Nに搬送されてきた、表面に未定着トナー像を担持する記録媒体Pを挟んで加熱するとともに加圧して未定着トナー像を記録媒体Pに定着させる。
【0022】
定着装置9および清掃装置10の詳細については後述する。
【0023】
次に、上記の構成の画像形成装置の動作について説明する。
【0024】
矢印A方向に回転する感光体1表面が、帯電装置2により一様に帯電された後、露光装置4により感光体1表面に画像情報に応じた露光光3が照射され、感光体1表面に静電潜像が形成される。
【0025】
感光体1表面に形成された静電潜像は、現像装置5により現像され、感光体1表面にトナー像が形成される。感光体1上のトナー像は、一次転写部T1において、矢印B方向に回動する中間転写ベルト7に転写され、二次転写部T2に搬送される。
【0026】
二次転写部T2では、中間転写ベルト7上のトナー像は、給紙トレイ25から搬送されてきた記録媒体P上に転写される。
【0027】
記録媒体P上に転写された未定着のトナー像は定着装置9に搬送され、定着装置9の一対の定着ロール9_1,9_2により形成されるニップ部Nにおいて加熱されるとともに加圧されて記録媒体P上に定着される。定着後の記録媒体Pは画像形成装置の機外に排出される。
【0028】
なお、本実施形態における一対の定着ロール9_1,9_2は、本発明にいう一対のニップ形成部材に相当するものである。
【0029】
この一対のニップ形成部材は、上記のような、ロールとロールの組合せのほかに、ロールとベルトの組合せで構成してもよい。ニップ形成部材の他の構成例については後述する。
【0030】
図2は、本実施形態の定着装置の概略構成図である。
【0031】
図2に示すように、この定着装置9は、内部に熱源9aを有し、互いに接触することによってニップ部Nを形成しながら回転する一対の定着ロール9_1,9_2を備え、ニップ部Nに搬送されてきた、表面に未定着トナー像を担持する記録媒体を挟んで加熱するとともに加圧して未定着トナー像を記録媒体に定着させるものであり、定着ロール9_1,9_2のほかに、定着ロール表面を清掃する清掃装置10と、定着装置9に向かって搬送されてきた記録媒体をニップ部Nに導くインレットシュート16と、ニップ部Nを通過した記録媒体を定着装置9外部に導くイグジットシュート17と、記録媒体を定着ロール9_1,9_2から剥離する剥離爪18と、定着ロール9_1,9_2の表面温度を検知する温度検知センサ19と、定着ロール9_1表面を加熱する外部加熱ロール20と、定着ロール9_1表面にオイルを塗布するオイル塗布ロール21a、オイル塗布ロール21aにオイルを供給するオイル供給ロール21bを有するオイル塗布装置21とを備えている。
【0032】
清掃装置10は、定着ロール9_1表面に接触するように張架された、定着ロール9_1の表面を清掃するウエブ11と、ウエブ11を定着ロール9_1の表面に押圧する押圧ロール12と、ウエブ11を押圧ロール12に向けて巻き出す巻出ロール13と、ウエブ11を押圧ロール12から巻き取る巻取ロール14と、巻出ロール13と押圧ロール12との間にウエブ11に張力を付与するテンションロール15aとを備えたウエブユニットとして構成されている。
【0033】
図3は、本実施形態のウエブユニットの概略構成図である。
【0034】
図3に示すように、このウエブユニット24は、定着ロール表面に接触するように張架された、定着ロールの表面を清掃するウエブ11と、ウエブ11を定着ロールの表面に押圧する押圧ロール12と、ウエブ11を押圧ロール12に向けて巻き出す巻出ロール13と、ウエブ11を押圧ロール12から巻き取る巻取ロール14と、巻出ロール13と押圧ロール12との間にウエブ11に張力を付与するテンションロール15aおよびスプリング15cからなる張力付与部材15と、巻取ロール14の回転軸14aを駆動するモータ22a、ギヤ22b,22cからなる巻取ロール駆動装置22を備えている。
【0035】
この巻取ロール駆動装置22のモータ22aが回転することによりギヤ22b,22cを介して巻取ロール14の回転軸14aが回転駆動される。
【0036】
さらに、このウエブユニット24には、巻出ロール13の回転軸13aに取り付けられた巻出側プーリ13と、巻出側プーリ13bの外周に嵌め込まれたブレーキ材13cと、巻取ロール14の回転軸14aに取り付けられた巻取側プーリ14bとからなる制動力付与装置23が備えられている。
【0037】
