JP2002332608A - 歩車道境界ブロック及びそれを用いた施工方法 - Google Patents

歩車道境界ブロック及びそれを用いた施工方法

Info

Publication number
JP2002332608A
JP2002332608A JP2002032256A JP2002032256A JP2002332608A JP 2002332608 A JP2002332608 A JP 2002332608A JP 2002032256 A JP2002032256 A JP 2002032256A JP 2002032256 A JP2002032256 A JP 2002032256A JP 2002332608 A JP2002332608 A JP 2002332608A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
block
boundary block
sidewalk
road
footway
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2002032256A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3660908B2 (ja
Inventor
Junichi Mori
純一 森
Kunio Awazu
邦男 粟津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2002032256A priority Critical patent/JP3660908B2/ja
Publication of JP2002332608A publication Critical patent/JP2002332608A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3660908B2 publication Critical patent/JP3660908B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 車道や歩道に降り注いだ雨水が舗装面の下に
浸透するため、水環境や熱環境の変化を抑制することが
でき、更に産業廃棄物を有効利用することができる。 【解決手段】 実質的に直方体から成るブロック本体1
の下方に、下面と一側面が開口した凹部を設け、この凹
部に透水性のある構造体2を備えており、又好ましくは
ブロック本体の下面中央に凹部を通じて両端面を結ぶ下
面が開口した溝部を設けた歩車道境界ブロックを提供す
る。更にこの歩車道境界ブロックを、側面の開口の少な
くとも一部が車道5又は歩道6の表面より上に露出し、
且つ下面の開口の少なくとも一部が基礎砕石4又は土上
3に通じるように配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車道と歩道の境界
に設置する歩車道境界ブロック、及びそれを用いた施工
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】周知の通り、歩車道境界ブロックは、歩
道と車道の境界に設置するものであり、水抜き穴や反射
板を有したもの等種々の態様のものが提供されている
が、実質的にはコンクリートを直方体に形成したもので
あり、又車道や歩道はアスファルト舗装で覆われたもの
であるため、降り注いだ雨水が舗装面より下に浸透しな
い構造となっている。そして、舗装面に降り注いだ雨水
は車道下の暗渠や歩道端の側溝に流れ込み、直接河川に
排水する構造となっている。
【0003】ところで、近年では、急激な都市開発等に
よる地球環境の悪化が、地下の貯水能力の低下や温暖化
現象を招き、洪水や枯渇現象等種々の問題が発生してい
る。そこで、降り注いだ雨水を舗装面より下の地盤に還
元することにより、自然の状態に近づけて急激な環境変
化を抑制し、前記した問題を解決することが望まれてい
る。又、産業廃棄物が増加する一方で、その処理に多大
な問題を有している。即ち、産業廃棄物を焼却すればダ
イオキシンを含んだ灰等が発生し、地中に埋設すれば有
害物質が地盤に浸透し、人体や地下水等を汚染するとい
う問題が発生する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明は、前記
した問題点に鑑み、舗装面に降り注いだ雨水を舗装下の
地盤に浸透させ、更に産業廃棄物を処理することができ
る歩車道境界ブロックを提供する。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の歩車道境界ブロ
ックは、実質的に直方体から成るブロック本体の端面同
士を当接して側面が車道又は歩道に向くように列設する
歩車道境界ブロックにおいて、ブロック本体の下方に下
面と一側面が開口した凹部を設け、凹部に透水性のある
構造体を備えたことを特徴とする。
【0006】好ましい実施例では、ブロック本体の下面
に、前記凹部を通じて両端面を結ぶ下面が開口した溝部
を設け、該ブロック本体を列設した際、各ブロック本体
の溝部が連結することを特徴とする。又構造体が、産業
廃棄物の破砕物を接合して成っていても良い。
【0007】又本発明に係る施工方法は、前記した歩車
道境界ブロックを、側面の開口の少なくとも一部が歩道
又は車道の表面より上に露出し、且つ下面の開口の少な
くとも一部が基礎採石又は土上に通じるように配置する
ことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
を詳細に説明する。
【0009】先ず、本発明に係る歩車道境界ブロックの
第1実施例について説明をする。図1はその説明図を示
したものであって、Aはブロック本体に構造体を取り付
ける前の状態を、Bはブロック本体に構造体を取り付け
た後の状態を示す。この実施例の歩車道境界ブロック
は、ブロック本体1に透水性のある構造体2を備えたも
のである。このブロック本体1は、実質的に直方体形状
のコンクリートから成り、下方に下面と一側面が開口し
た凹部10が設けられ、その凹部10に透水性のある構
造体2を取り付けて歩車道境界ブロックを成す。
【0010】この構造体2は、産業廃棄物を所望の大き
さに破砕した破砕物20を接合したものである。破砕物
20は、ゴム製品、合成樹脂製品、塩化ビニール製品、
ガラス製品、砕石、或いは木材等の処理に困難な多種多
様の不可燃性産業廃棄物を径10mm程度の大きさに破
砕したものであって、この破砕物20を接着剤で接合
