JP2018109501A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2018109501A
JP2018109501A JP2017237302A JP2017237302A JP2018109501A JP 2018109501 A JP2018109501 A JP 2018109501A JP 2017237302 A JP2017237302 A JP 2017237302A JP 2017237302 A JP2017237302 A JP 2017237302A JP 2018109501 A JP2018109501 A JP 2018109501A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
compartment
damper
refrigerator
duct
cold air
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2017237302A
Other languages
English (en)
Inventor
雄人 乾
Yuto INUI
雄人 乾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Original Assignee
Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd filed Critical Panasonic Intellectual Property Management Co Ltd
Publication of JP2018109501A publication Critical patent/JP2018109501A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】冷蔵室ダクトに生じる結露水問題を解消して信頼性を高めた冷蔵庫の提供。
【解決手段】冷蔵室ダクト28を構成するダクト部材28aの通路部21を覆う断熱シート38の冷蔵室ダンパ37より上方部分に当該冷蔵室ダンパ範囲外に向けて排水する排水用部材40を設けた構成としてある。これにより、ダクト部材の通路部を覆う断熱シートの背面に結露が発生して当該結露水が垂れ落ちることがあったとしても、この結露水は排水用部材に受け止められて冷蔵室ダンパ範囲外へと排出されることになる。したがって、結露水が冷蔵室ダンパ部分に侵入してダンパ動作に支障を来すようなことを未然に防止することができる。
【選択図】図11

Description

本発明は冷蔵庫の冷蔵室ダクト構成に関するものである。
一般に冷蔵庫は、冷蔵庫本体背面の冷却室で冷気を生成し、その冷気を冷却ファンにより冷蔵室に循環させて冷蔵室内の食品を冷却するが、冷蔵室に供給する冷気はダンパで制御するようになっている。そして、このダンパは冷蔵室の背面に設けた冷蔵室ダクトの下部に組み込んである(例えば、特許文献1参照)。
図33は特許文献1に記載されている冷蔵庫の冷蔵室ダクト構成を示し、この冷蔵室ダクト100は、発泡スチロール等の断熱材からなるダクト部材101とその表面を覆う樹脂製のダクトカバー102とからなり、そのダクト部材101に形成されている通路部103の下部に冷蔵室ダンパ104を組み込んでダンパカバー105で覆い、これを冷蔵室背面壁にシール部材106を介して装着してある。
特開2015−55363号公報
しかしながら、上記構成の冷蔵庫は、シール部材106を介して冷蔵室内の冷気が通路部103内に漏れ、結露する場合がある。そのため、最近ではダクト部材101の背面、すなわち冷蔵室背面壁側に断熱シートを貼り付けて通路部103を覆い、冷蔵室内から冷気が漏れたとしても当該漏れた冷気が通路部103内に侵入しないようにしてある。
しかしながら、この場合、前記冷蔵室内から漏れた冷気は通路部103を覆った断熱シートの背面側に回り込んで結露し、これが場合によっては垂れ落ちてダンパカバー105とダクト部材101との接合部から冷蔵室ダンパ104部分に侵入し、ダンパ動作に支障を来たす等、信頼性を損なうようなことがあった。
本発明はこのような課題を解決したもので、冷蔵室ダクトに生じた結露水が冷蔵室ダンパ部分へ侵入するのを防止して信頼性を高めた冷蔵庫の提供を目的としたものである。
本発明は、上記目的を達成するため、冷蔵室ダクトを構成するダクト部材の通路部を覆う断熱シートの冷蔵室ダンパより上方部分に当該冷蔵室ダンパ範囲外に向けて排水する排水用部材を設けた構成としてある。
これにより、ダクト部材の通路部を覆う断熱シートの背面に結露が発生して当該結露水が垂れ落ちることがあったとしても、この結露水は排水用部材に受け止められて冷蔵室ダンパ範囲外へと排出されることになる。したがって、結露水が冷蔵室ダンパ部分に侵入してダンパ動作に支障を来すようなことを未然に防止することができる。
本発明は、上記構成により、冷蔵室ダクト内に結露が生じてダンパ動作に支障を来すようなことを防止でき、信頼性が高く冷却効率の高い冷蔵庫を提供することができる。
本発明の実施の形態1における冷蔵庫の斜視図 同冷蔵庫の内部を示す正面図 同冷蔵庫の断面図 同冷蔵庫の冷気流れを説明する説明図 同冷蔵庫の冷凍室を示す正面図 同冷蔵庫の冷却室を示す断面図 同冷蔵庫の野菜室ダクトと冷蔵室戻りダクトを示す断面図 同冷蔵庫の冷蔵室を示す断面図 同冷蔵庫の冷蔵室を示す分解斜視図 同冷蔵庫の冷蔵室内におけるチルド室の後方部を背部から見た斜視図 同冷蔵庫の冷蔵室ダクトを背部から見た斜視図 同冷蔵庫の冷蔵室ダクトの要部背面を示す拡大斜視図 同冷蔵庫の貯蔵室ダクトを背部から見た分解斜視図 (a)同冷蔵庫の冷蔵室ダクトの水平断面図、(b)同冷蔵室ダクトの吐出口を示す説明図 同冷蔵庫の製氷室、第二冷凍室を開いたときの斜視図 同冷蔵庫の製氷室、第二冷凍室の受け皿と冷凍室カバーとを示す斜視図 同冷蔵庫冷凍室カバーの要部を示す拡大斜視図 同冷蔵庫の製氷室、第二冷凍室の受け皿と冷凍室カバーとを示す平面図 同冷蔵庫の第二冷凍室の受け皿を示す断面図 同冷蔵庫の冷却室部分を示す分解斜視図 同冷蔵庫の冷却室カバーを一部残して冷却室を冷却室側から見た斜視図 同冷蔵庫の冷却室カバーと野菜室ダクトとの関係を冷凍室側から見て示す正面図 図22のA−A断面図 同冷蔵庫の冷却室カバーと野菜室ダクトとの関係を冷凍室側から見て示す斜視図 同冷蔵庫の冷却器を取り外して冷却室を背部から見た斜視図 同冷蔵庫の冷却器を取り外して冷却室を背部から見た正面図 同冷蔵庫の冷却室構成部品の分解斜視図 同冷蔵庫の冷却室の要部を示す拡大断面図 同冷蔵庫の冷却室カバーと冷凍室ダンパ―とを分解して示す斜視図 同冷蔵庫の冷却室カバーによる冷凍室ダンパ―の保持構成の一部を示す拡大斜視図 同冷蔵庫の冷凍室ダンパ―を示す拡大斜視図 同冷蔵庫の冷凍室ダンパを示す断面図 従来の冷蔵庫の冷蔵室ダクトを示す斜視図
第1の発明は、冷蔵室を設けた冷蔵庫本体と、前記冷蔵室に供給する冷気を生成する冷却室と、前記冷却室からの冷気を前記冷蔵室へと案内する冷蔵室ダクトと、前記冷蔵室ダクトに設けた冷蔵室ダンパとを備え、前記冷蔵室ダクトは断熱材からなるダクト部材とその表面を覆う樹脂製のダクトカバーと、前記ダクト部材に装着したダンパカバーと、前記ダクト部材に形成されている通路部を覆う断熱シートとからなり、かつ、前記ダクト部材の通路部を覆う断熱シートの冷蔵室ダンパ上方部分には当該冷蔵室ダンパ範囲外に向けて排水する排水用部材を設けた構成としてある。
これにより、ダクト部材の通路部を覆う断熱シートの背面に結露が発生して当該結露水
