JP3662373B2 - 加熱装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、加熱装置に関し、特に、複数のヒータを備えた電気コンロのような加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複数のヒータを備えた電気コンロの如き加熱装置が市販されている。この電気コンロにおいては、ヒータへの通電量を調整するためにそれぞれのヒータに対応して加熱量調整つまみが設けられている。加熱量調整つまみは、ヒータをOFFする「切」位置と、ヒータをONしヒータの通電量を強から弱の範囲で調整することが可能な加熱量調整位置とに移動できる。
【0003】
即ち、加熱量調整つまみが、「切」位置から加熱量調整位置に操作されることにより、加熱量調整つまみと連動する運転スイッチが投入される。その結果、ヒータへの通電が開始されると共に、加熱量調整位置に応じた加熱量になるように、ヒータが通電制御される。
そして、加熱量調整つまみを「切」位置に戻すことにより、運転スイッチがOFFされ、ヒータへの通電が停止される。
【0004】
一方、全てのヒータへの通電を含め、制御ユニットへの通電を停止するために、電源供給路に電源スイッチが配置されている。
通常の使用では、電源スイッチが投入された後、使用したいヒータに対応した加熱量調整つまみが操作されると運転スイッチが投入され、ヒータがONになると共に、ヒータへの通電量(加熱量)が調整される。
【0005】
使用後は、加熱量調整位置にある加熱量調整つまみが「切」位置(運転スイッチがOFF)に戻されて、最終的にどのヒータも使わない場合(全ての加熱量調整つまみが「切」位置の場合)は、電源スイッチがOFFされる。
ところで、電源スイッチがOFFされると、通電が全て停止される。従って、加熱量調整つまみが「切」位置に戻されない状態、即ち運転スイッチがOFFされない状態であっても、電源スイッチがOFF操作されることで使用終了状態にはなる。
【0006】
この場合、電源スイッチがOFFされることで、ヒータへの通電を含めて全ての通電が停止するので、安全上問題はない。しかし、再び使用するために電源スイッチが投入された場合には、運転スイッチがすでにONとなっているため、使用者の意思に反して、ヒータが通電状態になってしまうという問題がある。
又、通常の使用終了状態、即ち、加熱量調整つまみが全て「切」位置に切り換えられ、電源スイッチがOFFされた場合であっても、次に使用するまでの間に、何らかの原因で加熱量調整つまみが加熱量調整位置に切り換えられている場合もある。この場合も、上述のような問題が生じる。
【0007】
このような問題を解決するには、電源スイッチが投入された際に、運転スイッチがON状態であれば、そのヒータへの通電は行わず、加熱量調整つまみが一端「切」位置に戻されて、再び加熱量調整位置まで操作されることにより、初めて通電を開始すればよいとも考えられる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような方法では、電源スイッチがOFFされる前に使用していたヒータが使用頻度の低いヒータである場合に以下のような問題が生じる。即ち、次回電源スイッチが投入されれば、この使用頻度の低いヒータの通電は禁止されるが、日常よく使う他のヒータは通常と同じように使用可能な状態である。その結果、使用頻度の低いヒータでの異常、即ち、加熱量調整つまみが加熱量調整位置にあるという状態に気づかないまま、使用頻度の高いヒータの使用が継続される恐れがある。
【0009】
その結果、ノイズ等何らかの誤動作で、通電が禁止されているヒータの禁止状態が解除された場合には、使用者の意思に反してそのヒータから熱が発生することになる。
ゆえに、本発明は、以上のような異常状態の場合には、複数の加熱手段のいずれからも熱が発生しないようにし、通常の状態に完全に戻されなければ複数の加熱手段のいずれも使用不可能な加熱装置を提供することを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
