JPH10210429A - 映像信号伝送方法、重畳情報抽出方法、映像信号出力装置、映像信号受信装置および映像信号記録媒体 - Google Patents

映像信号伝送方法、重畳情報抽出方法、映像信号出力装置、映像信号受信装置および映像信号記録媒体

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JPH10210429A
JPH10210429A JP9008079A JP807997A JPH10210429A JP H10210429 A JPH10210429 A JP H10210429A JP 9008079 A JP9008079 A JP 9008079A JP 807997 A JP807997 A JP 807997A JP H10210429 A JPH10210429 A JP H10210429A
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JP
Japan
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video signal
spread
signal
spectrum
section
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JP9008079A
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English (en)
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Akira Ogino
晃 荻野
Nozomi Ikeda
望 池田
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Television Signal Processing For Recording (AREA)
  • Television Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 スペクトラム拡散されて映像信号に重畳され
た付加情報の消滅、劣化を防止し、映像信号に重畳され
た付加情報を確実に提供する。 【解決手段】 PN符号発生制御部15は、1水平区間
の有効画面区間毎にPN符号列の発生を開始させるため
のPN符号発生タイミング信号S4やクロック信号CL
Kを形成し、SS複製防止制御信号生成部16に供給す
る。SS複製防止制御信号生成部16は、1水平区間の
有効画面区間毎に、この有効画面区間を1周期とするP
N符号列を生成し、このPN符号列を用いて、複製防止
制御信号S3を、1周期分のPN符号列で完結するよう
にスペクトラム拡散し、SS複製防止制御信号S5を形
成する。SS複製防止制御信号S5は、映像信号のすべ
てのフレームの各水平区間の有効画面区間に重畳され
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えば、記録媒
体に記録されている映像信号を再生して、複製を防止す
る情報とともに伝送し、伝送された映像信号を受信して
別の記録媒体に記録するのを制限ないしは禁止する場合
のように、映像信号に付加情報を重畳して出力し、これ
を受信して重畳された付加情報を抽出し、抽出した付加
情報を用いた複製防止制御などを可能にする方法、装置
および映像信号記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】VTR(ビデオテープレコーダ)が普及
し、VTRで再生が可能な数多くのソフトウエアが提供
されるようになってきている。また最近では、デジタル
VTRやDVD(デジタルビデオディスク)の再生装置
などが現実のものとなってきており、画質、音質の良い
映像、音声を手軽に再生して視聴することができるよう
になってきている。
【0003】しかし、一方で、このように豊富に提供さ
れるようになったソフトウエアが無制限に複製されてし
まうおそれがあるという問題があり、従来から種々の複
製防止対策が施されている。
【0004】例えば、アナログ映像信号についての複製
を直接的に禁止する方法ではないが、記録装置としての
例えばVTRと、映像を提供するモニタ受像機のAGC
(オート・ゲイン・コントロール)の方式の相違、ある
いはAPC(オート・フェイズ・コントロール)の特性
の相違を利用して、実質的に複製を防止する方法があ
る。
【0005】すなわち、例えば、VTRは、映像信号に
挿入された擬似同期信号によりAGCを行い、モニタ受
像機は、この擬似同期信号によらないAGC方式を採用
するというように、AGCの方式の相違を利用する方法
が前者の例で、オリジナルの記録媒体にアナログ映像信
号を記録するときに、AGCのための同期信号としてレ
ベルが極端に大きな擬似同期信号を挿入しておき、再生
用VTRから記録用VTRに供給する映像信号に、AG
Cのための同期信号として、このレベルが極端に大きな
擬似同期信号を挿入するものである。
【0006】また、VTRは、映像信号中のカラーバー
スト信号そのものの位相によりAPCを行い、モニタ受
像機は、これとは異なるAPC方式を採用するというよ
うに、APCの特性の相違を利用する方法が後者の例
で、オリジナルの記録媒体にアナログ映像信号を記録す
るときに、映像信号のカラーバースト信号の位相を部分
的に反転させておき、再生用VTRから記録用VTRに
供給する映像信号としてカラーバースト信号の位相が部
分的に反転したものを出力するものである。
【0007】以上のようにした場合、再生用VTRから
のアナログ映像信号の供給を受けるモニタ受像機におい
ては、擬似同期信号やAPCのために用いられるカラー
バースト信号の部分的な位相の反転の影響を受けること
なく、正常に映像が再生される。
【0008】しかし、再生用VTRからの上述のように
擬似同期信号が挿入された、または、カラーバースト信
号の位相反転制御を受けたアナログ映像信号の供給を受
けて、これを記録媒体に記録するVTRにおいては、入
力信号に基づく利得制御、あるいは位相制御を正常に行
うことができず、映像信号を正常に記録することができ
ないようになる。したがって、記録された映像信号を再
生しても、視聴可能な正常な映像が再生されることがな
いようにできる。
【0009】このようにアナログ映像信号を扱う場合に
は、複製を禁止するのではなく、正常に視聴可能な再生
映像が得られないようにするものであり、これはいわば
消極的な複製防止制御である。
【0010】これに対して、デジタル化された情報例え
ば映像信号を扱う場合には、複製防止符号、あるいは複
製の世代制限符号などからなる複製防止制御信号を、デ
ジタルデータとして映像信号に付加して記録媒体に記録
しておくことにより、複製を禁止するなどの直接的な複
製防止制御を行うようにしている。
【0011】図9は、このデジタル化された情報を扱う
場合の複製装置の基本的な構成図であり、デジタル再生
装置110で再生されたデジタル情報を、デジタル伝送
路101を通じてデジタル記録装置120に送り、複製
可能なものは複製を実行し、複製不許可のものは複製を
禁止するものである。
【0012】デジタル再生装置110に装填されている
記録媒体111には、デジタル主情報に加えて、付加情
報としての複製防止制御情報が記録されている。この複
製防止制御情報は、複製禁止、複製許可、世代制限など
を制御内容として指示するものである。デジタル再生部
112は、記録媒体111から情報を読み出して、デジ
タル主情報と共に複製防止制御情報を得、これをデジタ
ル伝送路101を通じてデジタル記録装置120に送
る。
【0013】デジタル記録装置120の複製防止制御信
号検出部122は、デジタル伝送路101を通じて受信
した情報から複製防止制御信号を検出し、その制御内容
