JP3048837B2 - 冷却装置の温度制御装置 - Google Patents

冷却装置の温度制御装置

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JP3048837B2
JP3048837B2 JP6093798A JP9379894A JP3048837B2 JP 3048837 B2 JP3048837 B2 JP 3048837B2 JP 6093798 A JP6093798 A JP 6093798A JP 9379894 A JP9379894 A JP 9379894A JP 3048837 B2 JP3048837 B2 JP 3048837B2
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哲也 桶谷
雅人 福元
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、低温ショーケース等の
冷却装置に設けられる温度制御装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来よりこの種低温ショーケースは、例
えば特公平2−28782号公報(F25D11/0
0)に示されるように、冷却器と熱交換した冷気を送風
機にて庫内に循環させると共に、この庫内への吐出冷気
の温度を検出して動作するガス封入式のサーモスタット
により圧縮機の運転を制御し、庫内の温度を制御するよ
う構成されている。
【0003】このサーモスタットは、前記圧縮機への通
電を制御するための接点を備えたサーモスタット本体
と、このサーモスタット本体にキャピラリチューブを介
して接続された感温部とから構成されており、前記感温
部及びキャピラリチューブ内に封入されたフロン等の冷
媒が感温部における周囲の温度によって体積変化を生じ
る作用を利用して前記接点を開閉するものである。尚、
接点を動作させる前記庫内の設定温度は、ダイヤル等に
よって適宜調節可能とされている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記サ
ーモスタットの感温部よりキャピラリチューブの周囲の
温度が低い場合、サーモスタットは係るキャピラリチュ
ーブ周囲の低温に反応してしまって誤動作する問題があ
る。特に、冷却器の近傍に感温部が配置されるときに
は、キャピラリチューブを冷却器から離間させ、且つ、
感温部の位置よりも温度が高い部分を迂回して配設する
必要があり、設置作業が極めて面倒となって組立作業性
が悪化する。また、キャピラリチューブ自体も長いもの
としなければならないため、サーモスタット自体のコス
トも高騰する問題があった。
【0005】本発明は、係る従来の技術的課題を解決す
るために成されたものであり、誤動作の発生を防止しつ
つ、組立作業性を改善し、且つ、コストの低減を図った
冷却装置の温度制御装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の冷却装
置の温度制御装置は、接点を備えたサーモスタット本体
及びこのサーモスタット本体にキャピラリチューブを介
して接続された感温部から成るガス封入式のサーモスタ
ットと、電気ヒータとを備えており、この電気ヒータ
は、裏面に接着剤が設けられたアルミニウム薄板と、こ
のアルミニウム薄板の表面に固着されたヒータ線とから
構成され、アルミニウム薄板の裏面がキャピラリチュー
ブに接着されているものである。
【0007】請求項2の発明の冷却装置の温度制御装置
は、接点を備えたサーモスタット本体及びこのサーモス
タット本体にキャピラリチューブを介して接続された感
温部から成るガス封入式のサーモスタットと、電気ヒー
タとを備えており、この電気ヒータは、裏面に接着剤が
設けられたアルミニウム薄板と、このアルミニウム薄板
の表面に固着されたヒータ線とから構成され、アルミニ
ウム薄板の裏面がキャピラリチューブに接着され、且
つ、キャピラリチューブの周囲に螺旋状に捲回されてい
ることを特徴とする。
【0008】請求項3の発明の冷却装置の温度制御装置
は、接点を備えたサーモスタット本体及びこのサーモス
タット本体にキャピラリチューブを介して接続された感
温部から成るガス封入式のサーモスタットと、キャピラ
リチューブが挿通されたパイプと、このパイプの周囲に
取り付けられた電気ヒータとを備えているものである。
【0009】請求項4の発明の冷却装置の温度制御装置
は、接点を備えたサーモスタット本体及びこのサーモス
