JP3668793B2 - W/o/w型消泡剤組成物 - Google Patents

W/o/w型消泡剤組成物 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、消泡剤に関する。さらに詳しくは、製紙パルプ工業、食品工業、繊維工業、合成樹脂工業、合成ゴム工業、樹脂エマルション工業、コンクリート工業、塗料工業、し尿処理、排水処理などの水を多量に用いる製造・処理工程などで有用な消泡剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
製紙パルプ工業、食品工業、繊維工業、合成樹脂工業、合成ゴム工業、樹脂エマルション工業、コンクリート工業、塗料工業、し尿処理、排水処理などの水を多量に用いる製造・処理工程などにおいて発泡の原因となる物質を含む系に対し、温度、PH、設備等の物理的あるいは化学的要因が加わり発泡を誘発し、製品品質低下、生産効率の低下、原料のロスといった事態を招くことが度々ある。そこでこれらの問題解決のため必要に応じて消泡剤の添加がなされている。
【0003】
これらの用途に用いられる消泡剤の1つとしてエマルション型の消泡剤がある。エマルション型の消泡剤としては、水中に消泡成分を乳化分散したO/W型の消泡剤が知られている。
【0004】
O/W型消泡剤組成物としては高級アルコールと脂肪酸エステルをエマルション化させたもの(特公平6−104165号、特開平4−349904号、特公昭49−38923号、特公昭50−1475号)、高級アルコールと動植物油をエマルション化させたもの(特開平3−151006号公報)、また高級アルコールと2〜3価アルコールとの炭素数12〜22の脂肪酸エステルとパラフィン油をエマルション化させたもの(特開昭48−62683号)などがあげられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
従来のO/W型消泡剤を用いた場合、泡の発生抑制機能は油相を構成する消泡剤成分のみによるものであり、通常、発泡系に対し消泡剤純分として10〜50,000ppmが必要である。これら多量の消泡剤の添加は、有効資源の無駄使いだけでなく、種々の生産プロセスおよび最終製品の品質に対しても悪影響を生じさせるほか排水汚染の原因になる。例えば、製紙パルプ工業の抄紙工程では紙のサイズ度の低下、建材用ボード製造工程ではボードの耐水性の低下、塗装工程では、塗膜のハジキ、光沢の低下、耐汚染性低下、排水処理工程では、活性汚泥への負荷が大きくなり排水処理時間の長期化等の問題が生じる。
本発明は消泡剤成分を低減しても十分な消泡性が得られ、かつ、種々の生産プロセスおよび最終製品の品質に対しても悪影響を生じない、もしくは軽減する消泡剤を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者らは、鋭意検討した結果、消泡剤組成物の乳化形態を従来のO/W型からW/O/W型に変換することにより前述の課題を解決できることを見出し本発明に至った。
すなわち、本発明は、水相(A)を含有する油相(B)を水相(C)中に分散したW/O/W型組成物であり、油相(B)は動植物油、天然ワックス、沸点が100℃以上の炭化水素、炭素数12〜30のアルコール、炭素数12〜30のカルボン酸から誘導される脂肪酸エステル、炭素数8〜30の脂肪酸から誘導される脂肪酸アミド、シリコーン油、ポリアルキレンオキシドから選ばれる1種以上を含む油性成分から構成されることを特徴とする消泡剤組成物である。
【0007】
【発明の実施の形態】
本発明の水相(A)は水を主成分とし、必要により水溶性高分子、界面活性剤、電解質、防腐剤などを含んでもよい。
【0008】
水溶性高分子としてはセルロース、プルラン、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、グアーガム、カラギーナン、ゼラチン、カードラン、寒天、デンプン、ヒアルロン酸、スクレログルカン、シゾフィラン、レンチナン、パラミロン、カロース、ラミナラン、グルコマンナン、アラビノガラクタン、キサンタンガム、ウェランガム、ラムザンガム、トラガントガム、キャロブガム、ローカストビーンガム、ペクチン、クインスシード、アルゲコロイド、グリチルリチン酸、デキストラン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、アガロース、グリコーゲン、メチルセルロース、エチルセルロース、ニトロセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルエチルセルロース、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、酢酸フタル酸セルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリルアミドおよびアクリル酸の共重合物、アクリルアミドおよびメタクリル酸の共重合物、メタクリルアミドおよびアクリルアミドの共重合物、メタクリルアミドおよびメタクリル酸の共重合物などがあげられる。
【0009】
界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ポリエーテル変成シリコーン、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンプロピレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油エーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油エーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、硫酸化油、硫酸化脂肪酸エステル、硫酸化オレフィン、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル・スルホコハク酸半エステル塩、アルキルアミン塩、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ジメチルアルキルベタイン、アルキルジアミノエチルグリシンナトリウム、アルキルアミドベタインなどがあげられる。
【0010】
電解質としては、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、塩化カルシウム、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化マグネシウム、臭化アルミニウム、硫酸ナトリウム、臭化カルシウム、炭酸カルシウム、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウム、酢酸カルシウム、酢酸リチウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸マグネシウム、クエン酸カルシウム、乳酸リチウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸マグネシウム、乳酸カルシウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどがあげられる。
【0011】
防腐剤としては、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール(BNP)、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(MIT)、1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)−s−トリアジン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−エチル)−s−トリアジン、o−フェニル−フェノール、3−メチル−4−クロロ−フェノール、ソジウム ピリジンチオールオキシド、ジチオカルバメート、4−(2−ニトロブチル)モルホリン、1−(3−クロルアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアダマンタンクロリドなどがあげられる。
【0012】
油相(B)は動植物油、天然ワックス、沸点が100℃以上の炭化水素、炭素数12〜30のアルコール、炭素数12〜30のカルボン酸から誘導される脂肪酸エステル、炭素数8〜30の脂肪酸から誘導される脂肪酸アミド、シリコーン油、ポリアルキレンオキシドから選ばれる1種以上および必要により、界面活性剤、親油性増粘剤、これらを溶解または分散する溶剤から構成される。
【0013】
動物油としては乳脂肪、牛脂、ラード、魚油、鯨油などがあげられる。
【0014】
植物油としては菜種油、大豆油、ヒマワリ種子油、綿実油、落花生油、米糠油、トウモロコシ油、サフラワー油、オリーブ油、ゴマ油、月見草油、パーム油、シア脂、サル脂、カカオ脂、ヤシ油、パーム核油などがあげられる。
【0015】
天然ワックスとしてはキャンデリラワックス、カルナウバワックス、ライスワックス、木ロウ、ホホバ油、みつろう、ラノリンなどがあげられる。
【0016】
沸点が100℃以上の炭化水素としては、例えば、マイクロクリスタリンワックス、ペトロラタム、ポリエチレンワックス、フィッシャー・トロプシュワックス、パラフィンオイルなどであり、好ましくは白油(Weissoel)とも呼ばれるパラフィン混合物などがあげられる。
【0017】
アルコールとしては特に12〜30個の炭素原子を有する天然アルコールおよび/または合成アルコールの1種又は2種以上があげられる。
天然アルコールとしては、飽和アルコール例えばラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、エイコサノール、ドコサノール、テトラコサノール、ヘキサコサノール、オクタコサノール、ミリシルアルコールなど、および不飽和アルコール例えばオレイルアルコールなどがあげられる。合成アルコールとしては、チーグラー法で合成された直鎖で非分岐状の飽和アルコール、オキソ法で合成された直鎖第1級アルコールあるいは分岐第1級アルコールまたはこれらの炭素数の異なるアルコール混合物やパラフィンを空気酸化してつくられる直鎖第2級アルコールなどがあげられる。
