JP2016031165A - 冷蔵庫 - Google Patents

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利広 小松
拓真 池田
Takuma Ikeda
拓真 池田
浩俊 渡邊
Hirotoshi Watanabe
浩俊 渡邊
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Abstract

【課題】送風機への露付き及びその凍結を防止する。【解決手段】貯蔵室5を形成する断熱箱体10と、貯蔵室5の背部で冷却器7を収納する冷却器収納室8と、貯蔵室5と冷却器収納室8を仕切る仕切部38と、冷却器収納室8内で冷却器7の上方の送風機9と、冷却器7の下方投影位置のラジアントヒータ20と、冷却器7に接触又は近接して配置されたパイプヒータ41と、冷却器7の冷媒配管40と、冷媒配管40に配列されたフィン7aと、冷媒配管40とパイプヒータ41を支持するサイドプレート7bと、を備え、冷却器7の下部に位置するフィン7aの配列ピッチは、冷却器7の上部のフィン7aの配列ピッチよりも狭くして、パイプヒータ41の上下方向の間隔を冷却器7の上部よりも下部で密にして、サイドプレート7bの上部に冷気遮蔽板45aを設けた。【選択図】図8

Description

本発明は、冷蔵庫に関する。
冷却器の除霜運転の省電力化を図った冷蔵庫の従来技術として、例えば特開2011−7435号公報(特許文献1)や特開2008−202823号公報(特許文献2)がある。
この特許文献1の要約欄には、「冷蔵庫が、冷凍サイクルの一部である冷却器24と、冷却器24に付着した霜を直接融解させるパイプヒータ41と、冷却器24の下方に配設され、下方から霜を融解させるラジアントヒータ15と、パイプヒータ41及びラジアントヒータ15の通電を制御する制御手段(図示せず)と、を有し、該制御手段が、パイプヒータ41の通電を開始してから、ラジアントヒータ15の通電を開始させて、冷却器24を除霜する。」と記載されている。
特開2011−7435号公報
特許文献1は、冷却器に付着した霜を融解する構成については開示されているが、送風機への露の付着を防止することについては配慮されていない。
そこで本発明の目的は、送風機への露付き及びその凍結を防止する冷蔵庫を提供することにある。
上記課題を解決するために、例えば特許請求の範囲に記載の構成を採用する。本願は上記課題を解決する手段を複数含んでいるが、その一例を挙げるならば、貯蔵室を形成する断熱箱体と、前記貯蔵室の背部で冷却器を収納する冷却器収納室と、前記貯蔵室と前記冷却器収納室を仕切る仕切部と、前記冷却器収納室内で前記冷却器の上方の送風機と、前記冷却器の下方投影位置のラジアントヒータと、前記冷却器に接触又は近接して配置されたパイプヒータと、前記冷却器の冷媒配管と、前記冷媒配管に配列されたフィンと、前記冷媒配管と前記パイプヒータを支持するサイドプレートと、を備え、前記冷却器の下部に位置する前記フィンの配列ピッチは、前記冷却器の上部の前記フィンの配列ピッチよりも狭くして、前記パイプヒータの上下方向の間隔を前記冷却器の上部よりも下部で密にして、
前記サイドプレートの上部に冷気遮蔽板を設けた、ことを特徴とする。
本発明によれば、送風機への露付き及びその凍結を防止することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態1に係る冷蔵庫の正面外形図である。 本発明の実施形態1に係る冷蔵庫内の構成を表す図1のX−X断面図である。 本発明の実施形態1に係る冷蔵庫の庫内の構成を表す正面図である。 図2の要部拡大説明図である。 図3の要部拡大説明図である。 比較例の冷却器と冷却器収納室を説明する正面図である。 本発明の実施形態1に係る冷却器の斜視図である。 本発明の実施形態1に係る冷却器と冷却器収納室の正面図である。 本発明の実施形態2に係る冷却器と冷却器収納室の正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(実施形態1)