が垂れ落ちることがあったとしても、この結露水は排水用部材に受け止められて冷蔵室ダンパ範囲外へと排出されることになる。したがって、結露水が冷蔵室ダンパ部分に侵入してダンパ動作に支障を来すようなことを未然に防止することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記排水用部材は冷蔵室ダクトに隣接して設けた冷蔵室戻りダクトに向けて排水する構成としてある。
これにより、排水用部材で受け止めた結露水は冷蔵室ダクトへと案内することができるので支障なく処理することができる。
第3の発明は、第1または第2の発明において、前記断熱シートはダンパカバーの上部まで覆うようにダクト部材に貼り付けた構成としてある。
これにより、ダンパカバー上端部とダクト部材との接合部分から冷蔵室ダンパ部分への結露水侵入を確実に防止できると同時にダクトカバーをダクト部材下部の通路部に嵌め込むだけの構成としても当該ダクトカバーをダクト部材に確実に装着固定することができ、ダクトカバー固定部材を別途必要とせず構成の合理化と簡素化を図ることができる。
第4の発明は、第1〜第3の発明において、前記冷蔵室ダクトのダクト部材は冷蔵室ダンパ部分の前面壁を冷蔵室ダンパ部分より上部の前面壁厚より厚くした構成としてある。
これにより、冷却室からの低温冷気が最初に触れて強く冷却される冷蔵室ダンパ部分の前面温度が極端に低くなるのを防止でき、冷蔵室内に多くの外気が入り込むような使われ方をしても当該冷冷蔵室ダクトのダンパ部分での結露を抑制することができるとともに、冷蔵室内容積を大きくすることができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1〜図4は冷蔵庫の全体構成を説明する図、図5〜図7は冷却室と冷却室から各室への冷気供給構成を説明する図、図8〜図14は冷蔵室とその冷却構成を説明する図、図15〜図19は第二冷凍室の冷却構成を説明する図、図20〜図24は野菜室とその冷却構成を説明する図、図25〜図32は冷凍室の冷却構成を説明する図である。
<1−1.冷蔵庫の全体構成>
まず、図1〜図4を用いて、冷蔵庫500の全体構成を説明する。
図1〜図4において、本開示の実施の形態の冷蔵庫500は、前方が開口された冷蔵庫本体1を備える。冷蔵庫本体1は、金属製の外箱2と、硬質樹脂製の内箱3と、外箱2および内箱3の間に発泡充填された発泡断熱材4とで構成されている。冷蔵庫本体1は、内部が仕切板5,6等によって仕切られて形成された複数の貯蔵室を有する。また、冷蔵庫本体1の複数の貯蔵室は、冷蔵庫本体1と同様の断熱構成が採用された扉7,8,9,10,11で開閉自在に構成されている。本実施の形態では、扉7は、回動式の扉で構成され、扉7,8,9,10,11は、引出し式の扉で構成されている。
冷蔵庫本体1内に形成された複数の貯蔵室は、最上部の冷蔵室14と、冷蔵室14の下に設けられた小容量の冷凍室となる貯蔵室15(以下、第二冷凍室15と称す)と、その横に設けられた製氷室16と、第二冷凍室15および製氷室16の下に設けられた大容量の第一冷凍室18と、最下部に設けられた野菜室17とで構成されている。冷蔵室14には、複数の棚板20が設けられている。また、冷蔵室14の下部には、チルド室22が設けられている。
冷蔵室14は、冷蔵保存するための貯蔵室で、凍らない程度の低い温度、具体的には、通常1℃〜5℃に設定され冷却される。また、冷蔵室14内に設けられたチルド室22は、冷蔵室14よりは若干低めの1℃前後の温度に設定され冷却される。
野菜室17は、冷蔵室14と同等もしくは若干高い温度に設定される貯蔵室で、具体的には、2℃〜7℃に設定され冷却される。野菜室17は、野菜等の収納食品から発せられる水分により高湿度となるため、局所的に冷えすぎると結露することがある。そのため、野菜室17は、比較的高い温度に設定することで冷却量を少なくし、局所的な冷えすぎによる結露発生が抑制されるよう構成されている。
第一冷凍室18および第二冷凍室15は、冷凍温度帯に設定される貯蔵室で、具体的には、通常−22℃〜−18℃に設定され冷却される。なお、冷凍保存状態向上のため、例えば−30℃または−25℃などの低温に設定され冷却されることもある。
なお、第二冷凍室15は、冷凍温度帯から冷蔵温度帯まで冷却温度を切り替えることができる切替室として構成されていてもよい。
一方、図3に示すように、第一冷凍室18の背面には、冷却室23が設けられている。冷却室23には、冷気を生成する冷却器24と、冷気を各貯蔵室に供給する冷却ファン25とが設置されている。更に、図6に示すように、冷却器24の下方には、ガラス管ヒータ等で構成された除霜部26(以下、ガラス管ヒータ26と称す)が設けられている。
冷却器24においては、圧縮機27 と、コンデンサ(図示せず)と、放熱用の放熱パイプ(図示せず)と、キャピラリーチューブ(図示せず)とが環状に接続されて冷凍サイクルを構成している。圧縮機27によって圧縮された冷媒の循環によって各室の冷却が行われる。
冷却ファン25は、冷却器24の上方に設けられており、その下流側に連なる冷蔵室ダクト28、冷凍室ダクト29、野菜室ダクト30を介して、冷蔵室14、第一冷凍室18、野菜室17等に冷気を供給し、これら各貯蔵室を冷却するように構成されている。
以下、冷却室23、冷蔵室14、第一冷凍室18、第二冷凍室15、および野菜室17の構成について説明する。
<1−2.冷却室と冷気供給構成>
次に、図3および図5〜図7を用いて、冷却室と冷気供給構成について説明する。
冷却室23は、図3に示すように、第一冷凍室18の後方に設けられている。冷却室23は、図6に示すように、冷却室カバー31と内箱3とによって形成されている。冷却器24上方に冷却ファン25が位置するよう、冷却室カバー31の上部に、冷却ファン25が装着されている。また、図6に示すように、冷却室カバー31の前面側には、冷凍室カバー32が装着されて、冷却ファン25の下流側が冷凍室カバー32によって覆われている。また、冷凍室カバー32と冷却室23との間に、冷却ファン25の下流側と連通する、冷凍室ダクト29が形成されている。
図2〜図5に示すように、冷却ファン25の下流側では、冷蔵室14の冷蔵室ダクト28と、野菜室17の野菜室ダクト30とが、それぞれ異なる位置で別個に独立した形で接続されている。詳述すると、冷却ファン25の下流側の上部の上面は、図4等に示すように、冷蔵室14と第一冷凍室18とを仕切る仕切板5に設けられた第1冷気供給口33を介して、冷蔵室ダクト28につながっている。さらに、冷却ファン25の下流側の上部の側方には、図4および図21に示すように、第2冷気供給口34が設けられて、野菜室ダクト30が接続されている。すなわち、冷蔵室ダクト28と野菜室ダクト30とは、冷却室23に、それぞれ異なる位置で別個に独立して接続されている。冷却器24で生成された冷気は、冷却ファン25によって、第1冷気供給口33と第2冷気供給口34とに、別個に独立して供給され、冷蔵室ダクト28と野菜室ダクト30へと供給される。
なお、冷却器24の下方には、図6に示すように、ガラス管ヒータ26を覆うヒータカバー35が設置されている。ヒータカバー35は、例えば、断面が傘状の形状を有する。冷却室23の底面には、除霜水を外部に排出する排水口36が設けられている。
<1−3.冷蔵室とその冷却構成>
次に、図3および図8〜図14を用いて、冷蔵室とその冷却構成を説明する。
冷蔵室14は、冷蔵庫本体1の最上部に配置されている。図3および図8に示すように、冷蔵室14は、複数の棚板20を有している。また、冷蔵室14の後方に、冷蔵室ダクト28が設けられている。
