JPH10191244A

JPH10191244A - 映像信号伝送方法、重畳情報抽出方法、映像信号出力装置、映像信号受信装置および映像記録媒体

Info

Publication number: JPH10191244A
Application number: JP8354580A
Authority: JP
Inventors: Akira Ogino; 晃荻野; Takehiro Sugita; 武弘杉田; Takashi Usui; 隆志臼居
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1996-12-19
Filing date: 1996-12-19
Publication date: 1998-07-21
Also published as: EP0849945A2; EP0849945A3; TW358312B; KR19980064192A; ID19272A; US20010053279A1

Abstract

(57)【要約】【課題】スペクトラム拡散されて映像信号に重畳され
た付加情報の消滅、劣化を防止し、映像信号に重畳され
た付加情報を確実に提供する。【解決手段】重畳位置設定部１５は、同期分離部１４
からの映像同期信号を基準信号として用い、映像信号の
有効画面区間をＳＳ複製防止制御信号を重畳する重畳区
間として指定する重畳位置指定信号Ｓ４を生成する。Ｓ
Ｓ複製防止制御信号生成部１６は、１垂直区間毎に繰り
返すＰＮ符号列を生成し、このＰＮ符号列を用いて、複
製防止制御信号Ｓ３をスペクトラム拡散し、ＳＳ複製防
止制御信号を形成する。ＳＳ複製防止制御信号は、重畳
位置指定信号Ｓ４に基づいて、有効画面区間に対して出
力され、加算部１７により、映像信号の有効画面区間に
重畳される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、記録媒
体に記録されている情報信号を再生して、複製を防止制
御する情報（複製防止制御情報）とともに伝送し、この
伝送された情報信号を受信して別の記録媒体に記録する
場合に、前記複製防止制御情報により確実に複製防止制
御が行えるようにする方法、装置およびこれに使用する
記録媒体に関する。

【０００２】

【従来の技術】ＶＴＲ（ビデオテープレコーダ）が普及
し、ＶＴＲで再生が可能な数多くのソフトウエアが提供
されるようになってきている。また最近では、デジタル
ＶＴＲやＤＶＤ（デジタルビデオディスク）の再生装置
などが現実のものとなってきており、画質、音質の良い
映像、音声を手軽に再生して視聴することができるよう
になってきている。

【０００３】しかし、一方で、このように豊富に提供さ
れるようになったソフトウエアが無制限に複製されてし
まうおそれがあるという問題があり、従来から種々の複
製防止対策が施されている。

【０００４】例えば、アナログ映像信号についての複製
を直接的に禁止する方法ではないが、記録装置としての
例えばＶＴＲと、映像を提供するモニタ受像機のＡＧＣ
（オート・ゲイン・コントロール）の方式の相違、ある
いはＡＰＣ（オート・フェイズ・コントロール）の特性
の相違を利用して、実質的に複製を防止する方法があ
る。

【０００５】すなわち、例えば、ＶＴＲは、映像信号に
挿入された擬似同期信号によりＡＧＣを行い、モニタ受
像機は、この擬似同期信号によらないＡＧＣ方式を採用
するというように、ＡＧＣの方式の相違を利用する方法
が前者の例で、オリジナルの記録媒体にアナログ映像信
号を記録するときに、ＡＧＣのための同期信号としてレ
ベルが極端に大きな擬似同期信号を挿入しておき、再生
用ＶＴＲから記録用ＶＴＲに供給する映像信号に、ＡＧ
Ｃのための同期信号として、このレベルが極端に大きな
擬似同期信号を挿入するものである。

【０００６】また、ＶＴＲは、映像信号中のカラーバー
スト信号そのものの位相によりＡＰＣを行い、モニタ受
像機は、これとは異なるＡＰＣ方式を採用するというよ
うに、ＡＰＣの特性の相違を利用する方法が後者の例
で、オリジナルの記録媒体にアナログ映像信号を記録す
るときに、映像信号のカラーバースト信号の位相を部分
的に反転させておき、再生用ＶＴＲから記録用ＶＴＲに
供給する映像信号としてカラーバースト信号の位相が部
分的に反転したものを出力するものである。

【０００７】以上のようにした場合、再生用ＶＴＲから
のアナログ映像信号の供給を受けるモニタ受像機におい
ては、擬似同期信号やＡＰＣのために用いられるカラー
バースト信号の部分的な位相の反転の影響を受けること
なく、正常に映像が再生される。

【０００８】しかし、再生用ＶＴＲからの上述のように
擬似同期信号が挿入された、または、カラーバースト信
号の位相反転制御を受けたアナログ映像信号の供給を受
けて、これを記録媒体に記録するＶＴＲにおいては、入
力信号に基づく利得制御、あるいは位相制御を正常に行
うことができず、映像信号を正常に記録することができ
ないようになる。したがって、記録された映像信号を再
生しても、視聴可能な正常な映像が再生されることがな
いようにできる。

【０００９】このようにアナログ映像信号を扱う場合に
は、複製を禁止するのではなく、正常に視聴可能な再生
映像が得られないようにするものであり、これはいわば
消極的な複製防止制御である。

【００１０】これに対して、デジタル化された情報例え
ば映像信号を扱う場合には、複製防止符号、あるいは複
製の世代制限符号などからなる複製防止制御信号を、デ
ジタルデータとして映像信号に付加して記録媒体に記録
しておくことにより、複製を禁止するなどの直接的な複
製防止制御を行うようにしている。

【００１１】図１６は、このデジタル化された情報を扱
う場合の複製装置の基本的な構成図であり、デジタル再
生装置１１０で再生されたデジタル情報を、デジタル伝
送路１０１を通じてデジタル記録装置１２０に送り、複
製可能なものは複製を実行し、複製不許可のものは複製
を禁止するものである。

【００１２】デジタル再生装置１１０に装填されている
記録媒体１１１には、デジタル主情報に加えて、付加情
報としての複製防止制御情報が記録されている。この複
製防止制御情報は、複製禁止、複製許可、世代制限など
を制御内容として指示するものである。デジタル再生部
１１２は、記録媒体１１１から情報を読み出して、デジ
タル主情報と共に複製防止制御情報を得、これをデジタ
ル伝送路１０１を通じてデジタル記録装置１２０に送
る。

【００１３】デジタル記録装置１２０の複製防止制御信
号検出部１２２は、デジタル伝送路１０１を通じて受信
した情報から複製防止制御信号を検出し、その制御内容
を判別する。そして、この判別結果をデジタル記録部１
２１に送る。

【００１４】デジタル記録部１２１は、複製防止制御信
号検出部１２２からの複製防止制御信号の判別結果が、
デジタル伝送路１０１を通じて入力されたデジタル情報
の記録を許可するものであるときには、前記入力デジタ
ル信号を記録に適したデジタル情報に変換し、記録媒体
１２３に書き込んで記録を実行するようにする。一方、
複製防止制御信号検出部１２２からの複製防止制御信号
の判別結果が、複製禁止であるときには、デジタル記録
部１２１は、前記入力デジタル情報の記録処理を行わな
いようにする。

【００１５】さらに、複製防止制御信号検出部１２２か
らの複製防止制御信号の判別結果が、第１世代の複製の
みを許可するものであるときには、デジタル記録部１２
１は、前記入力デジタル信号を記録に適したデジタル情
報に変換し、記録媒体１２３に書き込んで記録を実行す
ると共に、付加情報としての複製防止制御信号を複製禁
止（次世代の複製禁止）を指示するものに変更して、記
録媒体１２３に記録するようにする。したがって、複製
された記録媒体１２３を用いては、映像信号を複製する
ことはできないようになる。

【００１６】このように、主情報信号と、付加情報とし
ての複製防止制御信号をデジタル信号として、記録装置
に供給するようにする、いわゆるデジタル接続の場合に
は、伝送されるデジタルデータに複製防止制御信号が含
まれるので、この複製防止制御信号を用いて、記録装置
において、複製禁止などの複製防止制御を確実に行うこ
とができる。

【００１７】

【発明が解決しようとする課題】ところで、図１６のデ
ジタル再生装置が、例えばデジタルＶＴＲの場合には、
再生した映像信号および音声信号をモニターするため
に、主情報信号である映像信号および音声信号のみをＤ
／Ａ変換回路１１３を通じてアナログ信号に変換して、
通常はモニター受像機が接続されるアナログ出力端子１
１４に導出するようにする。

【００１８】このように、デジタル情報の再生装置であ
っても、アナログ出力端子１１４に導出されるアナログ
信号には、複製防止制御信号は含まれていない。このた
め、アナログ出力端子１１４にアナログＶＴＲなどが接
続されるアナログ接続の場合には、情報信号の複製が可
能となってしまう。

【００１９】そこで、Ｄ／Ａ変換された映像信号や音声
信号に、複製防止制御信号を重畳付加することが考えら
れるが、Ｄ／Ａ変換された映像信号や音声信号を劣化さ
せずに、複製防止制御信号を付加し、記録装置において
取り出して複製防止制御に用いることは難しい。

【００２０】したがって、従来は、アナログ接続の場合
には、前述したＶＴＲとモニタ受像機のＡＧＣの方式の
相違、あるいはＡＰＣの特性の相違を利用する複製防止
方法を用いて、消極的な複製防止を行うようにするしか
方法がなかった。

【００２１】ところが、前述したＶＴＲとモニタ受像機
のＡＧＣの方式の相違、あるいはＡＰＣの特性の相違を
利用する複製防止制御方法の場合、記録装置側のＡＧＣ
の方式、ＡＰＣの特性によっては、正常に映像信号の記
録が行われてしまい、消極的な複製防止さえも、できな
い場合が発生する。また、モニタ受像機の再生画像が乱
れるなどの問題が生じるおそれもあった。

【００２２】以上のような問題点を解決し、再生される
映像、音声を劣化させることなく、アナログ接続、デジ
タル接続のいずれの場合にも有効な複製防止制御方式と
して、本出願人は、先に、複製防止制御信号をスペクト
ラム拡散し、このスペクトラム拡散した複製防止制御信
号をアナログ信号の状態の映像信号に重畳して、映像信
号をデジタル記録あるいはアナログ記録する方式を提案
している（特願平７−３３９９５９号参照）。

【００２３】この方式においては、拡散符号として用い
るＰＮ（ＰｓｅｕｄｏｒａｎｄｏｍＮｏｉｓｅ）系列の
符号（以下、ＰＮ符号という）を十分に早い周期で発生
させて、これを複製防止制御信号に対して掛け合わせる
ことによりスペクトラム拡散し、狭帯域、高レベルの複
製制御信号を、映像信号や音声信号には影響を与えるこ
とのない広帯域、低レベルの信号に変換させる。そし
て、このスペクトラム拡散された複製防止制御信号をア
ナログ映像信号に重畳して記録媒体に記録するようにす
る。この場合、記録媒体に記録する映像信号は、アナロ
グ、デジタルのどちらでも可能である。

【００２４】この方式においては、複製防止制御信号
は、スペクトラム拡散されて広帯域、低レベルの信号と
して映像信号に重畳されるため、違法に複製しようとす
る者が、重畳された複製防止制御信号を映像信号から取
り除くことは難しい。

【００２５】しかし、逆スペクトラム拡散することによ
り重畳された複製防止制御信号を検出し、利用すること
は可能である。したがって、映像信号とともに複製防止
制御信号を確実に記録装置側に提供することができると
共に、記録装置側において、複製防止制御信号を検出
し、検出した複製防止制御信号に応じた複製制御を確実
に行うことができる。

【００２６】ところで、上述したように、複製防止制御
信号は、十分に早い周期で発生させるＰＮ符号が用いら
れてスペクトラム拡散される。このため、スペクトラム
拡散された複製防止制御信号は高周波信号となる。