まず、本発明の実施形態1に係る冷蔵庫を図1から図5に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態1に係る冷蔵庫の正面外形図である。図2は、本発明の実施形態1に係る冷蔵庫内の構成を表す図1のX−X断面図である。図3は、本発明の実施形態1に係る冷蔵庫の庫内の構成を表す正面図である。図4は、図2の要部拡大説明図である。図5は、図3の要部拡大説明図である。
図1において、冷蔵庫本体1は上方から、冷蔵室2,下段冷凍室5,野菜室6が配列されている。また、製氷室3と上段冷凍室5が、冷蔵室2と下段冷凍室5との間に左右に並べて設けられている。一例として、冷蔵室2及び野菜室6は、およそ3〜5℃の冷蔵温度帯の貯蔵室であり、製氷室3,上段冷凍室4及び下段冷凍室5は、およそ−18℃の冷凍温度帯の貯蔵室となっている。
冷蔵室2の前面開口部は、左右に分割された観音開き(フレンチドアともいう)の冷蔵室扉2a,2bを備えている。製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5,野菜室6は、それぞれ引き出し式の製氷室扉3a,上段冷凍室扉4a,下段冷凍室扉5a,野菜室扉6aを備えている。また、各扉の貯蔵室側の面には、各扉の外縁に沿うようにパッキング(図示せず)が設けられており、各扉の閉鎖時、貯蔵室内への外気の侵入、及び貯蔵室からの冷気漏れを抑制する構造となっている。
また、冷蔵庫本体1は、各貯蔵室に設けた扉の開閉状態をそれぞれ検知する扉センサ(図示せず)と、各扉が開放していると判定された状態が所定時間(例えば、1分間以上継続)を超えた場合に、使用者にアラームにて報知する手段を備えている。また、冷蔵室2の温度設定や上段冷凍室4や下段冷凍室5の温度設定をする温度設定器等(図示せず)を備えている。
図2において、冷蔵庫本体1の庫外と庫内は、内箱1bと外箱1aとの間に断熱層として発泡断熱材(発泡ポリウレタンフォーム)を充填して形成した断熱箱体10によって断熱的に区画されている。この断熱箱体10内には発泡断熱材とともに複数の真空断熱材23が実装されている。図2では断熱箱体10の背面側に真空断熱材23を実装しているが、断熱箱体10の側面,上面及び底面や、扉内に実装してもよい。
冷蔵庫本体1は、上側断熱仕切部33により冷蔵室2と、上段冷凍室4及び製氷室3(図1,2に示す)とが断熱的に区画され、下側断熱仕切部34により、下段冷凍室5と野菜室6とが断熱的に区画されている。また、図2に示すように、下段冷凍室5の上部には、横仕切部35を設けている。この横仕切部35は、製氷室3及び上段冷凍室4と、下段冷凍室5とを上下方向に仕切るものである。冷蔵室扉2a,2bの間には縦仕切部36(図1に示す)が設けられ、この縦仕切部36が冷蔵室扉2a,2b及び製氷室扉3aと上段冷凍室扉4aの着磁面となる。
なお、製氷室3,上段冷凍室4及び下段冷凍室5は、いずれも冷凍温度帯なので、横仕切部35及び縦仕切部36は、各扉のシール部材を受けるために、少なくとも冷蔵庫本体1の前側にあればよい(図1に示す)。つまり、冷凍温度帯である製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5間は気体の移動があってもよく、断熱区画しない場合であってもよいからである。一方、上段冷凍室4を温度切り替え室とする場合は、断熱区画する必要があるため、横仕切部35及び縦仕切部36は、冷蔵庫本体1の前側から後壁まで延在させている。
冷蔵室扉2a,2bの貯蔵室内側には、複数の扉ポケット27が備えられている(図2に示す)。また、冷蔵室2は複数の棚31が設けられている。棚31により、冷蔵室2は縦方向に複数の貯蔵スペースに区画されている。
