JP3672403B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、非磁性支持体上に磁性層を有し、他の面上に非磁性粉が結合剤中に分散されているバックコート層を備えた磁気記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より磁気記録媒体として、いわゆる塗布型の磁気記録媒体が広く使用されている。この塗布型の磁気記録媒体は、例えばγ−Fe23 、Coを含有するγ−Fe23 等の強磁性酸化物粉末、あるいはFe、Co,Niを主成分とする合金磁性粉末等の磁性粉末材料を、塩化ビニル−酢酸ビニル系共重合体、ポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等の有機バインダーに分散させた磁性塗料を塗布、乾燥することにより作製される。
【0003】
これに対して、高記録密度化、小型化への要求の高まりとともに、媒体の平滑性および薄型化が一層要求されてきている。このため塗布型媒体では合金磁性粉末を用いた媒体を中心に磁性層の超平滑化、薄膜化の検討がなされている。
【0004】
一方、CoあるいはFe系やCo−Ni合金等の強磁性金属材料を、真空蒸着法等の真空薄膜形成技術により非磁性支持体上に直接被着しその上に潤滑剤層を設けた、いわゆる強磁性金属薄膜型の磁気記録媒体が提案され、主に民生用のビデオカメラ用磁気記録媒体として実用に供されている。
【0005】
この強磁性金属薄膜型の磁気記録媒体は、磁性層中に非磁性材である有機バインダーが必要でないので、磁性材料の充填密度を高めることができ、また磁性層の厚みを極めて薄くすることが可能であり、記録減磁や厚み損失が著しく小さい等、電磁変換特性上極めて有利な媒体である。
【0006】
しかし、強磁性金属薄膜を非磁性支持体上に被着し潤滑剤層を設けただけの記録媒体は、スチル耐久性、磁性層の耐候性等、信頼性の点で問題がある。
【0007】
この問題に対する抜本策として保護膜の使用が検討され、特にプラズマ重合による硬質炭素膜を設ける磁気記録媒体が提案され、民生用のデジタルVTR用磁気記録媒体として実用化されている。
【0008】
ところで、これらの高密度記録媒体では、塗布型、金属薄膜型を問わず、また金属薄膜媒体では保護膜の有無に関わらず、デッキでの走行性を確保するためにバックコート層を形成するのが一般的である。
【0009】
バックコート層に要求される機能としては、第一にデッキでの走行性の確保であるが、データを保存するためには、長期保存、あるいは高温高湿保存後においても初期の特性を維持できるような配慮が必要である。保存中バックコート層は他面の磁性層と直接にあるいは保護膜ないし潤滑層を介し接触しているため、バックコート層の表面形状が粗すぎると磁性層に転写してドロップアウトが増加したりエラーレートが悪化する原因となるし、バックコート層を構成する材料の選択によっては磁性層とハリツキを起こしたり腐食を引き起こしたりすることもあり得る。特に高密度記録媒体においては、磁性層は鏡面化の方向に進まざるを得なく、また磁性層の構成も合金磁性粉を用いた塗布型媒体あるいは金属薄膜型が採用される場合が多くなっているため、上記の保存特性を満足するには、バックコートに対する要求がより一層求められている。
【0010】
このようなバックコート層は非磁性粉末が結合剤中に分散された構造をとるのが一般的で、特にカーボンブラックを主成分として結合剤中に分散させ、必要に応じて他のカーボンブラックまたは各種顔料あるいは各種添加剤を配合する場合が多い。バックコート層にカーボンブラックを使用するのは、バックコート層の表面電気抵抗を下げ、静電気によるゴミの付着を防止したり、遮光性を付与し誤動作を防止したり、走行耐久性を向上させるためである。
【0011】
非磁性粉末としてカーボンブラックを使用した一例は、特公昭52−17401号公報に記載されている。このものはカーボンブラックの導電性にもとづく帯電防止と遮光効果およびカーボン粒子の凝集による粗面化効果を狙いとしたものである。しかしながら使用されるカーボンブラックの粒径が10〜20nmであるため塗料化が困難であり、凝集粒子を生成しやすい。この凝集粒子は磁性層に凹凸を生じる。このように粒径の小さいカーボンブラックはその分散性不良のため上記の様な凹凸を生じさせないような平均粗さにすることは困難である。分散が困難な理由は平均粒径があまりにも小さいカーボンブラックは二次構造を取りやすいためと考えられる。
【0012】
また特開昭63−144416号公報には粒径の大きいカーボンブラックを使用した例が記載されている。使用されるカーボンブラックは60〜200nmのサーマルブラックタイプのものである。このタイプのカーボンブラックはストラクチャ構造が少なく結合剤中の均一分散が可能でありまた、摩擦係数を下げる効果も大きいが、均一分散後もカーボンブラックの粒径自体の大きさによる制限により凹凸の抑制には限界が有り、高記録密度媒体のバックコートとして使用するには適さない。
【0013】
さらに複数種のカーボンブラックを併用した例としては特公平2−49490号公報に記載されている。これは耐磨耗性の改善を主目的として検討されたものである。カーボンブラックは粒子径が10〜35nmと40〜150nmのカーボンブラックを併用している。また特公平4−81261号公報には平均粒子サイズ30〜100nmの微粒子カーボンブラックと平均粒子サイズ150〜500nmの粗粒子カーボンブラックの併用が検討されている。しかし単にカーボンブラックの粒径の大小に着目した併用では高密度記録媒体の走行性、保存特性を両立するのは困難である。
【0014】
すなわち、特公平2−49490号公報の実施例では、粒子径が26nmのカーボンブラック70重量%と、粒子径が64nmのカーボンブラック30重量%の組み合わせであり、2種類のカーボンブラックの粒子径の違いが大きいため、粒子径が小さいカーボンブラックで形成されたバックコート面に、粒子径の大きなカーボンブラックがスパイク状の突起を数多く形成することとなり、バックコート面の転写の点で問題がある。一方特公平4−81261号公報の実施例では、平均粒子サイズ50nmの微粒子カーボンブラックと、平均粒子サイズ150nmの粗粒子カーボンブラックを用いている。しかしながら粗粒子カーボンブラックの粒径があまりにも大きすぎるのと、微粒子と粗粒子の差が大きすぎるため、この場合もスパイク状の突起を生じてしまいバックコート面の転写の点で問題がある。
【0015】
非磁性粉末としてカーボンブラックと他の無機顔料を併用した試みは多数なされている。例えば特公平5−72647号公報では、特にバックコート面の削れを少なくする目的でカーボンブラックとモース硬度6以下の無機顔料、例えばCaCO3 、BaSO4 、Fe23 を添加することが検討されている。しかしながら、結合剤としては、塩化ビニル系共重合体あるいは繊維素系樹脂を用いているため、合金磁性粉を用いた塗布型媒体あるいは金属薄膜型のバックコートとして用いることは、高温高湿に保存する際好ましくない。
