JP3668738B1 - 単結晶育成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 100気圧未満での加熱温度で蒸発または分解し易い材料を、蒸発または分解を抑制して単結晶を育成できる単結晶育成方法および装置を提供する。
【解決手段】 回転楕円面鏡11〜14の一方の焦点F1〜F4に光源15〜18を配置し、他方の焦点F0に被加熱部19を形成し、原料棒32および種結晶棒34を石英管20内に収容した集中加熱方式のフローティング・ゾーン法による単結晶育成方法および装置において、石英管20内を、全圧10気圧を超え100気圧以下の陽圧のアルゴンなどの希ガス、水素、窒素、酸素、酸化炭素、酸化窒素、酸化水素のいずれか、あるいはそれらの混合ガス雰囲気にして、100気圧未満で蒸発または分解し易い酸化物、窒化物、炭化物、硼化物、単体金属および金属間化合物などの蒸発または分解を抑制しながら単結晶を育成する単結晶育成方法および装置。
【選択図】 図1

Description

本発明は単結晶育成装置に関し、特に100気圧未満での育成温度で蒸発あるいは分解し易い酸化物、窒化物、炭化物、硼化物、単体金属および金属間化合物などの単結晶を、石英管内で集中加熱方式のフローティング・ゾーン法により育成する単結晶育成装置に関するものである。
フローティング・ゾーン法(以下FZ法という)の単結晶育成方法は、原料棒の上端と種結晶棒の下端とを同軸かつ鉛直に保持し、その原料棒と種結晶棒の接合部を加熱溶融して、浮遊溶融帯(フローティング・ゾーン。以下FZという)を作り、そのFZを順次原料棒側に移動させて溶融凝固させることにより、単結晶化するものである。
この単結晶育成方法は、他の結晶育成法であるブリッジマン法やチョクラルスキー法等の、いわゆるルツボ中での育成と比較すると、大口径の単結晶育成には不向きではあるものの、ルツボからの不純物の混入を回避でき、汚染のない高純度の単結晶を得ることができるという特徴を有する。
図9は、これまでの一般的なFZ法による単結晶育成装置の概略正断面図で、図10は、図9におけるC−C線に沿った概略横断面図である。
図9および図10において、50は単結晶育成装置で、51,52は回転楕円面鏡であり、図示するものは、2つの回転楕円面鏡を組み合わせて構成された双楕円面鏡によるものを示す。回転楕円面鏡51,52の第1の焦点F1,F2には、それぞれ光源としてハロゲンランプ等の赤外線ランプ53,54が配置されている。そして、回転楕円面鏡51,52の第2の共通焦点F0を含む軸に沿って石英管55を配置し、この石英管55内における回転楕円面鏡51,52の第2の共通焦点F0(図9では図示省略)に赤外線ランプ53,54の赤外線を集光させて、上主軸56の下端に吊り下げられた原料棒57と下主軸58の上端に取り付けられた種結晶棒59との間でFZ60を形成させ、単結晶を育成させる。
この単結晶育成装置50を用いた単結晶育成は次のように行われる。上下を気密シールされた石英管55の中に、上主軸56の下端に原料棒57が吊り下げられ、その下方には下主軸58の上端に種結晶棒59が取り付けられる。次にランプ53,54を点灯し、原料棒57に回転を与えながら原料棒57の先端部分を加熱する。先端部分が溶融すると、原料棒57と種結晶棒59とを接近させて両者を接合し、FZ60を形成する。そして、原料棒57と種結晶棒59を同期してゆっくり引き下げていくことにより、FZ60が順次原料棒57側に移動していき、原料棒57が順次溶融固化されていくことによって、単結晶が育成される。
ところで、最近、新規材料として、金属間化合物の中で最高の超伝導転移温度40Kを持つMgB2が発表された(例えば、非特許文献1参照。)。
この物質は、金属間化合物であるため、セラミックや窒化物に比較して、加工性が優れ、安価で、軽量で、融点が高いことなどに加えて、Nb3Sn系超伝導体に比較して臨界温度が高い高温超伝導体が得られるといった各種の注目すべき物性を有している。
しかしながら、現在、この物質は数100μm程度の単結晶しか得られていない。そのため、その特性も十分解明されていないと考えられるし、応用面も限定されている。したがって、もし、固体状態の単結晶化ができれば、さらに、各種の新たな物性の発見や応用研究などを有利に行える大型の結晶を得ることが期待できる。
