JPH1125343A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】ダクト構造が簡単な自動販売機を提供する。 【解決手段】商品収納庫３内に複数の商品収納コラム５
を互いに間隙Ａをおいて並設するとともに、間隙Ａに断
熱仕切板６を挿入して商品収納庫３の左右に異なる温度
帯域の部屋を形成した自動販売機において、商品収納庫
３の左右方向の一方には冷却空気を生成循環させる冷却
手段９を他方には加熱空気を生成循環させる加熱手段１
０をそれぞれ配置するとともに、商品収納庫３の左右両
側壁３ａ，３ｂに隣接する各商品収納コラム５で各側壁
３ａ，３ｂに対向する側面には、各側壁３ａ，３ｂとの
間で冷却手段９或いは加熱手段１０に庫内空気を導くダ
クト板１１，１２を設けた構造となっている。これによ
り、冷却空気及び加熱空気が左右両側のダクト板１１，
１２と商品収納庫３の両側壁３ａ，３ｂとの間を通り、
冷却手段９或いは加熱手段１０に循環する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、温度帯域が異なる
複数の部屋を有する自動販売機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、この種の自動販売機として特開平
５ー３３４５４２号公報に開示された自動販売機が知ら
れている。

【０００３】この自動販売機は、商品収納庫内にサーペ
ンタイン式の商品収納コラムを左右方向に複数配置した
もので、この各商品収納コラムの間には断熱仕切板用の
間隙を有している。また、この間隙に断熱仕切板を挿入
するとき、商品収納庫が左右に仕切られる一方、商品収
納庫の左側は冷却手段により冷却され、右側は加熱手段
により加熱され、これにより、この断熱仕切板を基準と
して左側の部屋（冷却室）にはコールド商品が収納さ
れ、右側の部屋（加熱室）にはホット商品が収納され
る。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の自動販売機では冷却手段及び加熱手段が商品収納庫
の下方に配置された機械室に設定されているため、この
機械室から商品収納庫に導くダクト部を形成しなければ
ならず、ダクト構造が複雑になるという問題点を有して
いた。

【０００５】本発明の目的は前記従来の課題に鑑み、ダ
クト構造が簡単な自動販売機を提供することある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するため、商品収納庫内に複数の商品収納コラムを互い
に間隙をおいて並設するとともに、間隙に断熱仕切板を
挿入して商品収納庫の左右に異なる温度帯域の部屋を形
成した自動販売機において、商品収納庫の左右方向の一
方には冷却空気を生成循環させる冷却手段を他方には加
熱空気を生成循環させる加熱手段をそれぞれ配置すると
ともに、商品収納庫の左右両側壁に隣接する各商品収納
コラムで各側壁に対向する側面には、各両側壁との間で
冷却手段或いは加熱手段に庫内空気を導くダクト板を設
けた構造となっている。

【０００７】この発明によれば、冷却空気及び加熱空気
が左右両側のダクト板と商品収納庫の両側壁との間を通
り、冷却手段或いは加熱手段に循環する。

【０００８】なお、このダクト板を各商品収納コラムの
側板を延在して一体に形成するようにしてもよい。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１乃至図３は本発明に係る自動
販売機の第１実施形態を示すもので、図１は自動販売機
の斜視図、図２は冷却手段及び加熱手段を示す自動販売
機の概略構成図、図３は商品収納コラム及びダクト板を
示す斜視図である。

【００１０】この自動販売機１は、図１に示すように、
自動販売機本体２の内部に上下に商品収納庫３と機械室
４とを有するもので、この商品収納庫３内には左右にサ
ーペンタイン式の商品収納コラム５を複数並設してい
る。この各商品収納コラム５はそれぞれ隣接するコラム
５の間に間隙Ａを有し、この間隙Ａに発泡樹脂等を充填
した断熱仕切板６を介在することにより、商品収納庫３
が左右方向に仕切られる。なお、７は商品収納庫３の前
面を開閉する断熱性の内扉、８は内扉７の前面を開閉す
る外扉である。

【００１１】この商品収納庫３は、図２に示す冷却手段
９及び加熱手段１０により冷却及び加熱される。即ち、
この冷却手段９は機械室４に設置された圧縮機９ａ及び
凝縮器９ｂと、商品収納庫３に設置された蒸発器９ｃ及
び循環ファン９ｄと、図示しない膨張弁で構成されてい
る。また、この蒸発器９ｃ及び循環ファン９ｄは商品収
納庫３の左側壁３ａに隣接した商品収納コラム５の下部
裏側に配置され、この冷却手段９を駆動するとき庫内空
気が蒸発器９ｃに循環し、商品収納庫３の向かって左側
に冷却室Ｂが形成される。また、加熱手段１０は電熱ヒ
ータ１０ａ及び循環ファン１０ｂにより構成され、商品
収納庫３の右側壁３ｂに隣接する商品収納コラム５の下
部裏側に設置されている。ここで、加熱手段１０を駆動
するときは、庫内空気が電熱ヒータ１０ａに循環し、商
品収納庫３の向かって右側には加熱室Ｃが形成される。

