JP3673152B2 - 被固定部材、整流子形成板材、及びそれらの製造方法 - Google Patents

被固定部材、整流子形成板材、及びそれらの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、凸部の凸設方向と略直角方向に突出する突出部を有する被固定部材、整流子形成用板材、及びそれらの製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
樹脂等と連結固定される被固定部材としては整流子形成板材(分割されて整流子片となる板材)等がある。被固定部材は、凸部と、凸部の凸設方向と略直角方向に突出する突出部を有し、突出部を含む凸部の周辺が樹脂等で封止されることにより、同樹脂等と連結固定される。
【0003】
従来の整流子形成板材(セグメント成形板)としては、実開昭61−202163号公報に開示されたものがある。この整流子形成板材は、平板状の板材の表面に複数の溝(条溝)が形成され、その溝に面して直線状に延びる凸部(立上げ部)には外側(溝側)に向かって(凸部の短手方向に)突出する突出部(膨突部)が形成されている。この突出部は、垂直に立設された凸部上面に、該凸部の長手方向に延びるV字溝を形成し、その凸部を上方から加圧して該凸部の外縁を外側(溝側)に向かって倒す(押し下げる)ことにより形成されている。
【0004】
尚、この整流子形成板材は突出部が内周側に配置されるように円筒体に形成され、その内周側に液体状態の樹脂が流し込まれ、樹脂が硬化後、その円筒体が等角度間隔に分割される。すると、その分割された一つが整流子片、硬化した樹脂が絶縁体を構成する整流子が製造される。このように製造された整流子の突出部は、樹脂と係合するため、分割後に整流子片が絶縁体から剥落するのを防ぐ。
【0005】
他の整流子形成板材としては、図14に示すように、凸部51の外縁を上方から断続的に加圧してその個所を潰すことにより溝52側に向かって突出する突出部53を形成したものがある。尚、この突出部53も、前記突出部(膨突部)と同様に、整流子形成板材が円筒体とされるとき、その内周側に配置され、流し込まれた樹脂が硬化すると、該樹脂と係合するため、円筒体が分割されても整流子片54が絶縁体から剥落するのを防ぐ。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、実開昭61−202163号公報に開示された整流子形成板材では、凸部に長手方向に延びるV字溝を形成する際、V字溝の位置が凸部の外縁から若干遠いと該外縁が倒れず突出部が形成されない等の問題が生じるため、V字溝の成形時に高精度な位置決めを必要としてしまう。
【0007】
又、図14に示す整流子形成板材では、突出部53を一度に形成する作業に複雑な金型を必要としてしまう。さらに、図14に示す突出部53は、凸部51の所定箇所を潰すことにより形成されるため、凸部51に対して大幅に低く(溝52の底に近く)なってしまう。そして、突出部53が低くなると、突出部53と溝52との間に挟まれる絶縁体が破損し易くなり整流子片が剥れや易くなるため、突出部53の位置を高くするために凸部51の高さを高くする必要が生じる。このことは、材料費を増加させる原因となる。
【0008】
本発明は、上記問題を解決するためになされたものであって、その目的は、凸部の凸設方向と略直角方向に突出する突出部を、凸部の高さに対して大幅に低くすることなく、容易に形成することができる被固定部材、整流子形成板材、及びそれらの製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、凸部と、前記凸部の凸設方向と略直角方向に突出する突出部とを備える被固定部材において、前記凸部には、該凸部を分割するように凸部の一端側の辺から他端側の辺まで延びるとともに該凸部の2つの辺に対してそれぞれ傾斜する複数の溝が、互いに交差することなくジグザグ形状に形成され、前記突出部は、前記溝の形成時に突出形成されてなることを要旨とする。
【0010】
請求項2に記載の発明は、凸部と、前記凸部の凸設方向と略直角方向に突出する突出部とを備える被固定部材において、前記凸部には、該凸部を分割するように凸部の一端側の辺から他端側の辺まで延びるとともに該凸部の2つの辺に対してそれぞれ傾斜する複数の溝が、互いに交差することなく、前記凸部の一端側の辺に対して該一端側の辺の長さ方向の同じ側である一端側へ傾斜するように形成され、前記突出部は、前記溝の形成時に突出形成されてなることを要旨とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の被固定部材において、前記溝を、V字溝としたことを要旨とする
【0011】
請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の被固定部材は、導電性で略平板状に形成され、複数に分割されて整流子片を構成する整流子形成用板材を要旨とする。
【0012】
求項に記載の発明は、請求項に記載の整流子形成板材であって、前記凸部を、前記分割される位置の近傍にそれぞれ形成したことを要旨とする。
【0013】
