JP3672062B2 - 半導体レーザ,及びその製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は半導体レーザ、及びその製造方法に関し、特にリッジ導波路を備えた半導体レーザ、及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図3は従来のリッジ導波路を有する半導体レーザ(以下リッジ型半導体レーザと称す)の構造を示すレーザ共振器端面に平行な断面図であり、図において、1はn−GaAs基板、2はn−Al0.3 Ga0.7 As下クラッド層、3は量子井戸構造からなる活性層、4はp−Al0.3 Ga0.7 As第1上クラッド層、5はp−Al0.7 Ga0.3 Asエッチングストップ層、6はp−Al0.3 Ga0.7 As第2上クラッド層、7はp−GaAsコンタクト層、9はストライプ状に伸びるリッジ形状を有するリッジ導波路、12はp側電極、13はn側電極、14は電流狭搾用の絶縁膜、15は絶縁膜14の、リッジ導波路の上部の平坦面上に形成された、リッジ導波路9に沿って伸びる平面形状がストライプ形状の開口部である。
【0003】
また、図4は従来のリッジ型半導体レーザの製造方法を示す断面図(図4(a),(c),(d),(e))、及び斜視図(図4(b))であり、図において、図3と同一符号は同一または相当する部分を示しており、8は平面形状がストライプ形状である絶縁膜である。
【0004】
また、図5は従来のリッジ型半導体レーザの製造方法の主要工程を示す断面図であり、図において、図4と同一符号は同一または相当する部分を示している。
【0005】
次に従来のリッジ型半導体レーザの製造方法を図4に基づいて説明する。
まず、ウエハ状態(図示せず)のn−GaAs半導体基板1上に、n−Al0.3 Ga0.7 As下クラッド層2、量子井戸構造から成る活性層3、p−Al0.3 Ga0.7 As第1上クラッド層4、p−Al0.7 Ga0.3 Asエッチングストップ層5,p−Al0.3 Ga0.7 As第2上クラッド層6,p−GaAsコンタクト層7の各層を順次エピタキシャル結晶成長させる。成長後のウェハの断面図を図4(a) に示す。
【0006】
次にウェハ全面に絶縁膜(図示せず)を形成し、更に所定のパターンを有するフォトレジスト(図示せず)を写真製版技術を用いて形成し、このレジストをマスクとして選択エッチングして、ストライプ状に伸びる絶縁膜8を形成する。この絶縁膜8の材質としてはSi3 N4 、SiO2 等が用いられる。このストライプ状の絶縁膜8はリッジ導波路を形成する際のエッチングのマスクとして機能するものである。図4(b) に絶縁膜8のパターニング後の断面図を示す。
【0007】
続いて、この絶縁膜8をリッジエッチングのマスクとして、p−GaAsコンタクト層7、p−Al0.3 Ga0.7 As第2上クラッド層6に対して、p−Al0.7 Ga0.3 Asエッチングストップ層5でエッチングが停止するような選択エッチングを行うことにより、所定の方向にストライプ状に伸びるリッジ形状を有するのリッジ導波路9を形成する。このような性質を有するエッチャントの例として酒石酸と過酸化水素の混合液,あるいは硫酸と過酸化水素と水の混合液が挙げられる。エッチング後の断面図を図4(c) に示す。
【0008】
リッジエッチング後,ウェットあるいはドライエッチングによりストライプ状の絶縁膜8を選択的に除去した後、図4(d) に示すようにウェハ全面に再度絶縁膜14を成膜する。さらに、絶縁膜14上にフォトレジスト16を設け、これをフォトリソグラフイ技術を用いてパターニングして、図4(e) に示すようにリッジ導波路9の上部の平坦面上に開口部17を設ける。そして、このフォトレジスト16をマスクとしてリッジ導波路9の上部の平坦部のみの絶縁膜14をドライエッチング等の方法で除去し、絶縁膜14に開口部15を設ける。さらに、ウエハ上面にp側電極12を形成する。これにより、p側電極12は、リッジ導波路9上部の絶縁膜14に設けられた開口部15のみでコンタクト層7と接触する結果、この部分のみから電流が流れる構造となる。
【0009】
最後に基板1の裏面側にn側電極13を形成し,へき開によって各素子をウェハから分離して共振器端面を形成することにより図3に示すような半導体レーザが得られる。
【0010】
次に、従来のリッジ型半導体レーザの動作を図3を用いて説明する。
p側電極12側に+、n側電極13側に−となるように電圧を印加すると、ホールはp−GaAsコンタクト層7、p−AlGaAs第2上クラッド層6、p−AlGaAs第1上クラッド層4を経て活性層3へ、また電子はn−GaAs半導体基板1、n−AIGaAs下クラッド層2を経て活性層3にそれぞれ注入され、量子井戸構造活性層3の活性領域において電子とホールの再結合が発生し、誘導放出光が生ずる。キャリアの注入量を十分高くして導波路の損失を越える光が発生すればレーザ発振が生じる。
