JP3888401B2 - 情報信号出力装置、情報信号出力方法、情報信号再生装置および情報信号再生方法 - Google Patents

情報信号出力装置、情報信号出力方法、情報信号再生装置および情報信号再生方法 Download PDF

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【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば、付加情報が付加された情報信号を出力する情報信号出力装置、情報信号出力方法、および、付加情報が付加された情報信号を再生して伝送する情報信号再生装置、情報信号再生方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、デジタルVTRやDVD(デジタルビデオディスク)の再生装置、および、これらの装置を用いて再生できるソフトウエアが数多く提供されるようになってきており、家庭においてもデジタル化された映像信号や音声信号を手軽に再生し、画質、音質のよい映像、音声を視聴することができるようになってきている。
【0003】
また、インターネットやCD−ROM(コンパクトディスクROM)などの記録媒体を介してデジタル化された映像信号や音声信号、あるいは、プログラムなどが豊富に提供されるようになってきている。そして、これらインターネットやCD−ROMなどを介して提供されるデジタル化されたソフトウエアをパーソナルコンピュータなどを用いて利用することが広く行われるようになってきている。
【0004】
しかし、一方で、このように豊富に提供されるようになったデジタル化された映像信号などのソフトウエアが無制限に複製されてしまうおそれがあるという問題がある。このため、デジタル化された情報例えば映像信号を扱う場合には、複製防止符号をデジタルデータとしてデジタル映像信号に付加して記録媒体に記録しておくことにより、複製を禁止するなどの直接的な複製防止制御を行うようにしている。
【0005】
また、単に複製の禁止や許可を指示する複製防止符号だけでなく、複製の世代制限符号をデジタル映像信号に付加し、より柔軟な複製制御を行うようにすることも行われている。
【0006】
図12は、デジタル化された情報を扱う場合の複製装置の基本的な構成図であり、デジタル再生装置110で再生されたデジタル情報を、デジタル記録装置120に送り、複製可能なものは複製を実行し、複製不許可のものは複製を禁止すると共に、複製の世代制限符号がデジタル情報中に存在する場合にはこれを更新することができる機能を有するものである。
【0007】
デジタル再生装置110に装填されている記録媒体111には、デジタル主情報に加えて、複製防止符号や世代制限符号からなる付加情報としての複製制御情報が記録されている。この複製制御情報は、前述したように、複製禁止、複製許可、世代制限などを制御内容として指示するものである。
【0008】
デジタル再生装置110の読み出し部112は、記録媒体111の情報を再生して得られる信号D1からデジタル主情報と、これに付加されている複製制御情報とからなるデジタル再生情報信号D2を形成し、これをデジタル記録装置120に供給する。
【0009】
デジタル記録装置120の付加情報読み出し部121は、受信したデジタル再生情報信号D2から複製制御情報FJを検出し、検出した複製制御情報FJとデジタル再生情報信号D2とを付加情報変更部122に供給する。
【0010】
付加情報変更部122は、デジタル情報信号D2に付加されている複製制御情報の変更が必要な場合には、複製制御情報FJに基づいて、新たな付加情報を生成し、これをデジタル情報信号D2に付加することにより、デジタル情報信号D2に付加されている複製制御情報の変更を行う。
【0011】
例えば、複製制御情報FJが、第1世代のみの複製を許可する世代制限情報であるときには、付加情報変更部122は、複製禁止を制御内容とする新たな複製制御情報を生成し、この新たな複製制御情報をデジタル情報信号D2に付加することにより、複製制御情報の変更を行う。
【0012】
この結果、付加情報変更部122からは、上述したように、必要に応じて変更された複製制御情報が付加されているデジタル情報信号D3と、複製制御情報FJとが出力されて、書き込み部123に供給される。
【0013】
書き込み部123は、付加情報変更部122を介して供給された複製制御情報FJが、デジタル再生装置110からのデジタル再生情報信号の記録を許可するものであるときには、前記デジタル再生情報信号D3を記録に適したデジタル情報に変換し、記録媒体124に書き込んで記録を実行するようにする。一方、付加情報読み出し部121からの複製制御情報FJが、複製禁止であるときには、書き込み部123は、前記デジタル再生情報信号D3の記録処理を行わないようにする。
【0014】
さらに、付加情報読み出し部121からの複製制御情報FJが、第1世代の複製のみを許可するものであるときには、前述したように、付加情報変更部122において新たな複製制御情報が付加されたデジタル再生情報信号D3を記録に適したデジタル情報に変換し、記録媒体124に書き込んで記録を実行するようにする。この場合には、複製された記録媒体124を用いては、デジタル情報信号を複製することはできないようになる。
【0015】
このように、主情報信号と、付加情報としての複製制御情報をデジタル信号として、記録装置に供給するようにする、いわゆるデジタル接続の場合には、伝送されるデジタルデータに複製制御情報が含まれるので、この複製制御情報を用いて、記録装置において、複製禁止などの複製防止制御を確実に行うことができる。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のように主情報信号としてのデジタル映像信号と、付加情報としての複製制御情報とが記録された記録媒体に記録されている情報をデジタル再生装置を用いて再生し、デジタル映像信号と共に複製制御情報を得る場合であっても、例えば映像をモニターするために、主情報信号であるデジタル映像信号のみをD/A変換回路を通じてアナログ信号に変換して、通常はモニター受像機が接続されるアナログ出力端子に導出することができるようにされている。
【0017】
このように、デジタル情報の再生装置であっても、アナログ出力端子に導出されるアナログ信号には、複製制御信号は含まれていない。このため、アナログ出力端子にアナログVTRなどが接続されるアナログ接続の場合には、複製制御情報に基づいた複製制御ができなくなり、例えば、複製が禁止された主情報信号の複製が可能となってしまうし、複製の世代制限も行えなくなる。
【0018】
また、デジタル接続の場合であっても、複製制御情報は、ヘッダ部などの、主情報信号としてのデジタル映像信号とは別個の部分(エリア)に付加されている場合が多いので、この複製制御情報が付加されている部分の情報を消去したり、別の情報に置き換えるなどの複製制御情報の改ざんを行って、複製制御情報に基づいた複製制御を不能にし、違法に複製することも可能となってしまう。
【0019】
さらに、主情報信号としての映像信号や音声信号が、アナログ信号、デジタル信号のいずれの場合であっても、これら映像信号や音声信号の周波数帯域とは異なる帯域に複製制御情報を重畳あるいは付加するようにした場合には、簡単な周波数フィルタにより複製制御情報は除去されてしまい、複製制御情報に応じた複製制御が不能となることも考えられる。
【0020】
このように、主情報信号に付加されている複製制御情報などの付加情報の強度は弱く、また、一度欠落してしまうと付加情報の復活は不可能であるため、情報信号に付加されている付加情報を十分に利用することができない場合が発生する。
【0021】
以上のことにかんがみ、この発明は、情報信号の再生品質を劣化させることがなく、かつ、改ざん、削除が不可能なように情報信号に対して付加情報を付加し、情報信号とこれに付加された付加情報とを確実に提供し、提供先等において確実に利用できるようにすることを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の情報信号出力装置は、
