JP6799853B2 - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP6799853B2
JP6799853B2 JP2016243373A JP2016243373A JP6799853B2 JP 6799853 B2 JP6799853 B2 JP 6799853B2 JP 2016243373 A JP2016243373 A JP 2016243373A JP 2016243373 A JP2016243373 A JP 2016243373A JP 6799853 B2 JP6799853 B2 JP 6799853B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cooler
cooling chamber
chamber
air passage
air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016243373A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2018096647A (ja
Inventor
悠太 鈴木
悠太 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aqua Co Ltd
Original Assignee
Aqua Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aqua Co Ltd filed Critical Aqua Co Ltd
Priority to JP2016243373A priority Critical patent/JP6799853B2/ja
Publication of JP2018096647A publication Critical patent/JP2018096647A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6799853B2 publication Critical patent/JP6799853B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Description

本発明は、冷却器を備え、冷蔵室および冷凍室を含む貯蔵室内に食品等を冷却保存または冷凍保存する冷蔵庫に関する。
一つの冷却器によって冷却された空気を、例えば、冷蔵室と冷凍室等、保冷温度の異なる複数の貯蔵室に強制循環させる、いわゆる間接冷却方式冷蔵庫がある(例えば、特許文献1)。
この種の冷蔵庫は、冷却器で冷却された空気を送風機で送り出して、冷蔵室および冷凍室等の各貯蔵室にそれぞれ供給している。そして、各貯蔵室に供給された空気は、ダクトおよび戻り風路を介して、冷却器の下方に戻るようになっている。
特開平11−023130号公報
しかしながら、特許文献1のような冷蔵庫は、冷却器の支持部を冷却室の両方の側面から中央部に向かって突出させ、冷却器の両端部を支持部により支持している。冷却室は、冷却器を収納するために必要なスペースしか確保されていないため、戻り風路を介して冷却器の下方に戻った空気は、支持部の下方周辺で滞留することになる。その結果、支持部の下方周辺では、冷却器に着霜が発生しやすい傾向がある。冷却器の下部には、除霜用のヒーターが設けられているが、支持部の下方周辺まではヒーターの熱が届きにくく、冷却器の着霜を緩和することは困難であった。
そこで、本発明は、いわゆる間接冷却方式冷蔵庫において、冷却器の着霜を緩和することが可能な冷蔵庫を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る冷蔵庫は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本発明は、貯蔵室と、前記貯蔵室に供給される空気を冷却する冷却器と、前記貯蔵室と連通し、前記冷却器の支持部を備え、前記支持部に支持されて前記冷却器が収納される冷却室と、前記冷却室と前記貯蔵室との間を仕切る仕切板を備え、前記貯蔵室への前記空気の供給風路を形成する供給風路形成部と、前記仕切板に配置され、前記冷却器で冷却された空気を前記冷却室から前記供給風路へと送り出す送風機と、を備え、前記仕切板には、前記支持部の周辺に対向する位置に、前記送風機により送り出された前記空気の一部を前記冷却器へ供給するための開口部が形成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、冷却器で冷却された空気は、送風機によって供給風路形成部の供給風路へと送り出される。しかし、供給風路形成部の仕切板には、支持部の周辺に対向する位置に開口部が形成されているため、送風機により送り出された空気の一部は、冷却器における支持部の周辺の部分に供給される。したがって、貯蔵室内を循環した空気が支持部の周辺に戻り、滞留した場合でも、この滞留した空気は、開口部から供給される冷却された空気により冷却されることになる。その結果、冷却器の着霜を緩和することが可能な冷蔵庫を提供することができる。
また、本発明は、前記支持部は、前記貯蔵室の正面側から見て、前記冷却室の両側の内側面に設けられており、前記開口部は、前記両側の内側面に設けられた前記支持部の周辺に対向する位置に形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、開口部は、冷却室の両側の内側面に設けられた支持部の周辺に対向する位置に形成されているので、貯蔵室内を循環して冷却室に戻り、内側面と支持部に囲まれた領域に滞留する空気は、開口部から供給する冷却された空気により冷却される。したがって、冷却器の着霜を緩和することが可能な冷蔵庫を提供することができる。
