JP3671992B2 - 映像信号受信装置および映像信号受信方法 - Google Patents

映像信号受信装置および映像信号受信方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、記録媒体に記録されている映像信号を再生して、複製を防止する情報とともに出力し、出力された映像信号を受信して別の記録媒体に記録するのを制限ないしは禁止する場合のように、複製を防止するための付加情報が重畳されて提供される映像信号を受信して重畳された付加情報を抽出する映像信号受信装置および映像信号受信方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
VTR(ビデオテープレコーダ)が普及し、VTRで再生が可能な数多くのソフトウエアが提供されるようになってきている。また最近では、デジタルVTRやDVD(デジタルビデオディスク)の再生装置などが現実のものとなってきており、画質、音質の良い映像、音声を手軽に再生して視聴することができるようになってきている。
【0003】
しかし一方で、このように豊富に提供されるようになったソフトウエアが無制限に複製されてしまうおそれがあるという問題があり、従来から幾つかの複製防止方法が用いられている。
【0004】
例えば、アナログの映像信号を出力するVTRが用いられる場合においては、記録装置としてのVTRと映像を提供するモニタ受像機のAGC(オート・ゲイン・コントロール)の方式の相違、あるいはAPC(オート・フェイズ・コントロール)の特性の相違を利用する複製防止方法がある。
【0005】
VTRは、映像信号に挿入された擬似同期信号によりAGCを行い、モニタ受像機は、この擬似同期信号によらないAGC方式を採用するというように、AGCの方式の相違を利用する方法の場合には、再生用VTRから記録用VTRに供給する映像信号に、AGCのための同期信号としてレベルが極端に大きな擬似同期信号を挿入して出力する。
【0006】
また、VTRは、映像信号中のカラーバーストそのものの位相によりAPCを行い、モニタ受像機は、これとは異なるAPC方式を採用するというように、APCの特性の相違を利用する方法の場合には、再生用VTRから記録用VTRに供給する映像信号のカラーバースト信号の位相を部分的に反転させる。
【0007】
これにより、再生用のVTRからのアナログの映像信号の供給を受けるモニタ受像機においては、擬似同期信号やAPCのために用いられるカラーバースト信号の部分的な位相の反転の影響を受けることなく、正常に映像が再生される。
【0008】
そして、再生用のVTRからの上述のように擬似同期信号が挿入された、または、カラーバースト信号の位相反転制御を受けたアナログの映像信号の供給を受けて、これを記録媒体に記録するVTRにおいては、入力信号に基づく利得制御、あるいは位相制御を正常に行うことができず、映像信号を正常に記録することができないようになる。したがって、記録された映像信号を再生しても、視聴可能な正常な映像が再生されることがないようにできる。
【0009】
また、デジタル化された映像信号を扱う、例えばデジタルVTRでは、複製防止符号、あるいは複製の世代制限符号などからなる複製防止制御信号を、デジタルデータとして映像信号に付加して記録媒体に記録おくことにより、複製を禁止するなどの複製防止制御を行うようにしている。
【0010】
この場合、再生装置としてのデジタルVTRは、記録媒体に記録された映像信号、音声信号、および複製防止制御信号を読み出して、デジタルまたはアナログの再生信号として、記録装置としてのデジタルVTRに供給する。
【0011】
記録装置としてのデジタルVTRにおいては、供給された再生信号から複製防止制御信号を抽出し、この複製防止制御信号に基づいて供給された再生信号の記録媒体への記録制御を行う。例えば、複製防止制御信号が複製防止符号を含むものであるときには、記録装置としてのデジタルVTRは記録処理を行わないように制御する。
【0012】
また、複製防止制御信号が複製の世代制限符号を含むものであるときには、この世代制限符号に応じて記録制御が行われる。例えば、世代制限符号が1世代限りの複製を許可する情報であるときには、記録装置としてのデジタルVTRは、複製防止符号を付加して、デジタルデータの映像信号、音声信号を記録媒体に記録する。したがって、複製された記録媒体を用いては、映像信号を複製することはできないようにされる。
【0013】
このように、映像信号、音声信号、複製防止制御信号をデジタル信号として、記録装置としてのデジタルVTRに供給するようにする、いわゆるデジタル接続の場合には、デジタルデータとしての複製防止制御信号を、記録装置としてのデジタルVTRに供給することにより、記録装置側において、複製防止制御信号を用いた複製防止制御を行うことができる。
【0014】
しかし、映像信号、音声信号をアナログ信号として、記録装置としてのデジタルVTRに供給するアナログ接続の場合(デジタルVTRでA/D変換を行う)には、記録装置に供給する信号をD/A変換することにより、複製防止制御信号が欠落してしまう。このため、アナログ接続の場合、D/A変換された映像信号や音声信号に、複製防止制御信号を付加しなければならず、映像信号や音声信号を劣化させてしまう。
【0015】
すなわち、D/A変換された映像信号や音声信号を劣化させずに、複製防止制御信号を付加し、記録装置において取り出して複製防止制御に用いることは難しい。
【0016】
そこで、従来、アナログ接続の場合には、前述したVTRとモニタ受像機のAGCの方式の相違、あるいはAPCの特性の相違を利用する複製防止方法を用いて、複製防止を行うようにされている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述したVTRとモニタ受像機のAGCの方式の相違、あるいはAPCの特性の相違を利用する複製防止方法の場合、記録装置側のAGCの方式、APCの特性によっては、正常に映像信号の記録が行われてしまい、複製防止ができない場合が発生したり、モニタ受像機の再生画像が乱れるなどの問題が生じるおそれがある。また、前述のようにアナログ接続とデジタル接続とで複製防止方法を変えるのは、面倒である。
【0018】
そこで、再生される映像、音声を劣化させることなく、アナログ接続、デジタル接続のいずれの場合にも有効な複製防止方式として、スペクトラム拡散した複製防止制御信号を映像信号に重畳する方式が考えられる。
【0019】
この方式においては、再生装置側において、拡散符号として用いるPN(Pseudorandom Noise)系列の符号(以下、PN符号という)を十分に早い周期で発生させて、これを複製防止制御信号に対して掛け合わせることによりスペクトラム拡散し、狭帯域、高レベルの複製制御信号を、映像信号や音声信号には影響を与えることのない広帯域、低レベルの信号に変換させる。そして、このスペクトラム拡散された複製防止制御信号を記録装置に供給する映像信号に重畳して出力する。
【0020】
一方、記録装置側においては、再生装置から供給された映像信号に対して、再生装置側においてのスペクトラム拡散に用いられたPN符号と、発生タイミングおよび位相が同じPN符号を発生させるように位相制御し、このPN符号をスペクトラム拡散された複製防止制御信号が重畳された映像信号に掛け合わせることにより元の複製防止制御信号を取り出す逆スペクトラム拡散を行う。そして、逆スペクトラム拡散により取り出された複製防止制御信号に基づいて複製防止の制御を行う。