そこで、もし、このような金属間化合物をフローティング・ゾーン式の単結晶育成装置を用いて常圧下で育成すると、約800℃程度でMgが蒸発し、それが石英管(SiO2)の酸素分子O2と反応して他の化合物を生成し、アモルファス状であった石英が結晶化し石英管表面が白濁等の変質をしてしまうという問題点がある。石英管が白濁等の変質をすると、もはや光源からの光が試料加熱部に十分到達しなくなり、結晶育成が不可能となる。
このような石英管の白濁等の変質を防止するためには、例えば、石英管内を陽圧にすれば、Mgの蒸発が抑制される結果、石英管の白濁等の変質防止が期待できる。
MgB2からのMgの蒸発を抑えるためには、理論上、石英管内を60気圧程度にすることが必要になるが(例えば、非特許文献2参照。)、雰囲気ガスや原料棒や種結晶棒の不純物の影響などを考慮すると、石英管は100気圧程度まで耐えるようにすることが、上記目的のためには望ましい。
さらに、上記MgB2以外のさまざまな材料において、100気圧のガス圧下で単結晶が育成できる可能性が高いものが存在する。例えば、ルテニウムをはじめとする貴金属元素の酸化物である。これら貴金属は、空気中でさえ、数百度の温度に加熱すると容易に酸素を手放し、還元される。従って、このような貴金属の酸化物を高温で合成あるいは単結晶育成を行う場合は、酸素が離れてしまわないように、100気圧程度の高酸素ガス圧下でのプロセスが有効である。現に、Sr3Ru27の単結晶を育成する際、常圧では上記の理由で育成が不可能であったのが、僅か10気圧の酸素ガス中で育成すると、目的のSr3Ru27単結晶が得られた(例えば、非特許文献3参照。)。つまり、上記貴金属酸化物ではわずか10気圧〜100気圧のガス圧が、新しい材料創製に極めて有効であることを示す。また、パワーエレクトロニクス材料で有名なSiCや、青色発光材料のGaNも、バルクの状態で単結晶を育成することができない。その理由は高温でそれらの物質が分解してしまうからである。10〜100気圧のガス圧はこのような分解や昇華をしてしまう材料を、分解させることなく調和溶融させる強力な手段である。
「Super conductivity in MgB2」J.Nagamatsu 他,Nature,410巻・号,2001.P.63〜64 「Thermodynamics of the Mg-B system : Implications for the deposition of MgB2 thin films」Z.-K.Liu他,Applied Physics Letters,78,2001,P.3678-3680 「Bulk single-crystal growth of strontium ruthenates by a floating-zone method」S.I.Ikeda,Journal Crystal Growth,237,2002.P.787-791
しかしながら、従来の石英管構造では、石英管の内径φ40mm、肉厚t3mmの場合に、36気圧、石英管の内径φ40mm、肉厚t5mmの場合に60気圧の陽圧に設定すると、石英管が破壊されるという問題点がある。
そこで、本発明は、100気圧未満での育成温度で蒸発あるいは分解し易い酸化物、窒化物、炭化物、硼化物、単体金属および金属間化合物などを、FZ法により100気圧以下の相応の陽圧を与え蒸発を抑えて単結晶育成が行える単結晶育成装置を提供することを目的とするものである。
本発明の請求項に記載された単結晶育成装置は、回転楕円面鏡の一方の焦点に光源を配置し、他方の焦点に石英管内に収容した原料棒および種結晶棒を配置した集中加熱方式のフローティング・ゾーン法による単結晶育成装置において、前記原料棒および種結晶棒を収容する石英管を鉛直に配設すると共に該石英管内を10気圧を超え100気圧以下の陽圧に加圧可能にし、前記回転楕円面鏡の上下から上部水冷ジャケットおよび下部水冷ジャケットを挿入し、前記石英管の上端外周部および下端外周部を、シール部材を介して前記上部水冷ジャケットおよび前記下部水冷ジャケットに気密に取付け、前記上部水冷ジャケットの下端および前記下部水冷ジャケットの上端に、それぞれ、円筒状の熱遮蔽部材を前記石英管内に入り込ませて取り付け、上側の前記熱遮蔽部材の下端位置および下側の前記熱遮蔽部材の上端位置を、前記上側および下側の各シール部材よりも前記石英管の長手方向の中心部側に位置するように設定したことを特徴とするものである。
