JP3674089B2 - スピーカシステム - Google Patents

スピーカシステム Download PDF

Info

Publication number
JP3674089B2
JP3674089B2 JP18888595A JP18888595A JP3674089B2 JP 3674089 B2 JP3674089 B2 JP 3674089B2 JP 18888595 A JP18888595 A JP 18888595A JP 18888595 A JP18888595 A JP 18888595A JP 3674089 B2 JP3674089 B2 JP 3674089B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
passive radiator
speaker
sound
output
kelton
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP18888595A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0937376A (ja
Inventor
修 舟橋
信一 大木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP18888595A priority Critical patent/JP3674089B2/ja
Publication of JPH0937376A publication Critical patent/JPH0937376A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3674089B2 publication Critical patent/JP3674089B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Obtaining Desirable Characteristics In Audible-Bandwidth Transducers (AREA)

Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は低域用のスピーカシステムおよびそのスピーカシステムを利用した音響再生装置に関し、特に車載用として有用なスピーカシステムおよび音響再生装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、コンパクトディスクなどの広帯域ソースの普及にともない、これらの広帯域ソースを十分に再生できるスピーカシステムが必要とされている。低域の再生能力を改善するため、従来はスピーカユニットとパッシブラジエータを組み合わせたパッシブラジエータ型ケルトン方式により、低域の再生能力を改善することが行われている。
【0003】
以下に、低域の再生能力を改善する従来のパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムについて説明する。図10は従来のパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムの断面図である。図10において、102は実際に音響再生を行うパッシブラジエータである。101はパッシブラジエータ102を駆動するスピーカユニットである。103は前記スピーカユニット101の音響出力をパッシブラジエータ102に結合する前面密閉室、104は前記スピーカユニット101の背面音響出力を密封する背面密閉室であり、これらの密閉室103,104はスピーカボックス105にて構成されている。
【0004】
図11は従来のパッシブラジエータ型ケルトン方式の等価回路である。図11において、201はスピーカユニットの逆起電力などによる電気的抵抗である。202はスピーカユニットの機械的な抵抗である。203はスピーカユニットの振動板の質量などによる等価質量である。204はスピーカユニットのダンパーやエッジなどによるコンプライアンスである。205はスピーカユニットの音響出力を面積比に応じて、パッシブラジエータに伝達する変圧器である。206はパッシブラジエータの機械的な抵抗である。207はパッシブラジエータのダンパーやエッジなどによるコンプライアンスである。208はパッシブラジエータの振動板の質量などによる等価質量である。209は前面密閉室によるコンプライアンスである。210は背面密閉室によるコンプライアンスである。
【0005】
以上のように構成された従来のパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムについて、以下その動作について説明する。図10に示すように、スピーカユニット101前面から放出される音響再生出力が前面密閉室103内の空気を介してパッシブラジエータ102を駆動することにより、このパッシブラジエータ102から音響再生が行われる。また、スピーカユニット101背面から放出された音響再生出力はパッシブラジエータ102の音響再生出力に干渉しないように背面密閉室104により密封されている。
【0006】
