JP3661073B2 - 撮影パラメータ測定方法及び装置並びに記録媒体 - Google Patents

撮影パラメータ測定方法及び装置並びに記録媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、あるカメラにて撮影された画像に基づいて、それを撮影した際のカメラの未知の撮影パラメータ、特に、その歪み係数,焦点距離を測定する撮影パラメータ測定方法及び装置に関し、またその方法を実施するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、歪み係数,焦点距離等のカメラの撮影時のパラメータは、三次元空間中に配置された座標値が既知である点を撮影し、その撮影画像を観察することにより測定されてきた。図7は、このような従来の測定方法を行うための装置構成を示す模式図である。図7において、Vは格子点物体であり、格子点物体Vには二次元座標が既知である複数の格子点が付けられている。また51はカメラであり、その撮影距離を変えて複数回にわたってこの格子点物体Vを撮影し、その画像データを画像表示装置52及び格子点位置抽出部53へ出力する。画像表示装置52は、入力された画像データに応じて格子点物体Vの画像を表示する。
【0003】
格子点位置抽出部53は、ポインティング装置54からのユーザ入力によって指定された格子点について、その画像上の位置を抽出し、指定された格子点の画像座標を求めて撮影パラメータ算出部55へ出力する。撮影パラメータ算出部55は、入力された格子点の画像座標及びカメラ51までの距離と格子点の既知である実際の三次元座標とに基づき、歪みパラメータ及び焦点距離パラメータを含むカメラ51の撮影パラメータを算出して撮影パラメータ出力部56へ出力する。撮影パラメータ出力部56は算出された撮影パラメータを文字データ等に変換して外部へ出力する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、マルチメディアの発展に伴って、カメラにて撮影された画像を扱う処理が増加している。この場合、画像を撮影した際のカメラの撮影パラメータを考慮して、分離,合成,編集等の画像処理を行っている。しかしながら、処理すべき画像の中には、どのような種類のカメラで撮影されたか、また、どのような撮影条件でその画像が得られたかが不明である、即ち、撮影した際のカメラの撮影パラメータが未知である画像が含まれている場合が多い。このような場合には、撮影パラメータが未知であるカメラを用いて再度撮影することはできないため、上述したような従来の方法にてカメラの撮影パラメータを求めることは不可能である。この結果、カメラの撮影パラメータが分からない状態の画像を用いて画像処理を行わなければならず、正確な画像処理を実施できないという問題点がある。
【0005】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、撮影パラメータが未知であるカメラによって撮影した画像から、その画像を撮影した際のカメラの撮影パラメータ(歪み係数,焦点距離)を正確に測定することができる撮影パラメータ測定方法及び装置を提供することを目的とする。
【0006】
本発明の他の目的は、このような撮影パラメータの測定を実施するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に係る撮影パラメータ測定方法は、撮影した画像に基づいて、該画像を撮影した際の歪み係数を測定する方法であって、前記画像から一部の画像領域を選択するステップと、選択した画像領域から測定すべき歪み係数に関連する特徴を求めるステップと、求めた特徴に基づき所定の演算処理に従って歪み係数を算出するステップとを有しており、前記画像領域を選択するステップは、歪みがない場合には直線となる部分を含む画像領域を選択するステップを含み、前記特徴を求めるステップは、選択した画像領域から複数のエッジを抽出するステップと、抽出したエッジの画像上での座標を求めるステップとを含み、前記歪み係数を算出するステップは、求めた座標と直線を求めるヘッセの標準形とに基づいて前記歪み係数を算出するステップを含み、前記歪み係数を算出するステップは、さらに、各エッジの鮮明さを表すエッジ強度に応じて、エッジが鮮明である場合には大きな重み付け、鮮明でない場合には小さな重み付けを加えるステップを含むことを特徴とする。
【0009】