【0016】
また複数種のカーボンと他の無機顔料を組み合わせる試みもなされている。特開平2−42624号公報、同2−42625号公報、同2−134720号公報、同2−141925号公報では、何れも平均一次粒径が20〜40nmのカーボンブラックと、平均一次粒径が50〜100nmのカーボンブラックと、さらに他の無機顔料を併用する試みがなされている。しかしながら何れの試みでも結合剤としては繊維素系樹脂を用いているため、合金磁性粉を用いた塗布型媒体あるいは金属薄膜型のバックコートとして用いることは、高温高湿に保存する際好ましくない。また、この無機顔料は表面を適度に荒らすことを目的とし、その平均粒径は300〜1500nmであり、バックコート面の転写の点で問題がある。
【0017】
結合剤としては、非磁性粉末の分散性、非磁性支持体との密着性や塗膜の耐磨耗性に優れるものが使用されている。例えばポリウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、繊維素系樹脂、塩化ビニル系共重合樹脂、フェノキシ樹脂などの熱可塑系樹脂を単独または2種以上用いたものにポリイソシアネート化合物を組み合わせた熱硬化タイプのものや放射線官能性不飽和二重結合を有する樹脂を組み合わせたタイプのものが用いられる。
【0018】
しかしながら合金磁性粉を用いた塗布型媒体あるいは金属薄膜型のバックコート用の結合剤としては、腐食性のガスを発生する恐れのある塩化ビニル系共重合樹脂あるいは繊維素系樹脂は好ましくない。
塩化ビニル系共重合樹脂あるいは繊維素系樹脂を用いない検討としては、特開昭58−200426号公報に記載されている。また特開昭59−2228号公報に記載されている。結合剤としては、フェノキシ樹脂、熱可塑性ポリウレタンエラストマーおよびポリイソシアネートから構成されている。しかしながらこのバインダー系を用いる効果としては、主に初期の走行耐久性に着目しているだけで、保存特性まで着目されているものではない。また使用されるポリウレタンエラストマーの分散性においては特に言及されておらず、実施例で述べられているポリウレタンエラストマーは極性基を持たないものである。このタイプのポリウレタンエラストマーとフェノキシ樹脂の組み合わせのバインダー系では、無機質粉末の分散は不十分である。また使用されている充填剤としては、CaCO3 等の無機質粉末、またはカーボンブラックであるが、それぞれ単独でもちいられていて、2種以上の混合物を用いる点についての示唆はない。このため、導電性を確保し表面電気抵抗を下げ、静電気によるゴミの付着を防止し、なおかつバックコート面の耐磨耗性を両立することは困難である。なお、ポリウレタンエラストマーに極性基を持たせる技術については多数の提案がなされているがフェノキシ樹脂との混合系において、カーボンブラックの分散性を向上させる提案はなされていない。
【0019】
なお、特公平1−91317号公報、特開平6−325353号公報、同7−169040号公報、同8−17037号公報には、アミンを含有したポリウレタンが開示されている。しかしながら、これらの公報にはカーボンブラックの粒径についての記載がなかったり、フェノキシ樹脂や無機顔料との組み合わせとして使用することについての開示がない。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、走行性の優れたバックコート、具体的には走行摩擦が低く、耐磨耗性に優れているだけでなく、長期保存後あるいは高温高湿保存後においても、初期の走行性を維持し且つ磁性層に腐食等のダメージを与えず、初期のドロップアウトレベルまたはエラーレイトの劣化が少ないバックコート層を有する磁気記録媒体を提供することである。
【0021】
【課題を解決するための手段】
かかる目的は、以下の構成により達成される。
(1)非磁性支持体と、この非磁性支持体の一方の面上に磁性層を有し、他方の面上に非磁性粉末が結合剤中に分散されているバックコート層を有する磁気記録媒体であって、
前記バックコート層が、前記非磁性粉末としてカーボンブラックと無機質粉末とを含有し、
前記カーボンブラックが、平均一次粒径が40〜70nmのカーボンブラックを含有し、
前記無機質粉末が、平均一次粒径が40〜150nm、モース硬度3以上であり、
前記カーボンブラックと無機質粉末との重量比が、カーボンブラック:無機質粉末=100:0.5〜100:10であり、
前記結合剤が、フェノキシ樹脂と、分子中にアミノ基を含む熱可塑性ポリウレタンと、ポリイソシアネート化合物とを含有し、
前記磁性層が、強磁性金属材料を用いて、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、電気メッキおよび化学メッキよりなる群から選ばれる方法によって形成された強磁性金属薄膜によって構成されていることを特徴とする磁気記録媒体。
(2) 前記平均一次粒径40〜70nmのカーボンブラックが、バックコート層に含有されるカーボンブラックの80〜100重量%に相当することを特徴とする上記(1)に記載の磁気記録媒体。
(3) 前記バックコート層が、さらに、平均一次粒径が70nmを超え、100nm以下のカーボンブラックを含有することを特徴とする上記(1)または(2)に記載の磁気記録媒体。
(4) 前記無機質粉末が、モース硬度3〜6であることを特徴とする上記(1)ないし(3)のいずれかに記載の磁気記録媒体。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体の磁性層の他方の面上に、少なくとも一種類以上のカーボンブラックと無機質粉末と結合剤とを含有するバックコート層を有する。カーボンブラックは平均一次粒径が40nm〜70nmである。無機質粉末は平均一次粒径が40〜150nmであり、モース硬度は3以上、好ましくは3〜6の範囲である。カーボンブラックに対する無機質粉末の割合は、重量比でカーボンブラック:無機質粉末=100:0.5〜100:10の範囲である。結合剤はフェノキシ樹脂と分子中にアミノ基を含む熱可塑性ポリウレタンとポリイソシアネート化合物とを有するものである。
【0023】
本発明で使用される主カーボンブラックはその平均一次粒径が40nm〜70nmの範囲のものである。このカーボンブラックのBET 比表面積は、好ましくは20〜70m2/g の範囲であり、I2 吸収量は、好ましくは20〜60 g/Kgの範囲であり、DBP 吸油量は、好ましくは40〜160ml/100gの範囲である。
【0024】
このようなカーボンブラックの具体例としては、デグサ社製Special Black 250、Special Black 100、三菱化学社製MA220、コロンビヤン・ケミカルス・カンパニー製Raven 500、旭カーボン社製#60、#55などが挙げられる。平均一次粒径が40nm〜70nmの範囲のカーボンブラックを用いると適度な表面粗さと走行摩擦の両立を図ることができる。