図2に示すように、上段冷凍室4,下段冷凍室5及び野菜室6は、それぞれの貯蔵室の前方に備えられた扉と一体に前後方向に移動する。また、上段冷凍室4,下段冷凍室5及び野菜室6内には収納容器3b,4b,5b,6bがそれぞれ設けられている。そして、製氷室扉3a,上段冷凍室扉4a,下段冷凍室扉5a及び野菜室扉6aは、それぞれ図示しない取手部に手を掛けて手前側に引き出すことにより、収納容器3b,4b,5b,6bが引き出せるようになっている。
図2及び図3において、本実施形態の冷蔵庫本体1は、冷却手段として冷却器7を備えている。この冷却器7(一例として、フィンチューブ型熱交換器)は、下段冷凍室5の背面部に備えられた冷却器収納室8内に収納されている。また、冷却器収納室8内であって冷却器7の上方には、送風手段として送風機9(一例として、プロペラファン)が取り付けられている。冷却器7と熱交換して冷やされた空気(以下、冷却器7で熱交換した低温の空気を「冷気」という)は、送風機9によって冷蔵室送風ダクト11,冷凍室送風ダクト12を介して、冷蔵室2,野菜室6,上段冷凍室4,下段冷凍室5,製氷室3の各貯蔵室へそれぞれ送られる。各貯蔵室2,3,4,5,6への送風は、冷蔵温度帯室への送風量を制御する第一の送風量制御手段(冷蔵室ダンパ18)と、冷凍温度帯室への送風量を制御する第二の送風量制御手段(冷凍室ダンパ32)とにより制御される。
ちなみに、冷蔵室2,製氷室3,上段冷凍室4,下段冷凍室5及び野菜室6への各送風ダクトは図3の破線で示すような形状となっており、冷蔵庫本体1の各貯蔵室の背面側に設けられている。具体的には、冷蔵室ダンパ18が開状態、冷凍室ダンパ32が閉状態のときには、冷気は、冷蔵室送風ダクト11を経て多段に設けられた吹き出し口2cから冷蔵室2内に送風される。
図3に示すように、冷蔵室2を冷却した冷気は、冷蔵室2の下部に設けられた冷蔵室戻り口2dから冷蔵室戻りダクト14を経て、下側断熱仕切部34の下部右奥側に設けた野菜室吹き出し口6cから野菜室6へ送風される。また、図2に示すように、野菜室6からの戻り冷気は、下側断熱仕切部34の下部前方に設けられた野菜室戻りダクト入口16bから野菜室戻りダクト16を経て、野菜室戻りダクト出口16aから冷却器収納室8の下部に戻る。
なお、別の構成として、冷蔵室戻りダクト14(図3に示す)を野菜室6へ連通せずに、冷却器収納室8の正面から見て、右側下部に戻す構成としてもよい。この場合の一例として、冷蔵室戻りダクト14の前方投影位置に野菜室送風ダクト(図示せず)を配置して、冷却器7で熱交換した冷気を、野菜室吹き出し口6cから野菜室6へ直接送風することになる。
また、冷蔵室戻りダクト14の冷気を、野菜室6へ送るか、冷却器収納室8へ送るかを選択的に制御する構成としてもよい。この場合、冷蔵室戻りダクト14の一部に送風制御手段(例えば電動ダンパ)を設けて、野菜室6側と冷却器収納室8側の連通及び閉塞状態を切換える構成が一例として挙げられる。
図2に示すように、冷却器収納室8前方には、各貯蔵室と冷却器収納室8との間を仕切る仕切部材13が設けられている。この仕切部材13には、製氷室吹き出し口3c,上段冷凍室吹き出し口4c,下段冷凍室吹き出し口5cが形成されており、冷凍室ダンパ32が開状態のとき、冷却器7で熱交換された冷気が送風機9により製氷室送風ダクト(図示せず)や冷凍室送風ダクト12を経て吹き出し口3c,4cからそれぞれ製氷室3,上段冷凍室4へ送風される。また、冷凍室送風ダクト12を経て吹き出し口5cから下段冷凍室5へ送風される。
一般に、周囲温度に対して低温の冷気は、上方から下方に向かう下降流を形成する。よって、貯蔵室の上方により多くの冷気を供給することで、下降流の作用で貯蔵室内を良好に冷却できる。本実施形態では、冷凍室ダンパ32を設けているが、これを送風機9の上方に設置することで、送風機9からの送風をスムーズに製氷室3や上段冷凍室4に送風できるように配慮している。製氷室3,上段冷凍室4及び下段冷凍室5が連通した構成とすれば、下降流による冷却効果を高めることができる。