【0011】
このとき、リッジ導波路9の上部の平坦部以外の領域は絶縁膜14で覆われているためこの領域からは電流が流れない。すなわちリッジ導波路9のみに電流は流れ、このリッジ導波路9の下部に位置する量子井戸構造活性層3部分が活性領域となってレーザ発振が生じる。
【0012】
一般に半導体レーザでは基板表面に対して垂直な方向においては活性層とクラッド層の屈折率差によってレーザ光を活性領域に閉込めている。よって半導体レーザの素子内では垂直方向の光の閉込めは、全導波路に亘って有効に行われる。一方、基板表面に対して水平方向ではリッジ型半導体レーザの場合、リッジ導波路部分とそれ以外の領域とでの実効的な屈折率差により光を導波させている。リッジ幅が一定の場合はリッジ導波路部分とそれ以外の領域との屈折率差が大きいほど、高次モードが発生し易くなる。逆に屈折率差を小さくすると高次モードに対するリッジ幅の許容度は増す。即ち,より広いリッジ幅でも高次モードがカットオフされる。しかしながら、この場合、電流注入を増加すると、電流密度の高いリッジ中央部の屈折率が減少し,僅かな電流分布のゆらぎによって,レーザ光のスポットが変動する現象が生じ,この結果,光出力−電流特性に非線形な状態,いわゆるキンクが発生し,光出力が電流に比例的に増加しない領域が生じ,実用面では重大な支障となる。
【0013】
この問題に対する解決方法としては,高次モードが生じない程十分リッジ幅を狭くすることが望ましい。実際には3μm以下とすることにより制御性よく水平横モードを基本モードのみに維持できうる。ここで、一般に上下両クラッド層の層厚は活性層で発したレーザ光を活性層内で有効に閉じ込めるためには、それぞれの厚さとして1.5μm以上が必要であるが,この場合、リッジ導波路下部のリッジ幅を3μmとするとリッジ導波路上部の幅は1μm以下となり、その上部にはほとんど平坦面がないため、リッジ導波路9上部の絶縁膜14にp側電極12との接触をとるための開口部15を設ける工程において、開口パターンの転写が非常に困難となり、その結果、図5に示すようにリッジ導波路9上部の平坦部に対して、絶縁膜14の開口部15の位置がずれてしまうという問題が生じる。この場合、p側電極12と電極12とオーミックコンタクトをとるためのp−GaAsコンタクト層7との接触部分が実効的に減少するため、接触抵抗が高くなり、動作時にこの部分が発熱して溶融したり、動作特性が変化したりするといった素子特性上の問題が生じてしまう。また、このずれの度合いが甚だしいと,両者が全く一致しなくなり,素子作製が不可能となり,歩留まりが極度に低下する結果になるという問題があった。
【0014】
また、リッジ導波路9上部の平坦部に対して、絶縁膜14の開口部15の位置がずれてしまうと、p側電極12がリッジ導波路9の上部からずれた位置でリッジ導波路9と接触して、この接触している部分から電流が流れるため、電流が活性層3に対して不均一に流れ、電流がリッジ導波路9を中心として対称に流れなくなる。この結果、電流分布のリッジ導波路9に対する非対称性に起因して水平横モードが不安定になり、光出力に対するキンクの発生するレベルが低下するという問題があった。
【0015】
さらに,絶縁膜14と半導体レーザを構成する半導体結晶とでは熱膨張係数は大きく異なる。また、特にリッジ導波路9のような突起状の部分には大きなストレスが生じやすい。従って,従来の半導体レーザを高出力で動作させた場合,動作時の発熱によって、絶縁膜14と半導体結晶との間にストレスが生じ、特にリッジ導波路9の下部に結晶欠陥を誘発させ、半導体レーザの経時的な信頼性を顕著に低下せしめるという問題があった。
【0016】
また、絶縁膜14の屈折率は1.5〜1.9であり、屈折率が3.4前後である第1上クラッド層4,第2上クラッド層6等の半導体結晶とは大きく異なっている。このため、絶縁膜14と半導体結晶の屈折率差により、リッジ導波路9部分での、基板1表面に対して平行で,かつリッジ導波路9の伸びる方向に対して垂直な方向、即ち水平横方向の実効屈折率分布も大きくなり、高次モードが発生しやすくなるため、リッジ幅に対する基本モードが得られる許容範囲が狭くなるため、基本モードを得るためには、作製が困難となるほどリッジ幅を狭くする必要があるという問題があった。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
このように、従来のリッジ導波路を備えた半導体レーザにおいては、リッジ上部の平坦面と電流狭搾用の絶縁膜の開口部との位置ずれが生じることにより、電極のリッジ導波路に対する接触位置がずれてしまい、電極とリッジ導波路上部のコンタクト層との接触面積が減少し、素子特性が劣化するとともに、製造時の歩留りが低下するという問題や、水平横モードが不安定になるという問題があった。
【0018】
また、電流狭搾用の絶縁膜と、この絶縁膜と接する半導体結晶との熱膨張係数の違いに起因して動作時に発生するストレスにより半導体レーザの信頼性が低下するという問題があった。
【0019】
また、電流狭搾用の絶縁膜と、この絶縁膜と接する半導体結晶との屈折率の違いに起因して水平横方向の実効屈折率分布が大きくなり、リッジ幅の許容範囲が狭くなるという問題があった。
【0020】
この発明は上記のような問題点を解消するためになされたものであり、リッジ導波路と電極との接触位置のずれを無くすことができるとともに、信頼性を向上でき、かつ水平横方向の実効屈折率分布を小さくできる半導体レーザ,及びその製造方法を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る半導体レーザは、第1導電型半導体基板上に順次配置された第1導電型下クラッド層,活性層,第2導電型上クラッド層,及び第2導電型コンタクト層と、上記上クラッド層の上部及びコンタクト層からなる所定の方向に伸びるストライプ状のリッジ形状を有するリッジ導波路と、該基板の上方の,上記リッジ導波路の上部平坦面を除く領域上に配置された、上記基板に格子整合する材料からなるとともに上記上クラッド層よりも高い組成比でAlを含む,酸化された半導体材料層と、上記基板の上方の、上記リッジ導波路の上部平坦面を含む領域上に配置された第1の電極と、上記基板の裏面上に配置された第2の電極とを備えるようにしたものである。
【0022】
また、上記半導体レーザにおいて、上記基板はGaAsからなり、上記第1導電型下クラッド層は第1導電型のAlGaAsからなり、上記活性層は、上記下クラッド層よりも実効的なバンドギャップエネルギーの小さい半導体層からなり、上記第2導電型上クラッド層は、上記下クラッド層と同じ組成の第2導電型のAlGaAsからなり、上記コンタクト層はGaAsからなり、上記酸化された半導体材料層は、上記上クラッド層よりもAl組成比の高いAlx Ga(1-x) As(x≦1)の酸化物からなるようにしたものである。
【0023】
また、上記半導体レーザにおいて、上記基板はGaAsからなり、上記第1導電型下クラッド層は第1導電型のAlGaInPからなり、上記活性層は、上記下クラッド層よりも実効的なバンドギャップエネルギーの小さい半導体層からなり、上記第2導電型上クラッド層は、上記下クラッド層と同じ組成の第2導電型のAlGaInPからなり、上記コンタクト層はGaAsからなり、上記酸化された半導体材料層は、AlAsまたは上記上クラッド層よりもAl組成比の高い(Alx Ga(1-x) )0.5 In0.5 P(x≦1)のいずれか一方の酸化物からなるようにしたものである。
【0024】
また、上記半導体レーザにおいて、上記基板はInPからなり、上記第1導電型下クラッド層は第1導電型のInPからなり、上記活性層は、上記下クラッド層よりも実効的なバンドギャップエネルギーの小さい半導体層からなり、上記第2導電型上クラッド層は第2導電型のInPからなり、上記酸化された半導体材料層は、In0.53Al0.47Asの酸化物からなるようにしたものである。
【0025】
また、この発明に係る半導体レーザの製造方法は、第1導電型半導体基板上に、第1導電型下クラッド層,活性層,第2導電型上クラッド層,及び第2導電型コンタクト層を順次結晶成長させる工程と、該コンタクト層上に所定方向に伸びるストライプ状の絶縁膜を形成する工程と、該絶縁膜をマスクとして上記コンタクト層と上クラッド層の上部とを選択的にエッチングして所定の方向に伸びるリッジ形状を有するリッジ導波路を形成する工程と、上記絶縁膜をマスクとして、上記エッチングにより露出したコンタクト層と上クラッド層との表面に、上記基板に格子整合する材料からなるとともに上記上クラッド層よりも高い組成比でAlを含む半導体材料層を選択的に結晶成長させる工程と、該半導体材料層を酸化させる工程と、上記絶縁膜を除去して上記リッジ導波路の上部平坦面を露出させた後、上記基板の上方の、上記リッジ導波路の上部平坦面を含む領域上に第1の電極を形成する工程と、上記基板の裏面上に第2の電極を形成する工程とを備えるようにしたものである。
【0026】
また、上記半導体レーザの製造方法において、上記半導体材料層を酸化させる工程は、高温の水蒸気を有する雰囲気下に上記半導体材料層を保持して行われるウエット酸化法により行うようにしたものである。
【0027】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.
図1は本発明の実施の形態1に係る半導体レーザの構造を示すレーザ共振器長方向に垂直な方向の断面図であり、図において、1はn−GaAs基板、2はn−Al0.3 Ga0.7 As下クラッド層、3はAlGaAs/GaAs等の量子井戸構造からなる活性層で、下クラッド層2よりも実効的なバンドギャップエネルギーの小さい半導体層ならば、他の半導体層を用いるようにしてもよい。4はp−Al0.3 Ga0.7 As第1上クラッド層、5はp−Al0.7 Ga0.3 Asエッチングストップ層、6はp−Al0.3 Ga0.7 As第2上クラッド層で、この第2上クラッド層と上記第1上クラッド層とが上クラッド層として機能する。7は後述するp側電極とオーミックコンタクトを取るためのp−GaAsコンタクト層、9はコンタクト層7と、上クラッド層の上部,即ち第2上クラッド層6とからなる、ストライプ状のリッジ形状を有するリッジ導波路、11はAlAs酸化層、12はp側電極、13はn側電極である。
【0028】
また、図2は本発明の実施の形態2に係る半導体レーザの製造方法を示す断面図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当する部分を示しており、8はストライプ状の絶縁膜、10はAlAs層である。
【0029】
まず、本実施の形態1に係る半導体レーザの製造方法について説明する。最初に、ウエハ状態(図示せず)のn−GaAs半導体基板1上に、図2(a) に示すように、n型(以下n−と称す)Al0.3 Ga0.7 As下クラッド層2、量子井戸構造から成る活性層3、p型(以下p−と称す)p−Al0.3 Ga0.7 As第1上クラッド層4、p−Al0.7 Ga0.3 Asエッチングストップ層5,p−Al0.3 Ga0.7 As第2上クラッド層6、p−GaAsコンタクト層7の各層を有機金属気相成長法等を用いてエピタキシャル結晶成長する。なおp−Al0.3 Ga0.7 As第1上クラッド層4の層厚は水平横モード安定化の観点から0.05〜0.5μmの厚さとする。
【0030】
次にウェハ全面に絶縁膜を形成し、これをストライプ状にパターニングしてストライプ状の絶縁膜8を形成する。この絶縁膜8の材質としてはSi3 N4 、SiO2 等が用いられる。このストライプ状の絶縁膜8はリッジエッチングのマスクとして機能する。図2(b) に絶縁膜8のパターニング後の断面図を示す。
【0031】
次にこの絶縁膜8をマスクとしてリッジ形状が形成できるようなエッチングを行う。即ち、p−GaAsコンタクト層7、p−Al0.3 Ga0.7 As第2上クラッド層6をエッチングできるととも、p−Al0.7 Ga0.3 Asエッチングストップ層5でエッチング止まるような選択エッチングを行うことにより、所定の方向にストライプ状に伸びるリッジ導波路9を形成する。このようなエッチャントの例として酒石酸と過酸化水素の混合液あるいは硫酸と過酸化水素と水の混合液が挙げられる。エッチング後の断面図を図2(c) に示す。なお、エッチングストップ層5を設けず、第1上クラッド層4,第2上クラッド層6の代わりに単層の上クラッド層を設け、これの上部をエッチングしてリッジ導波路9を形成するようにしてもよい。
【0032】
リッジエッチング後,図2(d) に示すように2回目の結晶成長により、上述したリッジ形成のためのエッチングにより露出した表面、即ちリッジ導波路9の側面、及び第1上クラッド層4の上面,あるいはエッチングストップ層5の上面にAlAs層10を形成する。この場合,ストライプ状の絶縁膜8は結晶成長に対して選択成長マスクとして機能するので,絶縁膜8上には結晶成長されない。
【0033】
続いて、ウェットあるいはドライエッチングによりストライプ状の絶縁膜8を除去してリッジ導波路9の上部のコンタクト層7の上部平坦面を露出させた後,図2(e) に示すようにウェット酸化法、即ち高温の水蒸気雰囲気下に半導体層を保持することにより、この半導体層を酸化させる方法によりAlAs層10を酸化させ、AlAs酸化層11を形成する。ウェット酸化はここではウェハをアニール炉に設置し,炉温を300〜650℃に加熱した状態で,炉中に水蒸気を流しながら行う。AlAs酸化層11は時間の1/2乗に比例してAlAs酸化層10内部に進行してゆくので、アニール時間をコントロールすることにより,所望の層厚にすることができる。このとき、コンタクト層7の上面は、コンタクト層7がAlを含まないGaAsからなるため、Alを含むAlAs層よりも酸化されにくく、このウエット酸化によっては酸化されない。なお、ストライプ状の絶縁膜8を除去する前にウエット酸化を行い、その後に絶縁膜8を除去するようにしてもよい。また、ウエット酸化の代わりに、他の酸化方法、例えば酸素雰囲気下での酸化等を行うようにしてもよい。
【0034】
続いて、このウエハ上の、上記コンタクト層7の上部の平坦面を含む領域、例えばウエハ全面にTi/Pt/Auからなるp側電極12を形成する。この結果、p側電極12はリッジ導波路9の上部の平坦面に露出しているGaAsコンタクト層7のみと接触している構造となる。さらに、基板1の裏面上にAuGe/Ni/Ti/Auからなるn側電極13を形成し、へき開によってウェハから各半導体レーザの分離して共振器端面を形成することにより図1に示すような半導体レーザが完成する。
【0035】
次に動作について説明する。p側電極12側が正(+)、n側電極13側が負(−)となるように電圧を印加すると、ホールはp−GaAsコンタクト層7、p−AlGaAs第2上クラッド層6、p−AlGaAs第1上クラッド層4を経て活性層3へ、また電子はn−GaAs半導体基板1、n−AIGaAs下クラッド層2を経て活性層3にそれぞれ注入され、量子井戸構造活性層3の活性領域において電子とホールの再結合が発生し、誘導放出光が生ずる。キャリアの注入量を十分高くして導波路の損失を越える光が発生すればレーザ発振が生じる。
【0036】
このとき、AlAs酸化層11は酸化されていることにより絶縁化されており、p側電極12の下のリッジ導波路9の上部の平坦面以外の領域はこの絶縁性を有するAlAs酸化層11で覆われているため、この酸化AlAs層11で覆われた領域からは電流が流れない。即ち、AlAs酸化層11は電流狭搾用の絶縁性を有する層として機能し、電流はp側電極12が接触しているリッジ導波路9の上部のコンタクト層7を介してリッジ導波路9のみに流れ、このリッジ導波路9の下部に位置する量子井戸構造活性層3部分が活性領域となってレーザ発振が生じる。
【0037】
本実施の形態1に係る半導体レーザにおいては、電流狭搾用の絶縁層として機能するAlAs酸化層11を、リッジ導波路9をストライプ状の絶縁膜8を用いてエッチングにより形成した後、このストライプ状の絶縁膜8を選択成長マスクとしてAlAs層10をリッジ導波路9の上部を除く基板1の上方に選択的に成長し、これをウェット酸化して形成している。このため、リッジ導波路9の上部の平坦面には常にAlAs酸化層11が形成されず、絶縁層となるAlAs酸化層11は、基板1の上方のリッジ導波路9の上部平坦面を除いた領域上にのみ形成される。この結果、ウエハ上に形成されるp側電極12は常にAlAs酸化層11が形成されていないリッジ導波路9の上部の平坦面においてのみリッジ導波路9の上部を構成するコンタクト層7と接触することとなる。
【0038】
したがって、本実施の形態1に係る半導体レーザにおいては、従来の技術において説明した,絶縁膜をリッジ上部の平坦面を含めた基板の上方全面に形成後にリッジ上部平坦面上のみの絶縁膜を除去して電極とリッジ導波路上部のコンタクト層との接触をとるための開口部を設ける必要がある半導体レーザのように、リッジ導波路の幅が狭くなった場合に、絶縁膜の開口部の位置ずれによって、電極のリッジ導波路に対する接触位置がずれて、電極とコンタクト層との実効的な接触面積が減るという問題が生じることがなく、常にリッジ導波路9の上部の平坦部において、コンタクト層7とp側電極12との接触をとることが可能となり、p側電極12とコンタクト層7との実効的な接触面積を常に一定に保つことが可能となる。
【0039】
また、p側電極12が、リッジ導波路9と、その上部の平坦面において接触しているため、電流はリッジ導波路9の上部からリッジ導波路9に対して対称に流れ、活性層3における電流分布はリッジ導波路9に対して対称となるため、従来の技術において説明した半導体レーザのように水平横モードが不安定となり、キンクレベルが低下するという問題を解消することができる。
【0040】
さらに、本実施の形態1に係る半導体レーザにおいては、電流狭窄をこの半導体レーザを構成する他の半導体層と同じ材料系の半導体結晶層であるAlAs酸化層11を用いて行っていることにより、AlAs酸化層11とこれが配置される半導体結晶層との熱膨張係数もほぼ一致する結果、従来の技術において説明した半導体レーザのように、電流狭搾用の絶縁膜が半導体結晶と熱膨張係数が大きく異なることにより、動作時におけるこの絶縁膜からのストレスによって半導体レーザ内部で結晶欠陥が発生し、これに起因して信頼性が低下するという問題を回避できる。
【0041】
また、AlAs酸化層11と第1上クラッド層4,第2上クラッド層6とはいずれも同じ材料系の半導体結晶であるため、屈折率はほぼ同じであり、従来の技術において説明した電流狭搾用の絶縁膜を備えた半導体レーザのように絶縁膜と上クラッド層との屈折率差が大きくないため、リッジ導波路部分の水平横方向における実効屈折率分布を小さくでき、基本モードを得るためのリッジ幅の許容範囲を広くすることが可能となる。
【0042】
このように、本実施の形態1によれば、基板1上に下クラッド層2,活性層3,第1上クラッド層4,エッチングストップ層5,第2上クラッド層6及びコンタクト層7を形成した後、ストライプ状の絶縁膜8をマスクとして上記第2上クラッド層6及びコンタクト層7を選択エッチングしてリッジ導波路9を形成し、上記絶縁膜8をマスクとして基板1の上方にAlAs層10を選択成長させ、これをウエット酸化させてAlAs酸化層11を形成し、基板1の上方にp側電極12を形成するようにしたから、p側電極とリッジ導波路との接触位置のずれを無くして素子特性に優れた半導体レーザを歩留り良く得られるとともに、水平横モードを安定にできるという効果がある。
【0043】
また、電流狭搾のための絶縁性を有する層と、この絶縁性を有する層が配置される半導体層との熱膨張係数の違いを無くして信頼性に優れた半導体レーザが得られる効果がある。
【0044】
また、電流狭搾のための絶縁性を有する層と、上クラッド層との屈折率差を小さくして、水平横方向の実効屈折率分布を小さくして基本モードを得るために必要なリッジ幅の許容範囲を拡げることができる効果がある。
【0045】
なお、上記実施の形態1においては電流狭搾用の絶縁性を有する層としてAlAs酸化層を用いた場合について説明したが、本発明においては、基板と格子整合するとともに少なくとも上クラッド層よりもAlを高い組成比で含む半導体層を酸化させたものを用いるようにしてもよく、このような場合においても上記実施の形態1と同様の効果を奏する。例えば、本実施の形態1において、AlAs層10の代わりに、酸化して絶縁化できる半導体層として、上クラッド層4よりもアルミ組成比の高いAlx Ga(1-x) As(x≦1)層を成長させ、これを酸化させるようにしてもよい。この場合、十分に酸化させることができるようにするためにはAl組成比xが0.8以上であることが好ましい。
【0046】
実施の形態2.
図6は本発明の実施の形態2に係る半導体レーザの構造を示すレーザ共振器長方向に垂直な断面図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当する部分を示しており、22はn−(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P下クラッド層、23はAlGaInP/InGaP量子井戸構造活性層、24はp−(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P第1上クラッド層、25はp−In0.5 Ga0.5 Pエッチングストップ層、26はp−(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P第2上クラッド層である。また、21はAlAs酸化層で、AlAs酸化層の代わりにAl0.5 In0.5 P酸化層を用いるようにしてもよい。
【0047】
この実施の形態2に係る半導体レーザは、上記実施の形態1に係る半導体レーザにおいて、GaAs基板1上に形成する半導体層の材料系をAlGaInP系の半導体材料としたものであり、即ち、下クラッド層22の材料としてn−(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 Pを用いるようにし、活性層23としてAlGaInP/InGaP量子井戸構造等の、基板1に格子整合するとともに、下クラッド層22よりもバンドギャップエネルギーの小さい単層の半導体層あるいは量子井戸構造層を用いるようにし、第1上クラッド層24,第2上クラッド層26としてそれぞれp−(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P層を用いるようにし、電流狭搾用の絶縁性を有する半導体層として、AlAs酸化層21、または基板1に格子整合するとともに、第1上クラッド層24及び第2上クラッド層26よりもAl組成比の高い材料からなる半導体層の酸化層、例えば(Alx Ga(1-x) )0.5 In0.5 P(x≦1)酸化層等を用いるようにしたものであり、この半導体レーザは、上記実施の形態1の半導体レーザと同様の製造方法によって形成され、特にAlAs酸化層21またはAl0.5 In0.5 P酸化層は、リッジ導波路9形成後に、リッジ導波路形成用の絶縁膜をマスクとして、AlAs層またはAl0.5 In0.5 P層を一旦基板1の上方に結晶成長により形成した後、これを上記実施の形態1において示した方法と同様の方法により酸化することにより形成される。
【0048】
このような本実施の形態2に係る半導体レーザにおいても、p側電極12とリッジ導波路9との接触位置のずれを無くすことができるとともに、電流狭搾のための絶縁性を有する層21と、この絶縁性を有する層が配置される半導体層との熱膨張係数の違いを無くすことができ、さらに電流狭搾のための絶縁性を有する層21と、第1上クラッド層24及び第2上クラッド層26との屈折率差を小さくできるため、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0049】
実施の形態3.
図7は本発明の実施の形態3に係る半導体レーザの構造を示すレーザ共振器長方向に垂直な断面図であり、図において、図1と同一符号は同一または相当する部分を示しており、31はn−InP基板、32はn−InP下クラッド層、33はInGaAsP量子井戸構造活性層、34はp−InP上クラッド層、37はp側電極12とオーミックコンタクトをとるためのp−In0.53Ga0.47Asコンタクト層でp−InP層を用いるようにしてもよい。41はIn0.53Al0.47As酸化層である。
【0050】
この実施の形態3に係る半導体レーザは、上記実施の形態1に係る半導体レーザにおいて、GaAs基板1の代わりにInP基板31を用いて、材料系がInP系である半導体レーザとしたものであり、即ち、下クラッド層32の材料としてn−InPを用いるようにし、活性層33としてInGaAsP量子井戸構造等の、基板に格子整合するとともに、下クラッド層よりもバンドギャップエネルギーの小さい半導体層あるいは量子井戸構造層を用いるようにし、第1上クラッド層及び第2上クラッド層に相当する上クラッド層34として単層のInP層を用いるようにし、電流狭搾用の絶縁性を有する半導体層41として、In0.53Al0.47As酸化層等の、基板に格子整合するとともに,上クラッド層よりもAl組成比の高い材料からなる半導体層の酸化層を用いるようにしたものであり、この半導体レーザは、上記実施の形態1の半導体レーザと同様の製造方法によって形成され、特にIn0.53Al0.47As酸化層41は、リッジ導波路9形成後に、リッジ導波路形成用の絶縁膜をマスクとして、In0.53Al0.47As層を一旦基板31の上方に結晶成長により形成した後、これを上記実施の形態1に示した方法と同様の方法により酸化することにより形成される。
【0051】
このような本実施の形態3に係る半導体レーザにおいても、p側電極12とリッジ導波路9との接触位置のずれを無くすことができるとともに、電流狭搾のための絶縁性を有する層41と、この絶縁性を有する層が配置される半導体層との熱膨張係数の違いを無くすことができ、さらに電流狭搾のための絶縁性を有する層41と、上クラッド層34との屈折率差を小さくできるため、上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0052】
なお、上記実施の形態1〜3においては、基板の導電型がn型である場合について説明したが、本発明は基板として導電型がp型の基板を用い、導電型がp型の半導体層をn型とし、導電型がn型の半導体層をp型とした場合においても適用できるものであり、このような場合においても上記実施の形態1〜3と同様の効果を奏する。
【0053】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、第1導電型半導体基板上に順次配置された第1導電型下クラッド層,活性層,第2導電型上クラッド層,及び第2導電型コンタクト層と、上記上クラッド層の上部及びコンタクト層からなる所定の方向に伸びるストライプ状のリッジ形状を有するリッジ導波路と、該基板の上方の,上記リッジ導波路の上部平坦面を除く領域上に配置された、上記基板に格子整合する材料からなるとともに上記上クラッド層よりも高い組成比でAlを含む,酸化された半導体材料層と、上記基板の上方の、上記リッジ導波路の上部平坦面を含む領域上に配置された第1の電極と、上記基板の裏面上に配置された第2の電極とを備えるようにしたから、第1の電極とリッジ導波路との接触位置のずれを無くして素子特性に優れた水平横モードが安定な半導体レーザを歩留り良く得られるとともに、電流狭搾のための絶縁性を有する酸化された半導体材料層と、この絶縁性を有する半導体材料層が配置される半導体層との熱膨張係数の違いを無くして信頼性に優れた半導体レーザが得ることができ、かつ、酸化された半導体絶縁層と、上クラッド層との屈折率差を小さくして、水平横方向の実効屈折率分布を小さくして基本モードを得るために必要なリッジ幅の許容範囲を拡げた半導体レーザを提供できる効果がある。
【0054】
また、この発明によれば、上記基板はGaAsからなり、上記第1導電型下クラッド層は第1導電型のAlGaAsからなり、上記活性層は、上記下クラッド層よりも実効的なバンドギャップエネルギーの小さい半導体層からなり、上記第2導電型上クラッド層は、上記下クラッド層と同じ組成の第2導電型のAlGaAsからなり、上記コンタクト層はGaAsからなり、上記酸化された半導体材料層は、上記上クラッド層よりもAl組成比の高いAlx Ga(1-x) As(x≦1)の酸化物からなるようにしたから、素子特性に優れた、水平横モードが安定な半導体レーザを歩留り良く提供できるとともに、信頼性に優れた半導体レーザが提供でき、かつ、酸化された半導体絶縁層と、水平横方向の実効屈折率分布を小さくした基本モードを得るために必要なリッジ幅の許容範囲を拡げた半導体レーザを提供できる効果がある。
【0055】
また、この発明によれば、上記基板はGaAsからなり、上記第1導電型下クラッド層は第1導電型のAlGaInPからなり、上記活性層は、上記下クラッド層よりも実効的なバンドギャップエネルギーの小さい半導体層からなり、上記第2導電型上クラッド層は、上記下クラッド層と同じ組成の第2導電型のAlGaInPからなり、上記コンタクト層はGaAsからなり、上記酸化された半導体材料層は、AlAsまたは上記上クラッド層よりもAl組成比の高い(Alx Ga(1-x) )0.5 In0.5 P(x≦1)のいずれか一方の酸化物からなるようにしたから、素子特性に優れた、水平横モードが安定な半導体レーザを歩留り良く提供できるとともに、信頼性に優れた半導体レーザが提供でき、かつ、酸化された半導体絶縁層と、水平横方向の実効屈折率分布を小さくした基本モードを得るために必要なリッジ幅の許容範囲を拡げた半導体レーザを提供できる効果がある。
【0056】
また、この発明によれば、上記基板はInPからなり、上記第1導電型下クラッド層は第1導電型のInPからなり、上記活性層は、上記下クラッド層よりも実効的なバンドギャップエネルギーの小さい半導体層からなり、上記第2導電型上クラッド層は第2導電型のInPからなり、上記酸化された半導体材料層は、In0.53Al0.47Asの酸化物からなるようにしたから、素子特性に優れた、水平横モードが安定な半導体レーザを歩留り良く提供できるとともに、信頼性に優れた半導体レーザが提供でき、かつ、酸化された半導体絶縁層と、水平横方向の実効屈折率分布を小さくした基本モードを得るために必要なリッジ幅の許容範囲を拡げた半導体レーザを提供できる効果がある。
【0057】
また、この発明によれば、第1導電型半導体基板上に、第1導電型下クラッド層,活性層,第2導電型上クラッド層,及び第2導電型コンタクト層を順次結晶成長させる工程と、該コンタクト層上に所定方向に伸びるストライプ状の絶縁膜を形成する工程と、該絶縁膜をマスクとして上記コンタクト層と上クラッド層の上部とを選択的にエッチングして所定の方向に伸びるリッジ形状を有するリッジ導波路を形成する工程と、上記絶縁膜をマスクとして、上記エッチングにより露出したコンタクト層と上クラッド層との表面に、上記基板に格子整合する材料からなるとともに上記上クラッド層よりも高い組成比でAlを含む半導体材料層を選択的に結晶成長させる工程と、該半導体材料層を酸化させる工程と、上記絶縁膜を除去して上記リッジ導波路の上部平坦面を露出させた後、上記基板の上方の、上記リッジ導波路の上部平坦面を含む領域上に第1の電極を形成する工程と、上記基板の裏面上に第2の電極を形成する工程とを備えるようにしたから、第1の電極とリッジ導波路との接触位置のずれを無くして、素子特性に優れた、水平横モードが安定な半導体レーザを歩留り良く提供できる効果がある。
【0058】
また、この発明によれば、上記半導体材料層を酸化させる工程は、高温の水蒸気を有する雰囲気下に上記半導体材料層を保持して行われるウエット酸化法により行うようにしたから、素子特性に優れた、水平横モードが安定な半導体レーザを歩留り良く提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る半導体レーザの構造を示す断面図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る半導体レーザの製造方法を示す断面図である。
【図3】 従来の半導体レーザの構造を示す断面図である。
【図4】 従来の半導体レーザの製造方法を示す断面図である。
【図5】 従来の半導体レーザの製造方法の主要工程を示す断面図である。
【図6】 本発明の実施の形態2に係る半導体レーザの構造を示す断面図である。
【図7】 本発明の実施の形態3に係る半導体レーザの構造を示す断面図である。
【符号の説明】
1 n−GaAs半導体基板、2 n−Al0.3 Ga0.7 As下クラッド層、
3 量子井戸構造活性層、4 p−Al0.3 Ga0.7 As第1上クラッド層、
5 p−Al0.7 Ga0.3 Asエッチングストップ層、6 p−Al0.3 Ga0.7 As第2上クラッド層、7 p−GaAsコンタクト層、8 ストライプ状の絶縁膜 9 リッジ導波路、10 AlAs層、11 AlAs酸化層、
12 p側電極、13 n側電極、14 絶縁膜、15 絶縁膜の開口部、
16 フォトレジスト、17 開口部、21 AlAs酸化層、22 n−(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P下クラッド層、23 AlGaInP/InGaP量子井戸構造活性層、24 p−(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P第1上クラッド層、25 p−In0.5 Ga0.5 Pエッチングストップ層、26 p−(Al0.7 Ga0.3 )0.5 In0.5 P第2上クラッド層、31 n−InP基板、32 n−InP下クラッド層、33 InGaAsP量子井戸構造活性層、34 p−InP上クラッド層、37 p−In0.53Ga0.47Asコンタクト層、41 In0.53Al0.47As酸化層。
Claims (6)
- 第1導電型半導体基板上に順次配置された第1導電型下クラッド層,活性層,第2導電型上クラッド層,及び第2導電型コンタクト層と、
上記上クラッド層の上部及びコンタクト層からなる所定の方向に伸びるストライプ状のリッジ形状を有するリッジ導波路と、
該基板の上方の,上記リッジ導波路の上部平坦面を除く領域上に配置された、上記基板に格子整合する材料からなるとともに上記上クラッド層よりも高い組成比でAlを含む,酸化された半導体材料層と、
上記基板の上方の、上記リッジ導波路の上部平坦面を含む領域上に配置された第1の電極と、
上記基板の裏面上に配置された第2の電極とを備えたことを特徴とする半導体レーザ。 - 請求項1に記載の半導体レーザにおいて、
上記基板はGaAsからなり、
上記第1導電型下クラッド層は第1導電型のAlGaAsからなり、
上記活性層は、上記下クラッド層よりも実効的なバンドギャップエネルギーの小さい半導体層からなり、
上記第2導電型上クラッド層は、上記下クラッド層と同じ組成の第2導電型のAlGaAsからなり、
上記コンタクト層はGaAsからなり、
上記酸化された半導体材料層は、上記上クラッド層よりもAl組成比の高いAlx Ga(1-x) As(x≦1)の酸化物からなることを特徴とする半導体レーザ。 - 請求項1に記載の半導体レーザにおいて、
上記基板はGaAsからなり、
上記第1導電型下クラッド層は第1導電型のAlGaInPからなり、
上記活性層は、上記下クラッド層よりも実効的なバンドギャップエネルギーの小さい半導体層からなり、
上記第2導電型上クラッド層は、上記下クラッド層と同じ組成の第2導電型のAlGaInPからなり、
上記コンタクト層はGaAsからなり、
上記酸化された半導体材料層は、AlAsまたは上記上クラッド層よりもAl組成比の高い(Alx Ga(1-x) )0.5 In0.5 P(x≦1)のいずれか一方の酸化物からなることを特徴とする半導体レーザ。 - 請求項1に記載の半導体レーザにおいて、
上記基板はInPからなり、
上記第1導電型下クラッド層は第1導電型のInPからなり、
上記活性層は、上記下クラッド層よりも実効的なバンドギャップエネルギーの小さい半導体層からなり、
上記第2導電型上クラッド層は第2導電型のInPからなり、
上記酸化された半導体材料層は、In0.53Al0.47Asの酸化物からなることを特徴とする半導体レーザ。 - 第1導電型半導体基板上に、第1導電型下クラッド層,活性層,第2導電型上クラッド層,及び第2導電型コンタクト層を順次結晶成長させる工程と、
該コンタクト層上に所定方向に伸びるストライプ状の絶縁膜を形成する工程と、
該絶縁膜をマスクとして上記コンタクト層と上クラッド層の上部とを選択的にエッチングして所定の方向に伸びるリッジ形状を有するリッジ導波路を形成する工程と、
上記絶縁膜をマスクとして、上記エッチングにより露出したコンタクト層と上クラッド層との表面に、上記基板に格子整合する材料からなるとともに上記上クラッド層よりも高い組成比でAlを含む半導体材料層を選択的に結晶成長させる工程と、
該半導体材料層を酸化させる工程と、
上記絶縁膜を除去して上記リッジ導波路の上部平坦面を露出させた後、上記基板の上方の、上記リッジ導波路の上部平坦面を含む領域上に第1の電極を形成する工程と、
上記基板の裏面上に第2の電極を形成する工程とを備えたことを特徴とする半導体レーザの製造方法。 - 請求項5に記載の半導体レーザの製造方法において、
上記半導体材料層を酸化させる工程は、高温の水蒸気を有する雰囲気下に上記半導体材料層を保持して行われるウエット酸化法により行うことを特徴とする半導体レーザの製造方法。
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