冷蔵室ダクト28は、図9および図13等に示すように、発泡スチロールからなるダクト部材28aの冷蔵室側表面が、樹脂製のダクトカバー28bで覆われて構成されている。冷蔵室ダクト28は、冷蔵室14と第一冷凍室18との間を仕切る仕切板5の第1冷気供給口33を覆うように、冷蔵室14の背面に装着されて、冷却室23と連通するよう配置されている。図9および図11に示すように、ダクト部材28aの第1冷気供給口33に繋がる通路部21の下部には、冷蔵室ダンパ37が組み込まれている。また、ダクト部材28aの下部の背面側部分は、発泡スチロールからなるダンパカバー28cで嵌め込まれて冷蔵室ダンパ37が組み込まれている。冷蔵室ダンパ37は、ダンパフラップ37aと冷蔵ダンパ駆動用モータ37bとからなり、冷却室23から冷蔵室14への冷気供給量を制御する。
また、ダクト部材28aの背面側、すなわち冷蔵室14の背面壁と対向する部分には、図13に示すように、断熱性および弾力性を有する材料で形成された断熱シート38が貼り付けられている。冷蔵室ダクト28は、断熱シート38によって通路部21が気密に覆われた状態で冷蔵室14の背面壁内面に当接され取り付け固定されている。
断熱シート38は、図12に示すように、その下部がダクトカバー28bの上部とオーバーラップする様に貼り付けられている。断熱シート38の背面側の下部であって、冷蔵室ダンパ37が位置する部分より上方部分に、厚みのあるテープ状の排水用部材40が斜めに貼りつけられている。 排水用部材40は、ダクト部材28aの側面部まで廻り込ませて貼り付けられている。このような構成により、断熱シート38背面に結露が生じてこれが垂れ落ちてくるような場合に、排水用部材40によってこの結露水を受け止めて、冷蔵室ダンパ37の範囲外、本実施の形態では、冷蔵室ダクト28に隣接して設けられている冷蔵室戻りダクト58(図7および図20参照)へと排水することが可能となっている。
なお、冷蔵室ダクト28は、ダクト部材28aの、冷蔵室ダンパ37が設置される部分の壁厚が、最も厚くなるよう形成されている。また、冷蔵室ダクト28は、冷蔵室ダンパ37が設置される部分から上方に行くほど、ダクト部材28aの壁厚が薄くなるように形成されている。
また、ダクト部材28aの冷蔵室14側の表面を覆うダクトカバー28bの左右両側部には、図14(a)で示すように、ダクトカバー28bと一体形成された延出リブ28bbが、ダクトカバー28bの左右両端から左右両側に延出して設けられている。延出リブ28bbは、ダクト部材28aの側面部に設けられた側面吐出口28dが、正面側から視認できない位置および角度で配設されている。また、図14(b)に示すように、側面吐出口28dの下面には、冷気が上方へ流れるように傾斜させた傾斜面が設けられている。
<1−4.第二冷凍室及び製氷室とその冷却構成>
次に、図15〜図19を用いて、第二冷凍室15の冷却構成について説明する。
第二冷凍室15および製氷室16は、図1に示すように、互いに並設されて、第一冷凍室18の上方に設けられている。また、図15に示すように、第二冷凍室15および製氷室16は、扉8,9によって引き出されることが可能な、受け皿45および製氷皿46を、それぞれ有する。第二冷凍室15および製氷室16は、図16に示すように、冷凍室カバー32に設けられた、第二冷凍室用の冷気吹出し口43a(以下、単に、冷気吹出し口43aと称す)および製氷室用の冷気吹出し口43b(以下、製氷室用冷気吹出し口43bと称す)から、受け皿45および製氷皿46のそれぞれに、冷気が供給されるように構成されている。
冷凍室カバー32に設けられた、第二冷凍室用の冷気吹出し口43aおよび製氷室用冷気吹出し口43bの背面側には、冷気を吹き出す冷却ファン25が設けられている。冷却ファン25は、後述する野菜室ダクト30の設置等との関係から、図18で示すように、第二冷凍室15のセンターから製氷室16側に偏ったところに配置されている。このような構成により、第二冷凍室15の製氷室16側に多く冷気が供給される傾向がある。
そこで、本実施の形態では、図17に示すように、冷凍室カバー32の第二冷凍室用冷気吹出し口43aが設けられた部分は、第二冷凍室15側に突出させて、冷気ガイド部44が形成されている。冷気ガイド部44は、製氷室16側の端部とは反対側の端部に傾斜側面部を有する。冷気ガイド部44には、冷気吹出し口43aが設けられている。さらに、冷気吹出し口43aは、冷気吹出し口43aが設けられた冷気ガイド部44の傾斜側面部にも連続して形成されている。冷気吹出し口43aは、図16および図17に示すように、細分化されてスリット状に複数設けられている。
また、冷気吹出し口43aは、図17に示すように、冷気ガイド部44の前面および傾斜側面部とともに、下面にも冷気吹出し口43aaとして設けられている。
第二冷凍室15に設けられた受け皿45は、図18および図19に示すように、底面に複数のリブ45aが形成されている。受け皿45は、複数のリブ45aにより、冷気吹出し口43aからの冷気が、受け皿45の前方部分へ効率よく案内されるように構成されている。リブ45aの上面前方部分には、図18および図19に示すように、アルミニウム等の熱伝導良好な材料からなる冷却プレート47が設置されていてもよい。
<1−5.野菜室とその冷却構成>
次に、図3、図4および図20〜図24を用いて、野菜室とその冷却構成について説明する。
野菜室17は、図3に示すように、第一冷凍室18の下方の冷蔵庫本体1の最下部に配置されている。野菜室17には、第一冷凍室18と同様に、野菜室容器17aが扉10の引出し開閉に伴い、出し入れ自在となるように設けられている。野菜室17に冷気を供給する野菜室ダクト30は、図4および図20に示すように、冷却室23横の冷蔵室戻りダクト58前面に前後方向に重ね合うように配置されている。野菜室ダクト30は、その上部が、図4および図21に示すように、冷却室23に設けられた第2冷気供給口34に接続されている。
第2冷気供給口34は、上述したように、冷蔵室14への冷気供給口となる第1冷気供給口33とは別個に独立して形成されている。すなわち、第2冷気供給口34は、冷却室23の上方に位置する冷蔵室14と第一冷凍室18とを仕切る仕切板5より下方、より具体的には、図4に示すように、第一冷凍室18の背面投影面積内であって、冷却ファン25と実質的に同じ高さ位置、かつ、冷却ファン25の下流側部分に、設けられている。第2冷気供給口34に接続された野菜室ダクト30の下端は、野菜室17の上部において開口している。このような構成により、野菜室ダクト30から野菜室17に冷気が供給される。
野菜室ダクト30は、図21に示すようにその上端部の側部に開口74を有している。野菜室ダクト30は、開口74 が第2冷気供給口34と突き合うように、第2冷気供給口34に接続されている。この接続部近傍、具体的には冷却ファン25と実質的に同じ高さの範囲(冷却ファン25の上端から下端までの範囲)に、野菜室ダンパ75が組み込まれている。冷却ファン25は、冷却器24の上方に配置されているので、野菜室ダンパ75も、冷却器24の上方に位置している。
また、野菜室ダンパ75は、図20に示すように、冷蔵室戻りダクト58の前面に形成された、野菜室ダクト30の通路部となる凹状の通路用溝58bに嵌め込まれている。野菜室ダンパ75が嵌め込まれた状態の通路用溝58b前面に、野菜室ダクト30が嵌め込まれて装着されることにより、野菜室ダンパ75は、冷蔵室戻りダクト58と野菜室ダクト30との間で挟持固定されている。野菜室ダクト30および冷蔵室戻りダクト58は、発泡スチロール等の弾性力を有する材料で形成されており、その弾性力によって、両者間の気密性が確保されると同時に、野菜室ダンパ75の気密性も確保されるよう構成されている。
また、野菜室ダンパ75は、図22および図23に示すように、薄板からなるダンパフラップ75aと、ダンパフラップ75aを駆動させる野菜ダンパ駆動用モータ76とから構成されている。野菜ダンパ駆動用モータ76は、通路部21(図11および図13参照)の側部に設けられている。ダンパフラップ75aは、第一冷凍室18側に向って開くように、通路部21の前側に組み込まれている。ダンパフラップ75aの開閉によって、冷却室23から野菜室17への冷気供給量が制御される。なお、ダンパフラップ75aは、通路部21の前側ではなく、後側に設けられて、冷却室23側に向って開くように組み込まれていてもよい。
なお、野菜室17を冷却した後の冷気は、野菜室17の天井面に設けられた野菜室戻りダクト(図示せず)を介して、冷却室23に戻される。
<1−6.冷凍室とその冷却構成>
次に、図2、図3および図25〜図32を用いて、冷凍室とその冷却構成を説明する。
図3に示すように、第一冷凍室18は、冷蔵室14の下方で、かつ、冷却室23の前方に配置されている。第一冷凍室18は、内部に冷凍室容器62を有する。冷凍室容器62は、下段容器62aと、その上方に載置された上段容器62bとからなる。冷凍室容器62は、扉11の引出し開閉によって出し入れ自在なるように、第一冷凍室18に設けられている。上述したように、第一冷凍室18と冷却室23との間には、冷凍室カバー32(図6参照)が配置されている。冷凍室カバー32と冷却室カバー31との間に、冷却室23の冷却ファン25の下流側と連通する、冷凍室ダクト29が形成されている。
冷凍室カバー32には、図25等に示すように、上下複数段に亘って冷気吹出し口63が設けられている。最上部の冷気吹出し口63は、製氷室16および第二冷凍室15に冷気を供給し、中段の冷気吹出し口63は、冷凍室容器62の上段容器62bに冷気を供給し、最下段の冷気吹出し口63は、下段容器62aに冷気を供給するように構成されている。
また、第一冷凍室18では、図25等に示すように、冷凍室カバー32の下部に、冷却室23の下部に連通する冷凍冷気戻り口64が設けられている。冷凍冷気戻り口64は、図28に示すように、冷凍室側口枠部65と冷却室側口枠部66とからなっている。冷凍室側口枠部65および冷却室側口枠部66は、垂線に対し上方にいくほど、冷蔵庫500の背面側、すなわち冷却室23側に傾くように傾斜させて配設されている。図28に示すように、冷凍冷気戻り口64の、冷凍室側口枠部65には、グリル67が装着され、冷却室側口枠部66には、冷凍室ダンパ68が設けられている。
冷凍室側口枠部65に設けられたグリル67は、第一冷凍室18から冷却室23へと流れる冷気を整流する。グリル67は、複数のグリル片69 を有する。グリル片69は、冷却室23側の端部が、第一冷凍室18側の端部よりも 上方に位置するように傾斜されて、かつ、グリル67の下方に位置するグリル片69ほど、グリル片69の前後長が長くなるように構成されている。このような構成により、グリル67は、第一冷凍室18内の冷凍室容器62後面の形状に沿う形状を有する。
一方、冷却室側口枠部66に設けられた冷凍室ダンパ68は、開閉により、第一冷凍室18に供給される冷気を制御する。冷凍室ダンパ68は、図31および図32に示すように、耐熱性樹脂、例えば、ポリフェニレンサルファイド樹脂(PPS樹脂)で形成されたダンパ枠体70に、同様の耐熱性樹脂で形成された複数のフラップ71(本実施の形態では三つのフラップ71)が設けられて構成されている。冷凍室ダンパ68は、複数のフラップ71それぞれの冷却室23側の端部が軸支されて、図28に示すように、第一冷凍室18とは反対側の冷却室23側に開くように構成されている。また、冷凍室ダンパ68は、図27および図29〜図31に示すように、ダンパ枠体70の一端部に固定された冷凍ダンパ駆動用モータ72によって駆動されるように構成されている。なお、図32において、実線引き出し線は、複数のフラップ71が閉じた状態を示し、破線引き出し線は、複数のフラップ71が開いた状態を示している。
また、図27に示すように、冷凍室ダンパ68は、冷却室23と第二冷凍室15との間を区画する冷却室カバー31と、冷凍室カバー32とで挟持されて固定されている。冷凍室ダンパ68は、冷却室側口枠部66に設けられた爪片73(図26参照)でダンパ枠体70が加圧され、冷却室側口枠部66の傾斜に沿って、冷凍室ダンパ68の冷却室23側が、第一冷凍室18側より下方に位置するように、傾斜させて設けられている。
冷凍室ダンパ68の冷凍ダンパ駆動用モータ72は、図29〜図31に示すように、ダンパ枠体70側の端部とは反対側の端部の上方に凹部78(図31参照)が設けられている。凹部78からコネクタ端子79 が引出され、図31に示すように、二枚の電気絶縁板80で凹部78が絶縁保護されている。更に、凹部78は、その上方から、パイオラントテープを折り曲げて作成した保護ボックス81で覆われている。更に、保護ボックス81の開口端側に、ポリエチレンフォームからなるシール部材82が巻き付けられている(図29および図31参照)。シール部材82は、図29および図31に示すように、冷凍室カバー32の冷却室側口枠部66に設けられた支持枠片83によって挟み込まれて固定されている。これにより、充電部 (コネクタ端子79 )の気密性が確保されている。
なお、冷凍室ダンパ68は、図26に示すように、冷凍ダンパ駆動用モータ72が、ガラス管ヒータ26の長手方向において、ガラス管ヒータ26のヒータ部26aと対向しないように、ヒータ部26aから外方にずれた場所に位置するように配置されている。本実施の形態では、冷凍ダンパ駆動用モータ72を冷却室23横の冷蔵室戻りダクト58側に位置させることによって、冷凍ダンパ駆動用モータ72がヒータ部26aの外方に位置する状態をとりつつ、冷凍室ダンパ68の複数のフラップ71部分が、冷却器24の中心線寄り部分に位置するように構成されている(図26および図27参照)。
さらに、冷凍室ダンパ68は、図28に示すように、複数のフラップ71それぞれに沿って冷却室23へと流れる冷気が、冷却器24の下端縁に流れるように、配設されている。本実施の形態では、冷凍室ダンパ68は、その上部(ダンパ枠体70の上片部分)(図31参照)が冷却器24の下端縁より上方に位置し、かつ、その下部(ダンパ枠体70の下辺部分)が、冷却器24の下端より下方に位置するように設けられることによって、冷気が冷却器24の下端縁より下方部分に流れるように構成されている。
さらに、冷凍室ダンパ68は、その下部(ダンパ枠体70の下辺部分)がガラス管ヒータ26より上方に位置するように設けられ、除霜時にガラス管ヒータ26で熱せられた暖冷気が確実に触れるように設定されている。
その一方で、冷凍室ダンパ68を支持している冷却室側口枠部66の下辺66aは、図28に示すように、二重壁を有している。また、冷却室側口枠部66の下面は、円弧状に形成されており、冷却室23側に突き出す形状を有する(冷却室23の底面23a よりガラス管ヒータ26側に突き出す形状)。このように、冷却室側口枠部66は、ガラス管ヒータ26からの輻射熱が、冷凍室ダンパ68に 直接照射されることを防止するよう構成されている。更に、冷却室側口枠部66の二重壁部分の間隙部分66bは、第一冷凍室18に面して開放されることにより、冷凍室冷気で冷却し過度に昇温することが抑制されるよう構成されている。
なお、冷凍室ダンパ68は、冷凍冷気戻り口64のみに設けられており(図25等参照)、冷却室23から冷気吹出し口63に至る冷気吐出通路 (ファン25から吐出された冷気が冷気吹出し口63から吐出されるまでの空間部分)にはダンパを備えず、冷却室23と第一冷凍室18とは、連通状態に保たれている。
以上のように構成された冷蔵庫500について、以下、冷気の流れを中心にその動作および作用効果を説明する。
まず、冷却室23から、冷蔵室14および野菜室17への冷気の流れについて説明する。
冷蔵庫500において、冷蔵室14の温度が設定温度より高くなると、圧縮機27 および冷却ファン25が駆動され、冷却器24で生成された冷気が、冷却ファン25の下流側に供給される。
冷却ファン25の下流側に供給された冷気は、冷却ファン25の下流側の上部上面に開口する第1冷気供給口33より、冷蔵室ダンパ37を介して、冷蔵室ダクト28に供給される。また、冷気は、冷蔵室ダクト28の左右両側面部に開口する冷気吹出し口(図示せず)から冷蔵室14に吹き出され、冷蔵室14内を冷却する。
また、冷却ファン25の下流側に供給された冷気は、冷却ファン25の下流側の上部側面に開口する第2冷気供給口34より、野菜室ダンパ75を介して、野菜室ダクト30にも供給され、野菜室ダクト30の下端開口から野菜室17に供給され、野菜室17内を冷却する。
冷蔵室14より冷却温度が高く設定されている野菜室17の温度が設定温度になると、野菜室ダンパ75が閉じられ、野菜室17への冷気供給が停止され、野菜室17が設定温度に保たれる。
この時、本実施の形態の冷蔵庫500は、野菜室17に冷気を供給する第2冷気供給口34と、冷蔵室14に冷気を供給する第1冷気供給口33とが、冷却室23に対し、別個に独立して設けられて、冷却室23から直接、冷蔵室ダクト28および野菜室ダクト30それぞれへと冷気が独立して供給されるように構成されている。このような構成により、野菜室ダンパ75が閉じられても、冷蔵室ダクト28へと供給される冷気の量は変化せず、野菜室ダンパ75が開いているときと同じ量が供給される。
したがって、冷蔵室14の冷却は、野菜室17に冷気を供給しているときと同じレベルで行われることができ、野菜室ダンパ75の開閉に影響されることなく、安定的に冷却が行われることが可能となる。
また、野菜室ダクト30は、冷却室23の冷却ファン25の下流側に直接接続されることにより、冷却室23の前方に位置する第一冷凍室18の背面投影面積範囲内で、冷却室23に接続されるよう構成されている。このような構成により、野菜室ダクト30は、冷却室23上方の冷蔵室14と、第一冷凍室18との間を仕切る仕切板5部分を貫通経由することがないので、その分だけダクト長さを短く、かつ、通路抵抗を少なくすることができる。
よって、このような構成により、野菜室ダクト30および冷蔵室ダクト28等を介して、冷却ファン25によって循環させる冷蔵庫500全体の冷気循環量を増加させることができる。したがって、冷気循環量が増加した分だけ、冷却性能を向上させることができる。
ここで、野菜室ダクト30の長さを短くすべく、第一冷凍室18の背面投影面積範囲内で野菜室ダクト30を冷却室に接続させていることにより、野菜室ダンパ75が、第一冷凍室18の背面投影面積範囲内に位置して、野菜室ダクト30の野菜室ダンパ組み込み部分が第二冷凍室15側に突出する形となる。
しかしながら、本実施の形態では、野菜室ダンパ75は、野菜ダンパ駆動用モータ76が野菜室ダクト30の側部に設けられ、ダンパフラップ75aが野菜室ダクト30の前部に設けられている。したがって、第二冷凍室15側に面する野菜室ダンパ75の前部の壁厚は、薄板からなるダンパフラップ75aを位置させるだけの薄いもので形成することができ、第二冷凍室15への突出を抑制することができる。その結果、その分だけ、第二冷凍室15の内容積を確保し、冷凍室容器62の奥行き寸法を大きくすることができる。
また、野菜室ダンパ75は、冷却室23の冷却ファン25とオーバーラップする高さ位置に設けられている。このような構成により、上述した冷却性能向上効果を生かしつつ、動作不良を防止して冷蔵庫500の信頼性を確保することができる。
すなわち、野菜室17は、比較的高い温度に設定され、湿度も高い状態となっているため、野菜室ダンパ75が閉じられて冷気循環が停止している時、この湿度の高い暖冷気が野菜室17内から野菜室ダクト30内へと逆流する場合がある。この湿度の高い暖冷気が野菜室ダンパ75に触れると湿気が結露し、この結露した結露水が野菜室17の冷却再開時、野菜室17へと供給される冷気によって氷結し、野菜室ダンパ75が開閉不良となる場合がある。
しかしながら、本実施の形態の冷蔵庫500では、野菜室ダンパ75が冷却ファン25とオーバーラップする高さ位置に設けられているため、その分、野菜室17から野菜室ダンパ75までの距離を確保でき、冷却器24の高さ寸法分だけ、上方へと離すことができる。したがって、冷気循環停止時に、野菜室17内の湿度の高い暖冷気が、野菜室ダクト30内で上昇して、野菜室ダンパ75に達し、これが結露することを抑制することができる。
よって、このような構成により、野菜室17への冷気循環再開時に野菜室ダンパ75が氷結して動作不良を起こすことを防止でき、信頼性を確保することができる。
つまり、本実施の形態の冷蔵庫500のように、野菜室ダクト30が、冷却室23前方に位置する第一冷凍室18の背面投影面積範囲内で冷却室23に接続され、かつ、野菜室ダンパ75が、冷却ファン25とオーバーラップする高さ位置に組み込まれることによって、冷却性能を向上させつつ、野菜室ダンパ75の動作不良を抑制して信頼性を確保することができる。更には、第二冷凍室15の容積も確保することができる。
更に、本実施の形態の冷蔵庫500では、野菜室ダクト30は、冷蔵室14から冷却室23への冷蔵室戻りダクト58に、前後方向に重ね合わされて配置されている。また、本実施の形態の冷蔵庫500では、野菜室ダクト30および冷蔵室戻りダクト58は、発泡スチロール等の弾性を有する材料で形成され、野菜室ダクト30と冷蔵室戻りダクト58とで野菜室ダンパ75が挟持されている。このような構成により、生産性が更に向上する利点がある。
詳述すると、野菜室ダンパ75は、野菜室ダクト30と冷蔵室戻りダクト58とで挟持されているから(図20参照)、まず、冷蔵庫本体1外で、野菜室ダクト30と冷蔵室戻りダクト58とを組み付ける。そして、野菜室ダンパ75を野菜室ダクト30に隣接する冷却室カバー31とともに冷凍室カバー32で前面を覆い、野菜室ダンパ75を冷蔵室戻りダクト58との間に 組み込んでおく。野菜室ダンパ75が組み込まれた野菜室ダクト30と冷蔵室戻りダクト58とのセット物を、冷却室23の横に組み込むだけで、野菜室ダクト30の冷蔵庫本体1への組み込みができ、生産性を向上させることができる。
しかも、野菜室ダクト30および冷蔵室戻りダクト58は、何れも発泡スチロールで形成されていて弾性力を有する。よって、野菜室ダクト30および冷蔵室戻りダクト58が持つ弾性力により、シール部材等を用いることなく、野菜室ダンパ75を気密状態で冷却室カバー31内で野菜室ダクト30に 組み込むことができる。したがって、従来のように、野菜室ダンパを仕切板に組み込む場合のように、別途気密性確保のためのシール部材等を用いる必要がなくなり、構成の簡素化および工程の短縮が可能となり、更なる生産性の向上を実現することができる。
加えて、野菜室ダンパ75は、野菜室ダクト30と冷蔵室戻りダクト58とによって弾性支持されることになるので、開閉動作時等に生じがちな微振動による騒音発生をも抑制することができ、静穏性の高い冷蔵庫を得ることができる。
次に、冷蔵室14の冷却動作について説明する。
冷蔵室14は、上述した通り、冷蔵室ダクト28を介して冷気が供給され冷却される。この時、冷蔵室ダクト28に供給された冷気の一部が、冷蔵室14下部に設けられたチルド室22にも供給されチルド室22が冷却される。
冷蔵室14およびチルド室22の冷却は、冷蔵室温度センサ59からの出力に基づき動作する冷蔵室ダンパ37の開閉によって制御され、設定温度に維持される。
この時、冷蔵庫500では、上述したように、野菜室17の冷却を制御すべく、野菜室ダンパ75が開閉されても、冷蔵室14に供給される冷気量が変化せず一定量で安定する。したがって、高い制御精度を必要とするチルド室22の温度を所望通り高い精度で制御でき、維持できる。これによって、冷蔵庫500におけるチルド室22および他の各室での食材の保存品質を高めることができる。
また、ダクト部材28aの冷蔵室14側の表面を覆うダクトカバー28bの左右両側部には、ダクトカバー28bと一体形成され、左右両端部から左右両側に延出する延出リブ28bbが設けられている。このような構成により、前方から直接、冷蔵室ダクト28の前面側部の側面吐出口28dが視認されにくく、冷蔵室14内の意匠性を高めることができる。