【0018】
炭素数12〜30のカルボン酸から誘導される脂肪酸エステルとしては、炭素数1〜30の1〜6価アルコールと炭素数12〜30のカルボン酸との脂肪酸エステルが用いられる。これらエステルに用いる脂肪酸は、例えばラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リシノレイン酸、アラキン酸及びベヘニン酸などであり、好ましくはパルミチン酸、リシノレイン酸、オレイン酸またはステアリン酸である。前記カルボン酸をエステル化するための炭素数1〜30の1価のアルコールとしては例えばメタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、オクタノール、デカノールなど、および上記のアルコールおよび2価アルコールとしては例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、シクロヘキサンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、トリメチレングリコール、カテコール、レゾルシン、ハイドロキノンなど、および3価アルコールとしては例えばグリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ブタントリオール、ペンタントリオールなど、および4価アルコールとしては例えばペンタエリスリトール、ジグリセリン、ソルビタン、マンニタンなど、および5価アルコールとしては例えばアラビットなど、および6価アルコールとしては例えばテトラグリセリン、ソルビット、マンニットなど、8価アルコールとしては例えばショ糖など、多価アルコールとしては例えば、ポリグリセリンなどの完全にまたは部分的にエステル化されたものなどがあげられる。
【0019】
炭素数8〜30の脂肪酸から誘導される脂肪酸アミドとしては、脂肪酸アミド、N−置換脂肪酸アミドなどがあげられる。
例えば、脂肪酸アミドとしては、ラウリン酸アミド、ステアリン酸アミド、エルカ酸アミド、リシノール酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、N−置換脂肪酸アミドとしては、N,N’−エチレンビスラウリン酸アミド、N,N’−メチレンビスステアリン酸アミド、N,N’−エチレンビスステアリン酸アミド、N,N’−エチレンビスオレイン酸アミド、N,N’−エチレンビスベヘン酸アミド、N,N’−エチレンビス−12−ヒドロキシステアリン酸アミド、N,N’−ブチレンビスステアリン酸アミド、N,N’−ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド、N,N’−ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、N,N’−キシリレンビスステアリン酸アミド、ステアリン酸モノメチロールアミド、ヤシ脂肪酸モノエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、N−オレイルステアリン酸アミド、N−オレイルオレイン酸アミド、N−ステアリルステアリン酸アミド、N−ステアリルオレイン酸アミド、N−オレイルパルミチン酸アミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N,N’−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N’−ジステアリルアジピン酸アミド、N,N’−ジオレイルセバシン酸アミド、N,N’−ジステアリルセバシン酸アミド、N,N’−ジステアリルテレフタル酸アミド、N,N’−ジステアリルイソフタル酸アミドなどがあげられる。
【0020】
シリコーン油としては、ジメチルシリコーンオイル、メチルフェニルシリコーンオイル、アルキル変成シリコーンオイル、フルオロシリコーンオイル、ポリエーテル変成シリコーンオイル、脂肪酸エステルシリコーンオイルなどがあげられる。
【0021】
ポリアルキレンオキシドとしては、アルキレンオキサイドと脂肪酸とのエステル化物、アルコールとアルキレンオキサイドとの反応物、アルキルアミンとアルキレンオキサイドとの反応物、アルキルアミドとアルキレンオキサイドとの反応物などがあげられる。
【0022】
脂肪酸としては、酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、イソ吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ウンデカン酸、ラウリン酸、トリデカン酸、ミリスチン酸、ペンタデカン酸、パルミチン酸、マーガリン酸、ステアリン酸、ノナデカン酸、アラキン酸、ベヘン酸、リグノセリン酸、セロチン酸、モンタン酸、メリシン酸、トウハク酸、リンデル酸、ラウロレイン酸、ツズ酸、フィセトレイン酸、ミリストレイン酸、ゾーマリン酸、ペテロセリン酸、オレイン酸、エライジン酸、バクセン酸、ガドレン酸、エルカ酸、ブラシジン酸、セラコレイン酸、リノール酸、リノエライジン酸、エレオステアリン酸、リノレン酸、パリナリン酸、アラキドン酸、タリリン酸、ステアロール酸、ベヘノール酸、アレプロール酸、アレプレスチン酸、アレプリル酸、ヒドノカルピン酸、ショールムーグリン酸、ゴルリン酸、フェニル酢酸、β−フェニルプロピオン酸、リシノレイン酸などがあげられる。
【0023】
アルコールとしては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、ヘキサノール、オクタノール、デカノール、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、エイコサノール、ドコサノール、テトラコサノール、ヘキサコサノール、オクタコサノール、ミリシルアルコール、オレイルアルコール、フェノール、ノニルフェノール、チーグラー法で合成された直鎖で非分岐状の飽和アルコール、オキソ法で合成された直鎖第1級アルコールあるいは分岐第1級アルコールまたはこれらの炭素数の異なるアルコール混合物やパラフインを空気酸化してつくられる直鎖第2級アルコール、エチレングリコール、プロピレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、シクロヘキサンジオール、ブタンジオール、ペンタンジオール、ヘキサンジオール、トリメチレングリコール、カテコール、レゾルシン、ハイドロキノン、グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ブタントリオール、ペンタントリオール、ペンタエリスリトール、ジグリセリン、ソルビタン、マンニタン、アラビット、テトラグリセリン、ソルビット、マンニット、ショ糖、ポリグリセリンなどの完全にまたは部分的にエステル化されたものなどがあげられる。
【0024】
アルキルアミンとしては、メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミン、アミルアミン、ヘキシルアミン、ヘプチルアミン、オクチルアミン、ノニルアミン、デシルアミン、ウンデシルアミン、ドデシルアミン、トリデシルアミン、デトラデシルアミン、ペンタデシルアミン、ヘキサデシルアミン、ヘプタデシルアミン、オクタデシルアミン、ドコシルアミン、ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、ジブチルアミン、ジアミルアミン、ジヘキシルアミン、ジヘプチルアミン、ジオクチルアミン、ジノニルアミン、ジデシルアミン、ジウンデシルアミン、ジドデシルアミン、ジトリデシルアミン、ジデトラデシルアミン、ジペンタデシルアミン、ジヘキサデシルアミン、ジヘプタデシルアミン、ジオクタデシルアミンなどがあげられる。
【0025】
脂肪酸アミドとしては、ヘキシルアミド、ヘプチルアミド、オクチルアミド、ノニルアミド、デシルアミド、ウンデシルアミド、ラウリルアミド、トリデシルアミド、ミリスチルアミド、パルミチルアミド、ステアリルアミド、エイコシルアミド、ドコシルアミド、リシノール酸アミド、12−ヒドロキシステアリン酸アミド、N,N’−エチレンビスラウリン酸アミド、N,N’−メチレンビスステアリン酸アミド、N,N’−エチレンビスステアリン酸アミド、N,N’−エチレンビスオレイン酸アミド、N,N’−エチレンビスベヘン酸アミド、N,N’−エチレンビス−12−ヒドロキシステアリン酸アミド、N,N’−ブチレンビスステアリン酸アミド、N,N’−ヘキサメチレンビスステアリン酸アミド、N,N’−ヘキサメチレンビスオレイン酸アミド、N,N’−キシリレンビスステアリン酸アミド、ステアリン酸モノメチロールアミド、ヤシ脂肪酸モノエタノールアミド、ステアリン酸ジエタノールアミド、N−オレイルステアリン酸アミド、N−オレイルオレイン酸アミド、N−ステアリルステアリン酸アミド、N−ステアリルオレイン酸アミド、N−オレイルパルミチン酸アミド、N−ステアリルエルカ酸アミド、N,N’−ジオレイルアジピン酸アミド、N,N’−ジステアリルアジピン酸アミド、N,N’−ジオレイルセバシン酸アミド、N,N’−ジステアリルセバシン酸アミド、N,N’−ジステアリルテレフタル酸アミド、N,N’−ジステアリルイソフタル酸アミドなどがあげられる。
【0026】
アルキレンオキサイドとしては、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド、ブチレンオキサイド、エピクロルヒドリンなどがあげられる。
【0027】
アルキレンオキサイドの重合形態は特に限定されず、1種類の単独重合、2種類以上のランダム共重合、ブロック共重合またはランダム/ブロック共重合であってもよい。