請求項に係る撮影パラメータ測定方法は、請求項において、測定すべき歪み係数をκ、エッジの画像上での座標を(x′,y′)、歪みを補正した場合のエッジの座標を(x,y)とした場合に、以下の(1)〜(3)の連立方程式を解くことにより、歪み係数κを算出することを特徴とする。
x′=x{1−κ(x2 +y2 )} …(1)
y′=y{1−κ(x2 +y2 )} …(2)
−x sinθ+y cosθ=ρ …(3)
但し、(3)式は、歪みがない場合に前記各エッジが構成する直線の式であり、
θ:原点から直線に引いた垂線とx軸とのなす角度
ρ:xy座標系の原点から直線までの距離
【0016】
請求項に係る撮影パラメータ測定装置は、撮影した画像に基づいて、該画像を撮影した際の歪み係数を測定する装置であって、前記画像から一部の画像領域を選択する手段と、選択した画像領域から測定すべき歪み係数に関連する特徴を求める手段と、求めた特徴に基づき所定の演算処理に従って歪み係数を算出する手段とを備えており、前記画像領域を選択する手段は、歪みがない場合には直線となる部分を含む画像領域を選択する手段を含み、前記特徴を求める手段は、選択した画像領域から複数のエッジを抽出する手段と、抽出したエッジの画像上での座標を求める手段とを含み、前記歪み係数を算出する手段は、求めた座標と直線を求めるヘッセの標準形とに基づいて前記歪み係数を算出する手段を含み、前記歪み係数を算出する手段は、さらに、各エッジの鮮明さを表すエッジ強度に応じて、エッジが鮮明である場合には大きな重み付け、鮮明でない場合には小さな重み付けを加える手段を含むことを特徴とする。
請求項に係る撮影パラメータ測定装置は、請求項において、測定すべき歪み係数をκ、エッジの画像上での座標を(x′,y′)、歪みを補正した場合のエッジの座標を(x,y)とした場合に、以下の(1)〜(3)の連立方程式を解くことにより、歪み係数κを算出することを特徴とする。
x′=x{1−κ(x2 +y2 )} …(1)
y′=y{1−κ(x2 +y2 )} …(2)
−x sinθ+y cosθ=ρ …(3)
但し、(3)式は、歪みがない場合に前記各エッジが構成する直線の式であり、
θ:原点から直線に引いた垂線とx軸とのなす角度
ρ:xy座標系の原点から直線までの距離
【0023】
請求項に係る記録媒体は、コンピュータに取り込まれた撮影画像に基づいて、該撮影画像を撮影した際の歪み係数を測定するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体であって、取り込まれた撮影画像から外部入力に従って一部の画像領域を抽出するステップと、抽出した画像領域から測定すべき歪み係数に関連する特徴を獲得するステップと、獲得された特徴に基づき所定の演算処理に従って歪み係数を算出するステップとを含んでおり、前記画像領域を抽出するステップは、歪みがない場合には直線となる部分を含む画像領域を抽出するステップを含み、前記特徴を獲得するステップは、抽出した画像領域から複数のエッジを抽出するステップと、抽出したエッジの画像上での座標を求めるステップとを含み、前記歪み係数を算出するステップは、求めた座標と直線を求めるヘッセの標準形とに基づいて前記歪み係数を算出するステップを含み、前記歪み係数を算出するステップは、さらに、各エッジの鮮明さを表すエッジ強度に応じて、エッジが鮮明である場合には大きな重み付け、鮮明でない場合には小さな重み付けを加えるステップを含むコンピュータプログラムを記録したことを特徴とする。
【0024】
図1は、本発明に係る撮影パラメータ測定装置の構成図である。画像キャリブレーション装置は、撮影パラメータを測定する対象画像を供給する画像供給装置1と、測定すべき撮影パラメータの種類、及び、画像供給装置1から供給される画像の一部の画像領域を、GUI(Graphical User Interface)にて指定するポインティング装置2と、ポインティング装置2にて指定された画像領域から撮影パラメータを測定するための特徴を抽出する特徴抽出部3と、抽出された特徴における特徴量及び特徴位置に基づいて撮影パラメータを算出する撮影パラメータ算出部4とを備える。
【0025】
また、本発明の撮影パラメータ測定装置は、上記の構成に加えて、撮影パラメータ算出部4にて算出された撮影パラメータを出力する撮影パラメータ出力部5と、画像供給装置1から供給される画像、及び、算出された撮影パラメータを表示する画像表示装置6とを備える。撮影パラメータ出力部5は、撮影パラメータ算出部4にて算出された撮影パラメータを、グラフィクデータまたは文字パターンにて画像表示装置6へ出力し、画像表示装置6は、測定対象の画像を表示すると共に、この算出された撮影パラメータをテキストまたはグラフィクスによって表示する。