【0021】
このように複製防止制御信号は、再生装置側において、スペクトラム拡散されて広帯域、低レベルの信号として映像信号に重畳されるため、違法に複製しようとする者が、重畳された複製防止制御信号を映像信号から取り除くことは難しい。
【0022】
しかし、逆スペクトラム拡散することにより重畳された複製防止制御信号を検出し、利用することは可能である。したがって、映像信号とともに複製防止制御信号を確実に記録装置側に提供することができ、記録装置側において、複製防止制御信号を検出し、検出した複製防止制御信号に応じた複製制御を確実に行うことができる。
【0023】
上述したように、この方式によれば、スペクトラム拡散された複製防止制御信号は、広帯域、低レベルの信号として映像信号に重畳されるが、映像信号を劣化させることがないようにするためには、映像信号のS/N比以上に小さいレベルで重畳することが必要となる。
【0024】
スペクトラム拡散された複製防止制御信号を映像信号のS/N比以上に小さいレベルで映像信号に重畳し、記録装置において映像信号に重畳された複製防止制御信号を検出可能にするには、1ビットの複製防止制御信号をスペクトラム拡散するために必要なPN符号の符号数(PN符号長)を十分に大きくする必要がある。この複製防止制御信号1ビット当たりのPN符号長は、複製防止制御信号1ビット当たりの時間幅TとPN符号1つ分(1チップ)の時間幅TCとの比(T/TC)である拡散利得(拡散率)と言い換えることができる。この拡散利得は、以下のように、複製防止制御信号を重畳する情報信号のS/N比、この場合には、映像信号のS/N比に応じて求められる。
【0025】
例えば、複製防止制御信号を重畳させる映像信号のS/N比が、50dBの場合、スペクトラム拡散されて映像信号に重畳される複製防止制御信号は、映像信号のS/N比である50dB以上に小さなレベルで重畳するようにしなければならない。また同時に、映像信号に重畳された複製防止制御信号を検出するためには、スペクトラム拡散後の複製防止制御信号を十分に復調することができるだけのS/N比を確保しておかなければならない。このS/N比を10dBとすると、拡散利得としては、60dB((映像信号のS/N比分の50dB)+(検出に必要なS/N比分の10dB))が必要となる。この場合、複製防止制御信号1ビット当たりのPN符号長は100万符号長となる。
【0026】
記録装置側において、映像信号に重畳されているPN符号を検出する方法としては、マッチトフィルタを用いる方法やスライディング相関法がある。前者の方法の場合には高速にPN符号を検出することが可能であるが、符号長が短いものに限られている。実現されている符号長は256程度であり、複製防止制御信号1ビット当たりの符号長が100万のPN符号を検出することはできない。また、後者の方法の場合、長い符号長のPN符号を検出することができるが、検出に時間がかかる。したがって、符号長が100万のPN符号を検出するためには、相当の時間を必要とする場合があることが予想される。
【0027】
記録装置において、映像信号に重畳された複製防止制御信号の取り出しを迅速に行うことができれば、スペクトラム拡散した複製防止制御信号を映像信号に重畳することにより行う複製制御をさらに有効かつ効果的に行うことができると考えられる。
【0028】
以上のことにかんがみ、この発明は、上記問題点を一掃し、映像信号を劣化させることがないように複製を制御するための付加情報が重畳された映像信号から、付加情報を正確かつ迅速に取り出して付加情報に応じた映像信号の複製制御を行うことができる映像信号受信装置および映像信号受信方法を提供することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、この発明による請求項1に記載の映像信号受信装置は、
PN符号列に基づいてスペクトラム拡散された複製制御信号が重畳された映像信号から複製制御信号を検出する映像受信装置において、
上記映像信号の同期信号の発生タイミング、及び該同期信号の進み方向のタイミング、及び該同期信号の遅れ方向のタイミングである少なくとも3つのタイミング信号を用いてPN符号列を生成するPN符号列生成手段と、
上記各タイミングで生成されたPN符号列と上記映像信号との相関値の演算結果に基づいて、PN符号列のずれの方向を決定する決定手段と、
上記PN符号列のずれの方向に基づいて、PN符号列の開始タイミングを検出するタイミング検出手段と、
上記PN符号列の開始タイミングに基づいて生成されたPN符号列を用いて、上記映像信号に逆スペクトラム拡散処理を行い複製制御信号を抽出する抽出手段と
を備えることを特徴とする。
【0031】
この発明による映像信号受信装置によれば、映像信号を出力する出力側と、出力された映像信号の受信側との双方において、映像信号中の例えば垂直同期信号に同期して拡散符号を生成する。この場合、垂直同期信号の発生タイミングと、垂直同期信号の進み方向のタイミングと、垂直同期信号の遅れ方向のタイミングである少なくとも3つのタイミングで拡散符号であるPN符号列が生成される。
【0032】
このように、映像信号信号中の同期信号を基準とする3つのタイミングで発生するようにされるPN符号列のそれぞれを用いて逆拡散演算を行い、この結果に基づいて逆拡散用のPN符号列の発生タイミングを調整することにより、出力側でスペクトラム拡散に用いられる拡散用の拡散符号と、受信側で逆スペクトラム拡散に用いられる逆拡散用の拡散符号の同期を迅速に合わせることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しながらこの発明の一実施の形態について説明する。
【0034】
以下に説明する実施の形態においては、この発明を映像再生装置、映像記録装置に適用した場合を例にして説明する。そして、映像再生装置、映像記録装置は、ともにDVD(デジタルビデオディスク)の記録再生装置(DVD装置と以下称する)に適用されたものとして説明する。また、説明を簡単にするため音声信号系についての説明は省略する。
【0035】
なお、詳しくは後述するように、以下に説明する映像複製制御システムは、拡散符号としてPN(Pseudorandom Noise)系列の符号(PN符号)を用い、映像再生装置において複製防止制御信号をスペクトラム拡散して映像信号に重畳し、映像記録装置において逆スペクトラム拡散して複製防止制御信号を取り出し、これを用いて映像信号の複製制御を行うものである。
【0036】
図1、図2は、この実施の形態の映像複製制御システムで用いられる映像再生装置(以下、単に再生装置という)10、映像記録装置(以下、単に記録装置という)20を説明するための図である。すなわち、再生装置10は、この第1の実施の形態において、DVD装置の再生系に相当し、記録装置20は、DVD装置の記録系に相当する。
【0037】
図1において、記録媒体100は、デジタル化された映像信号、音声信号が記録され、かつ、付加情報として複製防止制御信号が記録されたもので、この例ではDVDである。複製防止制御信号は、ディスクの最内外のTOCやディレクトリと呼ばれるトラックエリアに記録することもできるし、映像データや音声データが記録されるトラックに、記録エリアを別にして挿入記録することもできる。以下に説明する例は、後者の場合の例で、映像データを読み出したときに、複製防止制御信号も同時に読み出される場合である。
【0038】
