JP3663696B2 - マスト連結構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、クレーン装置の昇降キャリッジを支持するマストのマスト連結構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、スタッカクレーンの昇降キャリッジを昇降させるマストの連結構造として、図6に示すマスト連結構造が提案されている。
【0003】
この連結構造によれば、マスト71を構成するマスト柱72の両端にはフランジ73が形成されている。そして、各マスト柱72のフランジ73の表面を互いに重ね合わせ、各フランジ73をボルト74等にて締結することにより、各マスト柱72を連結し、マスト71を構成するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この連結構造では、連結部であるフランジ73が邪魔となって、昇降キャリッジの案内ローラをマスト71の側面に当接させた状態で昇降させることができないという問題がある。このため、昇降キャリッジの昇降が不安定となるという問題がある。又、このマスト71に対して案内ローラを転動させるには、例えば案内ローラが転動すべき通路を確保するために、フランジ73を適宜に切り欠いたり、各フランジ73を架け渡すように平板状のプレートを取着する必要があり、マスト柱72の製作やマスト71を構成するために手間がかかるという問題がある。
【0005】
そこで、特開平6−247510号公報には、ガイドローラ(案内ローラ)が転動する部位とは反対側の部位(上部)に、ジョイントプレートを固定して案内レールを構成する角型鋼管を互いに連結する技術が提案されている。この案内レールはスタッカクレーンの上部に配設され、スタッカクレーンの走行時にはガイドローラが案内レールを転動することにより、スムーズに走行させることができるようになっている。しかしながら、案内レールの上側のみで角型鋼管を連結しているので、案内レールの連結強度が弱いという問題がある。
【0006】
本発明は上記問題点を解決するためになされたものであって、その目的は、昇降キャリッジのローラを確実に転動させることができるとともに、強度的にも優れたマスト連結構造を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するため、請求項1記載の発明は、クレーン装置に設けられた昇降キャリッジを昇降可能に支持するマストを構成する外形断面略四角形のマスト柱を互いに連結するマスト連結構造において、前記マスト柱は、該マスト柱の外側面の端部に湾曲形成された腕部を備え、前記腕部とマスト柱の外側面との間には空間部が形成され、該空間部に連結部材を固定することにより各マスト柱を互いに連結するようにしたことをその要旨とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載のマスト連結構造において、前記連結部材は、その断面形状を前記空間部と同一形状に形成されて前記空間部に嵌め込まれていることをその要旨とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のマスト連結構造において、前記腕部は、前記マスト柱の外側面に直交する方向に延設された基端部と該基端部からさらに前記マスト柱の外側面と対向するように延設された先端部とからなる断面L字形状に湾曲形成され、前記基端部及び先端部にボルトが取り付けられることで前記連結部材が固定されることをその要旨とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項1〜3記載のマスト連結構造において、前記昇降キャリッジのローラが転動する転動面とは反対側の部位に連結部材をマスト柱の外側から固定することにより各マスト柱を連結するようにしたことをその要旨とする。
【0012】
請求項記載の発明によれば、マスト柱はその外側面の端部に湾曲形成された腕部を備え、腕部とマスト側面との間には空間部が形成されている。この場合、空間部に連結部材を固定することにより、各マスト柱は互いに連結される。
【0014】