また、本発明は、前記冷却器は、前記冷却室に収納された状態において、前記冷却室の両側の内側面のそれぞれに対向する側板と、前記側板に介挿されたチューブとを備え、前記チューブの端部は、前記側板よりも前記内側面側に突出しており、前記支持部は、前記側板よりも前記内側面側に突出した前記端部を支持する位置に設けられており、前記開口部は、前記貯蔵室の正面側から見て、前記支持部よりも下方の領域に対向する位置に形成されている、ことを特徴とする。
本発明によれば、開口部は、側板よりも冷却室の内側面側に突出した冷却器の端部を支持する支持部よりも、下方の領域に対向する位置に形成されている。そのため、側板と、内側面と、支持部とによって囲まれた領域に滞留する空気は、開口部から供給する冷却された空気により冷却される。したがって、冷却器の着霜を緩和することが可能な冷蔵庫を提供することができる。
また、本発明は、前記貯蔵室の内部の空気を前記冷却室に戻す戻り風路を備え、前記戻り風路の戻り口は、前記貯蔵室の正面側から見て、前記支持部よりも下方であって、前記側板と前記内側面との間の領域もしくは当該領域の近くに設けられている、ことを特徴とする。
本発明によれば、戻り風路の戻り口からの空気が、支持部よりも下方であって、冷却器の側板と冷却室の内側面との間の領域もしくは当該領域の近くに供給されるので、戻り口からの空気は、開口部から供給する冷却された空気により冷却される。したがって、冷却器の着霜を緩和することが可能な冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施形態の冷蔵庫全体を概略的に示す斜視図である。 冷蔵庫の上扉と下扉とを取り外した状態の正面図である。 図2におけるA−A断面を示す側面断面図である。 ダクト板、供給風路形成部、および冷却器を展開して示す斜視図である。 ダクト板およびマルチダクトを取り外した状態の冷蔵庫の内部を示す正面図である。 冷蔵庫の風路構成を模式的に示した平面図である。 冷蔵庫の風路構成を模式的に示した断面図である。 ダクト板を取り外した冷凍室を拡大した図である。 図7の状態から供給風路形成部を取り外した冷却室を示す図である。 供給風路形成部と冷却器との位置関係を示す図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
(冷蔵庫の全体構成について)
図1は、本発明の実施形態の冷蔵庫全体を概略的に示す斜視図である。図2は、冷蔵庫の上扉と下扉とを取り外した状態の正面図である。図3は、冷蔵庫の図2におけるA−A断面を示す側面断面図である。図4は、ダクト板、供給風路形成部、および冷却器を展開して示す斜視図である。図5は、ダクト板およびマルチダクトを取り外した状態の冷蔵庫の内部を示す正面図である。図1から図5を参照して冷蔵庫の全体構成について説明する。
図1に示すように、本発明の実施形態の冷蔵庫1は、冷蔵庫本体2と、冷蔵庫本体2の前方に設けられた片開き式の上扉3aおよび下扉3bとを備える。冷蔵庫本体2は、図2に示すように、その内部に食品等の貯蔵室として、上段に冷凍室5を備え、下段に冷蔵室6を備える。上扉3aは、冷凍室5の開口部5aを開閉し、下扉3bは冷蔵室6の開口部6aを開閉する。
図3に示すように、冷蔵庫本体2は、外箱2aと、内箱2cと、断熱材2bと、から構成されている。外箱2aは、鋼板で形成され、上扉3a及び下扉3b側に開口部を有している。内箱2cは、合成樹脂で形成され、外箱2a内に外箱2aと間隙を有して配設されている。内箱2cは、外箱2aと同様に、上扉3a及び下扉3b側に開口部を有している。断熱材2bは、発泡ポリウレタンで形成され、外箱2aと内箱2cとの間隙に充填される。
内箱2cの内部には、断熱仕切壁4が配設されており、内箱2cの内部を冷凍室5と冷蔵室6とに仕切っている。冷凍室5及び冷蔵室6の内部には、食品等を収納するための棚7が配設されている。冷蔵室6の内部には、さらに、上部の収納容器8と、下部の収納容器9とが配設されている。図2には、棚7、収納容器8、および収納容器9の図示を省略している。上扉3aの冷凍室5側には、収納ポケット10が設けられている。下扉3bの冷蔵室6側には、収納ポケット11,12,13が設けられている。
冷凍室5の開口部5a側から見て冷凍室5の奥側には、冷凍室5と連通する冷却室20が設けられている。冷却室20には、貯蔵室としての冷凍室5および冷蔵室6に供給される空気を冷却するための冷却器30が配設されている。本実施形態に係る冷却器30は、伝熱管としての円管の内部を冷媒流路とし、管外を空気流路とする、いわゆるフィンチューブ式の熱交換器である(図4参照)。冷却器30においては、伝熱管の内部で液冷媒が蒸発することによって伝熱管外の空気を冷却している。冷却器30として、他の形式の熱交換器、例えば、扁平多孔管や異形管を用いた熱交換器等を採用することも、もちろん可能である。
冷却器30の下方には、冷却器30に付着した霜を融かして除去する除霜手段として、除霜ヒーター39が設けられている。除霜ヒーター39は、ガラス管で保護された電気抵抗加熱式のヒーターである。除霜手段として、例えば、電気ヒーターを利用しないホットガスデフロスト等、その他の方式の除霜手段を採用することも可能である。
冷蔵庫1の下部であって、冷蔵室6の開口部6a側から見て冷蔵室6の奥側には、機械室25が設けられている。機械室25には、冷媒を圧縮する圧縮器26、図示しない放熱器、及び図示しない放熱ファン等の部品が配置される。上述した冷却器30は、圧縮器21、図示しない放熱器、及び図示しないキャピラリーチューブ等の膨張弁に冷媒配管を介して接続されており、蒸気圧縮式の冷凍サイクル回路を構成する。本実施形態に係る冷蔵庫1では、冷凍サイクルの冷媒として、イソブタン(R600a)を用いている。
冷凍室5と冷却室20との間の連通開口部は、合成樹脂製の供給風路形成部40により仕切られている。図4に示すように、供給風路形成部40は、仕切板41を備えると共に、冷却室20から冷凍室5および冷蔵室6へ空気を供給するための供給風路42を形成する。供給風路形成部40の冷凍室5側には、開口部40aが形成されている。供給風路形成部40の開口部40aは、ダクト板60により覆われている(図3参照)。また、供給風路形成部40の開口部40aと反対側の背面側には、冷却器30が配置されている(図3参照)。