タット本体にキャピラリチューブを介して接続された感
温部から成るガス封入式のサーモスタットと、キャピラ
リチューブが挿通されたパイプと、電気ヒータとを備え
ており、この電気ヒータは、裏面に接着剤が設けられた
アルミニウム薄板と、このアルミニウム薄板の表面に固
着されたヒータ線とから構成され、アルミニウム薄板の
裏面がパイプの周囲に接着されていることを特徴とす
る。
【0010】
【作用】本発明の冷却装置の温度制御装置によれば、ガ
ス封入式のサーモスタットのキャピラリチューブに電気
ヒータを設けたので、この電気ヒータにて加温すること
により、設置場所の温度に係わらず、感温部よりもキャ
ピラリチューブ周囲の温度を常に高く維持することが可
能となる。従って、サーモスタットの誤動作を防止しつ
つ、設置作業性を改善し、且つ、キャピラリチューブの
長尺化に伴うコストの高騰を抑制することができる。
【0011】また、裏面に接着剤が設けられたアルミニ
ウム薄板の表面にヒータ線を固着することにより電気ヒ
ータを構成し、前記アルミニウム薄板の裏面をキャピラ
リチューブに接着させたので、電気ヒータの取付作業も
簡素化されると共に、ヒータ線はアルミニウム薄板の表
面に固着されているので、ヒータ線同志の接触による故
障の発生も未然に回避することができるようになる。
【0012】特に、請求項2の発明の冷却装置の温度制
御装置によれば、電気ヒータのアルミニウム薄板をキャ
ピラリチューブの周囲に螺旋状に捲回したので、キャピ
ラリチューブの加温効率を更に向上させることができ
る。従って、ヒータ線の容量を削減し、その消費電力を
低減することが可能となる。
【0013】請求項3の発明の冷却装置の温度制御装置
によれば、ガス封入式のサーモスタットのキャピラリチ
ューブをパイプに挿通し、このパイプの周囲に電気ヒー
タを取り付けたので、パイプを介してこの電気ヒータに
て加温することにより、設置場所の温度に係わらず、感
温部よりもキャピラリチューブ周囲の温度を常に高く維
持することが可能となる。従って、前述同様にサーモス
タットの誤動作を防止しつつ、設置作業性を改善し、且
つ、キャピラリチューブの長尺化に伴うコストの高騰を
抑制することができる。
【0014】また、サーモスタットと組み合わせる以前
に、パイプに予め電気ヒータを取り付けて置くことがで
きるので、サーモスタットと電気ヒータ(パイプ)の組
立作業性を改善することができる。
【0015】特に、請求項4の発明の冷却装置の温度制
御装置によれば、裏面に接着剤が設けられたアルミニウ
ム薄板の表面にヒータ線を固着することにより電気ヒー
タを構成し、前記アルミニウム薄板の裏面をパイプ周囲
に接着させたので、同様に電気ヒータの取付作業も簡素
化されると共に、ヒータ線はアルミニウム薄板の表面に
固着されているので、ヒータ線同志の接触による故障の
発生も未然に回避することができるようになる。
【0016】また、この場合は電気ヒータのアルミニウ
ム薄板とキャピラリチューブの間にパイプが介在するか
たちとなるので、通常銅管にて構成されるキャピラリチ
ューブとアルミニウム薄板との腐食による劣化も回避さ
れる。
【0017】
【実施例】以下、図面に基づき本発明の実施例を詳述す
る。図1は本発明を適用する冷却装置の実施例としての
低温ショーケース1の斜視図、図2は低温ショーケース
1の縦断側面図、図3は低温ショーケース1のもう一つ
の縦断側面図をそれぞれ示している。各図において、低
温ショーケース1は例えばコンビニエンスストア等にお
いて、アイスクリーム等を陳列保存するために用いられ
るものであり、上方に開放した横長矩形状の断熱箱体2
から構成されている。この断熱箱体2は、金属製の外箱
3と、この外箱3内に間隔を存して組み込まれた金属製
の内箱6と、両箱3、6間に現場発泡方式にて充填され
た発泡ポリウレタン等の断熱材7とから構成されてい
る。
【0018】前記内箱6の前後面内側には間隔を存して
ダクト板8、9が取り付けられており、ダクト板8、9
の下端間には底板11が着脱可能に架設され、これによ
って、内箱6の内側には底面から前後に立ち上がる一連
のダクト12が構成されると共に、これらダクト板8、
9と底板11の内側に貯蔵室22が画成される。一方、
前記断熱箱体2の底壁13は前部に低位部13Aと、後
部に高位部13Bを有した段差形状とされており、前記
底板11は前記高位部13Bより上方に位置する。
【0019】そして、前記低位部13Aの上面にはドレ
ンパン14が設けられ、このドレンパン14の最も低い
位置には断熱箱体2外下方に連通した排水孔16が形成