【００２７】このため、例えば、スペクトラム拡散され
た複製防止制御信号が重畳された映像信号を出力する再
生装置側において、出力する映像信号から所定周波数以
上の高周波成分をノイズとして除去するノイズ除去回路
を用いて、高周波成分を除去した映像信号を出力する場
合には、スペクトラム拡散されて映像信号に重畳された
複製防止制御信号が除去されたり、あるいは劣化する可
能性がある。

【００２８】また、再生装置が、例えばＶＴＲのよう
に、ＴＢＣ（タイム・ベース・コレクタ）回路を用い
て、映像同期信号を付け替えることにより、ドラムの回
転むらやテープの走行むらなどに起因した時間軸変動を
除去し、時間軸の正しい映像信号を出力するようにして
いる場合においては、映像同期信号部分に重畳されてい
るスペクトラム拡散された複製防止制御信号が削除され
る場合があり、スペクトラム拡散されて映像信号に重畳
されている複製防止制御信号が劣化すると考えられる。

【００２９】このような場合には、スペクトラム拡散さ
れた複製防止制御信号が重畳された映像信号の供給を受
ける記録装置側において、複製防止制御信号が検出でき
なかったり、あるいは、完全な複製防止制御信号が得ら
れなかったりすることにより、複製防止制御信号に応じ
た複製防止制御ができなくなる。

【００３０】以上のことにかんがみ、この発明は、上記
問題点を一掃し、スペクトラム拡散された付加情報を映
像信号に重畳して、確実に提供することができる方法、
装置および記録媒体を提供することを目的とする。

【００３１】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による請求項１に記載の映像信号伝送方法
は、スペクトラム拡散した付加情報を映像信号に重畳し
て伝送する映像信号伝送方法であって、映像同期信号に
基づいて定められる映像信号区間であって、不連続であ
る区間に、前記スペクトラム拡散した付加情報を重畳す
ることを特徴とする。

【００３２】また、この発明による請求項４に記載の映
像信号伝送方法は、スペクトラム拡散した付加情報を映
像信号に重畳して伝送する映像信号伝送方法であって、
映像信号帯域中の定められた周波数帯域以下の周波数帯
域の信号となるように、前記付加情報をスペクトラム拡
散することを特徴とする。

【００３３】また、この発明による請求項９に記載の映
像信号伝送方法は、スペクトラム拡散された付加情報
が、映像同期信号に基づいて定められる映像信号区間で
あって、不連続である区間に重畳されている映像信号か
ら、前記付加情報を抽出する重畳情報抽出方法であっ
て、前記映像同期信号に基づいて、前記スペクトラム拡
散された前記付加情報が重畳されている重畳区間を特定
し、前記付加情報をスペクトラム拡散している拡散符号
と同じ拡散符号である逆拡散用の拡散符号を生成し、前
記重畳区間に重畳されている前記付加情報に対して、前
記逆拡散用の拡散符号を用いて逆スペクトラム拡散を行
って、前記映像信号に重畳されている前記付加情報を抽
出することを特徴とする。

【００３４】また、この発明による請求項１０に記載の
映像信号伝送方法は、スペクトラム拡散された付加情報
が、映像信号帯域中の定められた周波数帯域以下の周波
数帯域の信号として重畳されている映像信号から前記付
加情報を抽出する重畳情報抽出方法であって、前記付加
情報をスペクトラム拡散している拡散符号と同じ周波数
で、かつ、同じ符号パターンの逆拡散用の拡散符号を生
成し、前記逆拡散用の拡散符号を用いて、逆スペクトラ
ム拡散を行って、前記映像信号に重畳されている前記付
加情報を抽出することを特徴とする。

【００３５】請求項１に記載の映像信号伝送方法によれ
ば、映像信号に基づいて定められる飛び飛びの映像信号
区間にスペクトラム拡散された付加情報が重畳される。

【００３６】これにより、スペクトラム拡散された付加
情報が重畳された映像信号の映像同期信号が付け替えら
れても、スペクトラム拡散された付加情報が部分的に削
除されるようなこともない。

【００３７】また、この発明による請求項４に記載の映
像信号伝送方法によれば、映像信号に重畳されるスペク
トラム拡散された付加情報は、映像信号帯域中の決めら
れた周波数帯域以下の周波数帯域の信号とされる。

【００３８】これにより、スペクトラム拡散された付加
情報を、例えば、ノイズ除去回路では除去できない周波
数帯域の信号とすることができるため、映像信号に対す
るノイズ低減処理が行われた場合にも、スペクトラム拡
散されて映像信号に重畳された付加情報が除去された
り、劣化することもない。

【００３９】請求項９に記載の重畳情報抽出方法によれ
ば、スペクトラム拡散された付加情報の重畳区間は映像
同期信号に基づいて定められているため、供給された映
像信号中の映像同期信号に基づいて、複製防止制御信号
が重畳されている飛び飛びの重畳区間が特定される。

【００４０】そして、この飛び飛びの重畳区間にスペク
トラム拡散されて重畳されている付加情報に対して、ス
ペクトラム拡散に用いられた拡散符号と同じ拡散符号を
用いて逆スペクトラム拡散を行うことにより、映像信号
に重畳されている付加情報が取り出される。

【００４１】これにより、飛び飛びの重畳区間にスペク
トラム拡散されて重畳されている付加情報を確実かつ正
確に取り出すことができる。

【００４２】また、この発明による請求項１０に記載の
重畳情報抽出方法によれば、スペクトラム拡散されて映
像信号に重畳された付加情報は、映像信号帯域中の決め
られた周波数帯域以下の周波数帯域の信号とされてい
る。

【００４３】このため、映像信号に重畳されている複製
防止制御信号をスペクトラム拡散している拡散符号と同
じ周波数で、同じ符号パターンの拡散符号を用いて逆ス
ペクトラム拡散を行うことにより、スペクトラム拡散さ
れて映像信号に重畳された付加情報が取り出される。

【００４４】これにより、定められた周波数を有するス
ペクトラム拡散された付加情報を、確実かつ正確に抽出
することができる。

【００４５】

【発明の実施の形態】以下、図を参照しながらこの発明
による映像信号伝送方法、重畳情報抽出方法、映像信号
出力装置、映像信号受信装置、映像信号の記録媒体の一
実施の形態について説明する。

【００４６】以下に説明する映像信号出力装置、および
この発明による映像信号受信装置が用いられて形成され
た映像信号記録装置は、ともにＤＶＤ（デジタルビデオ
ディスク）の記録再生装置（ＤＶＤ装置と以下称する）
に適用されたものとして説明する。また、説明を簡単に
するため、音声信号系についての説明は省略する。

【００４７】［第１の実施の形態］図１は、この実施の
形態の映像信号複製制御システムで用いられる映像信号
出力装置（以下、単に出力装置という）１０を説明する
ための図である。すなわち、出力装置１０は、この第１
の実施の形態において、ＤＶＤ装置の再生系に相当す
る。

【００４８】図１において、記録媒体１００は、デジタ
ル化された映像信号、音声信号が記録され、かつ、付加
情報として複製防止制御信号が記録されたもので、この
例ではＤＶＤである。複製防止制御信号は、ディスクの
最内外のＴＯＣ（ＴａｂｌｅＯｆＣｏｎｔｅｎｔｓ）
やディレクトリと呼ばれるトラックエリアに記録するこ
ともできるし、映像データや音声データが記録されるト
ラックに、記録エリアを別にして挿入記録することもで
きる。以下に説明する例は、後者の場合の例で、映像デ
ータを読み出したときに、複製防止制御信号も同時に読
み出される場合である。

【００４９】また、複製防止制御信号は、第１世代の複
製のみは許可するなどのような世代制限を内容とするも
のでもよいが、この実施の形態においては、説明を簡単
にするため複製防止制御信号は、映像信号の複製の禁止
または許可を示す信号であり、１ビットで構成され、映
像信号中に付加されているものとして説明する。

【００５０】図１に示すように、この実施の形態の出力
装置１０は、読み出し部１１、復号化部１２、複製防止
制御信号抽出部１３、同期分離部１４、重畳位置設定部
１５、ＳＳ（ＳＳはスペクトラム拡散の略、以下同じ）
複製防止制御信号生成部１６、加算部１７、Ｄ／Ａ変換
回路１９１、１９２を備えている。

【００５１】読み出し部１１は、記録媒体１００を再生
して得られる信号Ｓ１から再生映像信号成分Ｓ２を取り
出し、これを復号化部１２および複製防止制御信号抽出
部１３に供給する。

【００５２】復号化部１２は、再生映像信号成分Ｓ２に
ついて復号化処理を行い、デジタル映像信号を形成し、
これをＤ／Ａ変換回路１９１に供給する。Ｄ／Ａ変換回
路１９１は、デジタル映像信号をＤ／Ａ変換して、同期
信号を有するアナログ映像信号Ｓ２Ａを形成し、これを
同期分離部１４、加算部１７に供給する。

【００５３】複製防止制御信号抽出部１３は、再生映像
信号成分Ｓ２に付加されている複製防止制御信号Ｓ３を
抽出し、これをＳＳ複製防止制御信号生成部１６に供給
する。

【００５４】一方、同期分離部１４は、アナログ映像信
号Ｓ２Ａから、垂直同期信号Ｖ、水平同期信号Ｈを抜き
出して、これをＰＮ符号生成部１５に供給する。

【００５５】重畳位置設定部１５は、垂直同期信号Ｖ、
水平同期信号Ｈを基準信号として、スペクトラム拡散さ
れた複製防止制御信号を重畳する映像信号区間（以下、
重畳区間という）を設定するものであり、スペクトラム
拡散した複製防止制御信号を重畳する位置を制御する重
畳位置指定信号Ｓ４を生成する。

【００５６】図２は、この実施の形態の重畳位置設定部
１５を説明するための図である。図２に示すように、こ
の実施の形態の重畳位置設定部１５は、重畳位置指定信
号生成部１５１、タイミング信号生成部１５２を備え、
これらには、同期分離部１４からの垂直同期信号Ｖと、
水平同期信号Ｈとが供給される。

【００５７】重畳位置指定信号生成部１５１は、垂直同
期信号Ｖ、水平同期信号Ｈとに基づいて、前記重畳位置
指定信号Ｓ４を生成する。

【００５８】図３は、この実施の形態の重畳位置指定信
号生成部１５１において生成される重畳位置指定信号Ｓ
４を説明するための図である。重畳位置指定信号生成部
１５１は、図３Ａに示す垂直同期信号Ｖ、水平同期信号
Ｈとに基づいて、映像信号の有効画面区間にスペクトラ
ム拡散された複製防止制御信号を重畳するための重畳位
置指定信号Ｓ４（図３Ｂ）を生成する。

【００５９】すなわち、この実施の形態の重畳位置指定
信号生成部１５１は、垂直帰線消去期間ＶＢＬと水平帰
線消去期間ＨＢＬとを除く、有効画面区間をスペクトラ
ム拡散された複製防止制御信号の重畳区間とする重畳位
置指定信号Ｓ４を生成し、ＳＳ複製防止制御信号生成部
１６に供給する。

【００６０】そして、この実施の形態において出力装置
１０は、垂直同期信号Ｖの前縁を基準として、１垂直区
間毎に繰り返すＰＮ符号列によってスペクトラム拡散し
た複製防止制御信号（図３Ｃ）を、重畳位置指定信号Ｓ
４に基づいて、有効画面区間である、重畳位置指定信号
Ｓ４のハイレベル区間に重畳する。