前述した課題を解決するため、請求項1記載の発明は、複数の加熱手段と、前記各加熱手段に熱発生媒体を供給するか否かを切り換える全加熱手段に共通の第1の切換手段と、それぞれが前記各加熱手段に対応して設けられ、前記各加熱手段が前記供給される熱発生媒体に基づいて熱を発生するか否かを切り換える複数の第2の切換手段と、前記第1の切換手段が前記各加熱手段に熱発生媒体を供給する状態に切り換えられたことに応答して、前記第2の切換手段の全ての状態を検出する検出手段と、前記加熱手段の全ての熱発生を阻止する阻止手段と、前記阻止手段の阻止状態を解除する解除手段と、前記検出手段の検出結果が前記第2の切換手段の少なくとも一つが熱発生状態にあることを示すことに応答して、前記阻止手段を能動化させる一方、前記熱発生状態にある第2の切換手段の全てが熱発生停止状態に切り換えられたことに応答して、前記解除手段を能動化させる制御手段とを備えている。
全加熱手段に共通の第1の切換手段は、各加熱手段に熱発生媒体を供給するか否かを切り換える。複数の第2の切換手段は、それぞれが各加熱手段に対応して設けられ、各加熱手段が、供給される熱発生媒体に基づいて熱を発生するか否かを切り換える。検出手段は、第1の切換手段が各加熱手段に熱発生媒体を供給する状態に切り換えられたことに応答して、第2の切換手段の全ての状態を検出する。制御手段は、検出手段の検出結果に基づいて、加熱手段の全てを制御する。加熱手段としては、たとえばヒータが挙げられる。第1の切換手段としては、例えば電源スイッチが挙げられる。第2の切換手段としては、例えば運転スイッチが挙げられる。検出手段としては、例えば制御ユニットの一部を含む検出部が挙げられる。制御手段としては、例えば制御ユニットが挙げられる。
【0013】
このような装置によって、すべての第2の切換手段の状態が検出され、加熱手段全体を考慮した制御が可能となる。
また、加熱手段の全ての熱発生を阻止する阻止手段を備え、制御手段が、第2の切換手段の少なくとも一つが熱発生状態にあることを示すことに応答して、阻止手段を能動化させる。阻止手段としては、例えば制御ユニットからの信号によって通電を禁止する阻止部が挙げられる。
【0014】
このような装置によって、すべての加熱手段からの熱発生が阻止されるので、加熱装置の使用者は、加熱装置に異常が発生していることを確実に認識することができる。
さらに、阻止手段の阻止状態を解除する解除手段を備え、制御手段が、熱発生状態にあることを示す第2の切換手段の全てが熱発生停止状態に切り換えられたことに応答して、阻止手段を能動化させる。解除手段としては、例えば制御ユニットからの信号によって解除を行う解除部が挙げられる。
【0015】
このような装置によって、装置を使用しようとすれば、異常状態から通常の状態に戻す必要性が生じる。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の発明特定事項に加えて、報知手段を含むことを特徴としている。報知手段は、検出手段の検出結果が第2の切換手段の少なくとも一つが熱発生状態にあることを示すことに応答して、異常状態であることを報知する。報知手段としては、例えばブザーやランプが挙げられる。
【0016】
このような装置によって、装置使用者に異常状態であることの認識を促すことができる。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の報知手段が第2の切換手段にそれぞれ対応して設けられている複数の光発生手段を含み、異常状態に対応する光発生手段が光を発することを特徴としている。このような装置によって、いずれの第2の切換手段が異常であるか装置使用者の視覚に訴えることができる。
【0017】
請求項4記載の発明は、複数のヒータと、前記各ヒータに電力を供給するか否かを切り換える電源スイッチと、それぞれが前記各ヒータに対応して設けられ、前記各ヒータを通電状態にするか否かを切り換える複数の運転スイッチと、前記電源スイッチが前記各ヒータに電力を供給する状態に切り換えられたことに応答して、前記運転スイッチの全ての状態を検出する検出手段と、前記検出手段の検出結果が前記運転スイッチの少なくとも一つが通電状態を示すことに応答して、前記全てのヒータの通電を阻止する通電阻止手段と、前記通電状態を示す運転スイッチの全てが通電禁止状態に切り換えられたことに応答して、前記通電阻止手段の阻止状態を解除する解除手段とを備えている。