【0028】
アルキレンオキサイドの重合度(n)は、1以上の数であり、好ましくは1〜100、さらに好ましくは1〜50である。
【0029】
界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ヒマシ油脂肪酸エステル、硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ポリエーテル変成シリコーン、ソルビタン脂肪酸エステル、ソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンプロピレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油エーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油エーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、アルキルエーテル硫酸エステル塩、硫酸化油、硫酸化脂肪酸エステル、硫酸化オレフィンなどがあげられる。
【0030】
親油性増粘剤としては、有機変成モンモリロナイト、有機変成サポナイト、有機変成ヘクトライト、有機変成ナトリウムシリシックマイカナトリウム、有機変成リチウムテニオライト、有機変成ベントナイト、ヒドロキシステアリン酸、ポリイソブチレン、ポリアルキルメタクリレート、エチレン−プロピレンコポリマーなどがあげられる。
【0031】
溶剤としては、酢酸エステルや酢酸ブチルなどのエステル類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテルなどのエチレングリコールモノエーテル、プロピレングリコールモノプロピルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテルなどのプロピレングリコールモノエーテルなどがあげられる。
【0032】
本発明の水相(C)は水を主成分とし、必要により水溶性高分子、界面活性剤、電解質、防腐剤などを含んでもよい。
【0033】
水溶性高分子としてはセルロース、プルラン、アルギン酸ナトリウム、アラビアガム、グアーガム、カラギーナン、ゼラチン、カードラン、寒天、デンプン、ヒアルロン酸、スクレログルカン、シゾフィラン、レンチナン、パラミロン、カロース、ラミナラン、グルコマンナン、アラビノガラクタン、キサンタンガム、ウェランガム、ラムザンガム、トラガントガム、キャロブガム、ローカストビーンガム、ペクチン、クインスシード、アルゲコロイド、グリチルリチン酸、デキストラン、コラーゲン、カゼイン、アルブミン、アガロース、グリコーゲン、メチルセルロース、エチルセルロース、ニトロセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルメチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、カルボキシメチルエチルセルロース、アルギン酸プロピレングリコールエステル、ポリビニルピロリドン、カルボキシメチルデンプン、メチルヒドロキシプロピルデンプン、酢酸フタル酸セルロース、ポリビニルアルコール、ポリエチレンオキサイド、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレン共重合体、ポリアクリルアミド、ポリメタクリルアミド、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、アクリルアミドおよびアクリル酸の共重合物、アクリルアミドおよびメタクリル酸の共重合物、メタクリルアミドおよびアクリルアミドの共重合物、メタクリルアミドおよびメタクリル酸の共重合物などがあげられる。
【0034】
界面活性剤としては、ソルビタン脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンヒマシ油脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油脂肪酸エステル、ジグリセリン脂肪酸エステル、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン縮合リシノレイン酸エステル、ポリエーテル変成シリコーン、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンプロピレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンプロピレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレンヒマシ油エーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油エーテル、ポリオキシエチレンアルキルアミン、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩、高級アルコール硫酸エステル塩、アルキルエーテル硫酸エステル塩、硫酸化油、硫酸化脂肪酸エステル、硫酸化オレフィン、アルキルベンゼンスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル・スルホコハク酸半エステル塩、アルキルアミン塩、アルキルトリメチルアンモニウムクロライド、アルキルジメチルベンジルアンモニウムクロライド、ジメチルアルキルベタイン、アルキルジアミノエチルグリシンナトリウム、アルキルアミドベタインなどがあげられる。
【0035】
電解質としては、塩化リチウム、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化マグネシウム、塩化アルミニウム、塩化カルシウム、臭化リチウム、臭化ナトリウム、臭化カリウム、臭化マグネシウム、臭化アルミニウム、硫酸ナトリウム、臭化カルシウム、炭酸カルシウム、酢酸リチウム、酢酸ナトリウム、酢酸カリウム、酢酸マグネシウム、硫酸マグネシウム、塩化マグネシウム、臭化マグネシウム、ヨウ化マグネシウム、酢酸カルシウム、酢酸リチウム、クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸マグネシウム、クエン酸カルシウム、乳酸リチウム、乳酸ナトリウム、乳酸カリウム、乳酸マグネシウム、乳酸カルシウム、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化マグネシウム、水酸化カルシウムなどがあげられる。
【0036】
防腐剤としては、2−ブロモ−2−ニトロ−1,3−プロパンジオール(BNP)、5−クロロ−2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン(MIT)、1,2−ベンゾチアゾリン−3−オン、2−メチル−4−イソチアゾリン−3−オン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−ヒドロキシエチル)−s−トリアジン、ヘキサヒドロ−1,3,5−トリス(2−エチル)−s−トリアジン、o−フェニル−フェノール、3−メチル−4−クロロ−フェノール、ソジウム ピリジンチオールオキシド、ジチオカルバメート、4−(2−ニトロブチル)モルホリン、1−(3−クロルアリル)−3,5,7−トリアザ−1−アゾニアダマンタンクロリドなどがあげられる。
【0037】
水相(A)と油相(B)との重量割合は(A):(B)=1:19〜19:1、好ましくは(A):(B)=1:9〜4:1、さらに好ましくは(A):(B)=1:6〜1:1である。(A):(B)=19:1よりも(A)の重量割合が増加すると安定なW/O/W型のエマルションが得られない。また、(A):(B)=1:19よりも(A)の重量割合が減少すると消泡剤原料コストが高くなり好ましくない。
【0038】
水相(A)と油相(B)の重量の合計と水相(C)との重量割合は[(A)+(B)]:(C)=1:19〜19:1、好ましくは[(A)+(B)]:(C)=1:9〜4:1、さらに好ましくは[(A)+(B)]:(C)=1:4〜1:1である。[(A)+(B)]:(C)=19:1よりも[(A)+(B)]の重量割合が増加すると製造後の製品粘度が高いため取扱い難くなり好ましくない。また、[(A)+(B)]:(C)=1:19よりも[(A)+(B)]の重量割合が減少すると有効成分が少なくなるため消泡剤の使用量が多く必要になり作業効率が低下し好ましくない。
【0039】
水相(A)を含有する油相(B)の平均粒子径は0.1〜50μmであり、好ましくは0.5〜30μm、さらに好ましくは1.0〜15μmである。50μmを越える場合にはエマルションの消泡性能が劣り好ましくない。また、0.1μm未満の場合には製造直後の粘度が高くなり取り扱い難くなり好ましくない。
【0040】
W/O/W型消泡剤組成物には、なお追加して水に不溶な他の群の化合物(D)を配合してよい。(D)は油相(B)の重量の50重量%まで関与できる。(D)としては、例えば脂肪酸、シリコーンコンパウンド、疎水性シリカ、金属石鹸、ポリエーテル化合物、他のW/O/W型消泡剤などの消泡効果の認められる化合物、防腐剤、防かび剤、殺菌剤、防錆剤や皮張り防止剤などがあげられる。
【0041】
本発明のW/O/W消泡剤組成物の製造方法としては、(ア)水相(A)と油相(B)を攪拌混合してW/O型乳化物とした後、このW/O型乳化物と水相(C)とを攪拌混合する方法(二段階乳化法)、(イ)水相(A)と油相(B)と水相(C)を攪拌混合する方法(一段階乳化法)、(ウ)上記の(ア)または(イ)の方法で作成したエマルションの高濃度品を形成させ、次いで、希釈用の0〜30℃の水を加える方法、(エ)上記の(ア)または(イ)の方法で作成したエマルションの高濃度品を、乳化分散機を通してから、希釈用の0〜30℃の水の中に添加する方法などがあげられ、いずれの方法でも良い。
【0042】