【００６１】タイミング信号生成部１５２は、垂直同期
信号Ｖ、水平同期信号Ｈとに基づいて、この出力装置１
０において用いられる各種のタイミング信号を生成す
る。

【００６２】ＳＳ複製防止制御信号生成部１６は、前述
した複製防止制御信号抽出部１３によって抽出された複
製防止制御信号Ｓ３をスペクトラム拡散するとともに、
重畳位置設定部１５からの重畳位置指定信号Ｓ４に基づ
いて、映像信号Ｓ２Ａに重畳するスペクトラム拡散され
た複製防止制御信号であるスペクトラム拡散信号Ｓ５を
形成する。

【００６３】図４は、この実施の形態のＳＳ複製防止制
御信号生成部１６を説明するためのブロック図である。
図４に示すように、ＳＳ複製防止制御信号生成部１６
は、複製防止制御信号列生成部１６１、ＰＮ符号列生成
部１６２、乗算回路１６３、出力制御部１６４を備えて
いる。

【００６４】複製防止制御信号列生成部１６１には、ク
ロック信号ＣＬＫと、複製防止制御信号抽出部１５から
の複製防止制御信号Ｓ３およびタイミング信号Ｔ１が供
給される。この場合、タイミング信号Ｔ１は、複製防止
制御信号Ｓ３の１ビット毎の区切りのタイミングを示
す。また、この第１の実施の形態では、クロック信号Ｃ
ＬＫは、再生デジタル信号に同期したクロック信号であ
る。

【００６５】そして、複製防止制御信号列生成部１６１
は、複製防止制御信号Ｓ３を１ビット毎に、予め決めら
れたクロック数分出力することにより、複製防止制御信
号列ＦＳを生成し、これを乗算器１６３に供給する。こ
の例の場合、例えば、１垂直周期の区間毎に、複製禁止
や複製許可などを指示する１ビットや２ビットの低ビッ
トの複製防止制御信号列ＦＳを生成するようにする。

【００６６】ＰＮ符号列生成部１６２には、クロック信
号ＣＬＫと、イネーブル信号ＥＮと、初期化信号（リセ
ット信号）ＲＥが供給される。イネーブル信号ＥＮは、
ＰＮ符号列生成部１６２を動作状態にするための信号で
あり、この実施の形態のおいては、出力装置１０に電源
が投入されることにより生成されて、ＰＮ符号列生成部
１６２に供給される。また、リセット信号ＲＥは、予め
決められた符号パターンを有するＰＮ符号列をその先頭
から生成させるための信号である。

【００６７】ＰＮ符号列生成部１６２は、イネーブル信
号ＥＮに応じて動作が可能な状態にされる。そして、Ｐ
Ｎ符号列生成部１６２は、リセット信号ＲＥが供給され
たタイミング毎にＰＮ符号列をその先頭から生成するも
のであり、クロック信号ＣＬＫに同期してＰＮ符号列Ｐ
Ｓを生成する。生成されたＰＮ符号列ＰＳは、乗算器１
６３に供給される。なお、この実施の形態においては、
前述したように、１垂直区間毎に繰り返すＰＮ符号列が
生成される。

【００６８】図５は、ＰＮ符号列生成部１６２の構成例
を示す図である。この例のＰＮ符号列生成部１６２は、
１５段のシフトレジスタを構成する１５個のＤフリップ
フロップＲＥＧ１〜ＲＥＧ１５と、このシフトレジスタ
の適宜のタップ出力を演算するイクスクルーシブオア回
路ＥＸ−ＯＲ１〜ＥＸ−ＯＲ５とからなっている。そし
て、図５に示すＰＮ符号列生成部１６２は、上述したよ
うに、リセット信号ＲＥ、クロック信号ＣＬＫ、イネー
ブル信号ＥＮに基づいて、Ｍ系列のＰＮ符号列ＰＳを発
生する。

【００６９】乗算部１６３は、ＰＮ符号列生成部１６２
からのＰＮ符号列ＰＳを用いて、複製防止制御信号列Ｆ
Ｓをスペクトラム拡散する。この乗算部１６３からは、
スペクトラム拡散された複製防止制御信号であるスペク
トラム拡散信号（以下、ＳＳ複製防止制御信号という）
ＳＦが得られる。

【００７０】出力制御部１６４は、重畳位置設定部１５
からの重畳位置指定信号Ｓ４に基づいて、ＳＳ複製防止
制御信号ＳＦの出力を制御する。すなわち、この実施の
形態においては、図３に示したように、１垂直区間毎に
繰り返すＰＮ符号列ＰＳによりスペクトラム拡散されて
形成されたＳＳ複製防止制御信号ＳＦを重畳位置指定信
号Ｓ４のハイレベル区間に対応して順次に出力する。Ｓ
Ｓ複製防止制御信号生成部１６から出力されるＳＳ複製
防止制御信号Ｓ５は、Ｄ／Ａ変換回路１９２に供給され
る。

【００７１】Ｄ／Ａ変換回路１９２は、ＳＳ複製防止制
御信号Ｓ５をアナログＳＳ複製防止制御信号Ｓ５Ａに変
換し、加算部１７に供給する。

【００７２】加算部１７は、アナログ映像信号Ｓ２Ａに
対して、アナログＳＳ複製防止制御信号Ｓ５Ａを重畳
し、出力映像信号Ｓ６Ａを形成して、これを出力する。
このように加算部１７は、アナログ映像信号Ｓ２Ａに対
し、ＰＮ符号列ＰＳによりスペクトラム拡散された複製
防止制御信号であるＳＳ複製防止制御信号Ｓ５Ａを重畳
する重畳手段としての機能を有する。

【００７３】そして、スペクトラム拡散された複製防止
制御信号が重畳されたアナログ出力映像信号Ｓ６Ａは、
映像を表示するモニタ受像機や、後述する記録装置２０
に供給される。

【００７４】図６は、複製防止制御信号と、主情報信号
この例では映像信号との関係をスペクトルで示したもの
である。複製防止制御信号は、これに含まれる情報量は
少なく、低ビットレートの信号であり、図６（ａ）に示
されるように狭帯域の信号である。これにスペクトラム
拡散を施すと、図６（ｂ）に示すような広帯域幅の信号
となる。このときに、スペクトラム拡散信号レベルは帯
域の拡大比に反比例して小さくなる。

【００７５】このスペクトラム拡散信号、すなわち、Ｓ
Ｓ複製防止制御信号Ｓ６Ａを、加算部１７で情報信号に
重畳させるのであるが、この場合に、図６（ｃ）に示す
ように、情報信号としての映像信号のダイナミックレン
ジより小さいレベルで、ＳＳ複製防止制御信号Ｓ６Ａを
重畳させるようにする。このように重畳することにより
主情報信号の劣化がほとんど生じないようにすることが
できる。したがって、ＳＳ複製防止制御信号が重畳され
た映像信号がモニター受像機に供給されて、映像が再生
された場合に、ＳＳ複製防止制御信号の影響はほとんど
なく、良好な再生映像が得られるものである。

【００７６】一方、後述するように、記録側でＳＳ複製
防止制御信号を検出するために、逆スペクトラム拡散を
行うと、図６（ｄ）に示すように、ＳＳ複製防止制御信
号が再び狭帯域の信号として復元される。十分な帯域拡
散率を与えることにより、逆拡散後の複製防止制御信号
の電力が情報信号を上回り、検出可能となる。

【００７７】この場合、アナログ映像信号に重畳された
ＳＳ複製防止制御信号は、アナログ映像信号と同一時
間、同一周波数内に重畳されるため、周波数フィルタや
単純な情報の置き換えでは削除および修正が不可能であ
る。

【００７８】したがって、映像信号に重畳されたＳＳ複
製防止制御信号が取り除かれることがなく、ＳＳ複製防
止制御信号をモニタ受像機や記録装置などの装置に確実
に提供することができる。

【００７９】また、ＳＳ複製防止制御信号は、垂直帰線
消去期間ＶＢＬや水平帰線消去期間ＨＢＬにより不連続
となる有効画面区間にのみ重畳されるため、この出力装
置１０や後述する記録装置２０において映像同期信号が
付け替えられてもＳＳ複製防止制御信号の一部分がなく
なるなどのことがない。すなわち、映像同期信号の付け
替えによっては、ＳＳ複製防止制御信号が劣化すること
がない。

【００８０】次に、上述の出力装置１０からの映像信号
Ｓ６Ａの供給を受けて、映像信号を記録する記録装置２
０について説明する。

【００８１】図７は、この実施の形態の映像信号複製制
御システムで用いられる映像信号記録装置（以下、単に
記録装置という）２０を説明するための図である。すな
わち、記録装置２０は、この第１の実施の形態におい
て、ＤＶＤ装置の記録系に相当する。

【００８２】記録装置２０は、図７に示すように、符号
化部２１、同期分離部２２、重畳位置設定部２３、スペ
クトラム拡散されて映像信号に重畳された複製防止制御
信号を検出する検出部（以下、ＳＳ複製防止制御信号検
出部という）２４、複製の許可、禁止などの制御を行う
複製制御部２５、書き込み部２６、Ａ／Ｄ変換回路２９
１を備えている。また、記録媒体２００は、記録装置２
０により映像信号が書き込まれるＤＶＤである。

【００８３】出力装置１０から供給された映像信号Ｓ６
Ａは、Ａ／Ｄ変換回路２９１により、デジタル映像信号
Ｓ８に変換されて、符号化部２１、同期分離部２２、Ｓ
Ｓ複製防止制御信号検出部２５に供給される。

【００８４】符号化部２１は、デジタル映像信号Ｓ８の
供給を受けて、映像同期信号を除去したり、デジタル映
像信号をデータ圧縮するなどの符号化処理を行って、記
録媒体２００へ供給する記録用のデジタル映像信号Ｓ９
を形成し、書き込み部２７に供給する。

【００８５】同期分離部２２は、符号化処理される前の
デジタル映像信号Ｓ８から、垂直同期信号Ｖ、水平同期
信号Ｈを抜き出し、これをＰＮ符号生成部２３に供給す
る。

【００８６】重畳位置設定部２３は、垂直同期信号Ｖ
と、水平同期信号Ｈとを基準信号として用い、前述した
出力装置１０に対応して、ＳＳ複製防止制御信号が重畳
されている重畳区間を示す重畳位置指定信号Ｓ１０を生
成する。

【００８７】この実施の形態の重畳位置設定部２３は、
前述の出力装置１０の重畳位置設定部１６と同様に構成
されたものである。そして、重畳位置設定部２３は、出
力装置１０の重畳位置設定部１５において生成される図
３Ｂに示した重畳位置指定信号Ｓ４と同じ信号である重
畳位置指定信号Ｓ１０を生成する。

【００８８】すなわち、重畳位置設定部２３により生成
される重畳位置指定信号Ｓ１０は、有効画面区間を示す
信号である。重畳位置指定信号Ｓ１０は、ＳＳ複製防止
制御信号検出部２４に供給される。

【００８９】ＳＳ複製防止制御信号検出部２４は、逆ス
ペクトラム拡散処理手段としての機能を有しており、ス
ペクトラム拡散されて映像信号Ｓ８に重畳されている複
製防止制御信号を取り出し、これを複製防止制御信号Ｓ
１１として、複製制御部２５に供給する。

【００９０】この第１の実施の形態において、ＳＳ複製
防止制御信号検出部２４は、重畳位置指定信号Ｓ１０に
基づいて、ＳＳ複製防止制御信号が重畳されている有効
画面区間の映像信号を取り出す。そして、出力装置１０
と同様に、垂直同期信号Ｖの前縁を基準として、１垂直
区間毎に繰り返す逆拡散用のＰＮ符号列を生成する。こ
の逆拡散用のＰＮ符号列は、出力装置１０において、複
製防止制御信号のスペクトラム拡散に用いられたＰＮ符
号列と同じ符号パターンの信号である。