電源スイッチは、各ヒータに電力を供給するか否かを切り換える。運転スイッチは、それぞれが各ヒータに対応して設けられ、各ヒータを通電状態にするか否かを切り換える。検出手段は、電源スイッチが各ヒータに電力を供給する状態に切り換えられたことに応答して、運転スイッチの全ての状態を検出する。検出手段としては、制御ユニットに接続された検出部が挙げられる。通電阻止手段は、検出手段の検出結果が運転スイッチの少なくとも一つが通電状態を示すことに応答して、ヒータの全ての通電を阻止する。通電阻止手段としては、制御ユニットに接続された阻止部が挙げられる。
【0018】
このような装置によって、電気コンロのような加熱装置に対しても、請求項1記載の発明の作用と同様の作用が得られる。
また、解除手段は、通電状態を示す運転スイッチの全てが通電禁止状態に切り換えられたことに応答して、通電阻止手段の阻止状態を解除する。解除手段としては、制御ユニットに接続された解除部が挙げられる。このような装置によって、電気コンロのような加熱装置に対しても、請求項1記載の発明の作用と同様な作用が得られる。
【0019】
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明の発明特定事項に加えて、報知手段を含むことを特徴としている。報知手段は、検出手段の検出結果が運転スイッチの少なくとも一つが通電状態にあることを示すことに応答して異常状態であることを報知する。報知手段としては、ブザーやランプが挙げられる。このような装置によって、電気コンロのような加熱装置に対しても、請求項2記載の発明の作用と同様の作用が得られる。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1記載の発明は、第2の切換手段のすべての状態が検出され、その検出結果に基づいて、すべての加熱手段が制御されるので、装置全体の安全性を考慮した制御が行える。
また、第1の切換手段が各加熱手段に熱発生媒体を供給する状態に切り換えられた際に、第2の切換手段の少なくとも一つが熱発生状態を示す場合には、加熱手段の全ての熱発生が阻止されるので、異常状態での継続的使用が防止されると共に、装置の使用者は、装置を使用することができず、何らかの異常状態が生じていることを確実に認識することができる。
【0021】
さらに、第2の切換手段の全てが熱発生停止状態に切り換えられたことに応答して、熱発生の阻止状態が解除されるので、装置の通常の状態に戻す必要が生じて、安全性が向上する。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明の効果に加えて、装置の使用者に異常状態であることが報知されるので、装置の異常状態を使用者に明確に認識させることができる。
【0022】
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明の効果において、第2の切換手段に対応して設けられた複数の光発生手段が異常状態に対応して光を発するので、いずれの第2の切換手段が異常であるかの認識をより確実に使用者に報知することができる。
【0023】
請求項4記載の発明は、電力を用いて熱を発生させる電気コンロのような加熱装置であり、請求項1記載の発明と同様な効果が得られることになる。
請求項5記載の発明は、電力を用いて熱を発生させる電気コンロのような加熱装置であり、請求項2記載の発明と同様の効果が得られることになる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明の実施の形態に係る加熱装置の回路図である。
