JP3658295B2 - 画像表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は
画像表示装置に関し、特に表示素子として反射型の液晶表示素子に表示された画像情報を適切に設定した自由曲面を有する光学素子を介して拡大して観察させるようにしたヘッドマウントディスプレイ等に好適な画像表示装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来よりCRTやLCD等の表示素子を用い、これらの表示素子に表示された画像を光学系を介して拡大して観察させるようにした頭部装着型の画像表示装置(ヘッドマウントディスプレイ)が良く知られている。
図10は従来の共軸凹面鏡を用いた画像表示装置の要部概略図である。同図では表示素子61に表示された画像からの光束をハーフミラー62で反射させ、凹面鏡63に入射させている。凹面鏡63で反射した光束をハーフミラー62を介して観察者Eに導光している。表示素子61に表示した画像は凹面鏡63によって拡大した虚像として形成される。これにより、観察者は表示素子61に表示した画像の拡大虚像を観察している。
【0003】
また、例えば特開平7-333551号公報,特開平8-50256号公報,特開平8-160340号公報,特開平8-179238号公報等においては、画像を表示する表示手段としてのLCD(液晶)と観察光学系としての薄型プリズムとを使用し、装置全体の薄型化を図った画像表示装置が提案されている。
【0004】
図11は、特開平7-333551号公報で提案している画像表示装置の要部概略図である。図11において、LCD51から発せられた光を、小型プリズム52の入射面53に入射させている。そして該小型プリズム52に形成した曲率を有した全反射面54、そして反射面55との間で光束を折り畳み、その後、面54より小型プリズム52を射出させて観察者Eに導光している。これによって表示手段(LCD)51に表示した画像の虚像を形成し、該虚像を観察者Eが観察するようにしている。小型プリズム52の反射面55は、偏心非回転対称面(アジムス角度により光学的パワーの異なる面、所謂自由曲面)で構成された偏心自由曲面より成っている。
【0005】
図11に示す光学系のタイプは図10に示した従来の共軸凹面鏡を用いたタイプに比べ、装置全体の薄型化及び観察視野の広画角化が容易であるという特徴を有している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
従来よりヘッドマウントディスプレイやメガネ型ディスプレイ等の画像表示装置は、これらの装置を頭部に装着するため、特に装置全体の小型化,軽量化が要望されている。特に、重量バランス、外観等を考慮すると、観察者の視軸方向に薄型であることが好ましい。また、表示手段に表示した画像の観察に迫力を持たせるために観察画角を広げることが重要な課題となっている。
【0007】
図11に示すようなタイプの薄型のヘッドマウントディスプレイ(HMD)等の画像表示装置において、表示素子として開口効率が高く小型化に有利な反射型の表示素子を用いて構成しようとすると、例えば図12に示すように反射型表示素子74と小型プリズム52の入射面53との間に表示素子74を照明するための照明系70を挿入する必要がある。
【0008】
ここで照明系70は、例えば光源71、光源71からの発散光束を集光するコンデンサーレンズ72、コンデンサーレンズ72からの光束を反射させ表示素子74を照明する、表示素子74の表示面と45°の角度をなすハーフミラー面73aを含むプリズム73等を有している。画像表示装置において、反射型の表示素子を用いると、それを照明するための照明系を表示素子74と小型プリズム52との間に配置しなければならなく、図12に示すようにプリズム52と表示素子74との間隔を広くする必要があり、このタイプの特徴を生かせず画角の低下等を引き起こすという問題が生じてくる。
【0009】
本発明は、HMD等の画像表示装置において液晶ディスプレイ等の反射型の表示手段に表示した画像情報を観察する際、表示手段を照明する照明光学系及び表示手段からの光束を観察者の眼球に導光するための表示光学系、例えば屈折作用を有するプリズム体より成る光学手段等の構成を適切に設定することによって、装置のコンパクト性と広画角とを両立させることができ、特に、照明光学系における照明光の入射角度を適切に設定することで、観察視野内においてコントラスト低下、画面内でのコントラストむら等を生じることなく良好なる画質で観察することができる画像表示装置の提供を目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明の画像表示装置は、入射光に対し反射光の偏光状態を変化させることで画像情報を形成する反射型の表示手段、光源手段からの光束を該表示手段に導く反射面Aと、該反射面Aより光源手段側に配置され、該光源手段からの光を直線偏光とする第1の偏光子と、該表示手段からの光束を偏光状態に応じて検光する第2の偏光子とを有する照明光学系、該表示手段からの光束を観察者の観察位置に導く表示光学系を有し、該表示手段に表示した画像情報を観察する画像表示装置であって、
該表示手段の表示面より射出し射出瞳中心に到達する光線を主光線、該表示手段の表示面中心より射出し該表示光学系の射出瞳中心を通る光線を中心画角主光線としたときに、
該表示光学系は該中心画角主光線に対して偏心し、且つパワーを有する1つ又は複数の偏心反射面を有しており、
該光源手段を発して該照明光学系により該表示面に入射して該主光線となる光線を照明主光線としたとき、該照明主光線の表示面への入射角と対応する主光線の表示面からの射出角とが所定の角度をなしており、
該光源手段を発して該照明光学系により該表示面中心に入射して該中心画角主光線となる光線を中心照明主光線としたとき、該中心照明主光線が該反射面Aへの入射、射出により形成する面をyz面とし、該yz面内で該反射面Aの法線方向をz軸とし、接線方向をy軸とし,該yz面に垂直な方向にx軸をとる座標系において、各照明主光線を該座標系のxz面へ射影した場合に、各照明主光線の反射面Aでのヒットポイントにおける面法線と、各照明主光線を該座標系のxz面へ射影した線とのなす角度をθx、各照明主光線を該座標系のyz面へ射影した場合に、各照明主光線の反射面Aでのヒットポイントにおける面法線と、各照明主光線を該座標系のyz面へ射影した線とのなす角度をθyとするとき、θxのとる角度範囲よりもθyのとる角度範囲の幅の方が広く、該反射面Aでの反射前後の媒質の屈折率をnとしたとき、
|θx|≦5°
arcsin(1/n)≦θy≦1.5*arcsin(1/n)
なる条件を満足することを特徴としている。
【0011】
請求項2の発明は請求項1の発明において、前記反射面Aは、前記光源手段からの光束を前記表示手段に導く際には光束を全反射し、該表示手段からの光束を観察位置に導く際には光束を透過させるよう作用することを特徴としている。
【0012】