【００９１】そして、ＳＳ複製防止制御信号検出部２４
は、重畳位置指定信号Ｓ１０に基づいて、ＳＳ複製防止
制御信号が重畳されている有効画面区間の映像信号に対
し、スペクトラム拡散時に用いられたＰＮ符号列と同じ
ＰＮ符号列である逆拡散用のＰＮ符号列を掛け合わせる
ことにより、逆スペクトラム拡散を行って、映像信号に
重畳されている複製防止制御信号を抽出する。抽出した
複製防止制御信号Ｓ１１は、複製制御部２５に供給され
る。

【００９２】複製制御部２５は、複製防止制御信号Ｓ１
１をデコードして、記録装置２０に供給された映像信号
Ｓ６Ａは、複製が禁止されたものか、複製が許可されて
いるものかを判別する。そして、その判別結果に基づい
て、書き込み制御信号Ｓ１２を生成し、これを書き込み
部２６に供給することにより、映像信号Ｓ９の書き込み
の許可、禁止の制御を行う。

【００９３】書き込み部２６は、書き込み制御信号Ｓ１
２が書き込みを許可するものである場合に、映像信号Ｓ
９の記録媒体２００への書き込みを行ない、書き込み制
御信号Ｓ１５が書き込みを禁止するものである場合に
は、映像信号Ｓ９を記録媒体２００に書き込まないよう
にする。

【００９４】このように、この第１の実施の形態の記録
装置２０は、出力装置１０に対応して、ＳＳ複製防止制
御信号が重畳された有効画面区間の映像信号に対し、複
製防止制御信号のスペクトラム拡散に用いられたＰＮ符
号列と同じＰＮ符号列を用いて逆スペクトラム拡散を行
って映像信号に重畳された複製防止制御信号を抽出す
る。

【００９５】そして、前述にもしたように、ＳＳ複製防
止制御信号は、有効画面区間に重畳されているため、同
期信号の付け替えなどが行われた場合にも、映像信号に
重畳されたＳＳ複製防止制御信号が消滅することがな
い。また、ＳＳ複製防止制御信号の重畳位置は、映像同
期信号に基づいて、記録装置２０において正確に検出す
ることができる。このため、上述したように、ＳＳ複製
防止制御信号が重畳された区間の映像信号に対して、ス
ペクトラム拡散に用いられたＰＮ符号列と同じＰＮ符号
列を用いて逆スペクトラム拡散を行うことにより、映像
信号に重畳された複製防止制御信号を確実に取り出すこ
とができる。

【００９６】また、このように、出力装置１０、記録装
置２０において、同じ映像同期信号を基準信号として用
いて、映像同期信号に同期したタイミング毎にＰＮ符号
列を生成するようにすることで、出力装置１０、記録装
置２０のそれぞれにおいて、映像同期信号に対して同じ
タイミングでＰＮ符号列を生成することができる。

【００９７】これにより、記録装置２０においては、例
えば、スライディング相関器等を用いて、映像信号に重
畳されている複製防止制御信号をスペクトラム拡散して
いるＰＮ符号列を検出し、同じタイミングで逆拡散用の
ＰＮ符号列を生成するようにする位相制御を行う必要も
ないため、逆スペクトラム拡散による複製防止制御信号
の抽出を迅速に行うことができる。

【００９８】［第２の実施の形態］次に、この発明によ
る映像信号出力装置と映像信号記録装置とからなる映像
信号複製制御システムの第２の実施の形態について説明
する。

【００９９】前述した第１の実施の形態においては、Ｓ
Ｓ複製防止制御信号を有効画面区間内に重畳させること
により、映像同期信号が付け替えられてもスペクトラム
拡散されて映像信号に重畳された複製防止制御信号が消
去されたり、劣化することがないようにされた。

【０１００】しかし、出力装置や記録装置において、映
像信号中の高周波成分をノイズとみなして、これを除去
する映像信号の雑音除去回路（ノイズキャンセラー）が
用いられた場合には、スペクトラム拡散されて映像信号
に重畳されたＳＳ複製防止制御信号が除去されたり、あ
るいは劣化する場合が発生する。

【０１０１】例えば、出力装置において、出力する映像
信号から、例えば１ＭＨｚ以上の高周波成分を除去する
ノイズキャンセラーを用いた場合には、スペクトラム拡
散されて映像信号に重畳されたＳＳ複製防止制御信号
が、１ＭＨｚ以上の信号であった場合には、ノイズキャ
ンセラーにより取り除かれてしまう。

【０１０２】そこで、この第２の実施の形態において、
出力装置は、映像信号帯域中であって、ノイズキャンセ
ラーによっては、除去されない周波数帯域の信号として
ＳＳ複製防止制御信号を生成し、これを映像信号に重畳
して出力する。そして、記録装置は、出力装置からの映
像信号を受信して、出力装置に対応して、スペクトラム
拡散に用いられたＰＮ符号と同じＰＮ符号列を生成する
ことにより、映像信号に重畳されている複製防止制御信
号を抽出する。

【０１０３】図８は、この第２の実施の形態の出力装置
３０を説明するためのブロック図であり、図９は、この
第２の実施の形態の出力装置４０を説明するためのブロ
ック図である。

【０１０４】図８に示すように、この第２の実施の形態
の出力装置３０は、読み出し部１１、復号化部１２、複
製防止制御信号抽出部１３、同期分離部１４、加算部１
７、クロック生成部３５、ＳＳ複製防止制御信号生成部
３６、Ｄ／Ａ変換回路１９１、１９２を備えている。ク
ロック生成部３５、ＳＳ複製防止制御信号生成部３６以
外の各部は、前述した第１の実施の形態の出力装置１０
の対応する各部と同様に構成されたものである。

【０１０５】この第２の実施の形態において、クロック
生成部３５は、複製防止制御信号をスペクトラム拡散す
るＰＮ符号列の生成に用いられるクロック信号ＣＬＫを
生成する。ここで生成されるクロック信号ＣＬＫは、Ｐ
Ｎ符号列の生成に用いられるものであり、このクロック
信号ＣＬＫにより、ＰＮ符号列の周波数帯域が決定され
る。

【０１０６】図１０は、この第２の実施の形態の出力装
置３０のクロック生成部３５を説明するためのブロック
図である。このクロック生成部３５は、ＰＬＬ回路３５
１、タイミング信号生成部３５２とを備えている。ＰＬ
Ｌ回路３５１、タイミング信号生成部３５２には、同期
分離部１４により映像信号から分離された垂直同期信号
Ｖ、水平同期信号Ｈが入力される。

【０１０７】ＰＬＬ回路３５１は、この第２の実施の形
態においては、垂直同期信号に同期したクロック信号Ｃ
ＬＫを生成する。そして、この第２の実施の形態におい
てＰＬＬ回路３５１は、クロック信号ＣＬＫを、１ＭＨ
ｚ以上の周波数の信号をノイズとして除去してしまうノ
イズキャンセラーによっては除去されない、１ＭＨｚよ
り低い周波数帯域の信号、この例では５００ｋＨｚの周
波数の信号とする。ここで生成されたクロック信号ＣＫ
Ｌは、ＳＳ複製防止制御信号生成部３６に供給される。

【０１０８】タイミング信号生成部３５２は、この出力
装置３０において用いられる各種のタイミング信号を生
成し出力する。例えば、ＳＳ複製防止制御信号生成部３
６において生成されるＰＮ符号の発生の開始タイミング
を提供するリセット信号ＲＥなどが、このタイミング信
号生成部３５２において形成される。

【０１０９】ＳＳ複製防止制御信号生成部３６は、前述
の第１の実施の形態のＳＳ複製防止制御信号生成部１６
と同様に、複製防止制御信号抽出部１３により抽出され
た複製防止制御信号Ｓ３をスペクトラム拡散するスペク
トラム拡散手段としての機能を有するものである。

【０１１０】図１１は、この第２の実施の形態のＳＳ複
製防止制御信号生成部３６を説明するためのブロック図
である。図１１に示すように、ＳＳ複製防止制御信号生
成部３６は、複製防止制御信号列生成部３６１、ＰＮ符
号列生成部３６２、乗算回路３６３を備えるものであ
る。すなわち、この第２の実施の形態のＳＳ複製防止制
御信号生成部３６は、図４を用いて前述した第１の実施
の形態のＳＳ複製防止制御信号生成部１６とは、出力制
御部１６４を備えない点において異なるものであり、そ
の他の対応する各部は同様に構成されたものである。

【０１１１】そして、この第２の実施の形態のＰＮ符号
列生成部３６２は、リセット信号ＲＥとクロック信号Ｃ
ＬＫに応じて、１垂直区間毎に繰り返すＰＮ符号列を、
１ＭＨｚ以下の周波数の信号として生成する。この場
合、クロック信号ＣＬＫは、前述したようにクロック生
成部３５において生成された周波数が５００ｋＨｚの信
号であるため、ＰＮ符号列生成部３６２において生成さ
れるＰＮ符号列も５００ｋＨｚ以下の周波数帯域の信号
となる。

【０１１２】そして、ＰＮ符号列生成部３６２において
生成されたＰＮ符号列ＰＳ１が用いられて、複製防止制
御信号列生成部３６１において生成された複製防止制御
信号列ＦＳ１がスペクトラム拡散されるため、ＳＳ複製
防止制御信号生成部３６からは、周波数帯域が５００ｋ
Ｈｚより低いＳＳ複製防止制御信号ＳＦ１が出力され
る。

【０１１３】このＳＳ複製防止制御信号ＳＦ１は、Ｄ／
Ａ変換回路１９２により、アナログ信号に変換されて、
加算回路１７に供給される。加算回路１７は、アナログ
映像信号Ｓ２Ａに対し、アナログＳＳ複製防止制御信号
を重畳する。この場合、ＳＳ複製防止制御信号は、１垂
直区間毎に生成されるＰＮ符号列ＰＳ１によりスペクト
ラム拡散されているため、アナログ映像信号Ｓ２Ａの１
垂直区間毎にＳＳ複製防止制御信号が重畳されて、アナ
ログ映像信号Ｓ７Ａが形成される。

【０１１４】そして、スペクトラム拡散された複製防止
制御信号が重畳されたアナログ出力映像信号Ｓ７Ａは、
映像を表示するモニタ受像機や、後述する記録装置４０
に供給される。

【０１１５】この場合、前述したように、ＳＳ複製防止
制御信号ＳＦ１は、１ＭＨｚより低い周波数帯域の信号
として映像信号に重畳されるため、１ＭＨｚ以上の高周
波信号を除去するノイズキャンセラーにより除去される
こともない。したがって、映像信号の高周波成分をノイ
ズとみなしてこれを除去するノイズキャンセラーなどを
介しても、スペクトラム拡散された複製防止制御信号が
消滅したり、スペクトラム拡散された複製防止制御信号
を劣化させることもない。

【０１１６】次に、前述した出力装置３０からの映像信
号の供給を受ける記録装置４０につて説明する。図９
は、この第２の実施の形態の記録装置４０を説明するた
めのブロック図である。

【０１１７】この第２の実施の形態の記録装置４０は、
図９に示すように、符号化部２１、同期分離部２２、ク
ロック生成部４３、ＳＳ複製防止制御信号検出部４４、
複製制御部２５、書き込み部２６、Ａ／Ｄ変換回路２９
１を備えている。クロック信号生成部４３、ＳＳ複製防
止制御信号検出部４４以外の各部は、図７に示した第１
の実施の形態の記録装置２０の対応する各部と同様に構
成されたものである。

【０１１８】同期分離部２２は、Ａ／Ｄ変換回路２９１
によりＡ／Ｄ変換された映像信号Ｓ３１の供給を受け
て、映像信号Ｓ３１に含まれる垂直同期信号Ｖ、水平同
期信号Ｈを取り出して、これらをクロック信号生成部４
３に供給する。