図12は、従来のパッシブラジエータ型ケルトン方式の優位性を示す低域再生特性の比較の一例である。図12において、301は密閉方式の出力音圧周波数特性である。密閉方式はスピーカユニット背面の音響再生出力をスピーカボックス内に密封することで、スピーカユニット前面の音響再生出力との干渉を避ける方式であるが、スピーカボックスの容積が十分に大きくない場合にはスピーカユニットに対するコンプライアンス減少を招き、図12の特性301から分かる通り低域再生能力に限界が生じる。
【0007】
302は同タイプのスピーカユニットとスピーカボックスを用いた位相反転方式の出力音圧周波数特性である。位相反転方式はスピーカユニット背面の音響再生出力をスピーカボックス内からダクトを通してある周波数(以下、反共振周波数と称す)で共振させ、スピーカユニット前面の音響再生出力へ混合させる方式である。このダクトを経由した音響再生出力は反共振周波数より上の周波数帯域においては、スピーカユニット前面の音響再生出力と同一位相となるため、特に反共振周波数付近において相互作用により放射効率が向上し、密閉式より低域再生限界を伸ばすことができる。しかしながら、このダクトを経由した音響再生出力は反共振周波数より下の周波数帯域においては、スピーカユニット前面の音響再生出力とは逆位相となり、打ち消し合いが生じる。このため、反共振周波数より下の周波数帯域では約−20dB/octの急激な減衰カーブとなってしまうため十分な重低音再生が得られない欠点がある。
【0008】
303は同タイプのスピーカユニットとスピーカボックスを用いた従来のパッシブラジエータ型ケルトン方式の出力音圧周波数特性である。パッシブラジエータ型ケルトン方式は、位相反転方式と同様に、ある周波数(以下、最低共振周波数と称す)でパッシブラジエータとスピーカユニットを共振させ、低域再生限界を伸ばすことができる。しかも超低域においてもパッシブラジエータとスピーカユニットが同位相で振動するため、最低共振周波数より下の周波数帯域でも密閉方式と同様な約−12dB/octの緩やかな減衰カーブとなり十分な重低音再生が得られる。また、特定の周波数より上の周波数帯域においてはスピーカユニットが振動しても、パッシブラジエータは振動しないため、低域再生用スピーカシステムとしては優れたバンドパス特性をも有することができる。
【0009】
以上のように、従来のパッシブラジエータ型ケルトン方式は、密閉方式の長所である超低域の緩やかな減衰特性に起因する重低音域の再生能力と、位相反転方式の長所である低域再生限界の拡大という、両方式の長所を併せ持つことにより低域の再生能力を改善する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来のパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムは、低域の再生能力を改善するための手段として非常に有効であることは上記に示した通りであるが、構造的にスピーカユニットとパッシブラジエータが縦列またはそれに近い形で組み合わされるため、スピーカシステムの奥行寸法が大きくなり、コンパクト化や薄型化が難しいという課題があった。
【0011】
本発明は上記に示した従来のパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムにおける問題点を解決するもので、スピーカシステム内部のパッシブラジエータとスピーカユニットの配置構造を最適化することにより、従来のパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムのコンパクト化と薄型化を同時に実現することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明のスピーカシステムは、スピーカボックスとパッシブラジエータとスピーカユニットとを備え、スピーカボックスはスピーカユニットの前面音響出力を密閉する背面密閉室とスピーカユニットの背面音響出力をパッシブラジエータに結合する前面密閉室とを構成し、パッシブラジエータは背面にフレーム、マグネット等の第1突起部を有し背面からの音響出力によってスピーカボックス外部に音響出力するよう配置され、スピーカユニットは外部からの音響信号によって駆動されるとともに、背面にフレーム、マグネット等の第2突起部を有し、パッシブラジエータに対して逆さ方向で、かつ第1、第2突起部の高さを互いに吸収するようスピーカボックス内部に配置したものである。
【0013】
【作用】
本発明は上記した構成により、スピーカユニットがパッシブラジエータに対して逆さ方向に配置され、更にスピーカユニットとパッシブラジエータの水平位置関係をオフセットする構造により、スピーカユニットとパッシブラジエータのフレームやマグネット部などの突起部が互いに吸収されるため、従来のパッシブラジエータ型ケルトン方式におけるスピーカシステムのコンパクト化や薄型化を同時に実現することができる。
【0014】
【実施例】
以下、本発明の第1の実施例について図面を参照しながら説明する。図1は本発明のパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムの一実施例を示す断面図で、図2は同パッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムの等価回路で、図3は本実施例のパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムに電力増幅器を組み込んで低域用音響再生装置(以下、単にサブウーハと称す)として用いた場合のブロック図で、図4は車載音響再生装置として本実施例のパッシブラジエータ型ケルトン方式のサブウーハを組み合わせた場合のシステム構成図である。