このような単結晶育成装置によれば、100気圧未満で蒸発あるいは分解し易い酸化物、窒化物、炭化物、硼化物、単体金属および金属間化合物などの材料の単結晶を、陽圧、特に高圧下で石英管を破損させることなく、しかも材料の蒸発を抑制しながら育成することができる。
請求項に記載された単結晶育成装置は、前記原料棒および種結晶棒を収容する石英管を、10気圧を超え100気圧以下の陽圧に耐えるように構成したことを特徴とするものである。
このような単結晶育成装置によれば、100気圧未満の条件下での加熱温度で蒸発あるいは分解し易い材料を、10気圧を超え100気圧以下の陽圧下で石英管を破損させることなく、しかも材料の蒸発あるいは分解を抑制して単結晶を育成することができる。
請求項に記載された単結晶育成装置は、前記原料棒および種結晶棒を収容する石英管内を、10気圧を超え100気圧以下の陽圧のアルゴンなどの希ガス、水素、窒素、酸素、酸化炭素、酸化窒素、酸化水素のいずれか、あるいはそれらの混合ガス雰囲気にしたことを特徴とするものである。
このような単結晶育成装置によれば、100気圧未満での育成温度で蒸発あるいは分解し易い酸化物、窒化物、炭化物、硼化物、単体金属および金属間化合物の単結晶を、蒸発あるいは分解を抑制して育成することができる。
請求項に記載された単結晶育成装置は、前記原料棒および種結晶棒を収容する石英管内を、常圧を超え100気圧以下の陽圧のアルゴンなどの希ガスあるいは窒素で、その含有する酸素の分圧を10-30〜10-4気圧にしたことを特徴とするものである。
このような単結晶育成装置によれば、100気圧未満での育成温度で蒸発あるいは分解し易い酸化物、窒化物、炭化物、硼化物、単体金属および金属間化合物の単結晶を、蒸発あるいは分解を抑制して育成することができる。ここで、酸素分圧が10-4気圧を超えると、通常のアルゴンガスで代替が可能であり、酸素分圧を10-30気圧未満にすることは、現在の酸素分圧制御装置の能力上困難である。
請求項記載された単結晶育成装置は、前記原料棒および種結晶棒が、100気圧未満での育成温度で蒸発あるいは分解し易い酸化物、窒化物、炭化物、硼化物、単体金属および金属間化合物であることを特徴とするものである。
このような単結晶育成装置によれば、100気圧未満での育成温度で蒸発あるいは分解し易い酸化物、窒化物、炭化物、硼化物、単体金属および金属間化合物などを、蒸発あるいは分解を抑制して、単結晶の育成をすることができる。
請求項に記載された単結晶育成装置は、前記原料棒および種結晶棒を収容する石英管内を陽圧にした後、前記原料棒および種結晶棒を加熱するようにプログラムされていることを特徴とするものである。
このような単結晶育成装置によれば、石英管内を陽圧にしてから、原料棒および種結晶棒を加熱するので、原料棒および種結晶棒を加熱してから石英管内を陽圧にする場合に比較して、原料棒および種結晶棒が所定の単結晶育成温度に達するまでの温度上昇過程において、原料棒および種結晶棒の構成金属の蒸発あるいは分解を防止することができるので、100気圧未満での育成温度で蒸発あるいは分解し易い酸化物、窒化物、炭化物、硼化物、単体金属および金属間化合物の単結晶を、蒸発あるいは分解を極力抑制して育成することができる。
請求項に記載された単結晶育成装置は、単結晶育成のための空間をシールするための部材が、Oリングおよびバックアップリングで構成され、そのOリングおよびバックアップリングを冷却してその機能の喪失を防止する冷却手段を設けたことを特徴とするものである。
このような単結晶育成装置によれば、Oリングがバックアップリングでバックアップされており、しかも、これらOリングおよびバックアップリングが冷却手段によって冷却されているため、Oリングによる高いシール性が得られる。なお、Oリングは耐熱性が高いシリコンゴム製が望ましいし、バックアップリングは、同様にポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製が望ましい。また、より耐熱性が高いバックアップリングを、FZ部に近く高温側となる石英管の長手方向の中心側に配置することが望ましい。
請求項に記載された単結晶育成装置は、前記冷却手段が、冷却体の流入側よりも流出側において流動抵抗が大きく設定されていることを特徴とするものである。