されている。このドレンパン14上には前記ダクト12
内に位置して横長のプレートフィン型冷却器17が配設
され、この冷却器17の前側に設けたファンケース18
内には吸込型のプロペラファンから成る送風機19が取
り付けられている。
【0020】前記冷却器17の後側となる高位部13B
と低位部13Aの段差部分は上部が冷却器17から離間
するように傾斜面13Cとされている。また、前記ダク
ト板9の上端は吐出口9A、ダクト板8の上端は吸込口
8Aとされると共に、吐出口9Aには内側に湾曲した風
向板21、21が所定間隔で取り付けられている。
【0021】一方、前記断熱箱体2の開口両側には透明
アクリル樹脂の厚板から成る側板41、41が立設され
ている。この側板41、41は前後辺41A、41Bの
上部が近接するように傾斜した略山型を呈しており、そ
れらの上端部間にはステンレス製の天板42がこれもス
テンレス製の飾り43、43を介して側方からネジ止め
されている。
【0022】この天板42は側板41、41上部の形状
に沿った断面山型形状を呈しており、その下面には前後
のステンレス製上部支持板44、44を介してこれもス
テンレス製の反射板46が取り付けられている。この上
部支持板44、44は天板42下面と所定の間隔を存し
ており、その先端は側板41の前後辺41A、41Bの
傾斜に略沿ってそれぞれ下方に低く傾斜している。そし
て、反射板46の下面には横長の蛍光灯51が収納配設
されると共に、上面には蛍光灯51を点灯させるための
安定器52が配設されている。
【0023】他方、断熱箱体2の前後開口縁にはレール
63、63が左右に渡って取り付けられており、これら
レール63、63と前記天板42間において低温ショー
ケース1の貯蔵室22は前後方向に開放(開口64、6
4)する。係る構成により低温ショーケース1の貯蔵室
22の前後開口64、64上縁は下縁よりも奥方に位置
して斜め上方に開放しており、前記レール63、63は
これら開口64、64の下縁に位置し、前記上部支持板
44、44及び反射板46の前後側面は開口64、64
の上縁に位置することになる。
【0024】そして、このレール63上には例えば透明
アクリル樹脂板、或いは透明ガラスから成る複数枚の引
き戸式扉73・・が摺動自在に載置支持される。この場
合、実施例では内外に2枚ずつ前後合わせて8枚の扉7
3が支持されると共に、内側に支持された扉73の上部
は前記反射板46の前後側面に支持され、外側に支持さ
れた扉73の上部は前記上部支持板44に支持される。
【0025】前記断熱箱体2の下端前後には多数の透孔
24・・が穿設されたキックプレート26、26が取り
付けられ、このキックプレート26、26間に位置して
断熱箱体2の下方には機械室27が構成されている。そ
して、前記高位部13B下方に位置する機械室27内に
は、前記冷却器17と共に周知の冷凍サイクルを構成す
る圧縮機(図示せず)、凝縮器29及び凝縮器用送風機
31、電装箱30等が配設されると共に、この機械室2
7の後面は複数枚のパネル36〜38にて開閉自在に閉
塞され、圧縮機はパネル38に、凝縮器29はパネル3
7後側に位置している。また、前記パネル37、38に
はスリット39・・が複数形成され、電装箱30は最も
左側のパネル36後側に位置している。
【0026】この電装箱30にはガス封入式のサーモス
タット91が取り付けられている。このサーモスタット
91は、図4に示されるように、内部に図示しない接点
を備えたサーモスタット本体92と、このサーモスタッ
ト本体92にキャピラリチューブ93を介して接続され
た筒状の感温部94とを備えている。この感温部94及
びキャピラリチューブ93内にはフロン等の冷媒が封入
されており、前記感温部94にて感知した温度に基づ
き、前記サーモスタット本体92内の接点を開閉する。
【0027】このサーモスタット本体92には温度設定
用ダイヤルが設けられており、例えばこのダイヤルにて
設定された温度にて接点を閉じ、所定のディファレンシ
ャルを存してそれよりも低い温度に設定された下限温度
にて接点を開く。
【0028】係るサーモスタット91のキャピラリチュ
ーブ93は電装箱30から図3に示す如く前方に延在さ
れ、断熱箱体2の底壁13を貫通して底板11下方のダ
クト12内に引き入れられ、冷却器17側方の内箱6側
面を通過した後、その先端の感温部94は内箱6の前壁
内面において、送風機19に吸い込まれる循環冷気の温
度を感知するよう配置される。
【0029】一方、図5において96は電気ヒータであ
る。電気ヒータ96は、裏面に接着剤が塗布された短冊