【0015】
図1〜図4において、402は実際に音響再生を行うパッシブラジエータである。401はパッシブラジエータ402を背面音響出力により駆動するスピーカユニットである。403はスピーカユニット401の背面音響出力をパッシブラジエータ402に結合する前面密閉室、404はスピーカユニット401の前面音響出力を密封する背面密閉室であり、これらの密閉室403,404はスピーカボックス405にて構成されている。
【0016】
このパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムの等価回路を図2に示す。図2において、501はスピーカユニットの逆起電力などによる電気的抵抗である。502はスピーカユニットの機械的な抵抗である。503はスピーカユニットの振動板の質量などによる等価質量である。504はスピーカユニットのダンパーやエッジなどによるコンプライアンスである。505はスピーカユニットの音響出力を面積比により、パッシブラジエータに逆位相で伝達する変圧器である。506はパッシブラジエータの機械的な抵抗である。507はパッシブラジエータのダンパーやエッジなどによるコンプライアンスである。508はパッシブラジエータの振動板の質量などによる等価質量である。509は前面密閉室によるコンプライアンスである。510は背面密閉室によるコンプライアンスである。
【0017】
図3は本実施例のパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムに電力増幅器を組み込んでサブウーハとして用いた場合のブロック図である。図3において、605は音響入力信号の低域信号のみを電力増幅するパルス幅変調方式の電力増幅器である。606は電力増幅器605の音響出力信号を再生する本実施例のパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムである。607はスピーカシステム606から放射される音響信号をマイクロフォン602で検出し、そのマイクロフォン602からの出力信号にもとづき音響信号を制御する音響帰還回路であり、前記電力増幅器605の前段に形成されている。ここで、前記音響帰還回路607、電力増幅器605は、前記音源装置611からの音響出力信号の低域信号のみを電力増幅しスピーカシステムに入力する電力増幅手段を構成している。また、前記音響帰還回路607は図5に示すように前記音源装置611の出力が加えられる入力端子1を反転入力端子に接続した減算器601と、マイクロフォン602の出力信号が入力されるマイクロフォン増幅器603と、このマイクロフォン増幅器603の出力と電力増幅器605に入力される音響信号とを加減算処理する加減算器604から構成されており、前記加減算器604の出力が前記減算器601の非反転入力端子に接続される。
【0018】
図4は車載音響再生装置として本実施例のパッシブラジエータ型ケルトン方式のサブウーハを組み合わせた場合のシステム構成図である。図4において、611はコンパクトディスクプレーヤ、コンパクトカセットプレーヤ、チューナなどの音源機器611aと、音源の質量・音質を可変する可変部611bと、この音響出力信号を電力増幅する電力増幅器611cからなる音源装置である。612は音源装置611の音響出力信号を車室内に再生するフルレンジスピーカシステムである。613は音源装置611からの音響出力信号が接続された本実施例のパッシブラジエータ型ケルトン方式のサブウーハである。
【0019】
以上のように構成された本発明の第1の実施例におけるパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムについて、以下その動作について説明する。
【0020】
本実施例のパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムは、パッシブラジエータ402に対してスピーカユニット401が逆さ方向に取り付けられ、スピーカユニット401の背面音響出力が前面密閉室403の空気を介してパッシブラジエータ402に伝達され、パッシブラジエータ402から音響出力を得る構造である。このため、スピーカユニット401とパッシブラジエータ402のフレームやマグネット部などの突起部が互いに吸収される構造となるため、スピーカシステムの奥行を薄型にすることができる。更に、スピーカユニット401とパッシブラジエータ402の水平位置をオフセット関係にする構造とすることで、同時にスピーカシステムの幅も狭めることができる。なお、背面密閉室404はパッシブラジエータの音響再生出力にスピーカユニットの前面音響出力が干渉しないようにするため、スピーカユニット401の前面音響出力を密封するものである。
【0021】
本実施例のパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムでは、スピーカユニットの背面音響出力が前面密閉室の空気を介してパッシブラジエータに伝達され、パッシブラジエータから音響出力を得る構造のため、スピーカユニットとパッシブラジエータの位相関係が反転する。この関係を、変圧器505によって表している。他のスピーカシステムとの併用においては位相関係を合わせるため、本実施例のパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムの音響信号入力端子が逆相でスピーカユニットに接続される。