このような単結晶育成装置によれば、冷却媒体の流入側よりも流出側において流動抵抗が大きく設定されていることによって、冷却媒体が冷却手段全体に行き渡り、石英管を効果的に冷却することができる。なお、この流動抵抗に差を設けるためには、例えば、排水管の内径寸法を、給水管の内径寸法よりも小さく設定することや、冷却手段の内部に流動抵抗を制御する仕切り部材を設けて、それに形成する孔の面積を給水側よりも排水側で小さくすることによって実現できる。
請求項に記載された単結晶育成装置は、さらに前記冷却手段に、前記石英管内に入り込む不所望の赤外線を遮断するための熱遮蔽部材を取り付けたことを特徴とするものである。
このような単結晶育成装置によれば、石英管の一方側外方から石英管内に透過した赤外線が、熱遮蔽部材により遮断されることによって、反対側の石英管を透過してその反対側外面側のシール部材を加熱することが防止され、シール部材を過熱から保護できる。また、熱遮蔽部材により遮蔽された熱は冷却手段に伝達されるので、熱遮蔽部材を冷却手段により効果的に冷却することができ、石英管内の蒸発物質を冷却手段よりも石英管の中心により近い熱遮蔽部材で効果的にトラップすることができる。したがって、この熱遮蔽部材は、その上部熱遮蔽部材ではその下端がシール部材よりも低い位置になるように、また、下部熱遮蔽部材ではその上端がシール部材よりも高い位置になるように、配置することが望ましい。さらに、これらの熱遮蔽部材は、黒体化処理または反射処理を施すことにより、熱遮蔽効果をより一層高めることができる。
本発明の単結晶育成装置は、回転楕円面鏡の一方の焦点に光源を配置し、他方の焦点に石英管内に収容した原料棒および種結晶棒を配置した集中加熱方式のフローティング・ゾーン法による単結晶育成方法において、前記原料棒および種結晶棒を収容する石英管内を陽圧にして単結晶を育成するものであるから、従来得られなかった100気圧未満で蒸発あるいは分解し易い酸化物、窒化物、炭化物、硼化物、単体金属および金属間化合物や他の材料の蒸発あるいは分解を抑制して単結晶を育成することができる。
以下、本発明の単結晶育成装置の実施の形態について、図面を参照して説明する。
まず、本発明に好適なFZ式単結晶育成装置について説明する。図1は、光源にハロゲンランプを用いた4楕円型の単結晶育成装置10における要部の概略正断面図で、図2は図1の単結晶育成装置10のA−A線に沿うさらに要部の概略横断面図を示す。
図1および図2において、11,12,13,14は対称形の4つの回転楕円面鏡で、各回転楕円面鏡11,12,13,14は一方の焦点F1,F2,F3,F4と他方の焦点F0とを有し、各々の他方の焦点F0(図2参照)が一致するように円周等間隔位置に対向結合させて加熱炉を構成する。この回転楕円面鏡11,12,13,14の内面、すなわち反射面は、赤外線を高反射率で反射させるために金めっき処理が施されている。
15,16,17,18は各回転楕円面鏡11,12,13,14の一方の焦点F1,F2,F3,F4付近に固定配置した光源、例えば、ハロゲンランプ等の赤外線ランプである。19は各回転楕円面鏡11,12,13,14の一致した他方の焦点F0に位置する被加熱部で、この被加熱部19を含むように石英管20が鉛直方向に設置されている。
この石英管20は、10気圧を超え100気圧以下の陽圧に耐えるように構成されている。すなわち、図3に示すように、図9および図10に示す従来の石英管55に比較して、例えば、その長さ寸法Lが86mm(従来300mm以上)と短尺であると共に、その外径寸法Doがφ60mm(従来φ40mm)、内径寸法Diがφ30mm(従来φ30mm)で、肉厚寸法tは(Do−Di)/2で与えられる15mm(従来5mm)であり、著しく短尺、かつ、厚肉状のものである。
この石英管20は、石英管20の内方部分m1をそれ以外の回転楕円面鏡11,12,13,14の内方部分m2と区分することによって、石英管20の内方部分m1を単結晶育成に適する雰囲気に置換し、かつ、所定の陽圧に維持し易くするものである。一方で、各回転楕円面鏡11,12,13,14内の内方部分m2の赤外線ランプ15,16,17,18を、石英管20の内方部分m1内の被加熱部19に影響を与えることなく空冷するのに役立つ。