【0025】
これに対して、平均一次粒径が10nm〜20nmクラスのカーボンブラックでは、大きなストラクチャ構造をとることが多く、分散が困難であり、バックコート面が粗くなりバックコート面の転写の点で問題が生じてしまう。20nm以上、40nm未満クラスのカーボンブラックは比表面積が250m2/g 以下程度のものであれば分散は可能ではあるが、初期の走行摩擦が大きくなってしまうという欠点がある。このようなカーボンブラックの例としてはコロンビヤン・ケミカルス・カンパニー製のConductex SC、Raven 1060,三菱化学製#1000、MA8などが挙げられる。
【0026】
また、カーボンブラックの粒径が70nmより大きい場合は、カーボンブラックが二次構造をとることなく均一分散をしたとしても、粒子自体で粗面を形成してしまい、バックコート面の転写の点で問題が生じてしまう。このようなカーボンブラックとしては、旭カーボン社製の旭サーマル、#50、三菱化学製#5、#10、コロンビヤン・ケミカルス・カンパニー製のRaven 410、Raven 420、Raven 430、Raven 450などが挙げられる。
【0027】
したがって、カーボンブラックとして、平均一次粒径が40〜70nmのものを単独使用することで適度な表面粗さと走行摩擦の両立を図ることができる。この平均一次粒径のカーボンブラックは2種以上併用しても良い。なお、この平均一次粒径が40〜70nmのカーボンブラックは、他のカーボンブラックと併用しても良いが、バックコート層中に含有される全カーボンブラック中に、このカーボンブラックが占める割合が80重量%以上であることが好ましい。このような場合、上記の特公平2−49490号公報あるいは特公平4−81261号公報にあるように40nm未満のもの、あるいは150nm以上のものとの併用は、高密度磁性材料のバックコート材料として適当ではない。
【0028】
このため、本発明では、上記のカーボンブラックを単独使用せず、これを主カーボンブラックとして2種以上のカーボンブラックを併用するときの併用する副カーボンブラックは、主カーボンブラックよりも多少大き目の、例えば70nm超、100nm以下の副カーボンブラックを併用する。この副カーボンブラックのBET 比表面積は、好ましくは15〜40m2/g の範囲であり、I2 吸収量は、好ましくは15〜100 g/Kgの範囲であり、DBP 吸油量は、好ましくは40〜130ml/100gの範囲である。副カーボンブラックの平均一次粒径は、主カーボンブラックの平均一次粒径の2倍以下、特に1.2〜1.5倍とすることが好ましい。
【0029】
すなわち、添加する副カーボンブラックがさらに走行摩擦を低減し、且つ表面粗さの劣化も磁性面への転写があまり変わらない程度に維持することができる。これは、二種類のカーボンブラックの平均粒径があまり離れていないため、スパイク状の突起が形成されにくいためと考えられる。添加量は使用するデッキの走行摩擦とバックコート面の転写の兼ね合いで選べば良く、主カーボンブラックに対し0〜20重量%、特に0〜15重量%とすることが好ましい。このような、添加可能なカーボンブラックとしては、デグサ社製Lamp Black 250、コロンビヤン・ケミカルス・カンパニー製Raven 420、Raven 450、旭カーボン社製#35、#80などが挙げられる。
【0030】
本発明に使用されるカーボンブラックの粒子形状については特に制限はないが、ほぼ球形のサーマル系のものが、ストラクチャ構造が生じ難く、結合剤中へ均一に分散しやすく、摩擦抵抗が低減されるため好ましい。
【0031】
本発明の無機粉末は、モース硬度3以上で、好ましくはモース硬度3〜6である。モース硬度が3未満であると耐磨耗性が低下し、バック面の削れによる障害などが生じる。一方、モース硬度が6を超えると、使用するデッキのキャプスタン、ガイド等の走行経路の材質によってはこれらの走行経路が磨耗し、その削れカスが磁性層面に付着するという障害が生じることがある。
【0032】
モース硬度3以上の無機質粉末としては酸化ケイ素、酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸亜鉛、酸化錫、酸化クロム、炭化珪素、炭化カルシウム、α酸化鉄等が挙げられ、これらの中で、モース硬度が3〜6の範囲の無機粉末としては酸化ケイ素、酸化チタン、酸化亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸バリウム、硫酸バリウム、硫酸カルシウム、硫酸亜鉛、酸化錫、炭化カルシウム、等が挙げられる。
【0033】
この無機質粉末を添加することにより耐磨耗性が向上する。従って、その粒径と添加量は、耐磨耗性の効果とバックコート面粗さによる磁性面への転写との兼ね合いで選ばれる。平均粒径は40〜150nmが好ましく、添加量はカーボンブラック全体の0.5〜10重量%、特に1〜8重量%である。粒径が小さい時は、添加量を多めにし、粒径が大きいときは添加量を少なめに調整することが好ましい。添加量が少なすぎると耐磨耗性が十分には得られなく、多すぎるとバックコート面が荒れてしまい、バック面から磁性層への転写が悪化する。
【0034】
本発明の結合剤は、フェノキシ樹脂と分子中にアミノ基を含む熱可塑性ポリウレタンとポリイソシアネート化合物を有する。
【0035】
フェノキシ樹脂は下記の式(1)で示される構造を有するものが好ましく、例えば東都化成社製 商品名フェノトート YP−50の場合、ビスフェノールAとエピクロルヒドリンより合成される高分子量ポリヒドロキシポリエーテルで、比重(20/20℃)=1.17〜1.19、ガラス転位点(DSC法)=約100℃、数平均分子量=11800程度、重量平均分子量=58600程度である。このようなフェノキシ樹脂としては、前記フェノトート YP−50の他、 Phenoxy Associates 社製(巴工業社)、PAPHEN Phenoxy Resins PKHC、PKHH、PKHJ等が挙げられ、下記式(1)におけるnの小さい順からPKHC、PKHH、PKHJとなり、特にPKHHが好ましい。
【0036】
式(1)
【0037】
【化1】
Figure 0003672403
【0038】
(ここでnは82〜123程度が好ましい。)
このフェノキシ樹脂は耐熱性、耐ブロッキング性、耐磨耗性を付与する効果があり、高温高湿に保存しても腐食性ガスの発生がないため結合剤として良好な物性を示すが、カーボンブラックあるいは無機質粉末との親和性部分としてはエーテル結合と水酸基の側鎖でしかない為、単独で用いた場合カーボンブラックあるいは無機質粉末の分散とその安定性という点では不十分である。また、バックコート層の非磁性支持体への接着性という点でも不十分である。
【0039】
ポリウレタン樹脂は、耐摩耗性および支持体への接着性が良い点でとくに有効であり、これらは、主鎖または側鎖にアミノ基としての極性基を含有している。
【0040】
これらポリウレタン樹脂とは、ポリエステルポリオールおよび/またはポリエーテルポリオール等のヒドロキシ基含有樹脂とポリイソシアネート含有化合物との反応により得られる樹脂の総称であって、下記に詳述する合成原料を数平均分子量で5,000〜200,000程度に重合したもので、そのQ値(重量平均分子量/数平均分子量)は1.5〜4程度である。
【0041】
またこれらのウレタン樹脂は、用いる結合剤中において、ガラス転移温度Tgが−20℃≦Tg≦80℃の範囲で異なるものを少なくとも2種類以上、さらにその合計量が全結合剤の10〜90wt%であり、これら複数のポリウレタン樹脂を含有することで、高温度環境下での走行安定性とカレンダ加工性、電磁変換特性のバランスが得られる点で好ましい。
【0042】
このようなポリウレタン樹脂の原料としてのヒドロキシル基含有化合物としてはポリエチレングリコール、ポリブチレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール、ビスフェノールA等のアルキレンオキサイド付加物、各種のグリコールおよびヒドロキシル基を分子鎖末端に有するポリエステルポリオール等が挙げられる。
【0043】
同様に原料であるポリエステルポリオールのカルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル酸、オルソフタル酸、1、5−ナフタル酸等の芳香族ジカルボン酸、p−オキシ安息香酸、p−(ヒドロキシエトキシ)安息香酸等の芳香族オキシカルボン酸、コハク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、フマル酸、マレイン酸、イタコン酸、テトラヒドロフタル酸、ヘキサヒドロフタル酸等の不飽脂肪酸および脂環族ジカルボン酸、トリメリット酸、トリメシン酸、ピロメリット酸等のトリおよびテトラカルボン酸等を挙げることができ、アルコール成分としてはエチレングリコール、プロピレングリコール、1、3−プロパンジオール、1、4−ブタンジオール、1、5−ペンタンジオール、1、6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、2、2、4−トリメチル−1、3−ペンタンジオール、1、4−シクロヘキサンジメタノール、ビスフェノールA等のアルキレンオキサイド付加物、水素化ビスフェノールAのアルキレンオキサイド付加物、ポリエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレングリコール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエリスリトール等の水酸基を2ないし4個有する化合物を挙げることができる。
【0044】
ポリエステルポリオールとしては他にカプロラクトン等のラクトン類を開環重合して得られるラクトン系ポリエステルジオール鎖が挙げられる。
【0045】
使用されるポリイソシアネートとしては、トリレンジイソシアネート、フェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネート、ナフタレンジイソシアネート、イソホロンジイソシアネート、キシリレンジイソシアネート、ジイソシアネートメチルシクロヘキサン、ジイソシアネートシクロヘキシルメタン、ジメトキシビフェニレンジイソシアネート、ジイソシアネートジフェニルエーテル等のジイソシアネート化合物あるいは、全イソシアネート基のうち7モル%以下のトリレンジイソシアネートの三量体、ヘキサメチレンジイソシアネートの三量体等のトリイソシアネート化合物が挙げられる。
【0046】
このようなポリウレタン樹脂中に含まれる極性基として、アミノ基としての極性基を共重合または付加反応で導入したものを用いることが好ましく、この極性基はポリウレタン1分子中に0.2〜10個、特に0.5〜5個程度が好ましい。その際、NH3 +が混入する可能性があるが、アミノ基の50モル%以下であれば問題ない。極性基は骨格樹脂の主鎖中に存在しても、分枝中に存在してもよい。
【0047】
また、前記ポリウレタン樹脂はアミノ基として分子鎖中に、
【0048】
【化2】
Figure 0003672403
【0049】
で示される第3級アミノ基を含有したものを用いるとより好ましい結果を得る。
【0050】
分子鎖中に第3級アミンを含有する熱可塑性ポリウレタン樹脂は、上記ポリイソシアネートと、第3級アミノ基を含むジオールの単独、およびこのジオールと分子鎖中に第3級のアミノ基を含有しない鎖状のジオールの混合物とから得ることができる。ポリイソシアネートとしては、上記に例示したものがあるが、特に4,4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネートおよびこれらの混合物が好ましい。
【0051】
第3級アミノ基を含有しない鎖状のジオールとしては、末端水酸基を含有する分子量500〜6,000のポリエーテルポリオール、上記のポリエステルポリオールおよび低分子量グリコールが挙げられる。
【0052】
低分子量グリコールとしては、前記ポリエステル類の製造に際し使用される上記グリコール類の単独、および混合物を用いることができる。さらにビスフェノールA、ハイドロキノンにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド等を2〜4モル添加したジオール類などが挙げられる。
【0053】
分子鎖中に第3級アミノ基を含有するジオールとしては、
R−NH2 (R:Cn+H2n+1 n=1〜20)で示される第1級アミン類にエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイドを2〜50モル付加して得られるジオール類、およびこれらの誘導体が挙げられ、例えばメチルアミン、エチルアミン、イソプロピルアミン、n−ブチルアミン、イソブチルアミン等の第1級アミン類にエチレンオキサイドを2モル添加して得られるN−メチルジエタノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、N−イソプロピルジエタノールアミン等のN−アルキルジエタノールアミンや、ラウリルアミン、ステアリルアミン、オレイルアミン等にエチレンオキサイドを2〜50モル付加したポリオキシエチレンラウリルアミン、ポリオキシエチレンステアリルアミン、ポリオキシエチレンオレイルアミン等のアルキルアミンにさらにエチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等を添加したジオール類が挙げられる。
【0054】
さらに、上記N−アルキルジエタノールアミンと上記グリコール類との混合系で、上記2塩基酸およびこれらの酸エステル、酸ハライドと重縮合することにより得られるポリエステルジオールが挙げられる。
【0055】
なお、これらの樹脂に加えて、全体の20wt%以下の範囲で、公知の各種樹脂が含有されていてもよい。
【0056】
このようなウレタン樹脂は公知の方法により、特定の極性基含有化合物および/または特定の極性基含有化合物と反応させた原料樹脂等を含む原料とを溶剤中、または無溶剤中で反応させることにより得られる。
【0057】
すなわち、ポリウレタン樹脂の製造において採用される反応方法としては、溶融状態で反応させる溶融重合、酢酸メチル、メチルエチルケトン、アセトン、トルエン等の単独または混合溶剤等の不活性剤に前記記載の原料を溶解して行う溶液重合等があるが、磁気記録媒体の結合剤のように溶剤に溶解して使用することの多いポリウレタン樹脂の製造には溶液重合が好ましく、特にプレポリマー調整時には溶液重合し、鎮延長(伸)反応を行う前に上記の不活性溶剤を加えて溶液重合を行うことがより好ましい。
反応に際して、触媒として有機金属化合物、例えばオクチル酸第1錫、ジブチル錫ジラウレート等の有機錫化合物、あるいはN−メチルモネリンやトリエチルアミン等の第3級アミンを添加してもよい。
【0058】
このような第3級アミノ基を含有するポリウレタン樹脂の数平均分子量は、好ましくは15,000〜60,000、さらには20,000〜45,000の範囲であることが好ましい。上記の範囲より小さい場合には粉落ちが増加したり、耐久性が低下したりする。上記の範囲より大きい場合には溶剤への溶融性が低下する。
【0059】
このようにアミノ基を有することにより、カーボンブラックとの親和性が良好となる。このようなポリウレタン樹脂としては、例えば日本ポリウレタン工業製N3160、N3167等が挙げられる。
【0060】
ポリウレタン樹脂は通常、接着性、靱性を付与する効果があるが、本発明で使用されるポリウレタン樹脂は分子中にアミノ基を含む為、前記の特徴に加えカーボンブラックおよび無機質粉末との親和力が良好で分散性に優れ、フェノキシ樹脂の特性を補い、ひいては良好なバックコート面を形成することができる。
【0061】
さらに本発明に用いる結合剤はポリイソシアネート化合物を有する。このポリイソシアネート化合物を含有させることにより、長期保存、あるいは高温高湿保存においても磁性面とバックコート面のブロッキングを防ぐことができる。ポリイソシアネート化合物としては、2,4−トリレンジイソシアネート、1,6−ヘキサメチレンジイソシアネート、メチレンジイソシアナート等の1種以上を、またはジイソシアネート化合物3分子が結合したイソシアヌレート型のトリイソシアネート等が使用できる。ポリイソシアネート化合物は、鎖状または分岐鎖状あるいは環状構造の物が用いることができるが、特公平7−9692号公報に記載の様に摩擦とブロッキングの点で環状構造の物がより好ましい。これは環状ポリイソシアネートを用いると、鎖状あるいは分岐鎖状のポリイソシアネート化合物を用いた場合よりも、強靱な三次元構造の結合剤樹脂構造を取り易い為と考えられる。鎖状のポリイソシアネート化合物としては日本ポリウレタン工業製コロネートL、分岐鎖状のポリイソシアネート化合物としては、日本ポリウレタン工業製コロネートHL、環状のポリイソシアネート化合物としては日本ポリウレタン工業製C2030が挙げられる。
【0062】
本発明における上記結合剤の組成比は結合剤全体を100重量部として、フェノキシ樹脂が10〜50重量部、好ましくは20〜40重量部、−NH2 含有熱可塑ポリウレタンが50〜80重量部、好ましくは60〜80重量部、ポリイソシアネート化合物が10〜30重量部、好ましくは10〜20重量部が好ましい。
【0063】
本発明のバックコート層は非磁性支持体上に塗布することにより形成される。バックコート層塗料成分の組成混練にあたって、上記の非磁性粉末および結合剤を同時にあるいは個々に混練機に順次投入する。例えば、結合剤を含む溶液中に非磁性粉末を加え、所定時間混練した後バックコート層塗料とする。
【0064】
混練分散にあたっては、各種の混練機を使用することができる。この混練機としては例えば、二本ロールミル、三本ロールミル、ボールミル、ペブルミル、サイドグラインダー、Sqegvariアトライター、高速インペラー分散機、高速ストーンミル、高速衝撃ミル、ディスパーニーダー、高速ミキサー、ホモジナイザー、超音波分散機等が挙げられる。
【0065】
このようにして調整したバックコート層塗料は公知の方法で、非磁性支持層の一方の面に塗布される。利用可能な塗布方法としては、例えばグラビアロールコーティング、エクストルージョンノズルコーティング、リバースロールコーティング、ワイヤーバーコーティング、ドクターブレードコーティング、ディップコーティング、エアーナイフコーティング、カレンダーコーティング、スキーズコーティング、キスコーティングおよびファンティンコーティング等が挙げられる。
【0066】
塗布層の厚さは通常、0.1〜1.5μm の範囲が好ましく、0.3〜0.6μm の範囲が特に好ましい。また、その表面粗さは、カットオフ0.08μm の中心線平均粗さ(Ra)で20nm以下が好ましく、さらに15nm以下がより好ましい。このような表面平滑性を有することにより、磁性面への転写が防止できる。
【0067】
非磁性支持体を形成する素材としては、例えば、ポリエチレンテレフタレートおよびポリエチレン−2,6−ナフタレート等のポリエステル類、ポリアミド、ポリイミド、ポリプロピレンなどのポリオレフィン類、セルローストリアセテートおよびセルロースダイアセテート等のセルロース誘導体を挙げることができる。この非磁性支持体の厚みは、例えばテープ状の場合、通常3〜20μm 、好ましくは5〜15μm である。
【0068】
非磁性支持体の一方の面上に設けられる磁性層は磁性粉末、好ましくは強磁性粉末を結合剤中に分散させたものである。このような強磁性粉末として、例えばFe−Al合金粉末、Fe−Al−P合金粉末、Fe−Ni−Co合金粉末、Fe−Mn−Zn合金粉末、Fe−Co−Ni−Cr合金粉末、Fe−Co−Ni−P合金粉末、Co−Ni合金粉末およびCo−P合金粉末、Fe、Ni、Co等の強磁性金属を主成分とする強磁性合金粉末、γ−Fe23 、Ba・Fe23 、Co含有γ−Fe24 等の酸化磁性粉末等が挙げられる。これらの強磁性粉末の形状については特に制限はなく、例えば針状、球状、あるいは楕円状のものを使用することができる。
【0069】
強磁性粉末の結合剤には、例えば従来より用いられている熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、反応型樹脂、電子線照射硬化型樹脂またはこれらの混合物を使用することができ、前記のバックコート層において使用したものも使用可能である。これらは1種単独で使用しても良いし、2種以上を組み合わせて使用しても良い。強磁性粉末は、結合剤100重量部に対して300〜800重量部が好ましい。
【0070】
磁性層においては強磁性粉末、結合剤の他に、潤滑剤、帯電防止剤、硬化剤、研磨剤等を必要に応じて配合することができる。これらは単独の作用のみを有するものではなく、例えば一つの化合物が潤滑剤、帯電防止剤として作用する場合もある。磁性層の製造方法、塗布方法は上記のバックコート層に準じた形で行うことができる。
【0071】
さらに磁性層として、Co系、Fe系やCo−Ni、Co−Cr合金等の強磁性金属材料を真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、電気メッキ、化学メッキ等により、非磁性支持体に強磁性金属薄膜(合金も含む)を形成したものを用いることができる。このような、強磁性金属薄膜を得るための材料、製法は例えば、米国特許第4135016号に記載されているような公知の材料、方法を用いれば良い。このいわゆるメタル系の磁性層は、表面粗さがカットオフ0.17μm でR20(測定値20個の平均)の場合、通常0.01μm 以下であり、本発明のバックコート層を用いることにより、走行特性や保存特性等において好ましい結果を得ることができる。
【0072】
上記磁性層には必要により公知の各種保護膜や潤滑層を設けても良い。
【0073】
【実施例】
以下、本発明の具体的な実施例について説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0074】
<磁性層の形成>
まず、厚さ6.5μm の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートからなるベースフィルムの片面に、Coを主成分とする合金を真空斜め蒸着して厚さ0.2μm のCo系強磁性金属薄膜を形成した。この強磁性金属薄膜上に、プラズマCVD法により厚さ40nmの硬質炭素膜を形成した。さらに、この硬質炭素膜の上にはフッ素系の潤滑剤を、MEK等の有機溶剤に溶解、塗布し潤滑膜を形成した。なお、バックコートは表面側よりも先に形成した。
【0075】
<バックコート層の形成>
下記の表1〜3に示す材料の組み合わせのうちポリイソシアネート化合物を除いた材料をボールミルで48時間混合し、フィルターを通した後、ポリイソシアネート化合物を添加してバックコート用塗料を調整し、これをベースフィルムの裏面に乾燥厚さ0.6μm に塗布した。得られたテープは8mm幅にカットし、カセットに組み込み各特性を測定した。なお、表1〜3中特に指示のない単位は重量部を表す。また、かっこ内の数値は平均粒子径(nm)である。
【0076】
【表1】
Figure 0003672403
【0077】
【表2】
Figure 0003672403
【0078】
【表3】
Figure 0003672403
【0079】
以下実施例および比較例について具体的に説明する。
【0080】
[実施例1]
上述したバックコート用塗料の組成において、カーボンブラックとしてデグサ社製Special Black 250(表中SB250と略記する;平均粒子径56nm、BET40m2/g 、DBP−吸油量48ml/100g 、PH値3、揮発分3.5%)を用い、無機質粉末としては戸田工業製α酸化鉄TF100(平均粒子径100nm、モース硬度6)を用い、結合剤としては Phenoxy Associates 社製、PAPHEN Phenoxy Resins PKHH(数平均分子量=14000〜16000、不揮発分=99%、比重=1.17〜1.19、粘度(25℃、cP)=525−715、理論水酸基当量=284)および日本ポリウレタン工業社製ポリウレタンN3160(数平均分子量=35,000、Q値(Mw /Mn )=2.2、仕込みN=4〜5ヶ/分子)を用い、ポリイソシアネート化合物としては日本ポリウレタン工業社製C2030を用いた。
【0081】
[実施例2〜6]
実施例1のバックコート用塗料組成において、カーボンブラックのみを変更した。
【0082】
実施例2ではデグサ社製Special Black 100(表中SB100と略記する;平均粒子径50nm、BET30m2/g 、DBP−吸油量94ml/100g 、PH値3.3、揮発分2.2%)を用いた。
【0083】
実施例3では三菱化学社製MA220(平均粒子径55nm、BET31m2/g 、DBP−吸油量91ml/100g 、PH値3.0、揮発分1.0%)を用いた。
【0084】
実施例4ではコロンビヤン・ケミカルス・カンパニー製Raven 500(表中R500と略記する;平均粒子径53nm、BET48m2/g 、DBP−吸油量75ml/100g 、PH値7.0、揮発分1.2%)を用いた。
【0085】
実施例5では旭カーボン社製の#60(平均粒子径45nm、BET40m2/g 、DBP−吸油量114ml/100g 、揮発分1.0%)を用いた。
【0086】
実施例6では旭カーボン社製の#55(平均粒子径66nm、BET26m2/g 、DBP−吸油量87ml/100g 、揮発分1.0%)を用いた。
【0087】
[実施例7〜9]
実施例1のバックコート用塗料組成において、カーボンブラックをSB250に加えて、旭カーボン社製旭サーマル(平均粒子径80nm、BET24m2/g 、DBP−吸油量28ml/100g 、揮発分1.0%)を所定量添加して合計100重量部となるように用いた。
【0088】
[実施例10]
実施例1において、α酸化鉄TF100の量を3から0.5部に変更した。
【0089】
[実施例11]
実施例1において、α酸化鉄TF100の量を3から5部に変更した。
【0090】
[実施例12]
実施例1において、α酸化鉄TF100の量を3から10部に変更した。
【0091】
[実施例13]
実施例11において、無機質粉末として白石工業社製CaCO3 、ホモカルD、平均粒子径70nm、モース硬度3を用いた。
【0092】
[実施例14]
実施例11においてホモカルDの量を5から10部に増量した。
【0093】
[実施例15]
実施例1において、ポリイソシアネート化合物として日本ポリウレタン工業社製C2030の代わりに日本ポリウレタン工業社製コロネートLを用いた。
【0094】
[比較例1〜4]
カーボンブラックとして、比較例1ではコロンビヤン・ケミカルス・カンパニー製のコンダクテックスSC(表中SCと略記する;平均粒子径20nm、BET220m2/g 、DBP−吸油量115ml/100g 、PH値7.0、揮発分1.5%)を用いたほかは実施例1と同様な組成でバックコート塗料を作成した。
【0095】
比較例2ではコロンビヤン・ケミカルス・カンパニー製のRaven 1060(平均粒子径30nm、BET70m2/g 、DBP−吸油量48ml/100g 、PH値2.4、揮発分2.1%)を用いた。
【0096】
比較例3では三菱化学社製#1000(平均粒子径18nm、BET200m2/g 、DBP−吸油量55ml/100g 、PH値3.0、揮発分3.0%)を用いた。
【0097】