請求項に記載の発明は、凸部と、前記凸部の凸設方向と略直角方向に突出する突出部とを備える被固定部材において、前記被固定部材は、導電性で略平板状に形成され、複数に分割されて整流子片を構成し、前記凸部は、前記分割される位置の近傍にそれぞれ形成され、前記凸部の前記分割される位置の近傍の端部に、該凸部の頂部に向かうほど該分割される位置から離れるように傾斜した傾斜面形成され、前記突出部は、前記凸部の少なくとも1つの辺に対して傾斜した溝の形成時に突出形成されてなることを要旨とする。
【0014】
請求項に記載の発明は、凸部に、その凸設方向と略直角方向に突出する突出部を形成する被固定部材の製造方法であって、前記凸部に、該凸部を分割するように凸部の一端側の辺から他端側の辺まで延びるとともに該凸部の2つの辺に対してそれぞれ傾斜する複数の溝を、互いに交差することなくジグザグ形状に形成し、該溝を形成することにより前記凸部から前記突出部を突出させることを要旨とする。
請求項8に記載の発明は、凸部に、その凸設方向と略直角方向に突出する突出部を形成する被固定部材の製造方法であって、前記凸部に、該凸部を分割するように凸部の一端側の辺から他端側の辺まで延びるとともに該凸部の2つの辺に対してそれぞれ傾斜する複数の溝を、互いに交差することなく、前記凸部の一端側の辺に対して該一端側の辺の長さ方向の同じ側である一端側へ傾斜するように形成し、該溝を形成することにより前記凸部から前記突出部を突出させることを要旨とする。
【0015】
請求項に記載の発明は、請求項7又は8に記載の被固定部材の製造方法において、前記溝を、プレス又はローラーで形成することを要旨とする。
請求項1に記載の発明は、請求項7乃至9のいずれか1項に記載の被固定部材の製造方法において、前記溝を形成する工程は、複数方向に傾斜する溝を一方向毎に順次形成することを要旨とする。
【0017】
請求項1に記載の発明は、請求項7乃至10のいずれか1項に記載の整流子形成板材の製造方法において、前記凸部を、前記分割される位置の近傍にそれぞれ形成することを要旨とする。
【0018】
(作用)
請求項1,2に記載の発明によれば、自身に形成される凸部の溝の形成時に該凸部からその凸設方向と略直角方向に突出されてなる突出部が形成される。このように溝にて分けられる凸部の鋭角な部分は、体積が小さく容易に変形されるため、小さな加圧力で凸部の上部から突出する突出部を形成することができる。又、溝を凸部の辺に対して傾斜して形成すれば突出部が形成されるため、その溝を形成する際の位置決めを高精度に行わなくてもよい。
【0019】
また、溝は、凸部を分割するように凸部の一端側の辺から他端側の辺まで延びるとともに該凸部の2つの辺に対してそれぞれ傾斜して形成されるため、1つの溝により凸部の一端部側と他端部側とに突出部が形成される。
【0020】
請求項に記載の発明によれば、溝はV字溝であるため、凸部の上方ほど大きく変形されて突出部が形成される
請求項に記載の発明によれば、小さな加圧力で整流子形成用板材の凸部の上部から突出する突出部を形成することができる。又、溝を整流子形成用板材の凸部の辺に対して傾斜して形成すれば突出部が形成されるため、その溝を形成する際の位置決めを高精度に行わなくてもよい。
【0021】
求項に記載の発明によれば、前記凸部は、前記分割される位置の近傍にそれぞれ形成されるため、整流子片の分割される位置の近傍で絶縁体と強固に係合される。
【0022】
請求項に記載の発明によれば、自身に形成される凸部の少なくとも1つの辺に対して傾斜した溝の形成時に該凸部からその凸設方向と略直角方向に突出されてなる突出部が形成される。このように溝にて分けられる凸部の鋭角な部分は、体積が小さく容易に変形されるため、小さな加圧力で凸部の上部から突出する突出部を形成することができる。又、溝を凸部の辺に対して傾斜して形成すれば突出部が形成されるため、その溝を形成する際の位置決めを高精度に行わなくてもよい。また、小さな加圧力で整流子形成用板材の凸部の上部から突出する突出部を形成することができる。又、溝を整流子形成用板材の凸部の辺に対して傾斜して形成すれば突出部が形成されるため、その溝を形成する際の位置決めを高精度に行わなくてもよい。また、前記凸部は、前記分割される位置の近傍にそれぞれ形成されるため、整流子片の分割される位置の近傍で絶縁体と強固に係合される。さらに、整流子片を構成すべく円筒形状に丸められたとき、周方向に隣り合う整流子片の隣接する凸部同士が接触し難くなり、整流子片同士の絶縁を確保することができる。
【0023】
請求項7,8に記載の発明によれば、凸部の溝を形成することにより該凸部の凸設方向と略直角方向に突出する突出部が形成される。このように溝にて分けられる凸部の鋭角な部分は、体積が小さく容易に変形されるため、小さな加圧力で凸部から突出する突出部を形成することができる。
また、溝は、凸部を分割するように凸部の一端側の辺から他端側の辺まで延びるとともに該凸部の2つの辺に対してそれぞれ傾斜して形成されるため、1つの溝により凸部の一端部側と他端部側とに突出部が形成される。
【0024】
請求項に記載の発明によれば、溝は、プレス又はローラーで形成されるため、容易に短時間で形成される。
請求項1に記載の発明によれば、複数方向に傾斜する溝は一方向毎に順次形成される。
【0025】