請求項3の発明は請求項2の発明において、前記反射面Aを有する光学部材が少なくとも1つの曲面を有することを特徴としている。
【0013】
請求項4の発明は請求項1の発明において、前記反射面Aは少なくともx軸方向にパワーを有しない面であることを特徴としている。
【0014】
請求項5の発明は請求項1の発明において、前記照明光学系は正のパワーを有する光学要素を有し、該光学要素を通過した光を前記第1の偏光子に入射させるよう構成したことを特徴としている。
【0015】
請求項6の発明は請求項5の発明において、前記正のパワーを有する光学要素が反射面を有していることを特徴としている。
【0016】
請求項7の発明の画像表示装置は、入射光に対し反射光の偏光状態を変化させることで画像情報を形成する反射型の表示手段、光源手段からの光束を該表示手段に導く反射面Aと、該反射面Aより光源手段側に配置され、該光源手段からの光を直線偏光とする第1の偏光子と、該表示手段からの光束を偏光状態に応じて検光する第2の偏光子とを有する照明光学系、該表示手段からの光束を観察者の観察位置に導く表示光学系を有し、該表示手段に表示した画像情報を観察する画像表示装置であって、該表示手段の表示面より射出し射出瞳中心に到達する光線を主光線、該表示手段の表示面中心より射出し該表示光学系の射出瞳中心を通る光線を中心画角主光線としたとき、
該表示光学系は該中心画角主光線に対して偏心し、且つパワーを有する1つ又は複数の偏心反射面を有しており、該光源手段を発して該照明光学系により該表示面に入射して該主光線となる光線を照明主光線とし、
該反射面Aと該表示手段の表示面とのなす角度をβとするとき、
β<45°
を満たし、
該光源手段を発して該照明光学系により該表示面中心に入射して該中心画角主光線となる光線を中心照明主光線としたとき、該中心照明主光線が該反射面Aへの入射、射出により形成する面をyz面とし、該yz面内で該反射面Aの法線方向をz軸とし、接線方向をy軸とし,該yz面に垂直な方向にx軸をとる座標系において、各照明主光線を該座標系のxz面へ射影した場合に、各照明主光線の反射面Aでのヒットポイントにおける面法線と、各照明主光線を該座標系のxz面へ射影した線とのなす角度をθx、各照明主光線を該座標系のyz面へ射影した場合に、各照明主光線の反射面Aでのヒットポイントにおける面法線と、各照明主光線を該座標系のyz面へ射影した線とのなす角度をθyとするとき、θxのとる角度範囲よりもθyのとる角度範囲の幅の方が広く、該反射面Aでの反射前後の媒質の屈折率をnとしたとき、
|θx|≦5°
arcsin(1/n)≦θy≦1.5*arcsin(1/n)
なる条件を満足することを特徴としている。
【0017】
請求項8の発明は請求項1から7のいずれか1項の発明において、前記複数の偏心反射面のうち少なくとも1面が非回転対称面であることを特徴としている。
【0018】
請求項9の発明は請求項8の発明において、前記表示光学系が前記複数の偏心反射面と入射面、射出面とを一体に形成した光学素子を有することを特徴としている。
【0019】
請求項10の発明は請求項1,2又は7のいずれか1項の発明において、前記照明光学系が複数の反射面を有し、前記反射面Aは光源手段からの光束を前記表示手段に導く光路における最終反射面であることを特徴としている。
【0020】
請求項11の発明の画像表示装置は、入射光に対し反射光の偏光状態を変化させることで画像情報を形成する反射型の表示手段、光源手段からの光束を該表示手段に導く反射面Aと、該反射面Aより光源手段側に配置され、該光源手段からの光を直線偏光とする第1の偏光子と、該表示手段からの光束を偏光状態に応じて検光する第2の偏光子とを有する照明光学系、該表示手段からの光束を観察者の観察位置に導く表示光学系を有し、該表示手段に表示した画像情報を観察する画像表示装置であって、
該表示手段の表示面より射出し射出瞳中心に到達する光線を主光線、該表示手段の表示面中心より射出し該表示光学系の射出瞳中心を通る光線を中心画角主光線、該光源手段を発して該照明光学系により該表示面に入射して該主光線となる光線を照明主光線としたとき、該照明主光線の表示面への入射角と対応する主光線の表示面からの射出角とが所定の角度をなしており、
該光源手段を発して該照明光学系により該表示面中心に入射して該中心画角主光線となる光線を中心照明主光線としたときに、該中心照明主光線が該反射面Aへの入射、射出により形成する面をyz面とし、該yz面内で該反射面Aの法線方向をz軸とし、接線方向をy軸とし、該yz面に垂直な方向にx軸をとる座標系において、各照明主光線を該座標系のxz面へ射影した場合に、各照明主光線の反射面Aでのヒットポイントにおける面法線と、各照明主光線を該座標系のxz面へ射影した線とのなす角度をθx、各照明主光線を該座標系のyz面へ射影した場合に、各照明主光線の反射面Aでのヒットポイントにおける面法線と、各照明主光線を該座標系のyz面へ射影した線とのなす角度をθyとするとき、θxのとる角度範囲よりもθyのとる角度範囲の幅の方が広く、該反射面Aでの反射前後の媒質の屈折率をnとしたとき、
|θx|≦5°
arcsin(1/n)≦θy≦1.5*arcsin(1/n)
なる条件を満足することを特徴としている。
【0021】
請求項12の発明は請求項11の発明において、該反射面Aが、前記光源手段からの光束を該表示手段に導く際には光束を全反射し、該表示手段からの光束を観察位置に導く際には光束を透過させるよう作用することを特徴としている。
【0022】
請求項13の発明の画像表示装置は、入射光に対し反射光の偏光状態を変化させることで画像情報を形成する反射型の表示手段と、光源手段からの光束を該表示手段に導く反射面Aと、該反射面Aより光源手段側に配置され、該光源手段からの光を直線偏光とする第1の偏光子と、該表示手段からの光束を偏光状態に応じて検光する第2の偏光子とを有する照明光学系と、該表示手段からの光束を観察位置に導く表示光学系を有する画像表示装置であって、該表示手段の表示面より射出し射出瞳中心に到達する光線を主光線、光源手段を発して該照明光学系により該表示面に入射して該主光線となる光線を照明主光線としたとき、該照明光学系により、該表示手段の表示面中心に入射して該表示手段の表示面中心より射出し該表示光学系の射出瞳中心を通る中心照明主光線が、該反射面Aの入射、射出により形成する面をyz面とし、該yz面内で該反射面Aの法線方向をz軸とし、接線方向をy軸とし、該yz面に垂直な方向にx軸をとる座標系において、
各照明主光線を該座標系のxz面へ射影した場合に、各照明主光線の反射面Aでのヒットポイントにおける面法線と、各照明主光線を該座標系のxz面へ射影した線とのなす角度をθx、各照明主光線を該座標系のyz面へ射影した場合に、各照明主光線の反射面Aでのヒットポイントにおける面法線と、各照明主光線を該座標系のyz面へ射影した線とのなす角度をθyとするとき、θxのとる角度範囲よりもθyのとる角度範囲の幅の方が広く、該反射面Aでの反射前後の媒質の屈折率をnとしたとき、
|θx|≦5°