し、ブロック本体1の凹部10に適合した形状にして構
造体2を形成する。
【0011】破砕物20は、単に産業廃棄物を所定の大
きさ(径10mm程度)に破砕したものであるため、こ
れらを接着剤で接合すると通常は間隙が生じ、この間隙
が雨水の通り道となって透水性のある構造物2と成る。
しかし、接着剤によっては間隙が埋まり透水性を損なう
為、接着剤を適宜選定し透水性を損なわないようによう
にする。
【0012】前記の通り、この実施例では産業廃棄物の
破砕物20を用いているが、合成樹脂を径10mm程度
の粒状にしたものを用いても良い。現在では産業廃棄物
の処理による環境破壊や処理費用の増加等の問題が増し
ている為、産業廃棄物を積極的に使用することにより、
前記の問題を低減することができる。又活性炭の破砕物
を混合させることにより、浄化作用の向上を図ることも
できる。尚、破砕物の大きさは、前記した寸法に限定す
るものではなく、適宜に設計変更可能である。
【0013】そして、モルタルやコンクリートボンド等
の接着剤で構造物2をブロック本体1の凹部10に取り
付ける。尚、美観性を重視する際には、歩車道境界ブロ
ックを設置したときに構造体2が目視可能な箇所に、透
水性のあるカバー体を取り付けて構造体2を覆うことに
より、美観性を損なわないようにすることができる。こ
のカバー体は、例えば着色した複数個の孔部を設けた合
成樹脂製のものが好ましい。
【0014】次に、歩車道境界ブロックの第2実施例に
ついて説明する。図2はその説明図を示したものであ
り、Aはブロック本体に構造体を取り付ける前の状態
を、Bはブロック本体に構造体を取り付けた後の状態
を、CはBの下面図を示す。この実施例は、第1実施例
に係るブロック本体1の下面中央に溝部11,11’を
設けたものである。この溝部11,11’は、凹部10
を通じて両端面を結ぶ下面が開口したものである。そし
て、ブロック本体1を列設した際、各ブロック本体1の
溝部11,11’が連結する。
【0015】第1実施例の歩車道境界ブロックを用いた
施工方法について説明する。図3はその施工方法を説明
する為の断面図を示す。先ず、予め工場等で歩車道境界
ブロックを生産し、施工場所に切土や盛土を施すことに
より土上3を整形し、その上に基礎砕石4を敷設して基
礎コンクリート30を打設する。その際、基礎コンクリ
ート30に、構造体2の下面が設置される予定位置に通
水孔31を設けておく。そして、構造体2が車道5側に
なるように、基礎コンクリート30の上に歩車道境界ブ
ロックを設置し、構造体2の少なくとも一部が露出する
ように車道5及び歩道6を施工する。
【0016】前記する施工方法により、車道5に降った
雨水は図中にある矢印の方向に流れ、透水性のある構造
体2を通じて下に落ち、基礎コンクリート30の通水孔
31を通って基礎砕石4及び土上3に浸透する構造と成
る。
【0017】構造体2は全て車道5側でも良いが歩道6
側でも良く、千鳥状に配置しても良い。その際、構造体
2の少なくとも一部が露出するよう歩道6を施工する。
そして、前記と同様に歩道6に降った雨水が、透水性の
ある構造体2を通じて基礎砕石4及び土上3に浸透す
る。
【0018】次に、第2実施例の歩車道境界ブロックの
施工方法について説明する。図4はこの施工方法を説明
する為の側面断面図を示す。この実施例では、前記した
第1実施例の施工方法のように通水孔31を構造体2の
下面に設ける必要がない。即ち、歩車道境界ブロックを
連接した際に、各歩車道境界ブロックの溝部11,1
1’が連結する構造と成っており、構造体2に通じた雨
水が溝部11,11’を流れる為、通水孔31が構造体
2の下面に設置されていなくとも、溝部11,11’の
下に設置されていれば、雨水が基礎砕石4及び土上3に
浸透する構造である。その為、この実施例の施工方法に
よれば通水孔31の施工性が良く、又通水孔31の数を
増すことにより土上3への浸透性を向上することができ
る。
【0019】図5に基づいて、この実施例の施工方法を
更に詳細に説明する。基礎コンクリート30に通水穴3
1を設ける為の第2型枠手段90は、内パイプ91に外
パイプ92を嵌め込んだものであり伸縮自在な構造とな
っており、基礎コンクリート30の高さに合わせて、第
2型枠手段90の高さが変更可能である。
【0020】又各歩車道境界ブロックの間に設置する第
1型枠手段80は、各ブロック本体1間に設置する目地
材が溝部11,11’を塞がないためのものである。こ
の第1型枠手段80は、溝部11,11’に適合する形
状の四角柱パイプ81と、このパイプ81の中央に目地
材と同一厚(10mm程度)のコ字型部材82を取り付
けたもので、更に通水性を有するようにパイプ81の下
面に複数の孔部83を設けている。
【0021】基礎コンクリート30の上に第1型枠手段
80を設置し、コ字型部材82に当接するようにその両
側にブロック本体1の溝部11,11’を嵌め込む。そ
して、各ブロック本体1の間に生じたコ字型部材82厚
分の隙間に目地材を流し込む。これによって、目地材は
溝部11,11’を塞がず、且つ通水性を確保すること
ができる。
【0022】
【発明の効果】本発明は、前記した説明の通り、舗装面
に降り注いだ雨水が、透水性のある構造体を通って地中
に浸透する構造となっている為、水環境や熱環境の変化
を抑制することができるという効果がある。更に、産業
廃棄物を使用して透水性のある構造体を形成することに
より、産業廃棄物を処理することができる。その為、現
在深刻な問題である地下の貯水能力の低下や温暖化現象
を抑制することができ、更に産業廃棄物の焼却による有
害物質の発生を抑えることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩車道境界ブロックの第1実施例の説明図を示
す。
【図2】歩車道境界ブロックの第2実施例の説明図を示
す。
【図3】第1実施例の歩車道境界ブロックを用いた施工
方法の説明図を示す。
【図4】第2実施例の歩車道境界ブロックを用いた施工
方法の説明図を示す。
【図5】図4の詳細説明図を示す。
【符号の説明】
1 ブロック本体 2 透水性のある構造体 3 土上 4 基礎砕石 5 車道 6 歩道 10 凹部 11 溝部 20 産業廃棄物の破砕物
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 粟津 邦男 京都府京都市山科区音羽中芝町43番地の1 Fターム(参考) 2D051 AA02 AB03 AC05 AD07 AF03 AH01 AH07 DA07 DA20 DB01