比較例4では三菱化学社製MA8(平均粒子径24nm、BET120m2/g 、DBP−吸油量58ml/100g 、PH値3.0、揮発分3.5%)を用いた。
【0098】
[比較例5〜7]
カーボンブラックとして比較例5では旭カーボン社製旭サーマル(表中FTと略記する;平均粒子径80nm、BET24m2/g 、DBP−吸油量28ml/100g 、揮発分1.0%)を用いたほかは実施例1と同様な組成でバックコート塗料を作成した。
【0099】
比較例6では三菱化学社製#5(平均粒子径85nm、BET25m2/g 、DBP−吸油量71ml/100g 、PH値8.0、揮発分0.4%)を用いた。
【0100】
比較例7ではコロンビヤン・ケミカルス・カンパニー製のRaven 410(平均粒子径101nm、BET27m2/g 、DBP−吸油量65ml/100g 、PH値8.3、揮発分0.7%)を用いた。
【0101】
[比較例8〜11]
カーボンブラックとして、コンダクテックスSCと旭サーマルとを所定量で混合して用い比較例8〜11とした。
【0102】
[比較例12〜14]
カーボンブラックとして、それぞれRaven 1060、三菱化学製#1000、MA8と旭サーマルとを所定量で混合して用い比較例12〜14とした。
【0103】
[比較例15]
実施例1においてTF100を除いた(無機顔料を含まない)。
【0104】
[比較例16]
実施例1においてTF100を12重量部に増量した。
【0105】
[比較例17]
実施例12においてホモカルDを15重量部に増量した。
【0106】
[比較例18]
実施例1において添加する無機質粉末を戸田工業製α酸化鉄TF100(平均粒子径100nm、モース硬度6)から、戸田工業製α酸化鉄TF140(平均粒子径200nm、モース硬度6)に変更した。
【0107】
[比較例19]
実施例13において添加無機質粉末として白石工業社製CaCo3 、ホモカルD(平均粒子径70nm、モース硬度3)の代わりに、白石工業社製CaCo3 、白艶華O(平均粒子径30nm、モース硬度3)に変更した。
【0108】
[比較例20]
実施例13において添加無機質粉末として白石工業社製CaCO3 、ホモカルD(平均粒子径70nm、モース硬度3)の代わりに、白石工業社製CaCO3 、白艶華PZ(平均粒子径200nm、モース硬度3)に変更した。
【0109】
[比較例21〜24]
実施例1において熱可塑性ポリウレタン樹脂を変更した。
【0110】
比較例21、22はそれぞれ日本ポリウレタン工業社製ポリウレタンN2301、N2304(両方とも極性基を持たない)を用いた。
【0111】
比較例23は三洋化成工業社製樹脂TIM6600を用いた(極性基として−COOHを有する)。
【0112】
比較例24は東洋紡績社製TS9121を用いた(極性基として−SO3 Naを有する)。
【0113】
[比較例25]
実施例1において、フェノキシ樹脂を除いた。
【0114】
[比較例26]
実施例1において、熱可塑性ポリウレタンを除きフェノキシ樹脂のみの組成とした。
【0115】
[比較例27]
実施例1において、フェノキシ樹脂に替えて、旭化成工業製繊維素系樹脂セルノバBTH−1/2を用いた。
【0116】
[比較例28]
実施例1において、フェノキシ樹脂に替えて、日本ゼオン社製塩ビ系樹脂MR110(エポキシ基、硫黄系極性基含有)を用いた。
【0117】
[比較例29]
実施例1において、ポリイソシアネート化合物を除いた。
【0118】
下記の表4〜6に得られたテープの測定結果を示す。各測定項目の内容は以下の通りである。
【0119】
<耐久摩擦>
SUS303製の、2mmΦのピン(表面粗さ0.2S以上)にテープのバックコート面をピン側にして180度巻き付け、20g の錘をつけ、120cm/min の速度、50mmのストロークで100回往復運動させ。1パスと100パスの摩擦係数と100パス後のキズの発生を調べ、キズの発生については、テープ磁性層表面を光学顕微鏡(倍率×100)で観察し、○、△、×の3段階評価を行った。摩擦係数は小さい方が望ましいが、0.23以下であれば実用上は問題ない。評価基準は以下の通りである。
○・・・全くキズがない
△・・・細いキズが数本程度ある
×・・・深い傷がある
【0120】
<表面粗度>
ランクテーラーホブソン社製の表面粗さ計タリステップにて、JISB0681に基づいてカットオフ0.08mmの条件で、中心線平均粗さRaと10点平均粗さRzの測定を行った。
【0121】
<保存特性>
初期の表面観察とドロップアウト(DO)測定を行った後、気温50℃、湿度80%の環境に7日間保存し以下の測定を行った。なおDOはソニー製VTR:EV−S900を用い、映像再生信号の瞬間的な欠落を、3μsec 、−10dBの条件でドロップアウトカウンターにより測定した。
【0122】
<ブロッキング>
上記の保存を行った後、リールの接線方向に自然に解ける状態を○、粘着性のある状態を×とした。
【0123】
<磁性層変色>
上記の保存を行った後、テープ磁性層表面を目視で観察し異常がない状態を○、変色が認められる状態を×とした。
【0124】
<バック転写>
上記の保存を行った後、テープ磁性層表面を光学顕微鏡(倍率×100)で観察し、○、△、×の3段階評価を行った。評価基準は以下の通りである。
○・・・認められない
△・・・わずかに認められる
×・・・100倍で1mmΦ程度のものが多数認められる
【0125】
<ドロップアウト(DO)増加率>
上記の保存を行った後のテープのREC/PLAYを行いドロップアウト(DO)を測定し、保存前の値で割り、増加率とした。
【0126】
【表4】
Figure 0003672403
【0127】
【表5】
Figure 0003672403
【0128】
【表6】
Figure 0003672403
【0129】
以下に実施例および比較例の結果について検討する。
【0130】
[実施例1〜6]
特に問題はなく良好な結果を得た。
【0131】
[実施例7〜9]
旭サーマルを添加した場合、添加量が5重量部のものが表面粗度が一番小さく、次いで10、20重量部のものが順次大きくなる。耐久摩擦は、旭サーマルを20重量部を添加したものの減少が顕著で、保存後のバック面転写が大きくなる。ドロップアウト(DO)増加率も10、20重量部のものが幾分大きくなる。すなわち初期の走行摩擦と保存後のDO増加率が相反する傾向にある。しかしながらSB250と旭サーマルの平均粒子径の差が、24nmとあまり大きくないため、保存後のDOの劣化も実用上問題ない範囲にとどまっている。従ってデッキとの兼ね合い、あるいはテープが用いられるシステム等に応じて最適範囲を適宜選ぶことができる。
【0132】
[実施例10]
TF100を0.5重量部にすると、実施例1〜3とほぼ同等の特性であるが、実施例9のものと比べると高温の耐久摩擦とキズは多少悪化し、保存後のバック面転写、DO増加率は良くなる傾向にある。デッキとの兼ね合い、あるいはテープが用いられるシステム等に応じて最適範囲を適宜選ぶことができる。