情報信号から付加情報を読み出す読み出し手段と、
前記読み出し手段において前記付加情報が読み出されなかった場合に、新たな付加情報を生成する付加情報生成手段と、
前記読み出し手段により読み出された前記付加情報または前記付加情報生成手段からの前記新たな付加情報をスペクトラム拡散する拡散手段と、
前記拡散手段によりスペクトラム拡散された前記付加情報または前記新たな付加情報を前記情報信号に重畳する重畳手段と、
前記重畳手段の出力情報を出力する出力手段と
を備えることを特徴とする。
【0023】
請求項1に記載の発明の情報信号出力装置によれば、読み出し手段により情報信号から付加情報が読み出されなかった場合に付加情報生成手段により新たな付加情報が生成される。読み出し手段により読み出された付加情報または付加情報生成手段により生成された新たな付加情報は、拡散手段によりスペクトラム拡散されて、当該情報信号出力装置から出力する情報信号に重畳され、このスペクトラム拡散された付加情報または新たな付加情報が重畳された情報信号が、当該情報信号出力装置から出力される。
【0024】
この場合、読み出された付加情報または生成された新たな付加情報はスペクトラム拡散されて、広帯域、低レベルの信号としてデジタル情報信号自体に重畳されるので、重畳された新たな付加情報がデジタル映像信号による再生映像を劣化されることがないようにされる。
【0025】
また、読み出された付加情報または生成された新たな付加情報は上述のようにスペクトラム拡散されて、情報信号に対して、同一時間、同一周波数帯域内に重畳されるので、周波数フィルタや単純な情報信号の置き換えにより情報信号に重畳された付加情報または新たな付加情報を改ざんしたり消去したりすることが不可能にされる。また、情報信号がデジタル信号である場合に、これがアナログ信号に変換されても、スペクトラム拡散されて重畳された付加情報または新たな付加情報が消滅することがない。
【0026】
これにより、読み出された付加情報または生成された新たな付加情報が改ざんされたり消去されたり、あるいは、消滅したりすることがなく、情報信号とこれに付加された付加情報または新たな付加情報確実に出力することが可能となる。したがって、スペクトラム拡散されて情報信号に重畳される付加情報または新たな付加情報を例えば著作権保護などの目的で使用すれば、著作権の保護を強力に行うことができる。
【0027】
また、請求項2に記載の発明の情報信号出力装置は、請求項1に記載の情報信号出力装置であって、
前記読み出し手段により読み出された前記付加情報または前記付加情報生成手段からの前記新たな付加情報を前記情報信号に対して付加する付加手段を備え、
前記出力手段は、前記付加手段により付加される前記付加情報または前記新たな付加情報と、前記重畳手段により重畳されるスペクトラム拡散された前記付加情報または前記新たな付加情報とを含む情報信号を出力することを特徴とする。
【0028】
この請求項2に記載の発明の情報信号出力装置によれば、読み出された付加情報または生成された新たな付加情報は、スペクトラム拡散されて情報信号に重畳されると共に、これとは異なる方法で情報信号に付加される。つまり、情報信号に対して、スペクトラム拡散された付加情報または新たな付加情報が重畳されると共に、例えば、読み出された付加情報または生成された新たな付加情報を映像データに挿入付加したり、情報信号がアナログ映像信号の場合には、垂直帰線消去期間に付加したりするというように、読み出された前記付加情報または生成された前記新たな付加情報が異なる態様で付加される。
【0029】
これにより、同じ付加情報を異なる付加方法で情報信号に付加することができるため、情報信号に対する付加情報の強度を強くすることができる。また、異なる付加方法で情報信号に付加された付加情報の一致を見ることにより改ざんの確認ができるなど、付加情報の利用範囲を拡大することができる。また、異なる付加方法で情報信号に付加される付加情報を別の情報にすることにより、情報信号に付加される付加情報量を増大させることができる。
【0030】
また、請求項5に記載の発明の情報信号出力装置は、請求項1または請求項4に記載の情報信号出力装置であって、
スペクトラム拡散されて前記情報信号に重畳される前記付加情報は、前記情報信号のダイナミックレンジ分よりも低いレベルの低い信号電力で重畳されることを特徴とする。
【0031】
この請求項5に記載の発明の情報信号出力装置によれば、スペクトラム拡散された付加情報は、低信号レベルで情報信号に重畳される。したがって、情報信号に重畳されるスペクトラム拡散された付加情報が、当該情報信号を劣化させるなど、情報信号に対して影響を及ぼすことがない。
【0032】
また、請求項6に記載の発明の情報信号出力装置は、請求項1または請求項4に記載の情報信号出力装置であって、
前記情報信号中から再生したクロック信号を用いて、前記スペクトラム拡散のための拡散符号が生成され、
前記情報信号中から再生したクロック信号を用いて、前記拡散符号の検出を行うことができるようにされることを特徴とする。
【0033】
この請求項6に記載の発明の情報信号出力装置によれば、スペクトラム拡散に用いられる拡散符号の生成には、スペクトラム拡散された付加情報が重畳される情報信号から再生されるクロック信号が用いられる。
【0034】
これにより、スペクトラム逆拡散時においては、付加情報をスペクトラム拡散している拡散符号と、スペクトラム逆拡散のための拡散符号との同期を素早く合わせて、迅速に付加情報を抽出することができるようにされる。
【0035】
【発明の実施の形態】
以下、図を参照しながら、この発明の実施の形態について説明する。
【0036】
[第1の実施の形態]
図1は、第1の実施の形態の情報信号出力装置(以下単に出力装置という)10を説明するためのブロック図である。この第1の実施の形態の出力装置10は、例えば、インターネットなどのネットワークを介して提供されるデジタル情報信号を受信して、これを例えばモニタ受像機や記録装置に提供するものである。すなわち、出力装置10は、インターネットなどのネットワークを介して情報信号の送受が可能なパーソナルコンピュータなどの装置に適用されたものである。
【0037】
[出力装置10について]
図1に示すように、この第1の実施の形態の出力装置10は、付加情報読み出し部11、新付加情報生成部12、タイミング生成部13、SS(ここで、SSはスペクトラム拡散の略である。以下同じ)付加情報生成部14、信号重畳部15を備えている。
【0038】
この第1の実施の形態において、出力装置10に供給されるデジタル情報信号S1は、デジタル映像信号である。この第1の実施の形態において、デジタル映像信号S1は、複製禁止、複製許可、あるいは、複製の世代制限を指示する複製制御情報が付加情報として挿入付加されたものである。
【0039】
そして、この第1の実施の形態において、例えば、インターネットなどのネットワークを介して送信され、出力装置10が受信したデジタル映像信号S1は、付加情報読み出し部11と、タイミング生成部13とに供給される。
【0040】
付加情報読み出し部11は、デジタル映像信号S1からこれに挿入付加されている付加情報FSを読み出し、これを新付加情報生成部12に供給すると共に、デジタル映像信号S1をそのまま信号重畳部15に供給する。
【0041】
新付加情報生成部12は、付加情報読み出し部11からの付加情報FSに基づいて、デジタル映像信号S1に付加する新たな付加情報(以下、新付加情報という)FS1を生成する。
【0042】
新付加情報生成部12は、付加情報読み出し部11から複製制御情報である付加情報FSが供給されたときには、この付加情報FSをそのまま新付加情報FS1として出力したり、あるいは、この出力装置10の製造番号などの装置番号や、出力装置10のユーザのID番号(ユーザID)、出力(処理)日時などの履歴情報を新付加情報FS1として生成して出力する。
【0043】
これら出力装置10の装置番号やユーザIDなどは、この第1の実施の形態の出力装置10においては、新付加情報生成部12が有するメモリに予め記憶されている。また、処理日時などの情報は、この出力装置10が有するタイマー回路から取得することができるようにされている。