そして、この実施の形態において複製防止制御信号は、第1世代の複製のみは許可するなどのような世代制限を内容とするものでもよいが、この実施の形態においては、説明を簡単にするため複製防止制御信号は、映像信号の複製の禁止または許可を示す信号であり、1ビットで構成される。そして、この複製防止制御信号は、映像信号中に付加されている。記録媒体100は、再生装置10に装填され、記録されている信号が読み出される。
【0039】
図1に示すように、この実施の形態の再生装置10は、読み出し部1、復号化部2、垂直同期信号検出部3、PLL回路4、タイミング信号生成部5、複製防止制御信号列生成部6、PN符号列生成部7、乗算部8、加算部9、D/A変換回路191、192を備えている。
【0040】
読み出し部11は、記録媒体100を再生して得られる信号S1から再生映像信号成分S2を取り出し、これを復号化部2および複製防止制御信号列生成部6に供給する。
【0041】
復号化部2は、再生映像信号成分S2について復号化処理を行い、同期信号をも含むデジタル映像信号S3を形成し、これをD/A変換回路191に供給する。D/A変換回路191は、デジタル映像信号S3のD/A変換処理を行って、アナログ映像信号S4を形成する。ここで形成されたアナログ映像信号S4は、垂直同期信号検出部3、加算部9に供給される。
【0042】
垂直同期信号検出部3は、映像信号S4から垂直同期信号S5を検出し、この垂直同期信号S5をPLL回路4、タイミング信号生成部5、PN符号列生成部7に供給する。
【0043】
PLL回路4は、垂直同期信号S5に基づいて、スペクトラム拡散に用いられるクロック信号S6を生成する。このクロック信号S6は、タイミング信号生成部5、複製防止制御信号列生成部6、PN符号列生成部7に供給される。
【0044】
タイミング信号生成部5は、垂直同期信号S5とクロック信号S6とに応じて、各種のタイミング信号を生成する。この実施の形態において、タイミング信号生成部5は、後述する複製防止制御信号列生成部6において用いられるタイミング信号S7を生成し、これを複製防止制御信号列生成部6に供給する。
【0045】
複製防止制御信号列生成部6は、再生映像信号成分S2に付加されている複製防止制御信号を抽出し、クロック信号S6とタイミング信号S7が示すタイミングに応じて、抽出した複製防止制御信号から映像信号に重畳する複製防止制御信号列S8を生成する。ここで生成された複製防止制御信号列S8は、乗算部8に供給される。
【0046】
一方、PN符号列生成部7は、垂直同期信号S5をリセット信号として用いるとともに、クロック信号S6に応じてPN符号列S9を生成する。この実施の形態においてPN符号列生成部7は、1垂直区間毎に、PN符号列S9の生成が繰り返される。PN符号列S9は、乗算部8に供給される。
【0047】
図3は、PN符号列生成部7の構成例を示す図である。この例のPN符号列生成部7は、15段のシフトレジスタを構成する15個のDフリップフロップREG1〜REG15と、このシフトレジスタの適宜のタップ出力を演算するイクスクルーシブオア回路EX−OR1〜EX−OR5とからなり、図3に示すように、リセット信号RST、クロック信号CLK、イネーブル信号ENの供給を受けて、M系列と呼ばれるPN符号を発生させる。
【0048】
この実施の形態においては、リセット信号RSTとして、垂直同期信号S5が用いられ、クロック信号CLKとして、クロック信号S6を用いることにより、PN符号列S9が生成される。また、図1には図示しないが、このPN符号列生成部7を動作可能状態にするためのイネーブル信号ENが、例えば、タイミング信号生成部5等により生成され、PN符号列生成部7に供給される。
【0049】
乗算部8は、PN符号列S9を用いて複製防止制御信号列S8をスペクトラム拡散し、スペクトラム拡散信号S10を形成する。
【0050】
図4は、この実施の形態の再生装置10においての垂直同期信号S5、PN符号列S9、複製防止制御信号列S8の関係を示す図である。
【0051】
図4Aは、垂直同期信号S5を示しており、この実施の形態においては、この垂直同期信号S5によって、PN符号列は初期化され、1垂直区間毎に1周期分のPN符号列S9(図4B)が生成される。そして、この実施の形態において、複製防止制御信号列S8(図4C)の1ビットは、1周期分のPN符号列S9によってスペクトラム拡散される。
【0052】
図5は、垂直同期信号S5を基準として生成されるクロック信号S6と、クロック信号S6に応じて生成されるPN符号列S9およびPN符号列S9によってスペクトラム拡散される複製防止制御信号列S8の関係を説明するための図であり、図4をさらに詳細にしたものである。
【0053】
図5Aは、垂直同期信号S5を示している。図5Bは、垂直同期信号S5を基準として生成されるクロック信号S6である。そして、前述にもしたように、PN符号列生成部7は、垂直同期信号S5をリセット信号として用い、垂直区間毎に、PN符号P1からPN符号PXまでの1周期分のPN符号列(図5C)をその先頭(PN符号P1)から発生させる。
【0054】
また、垂直同期信号を境として、複製防止制御信号列(図5D)のデータは、複製防止制御信号D(n)から複製防止制御信号列の次のビットの複製防止制御信号D(n+1)のように変化する。すなわち、前述したように、この実施の形態においては、複製防止制御信号1ビット分のデータが、1垂直区間を1周期として生成されるPN符号列S9によってスペクトラム拡散される。
【0055】
このようにして、乗算部8により形成されたスペクトラム拡散信号S10は、D/A変換回路192に供給される。D/A変換回路192は、スペクトラム拡散信号S10をアナログスペクトラム拡散信号S11に変換し、これを加算部9に供給する。
【0056】
加算部9は、アナログ映像信号S4にアナログスペクトラム拡散信号S11が重畳されたアナログ映像信号S12を形成する。アナログ映像信号S12は、例えば、後述する記録装置20に供給されて複製の対象とされるほか、図示しないモニタ受像機などに供給されて、アナログ映像信号S12による映像が表示される。
【0057】
そして、この場合、前述にもしたが、アナログスペクトラム拡散信号S11は、複製防止制御信号列S8が、PN符号列S9によってスペクトラム拡散されて、広帯域、低レベルの信号とされたものである。したがって、アナログスペクトラム拡散信号S11が、映像信号に重畳されても映像を劣化させることがない。
【0058】
次に、上述の再生装置10からのアナログ映像信号S12の供給を受けて、映像信号を記録する記録装置20について説明する。
【0059】
この実施の形態の記録装置20は、図2に示すように、符号化部21、書き込み部22、逆拡散部23、PN符号検出部24、垂直同期信号検出部25、PLL回路26、タイミング信号生成部27、スペクトラム拡散複製防止制御信号の検出を制御する検出制御部(以下、SS複製防止制御信号検出制御部という)28、データ判定部29、A/D変換回路291を備えている。また、記録媒体200は、記録装置20により映像信号が書き込まれるDVDである。
【0060】
再生装置10から供給される映像信号S12は、A/D変換回路291によりA/D変換され、デジタル映像信号S21として、符号化部21、逆拡散部23、PN符号検出部24、垂直同期信号検出部25に供給される。
【0061】
符号化部21は、デジタル映像信号S21の供給を受けて、同期信号を除去したり、デジタル映像信号をデータ圧縮するなどの符号化処理を行って、記録媒体200へ記録する記録用のデジタル映像信号S22を形成し、書き込み部22に供給する。
