JP3671820B2 - プロセス制御用処理装置の更新方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラントや製造ラインなどに使用される現行のプロセス制御用処理装置のプログラムを、新規のプロセス制御用処理装置に順次移植させながらプロセス制御用処理装置の更新を行う方法、及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プラントや製造ラインなどを制御するためにプロセス制御用処理装置としてコンピュータが使用されている。このようなコンピュータは、高速処理の要求、耐用年数の経過などに伴って、新規なコンピュータへ更新したい場合がある。この場合には、一般に、プラントや製造ラインの稼働を停止することによりその更新を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、新規なコンピュータに更新する際には、プラントや製造ラインの稼働を停止しなけらばならないという不都合があった。
その一方、現行のコンピュータの機能を有効に活用するために、現行のコンピュータのプログラムを移植することが望まれ、その際に、プラントや製造ラインの稼働を停止せずにそのプログラムを所要の単位毎に順次移植しながらコンピュータを更新することが望まれる。
【0004】
そこで、本発明の目的は、上記の点に鑑み、プラントや製造ラインなどの稼働を停止させることなく、現行のプロセス制御用処理装置のプログラムを所要の単位毎に新規のプロセス制御用処理装置に移植してその装置の更新ができるようにしたプロセス制御用処理装置の更新方法及びその装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するために、請求項1〜請求項2に記載の発明は、以下のように構成した。
すなわち、請求項1に記載の発明は、現行プロセス制御用処理装置の稼働中に、そのプログラムを新規プロセス制御装置に移植してプロセス制御用処理装置を更新する方法であって、現行プロセス制御用処理装置のプログラムを所要単位毎に順次新規プロセス制御用処理装置へ移植するものとし、処理データは共有の入出力装置を介して現行プロセス制御用処理装置と新規プロセス制御用処理装置にそれぞれ伝送され、その各処理装置においてデータ処理を行い、新規プロセス制御用処理装置に伝送された入力データを処理する際に、現行プロセス制御用処理装置から未移植のプログラムの処理が必要なときには、現行プロセス制御用処理装置内の当該プログラムで処理したデータを現行プロセス制御用処理装置から新規プロセス制御用処理装置へ伝送して利用することにより、新規プロセス制御用処理装置で処理を行い、現行プロセス制御用処理装置の処理データと新規プロセス制御用処理装置の処理データを検証するとともに、模擬情報を入力して新規プロセス制御用処理装置に移植されたプログラムの検証を行うことを特徴とするものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、現行プロセス制御用処理装置の稼働中に、そのプログラムを新規プロセス制御装置に移植してプロセス制御用処理装置を更新する装置であって、現行プロセス制御用処理装置のプログラムを所要単位毎に順次新規プロセス制御用処理装置へ移植するためのプログラム移植手段と、現行プロセス制御用処理装置と新規プロセス制御用処理装置とに外部とのデータの入出力を行う共有の入出力装置と、新規プロセス制御用処理装置が入力データを処理する際に、現行プロセス制御用処理装置から未移植のプログラムの処理が必要なときには、現行プロセス制御用処理装置内の当該プログラムで処理したデータを現行プロセス制御用処理装置から新規プロセス制御用処理装置へ伝送するための処理データ伝送手段と、現行プロセス制御用処理装置の処理データと新規プロセス制御用処理装置の処理データの検証を行う検証手段と、新規プロセス制御用処理装置に移植されたプログラムの検証を行うための模擬情報を入力する模擬情報入力手段と、を備えることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のプロセス制御用処理装置の更新装置の第1実施形態の構成を示すブロック図である。図2は、その第1実施形態の詳細な構成を示すブロック図である。
【0011】
この第1実施形態に係るプロセス制御用処理装置の更新装置は、現在使用されているプロセス制御用処理装置であるコンピュータ(以下、現行コンピュータという)1と、新規のプロセス制御用処理装置であるパーソナルコンピュータ(以下、新規パソコンという)2とが同時に稼働するようになっている。