【0133】
[実施例11]
TF100を0.5から5重量部に増加すると、実施例10に比較し高温の耐久摩擦とキズは良い方向となるが、保存後のバック面転写、DO増加率が多少大きくなる。したがって、デッキとの兼ね合い、あるいはテープが用いられるシステム等に応じて最適範囲を適宜選ぶことができる。
【0134】
[実施例12]
TF100を5から10重量部に増加したが、実施例11とほぼ同等の特性を示した。
【0135】
[実施例13]
ホモカルDはモース硬度がTF100より小さく、添加量は実施例12より少ないが、実施例11、12と比べほぼ同等の特性で、高温での耐久摩擦ついては、若干劣るが実用上は問題無かった。
【0136】
[実施例14]
ホモカルDの添加量を実施例13より増やしたが、実施例11より表面粗さが多少大きくなり、バック面転写が悪化したものの、実用上問題はなかった。
【0137】
[実施例15]
特に問題はなく良好な結果を得た。
【0138】
[比較例1〜4]
いずれの場合も初期の摩擦が大きすぎて実用には供せなかった。
【0139】
[比較例5〜7]
いずれの場合も耐久摩擦は良好であるが、表面粗度が大きすぎるため、保存後のバック面転写が大きく、ドロップアウト(DO)増加率も大きすぎ、実用レベルではない。
【0140】
[比較例8〜11]
カーボンブラックとして、コンダクテックスSCと旭サーマルを併用したが、この2種のカーボンブラックの組み合わせでは、初期の走行摩擦と保存後のDO増加率をうまくバランスさせることはできなかった。特に比較例11のバック転写とDO増加率の悪化が顕著である。
【0141】
[比較例12〜14]
コンダクテックスSCにかえて粒径の異なるRaven 1060、#1000、MA8をそれぞれ用いたが、比較例10に比べ表面粗さは多少減少したものの、比較例10と同様に初期の走行摩擦と保存後のドロップアウト(DO)増加率をうまくバランスさせることはできなかった。
【0142】
[比較例15]
無機顔料を含まないため、耐久摩擦において、テープのパス回数の増加とともに摩擦係数が増加する。これはバックコート面の表面形状が変化するためと考えられる。特に高温ではこの傾向が顕著であり、バックコートケズレを生じた。
【0143】
[比較例16]
副カーボンブラックを併用せず主カーボンブラックとしてSB250のみを用い、無機質粉末TF100を増加したが、実施例10〜12と比較し、耐久摩擦は問題ないが、保存後のバック面転写、DO増加率が顕著に悪化した。
【0144】
[比較例17]
比較例16に対し無機質粉末をホモカルDにかえてさらに増量したが、比較例16と同様に耐久摩擦は問題ないが、比較例16より表面粗さ、DO増加率の改善が多少見られたものの、保存後のバック面転写は改善されなかった。
【0145】
[比較例18]
比較例16に比べ1次粒径の大きな無機質粉末を使用したが、比較例16同様耐久摩擦は問題ないが、DO増加率、保存後のバック面転写は悪化している。
【0146】
[比較例19]
DO増加率は比較例16より改善されたものの、無機顔料の粒径がカーボンブラックの粒径よりも小さいため、20℃の耐久摩擦100パス後にキズの発生が見られ、高温の耐久摩擦が上昇傾向になり、またキズも悪化した。
【0147】
[比較例20]
比較例18と同様の粒径でモース硬度が半分の無機質粉末を添加したが、比較例18同様に耐久摩擦は問題ないが、保存後のバック面転写が悪化し、DO増加率もさらに悪化した。
【0148】
[比較例21〜24]
比較例21、22、23、24はそれぞれ極性基を持たないか、持っていても−COOHあるいは−SO3 Naのため、NH2 基に比べカーボンブラックの分散が悪く、十分に時間をかけても表面粗度が小さくならず、結果的にバック面転写が悪化した。
【0149】
[比較例25]
フェノキシ樹脂を除いたところ、高温での耐久摩擦およびキズが悪化した。
【0150】
[比較例26]
フェノキシ樹脂のみの組成としたところ、カーボンブラックの分散が困難であり、バック面転写が悪化した。
【0151】
[比較例27]
フェノキシ樹脂にかえて、繊維素系樹脂を用いたところ、初期の特性は特に問題ないが、保存後に磁性層の変色が発生しドロップアウト(DO)の増加が著しかった。
【0152】
[比較例28]
フェノキシ樹脂にかえて、塩ビ系樹脂を用いたところ、この樹脂のガラス転位温度Tgが低い為か高温での耐久摩擦の上昇が認められ、また高温保存後のドロップアウト(DO)の増加も大きかった。
【0153】
[比較例29]
ポリイソシアネート化合物を除いたところ、高温保存後にブロッキングが発生しデッキで走行ストップが生じた。
【0154】
【発明の効果】
以上のように本発明により、走行摩擦が低く、耐磨耗性に優れているだけでなく、長期保存後あるいは高温高湿保存後においても、初期の走行性を維持し且つ磁性層に腐食等のダメージを与えず、初期のドロップアウトレベルまたはエラーレイトの著しい劣化を生じないバックコート層を有する磁気記録媒体を提供できる。

Claims (4)

  1. 非磁性支持体と、この非磁性支持体の一方の面上に磁性層を有し、他方の面上に非磁性粉末が結合剤中に分散されているバックコート層を有する磁気記録媒体であって、
    前記バックコート層、前記非磁性粉末としてカーボンブラックと無機質粉末とを含有し、
    前記カーボンブラック、平均一次粒径が40〜70nmのカーボンブラックを含有し、
    前記無機質粉末、平均一次粒径が40〜150nm、モース硬度3以上であり、
    前記カーボンブラックと無機質粉末との重量比、カーボンブラック:無機質粉末=100:0.5〜100:10であり、
    前記結合剤、フェノキシ樹脂と、分子中にアミノ基を含む熱可塑性ポリウレタンと、ポリイソシアネート化合物とを含有し、
    前記磁性層が、強磁性金属材料を用いて、真空蒸着、スパッタリング、イオンプレーティング、電気メッキおよび化学メッキよりなる群から選ばれる方法によって形成された強磁性金属薄膜によって構成されていることを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 前記平均一次粒径40〜70nmのカーボンブラック、バックコート層に含有されるカーボンブラックの80〜100重量%に相当することを特徴とする請求項1に記載の磁気記録媒体。
  3. 前記バックコート層が、さらに、平均一次粒径が70nmを超え、100nm以下のカーボンブラックを含有することを特徴とする請求項1または2に記載の磁気記録媒体。
  4. 前記無機質粉末が、モース硬度3〜6であることを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の磁気記録媒体。
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