求項1に記載の発明によれば、前記凸部は、前記分割される位置の近傍にそれぞれ形成されるため、整流子片の分割される位置の近傍で絶縁体と強固に係合される。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を整流子形成板材に具体化した一実施の形態を図1〜図9に従って説明する。
【0027】
図2に示すように、整流子形成板材1は、導電性金属よりなり略平板状に形成されている。整流子形成板材1の長手方向の長さは、整流子2の外周の長さに設定され、短手方向の長さは、整流子2の軸線方向の長さに設定されている(図3参照)。即ち、この整流子形成板材1は、丸めて円筒形状とされ、8個に分割されて、8個の整流子片3を構成する(図3参照)。整流子形成板材1の短手方向一端側には、同短手方向に延びるライザ用延出部4が等角度間隔に8個形成されている。
【0028】
又、整流子形成板材1には、16個の凸部5が凸設されている。凸部5は、整流子形成板材1の長手方向に並設され、整流子形成板材1の短手方向の一端から他端まで延びるように形成されている。凸部5は、整流子形成板材1が分割される位置の近傍にそれぞれ形成されている(図3参照)。
【0029】
図1(a),(b)に示すように、各凸部5の頂面には、該凸部5の辺に対して傾斜した溝6a,6bが形成されている。尚、ここで記載する凸部5の辺とは、溝6a,6bが形成される前の状態の凸部5の頂面が形成する4角形の辺のことである。又、ここで記載する傾斜とは、直角(90°)を含まない。又、本実施の形態では、説明の便宜上、溝6a,6bが形成される前の状態も、溝6a,6bが形成された後と同様に凸部5と記載する。
【0030】
溝6a,6bは、V字溝であり、直線状に延びて複数形成されている。溝6a,6bは、凸部5を分割するように凸部5の短手方向一端側から同他端側まで形成され、凸部5の2つの辺に対してそれぞれ傾斜して形成されている。
【0031】
又、溝6a,6bは、交差するように形成されている。詳述すると、溝6a,6bは、凸部5の頂面において、凸部5の短手方向一端側(図1(a)中、左側)の辺に対して軸線方向一端側(図1中、上側)斜め方向に60°傾斜した溝6aと、同辺に対して軸線方向他端側(図1中、下側)斜め方向に60°傾斜した溝6bとからなる。そして、溝6aと溝6bとは、凸部5の短手方向の中央で交差するクロス形状に形成され、そのクロス形状が凸部5の長手方向に連続して複数形成されている。即ち、溝6a,6bは、網目形状に形成されている。
【0032】
凸部5には、上記溝6a,6bの形成時に、凸部5の凸設方向と略直角方向(凸部5の短手方向)に突出する突出部7a,7bが形成されている。
詳述すると、溝6a,6bにて分けられる凸部5の鋭角な部分は、体積が小さく容易に変形されるため、凸部5の短手方向の外側に移動されて突出し、突出部7a,7bとされている。1つの溝6a(6b)は、凸部5の短手方向一端側から同他端側まで形成され、凸部5の2つの辺に対してそれぞれ傾斜しているため、突出部7a(7b)は、1つの溝6a(6b)により凸部5の短手方向両端側にそれぞれ形成されている。又、溝6a,6bは、交差され、その溝6a,6bの間隔や凸部5の短手方向の長さ等が所定値に設定されているため、突出部7aと突出部7bがつながり、該溝6a,6bと辺に囲まれる略3角形の一辺部分が突出された突出部7a,7bとなる。
【0033】
このように構成された整流子形成板材1は、突出部7a,7bが内周側に配置されるように円筒形状とされ、その内周側に液体状態の樹脂が流し込まれ、樹脂が硬化後、8個に分割される。すると、図3に示すように、その分割された一つが整流子片3、硬化した樹脂が絶縁体8を構成する整流子2が製造される。このように製造された整流子2の突出部7a,7bは、樹脂と径方向に係合するため、整流子片3が絶縁体8から剥落するのを防ぐ。尚、ライザ用延出部4は、整流子2の径方向外側に折り返されて整流子ライザ9とされる。
【0034】
尚、整流子2は、図4に示すように、モータに備えられる。詳しくは、モータのモータハウジングHには、回転軸Sが回転可能に支持され、その回転軸Sに電気子Deと共に整流子2が固定される。この整流子2には、モータハウジングHに保持された給電用ブラシBuが押圧接触される。
【0035】
次に、上記のように構成された整流子形成板材1の製造方法を図5〜図9に従って説明する。
まず、図5に示すように、一平面上に複数の凸部5を有する導電性の板材10を用意する。尚、この板材10の平面は、整流子2の外周面より大きく設定されている。又、凸部5の間隔は、整流子形成板材1と対応した所定の位置に設定されている。又、この凸部5は、溝6a,6bが形成される前の状態ものである。
【0036】
次に、図6及び図7(a),(b)に示すように、プレスにより溝6a及び突出部7aを形成する。詳述すると、プレスは、金型11を備える。金型11は、複数のプレス凸部11aを備え、そのプレス凸部11aは、溝6aを形成すべく凸部5の辺に対して傾斜し、その先端に向かうほど幅が狭くなっている。そして、金型11を凸部5の上方から下降させ加圧する。すると、図7(a),(b)に示すように、溝6aが形成されるとともに、溝6aにて分けられる凸部5の鋭角な部分が、凸部5の短手方向の外側に移動されて突出し、突出部7aが形成される。
【0037】
次に、図8及び図9(a),(b)に示すように、プレスにより溝6b及び突出部7bを形成する。詳述すると、プレスは、金型12を備える。金型12は、複数のプレス凸部12aを備え、そのプレス凸部12aは、溝6bを形成すべく凸部5の辺に対して(プレス凸部11aと反対側に)傾斜し、その先端に向かうほど幅が狭くなっている。そして、金型12を凸部5の上方から下降させ加圧する。すると、図9(a),(b)に示すように、溝6bが形成されるとともに、溝6bにて分けられる凸部5の鋭角な部分が、凸部5の短手方向の外側に移動されて突出し、突出部7bが形成される。このとき、溝6a,6bは、交差され、その溝6a,6bの間隔や凸部5の短手方向の長さ等が所定値に設定されているため、突出部7aと突出部7bがつながり、該溝6a,6bと辺に囲まれる略3角形の一辺部分が突出された突出部7a,7bとなる。尚、本実施の形態では、説明の便宜上、この状態、即ち溝6a,6b及び突出部7a,7bが形成された状態の板材10も、形成前と同様に板材10として記載する。
【0038】
次に、板材10を打ち抜き、図2に示すように、その各長さを所定の長さとするとともに、ライザ用延出部4を形成する。これにより整流子形成板材1の製造が完了する。
【0039】
次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)突出部7a,7bは、凸部5の辺に対して傾斜した溝6a,6bが形成されることにより該凸部5からその凸設方向と略直角方向に突出形成されてなる。このように溝6a,6bにて分けられる凸部5の鋭角な部分は、体積が小さく容易に変形されるため、凸部5の上部から大きく突出する突出部7a,7bを小さな加圧力で形成することができる。これにより、整流子片3の絶縁体8からの剥離を防止する突出部7a,7bを小型のプレスで形成することができる。しかも、従来技術(図14参照)の突出部53を形成するときのように複雑な金型を必要としない。
【0040】
(2)溝6a,6bを凸部5の辺に対して傾斜して形成すれば突出部7a,7bが形成されるため、その溝6a,6bを形成する際の位置決めを従来技術(実開昭61−202163)等と比べて高精度に行わなくてもよい。
【0041】
(3)突出部7a,7bは、凸部5の上部で突出形成されてなるため、従来技術(図14参照)のように、凸部5を高く形成しなくても突出部7a,7bが絶縁体8から剥離し難くなる。これにより、整流子片3の絶縁体8からの剥離を防止できる突出部7a,7bを低い材料費で形成することができる。
【0042】
(4)溝6a,6bは、V字形状に形成されている。これにより、凸部5の上方ほど大きく変形し、大きく突出した突出部7a,7bが形成される。
(5)1つの溝6a(6b)は、凸部5を分割するように凸部5の短手方向一端側から同他端側まで形成され、凸部5の2つの辺に対してそれぞれ傾斜して形成されるため、1つの溝6a(6b)により凸部5の一端部側と他端部側とにそれぞれ突出部7a(7b)が形成される。
【0043】
(6)凸部5は、整流子形成板材1が分割される位置から離れた位置にそれぞれ形成されているため、分割する位置の板厚が薄くなる。これにより、整流子形成板材1を切削加工等により分割する作業を容易に短時間で行うことができる。
【0044】
(7)凸部5は、整流子形成板材1が分割される位置の近傍にそれぞれ形成されているため、整流子片3の前記分割される位置の近傍(周方向の両端部)で絶縁体8に係合し、整流子片3が絶縁体8に強固に固定される。しかも、整流子片3の両凸部5間で抱え込む絶縁体(樹脂)の量が多くなり(抱え込む絶縁体の周方向の幅が広くなり)、抱え込まれた絶縁体が整流子片3と共に絶縁体8全体から分離し難くなる。これにより、整流子片3の絶縁体8からの剥離がさらに防止される。
【0045】
(8)溝6a,6bをプレスで形成するため、容易に短時間で溝6a,6bが形成される。
(9)2方向に傾斜した溝6a,6bを一方向毎に形成するため、該溝6a,6bを形成するための金型11,12の複数のプレス凸部11a,12aをそれぞれ一方向に傾斜したものとすることができる。これにより、金型11,12をそれぞれ容易に製造することができる。
【0046】
(10)2方向に傾斜した溝6a,6bを一方向毎に形成するため、各溝6a,6bが形成される際に移動する部分が移動する場所(逃げ場)を塞がれない。よって、溝6a,6bの成形作業は更に小さな加圧力しか必要としない。
【0047】
上記実施の形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施の形態の溝6a,6bは、凸部5の少なくとも1つの辺に対して傾斜し、その形成時に凸部5からその凸設方向と略直角方向に突出形成されてなる突出部が形成されれば、他の形状に変更してもよいし、いくつ形成してもよい。
【0048】
・上記実施の形態の溝6a,6bは、図10に示す溝21a,21bに変更してもよい。詳述すると、溝21a,21bは、凸部22の頂面において、凸部22の短手方向一端側(図10(a)中、左側)の辺に対して軸線方向一端側(図13中、上側)斜め方向に60°傾斜した溝21aと、同辺に対して軸線方向他端側(図13中、下側)斜め方向に60°傾斜した溝21bとからなる。そして、溝21aと、溝21bとは、凸部22の長手方向に交互に連続して形成されている。即ち、溝21a,21bは、ジグザグ形状に形成されている。
【0049】
そして、この溝21a,21bにて分けられる凸部22の鋭角な部分は、体積が小さく容易に変形されるため、凸部22の短手方向の外側に移動されて突出し、突出部23a,23bとされている。このようにしても上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0050】
・上記実施の形態の溝6a,6bは、図11に示す溝26a,26bに変更してもよい。詳述すると、溝26a,26bは、凸部27の頂面において、凸部27の短手方向一端側(図11(a)中、左側)の辺に対して軸線方向一端側(図11中、上側)斜め方向に60°傾斜した溝26aと、同辺に対して軸線方向他端側(図11中、下側)斜め方向に60°傾斜した溝26bとからなる。そして、溝26aと、溝26bとは、凸部27の短手方向の中央で交差するクロス形状に形成され、そのクロス形状が凸部27の長手方向に離間して複数形成されている。即ち、溝26a,26bは、独立した複数のクロス形状に形成されている。
【0051】
そして、この溝26a,26bにて分けられる凸部27の鋭角な部分は、体積が小さく容易に変形されるため、凸部27の短手方向の外側に移動されて突出し、突出部28a,28bとされている。このようにしても上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0052】
・上記実施の形態の溝6a,6bは、図12に示す溝31a,31bに変更してもよい。詳述すると、溝31a,31bは、凸部32の頂面において、凸部32の短手方向一端側(図12(a)中、左側)の辺に対して軸線方向一端側(図12中、上側)斜め方向に75°傾斜した溝31aと、同辺に対して軸線方向他端側(図12中、下側)斜め方向に75°傾斜した溝31bとからなる。そして、溝31aと、溝31bとは、凸部32の長手方向に交互に形成されている。又、溝31aと、溝31bとは、凸部32の短手方向一端側(図12(a)中、左側)で長手方向に離れて形成され、凸部32の短手方向他端側(図12(a)中、右側)で長手方向に連続して形成されている。
【0053】
そして、この溝31a,31bにて分けられる凸部32の鋭角な部分は、体積が小さく容易に変形されるため、凸部32の短手方向の外側に移動されて突出し、突出部33a,33bとされている。このようにしても上記実施の形態と同様の効果を得ることができる。
【0054】
・上記実施の形態の溝6a,6bは、図13に示す溝36a,36bに変更してもよい。詳述すると、溝36a,36bは、凸部37の頂面における短手方向の辺に対して傾斜した曲線状に複数形成されている。
【0055】
そして、この溝36a,36bにて分けられる凸部37の鋭角な部分は、体積が小さく容易に変形されるため、凸部37の短手方向の外側に移動されて突出し、突出部38a,38bとされている。このようにしても上記実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。又、溝を曲線状にすると、直線状の溝では得られない形状の突出部を形成することが可能となる。
【0056】
・上記実施の形態の溝6a,6bは、図7(a),(b)に示す溝6aのみに変更してもよい。即ち、上記実施の形態に比べて溝6bを形成せず、溝6aにより突出される部分のみを突出部7aとする。このようにしても上記実施の形態の効果(1)〜(8)と同様の効果を得ることができる。
【0057】
・上記実施の形態では、溝6a,6bは、底に向かうほどその幅が狭くなるV字形状に形成されているとしたが、溝を形成することにより突出部が形成されれば、深さ方向に他の形状、例えば、コ字形状等としてもよい。このようにしても上記実施の形態の効果(1)〜(3)、(5)〜(10)と同様の効果を得ることができる。
【0058】
・上記実施の形態では、溝6a,6bは、凸部5を分割するように短手方向一端側から同他端側まで形成され、凸部5の2つの辺に対してそれぞれ傾斜して形成されるとしたが、凸部の少なくとも1つの辺に対して傾斜していれば、凸部の一端から凸部の中間までしか形成しなくてもよい。このようにしても、溝にて分けられる凸部の鋭角な部分が突出し突出部を形成する。
【0059】
・上記実施の形態では、凸部5を、整流子形成板材1が分割される位置の近傍で短手方向の一端から他端まで延びるように形成したが、整流子形成板材1の長手方向の一端から他端まで延びるように形成してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(5),(8)〜(10)と同様の効果を得ることができる。
【0060】
・上記実施の形態では、凸部5を、整流子形成板材1が分割される位置の近傍にそれぞれ形成したが、分割される位置と隣の分割される位置の中間に短手方向の一端から他端まで延びるように形成してもよい。このようにしても、上記実施の形態の効果(1)〜(6),(8)〜(10)と同様の効果を得ることができる。又、凸部5は、いくつ設けてもよい。更に、凸部5の形状は、その頂面に辺(直線の線分)を有すれば、他の形状、例えば頂面が正四角形等に変更してもよい。
【0061】
・上記実施の形態では、溝6a,6bをプレスで形成したが、凸部5の上方から加圧して形成する方法であれば、他の方法、例えばローラーを用いた方法で行ってもよい。ローラーを用いても、容易に短時間で溝6a,6bが形成される。
【0062】
・上記実施の形態では、2方向に傾斜した溝6a,6bを金型11,12を用いて一方向毎に形成したが、一つの金型で同時に形成してもよい。このようにしても上記実施の形態の効果(1)〜(8)と同様の効果を得ることができる。また、このようにすると、金型の数が少なくなる。
【0063】
・上記実施の形態では、整流子形成板材1に具体化したが、凸部と、凸部の少なくとも1つの辺に対して傾斜した溝の形成時に凸部の凸設方向と略直角方向に突出形成される突出部とを備える他の被固定部材に具体化してもよい。言い換えると、突出部を含む凸部の周辺が樹脂等で封止されることにより、その樹脂等に固定される他の被固定部材に具体化してもよい。このようにすると、被固定部材の突出部を容易に形成することができる。
【0064】
・上記実施の形態及び別例の整流子形成板材1及び被固定部材は、樹脂等に固定されるものとしたが、突出部を含む凸部の周辺に樹脂等を固定する固定部材に具体化してもよい。このようにすると、樹脂等を固定するための固定部材の突出部が凸部の高さに対して大幅に低くされることなく、容易に形成される。
【0065】
・上記実施の形態の凸部5を、図15及び図16に示す凸部61に変更してもよい。詳述すると、凸部61において、整流子形成板材62が分割される分割位置(図15中、1点鎖線で示す)Qの近傍の端部には、該凸部61の頂部に向かうほど該分割位置Qから離れるように傾斜した傾斜面61aが形成されている。傾斜面61aは、各凸部61にそれぞれ形成されている。そして、凸部61の頂面には、上記溝21a,21b(図10参照)と同様の溝63a,63bが形成され、この溝63a,63bの形成時に凸部61の凸設方向と略直角方向に突出する突出部64a,64bが形成されている。又、整流子形成板材62の短手方向一端には、同短手方向に延びるライザ用延出部65が等間隔に8個(隣り合う分割位置Qの間毎に)形成されている。
【0066】
このように構成された整流子形成板材62は、突出部64a,64bが内周側に配置されるように丸められることで円筒形状とされ、その内周側に液体状態の樹脂が流し込まれ、樹脂が硬化後、前記分割位置Qで8個に分割される。すると、図17に示すように、その分割された一つが整流子片66、硬化した樹脂が絶縁体67を構成する整流子68が製造される。このように製造された整流子68の突出部64a,64bは、樹脂(絶縁体67)と径方向に係合するため、整流子片66が絶縁体67から剥落するのを防ぐ。
【0067】
上記のように構成された整流子形成板材62の製造方法を図18に従って説明する。まず、図18に示すように、圧延加工により一平面上に複数の凸部69を有する導電性の板材70を成形する。凸部69は、板材70が円筒形状に丸められた際、図17に示す整流子68の凸部61の位置に配置されるべく所定の位置(前記分割位置Qの両側)に配置されている。そして、各凸部69には、前記分割位置Qの近傍の端部に傾斜面69aが形成されている。傾斜面69aは、頂部に向かうほど前記分割位置Qから離れるように傾斜している。
【0068】
次に、上記実施の形態と同様のプレス(金型11,12、図6及び図8参照)により、溝63a,63bと共に、突出部64a,64b(図16参照)を形成する。次に、図15に示すように、板材70を打ち抜き、その各長さを所定の長さとするとともに、前記ライザ用延出部65を形成する。これにより整流子形成板材62の製造が完了する。
【0069】
このようにしても上記実施の形態の効果と同様の効果を得ることができる。しかも、図17の部分拡大図(2点鎖線円内)に示すように、傾斜面61aを有さない凸部71(図中、一点鎖線で示す)とした場合では、周方向に隣り合う整流子片の隣接する凸部71同士が接触する虞があり、凸部71同士を近接して配置できないが、凸部61には傾斜面61aを形成したため、円筒形状に丸められ、複数に分割されたとき、周方向に隣り合う整流子片66の隣接する凸部61同士が接触し難くなり、整流子片66同士の絶縁を確保することができる。しかも、圧延加工により傾斜面69aを有さない隣接する凸部の短手方向の幅を小さく成形することは困難(圧延加工に用いるロールに形成する溝の成形や、該溝により隣接する凸部を成形することが困難)であるが、隣接する凸部69に傾斜面69aを形成するため、隣接する両凸部69の間隔を大きくすることなく、その圧延加工が容易になる。よって、整流子片66の周方向の両端部近傍に凸部61を容易に形成することができ、整流子片66を絶縁体67に強固に固定することができる。
【0070】
・上記傾斜面61aは、整流子形成板材62の各凸部61にそれぞれ形成されているとしたが、傾斜面61aを分割位置Qの近傍の両凸部61の一方(例えば、図15中、分割位置Qの右方向側)の凸部61にのみ形成するようにしてもよい。このようにしても、円筒形状に丸められ、複数に分割されたとき、周方向に隣り合う整流子片の隣接する凸部同士の一方に傾斜面が形成されることとなり、周方向に隣り合う整流子片の隣接する凸部同士が接触し難くなり、整流子片同士の絶縁を確保することができる。
【0071】
上記実施の形態から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)前記溝を複数形成した。このようにすると、複数の溝により複数の突出部が形成される。
【0072】
(ロ)前記溝を、曲線状に形成した。このようにすると、直線状の溝では得られない形状の突出部を形成することが可能となる。
【0073】
(ハ)前記傾斜面を、分割される位置の近傍の両凸部の一方に形成した。このようにすると、円筒形状に丸められ、複数に分割されたとき、周方向に隣り合う整流子片の隣接する凸部同士の一方には傾斜面が形成される。よって、該凸部同士が接触し難くなり、整流子片同士の絶縁を確保することができる。
【0074】
(ニ)前記被固定部材は、導電性で略平板状に形成され、複数に分割されて整流子片を構成する整流子形成用板材である。このようにすると、小さな加圧力で整流子形成板材の凸部から突出する突出部を形成することができる。
【0075】
(ホ)凸部と、前記凸部の凸設方向と略直角方向に突出する突出部とを備える固定部材において、前記突出部は、前記凸部の少なくとも1つの辺に対して傾斜した溝の形成時に突出形成されてなることを特徴とする固定部材。
【0076】
このようにすると、樹脂等を固定するための固定部材の突出部が凸部の高さに対して大幅に低くされることなく、容易に形成される。
(ヘ)前記溝を、V字溝とした。
【0077】
このようにすると、凸部の上方ほど大きく変形されて突出部が形成される。
(ト)前記溝を、前記凸部を分割するように前記凸部の一端部から他端部まで延び、該凸部の2つの辺に対してそれぞれ傾斜して形成した。
【0078】
このようにすると、1つの溝により凸部の一端部側と他端部側とに突出部が形成される。
(チ)前記溝を、交差するように形成した。
【0079】
このようにすると、該溝と辺に囲まれる一辺部分を突出させ突出部とすることができる。
(リ)凸部に、その凸設方向と略直角方向に突出する突出部を形成する固定部材の製造方法であって、前記凸部の少なくとも1つの辺に対して傾斜した溝を形成することにより該凸部から突出させて前記突出部を形成することを特徴とする固定部材の製造方法。
【0080】
このようにすると、樹脂等を固定するための固定部材の突出部が凸部の高さに対して大幅に低くされることなく、容易に形成される。
(ヌ)前記溝を、プレス又はローラーで形成する。
【0081】
このようにすると、固定部材の溝(突出部)が容易に短時間で形成される。
(ル)前記溝を形成する工程は、複数方向に傾斜する溝を一方向毎に順次形成する。
【0082】
このようにすると、複数方向に傾斜する溝が一方向毎に順次形成されるため、各溝が形成される際に移動する部分が移動する場所(逃げ場)を塞がれない。よって、溝の成形作業は小さな加圧力しか必要としない。又、プレス凸部をそれぞれ一方向に傾斜したものとすることができ、金型を容易に形成することができる。
【0083】
【発明の効果】
以上詳述したように、請求項1〜に記載の発明によれば、凸部の凸設方向と略直角方向に突出する突出部を、凸部の高さに対して大幅に低くすることなく、容易に形成することができる被固定部材を提供することができる。
【0084】
請求項に記載の発明によれば、凸部の凸設方向と略直角方向に突出する突出部を、凸部の高さに対して大幅に低くすることなく、容易に形成することができる整流子形成板材を提供することができる。
【0085】
請求項〜1に記載の発明によれば、凸部の凸設方向と略直角方向に突出する突出部を、凸部の高さに対して大幅に低くすることなく、容易に形成することができる被固定部材の製造方法を提供することができる。
【0086】
請求項1に記載の発明によれば、凸部の凸設方向と略直角方向に突出する突出部を、凸部の高さに対して大幅に低くすることなく、容易に形成することができる整流子形成板材の製造方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本実施の形態の突出部を説明するための説明図。(b)(a)のA−A断面図。
【図2】本実施の形態の整流子形成板材を説明するための説明図。
【図3】本実施の形態の整流子の一部分を切り欠いた斜視図。
【図4】本実施の形態の整流子を備えたモータの要部断面図。
【図5】整流子形成板材の製造方法を説明するための説明図。
【図6】整流子形成板材の製造方法を説明するための説明図。
【図7】(a)整流子形成板材の製造方法を説明するための説明図。(b)(a)のB−B断面図。
【図8】整流子形成板材の製造方法を説明するための説明図。
【図9】(a)整流子形成板材の製造方法を説明するための説明図。(b)(a)のC−C断面図。
【図10】(a)別例の整流子形成板材を説明するための説明図。(b)(a)のD−D断面図。
【図11】(a)別例の整流子形成板材を説明するための説明図。(b)(a)のE−E断面図。
【図12】(a)別例の整流子形成板材を説明するための説明図。(b)(a)のF−F断面図。
【図13】(a)別例の整流子形成板材を説明するための説明図。(b)(a)のG−G断面図。
【図14】従来技術の整流子形成板材を説明するための要部斜視図。
【図15】本実施の形態の整流子形成板材を説明するための説明図。
【図16】(a)別例の凸部を説明するための説明図。(b)(a)のJ−J断面図。
【図17】別例の整流子を説明するための断面図。
【図18】本実施の形態の整流子の製造方法を説明するための説明図。
【符号の説明】
3,66…整流子片、5,22,27,32,37,61…凸部、6a,6b,21a,21b,26a,26b,31a,31b,36a,36b,63a,63b…溝、7a,7b,23a,23b,28a,28b,33a,33b,38a,38b,64a,64b…突出部、61a…傾斜面、Q…分割位置。

Claims (11)

  1. 凸部(2,3,61)と、前記凸部の凸設方向と略直角方向に突出する突出部(23a,23b,33a,33b,64a,64b)とを備える被固定部材において、
    前記凸部には、該凸部を分割するように凸部の一端側の辺から他端側の辺まで延びるとともに該凸部の2つの辺に対してそれぞれ傾斜する複数の溝(21a,21b,31a,31b,63a,63b)が、互いに交差することなくジグザグ形状に形成され、
    前記突出部は、前記溝の形成時に突出形成されてなることを特徴とする被固定部材。
  2. 凸部(5)と、前記凸部の凸設方向と略直角方向に突出する突出部(7a)とを備える被固定部材において、
    前記凸部には、該凸部を分割するように凸部の一端側の辺から他端側の辺まで延びるとともに該凸部の2つの辺に対してそれぞれ傾斜する複数の溝(6a)が、互いに交差することなく、前記凸部の一端側の辺に対して該一端側の辺の長さ方向の同じ側である一端側へ傾斜するように形成され、
    前記突出部は、前記溝の形成時に突出形成されてなることを特徴とする被固定部材。
  3. 請求項1又は2に記載の被固定部材において、
    前記溝を、V字溝としたことを特徴とする被固定部材。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の被固定部材
    導電性で略平板状に形成され、複数に分割されて整流子片を構成することを特徴とする整流子形成用板材
  5. 請求項に記載の整流子形成用板材であって
    前記凸部を、前記分割される位置の近傍にそれぞれ形成したことを特徴とする整流子形成用板材。
  6. 凸部(61)と、前記凸部の凸設方向と略直角方向に突出する突出部(64a,64b)とを備える被固定部材において、
    前記被固定部材は、導電性で略平板状に形成され、複数に分割されて整流子片(66)を構成し、
    前記凸部は、前記分割される位置の近傍にそれぞれ形成され、
    前記凸部 ( 61 ) の前記分割される位置 ( ) の近傍の端部には、該凸部の頂部に向かうほど該分割される位置から離れるように傾斜した傾斜面(61a)が形成され、
    前記突出部は、前記凸部の少なくとも1つの辺に対して傾斜した溝(63a,63b)の形成時に突出形成されてなることを特徴とする整流子形成板材。
  7. 凸部(22,32,61)に、その凸設方向と略直角方向に突出する突出部(23a,23b,33a,33b,64a,64b)を形成する被固定部材の製造方法であって、
    前記凸部に、該凸部を分割するように凸部の一端側の辺から他端側の辺まで延びるとともに該凸部の2つの辺に対してそれぞれ傾斜する複数の溝(21a,21b,31a,31b,63a,63b)を、互いに交差することなくジグザグ形状に形成し、該溝を形成することにより前記凸部から前記突出部を突出させることを特徴とする被固定部材の製造方法
  8. 凸部(5)に、その凸設方向と略直角方向に突出する突出部(7a)を形成する被固定部材の製造方法であって、
    前記凸部に、該凸部を分割するように凸部の一端側の辺から他端側の辺まで延びるとともに該凸部の2つの辺に対してそれぞれ傾斜する複数の溝(6a)を、互いに交差することなく、前記凸部の一端側の辺に対して該一端側の辺の長さ方向の同じ側である一端側へ傾斜するように形成し、該溝を形成することにより前記凸部から前記突出部を突出させることを特徴とする被固定部材の製造方法
  9. 請求項7又は8に記載の被固定部材の製造方法において、
    前記溝を、
    プレス又はローラーで形成することを特徴とする被固定部材の製造方法。
  10. 請求項7乃至のいずれか1項に記載の被固定部材の製造方法において、
    前記溝を形成する工程は、
    複数方向に傾斜する溝を一方向毎に順次形成することを特徴とする被固定部材の製造方法。
  11. 請求項乃至10のいずれか1項に記載の被固定部材は、
    導電性で略平板状に形成され、複数に分割されて整流子片(3,66)を構成する整流子形成用板材であって、
    前記凸部を、前記分割される位置の近傍にそれぞれ形成することを特徴とする整流子形成板材の製造方法。
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