請求項4記載の発明によれば、転動部とは反対側の部位に、連結部材をマスト柱の外側から固定することにより、各マスト柱は互いに連結される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を具体化した一実施の形態を図1〜図5に従って説明する。
図1に示すように、自動倉庫1は左右一対の枠組棚2a,2bを備え、各枠組棚2a,2bには複数の収納部3が設けられている。各枠組棚2a,2b間には走行レール4が敷設され、走行レール4にはクレーン装置としてのスタッカクレーン5が走行するようになっている。
【0016】
スタッカクレーン5は、走行レール4に沿って走行する走行台11、走行台11の前後に立設された一対のマスト12a,12b、各マスト12a,12b間に昇降可能に配設された昇降キャリッジ13及び昇降キャリッジ13に設けられたフォーク14等から構成されている。
【0017】
前記前後一対のマスト12a,12bは同一のものが使用され、各マスト12a,12bは複数の同一形状のマスト柱21を連結することによって構成されている。各マスト柱21はアルミニウムを押し出し成形することによって形成されている。
【0018】
図5は、マスト柱21の断面構造を示している。即ち、マスト柱21の外形断面は略正方形状に形成されている。
マスト柱21の前部には平面状の前側側面22aが、後部には平面状の後側側面22bが形成されている。各前側及び後側側面22a,22bの左右両端には、略L字状の腕部23が形成されている。即ち、腕部23はマスト21の4隅に形成されている。前記各前側及び後側側面22a,22bの左右両端における腕部23はその先端が互いに内側を向くように屈曲されている。即ち、腕部23は基端部23aと基端部23aから屈曲した先端部23bとからなり、基端部23aは前側及び後側側面22a,22bの両左右端から前後方向に向かって延びている。そして、先端部23bは左右に位置する各腕部23(基端部23a)の先端から互いに内側を向くように左右方向に屈曲されている。
【0019】
基端部23a及び先端部23bには、各種の部材を取り付けるためのT字溝24がマスト柱21の上下方向の全長に渡ってそれぞれ形成されている。T字溝24は、幅広の固定部25とその固定部25の外側に形成された幅狭の挿通部26とからなる。即ち、通常固定部25にはナットが挿通され、挿通部26からボルトをナットに対して締め付けることにより、所望の部材を取り付けるようになっている。基端部23aのT字溝24は例えばマスト柱21の左右に各種の部材を取り付けるための溝であって、先端部23bのT字溝24はマスト柱21の前後に各種の部材を取り付けるための溝である。これらT字溝24には、昇降キャリッジ13の昇降を制御するドグ等が取り付けられる。
【0020】
更に、これらT字溝24には、スタッカクレーン5の組付けや保守・保全等のために使用される各種の付属部材が取り付けられる。例えば付属部材として、はしご等がある。即ち、T字溝24を使用して、はしごをマスト12a,12b等に取り付けることにより、作業者がはしごを登りスタッカクレーン5の保守・保全等の各種作業を行う。
【0021】
又、各腕部23とマスト側面としての前側及び後側側面22a,22bとで囲まれる部位にて、略四角形状の空間部としての固定溝27が形成されている。即ち、固定溝27はマスト柱21の4隅に形成されている。固定溝27は、前記T字溝24を使用して取り付けられたはしご等の付属部材を更に強固に固定するためのものである。即ち、固定溝27にナット部材を配設し、T字溝24の固定部25から固定溝27へと貫通する貫通孔を形成するとともに、その貫通孔を介して付属部材取付用のボルトをT字溝24側から固定溝27側へと挿通し、前記ナット部材に締め付けることにより、付属部材をマスト柱21に対して確実に固定することができる。つまり、固定溝27は付属部材を更に強固に固定するためのナット等の各種部材を配設する溝である。
【0022】
前記マスト柱21の左側側面31aには、前後方向の中央位置に内方に向かってコ字状に凹んだ溝部32aが形成されている。そして、左側側面31aにおいて、溝部32aの前側には前記前側及び後側側面22a,22bと直交する平面状の前左面部33a及び後側には当該前左面部33aと面一となる平面状の後左面部34aが形成されている。又、溝部32a内には前左面部33a及び後左面部34aと平行な中左面部35aが形成されるとともに、中左面部35aの前後両側には、前側及び後側側面22a,22bと平行な壁面36aが形成されている。即ち、中左面部35aと壁面36aとは互いに直交した状態に形成されている。