【0044】
また、デジタル映像信号S1に付加情報が付加されていない場合など、付加情報読み出し部11においてデジタル映像信号S1から付加情報FSが読み出されなかったときには、新付加情報生成部12はこれを検知して、例えば、複製禁止を指示する複製制御情報を新付加情報FSとして生成したり、あるいは、出力装置10の装置番号、ユーザIDなどを付加情報FS1として発生させて出力する。
【0045】
このように、新付加情報生成部12は、付加情報読み出し部11においての付加情報の読み出し処理の結果得られる情報に基づいて、新付加情報FS1を生成あるいは発生させて、これをSS付加情報生成部14に供給するものである。
【0046】
一方、タイミング生成部13は、デジタル映像信号S1の供給を受けて、このデジタル映像信号S1から基準タイミング信号を検出し、検出した基準タイミング信号に基づいて、この第1の実施の形態の出力装置10の各部で用いられるタイミング信号TMやクロック信号CLKを生成する。
【0047】
図2は、この第1の実施の形態の出力装置10のタイミング生成部13を説明するためのブロック図である。図2に示すように、タイミング生成部13は、基準タイミング検出部131、PLL回路132、タイミング信号生成部133を備えている。
【0048】
基準タイミング検出部131は、これに供給されたデジタル映像信号S1から、基準タイミング信号としての同期信号DKを抽出し、これをPLL回路132と、タイミング信号生成部133とに供給する。
【0049】
PLL回路132は、基準タイミング検出部131からの同期信号DKに基づいて、デジタル映像信号S1に同期したクロック信号CLKを生成する。このクロック信号CLKは、タイミング信号生成部133に供給されると共に、後述するSS付加情報生成部14などのこのクロック信号CLKを用いる各部に供給される。
【0050】
タイミング信号生成部133は、基準タイミング検出部131からの同期信号DKとPLL回路131からのクロック信号CLKとに基づいて、後述するSS付加情報生成部14において用いられるタイミング信号TMや、その他の各種のタイミング信号を生成して出力する。
【0051】
この第1の実施の形態において、タイミング信号生成部133において生成されるタイミング信号TMは、基準タイミング検出部131からの同期信号DSに同期し、後述するSS付加情報生成部14において、スペクトラム拡散される新たな付加情報列やスペクトラム拡散に用いられる予め決められた符号パターンを有するPN符号列をその先頭から発生させるためのタイミングを示すリセット(初期化)信号として用いられる。
【0052】
例えば、タイミング生成部13の基準タイミング検出部131において、基準タイミング信号として垂直同期信号を抽出するようにした場合には、PLL回路132においては、基準タイミング検出部131からの垂直同期信号に同期したクロック信号CLKが生成される。
【0053】
また、タイミング信号生成部133においては、基準タイミング検出部131からの垂直同期信号とPLL回路132からのクロック信号CLKに基づいて、例えば、1垂直区間(1フィールド)を1周期とするというように、基準タイミング信号として用いられる垂直同期信号に同期するタイミング信号TMが生成される。
【0054】
このようにしてタイミング生成部13において生成されたタイミング信号TM、クロック信号CLKは、図1に示すように、SS付加情報生成部14に供給される。
【0055】
SS付加情報生成部14は、新付加情報FS1、タイミング信号TM、クロック信号CLKの供給を受けて、新付加情報FS1のスペクトラム拡散信号であるSS付加情報SF1を生成する。
【0056】
図3は、この第1の実施の形態のSS付加情報生成部14を説明するためのブロック図である。図3に示すように、SS付加情報生成部14は、PN(Pseudorandom Noize;疑似ランダム雑音)符号発生部141と、乗算部142とを備えたものである。
【0057】
PN符号発生部141は、タイミング信号TM、クロック信号CLKに基づいて、PN符号列PSを発生させる。すなわち、この第1の実施の形態において、PN符号発生部141は、タイミング信号TMが供給されたタイミング毎に、クロック信号CLKに同期してPN符号列PSをその先頭から生成し、これを乗算部142に供給する。
【0058】
また、乗算部142には、新付加情報生成部12からの新付加情報FS1の各ビットを、タイミング信号TMが示すタイミング毎に、クロック信号CLKに同期して、予め決められたクロック数分出力するようにして形成された新付加情報列FS1Rが供給される。
【0059】
乗算部142は、PN符号列PSと新付加情報列FS1Rとの乗算を行って、スペクトラム拡散された新付加情報であるスペクトラム拡散信号(SS付加情報)SF1を生成する。
【0060】
このように、SS付加情報生成部14は、PN符号列PSを用いて付加情報FS1をスペクトラム拡散することによって、後述にもするように、狭帯域、高レベルの新付加情報FS1を広帯域、低レベルのSS付加情報SF1にする拡散手段としての機能を有している。
【0061】
図4は、図3に示したPN符号発生部141の構成例を示す図である。この例のPN符号発生部141は、12段のシフトレジスタを構成する12個のDフリップフロップ回路REG1〜REG12と、このシフトレジスタの適宜のタップ出力を演算するイクスクルーシブオア回路EX−OR1〜EX−OR3とからなっている。そして、図4に示すPN符号発生部141は、前述したように、タイミング信号TM、クロック信号CLKに基づいて、M系列のPN符号列PSを生成する。
【0062】
なお、図4においてイネーブル信号ENは、PN符号発生部141を動作状態にするための信号であり、この第1の実施の形態のおいては、例えば、図1に示した出力装置10に電源が投入されることにより生成されて、PN符号発生部141に供給されるものである。
【0063】
以上のようにしてSS付加情報生成部14から得られるSS付加情報SF1は、信号重畳部15に供給される。
【0064】
信号重畳部15は、デジタル映像信号S1と、デジタルSS付加情報SF1との供給を受けて、デジタルSS付加情報SF1が重畳されたデジタル映像信号を形成する。
【0065】
信号重畳部15は、デジタル映像信号S1が、例えば、1画素分の映像を10ビットで表現するようにされた10ビットソースである場合には、この10ビットのデジタル映像信号の最下位ビット(LSB)や最下位ビットの次のビットである9ビット目にSS付加情報SF1を重畳するようにする。このように、信号重畳部15は、デジタル映像信号S1に対して、同一時間、同一周波数内にSS付加情報SF1を重畳する。
【0066】
また、この場合、信号重畳部15は、デジタル映像信号S1のダイナミックレンジより低い信号電力で、SS付加情報SF1をデジタル映像信号S1に重畳することによって、SS付加情報SF1がデジタル映像信号S1を劣化させないようにする。
【0067】
これにより、元から付加されている付加情報FSに加えて、スペクトラム拡散された新たな付加情報であるSS付加情報SF1が重畳されたデジタル映像信号がこの出力装置10から出力される。
【0068】
このように、この第1の実施の形態において、信号重畳部15は、情報信号としてのデジタル映像信号S1に対して、SS付加情報SF1を重畳する重畳手段と、このSS付加情報SF1が重畳されたデジタル映像信号を出力装置10から出力する出力手段としての機能を備えたものである。
【0069】
そして、以下に説明するように、この出力装置10から出力されるデジタル映像信号に重畳された新たな付加情報FS1はスペクトラム拡散されているので、当該デジタル映像信号による再生映像を劣化させることもなく、かつ、改ざんや消去ができないようになる。
【0070】
このため、出力装置10から出力されたデジタル映像信号の供給を受けるモニタ受像機や記録装置などの装置において、デジタル映像信号にスペクトラム拡散されて重畳されている新たな付加情報を抽出し、この新たな付加情報に応じて複製制御を行うなど、デジタル映像信号に重畳されている新たな付加情報を確実に取得して利用することができる。