【０１１９】クロック生成部４３は、前述したこの第２
の実施の形態の出力装置３０のクロック生成部３５とほ
ぼ同様に構成されたものである。このため、ここでは、
クロック生成部４３は、図１０に示したクロック生成部
３５と同じ構成を有するものとして説明する。

【０１２０】クロック生成部４３のＰＬＬ回路３５１
は、前述したこの第２の実施の形態の出力装置３０と同
様に、垂直同期信号に同期したクロック信号ＣＬＫを生
成する。この場合、ＰＬＬ回路３５１は、出力装置３０
において用いられたクロック信号と同じ周波数のクロッ
ク信号ＣＬＫを生成する。したがって、クロック生成部
４３のＰＬＬ回路３５１は、周波数が５００ｋＨｚのク
ロック信号ＣＬＫを生成する。ここで、生成されたクロ
ック信号ＣＬＫは、逆スペクトラム拡散を行うＳＳ複製
防止制御信号検出部４４に供給されて、逆拡散用のＰＮ
符号列の生成に用いられる。

【０１２１】また、クロック生成部４３のタイミング信
号生成部３５２は、この記録装置４０において用いられ
る各種のタイミング信号を生成し出力する。例えば、逆
スペクトラム拡散を行うＳＳ複製防止制御信号検出部４
４において用いられる逆拡散用のＰＮ符号列の発生の開
始タイミングを提供するリセット信号ＲＥなどが、この
タイミング信号生成部３５２において形成される。

【０１２２】ＳＳ複製防止制御信号検出部４４は、逆拡
散用のＰＮ符号列を生成するＰＮ符号発生器や、このＰ
Ｎ符号発生器によって生成された逆拡散用のＰＮ符号列
とスペクトラム拡散された複製防止制御信号が重畳され
た映像信号との乗算を行って、スペクトラム拡散されて
映像信号に重畳された複製防止制御信号を取り出す乗算
回路を備えている。

【０１２３】そして、ＳＳ複製防止制御信号検出部４４
は、リセット信号ＲＥに基づいて１垂直区間毎に繰り返
す逆拡散用のＰＮ符号列をクロック信号ＣＬＫに応じて
生成する。ここで生成された逆拡散用のＰＮ符号列は、
前述した出力装置３０において複製防止制御信号のスペ
クトラム拡散に用いられたＰＮ符号列と同じ符号パター
ンを有するものである。

【０１２４】これにより、記録装置４０においては、出
力装置３０からの映像信号に対して、出力装置３０にお
いて複製防止制御信号のスペクトラム拡散に用いられた
ＰＮ符号列と、同じタイミング、同じ周波数、同じ符号
パターンの逆拡散用のＰＮ符号列が生成される。

【０１２５】そして、この逆拡散用のＰＮ符号列が用い
られて、逆スペクトラム拡散が行われ、ＳＳ複製防止制
御信号検出部４４に供給された映像信号にスペクトラム
拡散されて重畳されている複製防止制御信号Ｓ３３が取
り出される。取り出された複製防止制御信号Ｓ３３は、
複製制御部２５に供給される。

【０１２６】複製制御部２５は、前述した第１の実施の
形態の記録装置２０の複製制御部２５と同様に、複製防
止制御信号Ｓ３３に応じて、映像信号Ｓ３２の記録媒体
２００への書き込みを制御するための制御信号Ｓ３４を
生成し、これを書き込み部２６に供給する。

【０１２７】書き込み部２６は、複製防止制御信号Ｓ３
３に応じて生成された制御信号Ｓ３４が、書き込みを許
可することを示す信号であるときには、映像信号Ｓ３２
を記録媒体２００に書き込み、制御信号Ｓ３４が、書き
込みを禁止することを示す信号であるときには、映像信
号Ｓ３２を記録媒体２００に書き込まない。

【０１２８】このように、この第２の実施の形態の記録
装置４０は、出力装置３０からの映像信号に対して、ス
ペクトラム拡散に用いたＰＮ符号列と同じタイミング毎
に、同じ周波数、同じ符号パターンの逆拡散用のＰＮ符
号列を生成し、これを用いて逆スペクトラム拡散を行
う。これにより、出力装置３０において１ＭＨｚより低
い周波数帯域の信号として映像信号に重畳されたＳＳ複
製防止制御信号を取り出すことができる。

【０１２９】この場合、出力装置３０、記録装置４０に
おいては、垂直同期信号を基準信号として、垂直同期信
号に同期したクロック信号を生成することで、出力装置
３０、記録装置４０の双方において、垂直同期信号に対
して同じ同じ周波数のクロック信号を生成することがで
きる。

【０１３０】［第３の実施の形態］次に、この発明によ
る映像信号出力装置と映像信号記録装置とからなる映像
信号複製制御システムの第３の実施の形態について説明
する。

【０１３１】前述した第１の実施の形態の出力装置１
０、記録装置２０は、ＳＳ複製防止制御信号を有効画面
区間に重畳することで、ＴＢＣ（タイムベースコレク
タ）回路が用いられるなどして、映像同期信号が付け替
えられた場合にも、ＳＳ複製防止制御信号の消滅や劣化
を起こさせないようにした。

【０１３２】また、前述した第２の実施の形態の出力装
置３０、記録装置４０は、ＳＳ複製防止制御信号を映像
信号帯域中の定められた周波数帯域、例えば、１ＭＨｚ
より低い周波数帯域の信号として映像信号に重畳するこ
とで、映像信号中の高周波成分を除去するノイズキャン
セラーが用いられた場合にも、ＳＳ複製防止制御信号の
消滅や劣化を起こさせないようにした。

【０１３３】この第３の実施の形態の出力装置、記録装
置は、これらの両方に対応することができるものであ
り、映像同期信号の付け替え、および、ノイズキャンセ
ラー等による映像信号中の高周波成分の除去に対して
も、映像信号に重畳されたＳＳ複製防止制御信号を消滅
させたり、劣化させることがないようにされたものであ
る。

【０１３４】図１２は、この第３の実施の形態の出力装
置５０を説明するためのブロック図であり、図１３は、
この第３の実施の形態の出力装置６０を説明するための
ブロック図である。

【０１３５】図１２に示すように、この第３の実施の形
態の出力装置５０は、読み出し部１１、復号化部１２、
複製防止制御信号抽出部１３、同期分離部１４、ＳＳ複
製防止制御信号生成部１６、加算部１７、タイミング生
成部５５、Ｄ／Ａ変換回路１９１、１９２を備えいてい
る。タイミング生成部５５以外の各部は、前述した第１
の実施の形態の出力装置１０の対応する各部と同様に構
成されたものである。

【０１３６】この第３の実施の形態において、タイミン
グ生成部５５は、ＳＳ複製防止制御信号を重畳する重畳
区間を設定する重畳位置指定信号と、ＳＳ複製防止制御
信号の周波数帯域を決める基準クロック信号とを生成す
る。

【０１３７】図１４は、この第３の実施の形態の出力装
置５０のタイミング生成部５５を説明するためのブロッ
ク図である。このタイミング生成部５５は、重畳位置指
定信号生成部５５１、ＰＬＬ回路５５２、タイミング信
号生成部５５３とを備えている。重畳位置指定信号生成
部５５１、ＰＬＬ回路５５２、タイミング信号生成部５
５３には、同期分離部１４により映像信号から分離され
た垂直同期信号Ｖ、水平同期信号Ｈが入力される。

【０１３８】重畳位置指定信号生成部５５１は、前述し
た第１の実施の形態の重畳位置設定部１５の重畳位置指
定信号生成部１５１と同様に、垂直同期信号Ｖ、水平同
期信号Ｈとに基づいて、スペクトラム拡散されて映像信
号に重畳される複製防止制御信号の重畳位置を指定する
重畳位置指定信号ＴＰを生成する。

【０１３９】この第３の実施の形態において、重畳位置
指定信号生成部５５１は、前述した第１の実施の形態の
出力装置１０の重畳位置指定信号生成部１５１と同様
に、垂直帰線消去期間ＶＢＬと水平帰線消去期間ＨＢＬ
とを除く、有効画面区間をスペクトラム拡散された複製
防止制御信号の重畳区間とする重畳位置指定信号ＴＰを
生成する。すなわち、この第３の実施の形態において、
重畳位置指定信号ＴＰは、図３Ｂに示した重畳位置指定
信号Ｓ４と同じ信号である。

【０１４０】そして、この第３の実施の形態において出
力装置５０は、図３に示したように、垂直同期信号Ｖの
前縁を基準として、１垂直区間毎に繰り返すＰＮ符号列
によってスペクトラム拡散した複製防止制御信号（図３
Ｃ）を、重畳位置指定信号ＴＰに基づいて、有効画面区
間である、重畳位置指定信号ＴＰのハイレベル区間に重
畳するようにする。

【０１４１】ＰＬＬ回路５５２は、この第３の実施の形
態においては、垂直同期信号Ｖに同期したクロック信号
ＣＬＫを生成する。そして、ＰＬＬ回路５５２は、前述
した第２の実施の形態のクロック生成部３５のＰＬＬ回
路３５１と同様に、クロック信号ＣＬＫを、１ＭＨｚ以
上の周波数の信号をノイズとして除去してしまうノイズ
キャンセラーによっては除去されない、５００ｋＨｚの
信号として生成する。このＰＬＬ回路５５２により生成
されたクロック信号ＣＬＫは、スペクトラム拡散に用い
るＰＮ符号列の生成に用いられものであり、このクロッ
ク信号ＣＬＫにより、ＰＮ符号列の周波数が決まる。

【０１４２】タイミング信号生成部５５３は、この出力
装置５０において用いられる各種のタイミング信号を生
成し出力する。例えば、ＳＳ複製防止制御信号生成部１
６に供給するリセット信号ＲＥなどが、このタイミング
信号生成部３５２において形成される。

【０１４３】このように、タイミング生成部５５におい
て生成された重畳位置指定信号ＴＰ、クロック信号ＣＬ
Ｋ、リセット信号ＲＥは、ＳＳ複製防止制御信号生成部
５６に供給される。

【０１４４】ＳＳ複製防止制御信号生成部１６は、図４
を用いて前述した、第１の実施の形態の出力装置１０の
ＳＳ複製防止制御信号生成部１６と同様に構成されたも
のである。

【０１４５】そして、この第３の実施の形態において、
ＳＳ複製防止制御信号生成部１６のＰＮ符号列生成部１
６２は、タイミング生成部５５からのリセット信号ＲＥ
と、クロック信号ＣＬＫに基づいて、１垂直区間毎に繰
り返すＰＮ符号列を１ＭＨｚより低い周波数の信号とし
て生成する。前述したように、ＰＮ符号列の生成に用い
られるクロック信号ＣＬＫが、ＰＬＬ回路５５２により
５００ｋＨｚとされているため、このクロック信号ＣＬ
Ｋが用いられて生成されるＰＮ符号列周波数帯域は、５
００ｋＨｚより低くなる。

【０１４６】そして、ＰＮ符号列生成部１６２により生
成されたＰＮ符号列が用いられて、複製防止制御信号列
生成部１６１からの複製防止制御信号列がスペクトラム
拡散されて、出力制御部１６４に供給される。そして、
出力制御部１６４は、タイミング生成部５５からの重畳
位置指定信号ＴＰに応じて、映像信号の有効画面区間に
対応してＳＳ複製防止制御信号ＳＦ２が出力され、Ｄ／
Ａ変換回路１９２を介して加算部１７に供給される。

【０１４７】これにより、５００ｋＨｚより低い周波数
の信号とされたＳＳ複製防止制御信号ＳＦ２が、アナロ
グ映像信号Ｓ２Ａの有効画面区間に重畳されたアナログ
映像信号Ｓ８Ａが形成されて出力される。