状のアルミニウム薄板(アルミ箔)97と、このアルミ
ニウム薄板97の表面に固着されたヒータ線98とから
構成されている。ヒータ線98の両端は給電用のリード
線99、99に接続されており、この接続部分を高周波
ウェルダーチューブ101、101にて被覆することに
より防水を図っている。
【0030】前記アルミニウム薄板97表面にはホット
メルト等の固着層が予め塗布されており、この固着層に
ヒータ線98及びリード線99を略U字状に屈曲させた
状態で押し付け、ホットプレス方式にて前記固着層を溶
融させ、その後、冷やして硬化させることにより、ヒー
タ線98をアルミニウム薄板97に固着したものであ
る。従って、ヒータ線98とそれからUターンしたリー
ド線99はアルミニウム薄板97にて移動が阻止され、
それらの間隔が確保されるのでヒータ線98とリード線
線99、或いは、ヒータ線98の異なる部分同志が接触
することによる損傷の発生が防止される。
【0031】このように構成された電気ヒータ96を、
図3に示す如く冷却器17の側方に位置する部分のキャ
ピラリチューブ93に上から被せ、アルミニウム薄板9
7裏面の接着剤にて図6の如くキャピラリチューブ93
に接着させて取り付けることにより、本発明の温度制御
装置Cを構成する。このように、電気ヒータ96はアル
ミニウム薄板97裏面の接着剤をキャピラリチューブ9
3に直接貼り付けるだけで取り付けられるので、取付作
業が簡素化される。尚、電気ヒータ96を取り付けた部
分のキャピラリチューブ93は、更に上から断熱材を張
り付けて保護する。
【0032】以上の構成で、次に低温ショーケース1の
動作を説明する。前記圧縮機及び送風機19、31が運
転されると、冷却器17にて冷却された冷気は傾斜面1
3Cからダクト12内を後方に吹き上げられ、ダクト板
9上端の吐出口9Aから貯蔵室22の上部に向かって吐
出される。貯蔵室22内を循環した冷気はダクト板8上
端の吸込口8Aからダクト12内に吸い込まれ、送風機
19に帰還する循環(図2及び図3中破線矢印で示す)
を行う。
【0033】前記サーモスタット92にはダイヤルによ
り設定温度として例えば−20℃が設定されており、サ
ーモスタット92は感温部94で感知した吸込冷気の温
度に基づいて前述の如く上記−20℃で接点を閉じ、前
記圧縮機を運転すると共に、例えば−22℃等の下限温
度にて接点を開き、圧縮機を停止させる。これによっ
て、貯蔵室22内は上記−20℃の冷凍温度に冷却され
る。
【0034】一方、低温ショーケース1の運転中、前記
電気ヒータ96のヒータ線98にも通電され、ヒータ線
98は発熱してアルミニウム薄板97を介し、冷却器1
7側方に位置する部分のキャピラリチューブ93を加温
する。ここで、冷却器17の側方に位置する部分のキャ
ピラリチューブ93周囲の温度は、感温部94が位置す
る吸込部分の温度よりも低い。従って、そのままではキ
ャピラリチューブ93が感温部94周囲よりも低い温度
を感知してしまい、サーモスタット91が誤動作を生じ
る。
【0035】しかしながら、本発明では前述の如く電気
ヒータ96にてキャピラリチューブ93を加温し、感温
部94よりも常に高い温度としているので、係る誤動作
の発生を解消することができる。また、それによって図
3に示す実施例の如くキャピラリチューブ93を最短距
離(冷却器17の側方を通して)で配設することが可能
となり、サーモスタット91の設置作業性を改善し、且
つ、キャピラリチューブ93の長尺化に伴うコストの高
騰を削減することができる。
【0036】次に、図7及び図8はもう一つの発明の温
度制御装置Cを説明する図である。尚、各図において図
1〜図6と同一符号は同一のもの、若しくは同一の機能
を奏するものとする。この場合、電気ヒータ96のヒー
タ線98は図8の如く略U字状に屈曲されてアルミニウ
ム薄板97の略全域に渡り、前述同様のホットプレス方
式にて固着されている。
【0037】そして、係る構成の電気ヒータ96を図7
の如く冷却器17の側方に位置する部分のキャピラリチ
ューブ93周囲に螺旋状に捲回し、アルミニウム薄板9
7裏面の接着剤にて接着させる。また、前述同様に電気
ヒータ96を取り付けた部分のキャピラリチューブ93
は、更に上から断熱材を張り付けて保護する。
【0038】係る構成によれば、キャピラリチューブ9
3をその周囲から効率良く加温することができる。従っ
て、ヒータ線98の容量を削減し、その消費電力を低減
することが可能となる。特に、この場合もヒータ線98
はアルミニウム薄板97に固着されており、更に、螺旋
