JP3039298B2 - 自動販売機のキャビネット - Google Patents
自動販売機のキャビネットInfo
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Description
商品を併売する自動販売機のキャビネット、特に庫内に
画成したホット室とコールド室との間の断熱構造に関す
る。
よびコールド商品として併売するために、自動販売機の
機内にホット室とコールド室を設けて収納商品を加熱,
保冷するようにしたホット・アンド・コールド自動販売
機が周知である。図3(a)〜(c)はかかるホット・
アンド・コールド自動販売機の構成概要図であり、図に
おいて、1は板金製の内箱2,外箱3,および内箱と外
箱の間に発泡樹脂などの断熱材4を充填して構築した箱
形筐体、5は筐体1の庫内に画成したホット室H,コー
ルド室Cの間を仕切る断熱隔壁(板金製の中空パネル内
に断熱材を充填したもので、前面を除く周面の3辺には
ガスケットとして機能するクッション性のある断熱材の
帯状体が貼着されている)、6は筐体1の前面に配した
断熱扉(板金製の中空パネル内に断熱材を充填したもの
で下部にはフラッパ付き商品出口が開口している)、7
は外扉、8は商品ラックであり、ホット室H,コールド
室Cにはヒータ9,冷却器10(冷凍機のエバポレー
タ),および庫内ファン11が収設されている。また、
断熱扉7の裏面には筐体1,および断熱隔壁5の前端面
に密着し合う断熱用のガスケット12が取付けてある。
むには、あらかじめ筐体1の庫内底部側に支持レール
(図示せず)を設けておき、この支持レールへ前方から
断熱隔壁5を挿入して押し込み、その上,下,および後
部の3辺を筐体内箱2の天井壁面,後壁面,底壁面に密
着させてホット室Hとコールド室Cの間を仕切る。かか
る構成で、自動販売機の運転時にはホット室Hの商品ラ
ックに収納した商品をヒータ9で販売適温(60℃前
後)に加熱し、コールド室Cの商品ラックに収納した商
品は冷却器10で販売適温(5℃前後)に保冷してホッ
ト商品,コールド商品を販売することは周知の通りであ
る。
動販売機では、庫内の断熱隔壁5を挟んでホット室Hと
コールド室Cとの間には大きな温度差があるために、こ
のままではホット室,コールド室にまたがった筐体1の
内箱2,および断熱扉6の裏板6a(これらは熱伝導性
の高い鋼板製である)を伝熱経路としてホット室Hとコ
ールド室Cとの間に熱移動が生じ、ホット室Hからコー
ルド室Cに多量の熱が侵入する。しかも、このような熱
移動は、ホット室Hの庫内温度を下げ、コールド室Cで
は逆に庫内温度を高めるために熱損失が増大し、庫内の
商品ラックに収納した商品を販売適温に加熱,保冷する
には、ヒータ9,冷却器10に投入するエネルギー(電
力量)を多く必要とする。
ように、筐体1の内箱2における天井壁面2a,後壁面
2b,底壁面2c、および断熱扉6の裏板6aには、断
熱隔壁5の設置箇所に対応するホット室とコールド室と
の間の境界に沿って、断熱隔壁5の板厚よりも小幅な断
熱用スリット13,14(一例として、スリット幅A:
10mm,スリット長B:250mm,スリット間の間隔
D:10mm程度に設定されている)を断続的(不連続)
に形成し、ホット室からコールド室へ伝熱する熱流束を
抑制するような断熱構造を採用している。すなわち、温
度差のあるホット室Hとコールド室Cとの間の境界に沿
って前記の断熱用スリット13,14を断続的に形成す
ることにより、図2(a)で示すよに板金製の内箱2を
伝熱体としてホット室Hの領域とコールド室Cの領域と
の間の伝熱経路はスリット13の相互間に残る狭小な幅
Dの連結部分に絞られ、高温領域(ホット室H)から低
温領域(コールド室C)に向けて流れる熱流束Qはこの
連結部分に制限されるために両領域間の伝熱抵抗が大き
くなり、これによりホット/コールド室間の断熱性が高
まって熱移動量,したがって熱損失が低減する。なお、
断熱扉6の裏板6aに形成した断熱用スリット14につ
いても前記と同様な断熱効果が得られる。
動販売機に対する省エネルギー促進の要求がますます高
まる傾向にあり、これに伴い前記したホット・アンド・
コールド自動販売機についても、ホット室/コールド室
相互間の断熱性をより一層高めるようにキャビネットの
断熱構造の見直しが進められている。
ト13,14を検討すると、断熱用スリット13,14
の間に残存する連結部分は、その幅Dを狭く設定するほ
ど伝熱抵抗(熱伝導部の断面積に比例、長さに反比例す
る)が大となってホット/コールド室間の断熱性が高ま
るが、一方では筐体1の内箱2,あるいは断熱扉6自身
に所要の強度を持たせるために、前記連結部分の幅Dは
最低でも10mm程度は確保しておく必要であり、それ以
下の寸法に狭めると所要の機械強度が確保できず、この
狭隘部分が商品ラック8の荷重などで破断するおそれが
ある。
ット室/コールド室間を仕切る断熱隔壁5に断熱性能の
高い隔壁を採用しても、一方では筐体1の内箱2,およ
び断熱扉6の裏板5aに形成した断熱用スリット間の連
結部分を伝熱経路としてホット室とコールド室領域の間
には熱移動が生じるために、キャビネット全体での断熱
性能の改善にも限界がある。
であり、ホット・アンド・コールド自動販売機を実施対
象に、先記した断熱用スリットの配列パターンを改良す
ることにより、前記課題を解決してホット室とコールド
室との間でより一層高い断熱性が確保できるようにした
自動販売機のキャビネットを提供することを目的とす
る。
に、本発明のキャビネットにおいては、ホット室とコー
ルド室との間の境界に沿って前記内箱の天井壁面,後壁
面,底壁面、および断熱扉の裏板に断続的に形成した断
熱用スリットを、左右2列に分けて千鳥状パターンに配
列するものとする。
間の境界に沿って板金製の筐体内箱,および断熱扉の裏
板に形成した断熱用スリットを、左右2列に分けて千鳥
状パターンに配列することにより、前記内箱,断熱扉の
裏板自身を伝熱体とするホット室/コールド室相互間の
伝熱経路は、左右に2列に分けて並ぶスリットの間を迂
回するジグザグ経路となってその伝熱経路の実効長が大