仕切部材13には、下段冷凍室5の奥下部の位置に冷凍室戻り口15が設けられており、上段冷凍室4,下段冷凍室5,製氷室3を冷却した冷気は、冷凍室戻り口15を介して冷却器収納室8に流入する。なお、冷凍室戻り口15は冷却器7の幅とほぼ等しい幅寸法である。
図4において、冷蔵庫本体1では、冷却器7の上方に送風機9を設け、この送風機9の上方に冷凍室ダンパ32を設けている。さらに、冷凍室ダンパ32の上方に冷凍温度帯の貯蔵室の上段に位置する上段冷凍室4に冷気を送り出す上段冷凍室吹き出し口4cと製氷室吹き出し口3c(図3にも示す)が備えられている。なお、上段冷凍室吹き出し口4cは、冷凍室の吹き出し口の中で最も開口面積が大きい。
図5において、冷蔵室2を冷却した冷気は矢印で示すように、冷却器収納室8の側方に備えられ、冷蔵室2と野菜室6とを連通する冷蔵室戻りダクト14を通って、図3に示す野菜室吹き出し口6cを介して野菜室6内に流入する。野菜室6からの戻り冷気は、野菜室戻りダクト入口16b(図2に示す)から流入し、図4に示すように、下側断熱仕切部34の中に設けられた野菜室戻りダクト16を通って、冷却器収納室8の下部前方に設けられた、冷却器7の幅とほぼ等しい幅寸法の野菜室戻り吹き出し口17a(図5に示す)から、冷却器収納室8に流入する。
一方、冷凍温度帯室を冷却した冷気は、図4に示すように、冷却器収納室8と冷凍温度帯室を仕切る冷却器収納室8の仕切部38の下部に備えられた、冷却器7の幅とほぼ等しい幅寸法の冷凍室戻り口15を介して冷却器収納室8に流入する。なお、冷却器収納室8の下方には、ガラス管ヒータを一例とするラジアントヒータ20が備えられている。ラジアントヒータ20の上方には、除霜水がラジアントヒータ20に上に滴下することを防止するために、上部カバー20a(図4に示す)が設けられている。
冷却器7及びその周辺の冷却器収納室8の壁に付着した霜は、除霜運転時に融解され、その際に生じた除霜水は冷却器収納室8の下部に備えられた樋21(図4に示す)に流入する。樋21に流入した除霜水は排水管25を介して機械室39に配された蒸発皿19に達し、機械室39内に配設される凝縮器(図示せず)及び圧縮機22の発熱により蒸発させられる。
また、図5に示すように冷却器7の正面から見て左上部には冷却器7に取り付けられた冷却器温度センサ30、冷蔵室2には冷蔵室温度センサ28(図4に示す)、下段冷凍室5には冷凍室温度センサ29(図4に示す)がそれぞれ備えられている。これらの温度センサ28,29,30によって冷却器7の温度(以下、冷却器温度と称する),冷蔵室2の温度(以下、冷蔵室温度と称する),下段冷凍室5の温度(以下、冷凍室温度と称する)を検知できるようになっている。更に、冷蔵庫本体1は、庫外の温度を検知する図示しない外気温度センサを備えている。なお、野菜室6にも野菜室温度センサ37(図2に示す)が配置されている。
制御手段の一例として、冷蔵庫本体1の天井壁上面側にはCPU,ROMやRAM等のメモリ,インターフェース回路等を搭載した制御基板26(図2に示す)が配置されている。この制御基板26は、前記した外気温度センサ,冷却器温度センサ30,冷蔵室温度センサ28,冷凍室温度センサ29、野菜室温度センサ37に接続されている。さらに、扉2a,2b,3a,4a,5a,6aの各扉の開閉状態をそれぞれ検知する前記した扉センサ、冷蔵室2内壁に設けられた図示しない温度設定器等と接続されている。
制御基板26はROMに予め搭載されたプログラムにより、圧縮機22のON,OFF等の制御,冷蔵室ダンパ18及び冷凍室ダンパ32を個別に駆動するそれぞれのアクチュエータ(図示せず)の制御,送風機9のON/OFF制御や回転速度制御、前記した扉開放状態を知らせるアラームのON/OFF等の制御を行う。
次に、図6から図8に基づいて、冷却器の構成について説明する。図6は、比較例の冷却器と冷却器収納室を説明する正面図である。図7は、本発明の実施形態1に係る冷却器の斜視図である。図8は、本発明の実施形態1に係る冷却器と冷却器収納室の正面図である。