arcsin(1/n)≦θy≦1.5*arcsin(1/n)
なる条件を満足することを特徴としている。
【0030】
【発明の実施の形態】
[実施例1]
図1は、本発明の画像表示装置の実施形態1の要部概略図である。
【0031】
図中、1は第1光学素子、2は第2光学素子、3は光源手段、4はコンデンサレンズ、5は反射型の表示手段であるLCD、6,7はそれぞれ透過軸が略直交した偏光板であり、これらは本実施形態の画像表示装置の一要素を構成している。
【0032】
本実施形態においては、紙面をyz面とし、観察者の視軸方向(観察者の瞳Eに入射する後述する中心画角主光線L0の方向)にz軸をとり、紙面内でこれに直交する方向にy軸をとり、紙面に垂直にx軸をとったグローバル座標系を採用している。各軸の正の向きはy,z軸に関しては図示の通りであり、x軸は紙面奥向きとしている。
【0033】
尚、光源手段3からの光をLCD5に導く要素、即ちコンデンサレンズ4及び偏光板6、第2光学素子2の面S23,S21,S22は照明光学系を構成しており、LCD5からの反射光を観察者の眼Eに導く要素、即ち第2光学素子2の面S22,S21と偏光板7、第1光学素子1の面S13,S11,S12は本実施形態の表示光学系を構成している。
【0034】
また、LCD5の表示面5a上の任意の点から発して表示光学系の射出瞳Sの中心に至る光線を主光線と呼び、特にLCD5の表示面5aの中心点p5aを発して表示光学系の射出瞳Sの中心に至る光線L0を中心画角主光線と呼ぶ。更に、光源手段3を発して反射型のLCD5の画像表示面5a上の任意の点に入射し該主光線となる光線を照明主光線と呼び、特に光源手段3を発して反射型LCD5の画像表示面5a上の中心点P5aに入射し、該中心画角主光線L0となる光線L00を中心照明主光線と呼ぶ。
【0035】
光源手段3は光源31及びレンズ32,拡散板33によって面光源を形成しており、33aは該光源手段3の発光面である。
【0036】
第1光学素子1は、光束を透過及び反射(全反射)させる面S11、反射膜の形成された反射面S12、透過面S13を有し、これら3面間を同一媒質で満たされたプリズム形状である。面S13は反射型LCD5からの光束を第1光学素子1に入射させる入射面であり、面S11及び面S12は第1光学素子1の複数の反射面であり、また、面S11は光束を第1光学素子から射出させ観察者の瞳Eに導く射出面を兼用している。
【0037】
反射面として作用する面S11及び面S12は、該中心画角主光線L0に対して偏心して配置されている。特に、第1光学素子1の材質の屈折率をn1とするとき、面S13より入射した光線L0が面S11に対してarcsin(1/n1)以上の入射角度で入射するようにして、面S11で全反射して面S12へ向かうようにしている。また、面S12で反射された光線はarcsin(1/n1)未満の入射角度で面S11に入射し、面S11を通過して第1光学素子1を射出するようにしている。これにより、面数の削減と光の利用効率の向上を図っている。
【0038】
尚、最も強いパワーを有する面S12をyz面に対してのみ対称性を有する非回転対称面とすることで、2つの反射面S11、S12を偏心配置したことにより発生する収差を補正することが好ましい。更に好ましくは、これらの面S11,S12,S13を全てyz面に対してのみ対称性を有する非回転対称面とすることで、収差を良好に補正することができる。
【0039】
第2光学素子2は本実施形態においては全て平面で構成され、光束を透過及び反射させる面S21、透過面S22、透過面S23より成り、これら3面間を同一媒質で満たされたプリズム形状をしている。尚、面S21は光源手段からの光束を表示手段に導く反射面である。発光面33aの一点より発した光束はコンデンサレンズ(コリメーターレンズ)4により集光され、偏光板6を透過した光のみが第2光学素子2に導かれる。本実施形態においては、第2光学素子2の材質の屈折率をnとするとき、該照明主光線がそれぞれ面S21に対してarcsin(1/n)以上の入射角度で入射し、全反射するようにしている。面S21で全反射された光は、面S22を透過して第2光学素子2を射出し、表示面5aに対して所定の入射角度をなして斜めにLCD5を照明する。LCD5で適宜変調され、反射された光は、面S22より第2光学素子2に入射し、面S21に対してarcsin(1/n)以下の入射角度で入射して面S21を通過し、第2光学素子2より射出し、偏光板7で偏光状態に応じて検光される。偏光板7を通過した光は、面S13を透過して第1光学素子に入射し、光束に対して臨界角以上傾いた面S11で全反射した後、面S12で反射され再度面S11に向かい、面S11を今度は透過して第1光学素子より射出して射出瞳Sを形成し、略射出瞳Sの位置に置いた観察者の眼Eに導かれ、観察者にLCD5上の画像を拡大して見せている。
【0040】
尚、本実施形態においては、LCD5の表示面5aと反射面である面S21とのなす角度βをβ<45°として、表示面5aと面S13との光路長を短くしており、広画角化に有利な構成としている。
本実施形態において更に望ましくは、
10°<β<40°…・(1a)
を満足することが好ましい。条件式(1a)の下限値を超えると表示面5aの片側の領域p5c側を照明した光束を十分に射出瞳Sに導くことが難しくなり、上限値を超えると表示面5aから第1光学素子1の面S13までの光路長が長くなり、広画角化が難しくなる。
【0041】
また、本実施形態においては、図1の紙面であるyz面内でLCD5の一方の最端点である点p5bを発して射出瞳Sの中心に至る主光線L1における表示面5aから面S13までの距離(LL1とする)と、他方の最端点である点p5cを発して射出瞳Sに導かれる主光線L2における表示面5aから面S13までの距離(LL2とする)とは、LL1>LL2の方が収差補正上好ましく、本発明においては第2光学素子2の薄い方が点p5c寄りに、厚い方がp5b寄りになるように配置している。
【0042】
また、本実施形態においては、第2光学素子2の面S22とLCD5の表示面5aとを略平行としており、第2光学素子の頂角もβである。本実施形態においては、LCD5の表示面5aから射出する主光線が所定の角度を有して発するようにしており、表示面5aから第1光学素子1の面S13に至る光路長が短くなるように頂角βと表示面5aからの主光線の出射角度の関係を設定して、更に広画角化に有利な構成としている。
【0043】
特に、点p5cに入射する照明主光線L02と点p5cを発する主光線L2とのなす角度をγとするとき、
2・arcsin(0.1・n)≦γ
であることが好ましい。この下限を超えると、上述の光路長LL2が長くなり、収差補正上、若しくは広画角化に不利になる。尚、この条件は、本実施形態のように表示面5aでの反射の前後の媒質が空気層の場合であり、後述する数値実施例のように表示面の前にカバーガラスなどがある場合には、γはカバーガラスに入射する照明主光線の延長線とカバーガラスを出射した主光線の延長線とのなす角度である。