【0023】
前記マスト21の右側側面31bには、前後方向の中央位置に内方に向かってコ字状に凹んだ溝部32bが形成されている。そして、右側側面31bにおいて、溝部32bの前側には前記前側及び後側側面22a,22bと直交する平面状の前右面部33b及び後側には当該前右面部33bと面一となる平面状の後右面部34bが形成されている。又、溝部32b内には前右面部33b及び後右面部34bと平行な中右面部35bが形成されるとともに、中右面部35bの前後両側には、前側及び後側側面22a,22bと平行な壁面36bが形成されている。即ち、中右面部35bと壁面36bとは互いに直交した状態に形成されている。
【0024】
一方、図2に示すように、昇降キャリッジ13の前部及び後部には、昇降キャリッジ13を前後方向に支持するための案内ローラR1、及び、左右方向に支持するための案内ローラR2(前側のみ図示)が設けられている。即ち、案内ローラR1は左右方向に延びる軸線を中心に回転し、案内ローラR2は前後方向に延びる軸線を中心に回転するようになっている。
【0025】
この昇降キャリッジ13は、マスト12a,12bにて両側から支持されている。従って、図2に示すように、前側のマスト12aにおいて、昇降キャリッジ13の前側に配設された案内ローラR1は、後側側面22bを転動し、案内ローラR2は後左面部34a及び後右面部34bを転動するようになっている。即ち、前側のマスト12aを構成するマスト柱21では、後側側面22b、後左面部34a及び後右面部34bが転動部となる。従って、前側のマスト12aにおいて転動部とは反対側とは、当該マスト12aの前側を意味する。
【0026】
又、後側のマスト12bにおいて、昇降キャリッジ13の後側に配設された案内ローラR1は、後側側面22bを転動し、同後側の案内ローラR2は後左面部33a及び後右面部33bを転動するようになっている。即ち、後側のマスト12bを構成するマスト柱21では、前側側面22b、前左側面部33a及び前右側面部32bが転動部となる。従って、後側のマスト12bにおいて転動部とは反対側とは、当該マスト12bの後側を意味する。
【0027】
又、このマスト柱21を互いに連結して、片側支持用のマストを構成した場合には、図5に示すように、左右両側に形成された溝部31a,31b内を片側支持用の昇降キャリッジの案内ローラR3,R4が転動する。左側の溝部31aを転動する案内ローラR3は、回転軸が左右方向に延び、壁面36aと当接して転動するようになっている。右側の溝部31bを転動する案内ローラR4は、回転軸が前後方向に延び、中右面部34bを転動するようになっている。即ち、案内ローラR3にて昇降キャリッジの前後方向を支持し、案内ローラR4にて昇降キャリッジ13の左右方向を支持する。
【0028】
次に、上記のように構成したマスト柱を互いに連結するための連結構造について説明する。尚、説明の便宜上、前側のマスト12aを構成するためのマスト柱21を連結するマスト連結構造について説明する。
【0029】
図2〜図4に示すように、上下に配置された各マスト柱21は、マスト柱21の左右の溝部32a,32bに配設された第1,第2連結プレートJ1,J2、マスト柱21の4隅に位置する固定溝27に配設された連結ブロックJ3及びマスト柱21の前側の各腕部23に配設された第3連結プレートJ4等によって連結されている。即ち、これら第1,第2連結プレートJ1,J2、連結ブロックJ3及び第3連結プレートJ4を、上下に配置された各マスト柱21を架け渡すように配設し、それぞれ上下の各マスト柱21に固定することにより、上下の各マスト柱21は連結される。この場合、これら第1連結プレートJ1、第2連結プレートJ2、連結ブロックJ3及び第3連結プレートJ4がそれぞれ連結部材となる。
【0030】
第1プレートJ1は平板状であって、溝部32a,32bの中左面部35a及び中右面部35bに上下の各マスト柱21を架け渡すように配設されている。第2プレートJ2は第1プレートJ1と同一形状をなし、中左面部35a及び中右面部35bの各裏側、即ち、左裏面部37a及び右裏面部37bに上下の各マスト柱21を架け渡すように配設されている。即ち、連結プレートJ2は、左裏面部37a及び右裏面部37bに前記連結プレートJ1と対応した状態で配設されている。