図4に示すように、供給風路形成部40の仕切板41には、冷却器30で冷却された空気を冷却室20から供給風路42へと送り出す送風機50が備えられている。送風機50は、回転式のプロペラファンと、ファンモータ(図示せず)と、風洞が形成されたケーシング51と、を有する軸流送風機である。送風機50として、例えば、ケーシングを備えない形式のプロペラファンとモータとの組み合わせや、シロッコファン等、その他の形式の送風機を採用しても構わない。
供給風路42は、供給風路形成部40の内部を仕切部40bにより仕切ることにより形成される空間である。供給風路形成部40の底面中央には、供給風路42と連通する供給口40cが形成されている。供給口40cは、図3に示すように、冷蔵庫1の正面から見て断熱仕切壁4の奥側に形成された供給路4aと連通している。したがって、冷却室20に配置された冷却器30で冷却された空気は、送風機50によって送り出され、供給風路42、供給口40c、および断熱仕切壁4の供給路4aを通って、冷蔵室6側へと供給される。また、図4に示すように、供給風路形成部40の底面には、供給口40cの両側に、戻り口40dが形成されている。戻り口40dは、冷却室20と連通している。さらに、供給風路形成部40の仕切板41には、送風機50から送り出された空気を、冷却室20に供給する開口部43が形成されている。開口部43の詳細については後述する。
ダクト板60は、合成樹脂で形成されている。図2から図4に示すように、ダクト板60には、ダクト板60を貫通する複数の吹出口61と、複数の戻り口62が形成されている。冷却器30で冷却され、送風機50によって送り出された空気は、供給風路形成部40の供給風路42を通って、ダクト板60の吹出口61から吹き出され、冷凍室5内を冷却する。また、冷凍室5内を循環した空気は、ダクト板60の、戻り口62から供給風路形成部40に入り、戻り口40dを介して、供給風路形成部40の戻り口40dを介して、冷却室20に収納された冷却器30へと到達することになる。
図2および図3に示すように、冷蔵室6の開口部6aから見て、冷蔵室6の奥側には、マルチダクト70が配置されている。マルチダクト70の内部には、図2に点線で示すように、ダクト70aが設けられている。ダクト70aは、断熱仕切壁4の供給路4aと連通しており、冷却器30で冷却され、送風機50によって送り出された空気の供給路として用いられる。図2および図3に示すように、マルチダクト70の正面には、ダクト70aと連通する吹出口71〜73が形成されている。また、マルチダクト70の底面側にはダクト70aと連通する吹出口74が形成されている。したがって、冷却室20に配置された冷却器30で冷却された空気は、送風機50によって送り出され、供給風路形成部40の供給風路42、供給口40c、および断熱仕切壁4の供給路4aを通って、マルチダクト70のダクト70aに供給される。さらに、ダクト70aに供給された空気は、吹出口71〜74を介して、冷蔵室6に供給されることになる。
また、図2に示すように、断熱仕切壁4に近い位置のマルチダクト70の両側面には、戻り口75が形成されている。戻り口75は、マルチダクト70の背面側に形成された凹部77と連通している。図5は、ダクト板60およびマルチダクト70を取り外した状態の冷蔵庫1の内部を示す正面図である。図5に示すように、マルチダクト70の背面側の冷蔵室6の内壁には、マルチダクト70の形状に対応した形状の凹部77が形成されている。凹部77は、マルチダクト70の収容部として機能すると共に、戻り口75から戻る空気の戻り風路としても機能する。冷蔵室6の天面、すなわち、断熱仕切壁4の下面には、戻り口76が形成されている。
図5に点線で示すように、断熱仕切壁4の奥側には、冷却室20と連通する開口領域4bが設けられている。上述した供給路4aは、この開口領域4b内に設けられている。図3に実線で、また図5に点線で示すように、冷蔵庫1の正面から見て開口領域4bの両端部側には、凹部77と共に戻り風路として機能するダクト4cが設けられている。ダクト4cは、上面4c1と下面4c2に開口が形成されており、ダクト4cの下面4c2は戻り口76と連通し、ダクト4cの上面4c1は冷却室20と連通している。
したがって、マルチダクト70の戻り口75から流入する空気は、凹部77、戻り口76、ダクト4cを介して冷却室20に戻ることになる。図3に示すように、ダクト4cの上面4c1の開口は、冷却器30の背面側の下部に位置しており、冷蔵室6からの空気は、冷却器30の背面側の下部に戻ることになる。
ダクト板60およびマルチダクト70には、図示しないスライド式等のダンパが設けられており、ダンパを開閉することにより、供給風路42からダクト70aに空気を流すか否かを調節することができる。また、ダンパの適切な開閉動作を行うことにより、冷凍室5および冷蔵室6に供給する冷気の流量を調節することができる。
(冷蔵庫の空気の流れについて)
図6は、冷蔵庫1の風路構成を模式的に示した平面図である。図7は、冷蔵庫1の風路構成を模式的に示した断面図である。図6および図7を参照して、冷蔵庫1における空気の流れについて説明する
冷却室20において冷却器30により冷却された空気は、図6および図7に示すように、送風機50によって、実線の矢印A方向に送り出される。矢印A方向に送り出された空気は、供給風路形成部40の供給風路42を通り、ダクト板60の吹出口61を介して、実線の矢印C方向に流出し、冷凍室5に供給される。冷凍室5内を移動した空気は、図6および図7に示した点線の矢印Dの方向に戻り、ダクト板60の戻り口62を介して供給風路形成部40に流入し、供給風路形成部40の戻り口40dを介して冷却室20に戻る。