【0062】
垂直同期信号検出部25は、前述の再生装置10と同様に、映像信号S21から垂直同期信号S23を検出し、これをPLL回路26、タイミング信号生成部27、SS複製防止制御信号検出制御部28に供給する。
【0063】
PLL回路26は、垂直同期信号S23に基づいて、逆スペクトラム拡散処理に用いられるクロック信号S24を生成する。このクロック信号S24は、逆拡散部23、PN符号検出部24、タイミング信号生成部27、SS複製防止制御信号検出制御部28、データ判定部29に供給される。
【0064】
タイミング信号生成部27は、垂直同期信号S23とクロック信号S24とに応じて、各種のタイミング信号を生成する。この実施の形態において、タイミング信号生成部27は、タイミング信号S25を生成し、これをSS複製防止制御信号検出制御部28に供給する。
【0065】
SS複製防止制御信号検出制御部28は、逆拡散部23、PN符号検出部24、データ判定部29を制御する。
【0066】
SS複製防止制御信号検出制御部28は、垂直同期信号S23、クロック信号S24、タイミング信号S25の供給を受けて、PN符号検出部24を動作させるためのイネーブル信号S26および初期化信号S27を生成し、これをPN符号検出部24に供給することでPN符号検出部24を制御する。
【0067】
PN符号検出部24は、例えばスライディング相関器が用いられて形成されており、映像信号に重畳されている複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列を検出する。この検出結果は、信号S28としてSS複製防止制御信号検出制御部28に供給される。
【0068】
そして、この場合、PN符号検出部24から出力される信号S28は、PN符号検出部24内で生成するPN符号列と、複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列との相関の強さを示すものである。すなわち、相関が高いときには信号S28のレベルは高くなり、相関が低いときには信号S28のレベルは低くなる。
【0069】
そして、SS複製防止制御信号検出制御部28は、PN符号検出部24からの信号S28のレベルに基づいて、複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号を検出したか否かを判断する。信号S28のレベルが予め決められているレベル以上であれば、SS複製防止制御信号検出制御部28は、複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号を検出したと判断し、逆拡散部23に対し、逆拡散用のPN符号列の生成の開始タイミングを制御する信号S29を供給するとともに、データ判定部29に対し、データ判定タイミングを制御する制御信号S30を供給する。
【0070】
逆拡散部23は、図2に示すようにPN符号列生成部231と、逆拡散処理部232を有している。ここで、PN符号列生成部231は、図3を用いて前述したPN符号列生成部7と同様に構成されたものである。
【0071】
PN符号列生成部231は、SS複製防止制御信号検出制御部28からの信号S29によりPN符号列S31の生成を開始させるためのタイミングが制御される。そして、クロック信号S24に応じて、PN符号列S31を生成し、これを逆拡散処理部232に供給する。この実施の形態において、PN符号列S31は、再生装置10において用いられたPN符号列S9と同じ符号パターンを有し、再生装置10と同様に、1垂直区間毎に生成される。
【0072】
逆拡散処理部232は、PN符号列生成部231からのPN符号列S31を用いて逆スペクトラム拡散を行ない、スペクトラム拡散されて映像信号S21に重畳されている複製防止制御信号列S32を取り出す。取り出された複製防止制御信号S32は、データ判定部29に供給される。
【0073】
データ判定部29は、SS複製防止制御信号検出制御部28からの制御信号S30により制御される。そして、データ判定部29は、複製防止制御信号S32を解釈し、複製が許可されているか、禁止されているかを判定し、この結果に応じた制御情報S33を生成して、書き込み部22に供給する。
【0074】
書き込み部22は、制御情報S33が、書き込みを禁止する情報であるときには、映像信号S22を記録媒体200に書き込まないようにして、再生装置10から供給された映像信号の複製を行わないようにする。逆に、制御情報S33が複製を許可するものであるときには、映像信号S22を記録媒体200に書き込むことにより、再生装置10からの映像信号の複製を可能にする。
【0075】
また、PN符号検出部24からSS複製防止制御信号検出制御部28に供給される信号S28のレベルが、PN符号の検出を行う期間である例えば1垂直区間内で、常に予め決められたレベル以下の場合には、SS複製防止制御信号検出制御部28において、映像信号S21には複製防止制御信号は重畳されていないと判断される。
【0076】
この場合、SS複製防止制御信号検出制御部28は、制御信号S30によりデータ判定部29を制御して、複製を許可する制御信号を形成するようにして、これを制御信号S33として書き込み部22に供給するようにする。したがって、この場合には再生装置10から供給された映像信号は記録媒体200に複製される。
【0077】
このように、この実施の形態において、SS複製防止制御信号検出制御部28は、再生装置10と同様に、映像信号S21から検出された垂直同期信号S23に同期したタイミングで、PN符号の検出処理を開始させる。したがって、映像信号S21に対し、再生装置10と記録装置20においてほぼ同じタイミングでPN符号列の生成を開始させることができるため、PN符号検出部24において、映像信号S21に重畳されている複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列を迅速に検出することができる。
【0078】
このため、逆拡散部23においての逆スペクトラム拡散も迅速かつ正確に行うことができる。
【0079】
そして、上述したように再生装置10と記録装置20とにおいて、垂直同期信号に同期してPN符号列を生成させるようにした場合には、垂直同期信号により同期が取られるため、記録装置20のPN符号検出部24においてのPN符号の検出処理を、例えば、PN符号1周期分に渡って行わなくてもよいと考えられる。
【0080】
そこで、図6に示すように、再生装置10のPN符号列の生成の開始タイミング(図6A)と記録装置20のPN符号列の生成の開始タイミング(図6B)が、伝送系で発生する時間軸誤差などにより微妙にずれることを考慮して、図6Cに示すように、垂直同期信号を基準として、複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列の検出範囲を設定する。
【0081】
この検出範囲は、ずれが発生した場合にも、PN符号列の先頭が必ず存在するように設定される。そして、記録装置20においてのPN符号検出処理を、この設定した検出範囲内について行うようにする。この実施の形態においては、図7に示すように垂直同期信号の前縁を基準として、遅れ方向および進み方向に同じ時間幅を有するように検出範囲を設定する。
【0082】