状に捲回されているので、ヒータ線98相互の接触によ
る損傷の発生が未然に回避される。
【0039】次に、図9は更にもう一つの発明の温度制
御装置Cを説明する図である。尚、各図において図1〜
図8と同一符号は同一のもの、若しくは同一の機能を奏
するものとする。この場合、銅等から成るパイプ102
が準備され、このパイプ102の周囲には電気ヒータと
してのヒータ線98が螺旋状に捲回されて取り付けられ
ている。そして、係るパイプ102内にサーモスタット
91のキャピラリチューブ93を挿通した後、前述同様
に冷却器17の側方を通して断熱箱体2に取り付け、パ
イプ102には上から断熱材を張り付けて保護する。
【0040】係る構成によれば、パイプ102を介して
ヒータ線98によりキャピラリチューブ93を加温でき
るので、前述同様に感温部94よりもキャピラリチュー
ブ93周囲の温度を常に高く維持することが可能とな
る。従って、同様にサーモスタット41の誤動作を防止
しつつ、設置作業性を改善し、且つ、キャピラリチュー
ブ93の長尺化に伴うコストの高騰を抑制することがで
きる。
【0041】また、サーモスタット91と組み合わせる
以前に、パイプ102に予めヒータ線98を取り付けて
置くことができるので、サーモスタット91とパイプ1
02の組立作業性を改善することができる。
【0042】次に、図10は更にもう一つの発明の温度
制御装置Cを説明する図である。尚、各図において図1
〜図9と同一符号は同一のもの、若しくは同一の機能を
奏するものとする。この場合も、銅等から成るパイプ1
02が準備され、このパイプ102の周囲には図8に示
す電気ヒータ96が螺旋状に捲回され、アルミニウム薄
板97裏面の接着剤にて接着されている。そして、係る
パイプ102内にサーモスタット91のキャピラリチュ
ーブ93を挿通した後、前述同様に冷却器17の側方を
通して断熱箱体2に取り付け、パイプ102には上から
断熱材を張り付けて保護する。
【0043】係る構成によれば、図9の場合の効果に加
えてヒータ線98はアルミニウム薄板97の表面に固着
されているので、ヒータ線98同志の接触による故障の
発生も未然に回避することができるようになる。
【0044】また、この場合は電気ヒータ96のアルミ
ニウム薄板97とキャピラリチューブ93の間にパイプ
102が介在するかたちとなるので、通常銅管にて構成
されるキャピラリチューブ93とアルミニウム薄板97
との腐食による劣化も回避される。
【0045】尚、実施例では低温ショーケースに本発明
を適用したが、それに限らず、冷蔵庫や空調装置その他
の各種冷却装置に本発明は有効である。
【0046】
【発明の効果】以上詳述した如く本発明によれば、ガス
封入式のサーモスタットのキャピラリチューブに電気ヒ
ータを設けたので、この電気ヒータにて加温することに
より、設置場所の温度に係わらず、感温部よりもキャピ
ラリチューブ周囲の温度を常に高く維持することが可能
となる。従って、サーモスタットの誤動作を防止しつ
つ、設置作業性を改善し、且つ、キャピラリチューブの
長尺化に伴うコストの高騰を抑制することができる。
【0047】また、裏面に接着剤が設けられたアルミニ
ウム薄板の表面にヒータ線を固着することにより電気ヒ
ータを構成し、前記アルミニウム薄板の裏面をキャピラ
リチューブに接着させたので、電気ヒータの取付作業も
簡素化されると共に、ヒータ線はアルミニウム薄板の表
面に固着されているので、ヒータ線同志の接触による故
障の発生も未然に回避することができるようになるもの
である。
【0048】特に、請求項2の発明によれば、電気ヒー
タのアルミニウム薄板をキャピラリチューブの周囲に螺
旋状に捲回したので、キャピラリチューブの加温効率を
更に向上させることができる。従って、ヒータ線の容量
を削減し、その消費電力を低減することが可能となるも
のである。
【0049】請求項3の発明によれば、ガス封入式のサ
ーモスタットのキャピラリチューブをパイプに挿通し、
このパイプの周囲に電気ヒータを取り付けたので、パイ
プを介してこの電気ヒータにて加温することにより、設
置場所の温度に係わらず、感温部よりもキャピラリチュ
ーブ周囲の温度を常に高く維持することが可能となる。
従って、前述同様にサーモスタットの誤動作を防止しつ
つ、設置作業性を改善し、且つ、キャピラリチューブの
長尺化に伴うコストの高騰を抑制することができるもの
である。
【0050】また、サーモスタットと組み合わせる以前
に、パイプに予め電気ヒータを取り付けて置くことがで