攪拌混合する温度は使用する油相(B)の融点以上の温度であれば良いが通常45〜95℃が望ましい。また、攪拌混合時間は配合物を均一に混合できれば良く特に制限されないが通常10分〜10時間である。
【0043】
攪拌混合設備としては通常、プロペラ型攪拌機、ディゾルバー、ホモミキサー、ボールミル、サンドミル、超音波分散機、ニーダー、ラインミキサーなどがあげられ、これらの2種以上の設備を組み合わせて使用することができる。
【0044】
乳化分散機としては通常、プロペラ型撹拌機、ピストン型高圧乳化機、高圧ホモジナイザー、ホモミキサー、超音波式乳化分散機、加圧ノズル式乳化機、高速回転高せん断型撹拌分散機、コロイドミル、ガラスビーズ、スチールボールなど種々の媒体を使用して粉砕分散させるメディア型分散機、例えばサンドグラインダー、アジテーターミル、ボールミル、アトライターなどがあげられる。
【0045】
本発明のW/O/W型消泡剤組成物の使用方法としては、連続添加、断続添加または泡測定器と消泡剤添加装置とを連動させた方法のいずれでもよく、1カ所添加または多点添加のいずれでもよい。また、添加に際しては適当な溶剤または水などで希釈してもよい。
【0046】
本発明のW/O/W型消泡剤組成物は、公知の消泡剤、例えば、鉱油、動植物油、脂肪族アルコール、脂肪酸、または高級アルコールのアルキレンオキサイド付加物、脂肪酸のアルキレンオキサイド付加物、アルキルフェノールのアルキレンオキサイド付加物などと併用使用してもよい。
【0047】
本発明のW/O/W型消泡剤組成物の添加量は、添加する系の発泡状態などに応じて適宜設定すればよいが、通常、被添加物の全量に対して10〜50,000ppmの範囲にて添加を行い、好ましくは被添加物の全量に対して50〜20,000ppmの範囲にて添加を行う。
【0048】
本発明のW/O/W型消泡剤組成物は、例えば、製紙パルプ工業、食品工業、繊維工業、合成樹脂工業、合成ゴム工業、樹脂エマルション工業、コンクリート工業、塗料工業、し尿処理、排水処理などの水を多量に用いる製造・処理工程など、発泡障害が問題になる全ての製造・処理工程に使用することができる。
【0049】
【実施例】
次に、実施例により本発明を詳細に説明するが、本発明は以下の実施例により限定されるものではない。なお、実施例、試験方法中における部は重量部を意味する。
【0050】
実施例1〜26のW/O/W型消泡剤組成物を表1に示す。表1中には製造したW/O/W型消泡剤組成物の油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を記載した。
【0051】
水中に乳化された油相粒子の平均粒子径は、レーザー回折式粒度分析計[日機装(株)製のマイクロトラック粒度分析計]により測定した。
【0052】
W/O/W型の生成率は油化学26(10)655(1977)に記載されている松本らの方法に従い測定した。
【0053】
実施例1
水相(A)、油相(B)、水相(C)が以下の成分から構成されるW/O/W型消泡剤組成物を製造した。
<水相(A)>
水 ------10.0重量部
水相(A)合計重量 ------10.0重量部
<油相(B)>
炭素数16〜18の脂肪酸のグリセリントリエステル ------7.4重量部
テトラグリセリン縮合ヘキサリシノレイン酸エステル ------2.0重量部
炭素数16〜26のアルコール混合物 ------8.0重量部
ポリオキシエチレン(5モル付加物)ポリオキシ
プロピレン(30モル付加物)ステアリルエーテル ------1.3重量部
白油 ------1.3重量部
油相(B)合計重量 ------20.0重量部
<水相(C)>
水 ------69.3重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)ノニル
フェニルエーテル ------0.5重量部
キサンタンガム ------0.2重量部
水相(C)合計重量 ------70.0重量部
【0054】
油相(B)の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:75℃、攪拌時間:1時間)。これを75℃の水相(A)全量と混合し、ホモミキサー(回転数:5000rpm、攪拌時間:5分間)で攪拌し、W/O型エマルションを得た。
次いで、水相(C)全量を75℃にし、これに75℃にした前記W/O型エマルションを添加し、プロペラ型攪拌機で攪拌し(回転数:200rpm、攪拌時間:5分間)、更に高圧ホモジナイザー(圧力:100kg/cm)で処理し、25℃に冷却した。
得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は7μm、W/O/W型の生成率は92.0%であった。
【0055】
実施例2
水相(A)、油相(B)、水相(C)が以下の成分から構成されるW/O/W型消泡剤組成物を製造した。
<水相(A)>
水 ------28.5重量部
水相(A)合計重量 ------28.5重量部
<油相(B)>
炭素数16〜18の脂肪酸のグリセリントリエステル ------0.55重量部
テトラグリセリン縮合ヘキサリシノレイン酸エステル ------0.15重量部
炭素数16〜26のアルコール混合物 ------0.6重量部
ポリオキシエチレン(5モル付加物)ポリオキシ
プロピレン(30モル付加物)ステアリルエーテル ------0.10重量部
白油 ------0.10重量部
油相(B)合計重量 ------1.50重量部
<水相(C)>
水 ------69.3重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)ノニル
フェニルエーテル ------0.5重量部
キサンタンガム ------0.2重量部
水相(C)合計重量 ------70.0重量部
【0056】
油相(B)の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:75℃、攪拌時間:1時間)。これを75℃の水相(A)全量と混合し、ホモミキサー(回転数:5000rpm、攪拌時間:5分間)で攪拌し、W/O型エマルションを得た。
次いで、水相(C)全量を75℃にし、これに75℃にした前記W/O型エマルションを添加し、プロペラ型攪拌機で攪拌し(回転数:200rpm、攪拌時間:5分間)、更に高圧ホモジナイザー(圧力:100kg/cm)で処理し、25℃に冷却した。
得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は7μm、W/O/W型の生成率は92.0%であった。
【0057】
実施例3
水相(A)、油相(B)、水相(C)が以下の成分から構成されるW/O/W型消泡剤組成物を製造した。
<水相(A)>
水 ------1.5重量部
水相(A)合計重量 ------1.5重量部
<油相(B)>
炭素数16〜18の脂肪酸のグリセリントリエステル ------10.5重量部
テトラグリセリン縮合ヘキサリシノレイン酸エステル ------2.8重量部
炭素数16〜26のアルコール混合物 ------11.4重量部
ポリオキシエチレン(5モル付加物)ポリオキシ
プロピレン(30モル付加物)ステアリルエーテル ------1.9重量部
白油 ------1.9重量部
油相(B)合計重量 ------28.5重量部
<水相(C)>
水 ------69.3重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)ノニル
フェニルエーテル ------0.5重量部
キサンタンガム ------0.2重量部
水相(C)合計重量 ------70.0重量部
【0058】
油相(B)の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:75℃、攪拌時間:1時間)。これを75℃の水相(A)全量と混合し、ホモミキサー(回転数:5000rpm、攪拌時間:5分間)で攪拌し、W/O型エマルションを得た。
次いで、水相(C)全量を75℃にし、これに75℃にした前記W/O型エマルションを添加し、プロペラ型攪拌機で攪拌し(回転数:200rpm、攪拌時間:5分間)、更に高圧ホモジナイザー(圧力:100kg/cm)で処理し、25℃に冷却した。
得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は7μm、W/O/W型の生成率は92.0%であった。
【0059】
実施例4
実施例1に記載の高圧ホモジナイザーの圧力を100kg/cmから200kg/cmに変えて、実施例1と同じ方法で水中油型エマルションを製造した。
得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は0.1μm、W/O/W型の生成率は92.0%であった。
【0060】
実施例5
実施例1に記載の高圧ホモジナイザー(圧力:100kg/cm)の代わりにホモミキサー(回転数:2000rpm、攪拌時間:1分間)を使用し、実施例1と同じ方法で水中油型エマルションを製造した。
得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は50μm、W/O/W型の生成率は92.0%であった。
【0061】
実施例6
水相(A)、油相(B)、水相(C)が以下の成分から構成されるW/O/W型消泡剤組成物を実施例1と同じ方法で製造した。
得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は7μm、W/O/W型の生成率は92.0%であった。
<水相(A)>
水 ------1.67重量部
水相(A)合計重量 ------1.67重量部
<油相(B)>
炭素数16〜18の脂肪酸のグリセリントリエステル ------1.23重量部
テトラグリセリン縮合ヘキサリシノレイン酸エステル ------0.33重量部
炭素数16〜26のアルコール混合物 ------1.33重量部
ポリオキシエチレン(5モル付加物)ポリオキシ
プロピレン(30モル付加物)ステアリルエーテル ------0.22重量部
白油 ------0.22重量部
油相(B)合計重量 ------3.33重量部
<水相(C)>
水 ------94.1重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)ノニル
フェニルエーテル ------0.63重量部
キサンタンガム ------0.27重量部
水相(C)合計重量 ------95.0重量部
【0062】
実施例7
水相(A)、油相(B)、水相(C)が以下の成分から構成されるW/O/W型消泡剤組成物を実施例1と同じ方法で製造した。
得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は7μm、W/O/W型の生成率は92.0%であった。
<水相(A)>
水 ------30.0重量部
水相(A)合計重量 ------30.0重量部
<油相(B)>
炭素数16〜18の脂肪酸のグリセリントリエステル ------22.2重量部
テトラグリセリン縮合ヘキサリシノレイン酸エステル ------6.0重量部
炭素数16〜26のアルコール混合物 ------24.0重量部
ポリオキシエチレン(5モル付加物)ポリオキシ
プロピレン(30モル付加物)ステアリルエーテル ------3.9重量部
白油 ------3.9重量部
油相(B)合計重量 ------60.0重量部
<水相(C)>
水 ------9.9重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)ノニル
フェニルエーテル ------0.07重量部
キサンタンガム ------0.03重量部
水相(C)合計重量 ------10.0重量部
【0063】
実施例8
実施例1に記載の水相(A)を以下のように変更し、W/O/W型消泡剤組成物を製造した。得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は5μm、W/O/W型の生成率は93.0%であった。
<水相(A)>
水 ------9.90重量部
キサンタンガム ------0.10重量部
水相(A)合計重量 ------10.0重量部
【0064】
実施例9
実施例1に記載の水相(A)を以下のように変更し、W/O/W型消泡剤組成物を製造した。得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は3μm、W/O/W型の生成率は91.0%であった。
<水相(A)>
水 ------8.90重量部
ポリオキシエチレン(3モル付加物)ポリオキシ
プロピレン(20モル付加物)セチルエーテル ------1.0重量部
キサンタンガム ------0.10重量部
水相(A)合計重量 ------10.0重量部
【0065】
実施例10
実施例1に記載の水相(A)を以下のように変更し、W/O/W型消泡剤組成物を製造した。得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は1μm、W/O/W型の生成率は91.0%であった。
<水相(A)>
水 ------7.90重量部
ポリオキシエチレン(6モル付加物)
ひまし油エーテル ------2.0重量部
キサンタンガム ------0.10重量部
水相(A)合計重量 ------10.0重量部
【0066】
実施例11
実施例1に記載の水相(A)を以下のように変更し、W/O/W型消泡剤組成物を製造した。得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は10μm、W/O/W型の生成率は90.0%であった。
<水相(A)>
水 ------8.80重量部
ポリオキシエチレン(5モル付加物)
セカンダリーアルキル(炭素数12〜14)エーテル ------1.0重量部
アラビノガラクタン ------0.20重量部
水相(A)合計重量 ------10.0重量部
【0067】
実施例12
実施例1に記載の水相(A)を以下のように変更し、W/O/W型消泡剤組成物を製造した。得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は15μm、W/O/W型の生成率は91.0%であった。
<水相(A)>
水 ------9.40重量部
クエン酸ナトリウム ------0.5重量部
キサンタンガム ------0.10重量部
水相(A)合計重量 ------10.0重量部
【0068】
実施例13
実施例1に記載の水相(C)を以下のように変更し、W/O/W型消泡剤組成物を製造した。得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は7μm、W/O/W型の生成率は92.0%であった。
<水相(C)>
水 ------69.3重量部
ポリオキシエチレン(50モル付加物)セカンダリー
アルキル(炭素数12〜14)エーテル ------0.5重量部
キサンタンガム ------0.2重量部
水相(C)合計重量 ------70.0重量部
【0069】
実施例14
実施例1に記載の水相(C)を以下のように変更し、W/O/W型消泡剤組成物を製造した。得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は20μm、W/O/W型の生成率は92.0%であった。
<水相(C)>
水 ------69.6重量部
アルキル(炭素数9)ベンゼンスルホン酸
ナトリウム塩 ------0.3重量部
キサンタンガム ------0.1重量部
水相(C)合計重量 ------70.0重量部
【0070】
実施例15
実施例1に記載の水相(C)を以下のように変更し、W/O/W型消泡剤組成物を製造した。得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は15μm、W/O/W型の生成率は92.0%であった。
<水相(C)>
水 ------69.4重量部
ポリオキシエチレン(30モル付加物)ステアリル
エーテル ------0.3重量部
アルキルスルホコハク酸ナトリウム塩 ------0.2重量部
キサンタンガム ------0.1重量部
水相(C)合計重量 ------70.0重量部
【0071】
実施例16
実施例1に記載の水相(C)を以下のように変更し、W/O/W型消泡剤組成物を製造した。得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は5μm、W/O/W型の生成率は92.0%であった。
<水相(C)>
水 ------69.3重量部
ポリオキシエチレン(50モル付加物)ひまし油
エーテル ------0.3重量部
アルキルスルホコハク酸ナトリウム塩 ------0.2重量部
水酸化ナトリウム ------0.1重量部
キサンタンガム ------0.1重量部
水相(C)合計重量 ------70.0重量部
【0072】
実施例17
実施例1に記載の水相(C)を以下のように変更し、W/O/W型消泡剤組成物を製造した。得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は15μm、W/O/W型の生成率は90.0%であった。
<水相(C)>
水 ------69.0重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)セカンダリー
アルキル(炭素数12〜14)エーテル ------0.5重量部
ポリエチレンオキサイド(分子量:30万) ------0.5重量部
水相(C)合計重量 ------70.0重量部
【0073】
実施例18
実施例1に記載の水相(C)を以下のように変更し、W/O/W型消泡剤組成物を製造した。得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は5μm、W/O/W型の生成率は93.0%であった。
<水相(C)>
水 ------69.0重量部
ポリオキシエチレン(10モル付加物)オクチルフェニル
エーテル・スルホコハク酸半エステルナトリウム塩 ------0.5重量部
ウェランガム ------0.5重量部
水相(C)合計重量 ------70.0重量部
【0074】
実施例19
実施例1に記載の水相(C)を以下のように変更し、W/O/W型消泡剤組成物を製造した。得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は17μm、W/O/W型の生成率は91.0%であった。
<水相(C)>
水 ------69.0重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)セチル
エーテル ------0.6重量部
ランザンガム ------0.4重量部
水相(C)合計重量 ------70.0重量部
【0075】
実施例20
実施例1に記載の高圧ホモジナイザーの代わりに、高速回転高せん断型攪拌分散機を使用し、W/O/W型消泡剤組成物を製造した。得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は7μm、W/O/W型の生成率は92.0%であった。
【0076】
実施例21
実施例1に記載の高圧ホモジナイザーの代わりに、プロペラ式攪拌機を使用し、W/O/W型消泡剤組成物を製造した。得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は40μm、W/O/W型の生成率は90.0%であった。
【0077】
実施例22
実施例1に記載の水相(A)、油相(B)、水相(C)の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:75℃、攪拌時間:1時間)。
次いで、この混合物を75℃の条件下でコロイドミルを用いて処理し、25℃に冷却した。
得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は15μm、W/O/W型の生成率は85.0%であった。
【0078】
実施例23
実施例1に記載の油相(B)の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:75℃、攪拌時間:1時間)。これを75℃の実施例1に記載の水相(A)全量と混合し、ホモミキサー(回転数:5000rpm、攪拌時間:5分間)で攪拌し、W/O型エマルションを得た。
次いで、実施例1に記載の水相(C)全量を5℃にし、これに75℃にした前記W/O型エマルションを除々に加えて(W/O型エマルションの添加の間、冷却により系の温度を20℃以下に保持した)W/O/W型消泡剤組成物を製造した。得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は10μm、W/O/W型の生成率は93.0%であった。
【0079】
実施例24
水相(A)、油相(B)、水相(C)が以下の成分から構成されるW/O/W型消泡剤組成物を製造した。
<水相(A)>
水 ------10.0重量部
水相(A)合計重量 ------10.0重量部
<油相(B)>
牛脂 ------5.0重量部
テトラグリセリン縮合ヘキサリシノレイン酸エステル ------2.0重量部
炭素数16〜26のアルコール混合物 ------9.0重量部
オレイルアミド ------3.0重量部
白油 ------1.0重量部
油相(B)合計重量 ------20.0重量部
<水相(C)>
水 ------69.3重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)セカンダリー
アルキル(炭素数12〜14)エーテル ------0.5重量部
キサンタンガム ------0.2重量部
水相(C)合計重量 ------70.0重量部
【0080】
油相(B)の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:90℃、攪拌時間:1時間)。これを90℃の水相(A)全量と混合し、ホモミキサー(回転数:5000rpm、攪拌時間:5分間)で攪拌し、W/O型エマルションを得た。
次いで、水相(C)全量を90℃にし、これに90℃にした前記W/O型エマルションを添加し、プロペラ型攪拌機で攪拌し(回転数:200rpm、攪拌時間:5分間)、更に高速回転高せん断攪拌分散機で処理し、15℃に冷却した。得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は20μm、W/O/W型の生成率は91.0%であった。
【0081】
実施例25
水相(A)、油相(B)、水相(C)が以下の成分から構成されるW/O/W型消泡剤組成物を製造した。
<水相(A)>
水 ------15.0重量部
水相(A)合計重量 ------15.0重量部
<油相(B)>
カルナウバワックス ------0.6重量部
大豆油 ------3.6重量部
炭素数16〜18の脂肪酸のグリセリンモノエステル ------4.6重量部
炭素数16〜26のアルコール混合物 ------3.2重量部
ポリオキシエチレン(13モル付加物)オレイル
エーテル ------3.0重量部
油相(B)合計重量 ------15.0重量部
<水相(C)>
水 ------67.8重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)ステアリル
エーテル ------2.0重量部
ウェランガム ------0.2重量部
水相(C)合計重量 ------70.0重量部
【0082】
油相(B)の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:85℃、攪拌時間:1時間)。これを85℃の水相(A)全量と混合し、ホモミキサー(回転数:3000rpm、攪拌時間:5分間)で攪拌し、W/O型エマルションを得た。
次いで、水相(C)全量を85℃にし、これに85℃にした前記W/O型エマルションを添加し、プロペラ型攪拌機で攪拌し(回転数:200rpm、攪拌時間:5分間)、更に超音波式乳化分散機で処理し、25℃に冷却した。
得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は5μm、W/O/W型の生成率は90.0%であった。
【0083】
実施例26
水相(A)、油相(B)、水相(C)が以下の成分から構成されるW/O/W型消泡剤組成物を製造した。
<水相(A)>
水 ------14.8重量部
ランザンガム ------0.20重量部
水相(A)合計重量 ------15.0重量部
<油相(B)>
ポリジメチルシロキサン[粘度:50センチポイズ] ------5.0重量部
炭素数16〜24の脂肪酸のグリセリンモノエステル ------5.0重量部
ポリオキシエチレン(20モル付加物)ラウリル
エーテル ------5.0重量部
油相(B)合計重量 ------15.0重量部
<水相(C)>
水 ------67.8重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)ステアリル
エーテル ------2.0重量部
ランザンガム ------0.2重量部
水相(C)合計重量 ------70.0重量部
【0084】
油相(B)の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:70℃、攪拌時間:1時間)。これを70℃の水相(A)全量と混合し、ホモミキサー(回転数:5000rpm、攪拌時間:5分間)で攪拌し、W/O型エマルションを得た。
次いで、水相(C)全量を70℃にし、これに70℃にした前記W/O型エマルションを添加し、プロペラ型攪拌機で攪拌し(回転数:200rpm、攪拌時間:5分間)、更に加圧ノズル式乳化機で処理し、20℃に冷却した。
得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は3μm、W/O/W型の生成率は85.0%であった。
【0085】
比較例1〜12の消泡剤組成物を表1に示す。表1中には製造したW/O/W型消泡剤組成物の油相の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を記載した。
【0086】
比較例1
油相、水相が以下の成分から構成されるO/W型消泡剤組成物を製造した。
<油相>
炭素数16〜18の脂肪酸のグリセリントリエステル ------11.0重量部
テトラグリセリン縮合ヘキサリシノレイン酸エステル ------3.0重量部
炭素数16〜26のアルコール混合物 ------12.0重量部
ポリオキシエチレン(5モル付加物)ポリオキシ
プロピレン(30モル付加物)ステアリルエーテル ------2.0重量部
白油 ------2.0重量部
油相合計重量 ------30.0重量部
<水相>
水 ------69.3重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)ノニル
フェニルエーテル ------0.5重量部
キサンタンガム ------0.2重量部
水相合計重量 ------70.0重量部
【0087】
油相の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:75℃、攪拌時間:1時間)。次いで、水相の全量を75℃にし、これに75℃にした油相を添加し、プロペラ型攪拌機で攪拌し(回転数:200rpm、攪拌時間:5分間)、更に高圧ホモジナイザー(圧力:100kg/cm)で処理し、25℃に冷却した。
得られたO/W型消泡剤組成物について、油相の平均粒子径を測定した。油相の平均粒子径は7μmであった。
【0088】
比較例2
水相(A)、油相(B)、水相(C)が以下の成分から構成されるW/O/W型消泡剤組成物を製造した。
<水相(A)>
水 ------29.4重量部
水相(A)合計重量 ------29.4重量部
<油相(B)>
炭素数16〜18の脂肪酸のグリセリントリエステル ------0.22重量部
テトラグリセリン縮合ヘキサリシノレイン酸エステル ------0.06重量部
炭素数16〜26のアルコール混合物 ------0.24重量部
ポリオキシエチレン(5モル付加物)ポリオキシ
プロピレン(30モル付加物)ステアリルエーテル ------0.04重量部
白油 ------0.04重量部
油相(B)合計重量 ------0.60重量部
<水相(C)>
水 ------69.3重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)ノニル
フェニルエーテル ------0.5重量部
キサンタンガム ------0.2重量部
水相(C)合計重量 ------70.0重量部
【0089】
油相(B)の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:75℃、攪拌時間:1時間)。これを75℃の水相(A)全量と混合し、ホモミキサー(回転数:5000rpm、攪拌時間:5分間)で攪拌し、W/O型エマルションを得た。
次いで、水相(C)全量を75℃にし、これに75℃にした前記W/O型エマルションを添加し、プロペラ型攪拌機で攪拌し(回転数:200rpm、攪拌時間:5分間)、更に高圧ホモジナイザー(圧力:100kg/cm)で処理し、25℃に冷却した。
得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は7μm、W/O/W型の生成率は9.5%であった。
【0090】
比較例3
水相(A)、油相(B)、水相(C)が以下の成分から構成されるW/O/W型消泡剤組成物を製造した。
<水相(A)>
水 ------0.6重量部
水相(A)合計重量 ------0.6重量部
<油相(B)>
炭素数16〜18の脂肪酸のグリセリントリエステル ------10.7重量部
テトラグリセリン縮合ヘキサリシノレイン酸エステル ------2.9重量部
炭素数16〜26のアルコール混合物 ------11.8重量部
ポリオキシエチレン(5モル付加物)ポリオキシ
プロピレン(30モル付加物)ステアリルエーテル ------2.0重量部
白油 ------2.0重量部
油相(B)合計重量 ------29.4重量部
<水相(C)>
水 ------69.3重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)ノニル
フェニルエーテル ------0.5重量部
キサンタンガム ------0.2重量部
水相(C)合計重量 ------70.0重量部
【0091】
油相(B)の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:75℃、攪拌時間:1時間)。これを75℃の水相(A)全量と混合し、ホモミキサー(回転数:5000rpm、攪拌時間:5分間)で攪拌し、W/O型エマルションを得た。
次いで、水相(C)全量を75℃にし、これに75℃にした前記W/O型エマルションを添加し、プロペラ型攪拌機で攪拌し(回転数:200rpm、攪拌時間:5分間)、更に高圧ホモジナイザー(圧力:100kg/cm)で処理し、25℃に冷却した。
得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は7μm、W/O/W型の生成率は65.0%であった。
【0092】
比較例4
実施例1に記載の高圧ホモジナイザーの圧力を100kg/cmから300kg/cmに変えて、実施例1と同じ方法で水中油型エマルションを製造した。
得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は0.01μm、W/O/W型の生成率は70.0%であった。
【0093】
比較例5
実施例1に記載の高圧ホモジナイザー(圧力:100kg/cm)の代わりにホモミキサー(回転数:500rpm、攪拌時間:0.5分間)を使用し、実施例1と同じ方法で水中油型エマルションを製造した。
得られたW/O/W型消泡剤組成物について、油相(B)の平均粒子径およびW/O/W型の生成率を測定した。油相(B)の平均粒子径は80μm、W/O/W型の生成率は55.0%であった。
【0094】
比較例6
油相、水相が以下の成分から構成されるO/W型消泡剤組成物を製造した。
<油相>
牛脂 ------7.5重量部
テトラグリセリン縮合ヘキサリシノレイン酸エステル ------3.0重量部
炭素数16〜26のアルコール混合物 ------13.5重量部
オレイルアミド ------4.5重量部
白油 ------1.5重量部
油相合計重量 ------30.0重量部
<水相>
水 ------69.3重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)セカンダリー
アルキル(炭素数12〜14)エーテル ------0.5重量部
キサンタンガム ------0.2重量部
水相合計重量 ------70.0重量部
【0095】
油相の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:90℃、攪拌時間:1時間)。次いで、水相の全量を90℃にし、これに90℃にした前記の油相を添加し、プロペラ型攪拌機で攪拌し(回転数:200rpm、攪拌時間:5分間)、更に高速回転高せん断攪拌分散機で処理し、15℃に冷却した。
得られたO/W型消泡剤組成物について、油相の平均粒子径を測定した。油相の平均粒子径は20μmであった。
【0096】
比較例7
油相、水相が以下の成分から構成されるO/W型消泡剤組成物を製造した。
<油相>
カルナウバワックス ------1.2重量部
大豆油 ------7.2重量部
炭素数16〜18の脂肪酸のグリセリンモノエステル ------9.2重量部
炭素数16〜26のアルコール混合物 ------6.4重量部
ポリオキシエチレン(13モル付加物)オレイル
エーテル ------6.0重量部
油相合計重量 ------30.0重量部
<水相>
水 ------67.8重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)ステアリル
エーテル ------2.0重量部
ウェランガム ------0.2重量部
水相合計重量 ------70.0重量部
【0097】
油相の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:85℃、攪拌時間:1時間)。次いで、水相の全量を85℃にし、これに85℃にした前記の油相を添加し、プロペラ型攪拌機で攪拌し(回転数:200rpm、攪拌時間:5分間)、更に超音波式乳化分散機で処理し、25℃に冷却した。得られたO/W型消泡剤組成物について、油相の平均粒子径を測定した。油相の平均粒子径は5μmであった。
【0098】
比較例8
油相、水相が以下の成分から構成されるO/W型消泡剤組成物を製造した。
<油相>
ポリジメチルシロキサン[粘度:50センチポイズ] ------10.0重量部
炭素数16〜24の脂肪酸のグリセリンモノエステル ------10.0重量部
ポリオキシエチレン(20モル付加物)ラウリル
エーテル ------10.0重量部
油相合計重量 ------30.0重量部
<水相>
水 ------67.8重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)ステアリル
エーテル ------2.0重量部
ランザンガム ------0.2重量部
水相合計重量 ------70.0重量部
【0099】
油相の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:70℃、攪拌時間:1時間)。次いで、水相の全量を70℃にし、これに70℃にした前記の油相を添加し、プロペラ型攪拌機で攪拌し(回転数:200rpm、攪拌時間:5分間)、更に加圧ノズル式乳化機で処理し、20℃に冷却した。得られたO/W型消泡剤組成物について、油相の平均粒子径を測定した。油相の平均粒子径は3μmであった。
【0100】
比較例9
油相、水相が以下の成分から構成されるO/W型消泡剤組成物を製造した。
<油相>
炭素数16〜18の脂肪酸のグリセリントリエステル ------7.4重量部
テトラグリセリン縮合ヘキサリシノレイン酸エステル ------2.0重量部
炭素数16〜26のアルコール混合物 ------8.0重量部
ポリオキシエチレン(5モル付加物)ポリオキシ
プロピレン(30モル付加物)ステアリルエーテル ------1.3重量部
白油 ------1.3重量部
油相合計重量 ------20.0重量部
<水相>
水 ------79.3重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)ノニル
フェニルエーテル ------0.5重量部
キサンタンガム ------0.2重量部
水相合計重量 ------80.0重量部
【0101】
油相の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:75℃、攪拌時間:1時間)。次いで、水相の全量を75℃にし、これに75℃にした油相を添加し、プロペラ型攪拌機で攪拌し(回転数:200rpm、攪拌時間:5分間)、更に高圧ホモジナイザー(圧力:100kg/cm)で処理し、25℃に冷却した。
得られたO/W型消泡剤組成物について、油相の平均粒子径を測定した。油相の平均粒子径は7μmであった。
【0102】
比較例10
油相、水相が以下の成分から構成されるO/W型消泡剤組成物を製造した。
<油相>
牛脂 ------5.0重量部
テトラグリセリン縮合ヘキサリシノレイン酸エステル ------2.0重量部
炭素数16〜26のアルコール混合物 ------9.0重量部
オレイルアミド ------3.0重量部
白油 ------1.0重量部
油相合計重量 ------20.0重量部
<水相>
水 ------79.3重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)セカンダリー
アルキル(炭素数12〜14)エーテル ------0.5重量部
キサンタンガム ------0.2重量部
水相合計重量 ------80.0重量部
【0103】
油相の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:90℃、攪拌時間:1時間)。次いで、水相の全量を90℃にし、これに90℃にした前記の油相を添加し、プロペラ型攪拌機で攪拌し(回転数:200rpm、攪拌時間:5分間)、更に高速回転高せん断攪拌分散機で処理し、15℃に冷却した。
得られたO/W型消泡剤組成物について、油相の平均粒子径を測定した。油相の平均粒子径は20μmであった。
【0104】
比較例11
油相、水相が以下の成分から構成されるO/W型消泡剤組成物を製造した。
<油相>
カルナウバワックス ------0.6重量部
大豆油 ------3.6重量部
炭素数16〜18の脂肪酸のグリセリンモノエステル ------4.6重量部
炭素数16〜26のアルコール混合物 ------3.2重量部
ポリオキシエチレン(13モル付加物)オレイル
エーテル ------3.0重量部
油相合計重量 ------15.0重量部
<水相>
水 ------82.8重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)ステアリル
エーテル ------2.0重量部
ウェランガム ------0.2重量部
水相合計重量 ------85.0重量部
【0105】
油相の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:85℃、攪拌時間:1時間)。次いで、水相の全量を85℃にし、これに85℃にした前記の油相を添加し、プロペラ型攪拌機で攪拌し(回転数:200rpm、攪拌時間:5分間)、更に超音波式乳化分散機で処理し、25℃に冷却した。得られたO/W型消泡剤組成物について、油相の平均粒子径を測定した。油相の平均粒子径は5μmであった。
【0106】
比較例12
油相、水相が以下の成分から構成されるO/W型消泡剤組成物を製造した。
<油相>
ポリジメチルシロキサン[粘度:50センチポイズ] ------5.0重量部
炭素数16〜24の脂肪酸のグリセリンモノエステル ------5.0重量部
ポリオキシエチレン(20モル付加物)ラウリル
エーテル ------5.0重量部
油相合計重量 ------15.0重量部
<水相>
水 ------82.8重量部
ポリオキシエチレン(40モル付加物)ステアリル
エーテル ------2.0重量部
ランザンガム ------0.2重量部
水相合計重量 ------85.0重量部
【0107】
油相の全量を仕込み、プロペラ型攪拌機を使用して攪拌混合した(攪拌温度:70℃、攪拌時間:1時間)。次いで、水相の全量を70℃にし、これに70℃にした前記の油相を添加し、プロペラ型攪拌機で攪拌し(回転数:200rpm、攪拌時間:5分間)、更に加圧ノズル式乳化機で処理し、20℃に冷却した。得られたO/W型消泡剤組成物について、油相の平均粒子径を測定した。油相の平均粒子径は3μmであった。
【0108】
試験例1
実施例1〜26のW/O/W型消泡剤および比較例1〜12の消泡剤を用い、グラウンドパルプ(GP)の浮種試験を行なった。試験結果を表2に示す。
【0109】
浮種試験方法
100mLの共栓付きメスシリンダーに浮種試験用試料80mLを入れ、表2に表示される消泡剤を表示の順序に添加し、各添加ごとに強く上下に20回振とうし、最終の振とう後静置し、所定時間毎に泡の付着によりパルプが浮上した下部透明水層の容量を測定した。本試験においては発泡の大きい程パルプ繊維に気泡が付着するために、パルプが浮上して、下部透明水層の容量が大となり、製紙工程における泡トラブルの目安とされる。評価基準は比較例1で製造した消泡剤と比べて、同等の消泡性能を示すものを良好と判定した。
【0110】
浮種試験用試料は以下の成分で構成される。
グラウンドパルプ(GP) -----1.0重量部
クラフトパルプ(KP) -----1.0重量部
サイズ剤
(ハーサイズNES−405、ハリマ化成(株)製)-----0.01重量部
硫酸バンド -----0.02重量部
水 -----97.97重量部
試料合計 -----100.0重量部
【0111】
ステキヒトサイズ度測定方法
混合パルプ(グラウンドパルプ:クラフトパルプ=1:1)の2重量%パルプスラリー中に、サイズ剤(ハーサイズNES−405、ハリマ化成(株)製)をパルプ重量あたり固形分として1.5重量%添加、次いで硫酸バンドをパルプ重量あたり2重量%添加した後、表2中の消泡剤を所定量添加して、常法に従って手抄を行い、110℃回転ドライヤーで2分間乾燥して50g/mに相当する試験用手抄紙を得た。この手抄紙を用い、JIS法によるステキヒトサイズ度の測定を行なった。測定結果を表2に示す。
【0112】
試験例1の結果
実施例1〜26のW/O/W型消泡剤は比較例1の消泡剤と同等の消泡性能を示し、かつ、サイズ度の低下が認められないことが分かる。
【0113】
試験例2
実施例1、24〜26の消泡剤および比較例1、6〜12の消泡剤を用い、クラフトパルプ洗浄工程における消泡試験を行った。試験結果を表3に示す。
【0114】
クラフトパルプ洗浄工程水に対する消泡性試験方法
ガラス製発泡管にクラフトパルプ洗浄工程水500mLを入れ、35℃に保持し、循環ポンプを用いて発泡管の底部から流量2000mL/分で抜きながら、発泡管上部より工程水面へ落下させることにより発泡させる。工程水の循環により泡高さが100mmに達したとき消泡剤を所定量添加し、消泡剤添加後の最低泡高さとその到達時間および5分後の泡高さを測定する。評価基準は比較例1で製造した消泡剤と比べて、同等の消泡性能を示すものを良好と判定した。
【0115】
試験例2試験結果
試験結果を表3に示す。固形分の少ない実施例1、24〜26のW/O/W型消泡剤は比較例1、6〜8のO/W型消泡剤と同等の消泡性能を示した。
【0116】
試験例3
実施例1、24〜26のW/O/W型消泡剤および比較例1、6〜12のO/W型消泡剤を用い、抄紙工程用白水における消泡試験を行った。試験結果を表4に示す。
【0117】
抄紙工程用白水に対する消泡性試験方法
ガラス製発泡管に上質紙抄紙白水500mLを入れ、35℃に保持し、循環ポンプを用いて発泡管の底部から流量2000mL/分で抜きながら、発泡管上部より工程水面へ落下させることにより発泡させる。工程水の循環により泡高さが100mmに達したとき消泡剤を所定量添加し、消泡剤添加後の最低泡高さとその到達時間および5分後の泡高さを測定する。評価基準は比較例1で製造した消泡剤と比べて、同等の消泡性能を示すものを良好と判定した。
【0118】
試験例3試験結果
試験結果を表4に示す。固形分の少ない実施例1、24〜26のW/O/W型消泡剤は比較例1、6〜8のO/W型消泡剤と同等の消泡性能を示した。
【0119】
試験例4
実施例1、24〜26のW/O/W型消泡剤および比較例1、6〜12のO/W型消泡剤を用い、し尿処理工程における消泡試験を行った。試験結果を表5に示す。
【0120】
し尿処理工程水に対する消泡性試験方法
し尿処理工程水100gを内径50mm×高さ350mmのガラス製メスシリンダーに入れ、消泡剤を所定量添加し、40℃に温調後デフューザーストーンを液底部に入れ、空気を3000mL/分で通気する。10分後の泡高さを測定する。評価基準は比較例1で製造した消泡剤と比べて、同等の消泡性能を示すものを良好と判定した。
【0121】
試験例4試験結果
試験結果を表5に示す。固形分の少ない実施例1、24〜26のW/O/W型消泡剤は比較例1、6〜8のO/W型消泡剤と同等の消泡性能を示した。
【0122】
試験例5
実施例1、24〜26のW/O/W型消泡剤および比較例1、6〜12のO/W型消泡剤を用い、製紙排水処理工程における消泡試験を行った。
【0123】
製紙排水処理水に対する消泡性試験方法
製紙排水処理水100gを内径50mm×高さ350mmのガラス製メスシリンダーに入れ、消泡剤を所定量添加し、30℃に温調後デフューザーストーンを液底部に入れ、空気を4000mL/分で通気する。5分後の泡容積を測定する。評価基準は比較例1で製造した消泡剤と比べて、同等の消泡性能を示すものを良好と判定した。
【0124】
試験例5試験結果
試験結果を表6に示す。固形分の少ない実施例1、24〜26のW/O/W型消泡剤は比較例1、6〜8のO/W型消泡剤と同等の消泡性能を示した。
【0125】
試験例6
実施例1、24〜26のW/O/W型消泡剤および比較例1、6〜12のO/W型消泡剤を用い、石綿・セメント板抄造工程における消泡試験を行った。試験結果を表7に示す。
【0126】
スラリーに対する消泡性試験方法
石綿・セメント板抄造工程白水93重量部、ポルトランドセメント6重量部、古紙0.7重量部、石綿0.3重量部を混合しスラリーを作成する。スラリー100gを内径50mm×高さ350mmのガラス製メスシリンダーに入れ、消泡剤を所定量添加し、25℃に温調後デフューザーストーンを液底部に入れ、空気を4000mL/分で通気する。3分後の泡容積を測定する。評価基準は比較例1で製造した消泡剤と比べて、同等の消泡性能を示すものを良好と判定した。
【0127】
白水に対する消泡性試験方法
石綿・セメント板抄造工程白水100gを内径50mm×高さ350mmのガラス製メスシリンダーに入れ、消泡剤を所定量添加し、25℃に温調後デフューザーストーンを液底部に入れ、空気を4000mL/分で通気する。10分後の泡容積を測定する。評価基準は比較例1で製造した消泡剤と比べて、同等の消泡性能を示すものを良好と判定した。
【0128】
試験例6試験結果
試験結果を表7に示す。固形分の少ない実施例1、24〜26のW/O/W型消泡剤は比較例1、6〜8のO/W型消泡剤と同等の消泡性能を示した。
【0129】
【表1】
Figure 0003668793
【0130】
【表2】
Figure 0003668793
【0131】
【表3】
Figure 0003668793
【0132】
【表4】
Figure 0003668793
【0133】
【表5】
Figure 0003668793
【0134】
【表6】
Figure 0003668793
【0135】
【表7】
Figure 0003668793
【0136】
【発明の効果】
本発明のW/O/W型消泡剤組成物は消泡剤成分を低減しても十分な消泡性が得られ、かつ、種々の生産プロセスおよび最終製品の品質に対しても悪影響を生じない、もしくは軽減することができるため、実用上非常に有用である。

Claims (3)

  1. 水相(A)を含有する油相(B)を水相(C)中に分散したW/O/W型組成物であり、油相(B)は動植物油、天然ワックス、沸点が100℃以上の炭化水素、炭素数12〜30のアルコール、炭素数12〜30のカルボン酸から誘導される脂肪酸エステル、炭素数8〜30の脂肪酸から誘導される脂肪酸アミド、シリコーン油、ポリアルキレンオキシドから選ばれる1種以上を含む油性成分から構成されることを特徴とする消泡剤組成物。
  2. 水相(A)と油相(B)との重量割合が(A):(B)=1:19〜19:1である請求項1記載の消泡剤組成物。
  3. 水相(A)を含有する油相(B)の平均粒子径が0.1〜50μmである請求項1〜2いずれか記載の消泡剤組成物。
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