これにより、図7Bに示すように、映像信号に重畳されている複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列の先頭P1が、記録装置20において検出された垂直同期信号の前縁を基準として遅れ方向にずれた場合であっても迅速にPN符号列を検出することができる。
【0083】
この場合には、図7Bに示すように、垂直同期信号の前縁を基準として、設定された検出範囲内であって、進み方向にPN符号の検出処理を行う。この進み方向の検出処理でPN符号が検出されないときには、垂直同期信号の前縁を基準として、設定された検出範囲内であって、遅れ方向にPN符号の検出処理を行うようにする。
【0084】
これにより、図7Cに示すように、PN符号の検出範囲を設定せずに、垂直同期信号の前縁を基準として、進み方向のみについてPN符号の検出処理を行う場合には、次のPN符号列の先頭が検出されるまでPN符号列の検出処理を行う場合に比べ、PN符号の検出処理にかかる時間を短縮することができる。
【0085】
このように、記録装置20のPN符号検出部24において、映像信号に重畳されたPN符号列を検出するための検出範囲を設定する場合には、例えば、前述したタイミング信号生成部27において生成されるタイミング信号S25によりその検出範囲を設定することができる。
【0086】
そして、上述したように、検出範囲を設定した場合には、PN符号列1周期分にわたって、PN符号列を検出する場合に比べ、検出範囲は非常に小さくてすむので、検出処理にかかる時間は短くて済む。
【0087】
図8は、この実施の形態の記録装置20においてのスペクトラム拡散されて映像信号S21に重畳された複製防止制御信号の検出時の動作を説明するためのフローチャートである。
【0088】
記録装置20の垂直同期信号検出部25により垂直同期信号S23が検出され、PLL回路26、タイミング信号生成部27において生成されたクロック信号S24、タイミング信号S25が関係する各部に供給されると、SS複製防止制御信号検出制御部28、PN符号検出部24、逆拡散部23、データ判定部29は、図8に示す複製防止制御信号検出処理を開始する。
【0089】
まず、SS複製防止制御信号検出制御部28は、前述したようにイネーブル信号S26、初期化信号S27をPN符号検出部24に供給し、設定される検出範囲内においてPN符号の検出処理を行わせる(ステップ101)。
【0090】
次に、SS複製防止制御信号検出制御部28は、PN符号検出部24からの検出結果を示す信号S28の供給を受けて、複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列が検出されたか否かを判断する(ステップ102)。
【0091】
ステップ102の判断処理において、PN符号列が検出されたと判断したときには、SS複製防止制御信号検出制御部28は、記録装置20においての逆スペクトラム拡散に用いるPN符号列の生成の開始タイミングを制御する信号S29を逆拡散部23に供給し、逆スペクトラム拡散を行って、スペクトラム拡散されて映像信号に重畳された複製防止制御信号を取り出す(ステップ103)。
【0092】
この取り出された複製防止制御信号に応じて、データ判定部29は映像信号の複製の可否を判断し映像信号の複製制御を行うようにする。
【0093】
ステップ102の判断処理において、PN符号列が検出されていないと判断したときには、SS複製防止制御信号検出制御部28は、データ判定部29を制御して、複製を許可する制御情報を生成させる(ステップ104)。この複製を許可する制御情報は、書き込み部22に供給されて、再生装置10から供給された映像信号の記録媒体200への記録が行われる。
【0094】
このように、この実施の形態の映像複製防止システムにおいては、映像信号中の同期信号を基準としてPN符号列の生成を開始させる開始タイミングを設定することにより、映像信号に対して、再生装置10、記録装置20の双方において、ほぼ同じタイミングでPN符号列の生成を開始させることができる。これにより、映像信号に重畳されたPN符号の検出処理を迅速に行って、映像信号に重畳されている複製防止制御信号を正確かつ迅速に取り出すことができる。
【0095】
[変形例]
図9は、この発明が適用された映像記録装置の他の例を説明するためのブロック図である。この例の記録装置30もまた、図1を用いて前述した再生装置10から映像信号の供給をうけて、これを記録媒体200に複製するようにする。
【0096】
前述したように、スペクトラム拡散された複製防止制御信号を重畳させた映像信号を出力する再生装置10と、この再生装置10からの映像信号の供給を受ける記録装置20とにおいて、映像信号から取り出される垂直同期信号に同期したタイミングでPN符号列の生成を開始させる。これにより、再生装置10と記録装置20とにおいて、映像信号に対し、ほぼ同一のタイミングでPN符号列を生成することができる。
【0097】
前述にもしたように、実際には、伝送系で発生する時間軸誤差などにより、再生装置と記録装置とでは、PN符号列の生成の開始タイミングが微妙にずれる場合がある。このため、前述したように、記録装置20においては、複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列の検出処理を、例えばPN符号列1周期分あるいは予め設定される検出範囲内において行うようにされている。
【0098】
しかし、映像信号は制度の高い信号であり、前述したように、垂直同期信号に同期してPN符号列を生成した場合には、再生装置と記録装置とでその同期が大きくずれることはないと考えられる。
【0099】
そこで、この例においては、複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列の検出をより早く行うため、予め決められた3つのタイミングでPN符号列を生成し、各タイミングで生成したPN符号列を用いて逆スペクトラム拡散を行うようにする、いわゆる試し処理を行う。
【0100】
そして、各タイミングで生成したPN符号列を用いて行った逆スペクトラム拡散の結果から、各タイミングで生成したPN符号列と、複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列との相関値を求める。この相関値に応じて、逆拡散用のPN符号列の生成の開始タイミングを設定する。
【0101】
図9に示すように、この変形例のSS複製防止制御信号検出制御部28は、逆拡散部23、データ判定部29を制御する。SS複製防止制御信号検出制御部28は、垂直同期信号S23、クロック信号S24、タイミング信号S25の供給を受けて、逆拡散部23を動作させるためのイネーブル信号S51、PN符号列の生成の開始タイミングを制御するための初期化信号S52およびその他のタイミング制御信号S53を生成し、これを逆拡散部23に供給することで逆拡散部23を制御する。
【0102】
この場合、SS複製防止制御信号検出制御部28は、図10に示すように、垂直同期信号(図10A)を基準として、PN符号列の生成を開始するタイミングを3つ設定し、それぞれのタイミングで逆拡散用のPN符号列を生成させて、試し処理としての逆スペクトラム拡散を行わせる。この変形例においては、垂直同期信号(図10A)の前縁を基準として、遅れ方向に設定したタイミング(図10B)、垂直同期信号の前縁に一致したタイミング(図10C)、進み方向に設定したタイミング(図10D)の3つのタイミングを用いる。
【0103】