この制動力付与装置23は、張力付与部材15によってウエブ11に付与された張力よりも弱い制動力をウエブ11に付与する。
【0038】
なお、図2に示した定着装置9には、1本の押圧ロール12のみを備えた構成が示されているが、必要に応じて複数の押圧ロールを備えた構成としてもよい。
【0039】
なお、本実施形態におけるウエブ11は、本発明にいう帯状部材に相当するものである。
【0040】
このように、本実施形態のウエブユニットにおいて、巻出ロール13と押圧ロール12との間にウエブ11に張力を付与する張力付与部材15を備えたのは、巻出ロール13と押圧ロール12との間でウエブ11にたるみが生じた場合、たるみが微少であれば問題は無いが、大きなたるみが生じたときには定着ロール9_1の下流に位置する外部加熱ロール20、温度検知センサ19、またはオイル塗布ロール21aなどと定着ロール9_1との間に、たるんだウエブ11が挟まれ、ウエブ11はさらに巻出ロール13から引っ張り出される。さらに、たるんだウエブ11が定着ロール9_1と定着ロール9_2とのニップ部Nの位置まで到達してしまった場合は、ウエブ11が定着装置外または機外へと排出され、画像形成装置は動作不可能に陥ることとなるからである。そこで、本実施形態では、ウエブ11に張力を付与することにより、ウエブ11のたるみを吸収する張力付与部材15を、図示のように、巻出ロール13と押圧ロール12との間に配置している。
【0041】
この張力付与部材15のテンションロール15aは、押圧ロール12の回転軸12aを中心として矢印C方向に回動可能なテンションアーム15bに取り付けられている。テンションアーム15bにはスプリング15cが取り付けられており、このスプリング15cにより、巻出ロール13と押圧ロール12との間に張架されたウエブ11に所要の強さの張力が付与される。
【0042】
この張力付与部材15は、巻出ロール13と押圧ロール12との間だけでなく、押圧ロール12と巻取ロール14との間に設けてもよい。
【0043】
なお、このテンションロール15aとウエブ11との接触部には、ウエブ11に対して摩擦抵抗の低い部材を用いることが好ましい。
【0044】
図4は、本実施形態の清掃装置に用いられる張力付与部材の他の構成例である。
【0045】
図4(a)に示す例では、張力付与部材として、図3に示したテンションロール15aの代わりにロッド状のテンションバー15dを用いており、図4(b)に示す例では、張力付与部材として、山型の断面を有するテンションプレート15eを用いている。
【0046】
次に、本実施形態の清掃装置に備えられる制動力付与装置について説明する。
【0047】
図5は、本実施形態における制動力付与装置の概略構成図である。
【0048】
図5に示すように、この実施形態の清掃装置には、巻出ロール13の回転軸13aに取り付けられた巻出側プーリ13bと、巻出側プーリ13bの外周に嵌め込まれたリング状のブレーキ材13cと、巻取ロール14の回転軸14aに取り付けられた巻取側プーリ14bとからなる制動力付与装置23が備えられている。
【0049】
この巻取側プーリ14bの表面は、巻出側プーリ13bの外周に嵌め込まれたブレーキ材13cと接触するよう巻取側プーリ14bと巻出側プーリ13bとが配置されており、図3に示すように、巻取側プーリ14bはモータ22aにより矢印D方向に回転し、それに応じてウエブ11は矢印E方向に巻き取られ、巻出側プーリ13bは矢印F方向に回転する。従って、巻取側プーリ14bとブレーキ材13cとは互いに同一方向に回転しようとするので、巻取側プーリ14bの表面とブレーキ材13cとの間には摩擦力が生じ、その摩擦力の作用により、テンションロール15a(図4参照)によってウエブ11に付与された張力よりも弱い制動力がウエブ11に付与されて、ウエブの巻出し過ぎが防止されるようになっている。
【0050】
なお、本実施形態の定着装置では、図1に示したように、ニップ形成部材として一対の定着ロール9_1,9_2を備えた定着装置9に清掃装置10を備えた例について説明したが、本発明の定着装置はこのタイプの定着装置に限定されるものではなく、次に説明するような各種のタイプの定着装置に適用することができる。
【0051】
図6は、ニップ形成部材として、加熱ベルトと加圧ロールとを備えた定着装置の概略構成図である。
【0052】