また、側面吐出口28dの下面は、側面吐出口28dから吐出する冷気の流れが上方に流れるように、傾斜面を有する。このような構成により、下方から流れ出る冷気の渦流発生による風路抵抗を低減することができ、さらに冷蔵室14の冷却性能を高めることができる。
一方、冷蔵室ダクト28は、通路部21を流れる冷気による冷却作用で、通路部21を覆う断熱シート38の背面に結露が生じ、この結露が垂れ落ちてくることがある。
しかしながら、本実施の形態の冷蔵庫500では、図11に示すように、通路部21を覆う断熱シート38の背面の冷蔵室ダンパ37設置部分の上方部に、排水用部材40が設けられている。したがって、垂れ落ちてくる結露水は、排水用部材40によって受け止められ、冷蔵室ダンパ37設置部分以外の部分、本実施の形態では、冷蔵室ダクト28に隣接して設けられた冷蔵室戻りダクト58(図4参照)に向けて排水される。
従って、断熱シート38の背面を垂れ落ちてくる結露水が冷蔵室ダンパ37部分に侵入することを防止でき、ダンパ動作に支障を来たすことを未然に防止することができる。また、結露水は、冷蔵室戻りダクト58に向けて排水されるので、冷蔵室戻りダクト58から冷却室23に戻され、除霜運転等によって支障なく排水処理される。
特に、断熱シート38は、ダンパカバー28cの上部まで覆うようにダクト部材28aに貼り付けられている。このような構成により、ダンパカバー28c上端部とダクト部材28aとの接合部分から冷蔵室ダンパ37設置部分への結露水侵入を確実に防止できる。
更に、本実施の形態の冷蔵庫500では、排水用部材40が、断熱シート38とダンパカバー28cとに跨って貼り付けられている。このような構成により、断熱シート38が剥がれることを防止でき、ダンパカバー28c上部の接合部からの結露水侵入をより確実に防止できる。
加えて、排水用部材40が、断熱シート38とダンパカバー28cとに跨って貼り付けられているため、ダンパカバー28cを強力に固定することができる。したがって、ダンパカバー28cをダクト部材28a下部の通路部21に嵌め込むだけの構成としても、ダンパカバー28cをダクト部材28aに確実に装着固定することができる。よって、ダンパカバー固定部材を別途必要とせず、構成の合理化と簡素化とを図ることができる。
また、ダクト部材28aの通路部21を覆う断熱シート38は、断熱性を有するため、その断熱作用が働いて、結露発生の可能性を低減でき、結露水によるダンパ障害を、より効果的に防止することができる。
また、冷蔵室ダクト28の冷蔵室ダンパ37設置部分の冷蔵室14の内部側、すなわち冷蔵室ダクト28の前面側は、冷却室23から供給されてきた低温冷気が最初に触れ、強く冷却されて結露が生じやすい。しかし、本実施の形態の冷蔵庫500の冷蔵室ダクト28は、ダクト設置部分の壁厚がそれ以外の部分の壁厚よりも厚くなるよう構成されている。このような構成により、極端に温度が低くなることを防止できる。したがって、冷蔵室14内に多く外気が入り込むような使われ方、例えば扉7が比較的長く扉が開かれたままで使用されるようなことが多い場合であっても、冷蔵室ダクト28の冷蔵室ダンパ37設置部分前面での結露を抑制することができる。また、本実施の形態の冷蔵庫500の冷蔵室ダクト28は、冷蔵室ダンパ37設置部分以外の部分の壁厚が薄くなるよう構成されている。このような構成により、壁厚が薄くなる分だけ冷蔵室14の容積を大きくすることができる。
以上述べたように、本実施の形態によれば、冷蔵室14内での結露にまつわる障害を排除でき、信頼性の高い冷蔵庫を得ることができる。
次に、第二冷凍室15の冷却について説明する。
第二冷凍室15は、冷却ファン25の下流側からの冷気が、冷凍室カバー32に設けられた冷気吹出し口43aから供給されることにより冷却される(図16および図17参照)。第二冷凍室15を冷却した冷気は、第一冷凍室18の下部に設けられた冷凍冷気戻り口64から冷却室23へと戻る。
ここで、冷気吹出し口43aが、図16に示すように、冷凍室カバー32から前方に向けて突出された冷気ガイド部44の前面、および、製氷室16側とは反対側の側面部に形成されている。このような構成により、第二冷凍室15には、冷却ファン25からの冷気が、冷気ガイド部44の前面に開口する冷気吹出し口43aから吹き出される冷気だけでなく、冷気ガイド部44の製氷室16側とは反対側に開口する冷気吹出し口43aから吹き出される冷気も、供給される。
したがって、冷却ファン25が第二冷凍室15のセンターから製氷室16側に偏って位置していても、冷却ファン25からの冷気は、第二冷凍室15内の受け皿45の、製氷室16側とは反対側にも、十分供給される。よって、このような構成により、第二冷凍室15内の受け皿45内に均等に冷気が行き渡るようになり、第二冷凍室15の冷却ムラを解消することができる。
特に、本実施の形態の冷蔵庫500では、冷気吹出し口43aは、細分化されて複数設けられている。このような構成により、冷気を分散させて第二冷凍室15に供給することができ、より一層確実に第二冷凍室15の冷却ムラを解消することができる。
更に、冷気ガイド部44には、前面、および、製氷室16側とは反対側の側面部とともに、下面にも冷気吹出し口43aaが設けられている。このような構成により、第二冷凍室15の背面壁部近傍にも冷気を供給することができる。したがって、第二冷凍室15の背面壁部に生じがちな結露を防止することができる。
また、第二冷凍室15に設けられた受け皿45は、図18に示すように、底面に複数のリブ45aが設けられている。このような構成により、冷気吹出し口43aからの冷気は、リブ45aに案内されて受け皿45内に効率よく分散される。また、リブ45aに載置された冷却プレート47は、熱伝導性の良い材料で形成されている。このような構成により、冷却プレート47上に載置された食品を効率よくムラなく冷却することができる。
特に、リブ45aは、受け皿45の前後方向に向けて設けられているとともに、冷却プレート47は、前方部分のリブ45a上に載置されている。このような構成により、第二冷凍室15に吹出された冷気は、前後方向のリブ45aによって効率よく前方まで分散供給されることができるとともに、冷却プレート47上に載置された食品は、第二冷凍室15の前方側に位置することになり、取り出しが容易になり、使い勝手を向上させることができる。
最後に、第一冷凍室18の冷却について説明する。
第一冷凍室18は、図25に示すように、冷凍室カバー32に設けられた冷気吹出し口63から供給される冷気により冷却される。第一冷凍室18を冷却した冷気は、製氷室16および第二冷凍室15を冷却した冷気とともに、第一冷凍室18の下部に設けられた冷凍冷気戻り口64から冷却室23へと戻る。
ここで、本実施の形態の冷蔵庫500は、第一冷凍室18の冷凍冷気戻り口64に冷凍室ダンパ68が設けられている。このような構成により、第一冷凍室18へ供給される冷気の量を制御することができる。すなわち、第一冷凍室18が設定温度になっているのにもかかわらず、冷蔵室14の温度が高くて圧縮機27および冷却ファン25が駆動された場合、冷気が第一冷凍室18へ供給されて過度に冷却されることを防止することができ、良好な冷凍保存を実現することができる。
本実施の形態の冷蔵庫500では、特に、冷凍室ダンパ68は、図25に示すように、第一冷凍室18の冷気吹出し口63側ではなく、第一冷凍室18下部の冷凍冷気戻り口64側に設けられている。したがって、構成の簡素化を図りつつ、安定したダンパ動作を得ることができる。よって、第一冷凍室18の温度制御精度を向上させ、信頼性を高めることができる。