この場合、試し処理としての逆スペクトラム拡散に用いるPN符号列の生成の開始タイミングは、再生装置10と記録装置30とのPN符号列のずれに応じて設定される。すなわち、図10に示したように、遅れ方向に設定したタイミングと進み方向に設定したタイミングとの間に、複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列の先頭が存在し、両タイミングの時間的な距離が最小となるように設定される。
【0104】
逆拡散部23は、図9に示すようにPN符号列生成部231と、逆拡散処理部232を有している。PN符号列生成部231は、SS複製防止制御信号検出制御部28からのイネーブル信号S51により動作状態とされ、初期化信号S52をPN符号列の生成を開始させるためのタイミング信号として用いるとともに、タイミング制御信号S53に応じて、逆拡散用のPN符号列S54を生成し、これを逆拡散処理部232に供給する。この実施の形態において、PN符号列S54は、再生装置10において用いられたPN符号列S9と同じ符号パターンを有している。
【0105】
逆拡散処理部232は、PN符号列生成部231からのPN符号列S54を用いて逆スペクトラム拡散を行ない映像信号に重畳されている複製防止制御信号列を抽出する。そして、この変形例の逆拡散部23は、逆スペクトラム拡散の結果を示す状態信号S55をSS複製防止制御信号検出制御部28に供給する。この場合、図10Eに示すように、状態信号S55は、複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列と、逆拡散用のPN符号列S54との相関が高い場合には、高レベルの信号となり、その逆に、相関が低い場合には、低レベルの信号になる。
【0106】
SS複製防止制御信号検出制御部28は、逆拡散部23を制御して、上述した3つのタイミング(図10B、C、D)で、順に逆拡散用のPN符号列を生成させ、逆スペクトラム拡散を行なうようし、状態信号S55により試し処理としての逆スペクトラム拡散の結果を取得する。そして、SS複製防止制御信号検出制御部28は、3つのタイミングで行われた逆スペクトラム拡散の結果のそれぞれを考慮して、逆拡散用のPN符号列の生成の開始タイミングを設定する。
【0107】
例えば、3つのタイミングで行われた逆スペクトラム拡散の結果のそれぞれが、図10Eに示すように、遅れ方向に設定したタイミング(図10B)では信号S55のレベルは低く、垂直同期信号の前縁に一致したタイミング(図10C)では信号S55のレベルは高く、進み方向に設定したタイミング(図10C)では、信号S55のレベルがやや下がるような場合には、SS複製防止制御信号検出制御部28は、図10Eにおいて矢印T1が示すように、垂直同期信号の前縁と、進み方向のタイミングとの間に逆拡散用のPN符号列の生成の開始タイミングT1を設定する。
【0108】
そして、SS複製防止制御信号検出制御28は、逆拡散部23を制御して、タイミングT1を用いて、逆拡散ようのPN符号列を生成させて、逆スペクトラム拡散を行わせる。その結果は、信号S55として、SS複製防止制御信号検出制御部28に供給されるので、SS複製防止制御信号検出制御部28は、信号S55のレベルに応じて、垂直同期信号の前縁と進み方向に設定されたタイミングとの間で逆拡散用のPN符号列の生成の開始タイミングを調整する。
【0109】
このようにして、逆拡散用のPN符号列の生成の開始タイミングが調整されて、良好に逆スペクトラム拡散が行われることにより、取り出された複製防止制御信号列S57はデータ判定部29に供給される。
【0110】
データ判定部29は、SS複製防止制御信号検出制御部28からの制御信号S56に制御され、複製防止制御信号S57を解釈し、複製が許可されているか、禁止されているかを判定し、この結果に応じた制御信号S33を生成して、書き込み部22に供給する。
【0111】
書き込み部22は、制御信号S33が、書き込みを禁止する情報であるときには、映像信号S22を記録媒体200に書き込まないようにして、再生装置10から供給された映像信号の複製を行わないようにする。逆に、制御情報S33が複製を許可するものであるときには、映像信号S22を記録媒体200に書き込むことにより、再生装置10からの映像信号の複製を可能にする。
【0112】
また、この実施の形態においては、逆拡散部23により、図10B、C、Dに示したいずれのタイミングでもPN符号列が検出されなかったときには、SS複製防止制御信号検出制御部28は、映像信号S21には複製防止制御信号は重畳されていないと判断する。
【0113】
この場合、SS複製防止制御信号検出制御部28は、制御信号S56によりデータ判定部29を制御して、複製を許可する制御信号を形成するようにして、これを制御信号S33として書き込み部22に供給するようにする。したがって、この場合には再生装置10から供給された映像信号は記録媒体200に複製される。
【0114】
図11は、この例の記録装置30においてのスペクトラム拡散されて映像信号S21に重畳された複製防止制御信号の検出時の動作を説明するためのフローチャートである。
【0115】
記録装置30の垂直同期信号検出部25により垂直同期信号S23が検出され、PLL回路26、タイミング信号生成部27において生成されたクロック信号S24、タイミング信号S25が関係する各部に供給されると、SS複製防止制御信号検出制御部28、逆拡散部23、データ判定部29は、図11に示す複製防止制御信号検出処理を開始する。
【0116】
まず、SS複製防止制御信号検出制御部28は、逆拡散部23を制御して、図10B、C、Dに示した3つのタイミングでPN符号列を生成させて、逆スペクトラム拡散を行い、その結果を信号S55としてSS複製防止制御信号検出制御部28に供給する。SS複製防止制御信号検出制御部28は、この3つのタイミングで行われた逆スペクトラム拡散の結果に基づいて相関値演算を行う(ステップ201)。SS複製防止制御信号検出制御部28は、この相関値演算の結果に応じて、PN符号列のずれの方向を決定する(ステップ202)。
【0117】
そして、SS複製防止制御信号検出制御部28は、ステップ201、202の結果に基づいて、逆拡散用のPN符号列の生成の開始タイミングを設定する(ステップ203)。そして、逆拡散部23を制御して、設定したPN符号列の生成の開始タイミングで逆拡散用のPN符号列を生成し、逆スペクトラム拡散を行なって、映像信号に重畳されている複製防止制御信号列を取り出す(ステップ204)。
【0118】
次に、SS複製防止制御信号検出制御部28は、逆拡散部23からの信号S55の供給を受けて、映像信号に重畳された複製防止制御信号が検出可能な予め決められているレベル以上の信号として取り出されたか否かを判断する(ステップ205)。
【0119】
ステップ205の判断処理において、複製防止制御信号が予め決められたレベル以上の信号として取り出されたと判断したときには、SS複製防止制御信号検出制御部28は、データ判定部29を制御して、取り出された複製防止制御信号に応じて書き込み部22を制御する制御信号を生成し(ステップ206)、これを書き込み部22に供給することで再生装置10からの映像信号の複製制御を行うようにする。
【0120】