送風機50によって送り出された空気は、供給風路形成部40の供給風路42を通って、図7に示す実線の矢印B方向に進み、供給風路形成部40の供給口40c、および断熱仕切壁4の供給路4aを通って、マルチダクト70のダクト70aに供給される。ダクト70aに供給された空気は、ダクト70aの内部を実線の矢印E方向に進み、進む過程において、マルチダクト70の吹出口71〜74を介して実線の矢印F方向に流出し、冷蔵室6に供給される。冷蔵室6を移動した空気は、図6に示すように、点線の矢印Gのようにマルチダクト70の戻り口75に流入する。流入した空気は、点線の矢印Hの方向に、マルチダクト70の背面の凹部77、戻り口76、およびダクト4cを通って、冷却室20に収納された冷却器30の背面側の下部に戻る。
以上のように、本実施形態の冷蔵庫1においては、1台の冷却器30により冷却された空気が、冷凍室5および冷蔵室6に供給され、その後、冷凍室5および冷蔵室6から冷却室20に戻り、再び冷却器30により冷却されて空気の循環が行われる
(供給風路形成部の開口部について)
図8は、ダクト板60を取り外した冷凍室5を拡大した図である。図9は、図7の状態から供給風路形成部40を取り外した冷却室20を示す図である。図10は、供給風路形成部40と冷却器30との位置関係を示す図である。図8から図10を参照しつつ、供給風路形成部40の開口部43について説明する。
図8に示すように、供給風路形成部40の仕切板41には、冷却室20と連通する開口部43が2ヵ所に形成されている。開口部43を形成したことにより、送風機50により送り出された空気の一部は、開口部43を介して冷却室20に収納された冷却器30へ供給される。
図9に示すように、冷却室20には、冷却器30が収納されている。冷却器30は、いわゆるフィンチューブ式の熱交換器であり、蛇行状に曲げられたアルミニウム製のチューブ31を有している。チューブ31は、直管部32と、直管部32を連結するU字部33とを備えている。チューブ31の一端には、入口チューブ31aが連結されている(図4参照)。入口チューブ31aに連結されたチューブ31は、U字部33および直管部32が順に繰り返して連なり、チューブ31の他端には、出口チューブ31bが連結されている。出口チューブ31bには、液冷媒を貯留するアキュームレータ36が取り付けられる。
チューブ31の直管部32は、両端部においてアルミニウム製の側板34に介挿されており、両端部の側板34の間には、直管部32にアルミニウム製の板材からなるフィン(図示せず)が複数取り付けられる。
冷蔵庫1における冷凍サイクル中に、冷却器30が組み込まれると、入口チューブ31aを通じて流入する冷媒は、冷却器30内で蒸発し、ガス化して、出口チューブ31bを通じて、アキュームレータ36に流入する。アキュームレータ36では、冷却器30において十分にガス化し切れなかった液冷媒が溜められ、完全にガス化した冷媒のみがアキュームレータ36を通って図3に示す圧縮器26に戻される。
図9に示すように、冷凍室5の正面側から見て、冷却室20の両側の内側面20aには、冷却室20の中央部側に向かって突出したリブ状またはフランジ状の支持部37が、冷却室20を形成する内箱2cに一体に形成されている。図9に示すチューブ31の端部31cは、側板34よりも冷却室20の内側面20a側に突出した直管部32とU字部33とから構成されており、支持部37は、この端部31cを支持する位置に設けられている。支持部37は、冷却室20の奥行き方向における冷却器30の幅W(図4参照)とほぼ等しい幅を有している。その結果、図9に矢印Iで示す方向からの空気の流れは、支持部37によって遮られることになる。上述したように、ダクト4cの上面の開口は、冷却器30の背面の下方に位置している。つまり、ダクト4cの上面4c1の開口は、上記領域Jもしくは領域Jの近くに設けられている。したがって、ダクト4cの上面4c1の開口から排出される空気は、支持部37よりも下方の領域Jにおいて滞留する傾向にある。
しかしながら、開口部43は、図10に示すように、冷凍室5の正面側から見て、支持部37よりも下方の領域Jに対向する位置に形成されている。したがって、ダクト4cの上面の開口から排出される空気が、領域Jにおいて滞留したとしても、開口部43からは、送風機50により送り出された冷却された空気の一部が、矢印Kで示すように領域Jに直接供給される。そのっか、領域Jにおいて滞留した空気は、ダクト4cの上面4c1の開口から排出される空気を冷却することができる。その結果、領域Jにおける着霜の発生を緩和することができる。
冷却器30の下方には、除霜手段として除霜ヒーター39が設けられているが、除霜ヒーター39の熱は、領域Jに届きにくく、霜が溶けにくい。しかしながら、領域Jには、開口部43から冷却された空気の一部が直接供給されるので、着霜を予防することができる。
開口部43を大きくし過ぎると、冷却器30によって冷却された空気の多くが開口部43から流出し、供給風路42への空気の供給量が減少するため、冷凍室5および冷蔵室6が冷却されなくなってしまう。したがって、開口部43は大きくし過ぎないことが重要であり、一例としては、10mm×10mm程度の大きさにすることが好ましい。
開口部43の位置は、支持部37の周辺に対向する位置であれば、特に限定される訳ではなく、除霜ヒーター39あるいはダクト4cの戻り口等の位置に応じて適宜変更することが可能である。
以上のように本発明によれば、仕切る仕切板41における、支持部37の周辺に対向する位置に、送風機50により送り出された空気の一部を冷却器30へ供給するための開口部43を形成したので、冷却器30の着霜を良好に緩和することが可能である。
以上、本発明の実施形態に係る冷蔵庫1について説明したが、本発明は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の変更が可能である。
以上のように、本発明によれば、冷却器30により冷却された空気を、冷蔵庫1内で循環させる場合でも、冷却器30の着霜を良好に緩和することが可能な冷蔵庫を提供できるので、この種の冷蔵庫の製造産業分野において、好適に利用される可能性がある。
1 冷蔵庫
2 冷蔵庫本体
5 冷凍室
6 冷蔵室
20 冷却室
30 冷却器
37 支持部
40 供給風路形成部
43 開口部
50 送風機