【0031】
そして、これら各連結プレートJ1,J2はボルト51及びナット52にて、上下の各マスト柱21に固定され、上下の各マスト柱21を連結するようになっている。即ち、各マスト柱21の中左面部35a及び中右面部35bの上下両端には、複数の貫通孔53が上下に形成されるとともに、各連結プレートJ1,J2には貫通孔53に対応して複数の貫通孔54が上下に形成されている。そして、各貫通孔53,54を対応させた状態でボルト51を連結プレートJ1側から連結プレートJ2側へと挿通し、連結プレートJ2側のナット52に締め付けることにより、各連結プレートJ1,J2にて上下のマスト柱21を連結するようになっている。
【0032】
連結ブロックJ3は、その断面形状を固定溝27と同一形状の略四角形状に形成され、4隅の固定溝27に上下の各マスト柱21を架け渡すように配設されている。この場合、固定溝27と連結ブロックJ3とは同一形状なので、各連結ブロックJ3は固定溝27に確実に嵌め込まれた状態となっている。
【0033】
そして、これら各連結ブロックJ3はボルト55等にて上下の各マスト柱21に固定され、上下の各マスト柱21が連結される。即ち、全腕部23の基端部23a及び先端部23bの各T字溝24の上下両端には、固定溝27へと貫通する複数の貫通孔56が形成されている。又、連結ブロックJ3には、前記貫通孔56に対応して隣接する2面にネジ孔57が形成されている。
【0034】
この場合、マスト柱21の後側に配設された連結ブロックJ3は、ボルト55を止め板58を介して各T字溝24の貫通孔56へと挿通し、当該ブロックJ3のネジ孔57に締め付けることにより、上下の各マスト柱21に固定される。即ち、上下のマスト柱21が連結される。
【0035】
一方、マスト柱21の前側に配設された連結ブロックJ3は、ボルト55によって第3連結プレートJ4とともに固定される。第3連結プレートJ4は略L字状の鍵状に直角に屈曲されている。即ち、第3連結プレートJ4は第1連結体59と、第1連結体59に対して直交する第2連結体60とからなる。そして、第1連結体59は基端部23aに、第2連結体60は先端部23bに配設されている。更に、各第1連結体59及び第2連結体60には、T字溝24の底面に形成された貫通孔56に対応して、貫通溝61が形成されている。
【0036】
そして、ボルト55を第1連結体59及び第2連結体60の貫通孔61から、T字溝24の貫通孔56に挿通し、更に、連結ブロックJ3のネジ孔57に締め付けることにより、連結ブロックJ3及び第3連結プレートJ4をマスト柱21に固定し、マスト柱21を連結するようになっている。
【0037】
尚、後側のマスト12bを構成するためにマスト柱21を連結する場合も、前側のマスト12aを構成するためにマスト柱21を連結する場合と基本的に同様の構成で連結される。この場合、第1,第2連結プレートJ1,J2及び連結ブロックJ3は、前側のマスト12aを構成する場合と同様に、溝部35a,35b及び固定溝27に取り付けられる。そして、第3連結プレートJ4のみが前側のマスト12aの場合と取付位置が異なり、マスト柱21の後側に形成された腕部23に固定される。
【0038】
この実施の形態によれば、下記(イ)〜(ト)の効果を有する。
(イ)溝部32a,32bはマスト柱21の左右両側に形成されているので、溝部32a,32bに第1,第2連結プレートJ1,J2を固定することにより、マスト柱21を左右両側から確実に連結できる。この場合、昇降キャリッジ13は前後のマスト12a,12bにて前後両側から支持されているので、昇降キャリッジを片側支持した場合に案内ローラR3,R4を転動させる溝部32a,32bを使用して上下の各マスト柱21を連結することにより、昇降キャリッジ13の案内ローラR1,R2が転動する部位を確保した状態で、各マスト柱21を互いに連結することができる。
【0039】