現行コンピュータ1は、信号線3により周辺装置(入出力装置)4と接続され、その稼働中に、周辺装置4と信号線3を介して外部からの入力データを入力するとともに、出力データを信号線3と周辺装置4を介して外部に出力するようになっている。また、この現行コンピュータ1の制御対象は、例えば鉄鋼の製造ラインやプラントである。
【0012】
新規パソコン2は、信号線5により周辺装置4と接続され、周辺装置4と信号線5を介して現行コンピュータ1に入力されると同一の入力データを入力するようになっている。
現行コンピュータ1と新規パソコン2とは、現行コンピュータ1のプログラムやデータなどが新規パソコン2に転送できるように、専用LAN(専用のローカル・エリア・ネットワーク)6、LAN結合装置7、および汎用LAN8を介して接続されている。
【0013】
なお、汎用LAN8を使用することにより、パソコン9が汎用LAN8に容易に接続でき、これにより将来的なデータ処理の拡張に対応可能となっている。
次に、第1実施形態の要部の構成について、図2を参照して説明する。
この第1実施形態は、後述の現行コンピュータ1のプログラム12、13で処理された各出力メッセージ15、20を、LAN17により伝送できる信号に変換する出力メッセージ変換機構16を備えている。また、この第1実施形態は、後述のように、現行コンピュータ1のプログラム12で処理された出力メッセージ15と、新規パソコン2のプログラム19で処理された出力メッセージ21とを照合する出力メッセージ照合機構18と、この出力メッセージ照合機構18の照合結果を表示出力する表示器22を備えている。
【0014】
次に、このような構成からなる第1実施形態において、現行コンピュータ1と新規パソコン2とが同時に稼働している下で、現行コンピュータ1のプログラムを所要単位毎に新規パソコン2に順次移植していく場合の動作例について、図2を参照して説明する。
ここで、現行コンピュータ1のプログラムは、例えば鉄鋼の製造ラインの制御用のプログラムとし、そのプログラムはn個の所要単位のプログラムからなり、その所要単位毎に移植するものとする。
【0015】
いま、外部から入力データが周辺装置4に入力されると、その入力データは入力増幅機構11で増幅されて現行コンピュータ1と新規パソコン2とにそれぞれ共有のデータとして取り込まれる。現行コンピュータ1に取り込まれた入力データはプログラム12によりデータ処理がなされるが、このデータ処理の際に例えばプログラム13の出力メッセージ(処理データ)14を利用するときには、プログラム12はその出力メッセージ14を受け取ってデータ処理を行い、出力メッセージ(出力データ)15を作成する。
【0016】
このように得られた出力メッセージ15は、出力メッセージ変換機構16によりLAN17により転送できる信号形態に変換され、この変換された出力メッセージ15がLAN17を経由して出力メッセージ照合機構18に転送される。ここで、LAN17は、図1に示す専用LAN6、LAN結合装置7、および汎用LAN8を一括したものである。
【0017】
一方、新規パソコン2に取り込まれた入力データは、プログラム19によりデータ処理される。このプログラム19は、現行コンピュータ1のプログラム12と同一のものであり、新規パソコン2にLAN17を介してオンラインで現行コンピュータ1から予め移植されている。
ところで、そのプログラム19は、入力データの処理にプログラム12と同様にプログラム13の出力メッセージ14を利用しようとしても、新規パソコン2にはそのプログラム13は未移植のために利用できない。そこで、プログラム19は、プログラム13の出力メッセージ(処理データ)20を出力メッセージ変換機構16およびLAN17を介して受け取り、この受け取った出力メッセージ17を利用してデータ処理を行って出力メッセージ(出力データ)21を作成する。この得られた出力メッセージ21は、出力メッセージ照合機構18に転送される。
【0018】
出力メッセージ照合機構18は、出力メッセージの検証段階では、現行コンピュータ1側のプログラム12で処理された出力メッセージ15と、新規パソコン2側のプログラム19で処理された出力メッセージ21とを照合し、その照合結果が表示器22に表示される。これは、プログラム12で処理された出力メッセージ15と、プログラム19で処理された出力メッセージ21とは、同一になる筈だからである。
【0019】
一方、通常の運転時には、出力メッセージ照合機構18は、現行コンピュータ1のプログラム12で処理された出力メッセージ15の照合は行わずに、その出力メッセージは単に経由して周辺装置4の出力機構23に出力される。