ところで、図6に示す比較例の冷蔵庫としては、パイプヒータを設けずにラジアントヒータ20のみを設けた構成がある。この構成において、冷却器7下部でフィン7aのピッチを他の部分よりも小さくした場合、ラジアントヒータ20の輻射熱は下部のフィン7aに多く付着した霜を溶かすために大部分が消費されて、冷却器7の上部に熱を伝えるまでに時間を要する。
また、冷却器7の上方に送風機9が設けられて、冷却器収納室8の側方に冷蔵室戻りダクト14が設けられた構成において、貯蔵室へ冷気を送風する運転時を検討する。この場合、冷蔵室戻り冷気43は、送風機9の昇圧によって冷却器7内に流入するが、冷却器7の冷気流入側(下部)にあるフィン7aは流出側(上部)のフィンピッチより狭く構成していることから、鎖線で示す領域Aに集中的に着霜する。この結果、冷蔵室戻り冷気43は、領域Aよりも通風抵抗が小さいサイドプレート7bよりも外側の領域へと流れてしまい、流れ込んだ高湿の冷蔵室戻り冷気43が冷却器7で熱交換せずに、そのまま送風機9に至ることによって、送風機9に露付きが発生してしまう。この状態で送風機9を運転すると、付着した露が冷却されて凍結する場合も想定される。
以上を踏まえて、本実施形態の冷却器についてさらに説明する。図7において、冷却器7はフィン7aが複数枚挿入された冷媒配管40を、上下方向に複数段となるように蛇行状に構成している。冷媒配管40の両端に位置して、上段と下段を接続する略U字状の湾曲部は、サイドプレート7b,7cでそれぞれ支持されており、外形が略矩形状の冷却器7が構成されている。この冷媒配管40の一端にはアキユームレータ40aが取り付けられている。
パイプヒータ41は、冷却器7に接触又は近接するように配置されており、一例として上段と下段のフィン7aの隙間に位置するように蛇行状に構成されている。さらパイプヒータ41の両端に位置して、上段と下段を接続する略U字状の湾曲部は、サイドプレート7b,7cでそれぞれ支持されている。パイプヒータ41は、一例としてアルミニウム配管内にコードヒータを挿入して形成されたものである。本実施形態では、図7に示すラジアントヒータ20及びパイプヒータ41によって冷却器7に付着した霜を融解する構成である。
図7中、破線で示した下部領域Aの部分では、冷媒配管40の流れ方向に配列したフィン7aの配列ピッチが他の部分より狭くなっている。そのため、下部領域A(冷気流入側)には集中的に着霜し易い着霜部44が形成される。
ベンドパイプ部(U字状部)を有して蛇行状に配置されたパイプヒータ41のうち、下部領域A部分の位置では、上下に位置するパイプヒータ41の間隔を他の部分よりも密としており、上部側(冷気流出側)では広い間隔としている。このパイプヒータ41の端部には、防水処理がされた接続部41aを介してリード線(図示せず)が接続されている。このパイプヒータ41は、冷却器7の前部と背部とに略対称となるように配置しており、ラジアントヒータ20とともに通電されて冷却器7に付着した霜を融解する。
冷却器収納室8の側方には、冷蔵室戻りダクト14が設けられている。冷蔵室戻り冷気43は、冷蔵室戻りダクト14内を降下して冷却器収納室戻り口42に至ると、送風機9によって昇圧されて冷却器7内に流入する。この冷却器7の冷気流入側(下部)にあるフィン7aは、流出側(上部)のフィンピッチよりも狭くしている。このフィンピッチが狭いフィン7aの領域(領域A)が集中的に着霜する着霜部44となる。本実施形態では、着霜部44に付着した霜は、上方よりも上下に位置するパイプヒータ41の間隔を密にしたパイプヒータ41と、下方近傍のラジアントヒータ20とで融解するため、着霜部44の霜は効率的に短時間で融解することができる。
なお、冷却器7のフィンピッチは、一例として通常5mmであるが、本実施形態の着霜部44では2.5mmピッチとし、上部側を最大10mmピッチとした。なお、このフィンピッチに限定されるものではなく、冷蔵庫の使用や使用能力等に応じて適宜変更可能である。