すなわち、第一冷凍室18は、冷却室23の前面に、冷却室23と前後方向において隣り合わせに設けられている。冷却室23の前面を覆う冷凍室カバー32 に設けられた冷気吹出し口63が、冷却室23の冷却ファン25の下流側と連通している。このような構成により、冷却器24の除霜運転時、除霜した後の高湿の暖冷気が、そのドラフトにより冷却室23を上昇して冷気吹出し口63まで達する。したがって、冷気吹出し口63側に冷凍室ダンパ68が設けられていると、この高温高湿の暖冷気が冷凍室ダンパ68に触れて結露し、除霜運転終了後の冷却運転再開時に結氷して動作不良を起こす虞がある。このため、この結氷を防止するために、冷凍室ダンパ68に結氷防止専用のヒータを設けなくてはならないため、構成が複雑化する。
しかしながら、本実施の形態の冷蔵庫500のように、冷凍室ダンパ68が、冷却室23下部の冷凍冷気戻り口64に設けられていれば、除霜時に発生する高湿の暖冷気は、その大部分がドラフトにより冷凍冷気戻り口64より上方で発生することになり、そのまま上昇する。したがって、冷凍室ダンパ68に触れる暖冷気は、ごく少量かつ湿度も少なくなり、暖冷気が結露して生じる結氷も軽微になる。しかも、この結氷は、除霜のためのガラス管ヒータ26による余熱で防止することができる。したがって、冷凍室ダンパ68の動作を安定にすることができる。しかも、除霜用のガラス管ヒータ26を利用しているので、除霜専用のヒータ等を必要とせず、構成も簡素にできる。つまり、温度制御精度を向上させると同時に、信頼性を向上させることができる。
さらに、冷凍室ダンパ68は、除霜時に生じる除霜水の一部が垂れ落ちてきて冷凍室ダンパ68を駆動する冷凍ダンパ駆動用モータ72の端子取り出し部のコネクタ端子部79に侵入することが懸念される。しかしながら、本実施の形態の冷蔵庫500では、冷凍ダンパ駆動用モータ72の端子取り出し部は、図31に示すように、二枚の電気絶縁板80で絶縁保護されたうえで、その上方から保護ボックス81で覆われている。更に、保護ボックス81の開口端側は、シール部材82で嵌み込まれており、シール部材82は、冷却室側口枠部66に設けられた支持枠片83(図30参照)により押さえつけられている。したがって、上述したように、除霜水が垂れ落ちてきても、これが充電部(コネクタ端子部79)にまで侵入することを防止することができる。したがって、冷凍室ダンパ68が冷凍冷気戻り口64に設けられていても、何ら問題なく安心して使用でき、信頼性の高い冷気制御構成が得られる。
しかも、冷凍室ダンパ68は、冷却室23と第一冷凍室18との間を区画する冷却室カバー31と、冷凍室カバー32とで挟持されて固定されている。このような構成により、冷凍室ダンパ68の冷凍ダンパ駆動用モータ72に設けられたシール部材82は、冷却室カバー31および冷凍室カバー32を利用して固定されることができ、構成の簡素化を図ることができる。
加えて、冷凍室ダンパ68の充電部(コネクタ端子79)をシールするシール部材82は、冷凍室カバー32によって固定されているから、シール部材82の固定構成も簡素化でき、更に構成の簡素化を図ることができる。
また、冷凍室ダンパ68は、複数のフラップ71の組み合わせで構成されている。このような構成により、複数のフラップ71それぞれが開いたときの前後幅寸法は、ダンパが一枚フラップで構成された場合に比べ、大幅に小さくすることができる。したがって、冷凍室ダンパ68自体をコンパクト化できると同時に、冷凍室ダンパ68を設けるスペースも大幅に縮小することができ、その分、第一冷凍室18内の容積を増加させることができる。
加えて、冷凍室ダンパ68の複数のフラップ71それぞれは、冷却室23側に向かって開くように設けられている。このような構成によっても、第一冷凍室18内の容積を増加させることができる。すなわち、複数のフラップ71それぞれが第一冷凍室18側に向かって開くように設けられていると、複数のフラップ71それぞれが第一冷凍室18側に突出する状態となり、その分、冷凍室容器62を前方に位置させなければならなくなる。したがって、冷凍室容器62の容積、つまり第一冷凍室18の容積を少なくせざるを得なくなる。しかし、本実施の形態の冷蔵庫500のような構成にすることにより、このような問題は解消でき、第一冷凍室18の容積を増加させることができる。
また、図28に示すように、冷凍室ダンパ68が装着された冷凍冷気戻り口64の冷却室側口枠部66を、垂線に対し、上部側ほど後方に位置するように、すなわち、冷却室23側に位置するように、傾斜させている。また、冷却室側口枠部66に装着された冷凍室ダンパ68の冷却室23側を、冷凍室ダンパ68の第一冷凍室18側に対し、下方に位置するように傾斜させている。このような構成により、冷却器24の除霜運転時に冷却室23内に生じた暖冷気が、冷却室側口枠部66に 触れてこれが結露するようなことがあっても、この結露水は、冷却室23側に流下し、排水口36より外部へ排水される。したがって、結露水が第一冷凍室18側に流下し、第一冷凍室18内で氷結し氷塊となって障害を引き起こすようなことを防止できる。
なお、通常、除霜運転時には、冷凍室ダンパ68は閉じられており、冷却室23内の暖冷気が、第一冷凍室18内に入り込まないように構成されている。
また、冷凍室ダンパ68は、冷却室23下部のガラス管ヒータ26と近接しているため、除霜運転時に冷凍室ダンパ68の温度が上昇する。しかし、本実施の形態の冷蔵庫500の冷凍室ダンパ68を構成するダンパ枠体70ならびに複数のフラップ71等は、耐熱性の材料で形成されている。このような構成により、熱変形等を防止でき、長期間に亘って良好なダンパ作用を確保することができる。
特に、本実施の形態の冷蔵庫500では、冷凍室ダンパ68は、その下部(ダンパ枠体70の下辺部分)が、ガラス管ヒータ26の真横ではなく、それよりも上方に位置するように設けられている。このような構成により、冷凍室ダンパ68は、ガラス管ヒータ26から上方に離れる位置に配置されるため、輻射熱線による直接的な熱影響を低減することができ、温度上昇を抑制することができる。その一方で、ガラス管ヒータ26により熱せられた湿気の少ない暖冷気は、確実に冷凍室ダンパ68に触れ、冷凍室ダンパ68に着霜があったとしても、霜は確実に除霜される。よって、このような構成により、ダンパ動作を良好なものとすることができる。
更に、ガラス管ヒータ26との距離が短い、冷凍室ダンパ68の下部を支持する冷却室側口枠部66の下辺66aは、冷却室23に突き出す(冷却室23の底面23aよりガラス管ヒータ26側に突き出す)ように構成されている。このような構成により、ガラス管ヒータ26からの輻射熱線が、直接、冷凍室ダンパ68のダンパ枠体70の下辺部分に照射することを防止でき、極端な温度上昇を防止することができる。しかも、冷却室側口枠部66の下辺66aは、二重壁として形成され、間隙部分66bは、第一冷凍室18に面して開放するように構成されている。このような構成により、第一冷凍室18内の冷気による冷却作用が加わって、冷凍室ダンパ68の極端な昇温を防止でき、良好な動作を保証することができる。
また冷凍室ダンパ68は、図26に示すように、冷凍ダンパ駆動用モータ72が、ガラス管ヒータ26のヒータ部26aと対向しない位置、本実施の形態では、冷却室23横の冷蔵室戻りダクト58および野菜室ダクト30が配置されている側に設けられている。このような構成により、冷凍ダンパ駆動用モータ72に対するガラス管ヒータ26からの輻射熱線の照射による直接的な熱影響を和らげることができる。これにより、複数の歯車等を内蔵していて精密部品となっている冷凍ダンパ駆動用モータ72の、極端な温度上昇を防止でき、冷凍ダンパ駆動用モータ72の安定した動作を保証することができる。