を判別する。そして、この判別結果をデジタル記録部1
21に送る。
【0014】デジタル記録部121は、複製防止制御信
号検出部122からの複製防止制御信号の判別結果が、
デジタル伝送路101を通じて入力されたデジタル情報
の記録を許可するものであるときには、前記入力デジタ
ル信号を記録に適したデジタル情報に変換し、記録媒体
123に書き込んで記録を実行するようにする。一方、
複製防止制御信号検出部122からの複製防止制御信号
の判別結果が、複製禁止であるときには、デジタル記録
部121は、前記入力デジタル情報の記録処理を行わな
いようにする。
【0015】さらに、複製防止制御信号検出部122か
らの複製防止制御信号の判別結果が、第1世代の複製の
みを許可するものであるときには、デジタル記録部12
1は、前記入力デジタル信号を記録に適したデジタル情
報に変換し、記録媒体123に書き込んで記録を実行す
ると共に、付加情報としての複製防止制御信号を複製禁
止(次世代の複製禁止)を指示するものに変更して、記
録媒体123に記録するようにする。したがって、複製
された記録媒体123を用いては、映像信号を複製する
ことはできないようになる。
【0016】このように、主情報信号と、付加情報とし
ての複製防止制御信号をデジタル信号として、記録装置
に供給するようにする、いわゆるデジタル接続の場合に
は、伝送されるデジタルデータに複製防止制御信号が含
まれるので、この複製防止制御信号を用いて、記録装置
において、複製禁止などの複製防止制御を確実に行うこ
とができる。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】ところで、図9のデジ
タル再生装置が、例えばデジタルVTRの場合には、再
生した映像信号および音声信号をモニターするために、
主情報信号である映像信号および音声信号のみをD/A
変換回路113を通じてアナログ信号に変換して、通常
はモニター受像機が接続されるアナログ出力端子114
に導出するようにする。
【0018】このように、デジタル情報の再生装置であ
っても、アナログ出力端子114に導出されるアナログ
信号には、複製防止制御信号は含まれていない。このた
め、アナログ出力端子114にアナログVTRなどが接
続されるアナログ接続の場合には、情報信号の複製が可
能となってしまう。
【0019】そこで、D/A変換された映像信号や音声
信号に、複製防止制御信号を重畳付加することが考えら
れるが、D/A変換された映像信号や音声信号を劣化さ
せずに、複製防止制御信号を付加し、記録装置において
取り出して複製防止制御に用いることは難しい。
【0020】したがって、従来は、アナログ接続の場合
には、前述したVTRとモニタ受像機のAGCの方式の
相違、あるいはAPCの特性の相違を利用する複製防止
方法を用いて、消極的な複製防止を行うようにするしか
方法がなかった。
【0021】ところが、前述したVTRとモニタ受像機
のAGCの方式の相違、あるいはAPCの特性の相違を
利用する複製防止制御方法の場合、記録装置側のAGC
の方式、APCの特性によっては、正常に映像信号の記
録が行われてしまい、消極的な複製防止さえも、できな
い場合が発生する。また、モニタ受像機の再生画像が乱
れるなどの問題が生じるおそれもあった。
【0022】以上のような問題点を解決し、再生される
映像、音声を劣化させることなく、アナログ接続、デジ
タル接続のいずれの場合にも有効な複製防止制御方式と
して、本出願人は、先に、複製防止制御信号をスペクト
ラム拡散し、このスペクトラム拡散した複製防止制御信
号をアナログ信号の状態の映像信号に重畳して、映像信
号をデジタル記録あるいはアナログ記録する方式を提案
している(特願平7−339959号参照)。
【0023】この方式においては、拡散符号として用い
るPN(PseudorandomNoise)系列の
符号(以下、PN符号という)を十分に早い周期で発生
させて、これを複製防止制御信号に対して掛け合わせる
ことによりスペクトラム拡散し、狭帯域、高レベルの複
製防止制御信号を、映像信号や音声信号には影響を与え
ることのない広帯域、低レベルの信号に変換させる。そ
して、このスペクトラム拡散された複製防止制御信号を
アナログ映像信号に重畳して記録媒体に記録するように
する。この場合、記録媒体に記録する映像信号は、アナ
ログ、デジタルのどちらでも可能である。
【0024】この方式においては、複製防止制御信号
は、スペクトラム拡散されて広帯域、低レベルの信号と
して映像信号に重畳されるため、違法に複製しようとす
る者が、重畳された複製防止制御信号を映像信号から取
り除くことは難しい。
【0025】しかし、逆スペクトラム拡散することによ
り重畳された複製防止制御信号を検出し、利用すること
は可能である。したがって、映像信号とともに複製防止
制御信号を確実に記録装置側に提供することができると
共に、記録装置側において、複製防止制御信号を検出
し、検出した複製防止制御信号に応じた複製制御を確実
に行うことができる。
【0026】ところが、前述のように、複製防止制御信
号をスペクトラム拡散して映像信号に重畳する方式の場
合、映像信号のノイズ除去システムを用いることによ
り、スペクトラム拡散された複製防止制御信号が除去さ
れたり、劣化したり、あるいは、付け替えられる場合が
ある。
【0027】例えば、映像信号の水平走査線間の相関
性、あるいは、映像信号のフィールド間、フレーム間の
相関性を利用して、映像信号のノイズを除去するノイズ
除去システムの場合、隣接する水平走査線間、あるい
は、隣接するフィールド間やフレーム間の映像信号どう
しで差分を取り、得られた差分をノイズとして除去す
る。この場合、スペクトラム拡散されて映像信号に重畳
された複製防止制御信号が差分として算出され、前述し
たように、除去される場合がある。また、除去された場
合には、別のスペクトラム拡散された複製防止制御信号
に付け替えられるなどのおそれがある。
【0028】また、上述したノイズ除去システムが用い
られた場合、スペクトラム拡散されて映像信号に重畳さ
れた複製防止制御信号の全部ではないが、映像信号に重
畳された複製防止制御信号が部分的に除去されるなど複
製防止制御信号が劣化する場合がある。この場合には、
映像信号に重畳された正確な複製防止制御信号を抽出す
ることができなくなり、複製防止制御信号に応じた複製
防止制御ができなくなる。
【0029】また、例えば、いわゆるスクイーズ画面か
らシネマモードへの変換のように、スペクトラム拡散さ
れた複製防止制御信号が重畳された映像信号により再生
される画像の垂直方向を縮小し、映画のスクリーンと同
じ横縦比の画像を再生するようにした場合には、映像信
号が間引かれるなどの処理がされるため、間引かれた映
像信号に重畳されている複製防止制御信号が消滅してし
まい、映像信号に重畳された複製防止制御信号が劣化す
る場合がある。
【0030】また、NTSC方式の映像信号をPAL方
式の映像信号に変換したり、その逆にPAL方式の映像
信号をNTSCの映像信号に変換するなどの映像信号の
方式変換が行われた場合には、各方式に応じて、フレー
ムを構成する水平走査線数は異なるため、隣接する水平
走査線の映像信号により補間されたり、あるいは水平走
査線が間引かれて、映像信号に重畳された正確な複製防
止制御信号を抽出することができなくなり、複製防止制
御信号に応じた複製防止制御ができなくなる。例えば、
NTSC方式の映像信号は、1フレームの画像を525
本の水平走査線により形成し、PAL方式の映像信号
は、1フレームの画像を625本の水平走査線により形
成する。そして、NTSC方式の映像信号をPAL方式
の映像信号に変換する場合には、水平走査線の補間が行
われ、PAL方式の映像信号をNTSC方式の映像信号
に変換する場合には、水平走査線が間引かれる。
【0031】このように、スペクトラム拡散された複製
防止制御信号が重畳された映像信号により形成される画