【０１４８】この場合には、前述したように映像同期信
号の付け替えや、映像信号中の高周波成分の除去が行わ
れても、映像信号に重畳されたＳＳ複製防止制御信号が
消去されたり、劣化することなく、確実に記録装置に提
供することができる。

【０１４９】次に、前述した出力装置５０からの映像信
号の供給を受ける記録装置６０につて説明する。図１３
は、この第２の実施の形態の記録装置６０を説明するた
めのブロック図である。

【０１５０】この第３の実施の形態の記録装置６０は、
図１３に示すように、符号化部２１、同期分離部２２、
ＳＳ複製防止制御信号検出部２４、複製制御部２５、書
き込み部２６、タイミング生成部６３、Ａ／Ｄ変換回路
２９１を備えている。タイミング信号生成部６３以外の
各部は、図７に示した第１の実施の形態の記録装置２０
の対応する各部と同様に構成されたものである。

【０１５１】この第３の実施の形態においてタイミング
生成部６３は、図１４を用いて前述した出力装置５０の
タイミング生成部５５と同様に構成されたものである。
このため、ここでは、タイミング生成部６３は、図１４
に示したタイミング生成部５５と同じ構成を有するもの
として説明する。

【０１５２】タイミング生成部６３の重畳位置指定信号
生成部５５１、ＰＬＬ回路５５２、タイミング信号生成
部５５３には、同期分離部１４からの垂直同期信号Ｖ、
水平同期信号Ｈとが供給される。

【０１５３】そして、重畳位置指定信号生成部５５１に
おいては、垂直同期信号Ｖ、水平同期信号Ｈとに基づい
て、図３Ｂに示したように、垂直帰線消去区間ＶＢＬ、
水平帰線消去区間ＨＢＬを除き、映像信号の有効画面区
間においてハイレベルとなる重畳位置指定信号ＴＰを形
成する。

【０１５４】ＰＬＬ回路５５２は、垂直同期信号に同期
するクロック信号であって、出力装置５０において用い
られたクロック信号ＣＬＫと同じ周波数のクロック信号
ＣＬＫ１を生成する。すなわち、ＰＬＬ回路５５２は、
５００ｋＨｚのクロック信号ＣＬＫを生成する。ここ
で、生成されたクロック信号ＣＬＫは、逆スペクトラム
拡散を行うＳＳ複製防止制御信号検出部２４に供給され
て、逆拡散用のＰＮ符号列の生成に用いられる。

【０１５５】また、タイミング信号生成部５５３は、こ
の記録装置６０において用いられる各種のタイミング信
号を生成し出力する。例えば、逆スペクトラム拡散を行
うＳＳ複製防止制御信号検出部２４において、逆拡散用
のＰＮ符号列の開始タイミングを提供するリセット信号
ＲＥなどが、このタイミング信号生成部５５３において
形成される。

【０１５６】このように、タイミング生成部６３におい
て生成された重畳位置指定信号ＴＰ、クロック信号ＣＬ
Ｋ、リセット信号ＲＥは、ＳＳ複製防止制御信号検出部
２４に供給される。

【０１５７】ＳＳ複製防止制御信号検出部２４は、リセ
ット信号ＲＥ、クロック信号ＣＬＫとに基づいて、逆拡
散用のＰＮ符号列を生成する。リセット信号ＲＥ、クロ
ック信号ＣＬＫを用いることで、映像信号に対して、出
力装置５０において複製防止制御信号のスペクトラム拡
散に用いられたＰＮ符号列と同じタイミング毎に、同じ
周波数の逆拡散用のＰＮ符号列を生成することができ
る。

【０１５８】すなわち、ＳＳ複製防止制御信号検出部２
４は、１垂直区間毎に繰り返すＰＮ符号列であって、５
００ｋＨｚの周波数の信号として逆拡散用のＰＮ符号列
を生成する。また、ここで生成されたＰＮ符号列は、出
力装置５０において用いられたＰＮ符号列と同じ符号パ
ターンを有するものである。

【０１５９】そして、ＳＳ複製防止制御信号検出部２４
は、重畳位置指定信号ＴＰに基づいて、ＳＳ複製防止制
御信号が重畳されている有効画面区間の映像信号に対
し、スペクトラム拡散時に用いられたＰＮ符号列と同じ
周波数、同じ符号パターンの逆拡散用のＰＮ符号列を掛
け合わせることにより、逆スペクトラム拡散を行って、
映像信号に重畳されている複製防止制御信号を抽出す
る。抽出した複製防止制御信号Ｓ６３は、複製制御部２
５に供給される。

【０１６０】複製制御部２５は、複製防止制御信号Ｓ６
３に基づいて、書き込み部２６を制御するための制御信
号Ｓ６４を生成する。書き込み部２６は、書き込み制御
信号Ｓ６４が書き込みを許可するものである場合に、映
像信号Ｓ６２の記録媒体２００への書き込みを行ない、
書き込み制御信号Ｓ６４が書き込みを禁止するものであ
る場合には、映像信号Ｓ６２を記録媒体２００に書き込
まないようにする。

【０１６１】このように、この記録装置６０において
は、出力装置５０からの映像信号の供給を受けて、映像
信号の有効画面区間に、低い周波数帯域の信号として重
畳されているＳＳ複製防止制御信号を取り出し、供給さ
れた映像信号の複製防止制御に用いることができる。

【０１６２】また、前述したように、出力装置５０、記
録装置６０においては、映像同期信号を基準信号として
用いて、ＳＳ複製防止制御信号の重畳区間、クロック信
号の周波数を決めるため、出力装置５０、記録装置６０
の双方において、映像同期信号に対応して、同じ重畳区
間を指定することができるとともに、同じ周波数のクロ
ック信号を確実に生成することができる。

【０１６３】なお、前述の第１、第２、第３の実施の形
態において、出力装置１０、３０、５０、記録装置２
０、４０、６０においては、垂直同期信号を基準信号と
して用いて、１垂直区間毎に繰り返すＰＮ符号列を生成
するようにしたが、これに限るものではない。例えば、
垂直同期信号を基準信号として用いた場合であっても、
２垂直区間毎、３垂直区間毎のように複数垂直区間毎に
繰り返すＰＮ符号列を用いるようにすることもできる。
また、１垂直区間を２分割、３分割のように複数に分割
し、１／２垂直区間毎、１／３垂直区間毎に繰り返すＰ
Ｎ符号列を用いるようにすることもできる。

【０１６４】この場合には、記録装置２０、４０、６０
においても、出力装置１０、３０、５０に対応し、垂直
同期信号を基準信号として用い、２垂直区間毎、３垂直
区間毎に繰り返すＰＮ符号列を用いるようにすればよ
い。また、出力装置１０、３０、６０において、１／２
垂直区間毎、１／３垂直区間毎に繰り返すＰＮ符号列を
用いるようにした場合には、記録装置２０、４０、６０
においても、出力装置に対応し、１／２垂直区間毎、１
／３垂直区間毎に繰り返すＰＮ符号列を用いるようにす
ればよい。

【０１６５】また、前述の第１、第２、第３の実施の形
態においては、垂直同期信号を基準信号として用いるよ
うにしたが、垂直同期信号に限るものではなく、水平同
期信号を用いるようにしてもよい。この場合において
も、前述した垂直同期信号の場合と同様に、１水平区間
毎に繰り返すＰＮ符号列を用いるようにしてもよいし、
２水平区間毎、３水平区間毎のように、複数水平区間毎
に繰り返すＰＮ符号列を用いるようにしてもよい。ま
た、１水平区間を複数に分割し、１／２水平区間毎、１
／３水平区間毎に繰り返すＰＮ符号列を用いるようにし
てもよい。

【０１６６】また、前述した第１、第３のの実施の形態
においては、図３に示したように、映像信号の有効画面
区間にＳＳ複製防止制御信号を重畳するようにしたが、
有効画面領域のすべてにＳＳ複製防止制御信号を重畳す
るようにしなくてもよい。例えば、映像信号の１垂直区
間（１フィールド）中の予め決められた範囲の水平区間
の有効画面区間にＳＳ複製防止制御信号を重畳するよう
にしてもよい。

【０１６７】例えば、各フィールドの５０番目の水平区
間から１００番目の水平区間の有効画面区間にＳＳ複製
防止制御信号を重畳するなどのように、ＳＳ複製防止制
御信号を重畳する範囲を定め、この範囲の有効画面区間
にＳＳ複製防止制御信号を重畳してもよい。この場合に
おいても、垂直同期信号、水平同期信号に基づいて、Ｓ
Ｓ複製防止制御信号を重畳する重畳区間を設定すること
ができる。

【０１６８】また、ＳＳ複製防止制御信号の重畳区間
を、例えば、水平同期信号の前縁から数クロック分後か
ら、数１０クロック分というように、映像同期信号に基
づいて細かく設定することもできる。

【０１６９】また、ＳＳ複製防止制御信号の重畳区間を
１垂直区間おき、２垂直区間おきのように複数垂直区間
おきとなるように制御することもできるし、１水平区間
おき、２垂直区間おきのように複数水平区間おきに重畳
するようにすることもできる。

【０１７０】すなわち、この場合には、映像同期信号を
基準信号として生成される重畳位置指定信号を、図１５
に示すように、１水平区間おきの有効画面区間にスペク
トラム拡散された複製防止制御信号を重畳するようにす
る重畳位置指定信号（図１５Ｂ）や、２水平区間おきの
有効画面区間にスペクトラム拡散された複製防止制御信
号を重畳するようにする重畳位置指定信号（図１５Ｃ）
を生成すればよい。

【０１７１】もちろん、１垂直区間おきであって１水平
区間おきにＳＳ複製防止制御信号を重畳するようにする
こともできる。

【０１７２】また、前述した第１、第３の実施の形態に
おいては、１垂直区間毎に繰り返すＰＮ符号を用いてス
ペクトラム拡散した複製防止制御信号を、有効画面区間
に重畳するようにしたが、これに限るものではない。

【０１７３】例えば、前述した重畳位置指定信号を基準
信号として用いて、例えば、重畳位置指定信号の立上が
りのタイミング毎に、ＰＮ符号列を生成するようにし、
このＰＮ符号列を用いて複製防止制御信号をスペクトラ
ム拡散することにより、スペクトラム拡散された複製防
止制御信号を映像信号の有効画面区間に重畳するように
してもよい。

【０１７４】この場合には、複製防止制御信号が重畳さ
れた映像信号の受信側においても、映像同期信号に基づ
いて生成される重畳位置指定信号に基づいて、逆拡散用
のＰＮ符号を生成し、逆スペクトラム拡散を行うように
すればよい。

【０１７５】また、前述した第２、第３のの実施の形態
においては、１ＭＨｚ以上の高周波信号を除去するノイ
ズキャンセラーを想定し、スペクトラム拡散された複製
防止制御信号であるＳＳ複製防止制御信号を１ＭＨｚ以
下の周波数帯域の信号とするようにしたが、ＳＳ複製防
止制御信号の消滅や劣化を確実に防止するためには、映
像信号に重畳するＳＳ複製防止制御信号を、上述のよう
に５００ｋＨｚ以下の周波数帯域の信号にすることが好
ましい。

【０１７６】また、ＳＳ複製防止制御信号の周波数帯域
を、映像信号の周波数帯域中であって、例えば、１００
ｋＨｚ〜５００ｋＨｚまでというように範囲を設定し、
この範囲中の周波数となるように出力装置３０、５０、
記録装置４０、６０において生成するクロック信号の周
波数を定めるようにしてもよい。

【０１７７】また、前述の第１、第２、第３の実施の形
態においては、出力装置から記録装置にはアナログの映
像信号が供給されるアナログ接続の場合として説明した
が、デジタル接続の場合にもこの発明を適用してもよ
い。

【０１７８】すなわち、スペクトラム拡散された複製防
止制御信号は、アナログ映像信号に重畳することもでき
るし、デジタル映像信号に重畳することもできる。

【０１７９】また、記録装置２０、４０、６０において
は、ＳＳ複製防止制御信号検出部に供給する映像信号に
対し、予めフィルタリングを行って、スペクトラム拡散
された複製防止制御信号が重畳されている低レベル部分
の映像信号を取り出し、これをＳＳ複製防止制御信号検
出部に供給するようにしてもよい。

【０１８０】また、前述の第１、第２、第３の実施の形
態においては、出力装置、記録装置は、ともにＤＶＤ装
置として説明したが、これに限るものではなく、ＶＴＲ
や、デジタルＶＴＲ、ビデオディスクやビデオＣＤの出
力装置、記録装置にこの発明を適用することも可能であ
る。すなわち、アナログＶＴＲなどのアナログ機器およ
びＤＶＤ装置などのデジタル機器のいずれにもこの発明
を適用することができる。

【０１８１】また、前述の実施の形態においては、記録
媒体１００に記録されている映像信号に付加されている
複製防止制御信号を抽出して、これをＰＮ符号を用い
て、スペクトラム拡散し、記録装置２０や記録装置３０
に供給する映像信号に重畳するようにしたが、スペクト
ラム拡散された複製防止制御信号が予め重畳された映像
信号が記録された記録媒体を用いるようにしてもよい。

【０１８２】すなわち、記録媒体に記録する映像信号に
対し、ノイズキャンセラーなどによっては除去されない
位に低い周波数のＰＮ符号を用いて複製防止制御信号を
スペクトラム拡散し、スペクトラム拡散された複製防止
制御信号を映像信号の有効画面区間に重畳する。このよ
うにスペクトラム拡散された複製防止制御信号が有効画
面区間ないに重畳された映像信号が記録された記録媒体
を作成する。

【０１８３】この場合においても、重畳区間の指定およ
びＰＮ符号列の生成は、映像同期信号に基づいて行うこ
とで、記録装置側においてのスペクトラム拡散された複
製防止制御信号の取り出し時においても、映像同期信号
に基づいて、複製防止制御信号が重畳されている映像信
号中の重畳区間を正確に指定することができるととも
に、複製防止制御信号をスペクトラム拡散しているＰＮ
符号列と同じＰＮ符号列を生成することができる。

【０１８４】このように、スペクトラム拡散された複製
防止制御信号が予め重畳された映像信号が記録された記
録媒体の場合には、複製防止制御信号の取り出し、ＰＮ
符号の生成、スペクトラム拡散、スペクトラム拡散され
た複製防止制御信号の映像信号への重畳などの処理を出
力装置において行う必要はない。

【０１８５】このように記録媒体に記録された映像信号
にスペクトラム拡散された複製防止制御信号が予め重畳
されている場合には、記録装置側に逆スペクトラム拡散
して複製防止制御信号を取り出す機能があれば、映像信
号に予め重畳されている複製防止制御信号を取り出して
有効に複製制御を行うことができる。

【０１８６】また、出力装置に複製防止制御信号の発生
部を設け、出力装置において発生させた複製防止制御信
号を、ＰＮ符号列を用いてスペクトラム拡散し、映像信
号に重畳して出力するようにしてもよい。

【０１８７】この場合には、記録媒体にもともと複製防
止制御信号が記録されていない場合、あるいは、スペク
トラム拡散された複製防止制御信号が重畳されていない
場合にも、出力装置において生成され、映像信号に重畳
される複製防止制御信号を用いて、記録装置側において
複製制御を行うことができる。

【０１８８】また、前述した実施の形態においては、複
製防止制御装置として、ＤＶＤ装置としての出力装置、
記録装置の場合として説明いたが、これに限るものでは
ない。例えば、この発明を放送局側のテレビジョン信号
の出力装置に適用し、送信するテレビジョン信号にスペ
クトラム拡散した複製防止制御信号を重畳して送信する
場合にも、この発明を適用することができる。そして、
受信側においては、逆スペクトラム拡散を行って、映像
信号に重畳されている複製防止制御信号列を取り出し、
この複製防止制御信号に基づいて映像信号の複製防止制
御を行うようにすることができる。

【０１８９】もちろん、ケーブルテレビのように、ケー
ブルを介して映像信号を送受する場合の映像の出力装
置、受信装置にもこの発明を適用することができる。

【０１９０】また、前述の第１、第２、第３の実施の形
態においては、付加情報として映像信号の複製防止制御
信号を重畳するようにしたが、映像信号に重畳する付加
情報は複製防止制御信号に限るものではない。

【０１９１】例えば、映像信号にその映像信号により再
生される映像の著作権者を識別することができる著作権
情報をスペクトラム拡散して重畳するようにしてもよ
い。この場合には、映像信号に重畳された著作権情報を
逆スペクトラム拡散することにより取り出して、著作権
者等を確認することができるため、著作権侵害の防止に
役立つとともに、自己が著作権を有する映像が無断で使
用された場合などにおいては、著作権侵害であることを
容易に示すことができる。

【０１９２】そして、前述したように、映像同期信号の
付け替えや映像信号中の高周波成分を除去するようにし
た場合にも、著作権情報が除去されたり、劣化すること
がないので、確実に取り出して使用することができる。

【０１９３】

【発明の効果】以上説明したように、この発明による映
像信号伝送方法、重畳情報抽出方法、映像信号出力装
置、映像信号受信装置、映像記録媒体によれば、スペク
トラム拡散されて映像信号に重畳された付加情報は、映
像同期信号の付け替え、映像信号中の高周波成分の除去
が行われた場合にも、除去されたり、劣化することがな
い。

【０１９４】また、映像同期信号を基準信号として用い
て、重畳区間の指定、拡散符号の生成を行うため、映像
信号の出力側と受信側において映像同期信号に対して、
重畳区間を正確に指定することができるとともに、スペ
クトラム拡散に用いた拡散符号と逆スペクトラム拡散に
用いる拡散符号とを、映像信号に対し、同じタイミン
グ、同じ周波数で発生させることができる。これによ
り、逆スペクトラム拡散を迅速かつ正確に行って、映像
信号に重畳された付加情報を取り出すことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明による映像信号出力装置の一実施の形
態を説明するためのブロック図である。

【図２】図１に示した映像信号出力装置の挿入位置設定
部の一例を説明するためのブロック図である。

【図３】図１に示した映像信号出力装置において生成さ
れる重畳位置指定信号の一例を説明するための図であ
る。

【図４】図１に示した映像信号出力装置のＳＳ複製防止
制御信号生成部の一例を説明するための図である。

【図５】図１に示した映像信号出力装置のＳＳ複製防止
制御信号生成部で用いられるＰＮ符号発生器の一例を説
明するための図である。

【図６】ＳＳ複製防止制御信号と情報信号の関係をスペ
クトルで示した図である。

【図７】この発明による映像信号受信装置が適用された
映像信号記録装置の一実施の形態を説明するためのブロ
ック図である。

【図８】この発明による映像信号出力装置の一実施の形
態の他の例を説明するためのブロック図である。

【図９】この発明による映像信号受信装置が適用された
映像信号記録装置の一実施の形態の他の例を説明するた
めのブロック図である。

【図１０】図８に示した映像信号出力装置のクロック生
成部の一例を説明するためのブロック図である。

【図１１】図８に示した映像信号出力装置のＳＳ複製防
止制御信号生成部の一例を説明するための図である。

【図１２】この発明による映像信号出力装置の一実施の
形態の他の例を説明するためのブロック図である。

【図１３】この発明による映像信号受信装置が適用され
た映像信号記録装置の一実施の形態の他の例を説明する
ためのブロック図である。

【図１４】図８に示した映像信号出力装置のタイミング
生成部の一例を説明するためのブロック図である。

【図１５】重畳位置指定信号の例を説明するための図で
ある。

【図１６】複製防止制御システムの従来の構成を説明す
るためのブロック図である。

【符号の説明】

１０…映像信号出力装置、１１…読み出し部、１２…復
号化部、１３…複製防止制御信号抽出部、１４…同期分
離部、１５…重畳位置設定部、１６…ＳＳ複製防止制御
信号生成部、１７…加算部、２０…映像信号記録装置、
２１…符号化部、２２…同期分離部、２３…重畳位置設
定部、２４…ＳＳ複製防止制御信号検出部、２５…複製
制御部、２６…書き込み部、３０…映像信号出力装置、
３５…クロック生成部、３６…ＳＳ複製防止制御信号生
成部、４０…映像信号記録装置、４３…クロック生成
部、４４…ＳＳ複製防止制御信号検出部、５０…映像信
号出力装置、５５…タイミング生成部、６０…映像信号
記録装置、６３…タイミング生成部、１９１、１９２…
Ｄ／Ａ変換回路、２９１…Ａ／Ｄ変換回路、１００…再
生側記録媒体、２００…記録側記録媒体