この定着装置30は、ニップ形成部材として加熱ベルト31と加圧ロール32とを備えている。加熱ベルト31は、張架ロール33および発熱部34によって張架され矢印A方向に循環移動する。発熱部34の内部には熱源34aが配置されている。加圧ロール32は、矢印B方向に回転し、加熱ベルト31に押圧されることによってニップ部Nを形成する。
【0053】
この定着装置30には、加熱ベルト31の表面に接触するように張架された、加熱ベルト31の表面を清掃する帯状部材11と、帯状部材11を加熱ベルト31の表面に押圧する押圧ロール12と、帯状部材11を押圧ロール12に向けて巻き出す巻出ロール13と、帯状部材11を押圧ロール12から巻き取る巻取ロール14と、巻出ロール13と押圧ロール12との間に帯状部材11に張力を付与する張力付与部材15とを有する清掃装置10が備えられている。清掃装置10に詳細は図2から図5に説明したものと同様である。
【0054】
図7は、ニップ形成部材として、加熱ベルトと加圧ロールとを備えた他の定着装置の概略構成図である。
【0055】
この定着装置40は、ニップ形成部材として加熱ベルト41と加圧ロール42とを備えている。加熱ベルト41は、ベルトガイド部材43および発熱部44によって張架され矢印A方向に循環移動する。発熱部44の内部には熱源44aが配置されている。加圧ロール42は、矢印B方向に回転し、加熱ベルト41に押圧されることによってニップ部Nを形成する。
【0056】
この定着装置40には、加熱ベルト41の表面に接触するように張架された、加熱ベルト41の表面を清掃する帯状部材11と、帯状部材11を加熱ベルト31の表面に押圧する押圧ロール12と、帯状部材11を押圧ロール12に向けて巻き出す巻出ロール13と、帯状部材11を押圧ロール12から巻き取る巻取ロール14と、巻出ロール13と押圧ロール12との間に帯状部材11に張力を付与する張力付与部材15とを有する清掃装置10が備えられている。清掃装置10に詳細は図2から図5に説明したものと同様である。
【0057】
図8は、ニップ形成部材として、加熱ロールと加圧ベルトとを備えた他の定着装置の概略構成図である。
【0058】
この定着装置50は、ニップ形成部材として加熱ロール51と加圧ベルト52とを備えている。加熱ロール51は、矢印A方向に回転し、加圧ベルト52は、ベルトガイド部材53および加圧パッド54によって張架され矢印B方向に循環移動する。加熱ロール51の内部には熱源51aが配置されている。加圧ベルト52は、スプリング55により加熱ロール51に押圧されることによってニップ部Nを形成する。
【0059】
この定着装置50には、加熱ロール51の表面に接触するように張架された、加熱ロール51の表面を清掃する帯状部材11と、帯状部材11を加熱ベルト31の表面に押圧する押圧ロール12と、帯状部材11を押圧ロール12に向けて巻き出す巻出ロール13と、帯状部材11を押圧ロール12から巻き取る巻取ロール14と、巻出ロール13と押圧ロール12との間に帯状部材11に張力を付与する張力付与部材15とを有する清掃装置10が備えられている。清掃装置10に詳細は図2から図5に説明したものと同様である。
【0060】
図9は、ニップ形成部材として、加熱ロールと加圧ベルトとを備えた他の定着装置の概略構成図である。
【0061】
この定着装置60は、ニップ形成部材として加熱ロール61と加圧ベルト62とを備えている。加熱ロール61は、矢印A方向に回転し、加圧ベルト62は、張架ロール63および加圧パッド64によって張架され矢印B方向に循環移動する。加熱ロール61の内部には熱源61aが配置されている。加圧ベルト62は、加圧パッド64により加熱ロール61に押圧されることによってニップ部Nを形成する。
【0062】
この定着装置60には、加熱ロール61の表面に接触するように張架された、加熱ロール61の表面を清掃する帯状部材11と、帯状部材11を加熱ベルト31の表面に押圧する押圧ロール12と、帯状部材11を押圧ロール12に向けて巻き出す巻出ロール13と、帯状部材11を押圧ロール12から巻き取る巻取ロール14と、巻出ロール13と押圧ロール12との間に帯状部材11に張力を付与する張力付与部材15とを有する清掃装置10が備えられている。清掃装置10に詳細は図2から図5に説明したものと同様である。
【0063】
【発明の効果】
以上、説明したように、本発明によれば、定着ロール表面にトナーが付着した場合でも、また、用紙ジャム時に定着ロールが逆回転することによる多少の巻き出し等が発生した場合でも、また、ウエブ取付け時にウエブに多少のたるみがあった場合でも、ウエブには常に一定のテンションが掛かっており、ウエブのたるみが生じないのでウエブの異常な「巻出し」を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態の画像形成装置の概略構成図である。
【図2】本実施形態の定着装置の概略構成図である。
【図3】本実施形態のウエブユニットの概略構成図である。
【図4】本実施形態の清掃装置に用いられる張力付与部材の他の構成例である。
【図5】本実施形態における制動力付与装置の概略構成図である。
【図6】ニップ形成部材として、加熱ベルトと加圧ロールとを備えた定着装置の概略構成図である。
【図7】ニップ形成部材として、加熱ベルトと加圧ロールとを備えた他の定着装置の概略構成図である。
【図8】ニップ形成部材として、加熱ロールと加圧ベルトとを備えた他の定着装置の概略構成図である
【図9】ニップ形成部材として、加熱ロールと加圧ベルトとを備えた他の定着装置の概略構成図である。
【符号の説明】
1 感光体
2 帯電装置
3 露光光
4 露光装置
5 現像装置
6 クリーニング装置
7 中間転写ベルト
9 定着装置
9a 熱源
9_1,9_2 定着ロール
10 清掃装置
11 ウエブ
12 押圧ロール
13 巻出ロール
13a 回転軸
13b 巻出側プーリ
13c ブレーキ材
14 巻取ロール
14a 回転軸
14b 巻取側プーリ
15 張力付与部材
15a テンションロール
15b テンションアーム
15c スプリング
15d テンションバー
15e テンションプレート
16 インレットシュート
17 イグジットシュート
18 剥離爪
19 温度検知センサ
20 外部加熱ロール
21 オイル塗布装置
21a オイル塗布ロール
21b オイル供給ロール
22 巻取ロール駆動装置
22a モータ
22b,22c ギヤ
23 制動力付与装置
24 ウエブユニット
25 給紙トレイ
30 定着装置
31 加熱ベルト
32 加圧ロール
33 張架ロール
34 発熱部
34a 熱源
40 定着装置
41 加熱ベルト
42 加圧ロール
43 ベルトガイド部材
44 発熱部
44a 熱源
50 定着装置
51 加熱ロール
51a 熱源
52 加圧ベルト
53 ベルトガイド部材
54 加圧パッド
55 スプリング
60 定着装置
61 加熱ロール
61a 熱源
62 加圧ベルト
63 張架ロール
64 加圧パッド
N ニップ部
P 記録媒体
T1 一次転写部
T2 二次転写部

Claims (3)

  1. トナー像を形成し該トナー像を最終的に記録媒体上に転写および定着することにより該記録媒体上に定着トナー像からなる画像を形成する画像形成装置に用いられる、少なくとも一方の内部に熱源を有し、互いに接触することによってニップ部を形成する一対のニップ形成部材を備え、該ニップ部に搬送されてきた、表面に未定着トナー像を担持する記録媒体を挟んで加熱するとともに加圧して該未定着トナー像を記録媒体に定着させる定着装置において、
    前記定着装置が、
    前記一対のニップ形成部材のうちの少なくとも一方のニップ形成部材表面に接触するように張架された、該ニップ形成部材の表面を清掃する帯状部材と、
    該帯状部材を該ニップ形成部材の表面に押圧する押圧ロールと、
    該帯状部材を該押圧ロールに向けて巻き出す巻出ロールと、
    該帯状部材を該押圧ロールから巻き取る巻取ロールと、
    前記巻出ロールと前記押圧ロールとの間で、前記帯状部材にスプリングの加勢力による張力を付与することで、前記巻出ロールと前記押圧ロールとの間で前記帯状部材に発生するたるみを吸収する張力付与部材とを有することを特徴とする定着装置。
  2. 前記張力付与部材は、
    前記帯状部材に接触するテンションロールと、
    一端が前記押圧ロールの回転軸に支承され他端が前記テンションロールの回転軸に支承された、該テンションロールを回転自在に支持するテンションアームと、
    前記テンションロールにより前記帯状部材に張力が付与されるように前記テンションアームを加勢するスプリングとを有するものであることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 前記張力付与部材によって前記帯状部材に付与された張力よりも弱い制動力を該帯状部材に付与する制動力付与装置を備えたことを特徴とする請求項1記載の定着装置。
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