きるので、サーモスタットと電気ヒータ(パイプ)の組
立作業性を改善することができる。
【0051】特に、請求項4の発明によれば、裏面に接
着剤が設けられたアルミニウム薄板の表面にヒータ線を
固着することにより電気ヒータを構成し、前記アルミニ
ウム薄板の裏面をパイプ周囲に接着させたので、同様に
電気ヒータの取付作業も簡素化されると共に、ヒータ線
はアルミニウム薄板の表面に固着されているので、ヒー
タ線同志の接触による故障の発生も未然に回避すること
ができる。
【0052】また、電気ヒータのアルミニウム薄板とキ
ャピラリチューブの間にパイプが介在するかたちとなる
ので、通常銅管にて構成されるキャピラリチューブとア
ルミニウム薄板との腐食による劣化も回避されるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した低温ショーケースの斜視図で
ある。
【図2】本発明を適用した低温ショーケースの縦断側面
図である。
【図3】本発明を適用した低温ショーケースのもう一つ
の縦断側面図である。
【図4】サーモスタットの側面図である。
【図5】電気ヒータの平面図である。
【図6】本発明の温度制御装置の一部の側面図である。
【図7】本発明のもう一つの温度制御装置の一部の側面
図である。
【図8】もう一つの電気ヒータの平面図である。
【図9】本発明の更にもう一つの温度制御装置の一部の
側面図である。
【図10】本発明の更にまたもう一つの温度制御装置の
一部の側面図である。
【符号の説明】
1 低温ショーケース 2 断熱箱体 17 冷却器 19 送風機 27 機械室 30 電装箱 91 サーモスタット 92 サーモスタット本体 93 キャピラリチューブ 94 感温部 96 電気ヒータ 97 アルミニウム薄板 98 ヒータ線 102 パイプ C 温度制御装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 実開 平5−87480(JP,U) 実開 平6−10778(JP,U) 実公 平2−28782(JP,Y2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F25D 29/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接点を備えたサーモスタット本体及び該
    サーモスタット本体にキャピラリチューブを介して接続
    された感温部から成るガス封入式のサーモスタットと、
    電気ヒータとを備え、該電気ヒータは、裏面に接着剤が
    設けられたアルミニウム薄板と、該アルミニウム薄板の
    表面に固着されたヒータ線とから構成され、前記アルミ
    ニウム薄板の裏面が前記キャピラリチューブに接着され
    ていることを特徴とする冷却装置の温度制御装置。
  2. 【請求項2】 接点を備えたサーモスタット本体及び該
    サーモスタット本体にキャピラリチューブを介して接続
    された感温部から成るガス封入式のサーモスタットと、
    電気ヒータとを備え、該電気ヒータは、裏面に接着剤が
    設けられたアルミニウム薄板と、該アルミニウム薄板の
    表面に固着されたヒータ線とから構成され、前記アルミ
    ニウム薄板の裏面が前記キャピラリチューブに接着さ
    れ、且つ、キャピラリチューブの周囲に螺旋状に捲回さ
    れていることを特徴とする冷却装置の温度制御装置。
  3. 【請求項3】 接点を備えたサーモスタット本体及び該
    サーモスタット本体にキャピラリチューブを介して接続
    された感温部から成るガス封入式のサーモスタットと、
    前記キャピラリチューブが挿通されたパイプと、該パイ
    プの周囲に取り付けられた電気ヒータとを備えているこ
    とを特徴とする冷却装置の温度制御装置。
  4. 【請求項4】 接点を備えたサーモスタット本体及び該
    サーモスタット本体にキャピラリチューブを介して接続
    された感温部から成るガス封入式のサーモスタットと、
    前記キャピラリチューブが挿通されたパイプと、電気ヒ
    ータとを備え、該電気ヒータは、裏面に接着剤が設けら
    れたアルミニウム薄板と、該アルミニウム薄板の表面に
    固着されたヒータ線とから構成され、前記アルミニウム
    薄板の裏面が前記パイプの周囲に接着されていることを
    特徴とする冷却装置の温度制御装置。
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