【0044】
図2は、図1の第2光学素子2の面S21における光束の全反射時のローカル座標系(x21tr,y21tr,z21trの3軸により定義されている)におけるx2 1tr−z21tr断面図である。また、図13はLCD5の表示面5aを正面から見た図であり、図1に記したLCD5の表示面5aでのx5,y5,z5の各軸を有するローカル座標系におけるx5-y5断面図である。
【0045】
図2においては、LCD5の有効表示画面中心p5aに入射し、LCD5で反射されて表示光学系により射出瞳Sの中心を通る中心画角主光線になる中心照明主光線L00と、LCD5の中心から水平方向にずれて最端(図13での点p5d,点p5e)に入射し、LCD5で反射されて表示光学系により射出瞳Sの中心を通る主光線となる照明主光線L03,L04とを描いている。
【0046】
本実施形態においては、中心照明主光線L00は図2の断面で面S21の法線であるz21tr軸に射影されるように構成されている。また、本実施形態においては、照明主光線L03,L04を図2の断面に射影したものはそれぞれの照明主光線の面S21でのヒットポイントにおける法線と±θxの角度をなしている。本発明の主旨は、θxを適切な値に抑えることで表示光学系の射出瞳Sの位置に眼球Eを置いた観察者に画面内の輝度むらが少ない、且つコントラストが高い画像を見せることにあり、
|θx|≦5°・・・(1)
としている。尚、図2においては、LCD5の表示面5a上で点p5d,点p5eより発して瞳Sの中心に至る主光線となる照明主光線L03,L04で説明したが、上記条件式(1)は任意の主光線(表示面5a上の任意の点を出て、瞳Sの中心に導かれる光線)となる各照明主光線全てに成り立つべき条件である。
【0047】
次に、この角度θxの増大に伴いコントラストが低下する原理を図3,4,5を用いて説明する。
【0048】
図3,4,5は偏光状態変化の原理を説明するための図である。
【0049】
図3は原理説明の系を説明するための断面図であり、P1,P2は偏光の透過軸がそれぞれ直交した偏光板で図1の偏光板6,7に相当している。Pr1は面Sp1,Sp2,Sp3を有するプリズムであり、本図の断面における面Sp1とSp3との長さが等しい2等辺三角形状をしている。プリズムPr1は図1の第2光学素子2に相当している。
【0050】
ここでは、簡単のため、面Sp1と面Sp3における屈折の偏光に対する影響は無視する。
【0051】
図3において、プリズムPr1の各面Sp1,Sp2,Sp3の中心を通る光線がこの系の偏光板P1の外側から入射するものを基準に考え、図示のY軸,Z軸に、紙面手前向きにX軸をとった座標系をグローバル座標系とする。また、面Sp2の中心点における法線方向をrとし、以下、面Sp2の中心点に入射する光線を用いて偏光状態の変化を説明する。偏光板P1はY軸方向に透過軸を有し、偏光板P2はX軸方向に透過軸を有する。
【0052】
図4,5はそれぞれ基準の光線に対し、YZ面内で異なる傾きを持って面Sp2の中心に入射する光線、XZ面内で異なる傾きを持って面Sp2の中心に入射する光線における偏光状態変化を説明するための図である。
【0053】
図4(a),(b)において、偏光板P1はY軸方向に透過軸を有する。ここで、光線方向ベクトルkとY軸を含む平面の法線方向をi軸,光線方向ベクトルkとi軸を含む面の法線方向をj軸とすると、偏光板P1を通過した光線はj軸方向に振動方向をもつ直線偏光となる。
【0054】
反射面の面法線ベクトルrは、YZ平面内にある。反射面の面法線ベクトルrと光線方向ベクトルkを含む面の法線方向がs軸,光線方向ベクトルkとs軸を含む面の法線方向がp軸となる。s軸方向に振動方向をもつ直線偏光がいわゆるs偏光であり、p軸方向に振動方向をもつ直線偏光がいわゆるp偏光である。
【0055】
反射面への入射光線方向ベクトルkを、XZ平面へ射影した時の傾き角をθxとする。θx=0の場合は、図4(a)に示すように光線方向ベクトルkがYZ平面内に存在する。このため、光線方向ベクトルk,Y軸,面法線ベクトルrが全てYZ平面内に存在することから,i軸とs軸,j軸とp軸はそれぞれ一致する。よって入射光線はp偏光成分のみとなる。反射光線方向ベクトルk’もYZ平面内に存在するため、i’軸とs軸,j’軸とp軸はそれぞれ一致し、反射光線はj’軸方向に振動方向をもつ直線偏光となる。図4(b)は,光線方向ベクトルの向きを紙面に垂直な方向に取り、この時のそれぞれの軸及び入射光、反射光の偏光状態を表したものである。
【0056】
一方、θx≠0の場合は、図5(a)に示すように光線方向ベクトルkはYZ平面内に存在しない。このためi軸とs軸,j軸とp軸は一致せず、s,p軸はi,j軸に対し角度αだけ回転した状態になる。よって入射光線はs偏光及びp偏光成分の両方を持つこととなる。各成分の大きさは、入射光線の振幅をAとすると、As=A×cosα,Ap=A×sinαである。全反射面における強度反射率はs偏光,p偏光とも1で同じであるが、複素振幅反射率は異なり反射光は位相差δを有する。位相差δの量は次式によって与えられる。ここで、nはプリズムの材質の屈折率、θは反射面への入射角である。
【0057】
【数1】
Figure 0003658295
【0058】
このため反射光は一般に楕円偏光となる。反射光線方向ベクトルk’もYZ平面内に存在しないため、i’軸とs軸,j’軸とp軸は一致しない。反射光は図5(b)に示すようにi’軸,j’軸にそれぞれAi’,Aj’の大きさの成分をもつ楕円偏光となる。図5(b)は,光線方向ベクトルの向きを紙面に垂直な方向に取り、この時のそれぞれの軸及び入射光、反射光の偏光状態を表したものである。
【0059】 図4(a)、図5(a)において、偏光板P2はX軸方向に透過軸を有し、i’軸方向に振動方向を有する成分のみ透過する。よってθx=0の場合は、偏光板P2への入射光はj’軸方向に振動方向をもつ直線偏光であるため、偏光板P2で遮断(吸収)される。θx≠0の場合は、偏光板P2への入射光は図5(b)に示すような楕円偏光であるため、i’軸成分が偏光板P2を通過するため、(Ai’)2の強度の光量が通過する。このように偏光板P1及びP2をその透過軸が直交するように配置しても、2つの偏光板の間の光路中に反射面が存在し、その反射面への入射光が偏光板P1の透過軸と反射面の法線を含む面に存在しない場合、光漏れが生じてしまう。厳密には、面Sp1及び面Sp3における屈折においても強度透過率の違いから偏光状態の変化が生じ、より複雑な振る舞いとなる。
【0060】
次に、反射型液晶5の照明系に反射面を含む光学素子を用いた場合について図6を用いて説明する。
【0061】
光源からの光束は偏光板6を通過し直線偏光となり、面S23からプリズム2に入射し、臨界角よりも大きい角度で面S21に入射し反射され、面S22からプリズム2を射出し、反射型液晶5に入射する。反射型液晶5で反射された光束は、面S22から再びプリズム2に入射し、臨界角以下の角度で面S21に入射して屈折し、プリズム2から射出して、偏光板7に入射する。偏光板7を通過した光束は、表示光学系へと導かれる。偏光板6及び7はその透過軸が直交するように配置されている。
【0062】
表示のON,OFFは、液晶の状態を変化させることにより、入射光に対し反射光の偏光状態を変化させて行う。例として液晶に強誘電性液晶を用いた場合について述べる。液晶のリタデーション量を1/4波長(反射による往復で1/2波長)に設定し、OFF表示の場合には液晶5のダイレクタの方向を偏光板6の透過軸の方向に一致させ、ON表示の場合はダイレクタの方向を偏光板6の透過軸に対し45度傾いた状態になるように設定する。OFF表示時には、入射光の偏光状態が保存されたまま反射されるため、反射光は偏光板6の透過軸方向に振動方向をもつ直線偏光であるため、偏光板7で遮断される。ON表示時には、直線偏光の振動方向が90度回転し、反射光はその振動方向が偏光板7の透過軸に一致するため、偏光板7を通過する。
【0063】
しかしこのように設定しても、全反射面への入射光が、偏光板6の透過軸と全反射面の法線を含む面に存在しない場合(θx≠0)は、図5(a),(b)に示した理由により液晶への入射光が直線偏光ではなくなるため、OFF表示時においても偏光板7を一部通過してしまう。これによりコントラストの低下が生じてしまうという問題が生じる。
【0064】
以上の説明においては反射面が全反射面の場合であるが、一般に反射面においてはs偏光,p偏光の複素振幅反射率は異なるため、金属ミラー面、ハーフミラー面、誘電体多層膜コート面においても上述のような現象が生じる。
【0065】
図7は図6に示したプリズム2の面S21と面S22とのなす角度を30°、面S22と面S23とのなす角度を90°、面S23と面S21とのなす角度を60°としたときの偏光板6から偏光板7に至る光線の経路において、偏光板7を通過する光線についてθxとの関係をシュミレーションした図である。尚、本シミュレーションにおいては、LCD5を理想的なリタデーション量1/4波長(反射による往復で1/2波長)のリターダと定義しており、偏光板6の透過軸に対し、OFFのときダイレクタが0°の方向を、ONのときダイレクタが45°傾いた方向をとるものとして、OFF時とON時との偏光板7を透過する光の光量比をコントラストとしている。また、プリズム2の媒質は屈折率1.5としている。図よりθxが増加するに従って、コントラストが低下することがわかる。即ち、θxが増加するに従って、OFFの透過光量が増加し、ONの透過光量が減少するため、全画面白表示または全画面黒表示などの均一な画像表示において画面内に輝度むらが生じることを意味している。
【0066】
また、図7には、θyの変化に伴う複数の曲線を描いており、照明主光線をyz面(図1等の紙面)に射影したときに面S21の法線となす角θyが変化することによってコントラストが変化することを示している。図より、θxの変化に対してθyの変化は鈍感であることがわかる。θyの状況により多少の変化はあるが、θxが±5°以内であればある程度のコントラストが確保でき、画面内の輝度むら等が目立たない、高コントラストな画像表示装置を達成できる。従って、本発明の実施形態においては、|θx|≦5°となるように光学系を構成し、各照明主光線をxz面への射影したものが略平行に入射するように構成した。これを超えるとコントラスト低下が著しくなるため、好ましくない。
また、さらに望ましくは、arcsin(1/n)≦θy≦1.5*arcsin (1/n)とすることで、θyの変化に対するコントラスト低下を抑え、更に高コントラストを確保することができる。下限を超えると全反射しなくなり、上限を超えるとコントラストの低下が著しくなる。
【0067】
次に図1を用いて、本実施形態の光学作用を説明する。
【0068】
光源31及びレンズ32,拡散板33によって形成した発光面33aの一点より発散した光線群はコンデンサレンズ4により互いに略平行(略とは±5°以内)になり偏光板6を透過して直線偏光した光となり第2光学素子2に導かれる。
【0069】
直線偏光した光線群は、面S23より第2光学素子2に入射し、面S21で全反射した後、面S22を屈折・透過して第2光学素子2より射出し、LCD5を照明する。ここで、表示光学系(2,7,1)において主光線となる照明主光線は、面S21での全反射時のローカル座標系におけるx21tr−z21tr断面に射影したときの面S21法線とのなす角度θxが略平行になるように、特に|θx|≦5°となるように構成されているため、偏光板6による直線偏光成分以外の成分が少ない状態でLCD5に入射され、理想状態に近い状況でLCD5による変調を受ける。LCD5で適宜変調され反射された光は、面S22より再び第2光学素子2に入射し、面S21を今度は透過して偏光板7に導かれる。
【0070】
|θx|≦5°として偏光板6による直線偏光成分以外の成分が少なくなるようにしたため、LCD5により変調を受けなかった光はほぼ偏光板7で吸収され、LCD5で位相をπ/2ずらされた光は偏光板7でほぼ透過される。透過された光は、面S13を透過して第1光学素子1に入射して面S11に向かい、これらの光に対して臨界角以上をなすように傾いた面S11で全反射した後、面S12で反射し、面S11を今度は屈折・透過して第1光学素子1より射出して射出瞳Sを形成し、略射出瞳Sの位置に置いた観察者の眼Eに導かれ、高コントラストで観察者にLCD5上の画像を拡大して見せている。
[実施例2]
図8は本発明の実施形態2の要部概略図である。本実施形態は、実施形態1に比べてコリメータレンズ4の代わりに反射面S42と透過面S41,S43を有したプリズム40を用い、プリズム40と偏光板6と第2光学素子2とをそれぞれ接合した構成とした点、及び、第2光学素子2の照明光束を全反射する面(反射型LCD5からの光束を屈折・透過させて第2光学素子より射出させる面)をyz断面のみに曲率を有する曲面S21' で構成した点が、異なる点であり、その他は同じである。実施形態1と同じ構成要素は、同じ符号で表し、説明を省略する。面S21における全反射時のローカル座標系を決めるx21tr,y21tr,z21trの各軸は、面S21における中心照明主光線のヒットポイントでの法線方向にz21tr軸をとり、紙面内接線方向にy21tr軸をとり、紙面に垂直にx21tr軸をとっている。
【0071】
尚、実施形態1と同様、発光面33aからの光をLCD5に導く要素は本実施形態の照明光学系を構成しており、LCD5からの反射光を観察者の眼Eに導く要素は本実施形態の表示光学系を構成している。本実施形態の照明光学系は2つの反射面を有しているが、光源手段3からの光束を表示手段に導く反射面は、光源手段3から反射型LCD5への光路における最終反射面であるS21' である。
【0072】
以下、本実施形態における光学作用を説明する。
【0073】
光源31及びレンズ32,拡散板33によって形成した発光面33aを発光面とする面光源3の一点より発散した光線群は面S41よりプリズム40に入射し、曲面反射面42で反射し互いに略平行となった後、偏光板6との接合面S43より偏光板6に入射する。偏光板6では、紙面に平行な直線偏光成分以外は吸収され、第2光学素子2との接合面S23より第2光学素子2に入射する。面S23より第2光学素子に入射した直線偏光した光線群は、yz断面方向にのみ曲率を有する曲面S21' で全反射した後、面S22を屈折・透過して第2光学素子より射出し、LCD5を照明する。ここで、各画角の主光線となる照明主光線は、曲面S21' での全反射時のローカル座標系におけるx21tr−z21tr断面に射影したときに曲面S21' 法線とのなす角度θxが略平行になるように、特に|θx|≦5°となるように構成して、偏光板6による直線偏光成分以外の成分が少ない状態でLCD5に入射するようにし、LCD5により受ける変調を理想状態に近い状況としている。
【0074】
尚、本実施形態においては、第2光学素子の全反射面S21' をyz断面で曲率を有する面としているため、各画角主光線となる各照明主光線をyz断面に射影した線と各照明主光線のヒットポイントでの面法線とのなす角度をθyとした場合に、arcsin(1/n)≦θy≦1.5*arcsin(1/n)を満たすように構成することが好ましい。
【0075】
LCD5で適宜変調され反射された光は、面S22より再び第2光学素子2に入射し、面S21' を今度は透過して偏光板7に導かれる。面S21' における該角度θxの条件を|θx|≦5°として偏光板6による直線偏光成分以外の成分が少なくなるようにしたため、LCD5により変調を受けなかった光はほぼ偏光板7で吸収され、LCD5で位相をπ/2ずらされた光は偏光板7でほぼ透過される。透過された光は、面S13を透過して第1光学素子に入射して面S11に向かい、これらの光に対して臨界角以上をなすように傾いた面S11で全反射した後、面S12で反射し、面S11を今度は屈折・透過して第1光学素子より射出して射出瞳Sを形成し、略射出瞳Sの位置に置いた観察者の眼Eに導かれ、高コントラストで観察者にLCD5上の画像を拡大して見せることが可能になる。
【0076】 本実施形態においても、実施形態1と同様に光源手段3の発光面33aの中心を発した光線がプリズム体40により少なくとも紙面に垂直な方向の断面において互いに略平行となるように変換して偏光板6に導き、偏光板6を透過後、第2光学素子の全反射面S21’に入射するように構成したため、照明主光線の図8に垂直な断面における全反射面への入射角度のばらつきが少なく、従って該断面に射影された光線と面S21’法線とのなす角θxのばらつきを少なくし、画面内での輝度むらの発生を抑えている。
【0077】
特に、実施形態1と同様の理由で、|θx|≦5°,arcsin(1/n)≦θy≦1.5*arcsin(1/n)としたことで、画面内での輝度むらが少なく、高コントラストな画像を観察者に提示することが可能である。また、面S21' を曲面としたことで、表示光学系におけるパワーを有する面を増やしており、表示光学系におけるパワー分担面を増やし、各面の分担配分を減らすことができるため、収差補正が容易になる利点もある。
[実施形態3]
以上、実施形態1,2として第1光学素子1を表示光学系の一部に用いたもので説明してきたが、本発明はこれに限定するものではない。図14は、本発明の特徴である光源手段からの光束を該表示手段に導く反射面を有した照明光学系を別の光学系と組み合わせた実施形態3の要部概略図である。本実施形態と実施形態1との違いは、第1光学素子1の代わりに1つのミラー面S101からなる光学系を用いたことであり、その他は同じであるので、符号の説明は省略する。本実施形態においても、光源手段3からの光をLCD5に導く要素、即ちコンデンサレンズ4及び偏光板6、第2光学素子2の面S23,S21,S22は照明光学系を構成している。
【0078】
面S101は、例えば、球面形状のミラーを中心画角主光線L0に対して偏心させたものであり、LCD5からの反射光を観察者の眼Eに導く要素、即ち第2光学素子2の面S22,S21と該面S101によって表示光学系を構成している。
【0079】
光源手段3の発光面3aからの発散光束をレンズ4で略平行光束とし、偏光板6を透過した特定方向に直線偏光となった光束が、面S23より第2光学素子2に導かれ、反射面Aであるところの面S21で全反射し、面S22を透過して第2光学素子2より射出して、反射型LCD5を照明している。反射型LCD5で適宜変調され、反射された光は、面S22より第2光学素子2に入射し、今度は面S21を透過して第2光学素子2より射出し、偏光板6と偏光の透過軸が略直交した偏光板7で変調状態に応じて検光される。偏光板7を透過した光は面S101で反射され、表示光学系の射出瞳Sの位置に置かれた観察者の瞳Eに導かれ、観察者にLCD5上に表示された画像の拡大像を認識させている。
【0080】
本実施形態においても、前述した実施形態と同様に、各照明主光線が面S21に略平行に入射する様にして高コントラストな画像表示を達成している。特に、各照明主光線を面S21の法線を含み図の紙面と垂直な面に射影した線と面S21の法線とのなす角θxに関して、
|θx|≦5°・・・(1)
としている。
【0081】
また、各照明主光線を紙面に射影した線と面S21の法線とのなす角θyに関して、
arcsin(1/n)≦θy≦1.5*arcsin(1/n)
(但し、nは第2光学素子2の媒質の屈折率)として、更に高コントラストな画像表示を行うことが好ましい。
【0082】
尚、本実施形態では面S101を球面としたが、紙面に対して対称な非回転対称面で構成すると収差補正上好ましい。
【0083】
また、図15に示すように、更に非回転対称面を含む面S102、S103よりなる補正のレンズ10を光路中の一部に用いることで、収差を良好に補正し、より一層高画質な画像表示を行うことも可能である。
【0084】
また、本発明の画像表示装置は、必ずしも光源を装置内に有することが必須ではなく、例えば、図16に示すように外光を光源として用いることも可能である。
[数値実施例]
図9は本発明の画像表示装置における光学系の数値実施例を示す図である。図中、表示光学系(2,7,1)により形成される射出瞳STOの中心を原点(0,0,0)とし、図示のようにy,z軸をとり、x軸を紙面に垂直に奥向きを正と表示光学系のデータを表1に示す。表中、SURFは面番号を、xsc,ysc,zscはそれぞれ該当面の面頂点の上述の座標系における座標値を示す。ascはx軸まわりに紙面において反時計周りを正とする回転量(単位:度)である。RDY,Nd,Vdはそれぞれ曲率半径,屈折率(d線),アッベ数を示している。
【0085】
また、本実施例における非球面形状は、次の式を用いて表現している。
