JP3673336B2

JP3673336B2 - 自動販売機

Info

Publication number: JP3673336B2
Application number: JP23688796A
Authority: JP
Inventors: 実藤生
Original assignee: Sanden Corp
Current assignee: Sanden Holdings Corp
Priority date: 1996-09-06
Filing date: 1996-09-06
Publication date: 2005-07-20
Anticipated expiration: 2016-09-06
Also published as: US5901877A; JPH1083481A

Description

【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、商品収納庫内を断熱仕切板により左右に仕切り、一方の部屋にはコールド商品を収納し、他方の部屋にはホット商品を収納する自動販売機に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
従来、この種の自動販売機として特開平５ー３３４５４２号公報に開示された自動販売機が知られている。
【０００３】
この自動販売機は、商品収納庫内にサーペンタイン式の商品収納コラムを左右に複数配置したもので、この各商品収納コラムの間には断熱仕切板用の間隙を有している。また、この間隙に断熱仕切板を挿入するとき、商品収納庫が左右に仕切られる一方、商品収納庫の左側には冷却手段が設置され、右側には加熱手段が設置されているため、この断熱仕切板を基準として左側の商品がコールド商品となり、右側の商品がホット商品となる。
【０００４】
しかしながら、この断熱仕切板は商品収納庫の上下に亘って配置されるため全体に大きく、また、断熱機能を得るため発泡ウレタン等が充填されたものとなっており、非常に重くなっている。このため、断熱仕切板の間隙への挿入作業及び間隙からの取り外し作業が非常に面倒なものとなっていた。
【０００５】
このような問題点を解決するため、出願人は、断熱仕切板を上下に分割して上部分割板と下部分割板とから構成した自動販売機を提案した（特願平８ー７２９４８号）。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、後者の断熱仕切板では、断熱仕切板を上部分割板と下部分割板の２個で構成されていることから、商品収納庫を左右に仕切るときは、まず、下部分割板を間隙に挿入し、次いで、この下部分割板の上に上部分割板を挿入するという２工程の作業が必要となり、作業工数が増えるという問題点を有している。
【０００７】
また、前者及び後者の断熱仕切板では、商品収納庫内の仕切を解除する際に、この断熱仕切板を自動販売機の何れかに格納しなければならないが、この断熱仕切板が１枚板であるか或いは２枚であるかにかかわりなく、断熱仕切板をしまう広い格納スペースが必要になるという問題点を有している。
【０００８】
本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、商品収納庫の仕切作業或いは仕切解除作業が簡単で、また、断熱仕切板用の格納スペースが小さくて済む自動販売機を提供することにある。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記課題を解決するため、請求項１の発明は、商品収納庫内に複数の商品収納コラムを互いに間隙をおいて並設するとともに、間隙に断熱仕切板を介在して商品収納庫内に異なる温度帯域の複数の部屋を形成する自動販売機において、断熱仕切板を上下に分割して上部分割板と下部分割板とから構成するとともに、上部分割板を間隙の上部に固定し、下部分割板を間隙に挿入自在に設けている。
【００１０】
この発明によれば、上部分割板が予め間隙の上部に固定されているから、商品収納庫を左右に仕切るときは、下部分割板を間隙に挿入するだけでよいし、また、仕切を解除するときは、逆に下部分割板を間隙から引き抜くだけでよい。
【００１１】
請求項２の発明では、断熱仕切板の分割面を前側から後側に向かって低くなるよう傾斜勾配に形成しているから、下部分割板を間隙に挿入する際に、挿入途中では下部分割板の上端と上部分割板の下端とが接触せず、挿入作業がスムーズになる。
【００１２】
【発明の実施の形態】
図１乃至図３は本発明に係る自動販売機の一実施形態を示すもので、図１は自動販売機の斜視図、図２は冷却手段及び加熱手段を示す自動販売機の概略構成図、図３は商品収納庫の仕切方法を示す断面図である。
【００１３】