図1を参照して、加熱装置1として、電気コンロが図示されている。加熱装置1は、右ヒータH1と左ヒータH2と、グリルヒータH3とを含む。右ヒータH1、左ヒータH2及びグリルヒータH3は、熱を発生する複数の加熱手段である。加熱装置1は、加熱量調整スイッチSw1と、加熱量調整スイッチSw2と、加熱量調整スイッチSw3とを含む。加熱量調整スイッチSw1は、右ヒータH1に対応して設けられたものである。加熱量調整スイッチSw2は、左ヒータH2に対応して設けられたものである。加熱量調整スイッチSw3は、グリルヒータH3に対応して設けられたものである。
【0025】
加熱装置1は、電源スイッチMSwを含み、電源スイッチMSwは、加熱量調整スイッチSw1、加熱量調整スイッチSw2、加熱量調整スイッチSw3のそれぞれを介して、右ヒータH1、左ヒータH2、グリルヒータH3のそれぞれに電力を供給する。電源スイッチMSwは、端子台Tを介してプラグPに接続される。プラグPがコンセントに差し込まれることで、加熱装置1には交流電圧200Vが供給される。
【0026】
加熱装置1は、電源スイッチMSw、加熱量調整スイッチSw1(加熱量調整スイッチSw2,加熱量調整スイッチSw3)、右ヒータH1(左ヒータH2,グリルヒータH3)及びプラグPとの間で形成される閉回路を通電状態にするか否かを切り換える阻止及び解除部9を含む。
右ヒータH1には、発熱体17aと発熱体17bとが含まれている。発熱体17aは、1KWの電力により熱を発するためのものであり、発熱体17bは、1.2KWの電力により熱を発生するものであり、この2つの発熱体17a,17bにより内外二重のヒータが形成される。発熱体17aと発熱体17bとのあいだには、後記する制御ユニット3の指示によりON/OFFし、発熱体17bの作動状態を切り換える温調用切換手段R4と手動で発熱体17bの作動状態を切り換える切り換えスイッチWSwが接続される。同様に、左ヒータH2には発熱体17cが含まれ、グリルヒータH3には発熱体17dが含まれている。発熱体17cは、1.8KWの電力により熱を発するものである。発熱体17dは、1.3KWの電力により熱を発するものである。なお、それぞれの発熱体17a,17b,17c,17dには過熱防止スイッチOHSが接続されている。
【0027】
加熱量調整スイッチSw1には、第1接続端子部P1と、第2接続端子部P2と、第3接続端子部Sと、バイメタルヒータBMとが含まれる。第1接続端子部P1と第2接続端子部P2とによって運転スイッチが構成される。バイメタルヒータBMは、ヒータとバイメタルがセットになったものであり、ヒータの通電発熱によりバイメタルが変形すると、第1接続端子部P1をOFFし、ヒータの通電停止後、バイメタルが徐々に冷えて元の形に戻っていくと、第1接続端子部P1をONする。これは、加熱量調整つまみの回転設定度合いに応じてバイメタルの作動位置を変え、第1接続端子部P1のON/OFF時間によって発熱体17a,発熱体17bへの通電率を決定するためである。即ち、加熱量調整位置における弱の場合には、発熱体17a,発熱体17bへの通電率が小さくなるように切り換えられ、強になるにつれて発熱体17a,発熱体17bへの通電率が大きくなるように第1接続端子部P1がON/OFF制御される。接続端子部Sは、制御ユニット3に接続されている。
【0028】
同様に加熱量調整スイッチSw2及び加熱量調整スイッチSw3は、第1接続端子部P1と、第2接続端子部P2と、第3接続端子部Sと、バイメタルヒータBMとを含んでいる。そして、加熱量調整スイッチSw2及び加熱量調整スイッチSw3のそれぞれの接続端子部Sは制御ユニット3に接続されている。加熱量調整スイッチSw1、加熱量調整スイッチSw2及び加熱量調整スイッチSw3の接続端子部Sの状態を検出する制御ユニットの一部を含むスイッチ状態検出部7が設けられている。
【0029】
阻止及び解除部9には、右ヒータ用リレーの作動接点R1と、左ヒータ用リレーの作動接点R2と、グリル用リレーの作動接点R3とが含まれる。作動接点R1は、プラグPと加熱量調整スイッチSw1とを含む閉回路を接続するか否かを切り換えるものである。作動接点R2は、プラグPと加熱量調整スイッチSw2とを含む閉回路を接続するか否かを切り換えるものである。作動接点R3は、プラグPと加熱量調整スイッチSw3とを含む閉回路を接続するか否かを切り換えるものである。
【0030】