z = (1/RDY)*(x^2+y^2)/(1+(1-(1+c1)* (1/RDY)^2*(x^2+y^2))^(1/2))+c2+c4*y+c5*(x^2-y^2)+c6*(-1+2*x^2+2*y^2)+c10*(-2*y+3*x^2*y+3*y^3)+c11*(3*x^2*y-y^3)+c12*(x^4-6*x^2*y^2+y^4)+c13*(-3*x^2+4*x^4+3*y^2-4*y^4)+c14*(1-6*x^2+6*x^4-6* y^2+12*x^2*y^2+6*y^4)+c20*(3*y-12*x^2*y+10*x^4*y-12*y^3+20*x^2*y^3+10*y^5)+c21*(-12*x^2*y+15*x^4*y+4*y^3+10*x^2*y^3-5*y^5)+c22*(5*x^4*y-10*x^2*y^3+y^5)+c23*(x^6-15*x^4*y^2+15*x^2*y^4-y^6)+c24*(-5*x^4+6*x^6+30*x^2*y^2-30*x^4*y^2-5*y^4-30*x^2*y^4+6*y^6)+c25 * (6*x^2-20*x^4+15*x^6-6*y^2+15*x^4*y^2+20*y^4-15*x^2*y^4-15*y^6)+c26*(-1+12*x^2-30*x^4+20*x^6+12*y^2-60*x^2*y^2+60*x^4*y^2-30*y^4+60*x^2*y^4+20*y^6)
以下、光学作用を説明する。
【0086】
光源手段3の発光面であるS17を出た光は、屈折面S16により集光され、面S15より偏光板P1に入る。その後、面S14よりプリズムL2に入射し、S13(S7と同一面)で全反射して、面S12(S8と同一面)よりプリズムL2を射出してLCD5に向かう。カバーガラス前面S11(S9と同一面)を通過して液晶面S10で反射された光はカバーガラス前面S9を射出し、S8より再度プリズムL2に入射し、今度は面S7を屈折・透過して射出し、偏光板P2の前後の面S6,S5を検光されて通過し、プリズムL1に面S4より入射する。その後、面S3(S1)と同一面で全反射し、面S2で反射した後、面S1を透過して瞳STOに導かれる。
【0087】
このときの面S13での全反射時の各画角主光線のθx、θyを表2に示す。ここでは、波長525nmの光を主波長としている。
表より|θx|≦5°である。
【0088】
また、
arcsin(1/n)≦θy≦1.5*arcsin(1/n)
即ち、
41.1°≦θy≦61.7°である。
【0089】
以上のようにθx,θyを設定したことで、コントラスト低下、画面内でのコントラストむら等の少ない、良好な画質で観察することができる画像表示装置を達成している。
【0090】
【表1】
Figure 0003658295
【0091】
Figure 0003658295
【0092】
【表2】
Figure 0003658295
【0093】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の構成によれば、
照明光学系中の反射面への照明光束の入射角度を適切に設定することで、装置全体の小型化を図りつつ、反射型の表示手段に表示した画像を広い観察視野においてコントラスト低下、画面内でのコントラストむら等を生じることなく良好なる画質で観察することができる画像表示装置を達成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像表示装置の実施形態1の要部概略図
【図2】本発明の画像表示装置の実施形態1の第2光学素子におけるxz断面図
【図3】本発明における偏光状態変化の原理を説明するための光学系の図
【図4】本発明におけるy方向に傾いた光線での偏光状態変化を説明するための図
【図5】本発明におけるx方向に傾いた光線での偏光状態変化を説明するための図
【図6】反射型液晶の照明系に反射面を用いた場合についての偏光状態変化を説明する図
【図7】反射型液晶の照明系の反射面と光線とのなす角θxに対するシミュレーション結果図
【図8】本発明の第2の実施形態の要部概略図
【図9】本発明の数値実施例の光学系の要部概略図
【図10】従来の画像表示装置の構成を示す図
【図11】従来の画像表示装置の構成を示す図
【図12】従来の画像表示装置の構成を示す図
【図13】本発明の実施形態1の反射型表示手段の表示面を正面から見た概略図
【図14】本発明の画像表示装置の実施形態3の要部概略図
【図15】本発明の画像表示装置の実施形態3の他の実施形態の要部概略図
【図16】本発明の画像表示装置の実施形態3の他の実施形態の要部概略図
【符号の説明】
1・・・第1光学素子
2・・・第2光学素子
3・・・光源
4・・・コンデンサレンズ
5・・・反射型LCD
6・・・偏光板
7・・・偏光板
31・・光源
32・・レンズ
33・・拡散板
40・・プリズム

Claims (13)

  1. 入射光に対し反射光の偏光状態を変化させることで画像情報を形成する反射型の表示手段、光源手段からの光束を該表示手段に導く反射面Aと、該反射面Aより光源手段側に配置され、該光源手段からの光を直線偏光とする第1の偏光子と、該表示手段からの光束を偏光状態に応じて検光する第2の偏光子とを有する照明光学系、該表示手段からの光束を観察者の観察位置に導く表示光学系を有し、該表示手段に表示した画像情報を観察する画像表示装置であって、
    該表示手段の表示面より射出し射出瞳中心に到達する光線を主光線、該表示手段の表示面中心より射出し該表示光学系の射出瞳中心を通る光線を中心画角主光線としたときに、
    該表示光学系は該中心画角主光線に対して偏心し、且つパワーを有する1つ又は複数の偏心反射面を有しており、
    該光源手段を発して該照明光学系により該表示面に入射して該主光線となる光線を照明主光線としたとき、該照明主光線の表示面への入射角と対応する主光線の表示面からの射出角とが所定の角度をなしており、
    該光源手段を発して該照明光学系により該表示面中心に入射して該中心画角主光線となる光線を中心照明主光線としたとき、該中心照明主光線が該反射面Aへの入射、射出により形成する面をyz面とし、該yz面内で該反射面Aの法線方向をz軸とし、接線方向をy軸とし,該yz面に垂直な方向にx軸をとる座標系において、各照明主光線を該座標系のxz面へ射影した場合に、各照明主光線の反射面Aでのヒットポイントにおける面法線と、各照明主光線を該座標系のxz面へ射影した線とのなす角度をθx、各照明主光線を該座標系のyz面へ射影した場合に、各照明主光線の反射面Aでのヒットポイントにおける面法線と、各照明主光線を該座標系のyz面へ射影した線とのなす角度をθyとするとき、θxのとる角度範囲よりもθyのとる角度範囲の幅の方が広く、該反射面Aでの反射前後の媒質の屈折率をnとしたとき、
    |θx|≦5°
    arcsin(1/n)≦θy≦1.5*arcsin(1/n)
    なる条件を満足することを特徴とする画像表示装置。
  2. 前記反射面Aは、前記光源手段からの光束を前記表示手段に導く際には光束を全反射し、該表示手段からの光束を観察位置に導く際には光束を透過させるよう作用することを特徴とする請求項1の画像表示装置。
  3. 前記反射面Aを有する光学部材が少なくとも1つの曲面を有することを特徴とする請求項2の画像表示装置。