【0026】
なお、文字入力装置7を設け、ポインティング装置2に代わって、測定すべき撮影パラメータの種類を、GUI,文字,数字等によって指定するようにしても良い。
【0027】
次に、撮影パラメータを測定する動作について説明する。図2は、その動作手順を示すフローチャートである。撮影パラメータを測定する対象画像が画像供給装置1から、特徴抽出部3及び画像表示装置6へ入力される(ステップS1)。画像表示装置6において、その対象画像が表示される。また、ポインティング装置2または文字入力装置7によって、測定すべき撮影パラメータの種類(歪み係数,焦点距離)が特徴抽出部3へ入力される(ステップS2)。次に、ポインティング装置2によって、特徴抽出部3に入力された対象画像の中から撮影パラメータを参照するための一部の画像領域が指定される(ステップS3)。ここでは、撮影パラメータに関連する画像領域が指定される。例えば、歪み係数を測定する際には、本来は直線であるが歪みを受けて曲線となっている部分を含む画像領域が指定される。
【0028】
次いで、特徴抽出部3にて、指定された画像領域における特徴(例えばエッジ)が抽出され、その特徴量及び特徴位置が撮影パラメータ算出部4へ出力される(ステップS4)。撮影パラメータ算出部4では、入力された特徴量及び特徴位置に基づいて撮影パラメータが算出され、その撮影パラメータが撮影パラメータ出力部5へ出力される(ステップS5)。撮影パラメータ出力部5から画像表示装置6へ、算出された撮影パラメータがグラフィクデータまたは文字パターンとして出力される(ステップS6)。そして、その算出された撮影パラメータが、画像表示装置6にて、テキストまたはグラフィクスによって表示される。
【0029】
なお、指定された画像領域から抽出される特徴は、ユーザにより外部から指定されるようにしても良いし、または、指定された画像領域から画像処理によって自動的に指定されるようにしても良い。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について具体的に説明する。以下の実施の形態では、撮影パラメータとして歪み係数(第1実施の形態),焦点距離(第2実施の形態)を測定する場合を例にして説明する。
【0031】
図3は、本発明の実施の形態としてのシステムの基本構成を示す模式図であり、本システムは、ユーザ端末としてのパーソナルコンピュータ11と、対象画像及び算出撮影パラメータを表示する画像表示装置6してのディスプレイ12と、パーソナルコンピュータ11に接続されたポインティング装置2としてのマウス13及び文字入力装置7としてのキーボード14とを備える。パーソナルコンピュータ11は、指定された画像領域における特徴の抽出,指定された撮影パラメータの算出等の処理を行うためのプログラムを、そのプログラムが記録されている記録媒体としての磁気ディスク15からロードする。なお、図1における特徴抽出部3,撮影パラメータ算出部4及び撮影パラメータ出力部5は、パーソナルコンピュータ11のソフトウェアに組み込まれている。
【0032】
(第1実施の形態:歪み係数測定)
まず、図4に示すような対象画像G1を、画像供給装置1から特徴抽出部3及びディスプレイ12へ供給する(S1)。供給された画像G1がディスプレイ12に表示される。図4に示す画像G1は、外形が逆円錐台状の上面が開放された容器(紙コップ)Bが机Aの上に置かれている情景を撮影した画像である。測定すべき撮影パラメータとして、ユーザがマウス13またはキーボード14を用いて、「歪み」を選択する(S2)。次いで、ディスプレイ12に表示されている対象画像を見ながら、ユーザはマウス13を用いて、その対象画像から一部の画像領域Sを指定する(S3)。この場合、指定する画像領域Sは、もとは直線であったが歪みによって曲線になった部分(机Aの縁)を含んでいる。なお、画像領域Sに代えて、1つの直線であったはずの曲線に対して複数領域、例えば2つの画像領域S1,S2を指定しても良い。
【0033】