Claims (2)

  1. 貯蔵室と、
    前記貯蔵室に供給される空気を冷却する冷却器と、
    前記貯蔵室と連通し、前記冷却器の支持部を備え、前記支持部に支持されて前記冷却器が収納される冷却室と、
    前記冷却室と前記貯蔵室との間を仕切る仕切板を備え、前記貯蔵室への前記空気の供給風路を形成する供給風路形成部と、
    前記仕切板に配置され、前記冷却器で冷却された空気を前記冷却室から前記供給風路へと送り出す送風機と、を備え、
    前記冷却器は、前記冷却室に収納された状態において、前記冷却室の両側の内側面のそれぞれに対向する両側の側板と、前記両側の側板に介挿されたチューブとを備え、前記チューブの端部は、前記両側の側板よりも前記両側の内側面側に突出しており、
    前記支持部は、前記貯蔵室の正面側から見て、前記冷却室の前記両側の内側面であって、前記両側の側板よりも前記両側の内側面側に突出した前記端部を支持する位置にそれぞれ設けられており、
    前記仕切板には、前記それぞれの支持部の周辺に対向する両側の位置であって、前記貯蔵室の正面側から見て、前記それぞれの支持部よりも下方の領域に対向するそれぞれの位置に、前記送風機により送り出された前記空気の一部を前記冷却器へ供給するための開口部がそれぞれ形成されている、
    ことを特徴とする冷蔵庫。
  2. 前記貯蔵室の内部の空気を前記冷却室に戻す戻り風路を備え
    前記戻り風路の戻り口は、前記貯蔵室の正面側から見て、前記支持部よりも下方であって、前記側板と前記内側面との間の領域もしくは当該領域の近くに設けられている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の冷蔵庫。
JP2016243373A 2016-12-15 2016-12-15 冷蔵庫 Active JP6799853B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016243373A JP6799853B2 (ja) 2016-12-15 2016-12-15 冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016243373A JP6799853B2 (ja) 2016-12-15 2016-12-15 冷蔵庫

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2018096647A JP2018096647A (ja) 2018-06-21
JP6799853B2 true JP6799853B2 (ja) 2020-12-16

Family

ID=62633417

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016243373A Active JP6799853B2 (ja) 2016-12-15 2016-12-15 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6799853B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2020094753A (ja) * 2018-12-13 2020-06-18 アクア株式会社 冷蔵庫

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS56175689U (ja) * 1980-05-30 1981-12-25
US5809799A (en) * 1997-06-06 1998-09-22 Daewoo Electronics Co., Ltd. Refrigerator having a device for generating an air curtain
JP2005076921A (ja) * 2003-08-28 2005-03-24 Sanyo Electric Co Ltd 冷蔵庫
JP5847626B2 (ja) * 2012-03-26 2016-01-27 ハイアールアジア株式会社 冷蔵庫及びその運転方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2018096647A (ja) 2018-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI675173B (zh) 冰箱
JP5313857B2 (ja) 冷蔵庫
TW201825844A (zh) 冰箱
KR20100085612A (ko) 냉장고
JP5847198B2 (ja) 冷蔵庫
JP6678542B2 (ja) 冷蔵庫
JP2017072336A (ja) 冷蔵庫
JP2016031165A (ja) 冷蔵庫
JP7126675B2 (ja) 冷蔵庫
KR20110086413A (ko) 냉장고
JP2007093153A (ja) 冷蔵庫
KR102572073B1 (ko) 증발기 및 이를 갖는 냉장고
JP6799853B2 (ja) 冷蔵庫
JP7140547B2 (ja) 冷蔵庫
JP2017146023A (ja) 冷蔵庫
JP6766298B2 (ja) 冷蔵庫
JP6607745B2 (ja) 冷蔵庫
CN112204320B (zh) 冰箱
JP6587477B2 (ja) 冷蔵庫
JP6765717B2 (ja) 冷蔵庫
JP2016205778A (ja) 冷蔵庫
JP6584525B2 (ja) 冷蔵庫
TWI822453B (zh) 冰箱
JP2019020004A (ja) 冷蔵庫
JP7029158B2 (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190614

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200318

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200421

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200619

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20201104

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20201116

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6799853

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250