【００１２】次に、この冷却手段９及び加熱手段１０に
庫内空気を導くダクト板１１，１２の構造を図２と共に
図３を参照して説明する。

【００１３】一方のダクト板１１は蒸発器９ｃに庫内空
気を導き、他方のダクト１２は電熱ヒータ１０ａに庫内
空気を導くもので、それぞれ各側壁３ａ，３ｂに隣接す
る各商品収納コラム５の側面で、この各側壁３ａ，３ｂ
に対向する側板５ａに固着されている。この加熱手段１
０側のダクト板１２は、商品収納コラム５のラック部５
１の側板５１ａ及びシュート部５２の側板５２ａを覆い
更に商品収納庫３の底板３ｃの上面に亘って設置され、
このダクト板１２の後部側には加熱手段１０を配置でき
るよう切欠き部１２ａを形成している。なお、ラック部
５１及びシュート部５２の各側板５１ａ，５２ａには庫
内空気循環用の通風穴５３が形成されているが、このダ
クト板１２で覆われた部分はこれが閉塞され、通風が規
制されている。他方、冷却手段９側のダクト板１１も、
このダクト板１２と同様の構成で商品収納コラム５に固
着されている。なお、ダクト１１とダクト１２との異な
る点はダクト板１１がダクト板１２より高さ寸法が高く
なっている点のみであるため、その説明は省略する。

【００１４】本実施形態によれば、商品収納庫３の各側
壁３ａ，３ｂと商品収納コラム５の各側板５ａとの間に
ダクト１３，１４が形成され、これにより、図２の破線
に示すように冷却室Ｂ及び加熱室Ｃに冷却空気或いは加
熱空気が循環する。

【００１５】図４は本発明に係る自動販売機の第２実施
形態を示すもので、この実施形態はダクト板を商品収納
コラム５の側板５ａを下方に延在して一体成形した点に
ある。即ち、側板５ａのうちシュート部５２の側板５２
ｂを商品収納庫３の底板３ｃの上面に亘って形成し、こ
の側板５２ｂの後部側に加熱手段１０が配置できるよう
切欠き部５２ｃが形成されている。

【００１６】この実施形態によれば、商品収納コラム５
の側板５ａとダクト板が一体成形されているため、ダク
ト構造が更に簡単になる。なお、その他の構成、作用は
前記実施形態と同様である。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
冷却空気及び加熱空気が左右両側のダクト板と商品収納
庫の両側壁との間を通り、冷却手段或いは加熱手段に循
環する構造となっているため、ダクト構造が簡単にな
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施形態に係る自動販売機の斜視図

【図２】第１実施形態に係る冷却手段及び加熱手段を示
す自動販売機の概略構成図

【図３】第１実施形態に係る商品収納コラム及びダクト
板を示す斜視図

【図４】第２実施形態に係る自動販売機の商品収納コラ
ムを示す斜視図

【符号の説明】

１…自動販売機、２…自動販売機本体、３…商品収納
庫、３ａ，３ｂ…側壁、５…商品収納コラム、６…断熱
仕切板、９…冷却手段、１０…加熱手段、１１，１２…
ダクト板、Ａ…間隙。

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 商品収納庫内に複数の商品収納コラムを
   互いに間隙をおいて並設するとともに、該間隙に断熱仕
   切板を挿入して該商品収納庫の左右に異なる温度帯域の
   部屋を形成した自動販売機において、 前記商品収納庫の左右方向の一方には冷却空気を生成循
   環させる冷却手段を他方には加熱空気を生成循環させる
   加熱手段をそれぞれ配置するとともに、 前記商品収納庫の左右両側壁に隣接する前記各商品収納
   コラムで該各側壁に対向する側面には、該各両側壁との
   間で前記冷却手段或いは前記加熱手段に庫内空気を導く
   ダクト板を設けたことを特徴とする自動販売機。
2. 【請求項２】 前記ダクト板を前記各商品収納コラムの
   側板を延在して一体に形成したことを特徴とする請求項
   １記載の自動販売機。