このようにして、現行コンピュータ1の出力メッセージ15と新規パソコン2のプログラム19の出力メッセージ21の出力メッセージ照合機構18による照合が終わると、新規パソコン2は、現行コンピュータ1のプログラムのうち所要単位に分割された次のプログラムを、LAN17を介して現行コンピュータ1からオンラインで受け取る。
【0020】
そして、その得られたプログラムと、現行コンピュータ1側の対応するプログラムとの各出力メッセージの照合を、上記のように出力メッセージ照合機構18により行う。このようにして現行コンピュータ1のプログラムが、所要単位毎に新規パソコン2に順次転送されて移植され、その検証が行われていく。
ところで、現行コンピュータ1のプログラム13が新規パソコン2に移植され、新規パソコン2がその後に移植されたプログラムでデータ処理を行う際に、プログラム13の処理データを利用するときには、現行コンピュータ1のプログラム13の処理データを使用しても良く、または新規パソコン2に移植されたプログラム13の処理データを使用しても良く、これらの判断は現行コンピュータ1または新規パソコン2のいずれの側でやっても良い。
【0021】
このようにして、現行コンピュータ1側の全てのプログラムと、新規パソコン2に移植した全てのプログラムの検証が終了すると、現行コンピュータ1の出力を停止してプログラムの移植およびコンピュータの更新を終了する。
以上説明したように、この第1実施形態によれば、新規パソコン2が移植済のプログラム19で入力データを処理する際に、未移植のプログラム13の出力メッセージを利用するときには、その出力メッセージをオンラインで現行コンピュータ1から受け取ってデータ処理を行うようにした。
【0022】
このため、プラントや製造ラインなどの稼働を停止させることなく、現行コンピュータ1のプログラムを所要単位毎に新規パソコン2に移植しながらその検証ができる上に、その移植の終了時には検証済のプログラムが得られてコンピュータの更新が円滑にできる。
なお、上記の第1実施形態では、新規パソコン2が現行コンピュータ1から所要単位のプログラムをLAN17を介してオンラインで移植するようにしたが、本発明は、フロッピーディスクのような記憶媒体により人手によりオフラインで移植するようにしても良い。
【0023】
次に、本発明の第2実施形態について、図3を参照して説明する。
この第2実施形態は、図2に示す第1実施形態と基本的な構成を同一にするとともに、図3に示すように、新規パソコン2に移植されたプログラム19を検証するための模擬情報(シミュレーションデータ)31を新規パソコンに2に入力する模擬情報入力装置30を、さらに備えるようにしたものである。
【0024】
上記の模擬情報31としては、数カ月に1回程度使用する生産情報(例えば製鉄の生産に必要な各種のデータ)のように、発生頻度の少ないテストデータである。また、模擬情報入力装置30としてコンピュータ等が使用できる。
この第2実施形態の他の部分の構成は第1実施形態と同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付してその説明は省略する。
【0025】
なお、模擬情報入力装置30は、上記の模擬情報31の他に、新規コンピュータ2の出力表示などの新規のプログラム(移植プログラムに追加するプログラム)を入力するようにしても良い。
次に、このような構成からなる第2実施形態の動作例について、図3を参照して説明する。
【0026】
この第2実施形態では、模擬情報入力装置30で新規パソコンに2に入力すべき模擬情報31は人手により予め作成しておく。そして、その作成した模擬情報31は、人手により模擬情報入力装置30から新規パソコン2に入力する。
この模擬情報31は、第1実施形態と同様に、現行コンピュータ1のプログラム13を所要単位毎に新規パソコン2に移植し、その移植したプログラム19の検証を行う際に、周辺装置4からの入力データおよび現行コンピュータ1からの出力メッセージ20とともに使用される。そして、プログラム19はその模擬情報31によりデータ処理を行い、その処理結果を、例えば新規パソコン2の表示画面またはプリンタ(図示せず)に出力し、それに基づいて人間がそのプログラムの検証を行う。
【0027】
以上説明したように、この第2実施形態によれば、模擬情報入力装置30を備えるようにしたので、人手により作成した模擬情報31を新規パソコン2に入力できる。このため、新規パソコン2に移植されたプログラムを検証する場合に、現行コンピュータ1からの出力メッセージ20のみならず、人手により作成した模擬情報31を併用できる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、プラントや製造ラインなどの稼働を停止させることなく、現行のプロセス制御用処理装置のプログラムを所要単位毎に新規プロセス制御用処理装置に移植しながらその検証が可能となり、その移植の終了時には検証済のプログラムを得ることが可能となる上に、その装置の更新が可能となる。
【0029】
また、本発明によれば、新規プロセス制御用処理装置に移植されたプログラムを検証する場合に、現行プロセス制御用処理装置からの未移植のプログラムの処理データのみならず、人手により作成した模擬情報を併用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロセス制御用処理装置の更新装置の第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2実施形態の詳細な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 現行コンピュータ
2 新規パソコン
4 周辺装置
12、13、19 プログラム
16 出力メッセージ変換機構
17 LAN
18 出力メッセージ照合機構
20 出力メッセージ
30 模擬情報入力装置
31 模擬情報
【発明の属する技術分野】
本発明は、プラントや製造ラインなどに使用される現行のプロセス制御用処理装置のプログラムを、新規のプロセス制御用処理装置に順次移植させながらプロセス制御用処理装置の更新を行う方法、及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、プラントや製造ラインなどを制御するためにプロセス制御用処理装置としてコンピュータが使用されている。このようなコンピュータは、高速処理の要求、耐用年数の経過などに伴って、新規なコンピュータへ更新したい場合がある。この場合には、一般に、プラントや製造ラインの稼働を停止することによりその更新を行っている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
そのため、新規なコンピュータに更新する際には、プラントや製造ラインの稼働を停止しなけらばならないという不都合があった。
その一方、現行のコンピュータの機能を有効に活用するために、現行のコンピュータのプログラムを移植することが望まれ、その際に、プラントや製造ラインの稼働を停止せずにそのプログラムを所要の単位毎に順次移植しながらコンピュータを更新することが望まれる。
【0004】
そこで、本発明の目的は、上記の点に鑑み、プラントや製造ラインなどの稼働を停止させることなく、現行のプロセス制御用処理装置のプログラムを所要の単位毎に新規のプロセス制御用処理装置に移植してその装置の更新ができるようにしたプロセス制御用処理装置の更新方法及びその装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決し、本発明の目的を達成するために、請求項1〜請求項2に記載の発明は、以下のように構成した。
すなわち、請求項1に記載の発明は、現行プロセス制御用処理装置の稼働中に、そのプログラムを新規プロセス制御装置に移植してプロセス制御用処理装置を更新する方法であって、現行プロセス制御用処理装置のプログラムを所要単位毎に順次新規プロセス制御用処理装置へ移植するものとし、処理データは共有の入出力装置を介して現行プロセス制御用処理装置と新規プロセス制御用処理装置にそれぞれ伝送され、その各処理装置においてデータ処理を行い、新規プロセス制御用処理装置に伝送された入力データを処理する際に、現行プロセス制御用処理装置から未移植のプログラムの処理が必要なときには、現行プロセス制御用処理装置内の当該プログラムで処理したデータを現行プロセス制御用処理装置から新規プロセス制御用処理装置へ伝送して利用することにより、新規プロセス制御用処理装置で処理を行い、現行プロセス制御用処理装置の処理データと新規プロセス制御用処理装置の処理データを検証するとともに、模擬情報を入力して新規プロセス制御用処理装置に移植されたプログラムの検証を行うことを特徴とするものである。
【0006】
請求項2に記載の発明は、現行プロセス制御用処理装置の稼働中に、そのプログラムを新規プロセス制御装置に移植してプロセス制御用処理装置を更新する装置であって、現行プロセス制御用処理装置のプログラムを所要単位毎に順次新規プロセス制御用処理装置へ移植するためのプログラム移植手段と、現行プロセス制御用処理装置と新規プロセス制御用処理装置とに外部とのデータの入出力を行う共有の入出力装置と、新規プロセス制御用処理装置が入力データを処理する際に、現行プロセス制御用処理装置から未移植のプログラムの処理が必要なときには、現行プロセス制御用処理装置内の当該プログラムで処理したデータを現行プロセス制御用処理装置から新規プロセス制御用処理装置へ伝送するための処理データ伝送手段と、現行プロセス制御用処理装置の処理データと新規プロセス制御用処理装置の処理データの検証を行う検証手段と、新規プロセス制御用処理装置に移植されたプログラムの検証を行うための模擬情報を入力する模擬情報入力手段と、を備えることを特徴とするものである。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明のプロセス制御用処理装置の更新装置の第1実施形態の構成を示すブロック図である。図2は、その第1実施形態の詳細な構成を示すブロック図である。
【0011】
この第1実施形態に係るプロセス制御用処理装置の更新装置は、現在使用されているプロセス制御用処理装置であるコンピュータ(以下、現行コンピュータという)1と、新規のプロセス制御用処理装置であるパーソナルコンピュータ(以下、新規パソコンという)2とが同時に稼働するようになっている。
現行コンピュータ1は、信号線3により周辺装置(入出力装置)4と接続され、その稼働中に、周辺装置4と信号線3を介して外部からの入力データを入力するとともに、出力データを信号線3と周辺装置4を介して外部に出力するようになっている。また、この現行コンピュータ1の制御対象は、例えば鉄鋼の製造ラインやプラントである。
【0012】
新規パソコン2は、信号線5により周辺装置4と接続され、周辺装置4と信号線5を介して現行コンピュータ1に入力されると同一の入力データを入力するようになっている。
現行コンピュータ1と新規パソコン2とは、現行コンピュータ1のプログラムやデータなどが新規パソコン2に転送できるように、専用LAN(専用のローカル・エリア・ネットワーク)6、LAN結合装置7、および汎用LAN8を介して接続されている。
【0013】
なお、汎用LAN8を使用することにより、パソコン9が汎用LAN8に容易に接続でき、これにより将来的なデータ処理の拡張に対応可能となっている。
次に、第1実施形態の要部の構成について、図2を参照して説明する。
この第1実施形態は、後述の現行コンピュータ1のプログラム12、13で処理された各出力メッセージ15、20を、LAN17により伝送できる信号に変換する出力メッセージ変換機構16を備えている。また、この第1実施形態は、後述のように、現行コンピュータ1のプログラム12で処理された出力メッセージ15と、新規パソコン2のプログラム19で処理された出力メッセージ21とを照合する出力メッセージ照合機構18と、この出力メッセージ照合機構18の照合結果を表示出力する表示器22を備えている。
【0014】
次に、このような構成からなる第1実施形態において、現行コンピュータ1と新規パソコン2とが同時に稼働している下で、現行コンピュータ1のプログラムを所要単位毎に新規パソコン2に順次移植していく場合の動作例について、図2を参照して説明する。
ここで、現行コンピュータ1のプログラムは、例えば鉄鋼の製造ラインの制御用のプログラムとし、そのプログラムはn個の所要単位のプログラムからなり、その所要単位毎に移植するものとする。
【0015】
いま、外部から入力データが周辺装置4に入力されると、その入力データは入力増幅機構11で増幅されて現行コンピュータ1と新規パソコン2とにそれぞれ共有のデータとして取り込まれる。現行コンピュータ1に取り込まれた入力データはプログラム12によりデータ処理がなされるが、このデータ処理の際に例えばプログラム13の出力メッセージ(処理データ)14を利用するときには、プログラム12はその出力メッセージ14を受け取ってデータ処理を行い、出力メッセージ(出力データ)15を作成する。
【0016】
このように得られた出力メッセージ15は、出力メッセージ変換機構16によりLAN17により転送できる信号形態に変換され、この変換された出力メッセージ15がLAN17を経由して出力メッセージ照合機構18に転送される。ここで、LAN17は、図1に示す専用LAN6、LAN結合装置7、および汎用LAN8を一括したものである。
【0017】
一方、新規パソコン2に取り込まれた入力データは、プログラム19によりデータ処理される。このプログラム19は、現行コンピュータ1のプログラム12と同一のものであり、新規パソコン2にLAN17を介してオンラインで現行コンピュータ1から予め移植されている。
ところで、そのプログラム19は、入力データの処理にプログラム12と同様にプログラム13の出力メッセージ14を利用しようとしても、新規パソコン2にはそのプログラム13は未移植のために利用できない。そこで、プログラム19は、プログラム13の出力メッセージ(処理データ)20を出力メッセージ変換機構16およびLAN17を介して受け取り、この受け取った出力メッセージ17を利用してデータ処理を行って出力メッセージ(出力データ)21を作成する。この得られた出力メッセージ21は、出力メッセージ照合機構18に転送される。
【0018】
出力メッセージ照合機構18は、出力メッセージの検証段階では、現行コンピュータ1側のプログラム12で処理された出力メッセージ15と、新規パソコン2側のプログラム19で処理された出力メッセージ21とを照合し、その照合結果が表示器22に表示される。これは、プログラム12で処理された出力メッセージ15と、プログラム19で処理された出力メッセージ21とは、同一になる筈だからである。
【0019】
一方、通常の運転時には、出力メッセージ照合機構18は、現行コンピュータ1のプログラム12で処理された出力メッセージ15の照合は行わずに、その出力メッセージは単に経由して周辺装置4の出力機構23に出力される。
このようにして、現行コンピュータ1の出力メッセージ15と新規パソコン2のプログラム19の出力メッセージ21の出力メッセージ照合機構18による照合が終わると、新規パソコン2は、現行コンピュータ1のプログラムのうち所要単位に分割された次のプログラムを、LAN17を介して現行コンピュータ1からオンラインで受け取る。
【0020】
そして、その得られたプログラムと、現行コンピュータ1側の対応するプログラムとの各出力メッセージの照合を、上記のように出力メッセージ照合機構18により行う。このようにして現行コンピュータ1のプログラムが、所要単位毎に新規パソコン2に順次転送されて移植され、その検証が行われていく。
ところで、現行コンピュータ1のプログラム13が新規パソコン2に移植され、新規パソコン2がその後に移植されたプログラムでデータ処理を行う際に、プログラム13の処理データを利用するときには、現行コンピュータ1のプログラム13の処理データを使用しても良く、または新規パソコン2に移植されたプログラム13の処理データを使用しても良く、これらの判断は現行コンピュータ1または新規パソコン2のいずれの側でやっても良い。
【0021】
このようにして、現行コンピュータ1側の全てのプログラムと、新規パソコン2に移植した全てのプログラムの検証が終了すると、現行コンピュータ1の出力を停止してプログラムの移植およびコンピュータの更新を終了する。
以上説明したように、この第1実施形態によれば、新規パソコン2が移植済のプログラム19で入力データを処理する際に、未移植のプログラム13の出力メッセージを利用するときには、その出力メッセージをオンラインで現行コンピュータ1から受け取ってデータ処理を行うようにした。
【0022】
このため、プラントや製造ラインなどの稼働を停止させることなく、現行コンピュータ1のプログラムを所要単位毎に新規パソコン2に移植しながらその検証ができる上に、その移植の終了時には検証済のプログラムが得られてコンピュータの更新が円滑にできる。
なお、上記の第1実施形態では、新規パソコン2が現行コンピュータ1から所要単位のプログラムをLAN17を介してオンラインで移植するようにしたが、本発明は、フロッピーディスクのような記憶媒体により人手によりオフラインで移植するようにしても良い。
【0023】
次に、本発明の第2実施形態について、図3を参照して説明する。
この第2実施形態は、図2に示す第1実施形態と基本的な構成を同一にするとともに、図3に示すように、新規パソコン2に移植されたプログラム19を検証するための模擬情報(シミュレーションデータ)31を新規パソコンに2に入力する模擬情報入力装置30を、さらに備えるようにしたものである。
【0024】
上記の模擬情報31としては、数カ月に1回程度使用する生産情報(例えば製鉄の生産に必要な各種のデータ)のように、発生頻度の少ないテストデータである。また、模擬情報入力装置30としてコンピュータ等が使用できる。
この第2実施形態の他の部分の構成は第1実施形態と同様であるので、同一の構成要素には同一符号を付してその説明は省略する。
【0025】
なお、模擬情報入力装置30は、上記の模擬情報31の他に、新規コンピュータ2の出力表示などの新規のプログラム(移植プログラムに追加するプログラム)を入力するようにしても良い。
次に、このような構成からなる第2実施形態の動作例について、図3を参照して説明する。
【0026】
この第2実施形態では、模擬情報入力装置30で新規パソコンに2に入力すべき模擬情報31は人手により予め作成しておく。そして、その作成した模擬情報31は、人手により模擬情報入力装置30から新規パソコン2に入力する。
この模擬情報31は、第1実施形態と同様に、現行コンピュータ1のプログラム13を所要単位毎に新規パソコン2に移植し、その移植したプログラム19の検証を行う際に、周辺装置4からの入力データおよび現行コンピュータ1からの出力メッセージ20とともに使用される。そして、プログラム19はその模擬情報31によりデータ処理を行い、その処理結果を、例えば新規パソコン2の表示画面またはプリンタ(図示せず)に出力し、それに基づいて人間がそのプログラムの検証を行う。
【0027】
以上説明したように、この第2実施形態によれば、模擬情報入力装置30を備えるようにしたので、人手により作成した模擬情報31を新規パソコン2に入力できる。このため、新規パソコン2に移植されたプログラムを検証する場合に、現行コンピュータ1からの出力メッセージ20のみならず、人手により作成した模擬情報31を併用できる。
【0028】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、プラントや製造ラインなどの稼働を停止させることなく、現行のプロセス制御用処理装置のプログラムを所要単位毎に新規プロセス制御用処理装置に移植しながらその検証が可能となり、その移植の終了時には検証済のプログラムを得ることが可能となる上に、その装置の更新が可能となる。
【0029】
また、本発明によれば、新規プロセス制御用処理装置に移植されたプログラムを検証する場合に、現行プロセス制御用処理装置からの未移植のプログラムの処理データのみならず、人手により作成した模擬情報を併用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプロセス制御用処理装置の更新装置の第1実施形態の構成を示すブロック図である。
【図2】第1実施形態の詳細な構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の第2実施形態の詳細な構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 現行コンピュータ
2 新規パソコン
4 周辺装置
12、13、19 プログラム
16 出力メッセージ変換機構
17 LAN
18 出力メッセージ照合機構
20 出力メッセージ
30 模擬情報入力装置
31 模擬情報
Claims (2)
- 現行プロセス制御用処理装置の稼働中に、そのプログラムを新規プロセス制御装置に移植してプロセス制御用処理装置を更新する方法であって、
現行プロセス制御用処理装置のプログラムを所要単位毎に順次新規プロセス制御用処理装置へ移植するものとし、
処理データは共有の入出力装置を介して現行プロセス制御用処理装置と新規プロセス制御用処理装置にそれぞれ伝送され、その各処理装置においてデータ処理を行い、
新規プロセス制御用処理装置に伝送された入力データを処理する際に、現行プロセス制御用処理装置から未移植のプログラムの処理が必要なときには、現行プロセス制御用処理装置内の当該プログラムで処理したデータを現行プロセス制御用処理装置から新規プロセス制御用処理装置へ伝送して利用することにより、新規プロセス制御用処理装置で処理を行い、
現行プロセス制御用処理装置の処理データと新規プロセス制御用処理装置の処理データを検証するとともに、
模擬情報を入力して新規プロセス制御用処理装置に移植されたプログラムの検証を行うことを特徴とするプロセス制御用処理装置の更新方法。 - 現行プロセス制御用処理装置の稼働中に、そのプログラムを新規プロセス制御装置に移植してプロセス制御用処理装置を更新する装置であって、
現行プロセス制御用処理装置のプログラムを所要単位毎に順次新規プロセス制御用処理装置へ移植するためのプログラム移植手段と、
現行プロセス制御用処理装置と新規プロセス制御用処理装置とに外部とのデータの入出力を行う共有の入出力装置と、
新規プロセス制御用処理装置が入力データを処理する際に、現行プロセス制御用処理装置から未移植のプログラムの処理が必要なときには、現行プロセス制御用処理装置内の当該プログラムで処理したデータを現行プロセス制御用処理装置から新規プロセス制御用処理装置へ伝送するための処理データ伝送手段と、
現行プロセス制御用処理装置の処理データと新規プロセス制御用処理装置の処理データの検証を行う検証手段と、
新規プロセス制御用処理装置に移植されたプログラムの検証を行うための模擬情報を入力する模擬情報入力手段と、
を備えることを特徴とするプロセス制御用処理装置の更新装置。
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