制御ユニット3には、ブザー11と、トランス13とが設けられ、温度センサージャックJを介して温度センサTHが接続され、さらに、温調用の操作基板15が接続される。また、制御ユニット3には、電源ランプL1、右ヒータランプL2、左ヒータランプL3、グリルヒータランプL4が接続されている。ブザー11は、加熱装置1の状態が異常である場合に音を発するものである。電源ランプL1は、電源スイッチMSwがON状態になった場合に点灯するものである。右ヒータランプL2は、加熱量調整スイッチSw1がON状態になった場合に点灯するものである。左ヒータランプL3は、加熱量調整スイッチSw2に対応して設けられ、グリルヒータランプL4は、加熱量調整スイッチSw3に対応して設けられる。
【0031】
又、加熱装置1内には、右ヒータH1又は左ヒータH2の発熱によって加熱面が高温になっていることの注意を促す高温注意ランプ部5が設けられている。高温注意ランプ部5には、右ヒータH1に対応した高温注意ランプHL1が含まれ、左ヒータH2に対応した高温注意ランプHL2が含まれる。そして、加熱装置1内には、高温状態を冷却するための冷却ファンCFが設けられ、その冷却ファンCFの動作状態を切り換えるファンスイッチFSも設けられている。
【0032】
次に動作について説明する。先ず、通常の使用動作について説明する。通常の停止状態(待機状態)では、プラグPがコンセントに差し込まれており、電源スイッチMSw、加熱量調整スイッチSw1、加熱量調整スイッチSw2及び加熱量調整スイッチSw3の全てがオフ状態となっている。その後使用するために電源スイッチMSwをON状態にする。使用者は、使用しようとする右ヒータH1、左ヒータH2、または、グリルヒータH3に対応した加熱量調整スイッチSw1、加熱量調整スイッチSw2、または、加熱量調整スイッチSw3の加熱量調整つまみを「切」位置から加熱量調整位置に回転させる。その結果、例えば右ヒータH1が使用される場合には、運転スイッチである第1接続端子部P1及び第2接続端子部P2が接続されて閉回路が形成され、右ヒータH1が通電状態となる。これにより、例えば、手動切り換えスイッチWSwがオフの場合には、発熱体17aから熱が発せられることになる。その発生量は、運転スイッチに連動するバイメタルヒータBMによって、調整されることになる。
【0033】
その後使用を終える場合には、加熱量調整つまみを「切」の位置に戻すことで、右ヒータH1からの発熱は阻止される。使用を完全に終了する場合には、加熱量調整スイッチSw1、加熱量調整スイッチSw2及び加熱量調整スイッチSw3の全てが「切」位置にあることが確認された上で、電源スイッチMSwがオフされることになる。
【0034】
次に、異常な動作について説明する。右ヒータH1の使用を終了する場合に、本来であれば加熱量調整スイッチSw1が「切」の位置に切り換えられた後、電源スイッチMSwがオフされるべきである。にもかかわらず、加熱量調整スイッチSw1が加熱量調整位置にある状態であっても電源スイッチMSwがオフされることがある。これは、電源スイッチMSwがオフされれば、右ヒータH1への電力の供給が遮断されるからである。
【0035】
従って、次に使用するときに、電源スイッチMSwがオンされると、加熱量調整スイッチSw1は加熱量調整位置にあるので右ヒータH1が使用者の意思に反して熱を発することになる。そこで、制御ユニット3のスイッチ状態検出部7は加熱量調整スイッチSw1、加熱量調整スイッチSw2及び加熱量調整スイッチSw3の接続状態をそれぞれの第3接続端子部Sの接続状態により検出している。
【0036】
又、制御ユニット3は、電源スイッチMSwを介してプラグP側の電源と閉回路を形成している。したがって、電源スイッチMSwがONになることで、制御ユニット3は作動する。そして、スイッチ状態検出部7の検出結果が異常である場合、即ち電源スイッチMSwがオンした際に加熱量調整スイッチSw1、加熱量調整スイッチSw2及び加熱量調整スイッチSw3のいずれかが加熱量調整位置にある場合には、制御ユニット3は、阻止及び解除部9により、右ヒータ用リレーの作動接点R1、左ヒータ用リレーの作動接点R2及びグリル用リレーの作動接点R3の接続を阻止する。これにより、全ての右ヒータH1、左ヒータH2及びグリルヒータH3の閉回路が形成されず、いずれの使用も不可能な状態となる。