このように本実施形態によれば、フィンピッチを上部よりも狭くした着霜部44により多量の霜を付着させ、付着した霜をラジアントヒータ20とパイプヒータ41との両者で加熱することができるため、除霜時間を短縮することができる。
さらに、サイドプレート7b,7cの上部には、外側に延在する冷気遮蔽板45a,45bを設けている。これにより、冷蔵室戻り冷気43が、冷却器7を通過せずにサイドプレート7b,7cの外側を通って送風機9方向に流入することを防止でき、露の凍結による送風機9のロックを防止できる。
なお、サイドプレート7b,7cの冷気遮蔽板45a,45bは、冷却器収納室8壁面(内箱1b)に密着させてシール性を高めることが望ましいが、冷気遮蔽板45a,45bによってサイドプレート7b,7c外側の空間を昇圧させて、新たな冷気が大量に流入しない程度の圧力が保持できれば良い。
(実施形態2)
次に、図9に基づいて、実施形態2を説明する。図9は、本発明の実施形態2に係る冷却器と冷却器収納室の正面図である。
冷却器収納室8の側方には冷蔵室2から冷却器収納室8へ冷気を戻すための冷蔵室戻りダクト14が設けられている。この冷蔵室戻りダクト14は、冷気量制御手段の一例であるダンパ(図示せず)の切り替えによって、野菜室吹き出し口6cから野菜室6内へ流入する構成である(適宜図3参照)。この野菜室6内を冷却した冷気は、野菜室戻りダクト出口16a(図4参照)から冷却器収納室8に戻るようになっている。
この野菜室戻りダクト出口16aは、下側断熱仕切部34内に設けられており、冷却器収納室8の左右方向の中央よりも左側、つまりパイプヒータ41の接続部41aが位置するサイドプレート7b寄りに設けられている。そのため、冷却器7の左右にあるサイドプレート7b,7c側に流入する冷気量を比較すると、サイドプレート7b側に多く流入し、その分、冷却器7を通過せずにサイドプレート7bの外側を通過して送風機9側へ流入する冷気量が多くなり、送風機9へ露が付着しやすい。
そこで、本実施形態では、接続部41a側の冷気遮蔽板45aに、返し部45cを設けている。以下、その詳細を説明する。サイドプレート7b,7cの上部には外側に延在する冷気遮蔽板45a,45bが設けられている。この冷気遮蔽板45aは、サイドプレート7bの上部を折り曲げるか若しくは別体で設けられ、サイドプレート7bの外側にある空間の上部を遮蔽するものである。サイドプレート45aには、返し部45cが設けられている。この返し部45cは、サイドプレート45aと一体若しくは別体で形成されて上方から下方に向かった形状であり、冷却器収納室8の内壁を構成する内箱1bに、一部が接するか近傍に位置している。
この構成において、野菜室6からの戻り冷気は、下側断熱仕切部34に設けた野菜室戻りダクト出口16aから冷却器収納室8に戻る。それと同時に、冷蔵室2からの戻り冷気は、冷蔵室戻りダクト14を介して冷却器収納室8に戻る。図4には図示していないが、野菜室戻りダクト出口16aは冷却器収納室8の左側(サイドプレート7b側)に位置しているため、冷気の流入量は右側のサイドプレート7c側よりも多い。
そのため本実施形態では、冷気遮蔽板45aの先端に返し部45cを設けたことによって、サイドプレート7b側に流入してきた冷気が送風機9方向に流入することをより低減することができる。これにより、送風機9の露の付着量が減少し、それによって凍結することを防止できる。
本発明は以上説明したように構成されたものであるから、以下の効果を得ることができる。
すなわち、貯蔵室を形成する断熱箱体と、前記貯蔵室の背部で冷却器を収納する冷却器収納室と、前記貯蔵室と前記冷却器収納室を仕切る仕切部と、前記冷却器収納室内で前記冷却器の上方の送風機と、前記冷却器の下方投影位置のラジアントヒータと、前記冷却器に接触又は近接して配置されたパイプヒータと、前記冷却器の冷媒配管と、前記冷媒配管に配列されたフィンと、前記冷媒配管と前記パイプヒータを支持するサイドプレートと、を備え、前記冷却器の下部に位置する前記フィンの配列ピッチは、前記冷却器の上部の前記フィンの配列ピッチよりも狭くして、前記パイプヒータの上下方向の間隔を前記冷却器の上部よりも下部で密にして、前記サイドプレートの上部に冷気遮蔽板を設けた。