像の縮小拡大、あるいは、映像信号の方式変換が行わ
れ、スペクトラム拡散された複製防止制御信号が劣化す
る場合には、元の複製防止制御信号を取り出すことがで
きないため、複製防止制御信号に応じた複製防止制御が
できなくなる。
【0032】以上のことにかんがみ、この発明は、上記
問題点を一掃し、スペクトラム拡散されて映像信号に重
畳された付加情報を、確実に受信先に提供し、完全な付
加情報を取り出すことができるようにする方法、装置お
よび映像信号記録媒体を提供することを目的とする。
【0033】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明による請求項1に記載の映像信号伝送方法
は、スペクトラム拡散した付加情報を映像信号に重畳し
て伝送する伝送方法であって、水平同期信号に同期し、
1水平区間以内の区間を1周期とする拡散符号を生成
し、前記拡散符号を用いて、前記付加情報を前記1水平
区間以内の区間で完結するようにスペクトラム拡散し、
前記スペクトラム拡散した前記付加情報を、前記映像信
号のすべてのフレームの各水平区間内にくり返し重畳し
て伝送することを特徴とする。
【0034】また、この発明による請求項4に記載の重
畳情報抽出方法は、1水平区間以内の区間で完結するよ
うにスペクトラム拡散された付加情報が、各水平区間に
くり返し重畳された映像信号から前記付加情報を抽出す
る重畳情報抽出方法であって、水平同期信号に同期し、
前記スペクトラム拡散された前記付加情報が重畳された
区間に対応して、1水平区間以内の区間を1周期とする
拡散符号を生成し、前記拡散符号を用いて逆スペクトラ
ム拡散することにより、前記映像信号に重畳された前記
付加情報をくり返し抽出することを特徴とする。
【0035】この発明による請求項1に記載の映像信号
伝送方法によれば、付加情報は、水平同期信号に同期
し、1水平区間以内の区間を1周期とする拡散符号によ
りスペクトラム拡散されて、1水平区間以内の区間で完
結するスペクトラム拡散信号とされる。このスペクトラ
ム拡散信号は、映像信号が形成するすべてのフレームの
すべての水平区間に対応する映像信号にくり返し重畳さ
れて、映像信号とともに伝送される。
【0036】これにより、映像信号の水平走査線間、フ
ィールド間、フレーム間の相関性を利用したノイズ除去
システムが用いられた場合に、水平走査線間、フィール
ド間、フレーム間で差分を取っても、映像信号に重畳さ
れているスペクトラム拡散信号は、差分として検出され
ないため、削除されたり、劣化することがない。
【0037】また、映像信号により形成される画像の垂
直方向の縮小、拡大が行われた場合、あるいは、映像信
号の方式変換が行われ、水平走査線(水平ライン)の補
間、間引きが行われた場合のいずれの場合にも、実際に
画像を形成する各水平区間の映像信号には、1水平区間
以内の区間で完結するスペクトラム拡散信号がくり返し
重畳されているため、スペクトラム拡散信号は確実に伝
送される。
【0038】また、この発明による請求項4に記載の重
畳情報抽出方法によれば、水平同期信号に同期するとと
もに、スペクトラム拡散された付加情報(スペクトラム
拡散信号)が重畳された区間に対応して、逆拡散用の拡
散符号が生成される。この逆拡散用の拡散符号が用いら
れて逆スペクトラム拡散が行われることにより、付加情
報がくり返し取り出される。
【0039】したがって、前述にもしたように、映像信
号の相関性を利用したノイズ除去システムが用いられる
ことにより、スペクトラム拡散された付加情報が除去さ
れたり、劣化するようにされることがなく、また、映像
信号の垂直方向の縮小、拡大や映像信号の方式変換によ
る水平ラインの補間や間引きが行われた場合にも、映像
信号に重畳された付加情報を確実に抽出することができ
る。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、図を参照しながらこの発明
による映像信号伝送方法、重畳情報抽出方法、映像信号
出力装置、映像信号受信装置、映像信号記録媒体の一実
施の形態について説明する。
【0041】以下に説明する映像信号出力装置は、DV
D(デジタルビデオディスク)の記録再生装置(DVD
装置と以下称する)に適用されたものとして説明する。
また、説明を簡単にするため、音声信号系についての説
明は省略する。
【0042】図1は、この実施の形態の映像信号複製制
御システムで用いられる映像信号出力装置(以下、単に
出力装置という)10を説明するための図である。すな
わち、出力装置10は、この第1の実施の形態におい
て、DVD装置の再生系に相当する。
【0043】図1において、記録媒体100は、デジタ
ル化された映像信号、音声信号が記録され、かつ、付加
情報として複製防止制御信号が記録されたもので、この
例ではDVDである。複製防止制御信号は、ディスクの
最内外のTOC(TableOf Contents)
やディレクトリと呼ばれるトラックエリアに記録するこ
ともできるし、映像データや音声データが記録されるト
ラックに、記録エリアを別にして挿入記録することもで
きる。以下に説明する例は、後者の場合の例で、映像デ
ータを読み出したときに、複製防止制御信号も同時に読
み出される場合である。
【0044】また、複製防止制御信号は、第1世代の複
製のみは許可するなどのような世代制限を内容とするも
のでもよいし、映像信号の複製の禁止または許可を示す
信号でもよく、1ビットあるいは数ビットで構成されて
いるものとして説明する。
【0045】図1に示すように、この実施の形態の出力
装置10は、読み出し部11、復号化部12、複製防止
制御信号抽出部13、同期分離部14、PN符号発生制
御部15、SS(SSはスペクトラム拡散の略、以下同
じ)複製防止制御信号生成部16、加算部17、D/A
変換回路191、192を備えている。
【0046】読み出し部11は、記録媒体100を再生
して得られる信号S1から再生映像信号成分S2を取り
出し、これを復号化部12および複製防止制御信号抽出
部13に供給する。
【0047】復号化部12は、再生映像信号成分S2に
ついて復号化処理を行い、デジタル映像信号を形成し、
これをD/A変換回路191に供給する。D/A変換回
路191は、デジタル映像信号をD/A変換して、同期
信号を有するアナログ映像信号S2Aを形成し、これを
同期分離部14、加算部17に供給する。
【0048】複製防止制御信号抽出部13は、再生映像
信号成分S2に付加されている複製防止制御信号S3を
抽出し、これをSS複製防止制御信号生成部16に供給
する。
【0049】一方、同期分離部14は、アナログ映像信
号S2Aから水平同期信号Hを抜き出して、これをPN
符号発生制御部15に供給する。
【0050】PN符号発生制御部15は、水平同期信号
を基準信号として用いて、PN符号の発生を開始させる
ためのPN符号発生タイミング信号S4や、クロック信
号CLKを生成する。
【0051】図2は、この実施の形態のPN符号発生制
御部15を説明するためのブロック図である。図2に示
すように、この実施の形態のPN符号発生制御部15
は、PN符号発生タイミング信号生成部151、PLL
回路152、タイミング信号生成部153を備え、これ
らには、同期分離部14からの水平同期信号Hが供給さ
れる。
【0052】PN符号発生タイミング信号生成部151
は、水平同期信号Hを基準信号として用いて、スペクト
ラム拡散に用いる拡散用のPN符号列の発生の開始タイ
ミングを提供するPN符号発生タイミング信号S4を生
成する。
【0053】図3は、この実施の形態のPN符号発生タ
イミング信号生成部151において生成される、PN符
号発生タイミング信号S4の例を説明するための図であ
る。図3に示すように、この実施の形態において、PN
符号発生タイミング信号S4は、水平同期信号Hの前縁
(立ち下がりエッジ)を基準として生成される。