  4. 前記反射面Aは少なくともx軸方向にパワーを有しない面であることを特徴とする請求項1の画像表示装置。
  5. 前記照明光学系は正のパワーを有する光学要素を有し、該光学要素を通過した光を前記第1の偏光子に入射させるよう構成したことを特徴とする請求項1の画像表示装置。
  6. 前記正のパワーを有する光学要素が反射面を有していることを特徴とする請求項5の画像表示装置。
  7. 入射光に対し反射光の偏光状態を変化させることで画像情報を形成する反射型の表示手段、光源手段からの光束を該表示手段に導く反射面Aと、該反射面Aより光源手段側に配置され、該光源手段からの光を直線偏光とする第1の偏光子と、該表示手段からの光束を偏光状態に応じて検光する第2の偏光子とを有する照明光学系、該表示手段からの光束を観察者の観察位置に導く表示光学系を有し、該表示手段に表示した画像情報を観察する画像表示装置であって、該表示手段の表示面より射出し射出瞳中心に到達する光線を主光線、該表示手段の表示面中心より射出し該表示光学系の射出瞳中心を通る光線を中心画角主光線としたとき、
    該表示光学系は該中心画角主光線に対して偏心し、且つパワーを有する1つ又は複数の偏心反射面を有しており、該光源手段を発して該照明光学系により該表示面に入射して該主光線となる光線を照明主光線とし、
    該反射面Aと該表示手段の表示面とのなす角度をβとするとき、
    β<45°
    を満たし、
    該光源手段を発して該照明光学系により該表示面中心に入射して該中心画角主光線となる光線を中心照明主光線としたとき、該中心照明主光線が該反射面Aへの入射、射出により形成する面をyz面とし、該yz面内で該反射面Aの法線方向をz軸とし、接線方向をy軸とし,該yz面に垂直な方向にx軸をとる座標系において、各照明主光線を該座標系のxz面へ射影した場合に、各照明主光線の反射面Aでのヒットポイントにおける面法線と、各照明主光線を該座標系のxz面へ射影した線とのなす角度をθx、各照明主光線を該座標系のyz面へ射影した場合に、各照明主光線の反射面Aでのヒットポイントにおける面法線と、各照明主光線を該座標系のyz面へ射影した線とのなす角度をθyとするとき、θxのとる角度範囲よりもθyのとる角度範囲の幅の方が広く、該反射面Aでの反射前後の媒質の屈折率をnとしたとき、
    |θx|≦5°
    arcsin(1/n)≦θy≦1.5*arcsin(1/n)
    なる条件を満足することを特徴とする画像表示装置。
  8. 前記複数の偏心反射面のうち少なくとも1面が非回転対称面であることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  9. 前記表示光学系が前記複数の偏心反射面と入射面、射出面とを一体に形成した光学素子を有することを特徴とする請求項8の画像表示装置。
  10. 前記照明光学系が複数の反射面を有し、前記反射面Aは光源手段からの光束を前記表示手段に導く光路における最終反射面であることを特徴とする請求項1,2又は7のいずれか1項に記載の画像表示装置。
  11. 入射光に対し反射光の偏光状態を変化させることで画像情報を形成する反射型の表示手段、光源手段からの光束を該表示手段に導く反射面Aと、該反射面Aより光源手段側に配置され、該光源手段からの光を直線偏光とする第1の偏光子と、該表示手段からの光束を偏光状態に応じて検光する第2の偏光子とを有する照明光学系、該表示手段からの光束を観察者の観察位置に導く表示光学系を有し、該表示手段に表示した画像情報を観察する画像表示装置であって、
    該表示手段の表示面より射出し射出瞳中心に到達する光線を主光線、該表示手段の表示面中心より射出し該表示光学系の射出瞳中心を通る光線を中心画角主光線該光源手段を発して該照明光学系により該表示面に入射して該主光線となる光線を照明主光線としたとき、該照明主光線の表示面への入射角と対応する主光線の表示面からの射出角とが所定の角度をなしており、
    該光源手段を発して該照明光学系により該表示面中心に入射して該中心画角主光線となる光線を中心照明主光線としたときに、該中心照明主光線が該反射面Aへの入射、射出により形成する面をyz面とし、該yz面内で該反射面Aの法線方向をz軸とし、接線方向をy軸とし、該yz面に垂直な方向にx軸をとる座標系において、各照明主光線を該座標系のxz面へ射影した場合に、各照明主光線の反射面Aでのヒットポイントにおける面法線と、各照明主光線を該座標系のxz面へ射影した線とのなす角度をθx、各照明主光線を該座標系のyz面へ射影した場合に、各照明主光線の反射面Aでのヒットポイントにおける面法線と、各照明主光線を該座標系のyz面へ射影した線とのなす角度をθyとするとき、θxのとる角度範囲よりもθyのとる角度範囲の幅の方が広く、該反射面Aでの反射前後の媒質の屈折率をnとしたとき、
    |θx|≦5°
    arcsin(1/n)≦θy≦1.5*arcsin(1/n)
    なる条件を満足することを特徴とする画像表示装置。
  12. 該反射面Aが、前記光源手段からの光束を該表示手段に導く際には光束を全反射し、該表示手段からの光束を観察位置に導く際には光束を透過させるよう作用することを特徴とする請求項11の画像表示装置。
  13. 入射光に対し反射光の偏光状態を変化させることで画像情報を形成する反射型の表示手段と、光源手段からの光束を該表示手段に導く反射面Aと、該反射面Aより光源手段側に配置され、該光源手段からの光を直線偏光とする第1の偏光子と、該表示手段からの光束を偏光状態に応じて検光する第2の偏光子とを有する照明光学系と、該表示手段からの光束を観察位置に導く表示光学系有する画像表示装置であって、該表示手段の表示面より射出し射出瞳中心に到達する光線を主光線、光源手段を発して該照明光学系により該表示面に入射して該主光線となる光線を照明主光線としたとき、該照明光学系により、該表示手段の表示面中心に入射して該表示手段の表示面中心より射出し該表示光学系の射出瞳中心を通る中心照明主光線が、該反射面Aの入射、射出により形成する面をyz面とし、該yz面内で該反射面Aの法線方向をz軸とし、接線方向をy軸とし、該yz面に垂直な方向にx軸をとる座標系において、
    各照明主光線を該座標系のxz面へ射影した場合に、各照明主光線の反射面Aでのヒットポイントにおける面法線と、各照明主光線を該座標系のxz面へ射影した線とのなす角度をθx、各照明主光線を該座標系のyz面へ射影した場合に、各照明主光線の反射面Aでのヒットポイントにおける面法線と、各照明主光線を該座標系のyz面へ射影した線とのなす角度をθyとするとき、θxのとる角度範囲よりもθyのとる角度範囲の幅の方が広く、該反射面Aでの反射前後の媒質の屈折率をnとしたとき、
    |θx|≦5°
    arcsin(1/n)≦θy≦1.5*arcsin(1/n)
    なる条件を満足することを特徴とする画像表示装置。
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