【0071】
図5は、情報信号に付加する付加情報と、情報信号この例では映像信号との関係をスペクトルで示したものである。付加情報は、これに含まれる情報量は少なく、低ビットレートの信号であり、図5(a)に示されるように狭帯域の信号である。これにスペクトラム拡散を施すと、図5(b)に示すような広帯域幅の信号となる。このときに、スペクトラム拡散信号レベルは帯域の拡大比に反比例して小さくなる。
【0072】
このスペクトラム拡散信号、すなわち、SS付加情報SF1を、信号重畳部15で情報信号に重畳させるのであるが、この場合に、図5(c)に示すように、情報信号としての映像信号のダイナミックレンジより小さいレベルで、SS付加情報SF1を重畳させる。このように重畳することにより情報信号の劣化がほとんど生じないようにすることができる。したがって、SS付加情報SF1が重畳された映像信号がモニター受像機に供給されて、映像が再生された場合に、SS付加情報SF1の影響はほとんどなく、良好な再生映像が得られるものである。
【0073】
しかし、SS付加情報が重畳されているデジタル映像信号から、SS付加情報SF1を検出するために、スペクトラム逆拡散を行うと、図5(d)に示すように、SS付加情報SF1が再び狭帯域の信号(付加情報)として復元される。十分な帯域拡散率を与えることにより、逆拡散後の付加情報の電力が情報信号を上回り、検出可能となる。
【0074】
この場合、映像信号に重畳されたSS付加情報SF1は、映像信号と同一時間、同一周波数内に重畳されるため、周波数フィルタや単純な情報の置き換えでは削除および修正が不可能である。
【0075】
また、SS付加情報SF1が重畳された情報信号がデジタル映像信号であって、これがアナログ映像信号に変換されて出力された場合であっても、前述のように、SS付加情報SF1は、映像信号と同一時間、同一周波数内に重畳されるため、SS付加情報SF1が映像信号から消滅することもなく、確実に、出力装置10の後段の装置に供給することができる。
【0076】
なお、スペクトラム拡散されて重畳されている新付加情報FS1をデジタル映像信号から抽出する場合には、新付加情報FS1をスペクトラム拡散しているPN符号列と同じPN符号列を同期を合わせて発生させ、これを用いてスペクトラム逆拡散を行うことにより、当該デジタル映像信号にスペクトラム拡散されて重畳された新付加情報を抽出することができる。
【0077】
このように、この第1の実施の形態の出力装置10は、供給されたデジタル映像信号に挿入付加されている付加情報を読み出す処理を行うことによって得られる情報に基づいて新付加情報を生成する。そして、この新付加情報をスペクトラム拡散して当該デジタル映像信号に重畳し、スペクトラム拡散された新付加情報が重畳されたデジタル映像信号を出力することができる。
【0078】
これにより、出力装置10から出力された映像信号の供給を受ける装置においては、スペクトラム拡散されて重畳されている新付加情報を確実に取得して、利用することができる。例えば、取得した新付加情報が複製制御情報であれば、これを用いて複製制御を行うことができるし、装置番号やユーザIDなどの履歴情報などの場合には、再生や記録などの処理を行った装置を特定することもでき、情報信号の違法な複製などを行ったものを摘発する場合などに利用することができる。
【0079】
また、デジタル映像信号S1に対して最初から付加されている付加情報FSはデジタル映像信号に付加されたまま残るため、この付加情報をデジタル映像信号から読み出して、利用することもできる。
【0080】
また、例えば、付加情報読み出し部11において、読み出した付加情報FSを変更したり、あるいは、新付加情報生成部12において生成された新付加情報FS1を付加情報FSとして付け直すようにすることもできる。
【0081】
この場合には、デジタル映像信号に対して、同じ内容の付加情報を付加方法を変えて付加、重畳できるため、付加情報の強度を強くし、信頼性を向上させることができる。
【0082】
なお、付加情報としては、例えば、デジタル映像信号S1を扱う装置を制御するための制御情報や各種関連情報、あるいは、前述したように、このデジタル映像信号を再生したり記録した装置の製造番号などの番号や、当該装置のユーザのID番号(ユーザID)、処理日時などの履歴情報、あるいは、許可番号、著作権情報、複製制御情報などの情報である。これらの情報は、そのすべてがデジタル映像信号S1に付加されるものではなく、必要な情報が付加される。
【0083】
したがって、前述した新付加情報生成部12は、付加情報読み出し部11からの付加情報FSが、例えば、装置番号、ユーザID、処理日時などの履歴情報であるときには、これをこの出力装置10に対応する情報に変更することもできる。例えば、付加情報FSが、デジタル映像信号S1を再生した装置の番号であるときには、出力装置10の装置番号を新たな付加情報FS1としてSS付加情報生成部14に供給する。同様に、ユーザIDや処理日時の場合にも、出力装置10のユーザのIDや今回の再生日時を新たな付加情報FS1としてSS付加情報生成部14に供給する。
【0084】
もちろん、付加情報読み出し部11からの付加情報FSが、著作権情報や複製制御情報などである場合に、装置番号やユーザID、あるいは、処理日付などを新付加情報FS1として、これをSS付加情報生成部14に供給することもできる。このように付加情報FSと新付加情報FS1と異なる情報にした場合には、デジタル映像信号に付加することができる付加情報量を増やすことができる。
【0085】
すなわち、新付加情報生成部12において生成される新付加情報FS1は、上述したように、付加情報読み出し部からの付加情報FSに基づいて、これを変更することにより新付加情報FS1を生成したり、付加情報FSをそのまま新付加情報FS1としたり、あるいは、付加情報FSとは全く別の新付加情報FS1を生成することもできるし、付加情報FSの一部を変更して新付加情報FS1とすることもできる。
【0086】
また、付加情報FSと新付加情報FS1は、同じ内容を示すものであってもよいし、別々の内容を示すものであってもよい。このように、別々の内容を示すようにした場合には、記録媒体に記録する情報信号であるデジタル映像信号に付加することができる付加情報量を多くすることができる。
【0087】
[第2の実施の形態]
図6は、第2の実施の形態の情報信号再生装置(以下単に再生装置という)20を説明するためのブロック図である。この第2の実施の形態において、再生装置20は、記録媒体に記録されている情報信号を再生し、再生した情報をインターネットなどのネットワークを介して送信するものである。したがって、この再生装置20は、前述した第1の実施の形態の出力装置10と同様に、例えば、インターネットなどのネットワークを介して情報信号の送受が可能なパーソナルコンピュータなどの装置に適用されたものである。
【0088】
[再生装置20について]
図6に示すように、再生装置20は、読み出し部21、SS付加情報読み出し部22、新付加情報生成部23、タイミング生成部24、SS付加情報生成部25、信号重畳部26、付加情報読み出し変更部27を備えている。
【0089】
この再生装置20は、これに装填された記録媒体200に記録されている情報信号を読み出して送出する情報信号送出装置としての機能を備えている。また、この第2の実施の形態において記録媒体200は、再生装置20により情報の読み出しが可能なCD−ROMやDVDなどのディスクである。
【0090】
この第2の実施の形態において、記録媒体200は、デジタル映像信号が記録されたものである。記録媒体200には、例えば、前述した第1の実施の形態の出力装置10から出力されたデジタル映像信号が記録されている。
【0091】
すなわち、記録媒体200に記録されているデジタル映像信号には、スペクトラム拡散された第1の付加情報が、当該デジタル映像信号に対して、同一時間、同一周波数帯域に重畳されていると共に、第2の付加情報が、映像データが記録されるトラックに記録エリアを別にして挿入付加されている。つまり、記録媒体200に記録されているデジタル映像信号には、付加方法が異なる2種類の付加情報が重畳、付加されている。