【0022】
図3は応用例として、本実施例のパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステム内にパルス幅変調方式の電力増幅器605と、減算器601、マイクロフォン602、マイクロフォン増幅器603、加減算器604から成る音響帰還回路を組み込んだ車載用サブウーハのブロック図を示す。パルス幅変調方式の電力増幅器605はコンパクトな大きさで高出力が得られる電力増幅器であり、音響帰還回路はサーボ効果により音響再生出力の立上りを改善するものである。図4は、車載音響再生装置に本実施例のパッシブラジエータ型ケルトン方式のサブウーハを組み合わせたシステムである。基本システムは音源装置611とフルレンジスピーカシステム612により構成されるが、基本システムで不足する低域再生を本実施例のパッシブラジエータ型ケルトン方式のサブウーハ613で改善するものである。なお、フルレンジスピーカシステム612と本実施例のパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステム606の位相関係を合わせるため、パルス幅変調方式の電力増幅器605の音響出力信号は逆相でスピーカユニットに接続される。
【0023】
本実施例のサブウーハは他に図6に示すように構成される。図6において、701は車両側の車速パルスの周波数から車両速度に比例した直流電圧に変換する周波数電圧変換器である。702は周波数電圧変換器701の制御電圧により、音響入力信号から制御電圧に比例した音響信号を出力する電圧制御増幅器である。703は周波数電圧変換器701の制御電圧により電圧制御増幅器702の出力信号が頻繁に変動するのを防ぐ積分回路である。704は本実施例のサブウーハの音量が十分に大きく車室内騒音による影響を受けない時に音響出力信号が過剰になるのを抑える信号制限回路である。705は車両停車時にエンジンがアイドリングしている場合でも最適な音量が得られるようにエンジンスイッチON時の出力電圧により音響信号を制御する電圧制御増幅器である。605は電圧制御増幅器702の出力信号の低音域のみを電力増幅するパルス幅変調方式の電力増幅器である。606は電力増幅器605の音響出力信号を再生するパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムである。607はスピーカシステム606から放射される音響信号をマイクロフォン602で検出し、そのマイクロフォン602からの出力信号にもとづき音響信号を制御する音響帰還回路であり、前記信号制限回路704と前記電力増幅器605間に形成されている。ここで、前記信号制限回路704、帰還回路607、電力増幅器605は、前記電圧制御増幅器702からの音響出力信号の低域信号のみを電力増幅しスピーカシステムに入力する電力増幅手段を構成している。ここで、前記音響帰還回路607は図5に示す通りである。
【0024】
以上のように構成された本実施例のサブウーハについて、以下その動作について説明する。音源装置611から入力された音響信号は電圧制御増幅器705に入力される。この電圧制御増幅器705の増幅度は車両側のエンジンスイッチがオン状態で出力される電圧を検出すると一定レベル上昇する。周波数電圧変換器701には車両側の車速パルスが入力されており、車両速度に比例した制御電圧を積分回路703を介して電圧制御増幅器702へ出力する。また、電圧制御増幅器705から出力された音響信号は電圧制御増幅器702に入力される。この電圧制御増幅器702の増幅度は、周波数電圧変換器701の制御電圧、すなわち車両速度に正比例して制御される。電圧制御増幅器702の音響出力は信号制限回路704へ入力される。信号制限回路704は本実施例のサブウーハの音量が十分に大きくロードノイズなどの車室内騒音の影響を受けていないときに、車両速度の上昇に伴う音量の過剰を抑える働きをする。信号制限回路704からの音響出力信号は音響帰還回路607に入力される。音響帰還回路607はパッシブラジエータ型ケルトン方式スピーカシステム606の音響出力をマイクロフォン602で検出し、マイクロフォン増幅器、減算器、加減算器を介して帰還ループを形成し、サーボ効果によりサブウーハの音響再生出力を改善する。音響帰還回路607の音響出力はパルス幅変調方式電力増幅器605に入力される。パルス幅変調方式電力増幅器605にはローパスフィルタ回路などが内蔵されており、低域のみが電力増幅される。パッシブラジエータ型ケルトン方式スピーカシステム606はパルス幅変調方式電力増幅器605の音響出力信号が接続され、再生音を車室内に出力する。
【0025】
以上の構成により、車両停車時、エンジンのアイドリング時、車両低速走行時、中速走行時、高速走行時の順番に車室内騒音レベルが大きくなるが、本実施例のサブウーハの音量も車室内騒音レベルに比例して大きくなるため、本実施例サブウーハの再生音レベルのS/N比が一定に保たれるように改善され、最適な音響再生ができる。また、本実施例のサブウーハの音量が大きく、車室内騒音の影響を受けない時には、信号制限回路704により車両高速走行時においても本実施例のサブウーハの音量は必要以上に上昇しない。また、積分回路703により車両速度が頻繁に変動しても、本実施例のサブウーハの音量が頻繁に変動することは少ない。
【0026】
尚、本発明のスピーカシステムは他に図7乃至図9に示すように変形することが可能である。
【0027】
図7は、本発明の第1の実施例で説明したパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムと基本的に同じものであるが、パッシブラジエータ801,802として複数に分割して用いたものである。複数に分割した場合、振動板面積および振動板質量の和が単独使用時と同一であれば、第1実施例の場合と同じ特性を有することができる。
【0028】
図8も、本発明の第1の実施例で説明したパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムと基本的に同じものであるが、パッシブラジエータ402の代わりにダクト902を用いたものである。ダクト902を用いた場合、ダクト902の内径面積およびダクト902内の空気の質量がパッシブラジエータ402の振動板と同一であれば、第1実施例の場合と同じ特性を有することができる。
【0029】
図9は、本発明の第1の実施例で説明したパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムのパッシブラジエータ402の上に音響リフレクタ406を取り付けたものである。パッシブラジエータ402からの音響再生出力を、音響リフレクタ406に反射させて、スピーカボックスと音響リフレクタ406の横側に設けられた音響出力放射部407から音響再生出力を得る構造のため、パッシブラジエータ402に対する実効的な等価質量が増加して低域再生限界が更に拡大される。また、スピーカボックス上に物などを置いても音響特性に悪影響を与えることがなく、車室内における座席下などへの設置においても再生音圧が直接上方に出力されないため、着席者に及ぼす不快な振動が緩和される。
【0030】
【発明の効果】
以上のように本発明は、低域の再生能力を改善するのに有効なパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムにおいて、スピーカユニットの背面音響出力でパッシブラジエータを駆動し、スピーカユニットをパッシブラジエータに対して逆さ方向に配置、更にスピーカユニットとパッシブラジエータの水平位置関係をオフセットする構造とすることにより、スピーカユニットとパッシブラジエータのフレームやマグネット部などの突起部を吸収することができ、従来は困難であったパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムのコンパクト化と薄型化を実現することができるものであり、その実用的価値は非常に大きい。また、パッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムのコンパクト化と薄型化により、車室内でデッドスペースとなる座席下などへもスピーカシステムを容易に設置できる。また、車室内の座席下に設置する場合には、パッシブラジエータ上に音響リフレクタを取り付けることで再生音圧が直接上方に出力されないため、着席者に及ぼす不快な振動が緩和されるので、その実用的価値は非常に大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施例におけるパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムの断面図
【図2】 同スピーカシステムの等価回路図
【図3】 同スピーカシステムを利用した音響再生装置のブロック図
【図4】 同スピーカシステムを利用した音響再生装置のシステムブロック図
【図5】 同音響再生装置に使用する要部回路ブロック図
【図6】 同音響再生装置の他の例を示すブロック図
【図7】 本発明の他の実施例におけるパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムの断面図
【図8】 本発明の更に他の実施例におけるポート型ケルトン方式のスピーカシステムの断面図
【図9】 本発明の更に他の実施例におけるパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムの断面図
【図10】 従来のパッシブラジエータ型ケルトン方式のスピーカシステムの断面図
【図11】 同スピーカシステムの等価回路図
【図12】 従来のスピーカシステムの低域再生の比較周波数特性図
【符号の説明】
101 スピーカユニット
102 パッシブラジエータ
103 前面密閉室
104 背面密閉室
401 スピーカユニット
402 パッシブラジエータ
403 前面密閉室
404 背面密閉室
406 音響リフレクタ
601 減算器
602 マイクロフォン
603 マイクロフォン増幅器
604 加減算器
605 パルス幅変調方式の電力増幅器
606 本実施例のスピーカシステム
607 音響帰還回路
611 音源装置
612 フルレンジスピーカシステム
613 サブウーハ
701 周波数電圧変換回路
702,705 電圧制御増幅器
703 積分回路
704 信号制限回路
801,802 パッシブラジエータ
902 ダクト(音導管)

Claims (1)

  1. スピーカボックスとパッシブラジエータとスピーカユニットとを備えるスピーカシステムであって、スピーカボックスはスピーカユニットの前面音響出力を密閉する背面密閉室とスピーカユニットの背面音響出力をパッシブラジエータに結合する前面密閉室とを構成し、パッシブラジエータは背面にフレーム、マグネット等の第1突起部を有し背面からの音響出力によってスピーカボックス外部に音響出力するよう配置され、スピーカユニットは外部からの音響信号によって駆動されるとともに、背面にフレーム、マグネット等の第2突起部を有し、パッシブラジエータに対して逆さ方向で、かつ第1、第2突起部の高さを互いに吸収するようスピーカボックス内部に配置されるスピーカシステム。
JP18888595A 1995-07-25 1995-07-25 スピーカシステム Expired - Fee Related JP3674089B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18888595A JP3674089B2 (ja) 1995-07-25 1995-07-25 スピーカシステム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP18888595A JP3674089B2 (ja) 1995-07-25 1995-07-25 スピーカシステム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0937376A JPH0937376A (ja) 1997-02-07
JP3674089B2 true JP3674089B2 (ja) 2005-07-20

Family

ID=16231589

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP18888595A Expired - Fee Related JP3674089B2 (ja) 1995-07-25 1995-07-25 スピーカシステム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3674089B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7974431B2 (en) 2004-09-13 2011-07-05 Panasonic Corporation Speaker system

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0937376A (ja) 1997-02-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3454005B2 (ja) スピーカ装置および音響再生装置
US4239945A (en) Sealed headphone
KR102167307B1 (ko) 밀폐형 음향 서스펜션 챔버를 구비한 라우드스피커 인클로저
US5394478A (en) Low frequency sound generation system for use in vehicular passenger compartments
JP2004501521A (ja) 低音周波数の再生を増強するためのシステムおよび方法
CN113875263A (zh) 扬声器装置
US7151836B1 (en) Speaker apparatus and sound reproduction apparatus
JP3674089B2 (ja) スピーカシステム
JPH05241581A (ja) アクチブ雑音消去システム
US5099948A (en) Compact woofer speaker system
US6522757B1 (en) Bass intensification device for speaker system
JP3790528B2 (ja) スピーカシステム
JPH10336781A (ja) 音響再生装置
JP2005294887A (ja) 音響システム用パーツおよび音響システム
JP3086270B2 (ja) スピ−カボックス
JP2001136590A (ja) スピーカ装置および音響再生装置
JPH02195797A (ja) スピーカシステム
JPH08328570A (ja) キャブオーバ車のキャブ内の騒音低減装置
JP2595513B2 (ja) 車載用音響再生装置
JPS629397A (ja) 低周波騒音の低減方法とその装置
JP2558981B2 (ja) 低音再生装置
JPH07222276A (ja) 音響再生装置
JPH10304491A (ja) スピーカ
JP3230078B2 (ja) スピーカシステムの低音増強装置
JPH0715782A (ja) スピーカユニット

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041028

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041116

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050112

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050208

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20050318

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050405

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050418

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090513

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100513

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110513

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120513

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130513

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130513

Year of fee payment: 8

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees