JPH10261835A - 半導体レーザ装置、及びその製造方法 - Google Patents

半導体レーザ装置、及びその製造方法

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JPH10261835A
JPH10261835A JP6793097A JP6793097A JPH10261835A JP H10261835 A JPH10261835 A JP H10261835A JP 6793097 A JP6793097 A JP 6793097A JP 6793097 A JP6793097 A JP 6793097A JP H10261835 A JPH10261835 A JP H10261835A
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JP
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layer
semiconductor laser
region
laser device
cladding layer
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JP6793097A
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English (en)
Inventor
Yutaka Nagai
豊 永井
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 窓構造形成時における品質劣化の少ない半導
体レーザ装置,及びその製造方法を提供することを課題
とする。 【解決手段】 量子井戸構造活性層3上にp−Alr
1-r As(r=0.3)第1上クラッド層4を形成
し、レーザ共振器端面となる部分の近傍領域にイオン注
入を行った後、アニールを行い、量子井戸構造活性層3
をディスオーダして窓構造領域8を形成した後、p−A
r Ga1-r As(r=0.3)第2上クラッド層4b
を結晶成長させ、この第2上クラッド層4bの上部に選
択エッチングによりリッジストライプ形状部15を形成
するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、半導体レーザ装
置,及びその製造方法に関し、特に端面部分に窓構造を
有する高出力動作が可能な半導体レーザ装置,及びその
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の半導体レーザ装置の構造を
示す一部切り欠き斜視図であり、図において、1はn型
(以下、n−とも称す)GaAs基板、2は厚さが1.
5〜2μm,アルミニウム組成比xが0.3のn型Al
x Ga1-x As下クラッド層2、3はAly Ga1-y
s(y=0.05〜0.15)ウエル層(図示せず)と
Alz Ga1-z As(z=0.2〜0.35)バリア層
(図示せず)とから構成されている量子井戸構造活性層
で、上下に厚さ約35nmの上記バリア層と同じ組成の
光ガイド層(図示せず)を備え、その間に厚さ10nm
のウエル層と厚さ約10nmのバリア層とが交互に合わ
せて5層、即ちウエル層3層とバリア層2層とが積層さ
れて構成されている。また、4は厚さが1.5〜2.0
μm,アルミニウム組成比rが0.3のp型(以下、p
−とも称す)Alr Ga1-r As上クラッド層、10は
厚さが0.5〜1.0μmのp型GaAsコンタクト層
で、上クラッド層4の上部とコンタクト層10とは、レ
ーザ共振器端面に対して垂直な方向に伸びるリッジ形状
を有するリッジストライプ形状部15を構成している。
16は電流狭搾用の絶縁膜、8はレーザ共振器端面近傍
に形成された窓構造領域、20はn側電極、19はp側
電極、35はシリコン(Si)熱拡散領域、30はレー
ザ共振器端面である。また、この半導体レーザの素子の
大きさは、共振器長方向の長さが300〜600μm、
幅が約300μmである。
【0003】また、図4は図3に示す従来の半導体レー
ザ装置の製造方法を示す工程図であり、半導体レーザ装
置のレーザ共振器端面の一方側に相当する部分のみを図
示している。図において、図3と同一符号は同一又は相
当する部分を示し、31は窒化シリコン(SiN)膜,
34はフォトレジスト,32はSi膜である。
【0004】次に、この従来の製造方法を図4を用いて
説明する。ウエハ状態(図示せず)のn型GaAs基板
1上に、下クラッド層2、量子井戸構造層3、上クラッ
ド層4、コンタクト層10を順次エピタキシャル結晶成
長させる(図4(a))。次に、このコンタクト層10表面
にSiN膜31を形成し、このSiN膜31をパターニ
ングして、図4(b) に示すように、レーザ共振器端面と
なる部分の近傍領域に開口部を設ける。このSiN膜3
1と半導体レーザ装置の共振器端面となる位置との間隔
は20μm程度となるようにする。
【0005】続いて、図4(c) に示すように、該SiN
膜31上及び上記コンタクト層10上を覆うようにSi
膜32を形成した後、850℃以上の高温で4時間以上
アニールを行い、Si膜32からSiをコンタクト層1
0の上面から下クラッド層2に達するまで拡散させてS
i熱拡散領域35を形成する。このとき、Si熱拡散領
域35内にある活性層3のSi濃度が3×1018cm-3
程度となるようにする。なお、SiN膜31の下部の領
域にはSi膜32とコンタクト層5との間に該SiN膜
31を介在しているのでSiは拡散しない。このアニー
ルをともなうSi拡散により、該Si熱拡散領域35の
量子井戸構造活性層3のレーザ共振器端面近傍となる領
域はディスオーダされる。このディスオーダされた量子
井戸構造活性層3のレーザ共振器端面近傍領域が、窓構
造として機能する窓構造領域8となる。
【0006】つぎに、Si膜32,及びSiN膜31を
HF系エッチング液等を用いたウエットエッチングによ
り除去し、その後、図4(d) に示すように、ウエハ全面
に熱CVD等でSiO2 等の絶縁膜34を成膜した後、
この絶縁膜34を、フォトリソグラフィ技術と絶縁膜エ
ッチング技術によってパターニングして、レーザ共振器
端面に対して垂直に伸びる,幅が約5〜6μmのストラ
イプ形状に成形する。
【0007】次にこのパターニングした絶縁膜34をマ
スクとしてコンタクト層10と上クラッド層4の上部を
選択的にエッチングして、リッジストライプ形状部15
を作成する(図4(e))。この時、予め、上クラッド層4
の所定の高さ位置にエッチングレートが上クラッド層4
と異なるエッチングストッパ層を設けておき、材料に対
する選択性を有するエッチング液でエッチングして、上
クラッド層4の残し厚を正確に制御することも可能であ
る。
【0008】続いて、絶縁膜34を除去した後、ウエハ
全面に熱CVD等で絶縁膜16を成膜した後、フォトリ
ソグラフィ技術と絶縁膜エッチング技術によってリッジ
ストライプ形状部15の上部の絶縁膜16を除去して、
p型コンタクト層10を露出させる(図4(f))。
【0009】最後に、コンタクト層10上に接触するよ
うにウエハ上にp側電極19を形成し、基板1側にn側
電極20を形成し、へき開によりレーザ共振器端面30
を形成して、図3に示すような窓構造を備えた半導体レ
ーザ装置を得る。
【0010】図3に示した従来の窓構造を有する半導体
レーザ装置の動作を以下に説明する。p側電極19側が
正、n側電極20側が負となるように電圧を印加する
と、ホールはリッジストライプ形状部15上部の平坦部
に設けられた、絶縁膜16の開口部からp−GaAsコ
ンタクト層10、p−AIGaAs上クラッド層4を経
て量子井戸構造層3へ、また、電子はn−GaAs基板
1、n−AlGaAs下クラッド層2を経て量子井戸構
造活性層3にそれぞれ注入され、量子井戸構造活性層3
の活性領域、即ちリッジストライプ形状部15の下部近
傍領域のうちの、窓構造領域8が形成されている領域を
除く領域において電子とホールの再結合が発生し、量子
井戸構造活性層3内で誘導放出光が生ずる。そしてキャ
リアの注入量を十分高くして導波路の損失を越える光が
発生すればレーザ発振が生じる。
【0011】この従来の半導体レーザ装置においては、
レーザ光の導波路となるリッジストライプ形状部15が
レーザ共振器端面30に達するように形成されている。
このため、リッジストライプ形状部15が形成されてい
る領域と、この領域に隣接する領域とでは、上クラッド
層4の厚さが異なり、これらの領域間において実効的な
屈折率差が生じ、レーザ光は基板1の表面と平行な方向
においては、リッジストライプ形状部15の下部に沿っ
て閉じ込められて導波される。また、リッジストライプ
形状部15の下部に位置する活性層3は、レーザ共振器
端面30間に渡って同じ構造の下クラッド層2と上クラ
ッド層4とによって挟み込まれているため、レーザ光は
基板1に対して垂直な方向においては下クラッド層2と
上クラッド層4との間に閉じ込められて導波される。
【0012】次に窓構造について説明する。一般に0.
75〜1.1μm帯の波長のレーザ光を発するGaAs
系の半導体レーザ装置の最大光出力は半導体レーザ装置
の端面破壊が発生する光出力で決定される。この端面破
壊は、半導体レーザ装置のレーザ共振器の端面領域で
は、注入されたキャリアが表面準位を介して非発光再結
合することによりキャリアが減少して実効的なバンドギ
ャップエネルギーが縮小する結果,レーザ共振器の端面
近傍でレーザ光の再吸収が生じ,吸収による熱で半導体
レーザを構成する結晶自体が溶融してレーザ共振器の機
能を果たさなくなるためである。よって高光出力動作を
実現するためにはより高い光出力でも端面破壊が生じな
い工夫が必要である。このためには端面領域でレーザ光
を吸収しにくくする構造、つまりレーザ光に対して”透
明”となるような窓構造が非常に有効である。ここで窓
構造とはレーザ光を発する活性層の活性領域よりもバン
ドギャップエネルギーが高くなるような領域をレーザ共
振器端面近傍の,特に光が導波される領域を含む領域に
設けることにより得られるものである。
【0013】図3に示した従来の半導体レーザにおいて
は,活性層3が量子井戸構造からなっているため,この
ような窓構造がSi熱拡散による量子井戸構造3のディ
スオーダ、即ち、無秩序化を利用して形成されている。
図5はこのディスオーダを説明するための活性層3近傍
のアルミ組成比のプロファイルを示す図であり,図5
(a) はディスオーダする前の量子井戸構造活性層3のア
ルミ組成比のプロファイルを,図5(b) はディスオーダ
した後の量子井戸構造活性層3のアルミ組成比のプロフ
ァイルをそれぞれ示している。図4において,図1と同
一符号は同一または相当する部分を示しており,22,
23,及び24はそれぞれ活性層3のウエル層,バリア
層,及び光ガイド層を示している。また,図において縦
軸はAl組成比を示し,横軸は下クラッド層2,活性層
3,及び上クラッド層4の結晶成長方向の高さ位置を示
し,Al2 はウエル層22のアルミ組成比,Al1 はバ
リア層23及び光ガイド層24のアルミ組成比,Al3
はディスオーダされた後の活性層3のアルミ組成比を示
している。
【0014】図5(a) に示すような量子井戸構造活性層
3にシリコン(Si)を熱拡散を用いて拡散させると,
これらの拡散に伴いウエル層22とバリア層23とを構
成する原子が混じり合い,図5(b) に示すように,この
拡散された領域がディスオーダされる。この結果,ディ
スオーダされた量子井戸構造活性層3のアルミ組成比は
バリア層23,及び光ガイド層24のアルミ組成比Al
1 とほぼ等しいアルミ組成比Al3 となり,活性層3の
実効的なバンドギャップエネルギーはバリア層23,光
ガイド層24とほぼ等しい値になる。
【0015】よって図3に示した従来の半導体レーザに
おいては,量子井戸構造活性層3のディスオーダされた
領域の実効的なバンドギャップエネルギーがディスオー
ダされていない活性層3の実効的なバンドギャップエネ
ルギーより大きくなるため,量子井戸構造活性層3のデ
ィスオーダされた領域、即ちSiが熱拡散された領域3
5内に位置する活性層3は、レーザ光に対して”透明”
な窓構造として機能するようになり,量子井戸構造活性
層3のレーザ共振器端面30の近傍の領域が窓構造領域
8となる。
【0016】このような従来の窓構造を備えた半導体レ
ーザ装置では,窓構造の効果により,窓構造を有さない
半導体レーザと比較してCOD(Catastrophic optical
damage)レベルが向上するので50mW以上の高出力動
作においても長期にわたって安定に動作させることがで
きる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
窓構造を有する半導体レーザ装置においては、量子井戸
構造活性層3のディスオーダにSiの熱拡散を適用して
いたが,この熱拡散工程においてはSi拡散を引き起こ
すのに850℃以上のアニール温度で4時間以上処理せ
ねばならなかった。この場合,p−AlGaAs上クラ
ッド層4のドーパントであるZnやn−AlGaAs下
クラッド層2のドーパントであるSiやSeも量子井戸
構造活性層3中に拡散してしまい,窓構造領域以外の本
来レーザ光を発する活性領域においてもディスオーダを
誘発し,この結果,活性領域として機能しなくなってし
まうという問題や、またこのような状態に至らなくて
も,素子特性自体が著しく劣化して、半導体レーザとし
ての良好な特性を示さなくなってしまうという問題があ
った。
【0018】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたものであり、窓構造形成時における品質
劣化の少ない半導体レーザ装置、及びその製造方法を提
供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】この発明に係る半導体レ
ーザ装置は、第1導電型半導体基板上に順次配置された
第1導電型下クラッド層、活性層、その上部にリッジス
トライプ形状部を有する第2導電型上クラッド層と、上
記第2導電型上クラッド層の、上記リッジストライプ形
状部の上部を除く領域上に形成された絶縁膜と、上記リ
ッジストライプ形状部のストライプが伸びる方向に対し
て垂直に設けられたレーザ共振器端面と、上記活性層
の、レーザ共振器端面近傍領域のうちの、上記リッジス
トライプ形状部の下方に位置する領域近傍に設けられ
た、該活性層を不純物のイオン注入と熱処理とによりデ
ィスオーダしてなる窓構造領域とを備えたものである。
【0020】また、上記半導体レーザ装置において、上
記第2導電型上クラッド層のリッジストライプ形状部
を、上記活性層上に該第2導電型上クラッド層を形成し
た後、該上クラッド層の上部を選択的にエッチングする
ことにより形成されてなるようにしたものである。
【0021】また、上記半導体レーザ装置において、上
記第2導電型上クラッド層を、第2導電型第1上クラッ
ド層と、リッジストライプ形状部を有する第2導電型第
2上クラッド層からなるようにし、該第1上クラッド層
と、第2上クラッド層との間には、第2導電型の表面保
護層を備えたものである。
【0022】また、この発明に係る半導体レーザ装置の
製造方法は、第1導電型半導体基板上に、第1導電型下
クラッド層、活性層、第2導電型第1上クラッド層の各
層をエピタキシャル結晶成長する工程と、上記工程後、
上記第2導電型第1上クラッド層上に、レーザ共振器端
面が形成される部分の近傍領域に開口部を有するフォト
レジスト膜を形成し、該フォトレジスト膜をマスクとし
て上記半導体基板の上方から上記活性層に不純物のイオ
ン注入を行った後、フォトレジスト膜を除去し、熱処理
をして上記活性層のディスオーダを行って窓構造領域を
形成する工程と、上記工程後、第2導電型第2上クラッ
ド層を形成し、該第2上クラッド層の上部を選択的にエ
ッチングして、上記レーザ共振器端面が形成される部分
に対して垂直な方向に、上記窓構造領域上の領域を含む
ように伸びるストライプ形状のリッジストライプ形状部
を形成する工程と、上記第2導電型第2上クラッド層
の、上記リッジストライプ形状部の上部を除く領域上に
絶縁膜を形成する工程とを備えるようにしたものであ
る。
【0023】また、上記の半導体レーザ装置の製造方法
において、上記第2導電型第1上クラッド層のエピタキ
シャル結晶成長に続けて、第2導電型第1上クラッド層
上に第2導電型の表面保護層を連続的に結晶成長する工
程を備えるようにしたものである。
【0024】また、上記半導体レーザ装置の製造方法に
おいて、上記第2導電型の表面保護層の結晶成長の後、
該表面保護層上に絶縁膜からなるスルー膜を形成する工
程と、上記窓構造領域を形成する工程の後、上記スルー
膜を選択的に除去する工程とを備えるようにしたもので
ある。
【0025】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は本発明の実施の形態1に係る半導
体レーザ装置の構造を示す一部切り欠き斜視図であり、
図において、1はn型GaAs半導体基板、2は厚さが
1.5〜2μm,アルミニウム組成比xが0.3のn型
Alx Ga1-x As下クラッド層、3はAly Ga1-y
As(y=0.05〜0.15)ウエル層(図示せず)
とAlz Ga1-z As(z=0.2〜0.35)バリア
層(図示せず)とから構成されている量子井戸構造活性
層で、上下に厚さ約35nmの上記バリア層と同じ組成
の光ガイド層(図示せず)とを備え、その間に厚さ10
nmのウエル層と厚さ約10nmのバリア層とが交互に
合わせて5層、即ちウエル層3層とバリア層2層とが積
層されて構成されている。また、4aは厚さが0.05
〜0.5μm,アルミニウム組成比rが0.3のp型A
r Ga1-r As第1上クラッド層、4bはアルミニウ
ム組成比rが0.3のp型Alr Ga1-r As第2上ク
ラッド層で、この第1上クラッド層4aと第2上クラッ
ド層4bがp型Alr Ga1- r As上クラッド層4を構
成しており、この上クラッド層4の厚さは1.5〜2μ
mである。なお、この第1上クラッド層4aと第2上ク
ラッド層4bとの間にはp−GaAs表面保護層が配置
されているが、ここでは省略している。10は厚さが
0.5〜1.0μmのp型GaAsコンタクト層で、上
クラッド層4の上部とコンタクト層10とは、レーザ共
振器端面と垂直な方向に伸びるリッジ形状を有するリッ
ジストライプ形状部15を構成している。12はプロト
ン注入による高抵抗領域、16は電流狭搾用の絶縁膜、
8はレーザ共振器端面近傍に形成された窓構造領域、2
0はn側電極、19はp側電極、30はレーザ共振器端
面である。また、この半導体レーザの素子の大きさは、
共振器長方向の長さが300〜1200μm、幅が約3
00μmである。
【0026】また、図2は図1に示す本発明の半導体レ
ーザ装置の製造方法を示す工程図であり、半導体レーザ
装置のレーザ共振器端面の一方側に相当する部分のみを
図示している。図において、図1と同一符号は同一又は
相当する部分を示し、5は第1上クラッド層4aの表面
酸化を防ぐためのp−GaAs表面保護膜、6は結晶表
面を保護するための窒化Siや酸化Si等の絶縁膜から
なるスルー膜、7,11はフォトレジスト、14はスト
ライプ状の絶縁膜パターンである。
【0027】まず、本発明の実施の形態1に係る半導体
レーザ装置の製造方法を図2に基づいて説明する。最初
に、ウエハ状態(図示せず)のn−GaAs基板1上
に、n−Alx Ga1-x As(x=0.3)下クラッド
層2、量子井戸構造活性層3、p−Alr Ga1-r As
(r=0.3)第1上クラッド層4a、p−GaAs表
面保護層5の各層を順次、エピタキシャル結晶成長す
る。なおp−Alr Ga1- r As(r=0.3)第1上
クラッド層4aの層厚は0.05〜0.5μmとする。
さらに、結晶成長後,ウェハ表面に絶縁膜からなるスル
ー膜6を成膜する。この成膜方法としてはプラズマCV
D,熱CVD等が一般的である。成膜後の斜視図を図2
(a) に示す。
【0028】さらに、図2(b) に示すように、スルー膜
6表面にフォトレジスト7を塗布し,これをパターニン
グして,窓構造領域を形成する部分、即ちレーザ共振器
端面となる部分の近傍領域のうちの、特にレーザ共振器
となる部分を含む領域に開口部を設ける。なお、ここで
は、レーザ共振器端面の全域に沿って開口部を設けてい
る。この時、スルー膜6は、エピタキシャル結晶層上に
直接フォトレジスト7が塗布されることによる結晶表面
の汚染や、フォトレジスト7除去時の剥離液による結晶
表面の汚染を防ぐための役割を果たす。続いて,このフ
ォトレジスト7をマスクとして用いて、スルー膜6の上
面から活性層3の近傍までSiのイオン注入を行う。こ
のイオン注入は活性層の手前で止まるように行うことが
好ましい。Siイオン注入時のSiドーズ量は1×10
13〜1×1015cm-2程度とする。なお,フォトレジス
ト7の下部の領域には、十分な厚さのフォトレジスト7
がマスクとして作用してこの領域へのイオン注入を妨げ
るので、当該領域にはSiイオン注入はされない。な
お、このイオン注入はSi以外にZn(亜鉛)等のイオ
ン注入可能な他の不純物を用いることも可能である。
【0029】ここで、図2(c) に示すように、フォトレ
ジスト7を除去した後、量子井戸構造活性層3のディス
オーダを行う為に熱処理(アニール)を行う。これはイ
オン注入しただけでは活性層3のディスオーダは起こら
ず,何らかの熱処理によりSi原子を結晶中で拡散させ
て初めてディスオーダが生じることから実施するもので
あり,この熱処理としてはウェハを700℃以上の温度
でアニールする方法が一般的で、2時間程度の時間の処
理で十分にディスオーダが可能である。この結果、Si
イオン注入領域内の量子井戸構造活性層3はディスオー
ダされる。量子井戸構造活性層3のこのディスオーダさ
れた領域が窓構造として機能する窓構造領域8となる。
なお、スルー膜6はこのアニール時におけるエピタキシ
ャル成長層表面の保護膜として機能する。
【0030】次に、アニール後,図2(d) に示すよう
に,ウェハ表面のスルー膜6をHF系のエッチング液を
用いて除去し、2回目の結晶成長として、表面保護層5
上に、p−Alr Ga1-r As(r=0.3)第2上ク
ラッド層4b,p−GaAsコンタクト層10を順次エ
ピタキシャル再成長する。
【0031】2回目のエピタキシャル成長後,ウエハ上
にフォトレジスト11を塗布し,これをパターニングし
て,図2(e) に示すように窓構造領域8と一致する領域
上に開口部を設ける。このフォトレジスト11をマスク
としてウエハ上からp−Alr Ga1-r As(r=0.
3)第2上クラッド層4bの所定の高さ位置までプロト
ン注入を行い,p−Alr Ga1-r As(r=0.3)
第2上クラッド層4aの上部とp−GaAsコンタクト
層10内にプロトン注入による高抵抗領域12を形成す
る。
【0032】さらに、フォトレジスト11を除去後、コ
ンタクト層10上にスルー膜6と同様の方法により絶縁
膜を形成し、これをフォトリソグラフィ技術と絶縁膜エ
ッチング技術によってパターニングして、図2(f) に示
すようなレーザ共振器端面となる部分に対して垂直な方
向に伸びるストライプ状の絶縁膜パターン14を形成す
る。
【0033】このストライプ状の絶縁膜パターン14を
エッチングマスクとして,p−GaAsコンタクト層1
0とp−Alr Ga1-r As(r=0.3)第2上クラ
ッド層4bとを、p−Alr Ga1-r As(r=0.