(ロ)溝部32a,32bは凹状に形成されているため、連結プレートJ1を外側に突出させることなく、マスト柱21を連結できる。このため、マスト柱21の連結構造や連結されたマスト12a,12b自体の見栄えを良くすることができる。更に、溝部32a,32bにおける連結構造では、その裏側の左裏面部37a及び右裏面部37bに第2連結プレートJ2を配設し、マスト柱21を連結している。このため、表側の中左面部35a及び中右面部35bの連結プレートJ1のみでマスト柱21を連結する場合と比較して、連結時の強度を高めることができる。
【0040】
(ハ)腕部23と前側側面22a及び後側側面22bとの間に形成された固定溝27に連結ブロックJ3を固定することによって、容易且つ確実にマスト柱21を連結してマスト12a,12bを構成することができる。固定溝27はマスト柱21の4隅に形成されているので、より確実に各マスト柱21を連結できる。又、連結ブロックJ3の形状は、固定溝27の形状と略同一形状であるので、連結ブロックJ3を固定溝27に嵌め込むことにより、より確実にマスト柱21を互いに連結できる。
【0041】
(ニ)固定溝27は、腕部23のT字溝24によって取り付けられたはしご等の付属部材をより確実に固定するために使用する溝である。従って、マスト柱21を連結するために、新たに溝を形成する必要がなく、容易にマスト柱21を連結できる。又、例えばはしご等を確実に固定するための部材と、マスト柱21を連結する部材とを兼用することにより、より容易にマスト柱21を連結することも可能である。
【0042】
(ホ)第3連結プレートJ4は案内ローラR1,R2を転動する側とは反対側に配設されるので、案内ローラR1,R2との干渉を考慮することなく、マスト柱21の外側から当該プレートJ4を容易に固定することができ、マスト柱21を容易且つ確実に連結できる。更に、前記第1,第2連結プレートJ1,J2及び連結ブロックJ3による各マスト柱21の連結に加えて、この第3連結プレートJ4による連結を行うことによって、より強固に各マスト柱21を連結することができる。即ち、マスト柱21の連結を補強できる。
【0043】
(ヘ)第3連結プレートJ4は直角に湾曲形成されているので、第3連結プレートJ4によって、腕部23の基端部23a及び先端部23bの各部位を容易且つ迅速に固定でき、確実にマスト柱21を連結できる。
【0044】
(ト)第1,第2連結プレートJ1,J2、連結ブロックJ3及び第3連結プレートJ4はボルト51,55等の締結部材によって取り付けられるので、容易且つ確実に取り付けることができる。
【0045】
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、適宜に変更して実施できる。
(1)上記実施の形態では、外形断面略正方形状のマスト柱21の連結構造について説明したが、外形断面が長方形状、及び、多角形状のマスト柱21に応用してもよい。
【0046】
(2)上記実施の形態において、溝部32a,32bの裏側に設けられた第2連結プレートJ2を特には使用しなくてもよい。
(3)上記実施の形態において、連結ブロックJ3はその断面形状が固定溝27と略同一形状でなくてもよく、例えば固定溝27よりも各辺の幅が短い小型の連結ブロックを使用してもよい。
【0047】
(4)上記実施の形態において、例えば片側支持用の昇降キャリッジを支持するマストを構成する場合でも、マスト柱21の4隅に形成された固定溝27に連結ブロックJ3を固定することによりマスト柱21を連結できる。同様に、第3連結プレートJ4を使用して腕部23の外側からマスト柱21を連結することができる。又、片側支持用の昇降キャリッジの案内ローラR3,R4が転動する部位を変えることによって、例えば両側支持の場合と同様の位置を転動させることによって、溝部32a,32b及び第1,第2連結プレートJ1,J2を使用してマスト柱21を連結することも可能である。
【0048】
(5)上記実施の形態において、連結ブロックJ3等を使用する固定溝27での連結のみで、マスト柱21を連結してもよい。この場合、前記第3連結プレートJ4による連結を加えてもよい。
【0049】
(6)上記実施の形態において、付属部材として、保守・保全用の作業台等を、T字溝24及び固定溝27を使用して固定してもよい。
(7)上記実施の形態において、第3連結プレートJ4を湾曲形成せず平板状のプレートとし、各プレートを腕部23の基端部23a及び先端部23bに別個に固定してもよい。