【0037】
このようにして、電源スイッチMswがオンした際に、いずれかの加熱量調整スイッチがヒータの発熱可能な状態即ち加熱量調整位置に切り換えられている状態である場合には、ヒータへの電力供給を阻止することでヒータからの発熱を阻止することができる。これによって、加熱装置1の使用者は、その使用を行うことができず、異常を確実に認識することが可能となる。
【0038】
さらに、このような異常状態である場合には、制御ユニット3のブザー11から音が発生される。それと共に、異常状態に対応した右ヒータランプL2、左ヒータランプL3、グリルヒータランプL4の点滅が起こる。これにより、いずれの加熱量調整スイッチSw1、加熱量調整スイッチSw2及び加熱量調整スイッチSw3が異常であるかが使用者には即座に認識される。特に、ブザー11によって使用者は聴覚を用いて異常を認識でき、右ヒータランプL2、左ヒータランプL3及びグリルヒータランプL4によって使用者は視覚を用いて対応する加熱量調整スイッチの異常を認識できる。特に、ブザー11は、加熱量調整スイッチSw1,Sw2,Sw3が視野に入っていない場合に有効であり、ランプL1,L2,L3は、暗い場合に有効である。
【0039】
電源ランプL1、右ヒータランプL2、左ヒータランプL3及びグリルヒータランプL4についてさらに説明する。電源ランプL1は、電源スイッチMSwのON又はOFFに応じて、点灯又は消灯する。同様に、右ヒータランプL2、左ヒータランプL3及びグリルヒータランプL4のそれぞれは、加熱量調整スイッチSw1、加熱量調整スイッチSw2及び加熱量調整スイッチSw3のON又はOFFに応じて、点灯又は消灯する。ただし、前述したような異常の場合には、例えば加熱量調整スイッチSw1が異常の場合には、右ヒータランプL2が点滅する。このような点滅によって異常状態が使用者に速やかに報知することができる。
【0040】
次に、このような異常状態を解除する方法について説明する。
使用者は異常状態に対応した加熱量調整スイッチSw1、加熱量調整スイッチSw2、加熱量調整スイッチSw3の加熱量調整つまみを「切」の位置に戻す必要がある。この作業によって、スイッチ状態検出部7は、全ての運転スイッチが「切」の位置に切り換えられたことを検出することができる。これによって、制御ユニット3はその信号を出力し、阻止及び解除部9によってリレーの作動接点R1,R2,R3のすべてが接続され、通常の使用状態に戻る。即ち、制御ユニット3から解除信号が出力されて、阻止及び解除部9の右ヒータ用リレーの作動接点R1、左ヒータ用リレーの作動接点R2及びグリル用リレーの作動接点R3は接続されて、閉回路が形成可能な状態となる。
【0041】
このように異常な操作状態を解除するためには、運転スイッチが確実に全て「切」の位置に戻される必要があるため、異常状態の回避の確実性及び安全性が向上する。
尚、本発明の実施の形態では、電気コンロについての加熱装置について示したが、ガスコンロや他の加熱装置であっても、二つの切換手段によって複数の加熱手段から熱を発生する場合にも適応可能である。例えば、ガスコンロの場合には弁などを設けてガスの供給を遮断すればよく、本実施例のヒータに代えて電磁弁を設ければよい。
【0042】
又、本発明の実施の形態では、電源スイッチとは別にリレーを設けて、異常状態の熱発生阻止及びその解除を行っているが、電源スイッチ自体に制御ユニットから信号を送って一旦電源が入ったとしてもオフ状態に強制的に切り換えるような装置であってもよい。
さらに、切換手段としては、リレーやオンオフトランジスタが用いられてもよい。特に、トランジスタについては、PチャネルMOSトランジスタでもNチャネルMOSトランジスタでもよい。
【0043】
さらに、本発明の実施の形態では、運転スイッチをOFFすることなく電源スイッチを強制的に切ることでヒータの使用を中止した場合について説明したが、課題においても指摘したように、通常の使用停止を行った後に、何らかの原因で加熱量調整スイッチが加熱量調整位置に切り換えられてしまった場合についても適応される。