この自動販売機１は、図１に示すように、自動販売機本体２の内部に上下に商品収納庫３と機械室４とを有するもので、この商品収納庫３内には左右にサーペンタイン式の商品収納コラム５を複数並設している。この各商品収納コラム５はそれぞれ隣接するコラム５の間に間隙Ａを有し、この間隙Ａに後述する断熱仕切板６を介在することにより、商品収納庫３が左右に仕切られるようになっている。なお、７は商品収納庫３の前面を開閉する断熱性の内扉、８は内扉７の前面を開閉する外扉である。
【００１４】
この商品収納庫３は、図２に示す冷却手段及び加熱手段により冷却及び加熱される。即ち、この冷却手段は機械室４に設置された圧縮機９ａ及び凝縮器９ｂと、商品収納庫３の左側で商品収納コラム５の下部裏側に設置された蒸発器９ｃ、循環ファン９ｄ及び図示しない膨張弁で構成され、循環ファン９ｄで送風される庫内空気をダクト１０ａを通じて蒸発器９ｃに循環することにより（破線矢印）、左側の部屋（冷却室Ｂ）を冷却し、左側の２台の商品収納コラム５の商品を冷却する。一方、加熱手段は商品収納庫３の右側に設置された電熱ヒータ１１ａ及び循環ファン１１ｂにより構成され、循環ファン１１ｂで送風された庫内空気をダクト１０ｂを通じて電熱ヒータ１１ａに循環することにより（破線矢印）、右側の部屋（加熱室Ｃ）を加熱し、右側２台の商品収納コラム５の商品を加熱する。
【００１５】
以上のような構成は従来例で示した自動販売機も同様であり、本実施形態に係る自動販売機は、断熱仕切板６の構造に特徴を有する。この特徴点を図１乃至図３を参照して説明する。
【００１６】
即ち、この断熱仕切板６は上下に分割され、上部分割板６ａと下部分割板６ｂとにより構成され、この分割面が前側から後側に向かって低くなるよう傾斜勾配となっている。
【００１７】
この上部分割板６ａは各間隙Ａの上部に予め固定されている。また、この上部分割板６ａの高さ寸法は、図２に示すように、冷却室Ｂ及び加熱室Ｃ内で循環する冷却空気及び加熱空気の循環風路の邪魔にならないよう設定されている。一方、下部分割板６ｂは上部分割板６ａの下端から間隙Ａの下端までを閉鎖し得る大きさとなっており、この間隙Ａに挿脱自在となっている。
【００１８】
この実施形態に係る自動販売機１によれば、断熱仕切板６で商品収納庫３内を左右に仕切るときは、図３の（ａ）に示すように、選択された間隙Ａに向かって下部分割板６ｂを挿入し、図３の（ｂ）に示すように、間隙Ａの奥まで押し込む。これにより商品収納庫３の左右に冷却室Ｂと加熱室Ｃが形成される。ここで、下部分割板６ｂの挿入途中では、図３の（ａ）に示すように、下部分割板６ｂの上端と上部分割板６ａの下端とが接触しないため、挿入作業がスムーズに行われる。また、下部分割板６ｂが奥に押し込まれるとき、図３の（ｂ）に示すように、下部分割板６ｂの上端が上部分割板６ａの下端に圧接状態となるため、気密性も十分に確保される。なお、商品収納庫３の仕切構造を解除するときは、この下部分割板６ｂを間隙Ａから引き抜けばよい。
【００１９】
また、断熱仕切板６の一部を構成する下部分割板６ｂのみの挿入或いは引き抜き作業で済むため、操作部材の重量がさほど重くなく、商品収納庫３の仕切或いは仕切解除作業が簡単にできる。
【００２０】
また、断熱仕切板６と比較し下部分割板６ｂの外形寸法が小さくなっているから、下部分割板６ｂをしまう格納スペースが小さくて済む。
【００２１】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項１の発明によれば、商品収納庫の仕切或いは仕切解除作業が断熱仕切板の一部を構成する下部分割板のみの挿入或いは引き抜き作業で済むため、挿入或いは仕切解除作業が簡単にできる。また、断熱仕切板全体と比較し下部分割板６ｂの外形寸法が小さくなっているから、下部分割板６ｂをしまう格納スペースが小さくて済む。
【００２２】
請求項２の発明では、断熱仕切板の分割面を前側から後側に向かって低くなるよう傾斜勾配に形成しているから、下部分割板の挿入途中では下部分割板の上端と上部分割板の下端とが接触せず、挿入作業がスムーズになる。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係る自動販売機の斜視図
【図２】本発明に係る冷却手段及び加熱手段を示す自動販売機の概略構成図
【図３】本発明に係る商品収納庫の仕切方法を示す断面図
【符号の説明】
１…自動販売機、２…自動販売機本体、３…商品収納庫、５…商品収納ラック、６…断熱仕切板、６ｂ…上部分割板、６ｃ…下部分割板、Ａ…間隙。

Claims

商品収納庫内に複数の商品収納コラムを互いに間隙をおいて並設するとともに、該間隙に断熱仕切板を介在して該商品収納庫内に異なる温度帯域の複数の部屋を形成する自動販売機において、
前記断熱仕切板を上下に分割して上部分割板と下部分割板とから構成するとともに、該上部分割板を前記間隙の上部に固定し、該下部分割板を該間隙に挿入自在に設けた
ことを特徴とする自動販売機。
前記断熱仕切板の分割面は前側から後側に向かって低くなるよう傾斜勾配に形成した
ことを特徴とする請求項１記載の自動販売機。