【0092】
そして、再生装置20の読み出し部21は、記録媒体200の情報を再生して得られる信号S11からデジタル再生映像信号S12を形成し、これをSS付加情報読み出し部22と、タイミング生成部24とに供給する。
【0093】
タイミング生成部24は、図2を用いて前述した第1の実施の形態のタイミング生成部13と同様の構成を有し、この再生装置20の各部で用いられるタイミング信号TMやクロック信号CLKを生成する。したがって、タイミング生成部24は、図2に示した構成を有するものとして説明する。
【0094】
タイミング生成部24の基準タイミング検出部131は、これに供給されたデジタル映像信号S12から基準タイミング信号としての同期信号DKを抽出する。この同期信号DKは、PLL回路132と、タイミング信号生成部133とに供給される。
【0095】
PLL回路132は、基準タイミング検出部131からの同期信号DKに基づいて、デジタル映像信号S12に同期したクロック信号CLKを生成し、これをタイミング信号生成部133や、後述するSS付加情報読み出し部22、SS付加情報生成部25などの各部に供給する。
【0096】
タイミング信号生成部133は、基準タイミング検出部131からの同期信号DKとPLL回路132クロック信号CLKとに基づいて、SS付加情報読み出し部22、SS付加情報生成部25などにおいて用いられるタイミング信号TMや、その他の各種のタイミング信号を生成して出力する。
【0097】
この第2の実施の形態において、これらタイミング信号TM、クロック信号CLKは、前述した第1の実施の形態の出力装置10で用いられたタイミング信号TM、クロック信号CLKと同じタイミングを提供するものである。
【0098】
このようにして、タイミング生成部24において生成されたタイミング信号TMおよびクロック信号CLKが、図6に示すように、SS付加情報読み出し部22、SS付加情報生成部25に供給される。
【0099】
SS付加情報読み出し部22は、スペクトラム逆拡散を行って、デジタル再生映像信号S12にスペクトラム拡散されて重畳されている第1の付加情報F1を抽出し、これを新付加情報生成部23に供給すると共に、デジタル再生映像信号S12をそのまま付加情報読み出し変更部27に供給する。
【0100】
すなわち、SS付加情報読み出し部22は、図示しないがPN符号発生器と乗算部を備え、前述したタイミング生成部24からのタイミング信号TM、クロック信号CLKに基づいて、デジタル映像信号S12にスペクトラム拡散されて重畳されている第1の付加情報F1をスペクトラム拡散しているPN符号列と同じ符号パターンの逆拡散用のPN符号列を、発生タイミングも一致させて発生させ、この逆拡散用のPN符号列を用いてスペクトラム逆拡散を行うことによって、第1の付加情報F1を抽出する機能を備えたものである。
【0101】
新付加情報生成部23は、前述した第1の実施の形態の新付加情報生成部12と同様に構成されたものであり、SS付加情報読み出し部22からの付加情報F1に基づいて、この再生装置20から出力するデジタル映像信号に付加する第1の新たな付加情報(以下、第1の新付加情報という)F12を生成し、これをSS付加情報生成部25、付加情報読み出し変更部27に供給する。
【0102】
すなわち、新付加情報生成部23は、SS付加情報読み出し部22においての付加情報の読み出し処理の結果得られる情報に基づいて、第1の新付加情報F12を生成あるいは発生させて、これをSS付加情報生成部25および付加情報読み出し変更部27に供給するものである。
【0103】
付加情報読み出し変更部27は、デジタル映像信号S12から映像データに挿入付加されている第2の付加情報を抜き出す。そして、付加情報読み出し生成部27は、抜き出した第2の付加情報と新付加情報生成部23からの第1の新付加情報F12とから第2の新たな付加情報(以下第2の新付加情報という)を生成し、これをデジタル映像信号S12に再度付加する。
【0104】
この場合、第2の新付加情報は、デジタル映像信号12の映像データに挿入付加される。これによって、この第2の実施の形態においては、デジタル映像信号S12に挿入付加されている第2の付加情報が、第2の新付加情報に書き換えられる。付加情報読み出し変更部27において、第2の新付加情報が付加されて形成されたデジタル映像信号S13は、信号重畳部26に供給される。
【0105】
一方、SS付加情報生成部25は、前述した第1の実施の形態のSS付加情報生成部14と同様に構成されたものであり、新付加情報F12、タイミング信号TM、クロック信号CLKの供給を受けて、新付加情報F12のスペクトラム拡散信号であるSS付加情報SF12を生成する。このため、この第2の実施の形態のSS付加情報生成部25は、図3に示した構成を有するものとして説明する。
【0106】
図3に示したように、SS付加情報生成部25は、PN符号発生部141と、乗算部142とを備えたものである。
【0107】
SS付加情報生成部25のPN符号発生部141は、図4を用いて前述した構成を有するものであり、タイミング信号TM、クロック信号CLKに基づいて、PN符号列PSを発生させる。すなわち、PN符号発生部141は、タイミング信号TMが供給されたタイミング毎に、クロック信号CLKに同期してPN符号列PSをその先頭から生成し、これを乗算部142に供給する。
【0108】
また、乗算部142には、新付加情報生成部32からの第1の新付加情報F12の各ビットを、タイミング信号TMが示すタイミング毎に、クロック信号CLKに同期して、予め決められたクロック数分出力するようにして形成された新付加情報列F12Rが供給される。
【0109】
乗算部142は、PN符号列PSと第1の新付加情報列F12Rとの乗算を行って、スペクトラム拡散された第1の新付加情報であるスペクトラム拡散信号(SS付加情報)SF12を生成し、これを信号重畳部26に供給する。
【0110】
信号重畳部26は、第2の新付加情報が付加されたデジタル映像信号S13と、デジタルSS付加情報SF12との供給を受けて、デジタルSS付加情報SF12が重畳されたデジタル映像信号S14を形成する。
【0111】
信号重畳部26は、第1の実施の形態の信号重畳部15と同様に、デジタル映像信号S13に対して、同一時間、同一周波数内にSS付加情報SF12を重畳する。また、この場合、SS付加情報SF12は、デジタル映像信号S13のダイナミックレンジより低い信号電力で、デジタル映像信号S13に重畳される。
【0112】
これにより、第2の新付加情報が付加されると共に、第1の新付加情報がスペクトラム拡散されて重畳されたデジタル映像信号が、この再生装置20から出力される。
【0113】
なお、この第2の実施の形態において、SS付加情報SF12としてデジタル映像信号に重畳される第1の新付加情報は、スペクトラム拡散されてデジタル映像信号S12に重畳されている第1の付加情報F1に基づいて生成されるものとして説明したがこれに限るものではない。
【0114】
例えば、SS付加情報読み出し部22においての第1の付加情報を読み出す処理によって得られる情報と、付加情報読み出し変更部27においての第2の付加情報を読み出す処理によって得られる情報とに基づいて、第1の新付加情報を生成するようにすることもできるし、付加情報読み出し変更部27においての第2の付加情報を読み出す処理によって得られる情報のみに基づいて第1の新付加情報を生成することもできる。
【0115】
また、第2の新付加情報は、第1の新付加情報F12と第2の付加情報とに基づいて生成されるものとして説明したがこれに限るものではない。例えば、SS付加情報読み出し部22においての第1の付加情報を読み出す処理によって得られる情報に基づいて生成することもできるし、付加情報読み出し変更部27においての第2の付加情報を読み出す処理によって得られる情報に基づいて生成することもできる。
【0116】
また、第2の新付加情報は、上述のように、SS付加情報読み出し部22においての第1の付加情報を読み出す処理によって得られる情報と、付加情報読み出し変更部27においての第2の付加情報を読み出す処理によって得られる情報とに基づいて生成される第1の新付加情報と、付加情報読み出し変更部27においての第2の付加情報を読み出す処理によって得られる情報とに基づいて生成することもできる。
【0117】
また、第1、第2の新付加情報を生成するのではなく、第1、第2の付加情報をそのまま第1、第2の新付加情報として、デジタル映像信号に重畳、付加し直すこともできる。
【0118】
また、第1、第2の付加情報とは別の情報を形成し、これを付加情報として付加したり、元の第1、第2の付加情報を一部変更し、これをデジタル映像信号に重畳、付加することもできる。
【0119】
また、SS付加情報生成部25は、デジタル再生映像信号S12にスペクトラム拡散されて付加されている付加情報をスペクトラム拡散しているPN符号列とは異なるPN符号列、例えば、同じ系列のPN符号列であっても、位相が異なるPN符号列や、系列の異なるPN符号列を用いて第1の新付加情報をスペクトラム拡散しデジタル映像信号に重畳するようにすれば、既に重畳されているスペクトラム拡散された第1の付加情報と混同することなく、スペクトラム拡散した第1の新付加情報を情報信号に重畳し、必要に応じて抽出することができる。
【0120】
また、この第2の実施の形態においては、第1の新付加情報をスペクトラム拡散し、これをデジタル映像信号に上書きするように説明したが、これに限らず、スペクトラム拡散されてデジタル映像信号に重畳されている第1の付加情報を打ち消すSS付加情報を生成し、これをデジタル映像信号から減算することにより、先に重畳されているスペクトラム拡散された第1の付加情報を消去した後に、第1の新付加情報をスペクトラム拡散して重畳するようにすることもできる。
【0121】
また、この第2の実施の形態においては、第1の新付加情報FS1をスペクトラム拡散して、この再生装置20から出力されるデジタル映像信号に重畳し、第2の新付加情報を、この再生装置20から出力される映像信号に付加し直すことにより、第2の付加情報を変更するようにしたがこれに限るものではない。
【0122】
例えば、付加情報読み出し変更部27において形成された第2の新付加情報をSS付加情報生成部25に供給することにより、第2の新付加情報をスペクトラム拡散してデジタル映像信号に重畳することもできる。もちろん、第1、第2の新付加情報の両方をスペクトラム拡散してデジタル映像信号の重畳するようにすることもできる。
【0123】
また、前述にもしたように、SS付加情報は、情報信号この実施の形態においてはデジタル映像信号に重畳された場合には、改ざん消去が難しく信号強度が強い。このため、例えば、デジタル映像信号に付加されているはずの付加情報が消えてしまった場合にも、このSS付加情報を読み取って、消えてしまった付加情報を再生することもできる。
【0124】
このように、この第2の実施の形態の再生装置20の場合には、デジタル映像信号にスペクトラム拡散されて重畳されている第1の付加情報と、デジタル映像信号の映像データに挿入付加されている第2の付加情報とを検出することにより得られる情報に基づいて新たな付加情報を生成し、これを当該再生装置20から出力するデジタル映像信号に重畳したり付加したりすることができる。
【0125】
そして、前述した第1の実施の形態の出力装置10の場合と同様に、この第2の実施の形態の再生装置20から出力された映像信号の供給を受ける記録装置などの装置においては、スペクトラム拡散されて重畳されている新付加情報を確実に取得して、利用することができる。
【0126】
例えば、新付加情報が複製制御情報であれば、これを用いて複製制御を行うことができるし、装置番号やユーザIDなどの履歴情報などの場合には、再生や記録などの処理を行った装置を特定することもでき、情報信号の違法な複製などを行ったものを摘発する場合などに利用することができる。
【0127】
また、新付加情報として、例えば、装置番号やユーザIDなどの履歴情報を用いるようにした場合であって、例えばインターネット介して情報信号を送信する場合には、各プロバイダで付加情報を付け直すなど、当該情報信号を再生したり、当該情報信号が通過したり、あるいは、当該情報信号を加工したりした装置の装置番号やユーザIDを新付加情報として情報信号に付加するようにする。
【0128】
これにより、情報信号がどの装置によって処理されて提供されたものかを特定することができる。これによって、情報信号の違法な複製を効果的に防止するために役立つなど情報信号に付加される履歴情報を有効に活用することができる。
[SS付加情報生成部の他の例]
前述した実施の形態においては、図3を用いて説明したように、SS付加情報生成部14、25は、一つのPN符号により、1ビットや2ビットなどの低ビットの付加情報をスペクトラム拡散して、SS付加情報SF1、SF12を生成するようにしたが、以下に説明するように、付加情報をスペクトラム拡散するのではなく、PN符号そのものやPN符号と他の符号との混合を、複製制御の内容を示す付加情報としてデジタル映像信号に重畳することもできる。
【0129】
以下の説明において、付加情報FSは、前述した新付加情報生成部12、23において生成される新付加情報FS1、F12に相当し、SS付加情報SFは、SS付加情報生成部14、34においてスペクトラム拡散されて形成されたスペクトラム拡散信号(SS付加情報)SF1、SF12に相当するものである。
【0130】
図7の例は、位相の異なるPN符号を用いたSS付加情報生成部の一実施例である。
【0131】
この例においては、PN符号発生部1001から出力されるPN符号PSは、選択部1003に供給されると共に、シフトレジスタ1002に供給される。このシフトレジスタ1002からは、PN符号PSがクロック信号により順次にタイムシフトされた、位相が順次に異なるPN符号PSa、PSb、…、PSnが出力されて、それぞれ選択部1003に供給される。
【0132】
そして、選択部1003には、選択制御信号として付加情報FSが供給される。選択部1003は、複数の位相のPN符号PS,PSa,PSb,…,PSnのうちから、選択制御信号である付加情報FSの制御内容、つまり、複製禁止や複製許可などに応じた、一つの位相のPN符号を選択して、SS付加情報SFとして出力する。
【0133】
図8の例は、異なる系列のPN符号を用いた場合のSS付加情報生成部の一実施例である。
【0134】
この例では、それぞれ異なる系列のPN符号PS1,PS2,…,PS3を生成する複数個のPN符号発生部1021、1022、…、1023が設けられる。そして、各PN符号発生部1021、1022、…、1023の出力は、選択部1024に入力される。
【0135】
そして、選択部1024には、選択制御信号として付加情報FSが供給される。選択部1024は、複数の系列のPN符号PS1,PS2,…,PS3のうちから、選択制御信号である付加情報FSの制御内容、つまり、複製禁止や複製許可などに応じた、一つの系列のPN符号を選択して、SS付加情報SFとして出力する。
【0136】
図9の例は、1種類のPN符号と、複数の直交符号を用いた場合のSS付加情報生成重畳装置部の要部の一実施例である。
【0137】
この例では、1個のPN符号生成部1041と、互いに異なる直交符号を生成する直交符号生成部1042、1043、…、1044が設けられる。そして、PN符号生成部1041の出力PN符号PSは、乗算部1046に入力される。また、直交符号生成部1042、1043、…、1044からの、異なる直交符号は、選択部1045に入力される。また、選択部1045には、選択制御信号として付加情報FSが供給される。
【0138】
選択部1045は、複数の異なる直交符号から、選択制御信号である付加情報FSの制御内容、つまり、複製禁止や複製許可などに応じた、一つの直交符号を乗算部1046に出力する。乗算部1046では、PN符号PSと、選択された直交符号が乗じられて、その乗算結果が、SS付加情報SFとして出力される。
【0139】
[SS付加情報生成部の他の例に対応するSS付加情報の検出について]
なお、図7、図8、図9に示したSS付加情報生成部を用いた場合には、スペクトラム拡散された付加情報の検出は以下のようにして行われる。
【0140】
図10の例は、図7の例の異なる位相のPN符号が用いられたSS付加情報が重畳された映像信号から付加情報を検出するSS付加情報検出部の一例である。
【0141】
この例のSS付加情報検出部では、SS付加情報が重畳されたデジタル再生映像信号(受信信号)は、PN符号検出部1061に入力される。このPN符号検出部1061では、PN符号のタイミングが検出され、その結果が付加情報生成部1062に入力される。付加情報生成部1062は、PN符号のタイミングの違いから、付加情報が指示する複製制御の内容を特定し、その特定結果に応じて、記録制御部に供給する付加情報を生成し、出力する。
【0142】
図11の例は、図8の例の異なる系列のPN符号あるいは図9の例の1種類のPN符号と複数の直交符号を組み合わせた符号が用いられたSS付加情報が重畳された映像信号から付加情報を検出するSS付加情報検出部の一例である。
【0143】
この例のSS付加情報検出部では、SS付加情報が重畳されたデジタル映像信号(受信信号)は、PN符号検出部1081、1082、…、1083に入力される。PN符号検出部1081、1082、…、1083のそれぞれは、それぞれ異なるPN符号または1種類のPN符号と異なる直交符号を掛け合わせた符号を検出する。その出力は付加情報生成部1084に入力される。付加情報生成部1084は、どの符号列が検出されたかをもとに、付加情報の種類を特定し、その特定結果に応じて、記録制御部に供給する付加情報を生成し、出力する。
【0144】
以上のようなSS付加情報生成部およびSS付加情報検出部を用いた場合には、重畳させる複製制御の内容を示す付加情報を生成するスペクトラム拡散において、異なる位相のPN符号あるいは直交符号とPN符号とを組み合わせた符号を用いることで、複数の異なる付加情報を同時に付加することも可能である。
【0145】
なお、前述の第1および第2の実施の形態においては、M系列のPN符号を用いるようにしたが、これに限るものではなく、Gold符号系列の符号など各種の拡散符号を用いることができる。
【0146】
また、前述の第1および第2の実施の形態においては、デジタル映像信号から抽出する同期信号を基準信号として用いて、タイミング信号やクロック信号を生成するようにしたが、これに限るものではない。
【0147】
デジタル映像信号の同期信号を基準信号として用いることはなく、前述した第1、第2の実施の形態の出力装置10、再生装置20の各部において用いる各種タイミングを例えばシステムコントローラにより管理し、制御するようにしてもよい。
【0148】
また、以上の例は、情報信号がデジタル映像信号の場合であるが、オーディオ信号やコンピュータプログラムなどの各種の情報信号を出力したり再生したりする場合に、この発明は適用可能である。また、情報信号は、デジタル信号に限ることなく、アナログ信号であってももちろんよい。
【0149】
また、付加情報は、前述にもしたように、制御情報、関連情報、装置の番号、ユーザのID番号、処理日時、許可番号、著作権情報、複製制御情報など様々な情報を情報信号に対して付加、重畳することができる。
【0150】
また、前述した第1、第2の実施の形態においては、出力装置10、再生装置20は、ネットワークを介してデータの送受を行うパーソナルコンピュータなどの装置であるものとして説明したがこれに限るものではない。例えば、DVDの記録装置や記録再生装置、デジタルVTR、VTR、カセットテープレコーダなどの各種の再生装置や記録再生装置にこの発明を適用することができる。
【0151】
すなわち、各種の通信システムや、情報信号出力システム、情報信号記録システムなどに適用することができる。
【0152】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載の発明の情報信号出力装置によれば、情報信号から読み出した付加情報または生成した新たな付加情報をスペクトラム拡散することにより周波数帯域を広げ、情報信号と同一時間、同一周波数内で重畳させるので、周波数フィルタや単純な情報信号の置き換えでは情報新に重畳された付加情報の改ざんおよび消去を不可能にすることができる。
【0153】
また、読み出した付加情報または生成した新たな付加情報を情報信号と同一時間、同一周波数内で重畳するので、情報信号がデジタル信号であって、これがアナログ信号に変換された場合であっても、情報信号に重畳されている付加情報または新たな付加情報が消滅することがないようにすることができる。このように、読み出された付加情報または生成された新たな付加情報をスペクトラム拡散して情報信号に重畳することにより、当該情報信号に重畳した当該付加情報または当該新たな付加情報の残存率を高めることができる。
【0154】
また、改ざんや消去が困難にされた、信号強度の高い付加情報または新たな付加情報を情報信号に対して付加することができるため、情報信号に対して付加される付加情報または新たな付加情報の欠落等が発生することのない、信頼性の高いシステムを実現することができる。
【0155】
また、読み出された付加情報や生成された新たな付加情報はスペクトラム拡散されて、広帯域、低レベルの信号とされるので、スペクトラム拡散された付加情報または新たな付加情報が重畳されることにより情報信号を劣化させることがない。
【0156】
また、請求項2に記載の発明の情報信号出力装置によれば、同じ内容の付加情報または新たな付加情報が、付加方法を変えて付加されるため、情報信号に付加される付加情報または新たな付加情報の信頼性、強度が高められる。また、異なる付加方法で情報信号に付加された付加情報または新たな付加情報の一致を見ることにより改ざんの確認ができるなど、付加情報や新たな付加情報の利用範囲を拡大することができる。さらに、内容の異なる付加情報を、付加方法を変えて情報信号に付加することもでき、この場合には、情報信号付加される付加情報のトータルの情報量を増やすことができる。
【0158】
また、請求項5に記載の発明の情報信号出力装置によれば、スペクトラム拡散された付加情報は、低信号レベルで情報信号に重畳されるため、付加情報が、当該情報信号を劣化させるなど、情報信号に対して影響を及ぼすことがないようにすることができる。
【0159】
また、請求項6に記載の発明の情報信号出力装置によれば、スペクトラム逆拡散時においては、付加情報をスペクトラム拡散している拡散符号と、スペクトラム逆拡散のための拡散符号との同期を素早く合わせて、迅速に付加情報を抽出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による情報信号出力装置の一実施の形態を説明するためのブロック図である。
【図2】図1の出力装置のタイミング生成部を説明するためのブロック図である。
【図3】図1の出力装置のSS付加情報生成部を説明するためのブロック図である。
【図4】図3の一部のPN符号発生部の一例を説明するためのブロック図である。
【図5】SS付加情報と情報信号の関係をスペクトルで示した図である。
【図6】この発明による情報信号再生システムの一実施の形態を説明するためのブロック図である。
【図7】SS付加情報生成部の他の例を説明するためのブロック図である。
【図8】SS付加情報生成部の他の例を説明するためのブロック図である。
【図9】SS付加情報生成部の他の例を説明するためのブロック図である。
【図10】SS付加情報検出部の例を示すブロック図である。
【図11】SS付加情報検出部の他の例を示すブロック図である。
【図12】従来の複製装置の一例を示すブロック図である。
【符号の説明】
10…出力装置、11、22…付加情報読み出し部、12、23…新付加情報生成部、13、24…タイミング生成部、14、25…SS付加情報生成部、15、26…信号重畳部、27…付加情報読み出し生成部、20…再生装置、21…読み出し部、100…記録媒体

Claims (14)

  1. 情報信号から付加情報を読み出す読み出し手段と、
    前記読み出し手段において前記付加情報が読み出されなかった場合に、新たな付加情報を生成する付加情報生成手段と、
    前記読み出し手段により読み出された前記付加情報または前記付加情報生成手段からの前記新たな付加情報をスペクトラム拡散する拡散手段と、
    前記拡散手段によりスペクトラム拡散された前記付加情報または前記新たな付加情報を前記情報信号に重畳する重畳手段と、
    前記重畳手段の出力情報を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする情報信号出力装置。
  2. 前記読み出し手段により読み出された前記付加情報または前記付加情報生成手段からの前記新たな付加情報を前記情報信号に対して付加する付加手段を備え、
    前記出力手段は、前記付加手段により付加される前記付加情報または前記新たな付加情報と、前記重畳手段により重畳されるスペクトラム拡散された前記付加情報または前記新たな付加情報とを含む情報信号を出力することを特徴とする請求項1に記載の情報信号出力装置。
  3. スペクトラム拡散された付加情報が重畳されている情報信号から前記付加情報を読み出す読み出し手段と、
    前記読み出し手段において前記付加情報が読み出されなかった場合に、新たな付加情報を生成する付加情報生成手段と、
    前記読み出し手段により読み出された前記付加情報または前記付加情報生成手段からの前記新たな付加情報を前記情報信号に対して付加する付加手段と、
    前記付加手段の出力情報を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする情報信号出力装置。
  4. 前記読み出し手段により読み出された前記付加情報または前記付加情報生成手段からの前記新たな付加情報をスペクトラム拡散する拡散手段と、
    前記拡散手段によりスペクトラム拡散された前記付加情報または前記新たな付加情報を前記情報信号に重畳する重畳手段とを備え、
    前記出力手段は、前記付加手段により付加される前記付加情報または前記新たな付加情報と、前記重畳手段により重畳されるスペクトラム拡散された前記付加情報または前記新たな付加情報とを含む情報信号を出力することを特徴とする請求項3に記載の情報信号出力装置。
  5. スペクトラム拡散されて情報信号に重畳される付加情報は、前記情報信号のダイナミックレンジ分よりも低いレベルの低い信号電力で重畳されることを特徴とする請求項1または請求項4に記載の情報信号出力装置。
  6. 前記情報信号中から再生したクロック信号を用いて、前記スペクトラム拡散のための拡散符号が生成され、
    前記情報信号中から再生したクロック信号を用いて、前記拡散符号の検出を行うことができるようにしたことを特徴とする請求項1または請求項4に記載の情報信号出力装置。
  7. 記録媒体に記録されている情報信号を読み出して再生する再生手段と、
    前記再生手段により再生された情報信号から、これに付加されている付加情報を読み出す読み出し手段と、
    前記読み出し手段において前記付加情報が読み出されなかった場合に、新たな付加情報を生成する付加情報生成手段と、
    前記読み出し手段により読み出された前記付加情報または前記付加情報生成手段からの前記新たな付加情報をスペクトラム拡散する拡散手段と、
    前記拡散手段によりスペクトラム拡散された前記付加情報または前記新たな付加情報を前記情報信号に重畳する重畳手段と、
    前記重畳手段の出力情報を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする情報信号再生装置。
  8. 前記読み出し手段により読み出された前記付加情報または前記付加情報生成手段からの前記新たな付加情報を前記情報信号に対して付加する付加手段を備え、
    前記出力手段は、前記付加手段により付加される前記付加情報または前記新たな付加情報と、前記重畳手段により重畳されるスペクトラム拡散された前記付加情報または前記新たな付加情報とを含む情報信号を出力することを特徴とする請求項7に記載の情報信号再生装置。
  9. スペクトラム拡散された付加情報が重畳された情報信号が記録されている記録媒体から、前記情報信号を読み出して再生する再生手段と、
    前記再生手段により再生された前記情報信号から、これにスペクトラム拡散されて重畳されている前記付加情報を読み出す読み出し手段と、
    前記読み出し手段において前記付加情報が読み出されなかった場合に、新たな付加情報を生成する付加情報生成手段と、
    前記読み出し手段により読み出された前記付加情報または前記付加情報生成手段からの前記新たな付加情報を出力する前記情報信号に対して付加する付加手段と、
    前記付加手段の出力情報を出力する出力手段と
    を備えることを特徴とする情報信号再生装置。
  10. 前記読み出し手段により読み出された前記付加情報または前記付加情報生成手段からの前記新たな付加情報をスペクトラム拡散する拡散手段と、
    前記拡散手段によりスペクトラム拡散された前記付加情報または前記新たな付加情報を前記情報信号に重畳する重畳手段とを備え、
    前記出力手段は、前記付加手段により付加される前記付加情報または前記新たな付加情報と、前記重畳手段により重畳されるスペクトラム拡散された前記付加情報または前記新たな付加情報とを含む情報信号を出力することを特徴とする請求項9に記載の情報信号再生装置。
  11. 付加情報が付加されている情報信号から、前記付加情報を読み出す読み出し工程と、
    前記読み出し工程において前記付加情報を読み出せなかった場合に、新たな付加情報を生成する付加情報生成工程と、
    前記読み出し工程において読み出した前記付加情報または前記付加情報生成工程において生成した前記新たな付加情報をスペクトラム拡散する拡散工程と、
    前記拡散工程によりスペクトラム拡散された前記付加情報または前記新たな付加情報を前記情報信号に重畳する重畳工程と、
    前記重畳工程の出力情報を出力する出力工程と
    を備えることを特徴とする情報信号出力方法。
  12. スペクトラム拡散された付加情報が重畳されている情報信号から前記付加情報を読み出す読み出し工程と、
    前記読み出し工程において前記付加情報を読み出せなかった場合に、新たな付加情報を生成する付加情報生成工程と、
    前記読み出し工程において読み出した前記付加情報または前記付加情報生成工程におい て生成した前記新たな付加情報を前記情報信号に対して付加する付加工程と、
    前記付加工程の出力情報を出力する出力工程と
    を備えることを特徴とする情報信号出力方法。
  13. 記録媒体に記録されている情報信号を読み出して再生する再生工程と、
    前記再生工程により前記記録媒体から再生された情報信号から、これに付加されている付加情報を読み出す読み出し工程と、
    前記読み出し工程において前記付加情報を読み出せなかった場合に、新たな付加情報を生成する付加情報生成工程と、
    前記読み出し工程において読み出した前記付加情報または前記付加情報生成工程において生成した前記新たな付加情報をスペクトラム拡散する拡散工程と、
    前記拡散工程によりスペクトラム拡散された前記付加情報または前記新たな付加情報を前記情報信号に重畳する重畳工程と、
    前記重畳工程の出力情報を出力する出力工程と
    を備えることを特徴とする情報信号再生方法。
  14. スペクトラム拡散された付加情報が重畳された情報信号が記録されている記録媒体から、前記情報信号を読み出して再生する再生工程と、
    前記再生工程により再生された前記情報信号から、これにスペクトラム拡散されて重畳されている前記付加情報を読み出す読み出し工程と、
    前記読み出し工程において前記付加情報を読み出せなかった場合に、新たな付加情報を生成する付加情報生成工程と、
    前記読み出し工程において読み出した前記付加情報または前記付加情報生成工程において生成した前記新たな付加情報を出力する前記情報信号に対して付加する付加工程と、
    前記付加工程の出力情報を出力する出力工程と
    を備えることを特徴とする情報信号再生方法。
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