【0044】
さらに、加熱量調整スイッチに対応して設けられたヒータランプの点灯消灯についても、本発明の実施の形態で説明した場合に限る必要はない。即ち、加熱量調整スイッチが「切」位置の場合に点灯させて、加熱量調整位置の場合に消灯させてもよい。
さらに、単に、点滅は行わず、加熱量調整位置の場合に点灯させて、「切」の位置の場合に消灯させるだけでもよい。即ち、電源スイッチ投入の際には全て消灯していなければならないが、異常状態に対応したヒータランプが点灯することで、使用者はその異常を認識することができるからである。
【0045】
さらに、実施の形態では、ブザーと運転スイッチに対応させたランプを設けたが、これらの報知手段の有無にかかわらず、異常状態に点灯、点滅又は消灯する単独のランプが設けられてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明の実施の形態に係る熱発生装置としての電気コンロの回路図である。
【符号の説明】
1・・・加熱装置
3・・・制御ユニット
7・・・スイッチ状態検出部
9・・・阻止及び解除部
11・・ブザー
H1・・・右ヒータ
H2・・・左ヒータ
H3・・・グリルヒータ
Sw1,Sw2,Sw3・・・加熱量調整スイッチ(運転スイッチ)
MSw・・・電源スイッチ
L2・・・右ヒータランプ
L3・・・左ヒータランプ
L4・・・グリルヒータランプ

Claims (5)

  1. 複数の加熱手段と、
    前記各加熱手段に熱発生媒体を供給するか否かを切り換える全加熱手段に共通の第1の切換手段と、
    それぞれが前記各加熱手段に対応して設けられ、前記各加熱手段が前記供給される熱発生媒体に基づいて熱を発生するか否かを切り換える複数の第2の切換手段と、
    前記第1の切換手段が前記各加熱手段に熱発生媒体を供給する状態に切り換えられたことに応答して、前記第2の切換手段の全ての状態を検出する検出手段と、
    前記加熱手段の全ての熱発生を阻止する阻止手段と、
    前記阻止手段の阻止状態を解除する解除手段と、
    前記検出手段の検出結果が前記第2の切換手段の少なくとも一つが熱発生状態にあることを示すことに応答して、前記阻止手段を能動化させる一方、前記熱発生状態にある第2の切換手段の全てが熱発生停止状態に切り換えられたことに応答して、前記解除手段を能動化させる制御手段とを備えた、加熱装置。
  2. 前記検出手段の検出結果が第2の切換手段の少なくとも一つが熱発生状態にあることを示すことに応答して、異常状態であることを報知する報知手段を備えた、請求項1記載の加熱装置。
  3. 前記報知手段は、それぞれが前記第2の切換手段に対応して設けられた複数の光発生手段を含み、異常状態に対応する各光発生手段が光を発することを特徴とする、請求項2記載の加熱装置。
  4. 複数のヒータと、
    前記各ヒータに電力を供給するか否かを切り換える電源スイッチと、
    それぞれが前記各ヒータに対応して設けられ、前記各ヒータを通電状態にするか否かを切り換える複数の運転スイッチと、
    前記電源スイッチが前記各ヒータに電力を供給する状態に切り換えられたことに応答して、前記運転スイッチの全ての状態を検出する検出手段と、
    前記検出手段の検出結果が前記運転スイッチの少なくとも一つが通電状態を示すことに応答して、前記全てのヒータの通電を阻止する通電阻止手段と、
    前記通電状態を示す運転スイッチの全てが通電禁止状態に切り換えられたことに応答して、前記通電阻止手段の阻止状態を解除する解除手段とを備えた、加熱装置。
  5. 前記検出手段の検出結果が運転スイッチの少なくとも一つが通電状態にあることを示すことに応答して、異常状態であることを報知する報知手段を備えた、請求項4記載の加熱装置。
JP29679896A 1996-11-08 1996-11-08 加熱装置 Expired - Lifetime JP3662373B2 (ja)

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