【0054】そして、PN符号発生タイミング信号S4
は、1水平区間毎に、水平帰線消去期間HBLを除く有
効画面区間に対応して、予め決められた符号パターンの
PN符号列を、その先頭から発生させるタイミングを提
供する。
【0055】PLL回路152は、水平同期信号Hに基
づいて、水平同期信号Hに同期するクロック信号CLK
を生成する。また、タイミング信号生成部153は、水
平同期信号Hに基づいて、この出力装置10で用いられ
る各種のタイミング信号を生成する。
【0056】そして、PN符号発生制御部15において
生成されたPN符号発生タイミング信号S4、クロック
信号CLKは、SS複製防止制御信号生成部16に供給
される。
【0057】SS複製防止制御信号生成部16は、前述
した複製防止制御信号抽出部13によって抽出された複
製防止制御信号S3をPN符号列を用いてスペクトラム
拡散し、映像信号S2Aに重畳するスペクトル拡散され
た複製防止制御信号(以下、SS複製防止制御信号とい
う)S5を形成する。
【0058】図4は、この実施の形態のSS複製防止制
御信号生成部16を説明するためのブロック図である。
図4に示すように、SS複製防止制御信号生成部16
は、複製防止制御信号列生成部161、PN符号列生成
部162、乗算回路163を備えている。
【0059】複製防止制御信号列生成部161には、複
製防止制御信号抽出部15からの複製防止制御信号S3
と、タイミング信号TM、クロック信号CLKが供給さ
れる。この場合、タイミング信号TMは、複製防止制御
信号S3の1ビット毎の区切りのタイミングを示す。
【0060】そして、複製防止制御信号列生成部161
は、複製防止制御信号S3を1ビット毎に、予め決めら
れたクロック数分出力することにより、複製防止制御信
号列FSを生成し、これを乗算回路163に供給する。
この場合、複製防止制御信号S3は、1水平区間の有効
画面区間毎に完結するように、複製禁止や複製許可など
を指示する1ビット〜数ビットの低ビットの複製防止制
御信号列FSを生成するようにする。
【0061】PN符号列生成部162には、クロック信
号CLKと、イネーブル信号ENと、PN符号発生タイ
ミング信号S4が供給される。イネーブル信号ENは、
PN符号列生成部162を動作状態にするための信号で
あり、この実施の形態のおいては、出力装置10に電源
が投入されることにより生成されて、PN符号列生成部
162に供給される。
【0062】PN符号列生成部162は、イネーブル信
号ENに応じて動作が可能な状態にされる。そして、P
N符号列生成部162は、PN符号発生タイミング信号
S4の立ち下がりエッジ毎に、クロック信号CLKに応
じて、予め決められた符号パターンのPN符号列PSを
その先頭から生成する。
【0063】この実施の形態において、PN符号列PS
は、1水平区間毎の有効画面区間を1周期とするもので
ある。このように、PN符号列生成部162は、1水平
区間内の区間を1周期とするPN符号列PSを、各水平
区間毎に生成する。
【0064】図5は、PN符号列生成部162の構成例
を示す図である。この例のPN符号列生成部162は、
6段のシフトレジスタを構成する6個のDフリップフロ
ップREG1〜REG6と、このシフトレジスタの適宜
のタップ出力を演算するイクスクルーシブオア回路EX
−ORとからなっている。そして、図5に示すPN符号
列生成部162は、上述したように、イネーブルEN、
クロック信号CLK、PN符号発生タイミング信号S4
に基づいて、M系列のPN符号列PSを発生する。PN
符号列生成部162で生成されたPN符号列PSは、乗
算回路163に供給される。
【0065】図6は、PN符号列生成部162により発
生されるPN符号の発生状況、すなわち、映像信号に対
するPN符号のマッピングについて説明するための図で
ある。前述にもしたように、この実施の形態において、
PN符号列生成部162は、1水平区間内の有効画面区
間を1周期とするPN符号列PSを生成する。ここで
は、説明の簡単のため1水平区間の有効画面区間に4チ
ップのPN符号を発生するようにした場合を例に説明す
る。
【0066】図6に示すように、この例において、PN
符号列生成部162は、1水平区間の有効画面区間に対
応して、PN符号P1、P2、P3、P4からなるPN
符号列PSを生成する。そして、PN符号列PSは、P
N符号発生タイミング信号S4、クロック信号CLKに
基づいて、フレームを構成する各水平区間において、同
じタイミングで、繰り返し生成される。
【0067】これにより、図6に示すように、垂直方向
には、PN符号P1からなるデータ列、PN符号P2か
らなるデータ列、PN符号P3からなるデータ列、PN
符号P4からなるデータ列のように、垂直方向に同じP
N符号からなるデータ列が形成される。
【0068】また、1フィールドを越えても、PN符号
列PSは、1水平区間毎に繰り返し生成されるので、図
6に示すように、時間軸方向にも同じPN符号からなる
データ列が作られる。これにより、映像信号が形成する
画像の垂直方向および時間軸方向に、同じPN符号から
なるデータ列が形成される。したがって、概念的には、
図6に示すように、この例の場合、各フレームにPN符
号P1、P2、P3、P4により形成される4つの平面
ができる。
【0069】そして、このPN符号列PSが、例えば、
そのまま映像信号に重畳された場合であって、前述した
ように、映像信号の相関性を利用したノイズ除去を行っ
た場合、隣接する水平走査線間、隣接するフィールド
間、隣接するフレーム間で差分を取っても、PN符号P
1、P2、P3、P4からなるPN符号列PSは、差分
として検出されることがないので、得られた差分をノイ
ズとみなして除去する処理が行われてもPN符号列PS
は除去されない。
【0070】また、前述したように、画像の垂直方向の
拡大、あるいは、NTSC方式の映像信号をPAL方式
の映像信号に変換するなどの場合には、画像を形成する
水平走査線の補間が行われる。この場合、補間に用いら
れる水平走査線は、補間される位置の近隣の水平走査線
が用いられる。このため、補間された水平走査線にも、
他の水平走査線と同様に、PN符号列PSが重畳されて
おり、PN符号列PSが存在しない水平走査線が発生す
ることがない。
【0071】また、画像の垂直方向の縮小、あるいは、
PAL方式の映像信号をNTSCの映像信号に変換する
場合のように画像を形成する水平走査線が間引かれる場
合にも、PN符号列PSの1部分が削除されるなど、P
N符号列が劣化することもない。
【0072】このように、この実施の形態においては、
映像信号の相関性を利用したノイズ除去、水平走査線の
補間や間引きが行われても、図6に示したデータ平面上
のデータの変化が生じないPN符号列PSを生成するこ
とができる。
【0073】乗算回路163は、上述のようにして生成
されたPN符号列PSを用いて、複製防止制御信号列F
Sをスペクトラム拡散し、SS複製防止制御信号S5を
形成する。前述したように、複製防止制御信号S3は、
1水平区間の有効画面区間内で完結するようにされた複
製防止制御信号列FSとして乗算回路163に供給さ
れ、これが1周期分のPN符号列PSによって完結する
ようにスペクトラム拡散される。
【0074】すなわち、複製防止制御信号S3が、1ビ
ットで複製防止制御の制御内容を示すものであっても、
2ビット、あるいは、3ビットのように複数ビットで複
製防止制御の制御内容を示すものであっても、1周期分
のPN符号列PSを用いてスペクトラム拡散される。こ
のように、複製防止制御信号S3は、1周期分のPN符
号列PSにより完結するようにスペクトラム拡散される
ので、各水平区間の有効画面区間に対応して、同じSS
複製防止制御信号S5が形成される。
【0075】SS複製防止制御信号生成部16において
形成されたSS複製防止制御信号S5は、D/A変換回
路192に供給される。D/A変換回路192は、SS
複製防止制御信号S5をアナログSS複製防止制御信号
S5Aに変換し、加算部17に供給する。
【0076】加算部17は、アナログ映像信号S2Aに
対して、アナログSS複製防止制御信号S5Aを重畳
し、出力映像信号S6Aを形成して、これを出力する。
このように加算部17は、アナログ映像信号S2Aに対
し、PN符号列PSによりスペクトラム拡散された複製
防止制御信号であるSS複製防止制御信号S5Aを重畳
する重畳手段としての機能を有する。
【0077】これにより、SS複製防止制御信号が重畳
された映像信号S6により形成される画像の垂直方向お
よび時間軸方向の各水平区間の有効画面区間には、同じ
SS複製防止制御信号S5が繰り返し重畳される。した
がって、映像信号S6により形成されるすべてのフレー
ムの各水平区間には、図6を用いて前述したように、す
べてのフレームの各水平区間で同じように発生するPN
符号によりスペクトラム拡散された同じSS複製防止制
御信号S5が重畳される。
【0078】この場合、隣接する水平走査区間、あるい
は、フィールド間、フレーム間の相関性を利用したノイ
ズ除去や、画像の垂直方向の縮小、拡大のための水平走
査線の間引きや補間、時間軸方向の間引きや補間、すな
わち、フレームの間引きや補間が行われた場合にも、S
S複製防止制御信号が重畳された映像信号により形成さ
れる画像の垂直方向および時間軸方向のSS複製防止制
御信号のデータ列のデータ増減はあっても、その内容に
ついての変化は生じないデータ列を形成することができ
る。
【0079】このように、映像信号の相関性を利用した
映像信号のノイズ除去や、水平走査線、あるいは、フレ
ームの補間や間引きが行われても、ノイズ除去後、水平
走査線やフレームの補間後、間引き後の映像信号により
形成されるすべてのフレームの各水平区間には、SS複
製防止制御信号が変化することなく重畳されたままとな
る。
【0080】したがって、この出力装置10やこの出力
装置10からの映像信号の供給を受ける後述する記録装
置などの装置において、あるいは、出力装置10とこの
出力装置10からの映像信号の供給を受ける装置との間
において、上述のような、映像信号の相関性を利用した
ノイズ除去や、水平走査線あるいはフレームの補間や間
引きが行われた場合にも、スペクトラム拡散された複製
防止制御信号(SS複製防止制御信号)を映像信号に重
畳して確実に伝送し、後続する装置に提供することがで
きる。
【0081】また、複製防止制御信号は、スペクトラム
拡散されて映像信号に重畳されるため、映像信号に重畳
されるSS複製防止制御信号が、映像信号を劣化させる
こともなく、また、簡単に映像信号からSS複製防止制
御信号が取り除かれることもない。
【0082】図7は、複製防止制御信号と、主情報信号
この例では映像信号との関係をスペクトルで示したもの
である。複製防止制御信号は、これに含まれる情報量は
少なく、低ビットレートの信号であり、図7(a)に示
されるように狭帯域の信号である。これにスペクトラム
拡散を施すと、図7(b)に示すような広帯域幅の信号
となる。このときに、スペクトラム拡散信号レベルは帯
域の拡大比に反比例して小さくなる。
【0083】このスペクトラム拡散信号、すなわち、S
S複製防止制御信号S7Aを、加算部17で情報信号に
重畳させるのであるが、この場合に、図7(c)に示す
ように、情報信号としての映像信号のダイナミックレン
ジより小さいレベルで、SS複製防止制御信号S7Aを
重畳させるようにする。このように重畳することにより
主情報信号の劣化がほとんど生じないようにすることが
できる。したがって、上述したように、SS複製防止制
御信号が重畳された映像信号がモニター受像機に供給さ
れて、映像が再生された場合に、SS複製防止制御信号
の影響はほとんどなく、良好な再生映像が得られるもの
である。
【0084】一方、後述するように、記録側でSS複製
防止制御信号を検出するために、逆スペクトラム拡散を
行うと、図7(d)に示すように、SS複製防止制御信
号が再び狭帯域の信号として復元される。十分な帯域拡
散率を与えることにより、逆拡散後の複製防止制御信号
の電力が情報信号を上回り、検出可能となる。
【0085】この場合、アナログ映像信号に重畳された
SS複製防止制御信号は、アナログ映像信号と同一時
間、同一周波数内に重畳されるため、周波数フィルタや
単純な情報の置き換えでは削除および修正が不可能であ
る。
【0086】したがって、映像信号に重畳されたSS複
製防止制御信号が取り除かれることがなく、SS複製防
止制御信号をモニタ受像機や記録装置などの装置に確実
に提供することができる。
【0087】また、SS複製防止制御信号S5は、各水
平区間の有効画面区間にのみ重畳されるため、この出力
装置10や後述する記録装置20において映像同期信号
が付け替えられてもSS複製防止制御信号の一部分がな
くなるなどのことがない。すなわち、映像同期信号の付
け替えによっては、SS複製防止制御信号が劣化するこ
とがない。
【0088】このように、SS複製防止制御信号S5A
が重畳されたアナログ出力映像信号S6Aは、映像を表
示するモニタ受像機や、後述する記録装置20に供給さ
れる。
【0089】なお、図6においては、説明を簡単にする
ため、1水平区間の有効画面区間に対して4チップのP
N符号を発生させる場合として説明した。しかし、これ
に限るものではなく、実際には、1水平区間の有効画面
区間の映像を形成する各画素に対応し、NTSC方式の
信号などの場合、最大で約720チップのPN符号列を
用いるようにすることができる。
【0090】但し、1水平区間の有効画面区間に対し、
多くのPN符号を発生させる場合には、このPN符号列
によりスペクトラム拡散される複製防止制御信号が高周
波信号となり、映像信号中の高周波成分を除去するノイ
ズキャンセラーなどにより除去されてしまう可能性があ
り、好ましくない。
【0091】そこで、例えば、1MHz以上の高周波成
分を除去するノイズキャンセラーが用いられる場合に
は、1水平区間に対し、100チップ以下のPN符号か
らなるPN符号列を用いるようにするなど、スペクトラ
ム拡散に用いるPN符号列の符号数を適正に設定するよ
うにする。
【0092】次に、前述した出力装置10からの映像信
号S6Aの供給を受けて、映像信号を記録する記録装置
20について説明する。
【0093】図8は、この実施の形態の映像信号複製制
御システムで用いられる映像信号記録装置(以下、単に
記録装置という)20を説明するための図である。すな
わち、記録装置20は、この第1の実施の形態におい
て、DVD装置の記録系に相当する。
【0094】記録装置20は、図8に示すように、符号
化部21、同期分離部22、PN符号発生制御部23、
スペクトラム拡散されて映像信号に重畳された複製防止
制御信号を検出する検出部(以下、SS複製防止制御信
号検出部という)24、複製の許可、禁止などの制御を
行う複製制御部25、書き込み部26、A/D変換回路
291を備えている。また、記録媒体200は、記録装
置20により映像信号が書き込まれるDVDである。
【0095】出力装置10から供給された映像信号S6
Aは、A/D変換回路291により、デジタル映像信号
S21に変換されて、符号化部21、同期分離部22、
SS複製防止制御信号検出部24に供給される。
【0096】符号化部21は、デジタル映像信号S21
の供給を受けて、映像同期信号を除去したり、デジタル
映像信号をデータ圧縮するなどの符号化処理を行って、
記録媒体200へ供給する記録用のデジタル映像信号S
22を形成し、書き込み部26に供給する。
【0097】同期分離部22は、符号化処理される前の
デジタル映像信号S21から、水平同期信号Hを抜き出
し、これをPN符号発生制御部23に供給する。
【0098】この実施の形態において、記録装置20の
PN符号発生制御部23は、図2を用いて前述した出力
装置10のPN符号発生制御部15と同様に構成された
ものである。このため、ここでは、PN符号発生制御部
23は、図2に示した構成を有するものとして説明す
る。
【0099】PN符号発生制御部23のPN符号発生タ
イミング信号生成部151は、水平同期信号Hを基準信
号として用い、前述した出力装置10に対応して、逆ス
ペクトラム拡散に用いる逆拡散用のPN符号列の発生の
開始タイミングを提供するPN符号発生タイミング信号
S23を生成する。ここで生成されるPN符号発生タイ
ミング信号S23は、前述した出力装置10のPN符号
発生制御部15において生成される、図3Bに示したP
N符号発生タイミング信号S4と同様の信号であり、映
像信号が形成するフレームの各水平区間の有効画面区間
の開始位置に対応するタイミングを提供する。
【0100】PN符号発生制御部23のPLL回路15
2は、水平同期信号Hに同期するクロック信号CLK1
を生成する。このクロック信号CLK1は、水平同期信
号に同期し、前述の出力装置10において用いられたク
ロック信号CLKと同じ周波数の信号である。また、P
N符号発生制御部23のタイミング信号生成部163
は、水平同期信号Hに基づいて各種のタイミング信号を
生成する。
【0101】PN符号発生制御部23において生成され
たPN符号発生タイミング信号S23、クロック信号C
LK1は、SS複製防止制御信号検出部24に供給され
る。この実施の形態において、SS複製防止制御信号検
出部24は、PN符号発生器や乗算回路を備え、逆スペ
クトラム拡散を行って、映像信号S21に重畳されてい
る複製防止制御信号を取り出す逆スペクトラム拡散手段
としての機能を有している。
【0102】SS複製防止制御信号検出部24は、PN
符号発生タイミング信号S23、クロック信号CLK1
に応じて、逆拡散用のPN符号列を生成する。この逆拡
散用のPN符号列は、1水平区間の有効画面区間を1周
期とし、出力装置10において、複製防止制御信号のス
ペクトラム拡散に用いられたPN符号列PSと同じ符号
パターンを有するものである。
【0103】そして、SS複製防止制御信号検出部24
は、SS複製防止制御信号が重畳されている各水平区間
の有効画面区間の映像信号に対し、スペクトラム拡散時
に用いられたPN符号列と同じPN符号列である逆拡散
用のPN符号列を用いて、逆スペクトラム拡散を行っ
て、映像信号に重畳されている複製防止制御信号を取り
出す。取り出された複製防止制御信号S24は、複製制
御部25に供給される。複製制御部25は、複製防止制
御信号S24をデコードして、記録装置20に供給され
た映像信号は、複製が禁止されたものか、複製が許可さ
れているものかを判別する。そして、その判別結果に基
づいて、書き込み制御信号S25を生成し、これを書き
込み部26に供給することにより、映像信号S22の書
き込みの許可、禁止などの複製防止制御を行う。
【0104】書き込み部26は、書き込み制御信号S2
5が書き込みを許可するものである場合に、映像信号S
22の記録媒体200への書き込みを行ない、書き込み
制御信号S25が書き込みを禁止するものである場合に
は、映像信号S22を記録媒体200に書き込まないよ
うにする。
【0105】このように、この実施の形態の記録装置2
0は、出力装置10に対応して、SS複製防止制御信号
が重畳された各水平区間の有効画面区間の映像信号に対
し、複製防止制御信号のスペクトラム拡散に用いられた
PN符号列と同じPN符号列を用いて逆スペクトラム拡
散を行って映像信号に重畳された複製防止制御信号を取
り出す。
【0106】そして、この場合、出力装置10から出力
された映像信号には、すべてのフレームのすべての水平
区間の有効画面区間に、同じSS複製防止制御信号が重
畳されている。
【0107】このため、前述にもしたように、映像信号
の相関性を利用したノイズ除去が行われた場合にも、映
像信号に重畳されたSS複製防止制御信号が除去される
ことがない。また、画像の垂直方向の拡大、あるいは、
NTSC方式の映像信号をPAL方式の映像信号に変換
するなどの場合には、画像を形成する水平走査線の補間
が行われる。この場合、補間に用いられる水平走査線
は、補間される位置の近隣の水平走査線が用いられる。
このため、補間された水平走査線にも、他の水平走査線
と同様に、SS複製防止制御信号が重畳されており、S
S複製防止制御信号が存在しない水平走査線が発生する
ことがない。
【0108】また、複製防止制御信号は、1水平区間の
有効画面区間内に完結するようにスペクトラム拡散され
て映像信号に重畳されている。このため、画像の垂直方
向の縮小、あるいは、PAL方式の映像信号をNTSC
の映像信号に変換する場合のように画像を形成する水平
走査線が間引かれる場合にも、SS複製防止制御信号の
1部分が削除されるなど、SS複製防止制御信号が劣化
して、SS複製防止制御信号が示す複製防止制御の制御
内容が判別できなくなることもない。
【0109】さらに、すべてのフレームの各水平走査区
間の有効画面区間には、同じSS複製防止制御信号が重
畳されているので、フレームの補間や間引きが行われた
場合にも、SS複製防止制御信号が劣化して、SS複製
防止制御信号が示す複製防止制御の制御内容が判別でき
なくなることもない。
【0110】また、スペクトラム拡散された複製防止制
御信号が重畳された映像信号が変速再生された場合に
も、重畳された複製防止制御信号が消滅したり、劣化す
ることがない。また、いわゆるカット編集が行われ、映
像信号の削除やつなぎ合わせを行った場合にも、映像信
号により形成されるすべてのフレームの各水平区間に
は、スペクトラム拡散された複製防止制御信号が重畳さ
れているので、複製防止制御信号を抽出し、抽出した複
製防止制御信号に応じた複製防止制御を行うことができ
る。
【0111】また、SS複製防止制御信号は、各水平区
間の有効画面区間に重畳されているため、同期信号の付
け替えなどが行われた場合にも、映像信号に重畳された
SS複製防止制御信号が消滅したり劣化することがな
い。
【0112】このため、記録装置20においては、スペ
クトラム拡散されて映像信号に重畳されている複製防止
制御信号を確実かつ正確に取り出し、取り出した複製防
止制御信号に応じた複製防止制御を行うことができる。
【0113】また、出力装置10、記録装置20におい
て、水平同期信号を基準信号として用いて、PN符号発
生タイミング信号S4、S23を生成することで、出力
装置10、記録装置20のそれぞれにおいて、水平同期
信号に対して同じタイミングでPN符号列を生成するこ
とができる。
【0114】これにより、記録装置20においては、例
えば、スライディング相関器等を用いて、映像信号に重
畳されている複製防止制御信号をスペクトラム拡散して
いるPN符号列を検出し、同じタイミングで逆拡散用の
PN符号列を生成するようにする位相制御を行う必要も
ないため、逆スペクトラム拡散による複製防止制御信号
の抽出を迅速に行うことができる。
【0115】また、前述したように、出力装置10、記
録装置20においては、水平同期信号を基準信号として
用いて、クロック信号CLK、CLK1の周波数を決め
るため、出力装置10、記録装置20の双方において、
同じ周波数のクロック信号を確実に生成することができ
る。
【0116】なお、前述の実施の形態において、出力装
置10、記録装置20においては、水平同期信号を基準
信号として用いて、1水平区間の有効画面区間毎に繰り
返すPN符号列を生成するようにしたが、これに限るも
のではない。例えば、1水平区間を2分割、3分割のよ
うに複数に分割し、1/2水平区間毎、1/3水平区間
毎に繰り返すPN符号列を用いるようにすることもでき
る。この場合には、記録装置20においても、出力装置
10に対応し、1/2水平区間毎、1/3水平区間毎に
繰り返すPN符号列を用いるようにすればよい。
【0117】また、前述した実施の形態においては、図
3に示したように、映像信号の各水平区間の有効画面区
間にSS複製防止制御信号を重畳するようにしたが、有
効画面領域のすべてにSS複製防止制御信号を重畳する
ようにしなくてもよい。例えば、水平同期信号の前縁か
ら数えて、何クロック目から、数10クロック分という
ように、水平同期信号に基づいて細かく設定することも
できる。
【0118】この場合には、複製防止制御信号が重畳さ
れた映像信号の受信側においても、水平同期信号に基づ
いて生成される逆拡散用のPN符号発生タイミング信号
に基づいて、映像信号に対し、出力装置と同じタイミン
グで逆拡散用のPN符号を生成し、これを用いて逆スペ
クトラム拡散を行うようにすればよい。
【0119】また、前述の実施の形態においては、出力
装置10から記録装置20にはアナログ映像信号が供給
されるアナログ接続の場合として説明したが、デジタル
接続の場合にもこの発明を適用してもよい。
【0120】すなわち、スペクトラム拡散された複製防
止制御信号は、アナログ映像信号に重畳することもでき
るし、デジタル映像信号に重畳することもできる。
【0121】また、記録装置20においては、SS複製
防止制御信号検出部に供給する映像信号に対し、予めフ
ィルタリングを行って、スペクトラム拡散された複製防
止制御信号が重畳されている低レベル部分の映像信号を
取り出し、これをSS複製防止制御信号検出部に供給す
るようにしてもよい。
【0122】また、前述の実施の形態においては、出力
装置、記録装置は、ともにDVD装置として説明した
が、これに限るものではなく、VTRや、デジタルVT
R、ビデオディスクやビデオCDの出力装置、記録装置
にこの発明を適用することも可能である。すなわち、ア
ナログVTRなどのアナログ機器およびDVD装置など
のデジタル機器のいずれにもこの発明を適用することが
できる。
【0123】また、前述の実施の形態においては、記録
媒体100に記録されている映像信号に付加されている
複製防止制御信号を抽出して、これをPN符号を用い
て、スペクトラム拡散し、記録装置20に供給する映像
信号に重畳するようにしたが、スペクトラム拡散された
複製防止制御信号が予め重畳された映像信号が記録され
た記録媒体を用いるようにしてもよい。
【0124】すなわち、記録媒体に記録する映像信号に
対し、例えば、1水平区間の有効画面区間を1周期とす
るPN符号列を用いて、複製防止制御信号を1水平区間
の有効画面区間内で完結するようにスペクトラム拡散
し、スペクトラム拡散された複製防止制御信号を映像信
号の各水平区間の有効画面区間に重畳する。このように
スペクトラム拡散された複製防止制御信号が有効画面区
間ないに重畳された映像信号が記録された記録媒体を作
成する。
【0125】このようにして、スペクトラム拡散された
複製防止制御信号が予め重畳された映像信号が記録され
た記録媒体の場合には、複製防止制御信号の取り出し、
PN符号の生成、スペクトラム拡散、スペクトラム拡散
された複製防止制御信号の映像信号への重畳などの処理
を出力装置において行う必要はない。すなわち、この場
合、出力装置側においては、記録媒体に記録されている
映像信号を再生して出力するだけでよい。
【0126】この場合、記録装置側においては、前述し
た実施の形態の記録装置20と同様に、映像信号に重畳
されているSS複製防止制御信号をスペクトラム拡散し
ているPN符号列と同じ符号パターンの逆拡散用のPN
符号列を、映像信号に対してスペクトラム拡散時と同じ
タイミングで生成し、これを用いて逆スペクトラム拡散
を行うことにより、映像信号に重畳された複製防止制御
信号を取り出すことができる。
【0127】このように記録媒体に記録された映像信号
にスペクトラム拡散された複製防止制御信号が予め重畳
されている場合には、記録装置側に逆スペクトラム拡散
して複製防止制御信号を取り出す機能があれば、映像信
号に予め重畳されている複製防止制御信号を取り出して
有効に複製制御を行うことができる。
【0128】また、出力装置に複製防止制御信号の発生
部を設け、出力装置において発生させた複製防止制御信
号を、PN符号列を用いてスペクトラム拡散し、映像信
号に重畳して出力するようにしてもよい。
【0129】この場合には、記録媒体にもともと複製防
止制御信号が記録されていない場合、あるいは、スペク
トラム拡散された複製防止制御信号が重畳されていない
場合にも、出力装置において生成され、映像信号に重畳
される複製防止制御信号を用いて、記録装置側において
複製制御を行うことができる。
【0130】また、前述した実施の形態においては、複
製防止制御装置として、DVD装置としての出力装置、
記録装置の場合として説明いたが、これに限るものでは
ない。例えば、この発明を放送局側のテレビジョン信号
の出力装置に適用し、送信するテレビジョン信号にスペ
クトラム拡散した複製防止制御信号を重畳して送信する
場合にも、この発明を適用することができる。そして、
受信側においては、逆スペクトラム拡散を行って、映像
信号に重畳されている複製防止制御信号列を取り出し、
この複製防止制御信号に基づいて映像信号の複製防止制
御を行うようにすることができる。
【0131】もちろん、ケーブルテレビのように、ケー
ブルを介して映像信号を送受する場合の映像の出力装
置、受信装置にもこの発明を適用することができる。
【0132】また、前述の形態においては、付加情報と
して複製防止制御信号を重畳するようにしたが、映像信
号に重畳する付加情報は複製防止制御信号に限るもので
はない。
【0133】例えば、映像信号にその映像信号により再
生される映像の著作権者を識別することができる著作権
情報をスペクトラム拡散して重畳するようにしてもよ
い。この場合には、映像信号に重畳された著作権情報を
逆スペクトラム拡散することにより取り出して、著作権
者等を確認することができるため、著作権侵害の防止に
役立つとともに、自己が著作権を有する映像が無断で使
用された場合などにおいては、著作権侵害であることを
容易に示すことができる。
【0134】そして、前述したように、映像信号の相関
性を利用したノイズ除去や、映像信号により形成される
垂直方向の拡大、縮小、あるいは、映像信号の方式変換
が行われた場合にも、著作権情報が除去されたり、劣化
することがないので、確実に取り出して使用することが
できる。
【0135】
【発明の効果】以上説明したように、この発明による映
像信号伝送方法、重畳情報抽出方法、映像信号出力装
置、映像信号受信装置、映像信号記録媒体によれば、す
べてのフレームの各水平区間には、1水平区間以内の区
間を1周期とする拡散符号によりスペクトラム拡散され
た同じ付加情報がくり返し重畳される。これにより、映
像信号の相関性を利用したノイズ除去により、スペクト
ラム拡散されて映像信号に重畳された付加情報が除去さ
れたり劣化することがない。
【0136】また、映像信号により形成される画像の水
平走査線やフレームの補間や間引きが行われ、映像信号
が変化した場合でも、スペクトラム拡散されて映像信号
に重畳された付加情報の変更を防止することができる。
【0137】これによりスペクトラム拡散されて映像信
号に重畳された付加情報を確実に伝送することができる
とともに、受信側においては、受信した映像信号に重畳
されているスペクトラム拡散された付加情報を確実に検
出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明による映像信号出力装置の一実施の形
態を説明するためのブロック図である。
【図2】図1に示した映像信号出力装置のPN符号発生
制御部の一例を説明するためのブロック図である。
【図3】図1に示した映像信号出力装置において生成さ
れるPN符号発生タイミング信号の一例を説明するため
の図である。
【図4】図1に示した映像信号出力装置のSS複製防止
制御信号生成部の一例を説明するための図である。
【図5】図1に示した映像信号出力装置のSS複製防止
制御信号生成部で用いられるPN符号発生器の一例を説
明するための図である。
【図6】図1に示した映像信号出力装置において用いら
れるPN符号の発生状況(マッピング)について説明す
るための概念図。
【図7】SS複製防止制御信号と情報信号の関係をスペ
クトルで示した図である。
【図8】この発明による映像信号受信装置が適用された
映像信号記録装置の一実施の形態を説明するためのブロ
ック図である。
【図9】複製防止制御システムの従来の構成を説明する
ためのブロック図である。
【符号の説明】
10…映像信号出力装置、11…読み出し部、12…復
号化部、13…複製防止制御信号抽出部、14…同期分
離部、15…PN符号発生制御部、16…SS複製防止
制御信号生成部、17…加算部、20…映像信号記録装
置、21…符号化部、22…同期分離部、23…PN符
号発生制御部、24…SS複製防止制御信号検出部、2
5…複製制御部、26…書き込み部、191、192…
D/A変換回路、291…A/D変換回路、100…再
生側記録媒体、200…記録側記録媒体

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スペクトラム拡散した付加情報を映像信号
    に重畳して伝送する伝送方法であって、 水平同期信号に同期し、1水平区間以内の区間を1周期
    とする拡散符号を生成し、 前記拡散符号を用いて、前記付加情報を前記1水平区間
    以内の区間で完結するようにスペクトラム拡散し、 前記スペクトラム拡散した前記付加情報を、前記映像信
    号のすべてのフレームの各水平区間内にくり返し重畳し
    て伝送することを特徴とする映像信号伝送方法。
  2. 【請求項2】前記1水平区間以内の区間は、水平区間内
    の有効画面区間であることを特徴とする請求項1に記載
    の映像信号伝送方法。
  3. 【請求項3】前記付加情報は、当該付加情報が重畳され
    た映像信号についての複製防止制御を行うための複製防
    止制御情報であることを特徴とする請求項1または請求
    項2に記載の映像信号伝送方法。
  4. 【請求項4】1水平区間以内の区間で完結するようにス
    ペクトラム拡散された付加情報が、各水平区間にくり返
    し重畳された映像信号から前記付加情報を抽出する重畳
    情報抽出方法であって、 水平同期信号に同期し、前記スペクトラム拡散された前
    記付加情報が重畳された区間に対応して、1水平区間以
    内の区間を1周期とする拡散符号を生成し、 前記拡散符号を用いて逆スペクトラム拡散することによ
    り、前記映像信号に重畳された前記付加情報をくり返し
    抽出することを特徴とする重畳情報抽出方法。
  5. 【請求項5】水平同期信号に同期し、1水平区間以内の
    区間を1周期とする拡散符号を生成する拡散符号生成手
    段と、 前記拡散符号生成手段により生成された前記拡散符号を
    用いて前記付加情報をスペクトラム拡散し、前記1水平
    区間以内の区間で完結するスペクトラム拡散信号を生成
    するスペクトラム拡散手段と、 前記スペクトラム拡散手段からの前記スペクトラム拡散
    信号を前記映像信号にくり返し重畳する重畳手段と、 を備えることを特徴とする映像信号出力装置。
  6. 【請求項6】前記拡散符号生成手段は、1水平区間内の
    有効画面区間を前記1垂直区間以内の区間とし、 前記スペクトラム拡散手段は、1水平区間内の有効画面
    区間内で完結するように前記付加情報スペクトラム拡散
    し、前記1水平区間内の前記有効画面区間に前記スペク
    トラム拡散信号をくり返し重畳するようにすることを特
    徴とする請求項5に記載の映像信号出力装置。
  7. 【請求項7】前記スペクトラム拡散手段においてスペク
    トラム拡散される前記付加情報は、当該付加情報が重畳
    された映像信号についての複製防止制御を行うための複
    製防止制御情報であることを特徴とする請求項5または
    請求項6に記載の映像信号出力装置。
  8. 【請求項8】1水平区間以内の区間で完結するようにス
    ペクトラム拡散された付加情報が、各水平区間に重畳さ
    れた映像信号を受信する受信装置であって、 水平同期信号に同期し、前記スペクトラム拡散された前
    記付加情報が重畳された映像信号区間に対応して、1水
    平区間以内の区間を1周期とする逆拡散用の拡散符号を
    生成するスペクトラム拡散手段と、 前記逆拡散用の拡散符号を用いて逆スペクトラム拡散す
    ることにより、前記映像信号に重畳された前記付加情報
    をくり返し抽出する逆スペクトラム拡散手段と、ことを
    特徴とする映像信号受信装置。
  9. 【請求項9】前記付加情報は、前記付加情報が重畳され
    た映像信号についての複製防止制御信号であって、 前記逆スペクトラム拡散手段により抽出された前記付加
    情報に応じて、受信した前記映像信号の複製防止制御を
    行う複製制御手段を備えたことを特徴とする請求項8に
    記載の映像信号受信装置。
  10. 【請求項10】スペクトラム拡散した付加情報を映像信
    号に重畳して出力する映像信号出力装置と、前記映像信
    号出力装置から出力された前記映像信号を受信する映像
    信号受信装置とからなる映像信号送受信システムであっ
    て、 前記映像信号出力装置は、 水平同期信号に同期し、1水平区間以内の区間を1周期
    とする拡散符号を生成する拡散符号生成手段と、 前記拡散符号生成手段により生成された前記拡散符号を
    用いて前記付加情報をスペクトラム拡散し、前記1水平
    区間以内の区間で完結するスペクトラム拡散信号を生成
    するスペクトラム拡散手段と、 前記スペクトラム拡散手段からの前記スペクトラム拡散
    信号を前記映像信号にくり返し重畳する重畳手段と、 を備え、 前記映像信号受信装置は、 水平同期信号に同期し、前記スペクトラム拡散された前
    記付加情報が重畳された映像信号区間に対応して、1水
    平区間以内の区間を1周期とする逆拡散用の拡散符号を
    生成するスペクトラム拡散手段と、 前記逆拡散用の拡散符号を用いて逆スペクトラム拡散す
    ることにより、前記映像信号に重畳された前記付加情報
    をくり返し抽出する逆スペクトラム拡散手段と、 を備えたことを特徴とする映像信号送受信システム。
  11. 【請求項11】前記映像信号出力装置は、 前記拡散符号生成手段において、1水平区間内の有効画
    面区間を前記1水平区間以内の区間とし、 前記スペクトラム拡散手段は、1水平区間内の有効画面
    区間で完結するように前記付加情報スペクトラム拡散
    し、前記1水平区間内の前記有効画面区間に前記スペク
    トラム拡散信号をくり返し重畳するようにすることを特
    徴とする請求項10に記載の映像信号送受信システム。
  12. 【請求項12】前記付加情報は、当該付加情報が重畳さ
    れた映像信号についての複製防止制御を行うための複製
    防止制御情報であって、 前記映像信号受信装置は、 前記逆スペクトラム拡散手段により抽出された前記付加
    情報に応じて、受信した前記映像信号の複製防止制御を
    行う複製制御手段を備えたことを特徴とする請求項10
    または請求項11に記載の映像信号送受信システム。
  13. 【請求項13】1水平区間以内の区間で完結するように
    スペクトラム拡散された付加情報が、すべてのフレーム
    の各水平区間にくり返し重畳された映像信号を記録した
    映像信号記録媒体。
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