これにより、フィンピッチを狭くしたフィン部に集中的な着霜を行い、この部分を集中的に除霜できるので、他の部分への着霜を抑制するとともに、集中的な着霜部をパイプヒータとラジアントヒータとで効率的に加熱するので除霜時間が短縮され省電力化が可能となる。また、着霜によって通風抵抗が高くなり、冷気がサイドプレート外側方向に流れたとしても、冷気遮蔽板が設けられているので、送風機による冷気吸い込みが抑制され、送風機の露付き及び凍結を防止できる。
また、前記冷気遮蔽板は前記サイドプレートを曲げて形成した。
これにより、サイドプレートを曲げるだけで一体形成できるので、安価で簡易にサイドプレート外側から送風機へ至る冷気流れを抑制することができる。
できる。
また、前記冷気遮蔽板を樹脂材で形成する。
これにより、冷気遮蔽板自体が金属で形成されるよりも、冷却されることによる霜の付着を低減できる。
また、前記冷気遮蔽板の先端に返し部を設けた。
これにより、サイドプレート外側領域に大量の冷気が流入しても(例えば野菜室戻り冷気と冷蔵室戻り冷気の混合冷気)、返し部によって冷気は遮蔽されるため、冷気が送風機側に流入することを抑制することができる。
また、前記冷気返り部を上方から下方に延在する形状とした。
これにより、サイドプレート外側に大量の冷気が流入しても(例えば野菜室戻り冷気と冷蔵室戻り冷気の混合冷気)、返し部によって冷気流れは下方へと転向されるので、冷気が送風機側に流入することを抑制することができる。また、パイプヒータのリード線が返し部に接触して傷付けることを防止できる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1c…ネジ孔、5…下段冷凍室(貯蔵室)、7…冷却器、7a…フィン、7b,7c…サイドプレート8…冷却器収納室、10…断熱箱体、20…ラジアントヒータ、38…仕切部、41…パイプヒータ、41a…接続部、42…冷却器収納室戻り口、44…着霜部、45a,45b…冷気遮蔽板、45c…返し部

Claims (5)

  1. 貯蔵室を形成する断熱箱体と、
    前記貯蔵室の背部で冷却器を収納する冷却器収納室と、
    前記貯蔵室と前記冷却器収納室を仕切る仕切部と、
    前記冷却器収納室内で前記冷却器の上方の送風機と、
    前記冷却器の下方投影位置のラジアントヒータと、
    前記冷却器に接触又は近接して配置されたパイプヒータと、
    前記冷却器の冷媒配管と、
    前記冷媒配管に配列されたフィンと、
    前記冷媒配管と前記パイプヒータを支持するサイドプレートと、を備え、
    前記冷却器の下部に位置する前記フィンの配列ピッチは、前記冷却器の上部の前記フィンの配列ピッチよりも狭くして、前記パイプヒータの上下方向の間隔を前記冷却器の上部よりも下部で密にして、
    前記サイドプレートの上部に冷気遮蔽板を設けた、
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 請求項1記載の冷蔵庫において、
    前記冷気遮蔽板は前記サイドプレートを曲げて形成したことを特徴とする冷蔵庫。
  3. 請求項1記載の冷蔵庫において、
    前記冷気遮蔽板を樹脂材で形成したことを特徴とする冷蔵庫。
  4. 請求項2又は3記載の冷蔵庫において、
    前記冷気遮蔽板の先端に返し部を設けたことを特徴とする冷蔵庫。
  5. 請求項4記載の冷蔵庫において、
    前記返し部を上方から下方に延在する形状としたことを特徴とする冷蔵庫。
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