石英管20の肉厚寸法tは、前述のとおり15mmであるから、肉厚寸法tと長さ寸法Lとの比(t/L)は、0.174である。
なお、従来の単結晶育成装置50における石英管55の肉厚寸法は前述のとおり5mmであり、長さ寸法は300mm以上であるから、肉厚寸法と長さ寸法との比は、0.017以下である。
したがって、本発明では、石英管強度を保つため、分子となる肉厚寸法tを従来よりも大きくすると共に、分母となる長さ寸法Lを従来よりも小さくして、肉厚寸法tと長さ寸法Lとの比を、従来値の10倍程度と大きく設定して、10気圧を超え100気圧以下の陽圧に耐える構成にしている。
また、石英管20内を陽圧に維持するためには、その内容積は小さいほど望ましいが、一方、あまり小さくなると、原料棒や種結晶棒の収容可能な外径寸法が小さくなるので、外径寸法はあまり小さくできない。本発明の上記実施形態の石英管20と従来の石英管55の内径寸法は共にφ30mmであるが、本発明の石英20の長さ寸法は86mmであるから、その内容積は61cm3であるのに対して、従来の石英管55の長さ寸法は300mm以上であるから、その内容積は212cm3であり、本発明の石英管20の内容積は従来石英管55の1/3.5になる。
この石英管20の上端外周部および下端外周部は、それぞれシール部材21,22、例えば、シリコンゴム製のOリング21a,22aおよびポリテトラフルオロエチレン(PTFE)製のバックアップリング21b,22bを介して、冷却手段である例えば、上部水冷ジャケット23および下部水冷ジャケット24に気密に取り付けられている。
この上部水冷ジャケット23および下部水冷ジャケット24は、それぞれステンレスや銅または銅合金からなる2重円筒状で、その外壁と内壁との間に冷却水室23a,24aが形成されており、一方側から給水管25,26により冷却水室23a,24a内に冷却水を供給し、他方側の排水管27,28から排水するようになっている。
これらの上下部水冷ジャケット23,24は、その冷却作用によって、シール部材21,22の過度の温度上昇による劣化を防止するとともに、後述する原料棒や結晶棒からの蒸発物質や分解物質をトラップするためのものである。
上部水冷ジャケット23の下端および下部水冷ジャケット24の上端には、それぞれ外部フランジ付き円筒状の熱遮蔽部材29,30が、各円筒状部29a,30aを石英管20内に入り込ませるように取り付けられている。この熱遮蔽部材29,30の各円筒状部29a,30aの長さ寸法は、その下端または上端位置が前記シール部材21,22よりも高温の被加熱部19に近い石英管20の長手方向の中心部側に位置するように設定することによって、石英管20の一方側から透過した赤外線が他方側を透過してシール部材21,22を加熱して、シール部材21,22が劣化することを防止する。
また、上下部水冷ジャケット23,24による冷却作用によって、この熱遮蔽部材29,30を石英管20よりも低温度に維持して、原料棒や種結晶棒からの蒸発物質や分解物質をこの熱遮蔽部材29,30によってトラップする。すなわち、前述のとおり、石英管20内を陽圧にすることによって、原料棒や種結晶棒からの蒸発あるいは分解を抑制すると共に、もし、原料棒や種結晶棒から構成元素などの物質が蒸発あるいは分解しても、冷却された熱遮蔽部材29,30によってトラップすることによって、原料棒や種結晶棒からの蒸発物質や分解物質が石英管20の構成元素やその蒸発分子と結合することを防止し、石英管20の白濁等の変質を防止することができる。この熱遮蔽部材29,30は、その吸熱効率を高めるために、少なくともその表面に黒体化処理を施しておいてもよいし、その反射効率を高めるために、少なくともその表面に反射処理を施しておいてもよい。
石英管20内には上方から上部水冷ジャケット23内を通って鉛直方向に延びる上主軸31の下端に固定したMgB2等の多結晶材料からなる原料棒32と、下方から下部水冷ジャケット24を通って鉛直方向に延びる下主軸33の上端に固定されたMgB2等の単結晶材料からなる種結晶棒34とを突き合わせてある。前記上主軸31および下主軸33は、図示しないサーボモータ等の駆動モータで回転可能、かつ、昇降自在に駆動されるように構成されている。なお、図1では、前記上主軸31および下主軸33の軸受シール部は、省略している。
上記の単結晶育成装置10により、石英管20内を、10気圧を超え100気圧以下の陽圧にした後、回転楕円面鏡11,12,13,14の第2の焦点F1,F2,F3,F4近傍に配置された赤外線ランプ15,16,17,18を点灯して、赤外線ランプ15,16,17,18から照射される赤外線を、上記回転楕円面鏡11,12,13,14で反射させ、共通の第1の焦点F0に位置する被加熱部19に集光させて赤外線加熱する。この赤外線加熱による輻射エネルギにより、被加熱部19の原料棒32の下端および種結晶棒34の上端を加熱溶融させながら、円滑に接触させることにより、図4に示すように、原料棒32と結晶棒34間の被加熱部19でFZ35を形成させる。
なお、原料棒32や種結晶棒34が、例えば、MgB2のような高融点の物質の場合は、必要により原料棒32や種結晶棒34にフラックスを添加して、その融点を低下させることができる。
そして、下端に原料棒32を固定した上主軸31と上端に種結晶棒34を固定した下主軸33とを共に回転させ(例えば、20〜30rpm)、かつ、同期してゆっくり下方に向かって移動させることによって、原料棒32と種結晶棒34間の被加熱部19に形成されたFZ35が次第に原料棒32側に移動していって、MgB2などの金属間化合物の単結晶が成長していき単結晶材料が育成される。なお、図4における32aは原料棒32側の固液境界面を示し、34aは種結晶棒34側の固液境界面を示している。
前記各水冷ジャケット23,24は、図1に示す上部水冷ジャケット23のように、単なる2重円筒状のものでもよいが、必要に応じて、常に冷却水室23a,24a内に冷却水が満たされ易いように、以下のような工夫することができる。
その1つは、各排水管27,28(または少なくともその入口)の内径寸法を、各給水管25,26の内径寸法よりも小さく設定することによって、排水管27,28側の冷却水の流動抵抗を給水管25,26側よりも大きくし、もって冷却室23a,24a内に冷却水が溜まり易くすることができる。
図1の下部水冷ジャケット24の排水管28における入口側、すなわち、下部水冷ジャケット24の排水管接続口金36内には、図5に示すような、オリフィス37が螺着されている。このオリフィス37は円筒形状で、その外周面に雄ネジ37aが刻設してあり、その一端部にドライバ駆動用の溝37bが形成されている。したがって、排水管28を取り付ける前に、排水管接続口金36内の雌ネジに、オリフィス37をその溝37bを利用してドライバでネジ込むことにより、排水管28側の内径寸法を、給水管26側の内径寸法よりも小さくして、排水管28側の冷却水の流動抵抗を、給水管26側よりも大きくしている。
2つ目は、水冷ジャケット23,24の構造を変更することによって、その目的を達成することができる。例えば、下部水冷ジャケット24側について説明すると、図6および図7に示すように、冷却水室24aの内部を垂直方向の仕切り部材38,39によって横断面形状が半円弧状の給水側冷却水室部分24bと排水側冷却水室部分24cとに2分割するとともに、冷却水室24aの上方近傍に、ドーナツ形状の水平方向の仕切り部材40を設けて、前記給水側冷却水室部分24bと排水側冷却水室部分24cとを連絡する冷却水の循環室24dを形成し、仕切り部材40の給水側冷却水室部分24bの隣接部に開口面積が大きい貫通孔40aを形成し、また排水側冷却水室部分24cの隣接部に開口面積が小さい貫通孔40bを形成してもよい。このような構成によっても、水冷ジャケト24内に冷却水が溜まり易くなる。
なお、図7では、冷却水室24aの内部を2分割する垂直方向の仕切り部材38,39を、180度間隔で設けた場合について示したが、図8に示すように、仕切り部材38a,39aを給水側冷却水室の角度が270度やその他の180度よりも大きい角度になるようにしてもよい。このようにしても、前記と同様に冷却水室24a(24b,24c,24d)内に冷却水が溜まり易くなる。
本発明の単結晶育成装置の概略構成を示す要部の縦断正面図である。 図1の単結晶育成装置におけるA−A線に沿ったさらに要部の拡大横断面図である。 本発明の単結晶育成装置における石英管の拡大縦断面図である。 図1の単結晶育成装置における浮遊溶融帯部の拡大正面図である。 本発明の水冷ジャケットの排水管接続口金に螺着するオリフィスの斜視図である。 本発明の単結晶育成装置における冷却手段の実施形態である下部水冷ジャケットの拡大縦断正面図である。 図6の下部水冷ジャケットのB−B線に沿った拡大横断面図である。 本発明の他の実施形態における下部水冷ジャケットの拡大横断面図である。 従来の単結晶育成装置の概略構成を示す要部の縦断正面図である。 図9の単結晶育成装置におけるC−C線に沿った横断面図である。
符号の説明
10 単結晶育成装置
11,12,13,14 回転楕円面鏡
15,16,17,18 光源(赤外線ランプ)
19 被加熱部
20 石英管
21 シール部材
21a Oリング
21b バックアップリング
23,24 冷却手段(水冷ジャケット)
23a,24a 冷却水室
24b 給水側冷却水室部分
24c 排水側冷却水室部分
24d 循環室
25,26 給水管
27,28 排水管
29,30 熱遮蔽部材
29a,30a 円筒状部
31 上主軸
32 原料棒
33 下主軸
34 結晶棒
35 浮遊溶融帯(FZ)
36 排水管接続口金
37 オリフィス
38,39,38a,39a 垂直方向の仕切り部材
40 水平方向の仕切り部材
40a 開口面積が大きい貫通孔
40b 開口面積が小さい貫通孔
1,F2,F3,F4 回転楕円面鏡の一方の焦点
0 回転楕円面鏡の他方の焦点
Do 石英管の外径寸法
Di 石英管の内径寸法
t 石英管の肉厚寸法
L 石英管の長さ寸法

Claims (9)

  1. 回転楕円面鏡の一方の焦点に光源を配置し、他方の焦点に石英管内に収容した原料棒および種結晶棒を配置した集中加熱方式のフローティング・ゾーン法による単結晶育成装置において、
    前記原料棒および種結晶棒を収容する石英管を鉛直に配設すると共に該石英管内を10気圧を超え100気圧以下の陽圧に加圧可能にし、前記回転楕円面鏡の上下から上部水冷ジャケットおよび下部水冷ジャケットを挿入し、前記石英管の上端外周部および下端外周部を、シール部材を介して前記上部水冷ジャケットおよび前記下部水冷ジャケットに気密に取付け、前記上部水冷ジャケットの下端および前記下部水冷ジャケットの上端に、それぞれ、円筒状の熱遮蔽部材を前記石英管内に入り込ませて取り付け、上側の前記熱遮蔽部材の下端位置および下側の前記熱遮蔽部材の上端位置を、前記上側および下側の各シール部材よりも前記石英管の長手方向の中心部側に位置するように設定したことを特徴とする単結晶育成装置。
  2. 前記原料棒および種結晶棒を収容する石英管を、10気圧を超え100気圧以下の陽圧に耐えるように構成したことを特徴とする請求項に記載の単結晶育成装置。
  3. 前記原料棒および種結晶棒を収容する石英管内を、10気圧を超え100気圧以下の陽圧のアルゴンなどの希ガス、水素、窒素、酸素、酸化炭素、酸化窒素、酸化水素のいずれか、あるいはそれらの混合ガス雰囲気にしたことを特徴とする請求項に記載の単結晶育成装置。
  4. 前記原料棒および種結晶棒を収容する石英管内を、常圧を超え100気圧以下の陽圧のアルゴンなどの希ガスあるいは窒素で、その含有する酸素の分圧を10-30〜10-4気圧にしたことを特徴とする請求項に記載の単結晶育成装置。
  5. 前記原料棒および種結晶棒が、100気圧未満での育成温度で蒸発あるいは分解し易い酸化物、窒化物、炭化物、硼化物、単体金属および金属間化合物であることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の単結晶育成装置。
  6. 前記原料棒および種結晶棒を収容する石英管内を陽圧にした後、前記原料棒および種結晶棒を加熱するようにプログラムされていることを特徴とする請求項からのいずれかに記載の単結晶育成装置。
  7. 単結晶育成のための空間をシールするための部材が、Oリングおよびバックアップリングで構成され、そのOリングおよびバックアップリングを冷却してその機能の喪失を防止する冷却手段を設けたことを特徴とする請求項に記載の単結晶育成装置。
  8. 前記冷却手段が、冷却体の流入側よりも流出側において流動抵抗が大きく設定されていることを特徴とする請求項に記載の単結晶育成装置。
  9. さらに前記冷却手段に、前記石英管内に入り込む不所望の赤外線を遮断するための熱遮蔽部材を取り付けたことを特徴とする請求項に記載の単結晶育成装置。

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