【0050】
(8)上記実施の形態において、第3連結プレートJ4を平板状のプレートとし、当該プレートを転動部とは反対側の部位として例えば前側のマスト12aの場合には前側側面22a、後側のマスト12bの場合には後側側面22bに配設してもよい。
【0051】
(9)上記実施の形態において、腕部23を各4隅にて左右方向に延びるように形成してもよい。この場合、左右側側面31a,31bがマスト側面となり、スタッカクレーンの前後方向の幅を短くできる。
【0053】
上記実施の形態から把握できる技術思想について、以下にその効果とともに記載する。
(1)前記溝部32a,32bは、片側支持用の昇降キャリッジの案内ローラR3,R4を転動させる転動部であるマスト連結構造。このマスト連結構造によれば、両側支持用の昇降キャリッジ13の案内ローラR1,R2を転動させるための転動部を確実に確保した状態で、マストを連結できる。
【0054】
(2)請求項4記載のマスト連結構造において、マスト柱21を外側から連結する連結部材は湾曲形状の第4連結プレートJ4であって、腕部23の基端部23a及び先端部23bの両側からマスト柱21を連結するようにしたマスト連結構造。このマスト連結構造によれば、第4連結プレートJ4によって、マスト柱21の外側から基端部23a及び先端部23bの両側から容易且つ確実に連結することができる。
【0055】
【発明の効果】
以上詳述したように請求項1記載の発明によれば、マスト柱の外側面の端部に形成された空間部に連結部材を固定することにより、確実に各マスト柱を連結できる
【0057】
請求項4記載の発明によれば、転動部とは反対側の部位に、連結部材をマスト柱の外側から固定することにより、より確実且つ容易に各マスト柱を連結できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 自動倉庫の概略を示す斜視図。
【図2】 マストの連結構造を示す断面図。
【図3】 マストの連結構造を示す側面図。
【図4】 マストの連結構造を示す正面図。
【図5】 マスト柱を示す断面図。
【図6】 従来のマスト連結構造を示す斜視図。
【符号の説明】
5…クレーン装置としてのスタッカクレーン、12a,12b…マスト、13…昇降キャリッジ、21…マスト柱、22a…マスト側面としての前側側面、22b…マスト側面及び転動部としての後側側面、23…腕部、27…空間部としての固定溝、31a…左側側面、31b…右側側面、32a,32b…溝部、33a…前左面部、33b…前右面部、34a…転動部としての後左面部、34b…転動部としての後右面部、R1,R2…ローラとしての案内ローラ、J1…連結部材としての第1連結プレート、J2…連結部材としての第2連結プレート、J3…連結部材としての連結ブロック、J4…連結部材としての第3連結プレート。

Claims (4)

  1. クレーン装置に設けられた昇降キャリッジを昇降可能に支持するマストを構成する外形断面略四角形のマスト柱を互いに連結するマスト連結構造において、
    前記マスト柱は、該マスト柱の外側面の端部に湾曲形成された腕部を備え、前記腕部とマスト柱の外側面との間には空間部が形成され、該空間部に各マスト柱を互いに連結する連結部材を固定することを特徴とするマスト連結構造。
  2. 請求項1記載のマスト連結構造において、前記連結部材は、その断面形状を前記空間部と同一形状に形成されて前記空間部に嵌め込まれていることを特徴とするマスト連結構造。
  3. 請求項1又は請求項2に記載のマスト連結構造において、前記腕部は、前記マスト柱の外側面に直交する方向に延設された基端部と該基端部からさらに前記マスト柱の外側面と対向するように延設された先端部とからなる断面L字形状に湾曲形成され、前記基端部及び先端部にボルトが取り付けられることで前記連結部材が固定されることを特徴とするマスト連結構造。
  4. 請求項1〜3記載のマスト連結構造において、前記昇降キャリッジのローラが転動する転動面とは反対側の部位に連結部材をマスト柱の外側から固定することにより各マスト柱を連結するようにしたマスト連結構造。
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