JP3660908B2 - 歩車道境界ブロック及び歩車道境界ブロック構成体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、車道と歩道の境界等に設置する歩車道境界ブロック及び歩車道境界ブロック構成体に関する。
【0002】
【従来の技術】
周知の通り、歩車道境界ブロックは、歩道と車道の境界や複数車線道路の中央等に設置されるものであり、水抜き穴や反射板を有したもの等種々の態様のものが提供されている。又、車道や歩道はアスファルト舗装で覆われたものであるため、降り注いだ雨水が舗装面より下に浸透しない構造となっている。そして、舗装面に降り注いだ雨水は車道下の暗渠や歩道端の側溝に流れ込み、直接河川に排水する構造となっている。
【0003】
ところで、近年では、急激な都市開発等による地球環境の悪化が、地下の貯水能力の低下や温暖化現象を招き、洪水や枯渇現象等種々の問題が発生している。そこで、降り注いだ雨水を舗装面より下の地盤に還元することにより、自然の状態に近づけて急激な環境変化を抑制し、前記した問題を解決することが望まれている。又、産業廃棄物が増加する一方で、その処理に多大な問題を有している。即ち、産業廃棄物を焼却すればダイオキシンを含んだ灰等が発生し、地中に埋設すれば有害物質が地盤に浸透し、人体や地下水等を汚染するという問題が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
そこで本発明は、前記した問題点に鑑み、舗装面に降り注いだ雨水を舗装下の地盤に浸透させ、更に産業廃棄物を処理することができる歩車道境界ブロックを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、請求項1の発明は、歩車道境界用のコンクリートブロックであって、ブロック本体の略中央部に、このブロック本体の一側面側の一部と底面側の一部とに開口する凹窩部を備え、ブロック本体の凹窩部の両サイドを構成する部分に、底面域に沿って凹窩部を通じる導水溝を設けてなるブロック本体と、凹窩部の内容積に適合する透水性構造体とを嵌合組み合わせたことを特徴とする、歩車道境界ブロックを提供するものである。
【0006】
請求項2の発明は、前記した歩車道境界ブロックを複数個それぞれ一側面と他側面が交互になるように連接したことを特徴とする、歩車道境界ブロック構成体を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明を詳細に説明する。
【0008】
図1は、本発明に係る歩車道境界ブロックを示す説明図であって、図1Aはブロック本体に構造体を取り付ける前の状態を示す斜視図、図1Bはブロック本体に構造体を取り付けた後の状態を示す斜視図、図1Cは歩車道境界ブロックの底面図である。本発明に係る歩車道境界ブロックは、ブロック本体1に透水性の構造体2を備えたものである。このブロック本体1は、実質的に直方体形状のコンクリートであって、ブロック本体1の下部に、底面と一側面の中央が開口した凹窩部10が設けられており、この凹窩部10の内容積に適合する透水性の構造体2を嵌合組み合わせて歩車道境界ブロックを形成する。
【0009】
この構造体2は、産業廃棄物を所望の大きさに破砕した破砕物20を接合したものである。破砕物20は、ゴム製品、合成樹脂製品、塩化ビニール製品、ガラス製品、砕石、或いは木材等の処理に困難な多種多様の不可燃性産業廃棄物を径10mm程度の大きさに破砕したものであって、この破砕物20を接着剤で接合し、ブロック本体1の凹窩部10に適合した形状にする。
【0010】
破砕物20は、単に産業廃棄物を所定の大きさ(径10mm程度)に破砕したものであるため、これらを接着剤で接合すると通常は間隙が生じ、この間隙が雨水の通り道となって透水性のある構造物2となる。しかし、接着剤によっては間隙が埋まり透水性を損なうため、接着剤を適宜選定し透水性を損なわないようにようにする。
【0011】
前記の通り、この実施例では産業廃棄物の破砕物20を用いているが、合成樹脂を径10mm程度の粒状にしたものを用いても良い。現在では産業廃棄物の処理による環境破壊や処理費用の増加等の問題が増しているので、産業廃棄物を積極的に使用することにより、前記の問題を低減することができる。又活性炭の破砕物を混合させることにより、浄化作用の向上を図ることもできる。
【0012】
そして、モルタルやコンクリートボンド等の接着剤で構造物2をブロック本体1の凹窩部10に取り付ける。尚、美観性を重視する際には、歩車道境界ブロックを設置したときに構造体2が目視可能な箇所に、透水性のあるカバー体を取り付けて構造体2を覆うことにより、美観性を損なわないようにすることができる。このカバー体は、例えば着色した複数個の孔部を設けた合成樹脂製のものが好ましい。
【0013】
そして、ブロック本体1の底面中央には、凹窩部10の両側を構成する部分1a,1a’に、導水溝11,11’が設けられている。この導水溝11,11’は、凹窩部10を通じてブロック本体1の両端面を結ぶようにブロック本体1の底面中央を開口したものである。そして、ブロック本体1を列設した際、各ブロック本体1の導水溝11,11’が連結するよう構成されている。
【0014】
次に、歩車道境界ブロック構成体について説明する。図2は、本発明に係る歩車道境界ブロック構成体を説明するための断面図である。図3は、歩車道境界ブロック構成体を施工する際に用いる型枠の説明図である。
歩車道境界ブロック構成体を施工する際、先ず予め工場等で、前記した歩車道境界ブロックを生産し、施工場所に切土や盛土を施し、歩車道境界ブロックを設置するための地盤面(以下、「土上」という)3を整形し、この土上3に基礎砕石4を敷設して基礎コンクリート30を打設する。その際、基礎コンクリート30には、構造体2又は導水溝11,11’の底面が設置される予定位置に通水孔31を形成する。そして、構造体2が車道5側になるように、基礎コンクリート30の上に歩車道境界ブロックを設置し、構造体2の少なくとも一部が露出するように車道5及び歩道6を施工する。(図2において、車道5・歩道6の表面位置を二点鎖線で示す。)
【0015】
この歩車道境界ブロック構成体によれば、車道5に降った雨水は、透水性の構造体2を通じて下に落ち導水溝11,11’を流れながら、図2の矢印のように基礎コンクリート30の通水孔31を通って基礎砕石4内部に浸透する構造となる。
【0016】
構造体2は全て車道5側でも良いが歩道6側でも良く、又複数のブロック本体の一側面と他側面とを交互にして、構造体2を、車道5側、歩道6側、車道5側、歩道6側、・・・というように千鳥状に配置しても良い。その際、構造体2の少なくとも一部が露出するよう車道5・歩道6を施工する。そして、前記したように車道5・歩道6に降った雨水が、透水性の構造体2を通じて基礎砕石4及び土上3内部に浸透する。
【0017】
導水溝11,11’は、ブロック本体1の底面中央に設けられているので、歩車道境界ブロックを連接した際に、各ブロック本体1の導水溝11,11’が連結する。そのため、構造体2に通じた雨水が導水溝11,11’を流れるので、通水孔31が構造体2の底面に設置されていなくとも、導水溝11,11’の下に設置されていれば、雨水が基礎砕石4及び土上3に浸透する。
【0018】
図3の如く、基礎コンクリート30に通水穴31を設けるための第2型枠手段90は、外パイプ92と内パイプ91の二重構造となっている。そして、この第2型枠手段90は、内パイプ91に外パイプ92を嵌め込んだものであるので、伸縮自在な構造となっており、基礎コンクリート30の高さに合わせて、第2型枠手段90の高さを変更することができる。
【0019】
又各歩車道境界ブロックの間に設置する第1型枠手段80は、各ブロック本体1間に設置する目地材が導水溝11,11’を塞がないためのものである。この第1型枠手段80は、導水溝11,11’に適合する形状の四角柱パイプ81と、このパイプ81の中央に目地材と同一厚(10mm程度)のコ字型部材82を取り付けたもので、更に通水性を有するようにパイプ81の底面に複数の孔部83を設けている。
【0020】
基礎コンクリート30の上に第1型枠手段80を設置し、コ字型部材82に当接するようにその両側にブロック本体1の導水溝11,11’を嵌め込む。そして、各ブロック本体1の間に生じたコ字型部材82厚分の隙間に目地材を流し込む。これによって、目地材は導水溝11,11’を塞がず、且つ通水性を確保することができる。
【0021】
【発明の効果】
本発明は、前記した説明の通り、舗装面に降り注いだ雨水が、透水性のある構造体を通って地中に浸透する構造となっているので、水環境や熱環境の変化を抑制する。従って、現在深刻な問題である地下の貯水能力の低下や温暖化現象を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る歩車道境界ブロックを示す説明図であって、Aはブロック本体に構造体を取り付ける前の状態を示す斜視図、Bはブロック本体に構造体を取り付けた後の状態を示す斜視図、Cは歩車道境界ブロックの底面図である。
【図2】 本発明に係る歩車道境界ブロック構成体を説明するための断面図である。
【図3】 歩車道境界ブロック構成体を施工する際に用いる型枠の説明図である。
【符号の説明】
1 ブロック本体
2 透水性のある構造体
3 土上
4 基礎砕石
5 車道
6 歩道
10 凹窩部
11 導水溝
20 産業廃棄物の破砕物
Claims (2)
- 歩車道境界用のコンクリートブロックであって、ブロック本体の略中央部に、このブロック本体の一側面側の一部と底面側の一部とに開口する凹窩部(10)を備え、ブロック本体の前記凹窩部の両サイドを構成する部分(1a,1a’)に、底面域に沿って前記凹窩部を通じる導水溝(11)を設けてなるブロック本体(1)と、前記凹窩部の内容積に適合する透水性構造体(2)とを嵌合組み合わせたことを特徴とする歩車道境界ブロック。
- 前記ブロック本体(1)と前記透水性構造体(2)とを嵌合してなる請求項1に記載の歩車道境界ブロックを複数個それぞれ一側面と他側面が交互になるように連接したことを特徴とする歩車道境界ブロック構成体。
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