このように、冷凍ダンパ駆動用モータ72が、ヒータ部26aの外方に位置する状態を維持しつつ、冷凍室ダンパ68は、冷凍ダンパ駆動用モータ72が冷却室23横に位置する冷蔵室戻りダクト58側に位置するようにして設けられている。このような構成により、複数のフラップ71部分が、冷却器24の中心線寄り部分に位置するようになり、冷却室23へ戻る冷気を効率よく冷却器24に触れさせることができる。これにより、冷却器24は、冷却器24自体が持つ本来の冷却性能を十二分に発揮可能となり、冷却性能を大きく向上させることができる。
しかも、冷凍室ダンパ68は、その上部(ダンパ枠体70の上片部分)が冷却器24の下端縁より上方に位置し、かつ、その下部(ダンパ枠体70の下辺66a部分)が冷却器24の下端より下方に位置するように設けられている。このような構成により、冷却室23へと戻る冷気を、確実に冷却器24の下端面より下方部分に流れるようにすることができる。したがって、冷気は、その大部分が冷却器24の下端面から上方へと流れるようになり、冷却器24全体を有効に活用した冷却が可能となって、更にその冷却性能を向上させることができる。
一方、冷凍冷気戻り口64には、冷凍室ダンパ68の第一冷凍室18側に、グリル67が装着されている。グリル67の複数のグリル片69それぞれは、冷却室23側の端部が第一冷凍室18側の端部より上方に位置するように傾斜させて設けられている。このような構成により、冷凍室容器62が引き出された時、各グリル片69の間からその奥に位置するガラス管ヒータ26等が見えることを防止でき、意匠性を向上させることができるとともに、使用者に違和感等を与えることをなくすことができる。
また、グリル67の複数のグリル片69は、下方に位置するグリル片69ほど前後長が長くなるように形成されている。すなわち、複数のグリル片69は、第一冷凍室18内の冷凍室容器62後面の形状に沿うように各グリル片69の前後長が調整されて、構成されている。このような構成により、第一冷凍室18内での冷気の流れをスムーズにでき、冷却性能を向上させることができる。
以上、本発明に係る冷蔵庫について、上記実施の形態を用いて説明したが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。つまり、本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
本発明は、冷蔵室ダクト内に結露が生じてダンパ動作に支障を来すようなことを防止でき、信頼性が高く冷却効率の高い冷蔵庫を提供することができる。よって、家庭用および業務用など様々な種類および大きさの間冷式の冷蔵庫に適用すれば効果的である。
1 冷蔵庫本体
14 冷蔵室
16 製氷室
17 野菜室
18 第一冷凍室
21 通路部
22 チルド室(低温室)
23 冷却室
28 冷蔵室ダクト
28a ダクト部材
28b ダクトカバー
28bb 延出リブ
28c ダンパカバー
28d 側面吐出口
29 冷凍室ダクト
30 野菜室ダクト
37 冷蔵室ダンパ
37a ダンパフラップ
37b 冷蔵ダンパ駆動用モータ
38 断熱シート
40 排水用部材
75a ダンパフラップ

Claims (4)

  1. 冷蔵室を設けた冷蔵庫本体と、前記冷蔵室に供給する冷気を生成する冷却室と、前記冷却室からの冷気を前記冷蔵室へと案内する冷蔵室ダクトと、前記冷蔵室ダクトに設けた冷蔵室ダンパとを備え、前記冷蔵室ダクトは断熱材からなるダクト部材とその表面を覆う樹脂製のダクトカバーと、前記ダクト部材に装着したダンパカバーと、前記ダクト部材に形成されている通路部を覆う断熱シートとからなり、かつ、前記ダクト部材の通路部を覆う断熱シートの冷蔵室ダンパ上方部分には当該冷蔵室ダンパ範囲外に向けて排水する排水用部材を設けた冷蔵庫。
  2. 排水用部材は冷蔵室ダクトに隣接して設けた冷蔵室戻りダクトに向けて排水する構成とした請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 断熱シートはダンパカバーの上部まで覆うようにダクト部材に貼り付けた請求項1または2記載の冷蔵庫。
  4. 冷蔵室ダクトのダクト部材は冷蔵室ダンパ部分の前面壁を冷蔵室ダンパ部分より上部の前面壁厚より厚くした請求項1〜3のいずれか1項記載の冷蔵庫。
JP2017237302A 2016-12-28 2017-12-12 冷蔵庫 Pending JP2018109501A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016254969 2016-12-28
JP2016254969 2016-12-28

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2018109501A true JP2018109501A (ja) 2018-07-12

Family

ID=62845030

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017237302A Pending JP2018109501A (ja) 2016-12-28 2017-12-12 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2018109501A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020166059A1 (ja) * 2019-02-15 2020-08-20 三菱電機株式会社 冷蔵庫

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2020166059A1 (ja) * 2019-02-15 2020-08-20 三菱電機株式会社 冷蔵庫
CN113412404A (zh) * 2019-02-15 2021-09-17 三菱电机株式会社 冰箱
AU2019429350B2 (en) * 2019-02-15 2023-03-30 Mitsubishi Electric Corporation Refrigerator

Similar Documents

Publication Publication Date Title
RU2413143C1 (ru) Холодильник
CA3083017C (en) Refrigerator integrated with ice maker
WO2013084460A1 (ja) 冷蔵庫
JP2014059115A (ja) 冷蔵庫
JP5966145B2 (ja) 冷蔵庫
WO2017209032A1 (ja) 冷蔵庫
JP5254578B2 (ja) 冷蔵庫
WO2012140854A1 (ja) 冷蔵庫
JP2016031165A (ja) 冷蔵庫
WO2018123529A1 (ja) 冷蔵庫
JP2018109501A (ja) 冷蔵庫
JP2017215117A (ja) 冷蔵庫
JP2017215119A (ja) 冷蔵庫
WO2021047552A1 (zh) 冰箱
JP2018109500A (ja) 冷蔵庫
JP2018109502A (ja) 冷蔵庫
JP2018109499A (ja) 冷蔵庫
JP2021009019A (ja) 冷蔵庫
JP6255567B2 (ja) 冷蔵庫
JP7008180B2 (ja) 冷蔵庫
JP2017215120A (ja) 冷蔵庫
JP6796750B2 (ja) 冷蔵庫
JP2011058687A (ja) 冷蔵庫
JP6670994B2 (ja) 冷蔵庫
JP2019203628A (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
RD01 Notification of change of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7421

Effective date: 20190121