ステップ205の判断処理において、複製防止制御信号が予め決められたレベル以上の信号として取り出されていないと判断したときには、SS複製防止制御信号検出制御部28は、PN符号列の生成の開始タイミングを変える必要があるか否かを判断する(ステップ207)。すなわち、この例においてステップ205の判断処理は、図10を用いて前述した3つの異なるタイミングで生成を開始させたPN符号列により逆スペクトラム拡散を行う試し処理に基づいて、図10Bに示した遅れ方向のタイミングと図10Dに示した進み方向のタイミングとの間に複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列が存在するか否かを判断する処理である。
【0121】
ステップ207の判断処理において、前述した試し処理に基づいて、複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列が存在しないと判断したときには、映像信号には複製防止制御信号が重畳されていないと判断し、データ判定部29を制御して、複製を許可する制御信号を形成する(ステップ208)。そして、この制御信号を書き込み部22に供給することにより、書き込み部22に対し、複製可能であることを通知する。
【0122】
また、ステップ207の判断処理において、前述した試し処理に基づいて、複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列が存在すると判断したときには、ステップ204からの処理を繰り返し、ステップ202の処理により決定した符号ずれの方向である、垂直同期信号の前縁(図10C)と進み方向のタイミング(図10D)との間で、逆拡散用のPN符号列の生成の開始タイミングを変えるようにする。
【0123】
このように、この変形例の記録装置30では、予め決められる3つのタイミングでPN符号列を生成させて、逆スペクトラム拡散を行うことによって、各タイミングで生成させたPN符号列と、複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列との相関値を求めることにより、逆拡散用のPN符号列を複製防止制御信号をスペクトラム拡散しているPN符号列に対して、より相関が高くなるタイミングで逆拡散用のPN符号列を生成させることができる。
【0124】
これにより、複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列と逆拡散用のPN符号列との同期を素早く合わせ込み、スペクトラム拡散されて映像信号に重畳されている複製防止制御信号列を正確かつ迅速に取り出すことができる。
【0125】
また、この変形例においては、図10に示したように、3つの異なるタイミングで逆スペクトラム拡散を行うようにしたが、これに限るものではなく、垂直同期信号に対し、進み方向と遅れ方向の少なくとも2つのタイミングを設定し、相関値演算を行うようにしてもよい。また、PN符号列を生成させるタイミングを4つ、5つというように複数のタイミングを用いて相関値演算を行うことにより、それよりも少ないタイミングで相関値演算を行う場合に比べ、複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列に対し、より相関の強いPN符号列を生成させるタイミングを検出することができる。
【0126】
また、前述した映像同期信号に基づいて、時間的に限られた範囲を設定し、複製防止制御信号列をスペクトラム拡散しているPN符号列を検出する方法と、この変形例の映像同期信号に対して、少なくとも2つのタイミングを設定し、このタイミング毎にPN符号列を生成させて逆スペクトラム拡散を行うことにより相関値を求め、逆拡散用のPN符号列の生成の開始タイミングを設定する方法とを併用してもよい。
【0127】
また、スペクトラム拡散された複製防止制御信号が重畳された映像信号の出力側と受信側とにおいて、PN符号の生成の開始タイミングのずれが発生しない場合には、上述のような映像信号に重畳されている複製防止制御信号をスペクトラム拡散しているPN符号の検出処理を行わないようにすることもできる。この場合には、例えば、垂直同期信号に同期したタイミングでPN符号列を生成して、逆スペクトラム拡散し、映像信号に重畳されている複製防止制御信号を取り出すことができる。
【0128】
また、再生装置10において、D/A変換する前に、映像信号にスペクトラム拡散された複製防止制御信号を重畳するようにし、その後にD/A変換するようにしてもよい。
【0129】
さらに、前述の実施の形態においては、垂直同期信号を用いるようにしたがこれに限るものではなく、水平同期信号を用いてPN符号列の生成の開始タイミングの制御、クロック信号の生成等を行うようにしてもよい。また、前述の実施の形態においては、垂直同期信号を用いて、PN符号列の生成の開始タイミングの制御を行うようにしたが、これに限るものではない。例えば、垂直同期信号の前縁を基準として数クロック分ずらしたPN符号列の生成の開始のタイミングを示す開始タイミング信号を生成し、これを用いるようにすれば、常に垂直同期信号の前縁から数クロック分ずれた所からPN符号列の生成を開始させることができる。もちろん水平同期信号を用いた場合にも同様にPN符号列の生成の開始タイミングをずらすことができる。
【0130】
また、図2、図9を用いて前述した記録装置20、記録装置30においては、符号化部21が符号化の過程で垂直同期信号を検出する場合には、符号化部21から出力される信号を、垂直同期信号を検出するための信号として垂直同期信号検出部25に供給するようにしてもよい。また、再生装置10と同様に、記録装置20、記録装置30は、水平同期信号を用いるようにすることもできる。
【0131】
また、前述の実施の形態においては、PN符号列は、1垂直区間毎にその生成を開始させるようにしたが、これに限るものではない。例えば、PN符号列を垂直区間または水平区間の整数倍毎に生成を開始させたり、整数分の1倍毎に生成を開始させるようにしてもよい。すなわち、PN符号列を2垂直区間毎、3垂直区間毎のように複数垂直区間毎に生成を開始させてもよいし、1/2垂直区間毎、1/3垂直区間毎のように、1垂直区間を複数に分割した分割区間毎にPN符号列の生成を開始させるようにしてもよい。
【0132】
また、前述の実施の形態においては、記録媒体100の映像信号に付加されている複製防止制御信号を抽出して、これをスペクトラム拡散し、記録装置に供給する映像信号に重畳するようにしたが、スペクトラム拡散された複製防止制御信号が予め重畳された映像信号が記録されている記録媒体を用いることもできる。
【0133】
すなわち、映像同期信号である垂直同期信号または水平同期信号を基準としたタイミング毎に生成が開始されるPN符号列を用いて、複製防止制御信号をスペクトラム拡散する。そして、このスペクトラム拡散された複製防止制御信号を予め映像信号に重畳し、この映像信号が記録された記録媒体を作成する。
【0134】
このように、スペクトラム拡散された複製防止制御信号が予め重畳された映像信号が記録された記録媒体の場合には、前述した再生装置10のように、再生装置において、複製防止制御信号の取り出し、スペクトラム拡散、スペクトラム拡散された複製防止制御信号の映像信号への重畳などを行う必要はない。
【0135】
そして、この場合、記録装置20、記録装置30においては、上述のように、予め記録媒体に記録されている映像信号に対して重畳されている複製防止制御信号のスペクトラム拡散に用いられたPN符号列と同じタイミング毎に生成が開始され、同じ位相のPN符号列を用いて逆スペクトラム拡散すればよい。
【0136】