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】スペクトラム拡散した付加情報を映像信号
に重畳して伝送する映像信号伝送方法であって、映像同期信号に基づいて定められる映像信号区間であっ
て、不連続である区間に、前記スペクトラム拡散した付
加情報を重畳することを特徴とする映像信号伝送方法。
【請求項２】前記スペクトラム拡散した付加情報が重畳
される重畳区間を、有効画面領域内に設定することを特
徴とする請求項１に記載の映像信号伝送方法。
【請求項３】前記付加情報は、映像同期信号に同期して
生成する拡散符号によりスペクトラム拡散することを特
徴とする請求項１または請求項２に記載の映像信号伝送
方法。
【請求項４】スペクトラム拡散した付加情報を映像信号
に重畳して伝送する映像信号伝送方法であって、予め定められた周波数帯域以下の周波数帯域の信号とな
るように、前記付加情報をスペクトラム拡散することを
特徴とする映像信号伝送方法。
【請求項５】予め定められた周波数帯域以下の周波数帯
域は、映像信号雑音除去回路により除去されない周波数
帯域であることを特徴とする請求項４に記載の映像信号
伝送方法。
【請求項６】映像同期信号に基づいて定められる映像信
号区間であって、不連続である区間に、前記スペクトラ
ム拡散した付加情報を重畳することを特徴とする請求項
４に記載の映像信号伝送方法。
【請求項７】前記スペクトラム拡散した付加情報が重畳
される重畳区間を、有効画面領域内に設定することを特
徴とする請求項６に記載の映像信号伝送方法。
【請求項８】前記付加情報は、映像同期信号に同期して
生成する拡散符号によりスペクトラム拡散することを特
徴とする請求項４、請求項５、請求項６または請求項７
に記載の映像信号伝送方法。
【請求項９】スペクトラム拡散された付加情報が、映像
同期信号に基づいて定められる映像信号区間であって、
不連続である区間に重畳されている映像信号から、前記
付加情報を抽出する重畳情報抽出方法であって、前記映像同期信号に基づいて、前記スペクトラム拡散さ
れた前記付加情報が重畳されている重畳区間を特定し、前記付加情報をスペクトラム拡散している拡散符号と同
じ拡散符号である逆拡散用の拡散符号を生成し、前記重畳区間に重畳されている前記付加情報に対して、
前記逆拡散用の拡散符号を用いて逆スペクトラム拡散を
行って、前記映像信号に重畳されている前記付加情報を
抽出することを特徴とする重畳情報抽出方法。
【請求項１０】スペクトラム拡散された付加情報が、映
像信号帯域中の定められた周波数帯域以下の周波数帯域
の信号として重畳されている映像信号から前記付加情報
を抽出する重畳情報抽出方法であって、前記付加情報をスペクトラム拡散している拡散符号と同
じ周波数で、かつ、同じ符号パターンの拡散符号である
逆拡散用の拡散符号を生成し、前記逆拡散用の拡散符号を用いて、逆スペクトラム拡散
を行って、前記映像信号に重畳されている前記付加情報
を抽出することを特徴とする重畳情報抽出方法。
【請求項１１】スペクトラム拡散された付加情報が、映
像同期信号に基づいて定められる映像信号区間であっ
て、不連続である区間に、予め定められた周波数帯域以
下の周波数帯域の信号として重畳されている映像信号か
ら前記付加情報を抽出する重畳情報抽出方法であって、映像同期信号に基づいて、前記スペクトラム拡散された
付加情報が重畳されている重畳区間を特定し、前記付加情報をスペクトラム拡散している拡散符号と同
じ周波数で、かつ、同じ符号パターンを有する逆拡散用
の拡散符号を生成し、前記逆拡散用の拡散符号を用いて逆スペクトラム拡散を
行うことにより、前記映像信号に重畳されている付加情
報を抽出することを特徴とする重畳情報抽出方法。
【請求項１２】前記逆拡散用の拡散符号は、映像同期信
号に同期して生成することを特徴とする請求項９、請求
項１０または請求項１１に記載の重畳情報抽出方法。
【請求項１３】映像同期信号に基づいて定められる映像
信号区間であって、付加情報を重畳する不連続となる重
畳区間を設定する重畳区間設定手段と、前記付加情報をスペクトラム拡散するとともに、前記重
畳区間設定手段により設定された不連続となる前記重畳
区間に重畳するスペクトラム拡散された付加情報である
スペクトラム拡散信号を出力するスペクトラム拡散手段
と、前記スペクトラム拡散手段から出力された前記スペクト
ラム拡散信号を映像信号に重畳する重畳手段とを備えた
ことを特徴とする映像信号出力装置。
【請求項１４】前記重畳区間設定手段は、前記重畳区間
を有効画面領域内に設定することを特徴とする請求項１
３に記載の映像信号出力装置。
【請求項１５】前記スペクトラム拡散手段は、映像同期
信号に同期して生成される拡散符号により、前記付加情
報をスペクトラム拡散することを特徴とする請求項１３
または請求項１４に記載の映像信号出力装置。
【請求項１６】予め定められた周波数帯域以下の周波数
帯域の信号となるように、前記付加情報をスペクトラム
拡散するスペクトラム拡散手段と、前記スペクトラム拡散手段により前記付加情報をスペク
トラム拡散することにより生成されたスペクトラム拡散
信号を映像信号に重畳する重畳手段とを備えたことを特
徴とする映像信号出力装置。
【請求項１７】前記スペクトラム拡散手段は、前記スペ
クトラム拡散信号の周波数帯域を、映像信号雑音除去回
路により除去されない周波数帯域の信号にすることを特
徴とする請求項１６に記載の映像信号出力装置。
【請求項１８】映像同期信号に基づいて定められる映像
信号区間であって、付加情報を重畳する不連続となる重
畳区間を設定する重畳区間設定手段と、前記スペクトラム拡散手段は、前記重畳区間設定手段に
より設定された不連続となる前記重畳区間に重畳するス
ペクトラム拡散された付加情報であるスペクトラム拡散
信号を出力することを特徴とする請求項１６に記載の映
像信号出力装置。
【請求項１９】前記重畳区間設定手段は、前記重畳区間
を、有効画面領域内に設定することを特徴とする請求項
１８に記載の映像信号出力装置。
【請求項２０】前記スペクトラム拡散手段は、映像同期
信号に同期して生成される拡散符号を用いて、前記付加
情報をスペクトラム拡散することを特徴とする請求項１
６、請求項１７、請求項１８または請求項１９に記載の
映像信号出力装置。
【請求項２１】スペクトラム拡散された付加情報が、映
像同期信号に基づいて定められる映像信号区間であっ
て、不連続である区間に重畳されている映像信号を受信
する映像信号受信装置であって、前記映像同期信号に基づいて、前記スペクトラム拡散さ
れた前記付加情報が重畳されている重畳区間を特定する
重畳区間特定手段と、前記付加情報をスペクトラム拡散している拡散符号と同
じ拡散符号である逆拡散用の拡散符号を生成する拡散符
号生成手段と、前記重畳区間に重畳されている前記付加情報に対して、
前記逆拡散用の拡散符号を用いて逆スペクトラム拡散を
行って、前記映像信号に重畳されている前記付加情報を
抽出する逆スペクトラム拡散手段とを備えたことを特徴
とする映像信号受信装置。
【請求項２２】スペクトラム拡散された付加情報が、予
め定められた周波数帯域以下の周波数帯域の信号として
重畳されている映像信号を受信する映像信号受信装置で
あって、前記付加情報をスペクトラム拡散している拡散符号と同
じ周波数で、かつ、同じ符号パターンの拡散符号である
逆拡散用の拡散符号を生成する拡散符号生成手段と、前記逆拡散用の拡散符号を用いて、逆スペクトラム拡散
を行って、前記映像信号に重畳されている前記付加情報
を抽出する逆スペクトラム拡散手段とを備えたことを特
徴とする映像信号受信装置。
【請求項２３】スペクトラム拡散された付加情報が、映
像同期信号に基づいて定められる映像信号区間であっ
て、不連続である区間に、予め定められた周波数帯域以
下の周波数帯域の信号として重畳されている映像信号を
受信する映像信号受信装置であって、映像同期信号に基づいて、前記スペクトラム拡散された
付加情報が重畳されている重畳区間を特定する重畳区間
特定手段と、前記付加情報をスペクトラム拡散している拡散符号と同
じ周波数で、かつ、同じ符号パターンを有する逆拡散用
の拡散符号を生成する拡散符号生成手段と、前記重畳区間に重畳されている前記付加情報に対して、
前記逆拡散用の拡散符号を用いて逆スペクトラム拡散を
行うことにより、前記映像信号に重畳されている付加情
報を抽出する逆スペクトラム拡散手段とを備えることを
特徴とする映像信号受信装置。
【請求項２４】前記拡散符号生成手段は、映像同期信号
に同期して前記逆拡散用の拡散符号を生成することを特
徴とする請求項２１、請求項２２または請求項２３に記
載の映像信号受信装置。
【請求項２５】前記付加情報は、前記付加情報が重畳さ
れた映像信号についての複製防止制御を行うための複製
防止制御情報であって、前記逆スペクトラム拡散手段により抽出された前記付加
情報に応じて、受信した前記映像信号の複製防止制御を
行う複製制御手段を備えたことを特徴とする請求項２
１、請求項２２、請求項２３または請求項２４に記載の
映像信号受信装置。
【請求項２６】スペクトラム拡散した付加情報を映像信
号に重畳して出力する映像信号出力装置と、前記映像信
号出力装置から出力された前記映像信号を受信する映像
信号受信装置とからなる映像信号送受信システムであっ
て、前記映像信号出力装置は、映像同期信号に基づいて定められる映像信号区間であっ
て、付加情報を重畳する不連続となる重畳区間を設定す
る重畳区間設定手段と、前記付加情報をスペクトラム拡散するとともに、前記重
畳区間設定手段により設定された不連続となる前記重畳
区間に重畳するスペクトラム拡散された付加情報である
スペクトラム拡散信号を出力するスペクトラム拡散手段
と、前記スペクトラム拡散手段から出力された前記スペクト
ラム拡散信号を映像信号に重畳する重畳手段とを備え、前記映像信号受信装置は、映像同期信号に基づいて、前記スペクトラム拡散された
前記付加情報が重畳されている前記重畳区間を特定する
重畳区間特定手段と、前記付加情報をスペクトラム拡散している拡散符号と同
じ拡散符号である逆拡散用の拡散符号を生成する拡散符
号生成手段と、前記重畳区間に重畳されている前記付加情報に対して、
前記逆拡散用の拡散符号を用いて逆スペクトラム拡散を
行って、前記映像信号に重畳されている前記付加情報を
抽出する逆スペクトラム拡散手段とを備えたことを特徴
とする映像信号送受信システム。
【請求項２７】スペクトラム拡散した付加情報を映像信
号に重畳して出力する映像信号出力装置と、前記映像信
号出力装置から出力された前記映像信号を受信する映像
信号受信装置とからなる映像信号送受信システムであっ
て、前記映像信号出力装置は、予め定められた周波数帯域以下の周波数帯域の信号とな
るように、前記付加情報をスペクトラム拡散するスペク
トラム拡散手段と、前記スペクトラム拡散手段により前記付加情報をスペク
トラム拡散することにより生成されたスペクトラム拡散
信号を映像信号に重畳する重畳手段とを備え、前記映像信号受信装置は、前記付加情報をスペクトラム拡散している拡散符号と同
じ周波数で、かつ、同じ符号パターンの拡散符号である
逆拡散用の拡散符号を生成する拡散符号生成手段と、前記逆拡散用の拡散符号を用いて、逆スペクトラム拡散
を行って、前記映像信号に重畳されている前記付加情報
を抽出する逆スペクトラム拡散手段とを備えたことを特
徴とする映像信号送受信システム。
【請求項２８】前記映像信号出力装置は、映像同期信号に基づいて定められる映像信号区間であっ
て、付加情報を重畳する不連続となる重畳区間を設定す
る重畳区間設定手段を備え、前記スペクトラム拡散手段は、前記重畳区間設定手段に
より設定された不連続となる前記重畳区間に重畳するス
ペクトラム拡散された付加情報であるスペクトラム拡散
信号を出力するものであり、前記映像信号受信装置は、映像同期信号に基づいて、前記スペクトラム拡散された
付加情報が重畳されている不連続となる前記重畳区間を
特定する重畳区間特定手段を備え、前記逆スペクトラム拡散手段は、特定した前記重畳区間
に重畳されている付加情報に対して、前記逆拡散用の拡
散符号を用いて、逆スペクトラム拡散を行うことを特徴
とする請求項２６または請求項２７に記載の映像信号送
受信システム。
【請求項２９】前記付加情報は、前記付加情報が重畳さ
れた映像信号についての複製防止制御を行うための複製
防止制御情報であって、前記映像信号受信装置は、前記逆スペクトラム拡散手段により抽出された前記付加
情報に応じて、受信した前記映像信号の複製防止制御を
行う複製制御手段を備えたことを特徴とする請求項２
６、請求項２７または請求項２８に記載の映像信号送受
信システム。
【請求項３０】映像同期信号に基づいて定められる映像
信号区間であって、不連続である区間に、スペクトラム
拡散した付加情報が重畳された映像信号を記録した映像
記録媒体。
【請求項３１】前記スペクトラム拡散した付加情報が重
畳される重畳区間は、有効画面領域内である請求項３０
に記載の映像記録媒体。
【請求項３２】前記付加情報は、映像同期信号に同期し
て生成された拡散符号によりスペクトラム拡散されてい
ることを特徴とする請求項３０または請求項３１に記載
の映像記録媒体。
【請求項３３】予め定められた周波数帯域以下の周波数
帯域の信号とされたスペクトラム拡散された付加情報が
重畳された映像信号を記録した映像記録媒体。
【請求項３４】前記映像信号帯域中の定められた周波数
帯域以下の周波数帯域は、映像信号雑音除去回路により
除去されない周波数帯域であることを特徴とする請求項
３３に記載の映像記録媒体。
【請求項３５】映像同期信号に基づいて定められる映像
信号区間であって、不連続である区間に、前記スペクト
ラム拡散した前記付加情報を重畳した映像信号を記録し
た請求項３３に記載の映像記録媒体。
【請求項３６】前記スペクトラム拡散した付加情報が重
畳される重畳区間は、有効画面領域内に設定されている
ことを特徴とする請求項３５に記載の映像記録媒体。
【請求項３７】前記付加情報は、映像同期信号に同期し
て生成する拡散符号によりスペクトラム拡散されている
ことを特徴とする請求項３３、請求項３４、請求項３５
または請求項３６に記載の映像記録媒体。