3)第2上クラッド層4bの所定の高さ位置までエッチ
ングすることにより、図2(g) に示すように、リッジス
トライプ形状部15が形成される。活性層3の、このリ
ッジストライプ形状部15の下部に位置する領域近傍が
レーザの導波路となる。
【0034】続いて、絶縁膜パターン14を選択的に除
去し、このウェハ上に電流狭窄用の絶縁膜16を成膜
し、さらにこの上からフォトレジスト(図示せず)を塗
布し,これをパターニングして、リッジストライプ形状
部15の上部に開口部を設け、このフォトレジストをマ
スクとして用いて、リッジストライプ形状部15の上部
の絶縁膜16をエッチングにより除去することにより、
図2(h) に示すようにリッジストライプ形状部の上部の
平坦部にストライプ状の開口部を備えた絶縁膜16を形
成することができる。この絶縁膜16は電流を狭搾する
働きをする。
【0035】最後に、絶縁膜16の開口部内に露出した
コンタクト層10にオーミックコンタクトが取れるよ
う、ウェハ上にp側電極19を形成し,基板1の裏面側
にn側電極20を形成し,へき開によりレーザ共振器端
面30を形成することにより,図1に示すような窓構造
を備えた半導体レーザ装置が得られる。
【0036】本実施の形態1に係る半導体レーザ装置に
おいては、レーザ共振器端面30の近傍の活性層3は、
Siイオン注入と、アニールとの組み合わせによりディ
スオーダされている。このため、この活性層3内のディ
スオーダされた領域のバンドギャップエネルギーはディ
スオーダされていない領域のバンドギャップエネルギー
よりも大きくなっており、この活性層3のディスオーダ
された領域が、活性層3のディスオーダされていない領
域のうちの、特にリッジストライプ形状部15の下部領
域において発生するレーザ光を吸収しない窓構造領域8
となっている。
【0037】ここで、本実施の形態1においては、窓構
造を形成するための量子井戸構造活性層3をのディスオ
ーダは、従来の技術において説明したSi熱拡散とは異
なり,Siイオン注入とその後のアニールによって行っ
ている。この結果、Si熱拡散に必要な850℃以上の
高温によるアニールを4時間以上もの長時間行う処理が
不要となる。即ち,本実施の形態1によるSiイオン注
入とアニールとを組み合わせた活性層3のディスオーダ
においては、750〜850℃のアニール温度で、2時
間程度のアニールを行うことで十分にディスオーダが生
じる。この結果、従来の技術のように、高温による長時
間の熱処理が不要となり、半導体レーザ装置が、窓構造
領域形成中に劣化するという問題を解消することができ
る。
【0038】また、Siイオン注入では結晶中のSiの
注入プロファイルも非常に正確に制御できるので、本実
施の形態1においては、ディスオーダを再現性よく、安
定して行うことができ、再現性よく窓構造部を備えた半
導体レーザ装置を形成することができる。
【0039】ここで、従来の技術において説明したよう
な半導体レーザ装置において、その製造方法においてS
iの熱拡散工程の代わりにイオン注入を行うことも考え
られるが、このような場合、活性層上に、上クラッド層
とコンタクト層とを成長させた後、イオン注入すること
になるため、活性層とコンタクト層の表面が2μm程度
離れ、ウエハ表面から量子井戸構造活性層までの距離は
2μm程度となってしまい、活性層近傍にまでSiを注
入するには、非常に大きな加速電圧が得られる特殊なイ
オン注入装置が必要となり、容易に製造することが困難
となる。また、仮にそのような装置が得られたとして
も、Siを活性層近傍にまで注入するには1GeV以上
の加速電圧が必要となり、このような高加速電圧下でイ
オン注入時に発生した結晶欠陥はアニールでも、もはや
回復不可能となってしまい、このようなイオン注入を行
うと、素子の信頼性上において重大な問題が発生する。
【0040】しかしながら、本実施の形態1に係る半導
体レーザ装置においては、最初のエピタキシャル結晶成
長で量子井戸構造活性層3上に0.05〜0.2μmの
層厚のp−Alr Ga1-r As(r=0.3)第1上ク
ラッド層4、5〜10nmのp−GaAs表面保護層5
のみを形成するため,ウェハ表面から量子井戸構造活性
層3までの距離はほぼp−Alr Ga1-r As(r=
0.3)第1上クラッド層4の層厚に等しい0.05〜
0.2μm程度であるので、高加速電圧は不要で、加速
電圧は50〜300keV程度であればよく、この程度
の加速電圧であれば、アニールで十分結晶欠陥が回復す
る程度の欠陥しか生じず、素子の信頼性を損ねるような
問題も生じない。
【0041】このように、本実施の形態1によれば、量
子井戸構造活性層3上にp−AlrGa1-r As(r=
0.3)第1上クラッド層4を形成した後、レーザ共振
器端面となる部分の近傍領域にイオン注入を行い、さら
に、アニールを行い、量子井戸構造活性層3をディスオ
ーダして窓構造領域8を形成した後、p−Alr Ga
1-r As(r=0.3)第2上クラッド層4bを結晶成
長させ、この第2上クラッド層4bの上部に選択エッチ
ングによりリッジストライプ形状部15を形成するよう
にしたから、窓構造領域形成時に高温による長時間の処
理を行う必要がなく、窓構造形成時における品質劣化の
少ない、優れた品質の半導体レーザ装置、及びその製造
方法を提供できる効果がある。
【0042】なお、この実施の形態1においては、活性
層がAlGaAs量子井戸構造で構成されているものに
ついて説明したが,本発明においては、活性層をAlG
aAs/GaAs量子井戸構造、InGaAs量子井戸
構造や、AlGaInP/GaInP量子井戸構造とし
た場合においても適用できるものであり、このような場
合においても上記実施の形態1と同様の効果を奏する。
【0043】また、この実施の形態1においては、n型
の半導体基板を用いたものについて説明したが、本発明
においては、p型半導体基板を用いるようにし、n型の
半導体層の代わりにp型の半導体層を用いて、p型の半
導体層の代わりにn型の半導体層を用いるようにしても
良く、このような場合においても上記実施の形態1と同
様の効果を奏する。
【0044】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る半導体レ
ーザ装置によれば、第1導電型半導体基板上に順次配置
された第1導電型下クラッド層、活性層、その上部にリ
ッジストライプ形状部を有する第2導電型上クラッド層
と、上記第2導電型上クラッド層の、上記リッジストラ
イプ形状部の上部を除く領域上に形成された絶縁膜と、
上記リッジストライプ形状部のストライプが伸びる方向
に対して垂直に設けられたレーザ共振器端面と、上記活
性層の、レーザ共振器端面近傍領域のうちの、上記リッ
ジストライプ形状部の下方に位置する領域近傍に設けら
れた、該活性層を不純物のイオン注入と熱処理とにより
ディスオーダしてなる窓構造領域とを備えるようにした
から、窓構造領域形成時に高温による長時間の処理を行
う必要がなく、窓構造形成時における品質劣化の少な
い、優れた品質の半導体レーザ装置が提供できる効果が
ある。
【0045】また、この発明によれば、上記半導体レー
ザ装置において、上記第2導電型上クラッド層のリッジ
ストライプ形状部を、上記活性層上に該第2導電型上ク
ラッド層を形成した後、該上クラッド層の上部を選択的
にエッチングすることにより形成されてなるようにした
から、窓構造形成時における品質劣化の少ない、優れた
品質の半導体レーザ装置が提供できる効果がある。
【0046】また、この発明によれば、上記半導体レー
ザ装置において、上記第2導電型上クラッド層を、第2
導電型第1上クラッド層と、リッジストライプ形状部を
有する第2導電型第2上クラッド層からなるようにし、
該第1上クラッド層と、第2上クラッド層との間には、
第2導電型の表面保護層を備えるようにしたから、窓構
造形成時における品質劣化の少ない、優れた品質の半導
体レーザ装置が提供できる効果がある。
【0047】また、この発明に係る半導体レーザ装置の
製造方法によれば、第1導電型半導体基板上に、第1導
電型下クラッド層、活性層、第2導電型第1上クラッド
層の各層をエピタキシャル結晶成長する工程と、上記工
程後、上記第2導電型第1上クラッド層上に、レーザ共
振器端面が形成される部分の近傍領域に開口部を有する
フォトレジスト膜を形成し、該フォトレジスト膜をマス
クとして上記半導体基板の上方から上記活性層に不純物
のイオン注入を行った後、フォトレジスト膜を除去し、
熱処理をして上記活性層のディスオーダを行って窓構造
領域を形成する工程と、上記工程後、第2導電型第2上
クラッド層を形成し、該第2上クラッド層の上部を選択
的にエッチングして、上記レーザ共振器端面が形成され
る部分に対して垂直な方向に、上記窓構造領域上の領域
を含むように伸びるストライプ形状のリッジストライプ
形状部を形成する工程と、上記第2導電型第2上クラッ
ド層の、上記リッジストライプ形状部の上部を除く領域
上に絶縁膜を形成する工程とを備えるようにしたから、
窓構造領域形成時に高温による長時間の処理を行う必要
がなく、窓構造形成時における品質劣化の少ない、優れ
た品質の半導体レーザ装置を提供することができる効果
がある。
【0048】また、この発明によれば、上記半導体レー
ザ装置の製造方法において、上記第2導電型第1上クラ
ッド層のエピタキシャル結晶成長に続けて、第2導電型
第1上クラッド層上に第2導電型の表面保護層を連続的
に結晶成長する工程を備えるようにしたから、窓構造形
成時における品質劣化の少ない、優れた品質の半導体レ
ーザ装置が提供できる効果がある。
【0049】また、この発明によれば、上記半導体レー
ザ装置の製造方法において、上記第2導電型の表面保護
層の結晶成長の後、該表面保護層上に絶縁膜からなるス
ルー膜を形成する工程と、上記窓構造領域を形成する工
程の後、上記スルー膜を選択的に除去する工程とを備え
るようにしたから、窓構造形成時における品質劣化の少
ない、優れた品質の半導体レーザ装置が提供できる効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る半導体レーザ装
置の構造を示す一部切り欠き斜視図である。
【図2】 本発明の実施の形態1に係る半導体レーザ装
置の製造方法を示す斜視図である。
【図3】 従来の半導体レーザ装置の構造を示す一部切
り欠き斜視図である。
【図4】 従来の半導体レーザ装置の製造方法を示す斜
視図である。
【図5】 従来の半導体レーザ装置における量子井戸構
造活性層のディスオーダ前後のアルミ組成比のプロファ
イルを示す図である。
【符号の説明】
1 n−GaAs基板、2 n−Alx Ga1-x As
(x=0.3)下クラッド層、3 量子井戸構造活性
層、4 p−Alr Ga1-r As(r=0.3)上クラ
ッド層、4a p−Alr Ga1-r As(r=0.3)
第1上クラッド層、4b p−Alr Ga1-r As(r
=0.3)第2上クラッド層、5 p−GaAs表面保
護層、6 スルー膜、7 フォトレジスト、8 窓構造
領域、10 p−GaAsコンタクト層、11 フォト
レジスト、12 プロトン注入高抵抗領域、14,34
絶縁膜パターン、15 リッジストライプ形状部、1
6 絶縁膜、19 p側電極、20 n側電極、22
量子井戸構造活性層中のウエル層、23 量子井戸構造
活性層中のバリア層、24 量子井戸構造活性層中の光
ガイド層、30 レーザ共振器端面、31 SiN膜、
32 Si膜、35 Si熱拡散領域。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1導電型半導体基板上に順次配置され
    た第1導電型下クラッド層、活性層、その上部にリッジ
    ストライプ形状部を有する第2導電型上クラッド層と、 上記第2導電型上クラッド層の、上記リッジストライプ
    形状部の上部を除く領域上に形成された絶縁膜と、 上記リッジストライプ形状部のストライプが伸びる方向
    に対して垂直に設けられたレーザ共振器端面と、 上記活性層の、レーザ共振器端面近傍領域のうちの、上
    記リッジストライプ形状部の下方に位置する領域近傍に
    設けられた、該活性層を不純物のイオン注入と熱処理と
    によりディスオーダしてなる窓構造領域とを備えたこと
    を特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の半導体レーザ装置にお
    いて、 上記第2導電型上クラッド層のリッジストライプ形状部
    は、上記活性層上に該第2導電型上クラッド層を形成し
    た後、該上クラッド層の上部を選択的にエッチングする
    ことにより形成されてなることを特徴とする半導体レー
    ザ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の半導体レーザ装置にお
    いて、 上記第2導電型上クラッド層は、第2導電型第1上クラ
    ッド層と、リッジストライプ形状部を有する第2導電型
    第2上クラッド層からなり、 該第1上クラッド層と、第2上クラッド層との間には、
    第2導電型の表面保護層を備えたことを特徴とする半導
    体レーザ装置。
  4. 【請求項4】 第1導電型半導体基板上に、第1導電型
    下クラッド層、活性層、第2導電型第1上クラッド層の
    各層をエピタキシャル結晶成長する工程と、 上記工程後、上記第2導電型第1上クラッド層上に、レ
    ーザ共振器端面が形成される部分の近傍領域に開口部を
    有するフォトレジスト膜を形成し、該フォトレジスト膜
    をマスクとして上記半導体基板の上方から上記活性層に
    不純物のイオン注入を行った後、フォトレジスト膜を除
    去し、熱処理をして上記活性層のディスオーダを行って
    窓構造領域を形成する工程と、 上記工程後、第2導電型第2上クラッド層を形成し、該
    第2上クラッド層の上部を選択的にエッチングして、上
    記レーザ共振器端面が形成される部分に対して垂直な方
    向に、上記窓構造領域上の領域を含むように伸びるスト
    ライプ形状のリッジストライプ形状部を形成する工程
    と、 上記第2導電型第2上クラッド層の、上記リッジストラ
    イプ形状部の上部を除く領域上に絶縁膜を形成する工程
    とを備えたことを特徴とする半導体レーザ装置の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 請求項4に記載の半導体レーザ装置の製
    造方法において、 上記第2導電型第1上クラッド層のエピタキシャル結晶
    成長に続けて、第2導電型第1上クラッド層上に第2導
    電型の表面保護層を連続的に結晶成長する工程を備えた
    ことを特徴とする半導体レーザ装置の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の半導体レーザ装置の製
    造方法において、 上記第2導電型の表面保護層の結晶成長の後、該表面保
    護層上に絶縁膜からなるスルー膜を形成する工程と、 上記窓構造領域を形成する工程の後、上記スルー膜を選
    択的に除去する工程とを備えたことを特徴とする半導体
    レーザ装置の製造方法。
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