となって伝熱抵抗が増大する。したがって、各列ごとに
スリット間に残存する連結部分を機械強度の確保に必要
な幅にしたままでも、スリットを1列配列とした構造と
比べてホット室/コールド室間の熱移動量が大幅に減少
してホット,コールド室での熱損失が低減し、これによ
り自動販売機の省エネルギー効果が改善される。
する。なお、実施例の図中で図4に対応する同一部材に
は同じ符号が付してある。すなわち、図1(a),(b)
において、自動販売機のキャビネットを構成する筐体1
の板金製内箱2の天井壁面2a,後壁面2b,底壁面2
c、および筐体1の前面に配した断熱扉6の板金製裏板
6aには、ホット室とコールド室との間を仕切る断熱隔
壁5の設置箇所に対応するホット室/コールド室の境界
に沿って断続的に形成した断熱用スリット13,14
が、左右2列のスリット13a,13bおよび14a,
14bに分割した上で、かつ互いに半ピッチずつずらし
て千鳥状のパターンに配列,形成されている。
に、筐体1の内箱2を伝熱体として高温側のホット室H
の領域から低温側のコールド室Cの領域に向けて流れる
熱流束Qは、図示の点線で表すように千鳥状パターンに
並ぶ断熱用スリット13aと13bとの間を迂回して流
れるようになり、その伝熱経路の実効長は図2(a)に
示した従来の1列スリットパターンに比べて大幅に増大
する。また、断熱扉6の裏板6aに形成した断熱用スリ
ット14a,14bについても同様に伝熱経路の実効長
が増大する。これにより、ホット室Hとコールド室Cの
間の温度差条件を同じとして、前記の伝熱経路を伝熱す
る熱移動量は従来構造と比べて低減し、これによりホッ
ト室,コールド室での熱損失が低減する。
行った結果によれば、図4に示した従来の断熱構造(断
熱用スリットが1列配列)を採用した自動販売機と比べ
てその省エネルギー効果は、消費電力(ヒータおよび冷
凍機での消費電力)に換算して約5%向上することが確
認されている。なお、この実機テストでの供試キャビネ
ットは、図2(b)表した分割スリット13a,13b
の幅Aをそれぞれ3mmとし、スリット長B,スリット間
の間隔Dは図2(a)と同様にそれぞれ250mm,10
mmに設定した。
ールド自動販売機のキャビネットを対象に、本発明によ
ればホット室とコールド室との間の境界に沿って筐体内
箱の天井壁面,後壁面,底壁面、および断熱扉の裏板に
断続形成した断熱用スリットを、左右2列に分けて千鳥
状のパターンに配列したことにより、従来と同等なキャ
ビネットの機械強度を確保しつつ、従来の断熱構造と比
べてホット室とコールド室の間の断熱性を高めて熱損失
を低減することができ、これにより省エネルギー効果の
高い自動販売機のキャビネットが得られる。
あり、(a)は箱形筐体の正面図、(b)は断熱扉の裏
面図
表した筐体要部の拡大図であり、(a)は従来の構成
図、(b)は本発明実施例の構成図
ルド自動販売機の構成概要図であり、(a)は平面図、
(b)は正面図、(c)は側面図
箱形筐体の正面図、(b)は断熱扉の裏面図
Claims (1)
- 【請求項1】ホット商品,コールド商品を併売する自動
販売機のキャビネットであり、該キャビネットが板金製
の内箱と外箱の間に断熱材を充填して構築した断熱構造
の箱形筐体と、該筐体の庫内でコールド室,ホット室と
の間を仕切る断熱隔壁と、筐体の前面に配した断熱扉,
および外扉からなり、かつホット室とコールド室との間
の境界に沿って前記内箱の天井壁面,後壁面,底壁面、
および断熱扉の裏板に断熱用スリットを断続的に形成し
たものにおいて、前記の断熱用スリットを左右2列に分
けて千鳥状パターンに配列したことを特徴とする自動販
売機のキャビネット。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6309377A JP3039298B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 自動販売機のキャビネット |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6309377A JP3039298B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 自動販売機のキャビネット |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH08167071A JPH08167071A (ja) | 1996-06-25 |
JP3039298B2 true JP3039298B2 (ja) | 2000-05-08 |
Family
ID=17992277
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6309377A Expired - Fee Related JP3039298B2 (ja) | 1994-12-14 | 1994-12-14 | 自動販売機のキャビネット |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3039298B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003058942A (ja) * | 2001-08-09 | 2003-02-28 | Fuji Electric Co Ltd | 自動販売機の断熱扉およびその製作方法 |
JP2010262367A (ja) * | 2009-04-30 | 2010-11-18 | Fuji Electric Retail Systems Co Ltd | 自動販売機 |
-
1994
- 1994-12-14 JP JP6309377A patent/JP3039298B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08167071A (ja) | 1996-06-25 |
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