次に、特徴抽出部3にて、指定された画像領域Sから、空間フィルタ処理の一手法であるソーベル(Sobel)オペレータ,Canny オペレータ等のエッジ抽出オペレータによりエッジを抽出する(S4)。該当するその画像領域Sからn個のエッジが抽出された場合、各エッジ位置の画像上のx座標,y座標、エッジ抽出オペレータの出力によるエッジ強度をそれぞれ、xi ′,yi ′、Ei (i=0,…,n-1)とする。得られたこれらのデータは、撮影パラメータ算出部4へ出力され、撮影パラメータ算出部4にて、これらのデータに基づき以下に示すような手法に従って、撮影パラメータである歪み係数を算出する(S5)。
【0034】
該当画像が歪み係数κによって、放射状の歪みを受けているとする。即ち、当該画像をI′(x′,y′)(x′及びy′は既知)、歪みを修整した場合の画像をI′(x,y)(x及びyは未知)とした場合に、以下の(1),(2)式が成立する。
x′=x{1−κ(x2 +y2 )} …(1)
y′=y{1−κ(x2 +y2 )} …(2)
【0035】
そして、上述した各エッジの列が形成するはずの直線(机Aの縁)を、ヘッセの標準形と呼称される以下の(3)式とする。
−x sinθ+y cosθ=ρ …(3)
(但し、θ,ρは直線を決定するパラメータであり、
θ:原点から直線に引いた垂線とx軸とのなす角度
ρ:xy座標系の原点から直線までの距離)
【0036】
上述した各エッジについて、上述した(1)〜(3)の式が得られ、この(1)〜(3)の式から未知であるx,yを消去して3つの未知数κ,θ,ρで表された1本の方程式を得る。少なくとも3個のエッジについて、このような処理を行って、3つの未知数で表された少なくとも3本の方程式を得、この連立方程式を解くことにより、該当画像における歪み係数κを求めることができる。
【0037】
なお、各エッジにおける前述したエッジ強度Ei は、上述の算出処理における重み付けに用いる。即ち、エッジが鮮明であるエッジ点については大きな重みを付与し、エッジがあまり鮮明でないエッジ点については小さな重みを付与する。
【0038】
なお、1箇所の画像領域を指定して1本の直線に対して上述の演算処理を行うことにより歪み係数κの算出は可能であるが、複数箇所の画像領域を指定して複数の直線それぞれに対して上述の演算処理を行うようにすれば、歪み係数κを総合的に判断できてその算出精度の向上を図ることができる。この場合、各直線における上述の演算処理では、パラメータθ,ρはそれぞれの直線において互いに異なっており、パラメータκは全ての直線において同一である。例えば、図4において、領域Sがなすはずの直線と領域S1,S2がなすはずの直線とに対して上述の演算処理を行うことができる。
【0039】
以上のようにして算出された歪み係数κは、撮影パラメータ出力部5を介してディスプレイ12へ文字パターンデータの形式で送られる(S6)。そして、算出された歪み係数κの値が、その対象画像と共にディスプレイ12に表示される。
【0040】
(第2実施の形態:焦点距離測定)
まず、図5に示すような対象画像G2を、画像供給装置1から特徴抽出部3及びディスプレイ12へ供給する(S1)。供給された画像G2がディスプレイ12に表示される。図5に示す画像G2は、集合住宅Cの情景を撮影した画像である。測定すべき撮影パラメータとして、ユーザがマウス13またはキーボード14を用いて、「焦点距離」を選択する(S2)。次いで、ディスプレイ12に表示されている対象画像を見ながら、ユーザはマウス13を用いて、撮影空間にて矩形を成しているはずの4本の直線を含む4つの画像領域Ri (i=0,…,3)を指定する(S3)。なお、下の直線をなす部分として画像領域R4を加えて指定しても良い。
【0041】
次に、指定された4つの各画像領域Ri から、特徴抽出部3にて、ソーベルオペレータ,Canny オペレータ等のエッジ抽出オペレータによりエッジを抽出する(S4)。該当する各画像領域Ri からそれぞれni 個のエッジが抽出された場合、各エッジ位置の画像上のx座標,y座標、エッジ抽出オペレータの出力によるエッジ強度をそれぞれ、Xij,Yij,Eij(i=0,…,3,j=0,…,ni -1)とする。
【0042】
抽出されたエッジに対し、各画像領域Ri 毎に別々に最小二乗法によって直線をあてはめる。その際、エッジ強度は重み付けに用いる。即ち、エッジが鮮明であるエッジ点については大きな重み付けを行い、エッジがあまり鮮明でないエッジ点については小さな重み付けを行う。得られた4本の直線を矩形を成す4つの辺とし、それらの交点を頂点とする矩形を得る。4つの交点の画像上のx座標,y座標はそれぞれxi ,yi (i=0,…,3)とする。
【0043】
得られたこれらのデータは、撮影パラメータ算出部4へ出力され、撮影パラメータ算出部4にて、これらのデータに基づき以下に示すような計算処理に従って、撮影パラメータである焦点距離を算出する(S5)。
【0044】
仮の焦点距離をf′(任意の値)とすると、求める焦点距離fは、以下の(4)式にて求めることができる。
【0045】
【数1】
Figure 0003661073
【0046】
但し、(4)式において、m0x,m0y,m0fはm0 のベクトル要素であり、即ち、m0 =(m0x,m0y,m0fT 、またm1x,m1y,m1fはm1 のベクトル要素であり、即ち、m1 =(m1x,m1y,m1fT である。
また、m0 ,m1 はそれぞれ以下の(5)式,(6)式にて示される。
【0047】
【数2】
Figure 0003661073
【0048】
但し、(5),(6)式において、n0 ,n1 ,n2 ,n3 はそれぞれ以下の(7)〜(10)式にて示される。
【0049】
【数3】
Figure 0003661073
【0050】
なお、1つの矩形を想定して上述の演算処理を行うことにより焦点距離fの算出は可能であるが、複数の矩形を想定して各矩形に対して上述の演算処理をそれぞれ行うようにすれば、焦点距離fを総合的に判断することができてその算出精度を向上することができる。具体的には、図5に示すような画像領域R5,R6,R7,R8を更に指定して、R3,R5,R6,R7,R8に対応する4本の直線で構成される矩形についても上述の演算処理を行えば良い。
【0051】
以上のようにして算出された焦点距離fは、撮影パラメータ出力部5を介してディスプレイ12へ文字パターンデータの形式で送られる(S6)。そして、算出された焦点距離fの値が、その対象画像と共にディスプレイ12に表示される。
【0052】
なお、上述した例では、本発明の処理を行うためのプログラムを磁気ディスク15からロードすることとしたが、これは例示であり、そのプログラムを記録する記録媒体はこれに限らない。図6は、記録媒体の他の例を示す図である。本発明の特許請求の範囲に記された記録媒体としては、上述した磁気ディスク15, CD−ROM16等の可搬型記録媒体、パーソナルコンピュータ11と無線または有線にてプログラム通信が可能である、例えばセンタに備えられた回線先メモリ17、パーソナルコンピュータ11に備えつけられたRAM,ハードディスク等の処理装置側メモリ18の何れであっても良い。
【0053】
【発明の効果】
以上のように本発明では、撮影パラメータが未知であるカメラによって撮影された画像に基づいて、撮影状況の仮説を立ててその未知の撮影パラメータを測定することができ、撮影パラメータが未知であるカメラにて撮影された画像に対する分離,結合,編集等の処理をより正確に行うことができる。また、撮影パラメータを測定する際に、ユーザが指定した画像領域から画像処理によって撮影パラメータを算出するための特徴が自動的に抽出されるので、その特徴をユーザが指定する必要はなく、また、その特徴の画像座標,大きさ等の数量をユーザが知らなくても良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る撮影パラメータ測定装置の構成図である。
【図2】本発明に係る撮影パラメータ測定方法の動作手順を示すフローチャートである。
【図3】本発明の実施の形態のシステム構成を示す模式図である。
【図4】第1実施の形態における対象画像及び指定した画像領域を示す図である。
【図5】第2実施の形態における対象画像及び指定した画像領域を示す図である。
【図6】記録媒体の例を示す図である。
【図7】従来の撮影パラメータの測定方法を実施する装置構成を示す模式図である。
【符号の説明】
1 画像供給装置
2 ポインティング装置
3 特徴抽出部
4 撮影パラメータ算出部
5 撮影パラメータ出力部
6 画像表示装置
7 文字入力装置
11 パーソナルコンピュータ
12 ディスプレイ
13 マウス
14 キーボード
15 磁気ディスク
16 CD−ROM
17 回線先メモリ
18 処理装置側メモリ

Claims (5)

  1. 撮影した画像に基づいて、該画像を撮影した際の歪み係数を測定する方法であって、前記画像から一部の画像領域を選択するステップと、選択した画像領域から測定すべき歪み係数に関連する特徴を求めるステップと、求めた特徴に基づき所定の演算処理に従って歪み係数を算出するステップとを有しており、
    前記画像領域を選択するステップは、歪みがない場合には直線となる部分を含む画像領域を選択するステップを含み、前記特徴を求めるステップは、選択した画像領域から複数のエッジを抽出するステップと、抽出したエッジの画像上での座標を求めるステップとを含み、前記歪み係数を算出するステップは、求めた座標と直線を求めるヘッセの標準形とに基づいて前記歪み係数を算出するステップを含み、前記歪み係数を算出するステップは、さらに、各エッジの鮮明さを表すエッジ強度に応じて、エッジが鮮明である場合には大きな重み付け、鮮明でない場合には小さな重み付けを加えるステップを含むことを特徴とする撮影パラメータ測定方法。
  2. 測定すべき歪み係数をκ、エッジの画像上での座標を(x′,y′)、歪みを補正した場合のエッジの座標を(x,y)とした場合に、以下の(1)〜(3)の連立方程式を解くことにより、歪み係数κを算出することを特徴とする請求項1記載の撮影パラメータ測定方法。
    x′=x{1−κ(x 2 +y 2 )} …(1)
    y′=y{1−κ(x 2 +y 2 )} …(2)
    −x sin θ+y cos θ=ρ …(3)
    但し、(3)式は、歪みがない場合に前記各エッジが構成する直線の式であり、
    θ:原点から直線に引いた垂線とx軸とのなす角度
    ρ:xy座標系の原点から直線までの距離
  3. 撮影した画像に基づいて、該画像を撮影した際の歪み係数を測定する装置であって、前記画像から一部の画像領域を選択する手段と、選択した画像領域から測定すべき歪み係数に関連する特徴を求める手段と、求めた特徴に基づき所定の演算処理に従って歪み係数を算出する手段とを備えており、
    前記画像領域を選択する手段は、歪みがない場合には直線となる部分を含む画像領域を選択する手段を含み、前記特徴を求める手段は、選択した画像領域から複数のエッジを抽出する手段と、抽出したエッジの画像上での座標を求める手段とを含み、前記歪み係数を算出する手段は、求めた座標と直線を求めるヘッセの標準形とに基づいて前記歪み係数を算出する手段を含み、前記歪み係数を算出する手段は、さらに、各エッジの鮮明さを表すエッジ強度に応じて、エッジが鮮明である場合には大きな重み付け、鮮明でない場合には小さな重み付けを加える手段を含むことを特徴とする撮影パラメータ測定装置。
  4. 測定すべき歪み係数をκ、エッジの画像上での座標を(x′,y′)、歪みを補正した場合のエッジの座標を(x,y)とした場合に、以下の(1)〜(3)の連立方程式を解くことにより、歪み係数κを算出することを特徴とする請求項3記載の撮影パラメータ測定装置。
    x′=x{1−κ(x 2 +y 2 )} …(1)
    y′=y{1−κ(x 2 +y 2 )} …(2)
    −x sin θ+y cos θ=ρ …(3)
    但し、(3)式は、歪みがない場合に前記各エッジが構成する直線の式であり、
    θ:原点から直線に引いた垂線とx軸とのなす角度
    ρ:xy座標系の原点から直線までの距離
  5. コンピュータに取り込まれた撮影画像に基づいて、該撮影画像を撮影した際の歪み係数を測定するためのコンピュータプログラムを記録した記録媒体であって、取り込まれた撮影画像から外部入力に従って一部の画像領域を抽出するステップと、抽出した画像領域から測定すべき歪み係数に関連する特徴を獲得するステップと、獲得された特徴に基づき所定の演算処理に従って歪み係数を算出するステップとを含んでおり、
    前記画像領域を抽出するステップは、歪みがない場合には直線となる部分を含む画像領 域を抽出するステップを含み、前記特徴を獲得するステップは、抽出した画像領域から複数のエッジを抽出するステップと、抽出したエッジの画像上での座標を求めるステップとを含み、前記歪み係数を算出するステップは、求めた座標と直線を求めるヘッセの標準形とに基づいて前記歪み係数を算出するステップを含み、前記歪み係数を算出するステップは、さらに、各エッジの鮮明さを表すエッジ強度に応じて、エッジが鮮明である場合には大きな重み付け、鮮明でない場合には小さな重み付けを加えるステップを含むコンピュータプログラムを記録したことを特徴とするコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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