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 実質的に直方体から成る複数のブロック
    本体を互いの端面同士を接合して側面が車道又は歩道に
    向くように列設する歩車道境界ブロックにおいて、該ブ
    ロック本体の下方に下面と一側面が開口した凹部を設
    け、該凹部に透水性のある構造体を備えたことを特徴と
    する歩車道境界ブロック。
  2. 【請求項2】 前記ブロック本体の下面中央に、前記凹
    部を通じて両端面を結ぶ下面が開口した溝部を設け、該
    ブロック本体を列設した際、各ブロック本体の溝部が連
    結することを特徴とする請求項1に記載の歩車道境界ブ
    ロック。
  3. 【請求項3】 前記構造体が、産業廃棄物の破砕物を接
    合して成ることを特徴とする請求項1又は2に記載の歩
    車道境界ブロック。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれかの歩車道境界
    ブロックを、前記側面の開口の少なくとも一部が歩道又
    は車道の表面より上に露出し、且つ前記下面の開口の少
    なくとも一部が基礎採石又は土上に通じるように配置す
    ることを特徴とする歩車道境界ブロックを用いた施工方
    法。
JP2002032256A 2001-03-08 2002-02-08 歩車道境界ブロック及び歩車道境界ブロック構成体 Expired - Fee Related JP3660908B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002032256A JP3660908B2 (ja) 2001-03-08 2002-02-08 歩車道境界ブロック及び歩車道境界ブロック構成体