また、再生装置に複製防止制御信号の生成部を設け、再生装置において生成させた複製防止制御信号を、前述したように、映像同期信号を基準としたタイミングで生成を開始させるPN符号列を用いてスペクトラム拡散し、出力する映像信号に重畳するようにしてもよい。
【0137】
この場合には、記録媒体にもともと複製防止制御信号が記録されていない場合、あるいは、スペクトラム拡散された複製防止制御信号が重畳されていない場合であっても、記録装置において、再生装置の複製防止制御信号の生成部により生成され、スペクトラム拡散されて映像信号に重畳された複製防止制御信号を取り出して、複製制御を行うことができる。このように再生装置が複製防止制御信号の生成部を備え、PN符号列を生成して、複製防止制御信号をスペクトラム拡散して映像信号に重畳する機能を有すれば、記録媒体自体に複製防止制御信号がない場合にも、有効に複製を防止することができる。
【0138】
また、前述の実施の形態においては、再生装置10、記録装置20、記録装置30は、DVD装置として説明したがこれに限るものではない。例えば、VTR、デジタルVTR、あるいは、ビデオディスクやビデオCDの再生装置、記録装置にこの発明を適用することも可能である。すなわち、アナログVTRなどのアナログ機器およびDVD装置などのデジタル機器のいずれにもこの発明を適用することがで可能である。
【0139】
また、前述した実施の形態においては、複製防止制御装置として、DVDの再生装置、記録装置の場合として説明いたが、再生装置や記録装置に限るものではない。例えば、この発明による映像出力装置を放送局側のテレビジョン信号の出力装置に適用し、送信するテレビジョン信号にスペクトラム拡散した複製防止制御信号を重畳して送信する場合にも、この発明を適用することができる。そして、受信側においては、逆スペクトラム拡散を行って、映像信号に重畳されている複製防止制御信号列を取り出し、この複製防止制御信号に基づいて映像信号の複製防止制御を行うようにすることができる。
【0140】
もちろん、ケーブルテレビのように、ケーブルを介してアナログ映像信号を送受する場合の映像の出力装置、受信装置にもこの発明を適用することができる。
【0141】
【発明の効果】
以上説明したように、この発明によれば、映像同期信号に同期した所定周期毎に繰り返す拡散符号を用いて、複製防止制御信号のスペクトラム拡散、逆スペクトラム拡散を行う。このため、映像同期信号を用いることにより、映像信号の出力側と受信側において映像同期信号信号に対し同じタイミングで拡散符号の生成を開始させることができる。
【0142】
これにより、受信側において、複製防止制御信号をスペクトラム拡散している拡散符号と、逆拡散用の拡散符号との同期を素早く合わせ込むことができ、受信側において、正確かつ迅速に映像信号に重畳されている複製制御情報を抽出することができる。
【0143】
また、映像同期信号を基準として、時間的に限られた範囲内で複製防止制御信号をスペクトラム拡散している拡散符号の検出を行うようにすることで、複製防止制御信号をスペクトラム拡散している拡散符号と、逆拡散用の拡散符号との同期をより早く合わせ込み、逆スペクトラム拡散を正確かつ迅速に行うことができる。
【0144】
また、映像同期信号に対して、少なくとも進みと遅れの2つのタイミングで拡散符号を生成させて、逆スペクトラム拡散を行い、複製防止制御信号をスペクトラム拡散している拡散符号との相関を検出するようにすることで、複製防止制御信号をスペクトラム拡散している拡散符号と、逆拡散用の拡散符号との同期をより迅速に合わせ込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施の形態を説明するためのブロック図である。
【図2】この発明の一実施の形態を説明するためのブロック図である。
【図3】図1に示したPN符号列生成部の構成の一例を示す図である。
【図4】垂直同期信号、PN符号、複製防止制御信号の関係を説明するための図である。
【図5】垂直同期信号、クロック信号、PN符号、複製防止制御信号の関係を説明するための図である。
【図6】映像信号に重畳されているPN符号の検出範囲を説明するための図である。
【図7】複製防止制御信号の検出範囲を設定した場合の処理を説明するための図である。
【図8】複製防止制御信号を検出する場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【図9】この発明の一実施の形態の変形例を説明するためのブロック図である。
【図10】図9に示した変形例の場合の垂直同期信号とPN符号の生成の開始タイミングとを説明するための図である。
【図11】この発明の一実施の形態の変形例においての複製防止制御信号を検出する場合の動作を説明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
10…映像再生装置、1…読み出し部、2…復号化部、3…垂直同期信号検出部、4…PLL回路、5…タイミング信号生成部、6…複製防止制御信号列生成部、7…PN符号列生成部、8…乗算部、9…加算部、20…映像記録装置、21、符号化部、22…書き込み部、23…逆拡散部、24…PN符号検出部、25…垂直同期信号検出部、26…PLL回路、27…タイミング信号生成部、28…SS複製防止制御信号検出制御部、29…データ判定部、231…PN符号列生成部、232…逆拡散処理部、191、192…D/A変換回路、291…A/D変換回路、100…再生側の記録媒体、200…記録側の記録媒体

Claims (2)

  1. PN符号列に基づいてスペクトラム拡散された複製制御信号が重畳された映像信号から複製制御信号を検出する映像受信装置において、
    上記映像信号の同期信号の発生タイミング、及び該同期信号の進み方向のタイミング、及び該同期信号の遅れ方向のタイミングである少なくとも3つのタイミング信号を用いてPN符号列を生成するPN符号列生成手段と、
    上記各タイミングで生成されたPN符号列と上記映像信号との相関値の演算結果に基づいて、PN符号列のずれの方向を決定する決定手段と、
    上記PN符号列のずれの方向に基づいて、PN符号列の開始タイミングを検出するタイミング検出手段と、
    上記PN符号列の開始タイミングに基づいて生成されたPN符号列を用いて、上記映像信号に逆スペクトラム拡散処理を行い複製制御信号を抽出する抽出手段と
    を備えることを特徴とする映像信号受信装置。
  2. PN符号列に基づいてスペクトラム拡散された複製制御信号が重畳された映像信号から複製制御信号を検出する映像信号受信方法において、
    上記映像信号の同期信号の発生タイミング、及び該同期信号の進み方向のタイミング、及び該同期信号の遅れ方向のタイミングである少なくとも3つのタイミング信号を用いてPN符号列を生成するPN符号列生成ステップと、
    上記各タイミングで生成されたPN符号列と上記映像信号との相関値の演算結果に基づいて、PN符号列のずれの方向を決定する決定ステップと、
    上記PN符号列のずれの方向に基づいて、PN符号列の開始タイミングを検出するタイミング検出ステップと、
    上記PN符号列の開始タイミングに基づいて生成されたPN符号列を用いて、上記映像信号に逆スペクトラム拡散処理を行い複製制御信号を抽出する抽出ステップと
    からなることを特徴とする映像信号受信方法。
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