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2001-64837 2001-03-08
JP2001064837 2001-03-08
JP2002032256A JP3660908B2 (ja) 2001-03-08 2002-02-08 歩車道境界ブロック及び歩車道境界ブロック構成体

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002332608A true JP2002332608A (ja) 2002-11-22
JP3660908B2 JP3660908B2 (ja) 2005-06-15

Family

ID=26610863

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002032256A Expired - Fee Related JP3660908B2 (ja) 2001-03-08 2002-02-08 歩車道境界ブロック及び歩車道境界ブロック構成体

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3660908B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JP3660908B2 (ja) 2005-06-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN102260011B (zh) 路面径流净化系统
KR102419419B1 (ko) 조립식 배수로 장치 및 그 설치방법
JP2010112039A (ja) 液状化に伴う不陸抑制・噴発防止構造
RU2573892C1 (ru) Конструкция дороги
KR102175809B1 (ko) 우수 침투 저류 보도블록
CN204898464U (zh) 一种高速公路路肩排水装置
JP2002332608A (ja) 歩車道境界ブロック及びそれを用いた施工方法
RU2516408C1 (ru) Дорожная конструкция
US20110233121A1 (en) Permeable Capsule
KR102051860B1 (ko) 보도용 배수 트렌치
JPH0248485Y2 (ja)
JP2016079592A (ja) 舗装構造
JP2002088892A (ja) コンクリート製品
JP4250719B2 (ja) 境界導水溝ブロック
CN215829185U (zh) 一种现状人行道的改造结构
JPS6223898Y2 (ja)
KR102654697B1 (ko) 비점오염물질의 정화가 가능한 우수 배출시스템
JPS6329035Y2 (ja)
KR200214470Y1 (ko) 보행로의 빗물 배수관
KR200214740Y1 (ko) 보행로의 빗물 배수 장치
JP3089183U (ja) 歩車道境界ブロックおよびそれを用いた歩車道境界構造
KR200190054Y1 (ko) 폐타이어를 이용한 포장도로
KR100440900B1 (ko) 토목 및 도로의 비탈면 안전을 위한 배수 및 보호 블럭
JPH06346497A (ja) 透水性舗装用街渠の構造及び街渠用ブロック
JP3574188B2 (ja) 林道等の簡易舗装工法、砂防ダム等の三面水路形成工法および舗石

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20040615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20040713

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20040910

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050308

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050318

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080325

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090325

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100325

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110325

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130325

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140325

Year of fee payment: 9

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees