JP2001166252A - 画像表示装置 - Google Patents

画像表示装置

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JP2001166252A
JP2001166252A JP34546499A JP34546499A JP2001166252A JP 2001166252 A JP2001166252 A JP 2001166252A JP 34546499 A JP34546499 A JP 34546499A JP 34546499 A JP34546499 A JP 34546499A JP 2001166252 A JP2001166252 A JP 2001166252A
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Hiroshi Takegawa
洋 武川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 低コストとしつつ、迷光、色むら、輝度むら
を抑え、光利用効率を向上させる。また、虚像結像光学
系に対する反射型空間光変調素子の偏心(チルト)量を
抑え、収差特性を良好とする。 【解決手段】 反射型空間光変調素子6の照明を、偏光
ビームスプリッタやハーフミラーを用いることなく、全
反射プリズム15を用いて行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像を表示させて
観察するための画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば空間光変調素子などにより
表示される映像を結像手段を介して肉眼により観察する
ための画像表示装置が提案されている。そして、このよ
うな画像表示装置においては、結像手段として、虚像観
察光学系が用いられる。
【0003】反射型空間光変調素子及び虚像観察光学系
を用いて構成された画像表示装置として、米国特許公報
5,596,451号に記載されているように、図20
に示すように、立方体状の偏光ビームスプリッタ108
の構成面付近に反射型空間光変調素子502、照明光源
101、反射鏡105を配置して構成したものがある。
この画像表示装置においては、照明光源101から射出
された光束は、偏光ビームスプリッタ108の偏光ビー
ムスプリッタ膜118により反射され、反射型空間光変
調素子502により表示された画像に応じて変調されて
反射され、偏光ビームスプリッタ膜118を透過して反
射鏡105に達し、この反射鏡105により反射されて
さらに偏光ビームスプリッタ膜118により反射され、
観察者の瞳24に達する。
【0004】ところが、この画像表示装置においては、
照明光源101から射出された光束の一部が偏光ビーム
スプリッタ膜118にて反射されずに偏光ビームスプリ
ッタ膜118を透過し、反射型空間光変調素子502に
到達せずに、直接観察者の観察領域107達してしまう
ことがある。このような光束が迷光121として観察者
の瞳24に入射することにより、反射型空間光変調素子
502が表示する画像情報のコントラストが低下してし
まうという問題がある。
【0005】この問題は、図20に示すように、照明光
源101と偏光ビームスプリッタ膜118との間に偏光
子110を配置しても、完全に解決することはできな
い。
【0006】また、偏光ビームスプリッタにおける光束
の反射/透過特性は、原理的に偏光ビームスプリッタへ
入射する光線角度と波長、及び偏光方向に依存する。そ
のため、単一波長の平行光束を使用する場合には均一な
特性が得られるが、多波長、発散光束、または、収束光
束が入射される場合には、波長、入射角依存性が発生す
る。通常、1つの反射型空間光変調素子を使ってカラー
表示を行う場合、偏光ビームスプリッタも1つだけ使用
されるため、多波長での使用となる。また、反射型空間
光変調素子を照明する光源の発光部も一定以上の面積を
持っているため、平行光束を作り出すことは不可能であ
る。
【0007】したがって、反射型空間光変調素子を用い
て構成される画像表示装置において偏光ビームスプリッ
タを用いる場合には、多くの場合、多波長、多入射角度
の使用状態となる。
【0008】さらに、虚像結像光学系がリレー光学系を
含まず接眼光学系のみで構成されている場合には、反射
型空間光変調素子から射出する光束の発散角度が、虚像
結像光学系の射出瞳の大きさを左右するため、発散角度
が小さいと十分な射出瞳径がとれない。すなわち、表示
画像を見ることができる眼の位置の許容範囲が狭くなる
という問題を生ずる。
【0009】また、偏光ビームスプリッタの光束の反射
/透過特性の波長及び入射角度依存性は、観察者が虚像
観察したときに、画角(表示画面の位置)、瞳位置(観
察者の眼の位置)によって、表示画像に明るさや色合い
が変わって見えるという現象として現れ、画像表示位置
の特性を著しく低下させることになる。
【0010】さらに、前述の色むら、輝度むらを少しで
も抑えるためには、偏光ビームスプリッタ膜の成膜層数
を、例えば、30層乃至70層程度に増やさなければな
らず、製造の困難性、コスト増加を将来することとな
る。
【0011】そこで、図21に示すように、偏光ビーム
スプリッタ膜118を無偏光ビームスプリッタ膜(ハー
フミラー)123に代えた場合には、偏光ビームスプリ
ッタ膜において問題となる波長及び入射角度依存性は、
完全に無くすことはできないまでも、問題にならないレ
ベルにまで小さく抑えることが可能である。また、迷光
の問題も、1/4波長板114を取り去って、偏光子1
10と検光子126を直交ニコルの関係になるように配
置すれば、実用上解決できる可能性がある。製造の容易
性やコストも偏光ビームスプリッタに比べれば抑えるこ
とができる。
【0012】ところが、照明光源101から射出した光
束が瞳24まで達する割合(光利用効率)は、反射型空
間光変調素子502を反射率100%の強誘電性液晶と
し、吸収、表面反射などを無視して、ハーフミラーの反
射/透過率を45%と仮定した場合、以下のように示さ
れる。
【0013】偏光子の透過率(0.5)×ハーフミラー
の反射/透過率(0.453)=0.046(4.6
%) 図20に示すように偏光ビームスプリッタを用いた場
合、P偏光透過率90%、S偏光透過率90%と仮定
し、反射型空間光変調素子502として反射率100%
の強誘電結晶を用いたとすると、照明光源101から射
出した光束が瞳24まで達する割合(光利用効率)は、
以下のように示される。
【0014】偏光子の透過率(0.5)×偏光ビームス
プリッタの反射/透過率(0.93)=0.365(3
6.5%) このように、ハーフミラーを使用した場合には、偏光ビ
ームスプリッタを使用した場合に比して、光利用効率が
1/8程度に低下してしまう。
【0015】さらに、図22乃至図24に示すように、
偏光ビームスプリッタもハーフミラーも使用せずに、反
射型空間光変調素子を直接照明することが考えられる。
この光学系の場合には、偏光ビームスプリッタやハーフ
ミラーを使用する場合のような、迷光、色むらや輝度む
ら、低光利用効率の問題は生じない。しかし、新たに次
のような2つの相反する問題が生ずる。
【0016】第1の問題は、図22に示すように、照明
光128(照明光源101)と反射光129(虚像結像
光学系130)との分離として物理的制約から光学系全
体が大きくなってしまい、反射型空間光変調素子502
と虚像結像光学系の物側主平面間の距離(焦点距離)が
長くなる。このため、小型化を目指して虚像結像光学系
を接眼光学系のみで構成する場合には、倍率が小さくな
り、表示画面も小さくなってしまう。
【0017】第2の問題は、図23に示すように、反射
型空間光変調素子502と虚像観察光学系4の物側主平
面間の距離(焦点距離)を短くするために虚像観察光学
系130を反射型空間光変調素子502に近づけると、
照明光束の反射型空間光変調素子502に対する入射角
が大きくなり、虚像観察光学系130に対する反射型空
間光変調素子502の偏心(チルト)量が莫大に大きな
ものとなってしまう。このような偏心によって発生する
収差を低減させることは非常に難しい。しかし、図24
に示すように、虚像観察光学系130を反射型空間光変
調素子502と共軸に配置し、回転対称光学系とするこ
とも可能であるが、この場合も、レンズやミラーの光軸
から大きく外れた領域を結像のために使用するため、収
差を良好に補正することは困難である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来の
画像表示装置においては、反射型空間光変調素子を照明
するための照明光に関して、偏光ビームスプリッタを用
いた場合には、迷光、色むら、輝度むらの問題があり、
ハーフミラーを用いた場合には、光利用効率の低下の問
題がある。さらに、偏光ビームスプリッタやハーフミラ
ーを用いない場合においては、補正の困難の収差の発生
の問題がある。
【0019】そこで、本発明は、上述の実情に鑑みて提
案されるものであって、反射型空間光変調素子を照明す
るにあたって、偏光ビームスプリッタやハーフミラーを
用いることなく、また、構成を複雑化することなく、迷
光や、色むら、輝度むらを抑えて行うことができる画像
表示装置を提供しようとするものである。また、本発明
は、照明光束を直線反射型空間光変調素子に投入する場
合に比較して、小型、高倍率でありながら、虚像観察光
学系に対する反射型空間光変調素子の偏心(チルト)量
を抑え、収差特性の良好な画像表示装置を提供しようと
するものである。
【0020】本発明は、例えば、頭部装着型ディスプレ
イ装置や、携帯型情報処理装置、携帯型通信装置などの
虚像ディスプレイ装置、また、投射型画像表示装置(プ
ロジェクタ)として特に有用である。
【0021】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、本発明に係る画像表示装置は、反射型空間光変調素
子と、照明光源と、この照明光源からの照明光を反射型
空間光変調素子に導く照明光学系と、反射型空間光変調
素子が表示する画像の虚像を形成する虚像観察手段とを
備えている。
【0022】そして、照明光学系は、照明光源からの照
明光が入射される入射面となる第1の屈折面とこの第1
の屈折面より入射された照明光を少なくとも一回内部反
射させる内部反射面とこの内部反射面により反射された
照明光が出射される第2の屈折面とを有して屈折率が1
より大きい媒質により構成された屈折光学素子を有して
構成され、該第2の屈折面から出射させた照明光を反射
型空間光変調素子に入射させ、この反射型空間光変調素
子によって反射された照明光を該第2の屈折面から入射
させ該内部反射面から出射し、結像手段に入射させるこ
とを特徴とする。
【0023】また、この画像表示装置において、照明光
学系は、照明光源からの照明光が入射される入射面とな
る第1の屈折面とこの第1の屈折面より入射された照明
光を少なくとも一回内部反射させる内部反射面とこの内
部反射面により反射された照明光が出射される第2の屈
折面とを有して屈折率が1より大きい媒質により構成さ
れた第1の屈折光学素子と、第3及び第4の屈折面を有
し屈折率が1より大きい媒質により構成された第2の屈
折光学素子とを有して構成され、第1の屈折光学素子の
第2の屈折面から出射され反射型空間光変調素子に入射
されこの反射型空間光変調素子によって反射され該第2
の屈折面から入射され該内部反射面を介してこの第1の
屈折光学素子から出射された照明光を、第2の屈折光学
素子の第3の屈折面から入射させ第4の屈折面から出射
させることにより、反射型空間光変調素子からの光路長
を調整して、結像手段に入射させることを特徴とする。
【0024】また、本発明に係る画像表示装置は、偏光
変調型空間光変調素子と、直線偏光の照明光を発する照
明光源と、この照明光源からの照明光を偏光変調型空間
光変調素子に導く照明光学系と、偏光変調型空間光変調
素子が表示する画像を結像させる結像手段と、偏光変調
型空間光変調素子を経た後の光路上に配置された偏光分
離手段とを備えている。
【0025】そして、照明光学系は、照明光源からの照
明光が入射される入射面となる第1の屈折面とこの第1
の屈折面より入射された照明光を少なくとも一回内部反
射させる内部反射面とこの内部反射面により反射された
照明光が出射される第2の屈折面とを有して屈折率が1
より大きい媒質により構成された屈折光学素子を有して
構成され、該第2の屈折面から出射させた照明光を偏光
変調型空間光変調素子に入射させ、この偏光変調型空間
光変調素子によって反射された照明光を該第2の屈折面
から入射させ該内部反射面から出射し、結像手段に入射
させることを特徴とする。
【0026】また、この画像表示装置において、照明光
学系は、照明光源からの照明光が入射される入射面とな
る第1の屈折面とこの第1の屈折面より入射された照明
光を少なくとも一回内部反射させる内部反射面とこの内
部反射面により反射された照明光が出射される第2の屈
折面とを有して屈折率が1より大きい媒質により構成さ
れた第1の屈折光学素子と、第3及び第4の屈折面を有
し屈折率が1より大きい媒質により構成された第2の屈
折光学素子とを有して構成され、第1の屈折光学素子の
上記第2の屈折面から出射され偏光変調型空間光変調素
子に入射されこの偏光変調型空間光変調素子によって反
射され該第2の屈折面から入射され該内部反射面を介し
てこの第1の屈折光学素子から出射された照明光を、第
2の屈折光学素子の第3の屈折面から入射させ第4の屈
折面から出射させることにより、該偏光変調型空間光変
調素子からの光路長を調整して、結像手段に入射させる
ことを特徴とする。
【0027】また、本発明に係る画像表示装置は、照明
光源と、この照明光源からの照明光を偏光変調型空間光
変調素子に導く照明光学系と、照明光源から偏光変調型
空間光変調素子に至る間の光路上に配置された第1の偏
光分離手段と、偏光変調型空間光変調素子が表示する画
像を結像させる結像手段と、偏光変調型空間光変調素子
を経た後の光路上に配置された第2の偏光分離手段とを
備えている。
【0028】そして、照明光学系は、照明光源からの照
明光が入射される入射面となる第1の屈折面とこの第1
の屈折面より入射された照明光を少なくとも一回内部反
射させる内部反射面とこの内部反射面により反射された
照明光が出射される第2の屈折面とを有して屈折率が1
より大きい媒質により構成された屈折光学素子を有して
構成され、該第2の屈折面から出射させた照明光を上記
偏光変調型空間光変調素子に入射させ、この偏光変調型
空間光変調素子によって反射された照明光を該第2の屈
折面から入射させ該内部反射面から出射し、上記結像手
段に入射させることを特徴とする。
【0029】また、この画像表示装置において、照明光
学系は、照明光源からの照明光が入射される入射面とな
る第1の屈折面とこの第1の屈折面より入射された照明
光を少なくとも一回内部反射させる内部反射面とこの内
部反射面により反射された照明光が出射される第2の屈
折面とを有して屈折率が1より大きい媒質により構成さ
れた第1の屈折光学素子と、第3及び第4の屈折面を有
し屈折率が1より大きい媒質により構成された第2の屈
折光学素子とを有して構成され、第1の屈折光学素子の
第2の屈折面から出射され偏光変調型空間光変調素子に
入射されこの偏光変調型空間光変調素子によって反射さ
れ該第2の屈折面から入射され該内部反射面を介してこ
の第1の屈折光学素子から出射された照明光を、第2の
屈折光学素子の第3の屈折面から入射させ第4の屈折面
から出射させることにより、該偏光変調型空間光変調素
子からの光路長を調整して、結像手段に入射させること
を特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0031】〔1〕空間光変調素子について 本発明に係る画像表示装置の構成要素として用いる空間
光変調素子は、複数の画素を備え、表示する画像信号に
基づいた画素データに応じて、各画素毎に光を変調する
ものである。
【0032】そして、空間光変調素子は、画素データに
応じて電圧発生回路から供給される出力信号に基づい
て、画素を構成する液晶材料、マイクロミラー等を駆動
して光変調特性を変化させることにより、当該空間光変
調素子を透過する光または空間光変調素子にて反射され
る光を変調するものである。
【0033】本発明における反射型空間光変調素子は、
空間光変調素子にて反射される光を変調するもので、液
晶、デジタルマイクロミラーなどを用いた各種デバイス
がある。このうち液晶を用いたものを光学現象で区分す
ると、光散乱型、光吸収型、複屈折型、偏光導波(旋
光)型などに大別できる。
【0034】〔2〕反射型空間光変調素子の構造および
動作原理 以下に、後述の実施例にて取り上げる、旋光性を利用し
たツイステッドネマティック動作モードで使用される液
晶(以下、TN液晶という)と、複屈折を利用した強誘
電性液晶(以下、FLCという)と、デジタルマイクロ
ミラー(以下、DMDという)のデバイス構造及び動作
原理を説明する。
【0035】(2−1)TN液晶を用いた反射型空間光
変調素子の構造と動作原理 TN液晶を用いた反射型空間光変調素子50は、図8及
び図9に示すように、一対のガラス基板51,52間に
液晶材料53を挟み込んで封入して構成されている。一
対のガラス基板51,52のそれぞれの対向面には、透
明電極54,55と、液晶材料53の分子の向きを揃え
る配向膜56,57とが設けられている。ここで、一方
のガラス基板51に設けられた配向膜56による配向方
向と、他方のガラス基板52に設けられた配向膜57に
よる配向方向は、互いに直交する方向とされている。し
たがって、透明電極54,55に電圧が印加されない状
態においては、液晶材料53は、図8に示すように、一
方のガラス基板51から他方のガラス基板52にかけて
次第に分子の向きを変た、ねじれた状態とされている。
そして、透明電極54,55に電圧が印加されると、液
晶材料53は、図9に示すように.電界の影響を受け
て、分子が垂直方向に整列する。また、一方のガラス基
板51の透明電極54及び配向膜56が設けられた面と
逆側の面には、偏光分離手段となる偏光子58が設けら
れている。他方のガラス基板52の透明電極55及び配
向膜57が設けられた面と逆側の面にも、偏光分離手段
となる偏光子59が設けられている。一方の偏光子58
は、その偏光方向が、一方のガラス基板51に設けられ
た配向膜56による配向方向と平行となるように一方の
ガラス基板51上に設けられている。他方の偏光子59
も、その配向方向が、他方のガラス基板52に設けられ
た配向膜57による配向方向と平行となるように他方の
ガラス基板52上に設けられている。すなわち.偏光子
58と偏光子59とは、それぞれの偏光方向が互いに直
交するように配設されている。
【0036】以上のように構成された反射型空間光変調
素子50は、透明電極54,55に電圧が付加されない
状態においては、上述したように、液晶材料53がねじ
れた状態とされている。このとき、反射型空間光変調素
子50に照射された光は、一方の偏光子58の偏光方向
と同一の偏波面成分が、入射光61として、当該偏光子
58を透過し、透明電極54、配向膜56を介して、一
対のガラス基板51,52に挟まれた液晶材料53内に
入射する。液晶材料53内に入射した入射光61は、偏
光方向が、液晶材料53の分子配列に沿ってねじれ、液
晶材料53内に入射した際の偏光方向と直交した方向と
なされる。これにより、入射光61は、他方のガラス基
板52に設けられた他方の偏光子59を透過し、透過光
62として反射板60に到達する。反射板60にて反射
された反射光62は、前述の全く逆の経路をたどり、再
び空間光変調素子50から射出される。
【0037】また、反射型空間光変調素子50は、透明
電極54,55に電圧が印加されると、上述したよう
に、液晶材料53の分子が電界の影響を受けて垂直方向
に整列する。このとき、反射型空間光変調素子50に照
射された光は、一方の偏光子58の偏光方向と同一の偏
波面成分が、入射光61として、当該偏光子58を透過
し、透明電極54、配向膜56を介して、一対のガラス
基板51,52に挟まれた液晶材料53内に入射する。
液晶材料53内に入射した入射光61は、液晶材料53
が分子が垂直方向に整列した状態となっているので、液
晶材料53によって偏光方向がねじれることはない。し
たがって、入射光61は、他方のガラス基板52に設け
られた偏光分離手段となる他方の検光子19によって遮
断され、反射板60に到達することはない。したがっ
て、この入射光61は、再び反射型空間光変調素子50
から射出されることはない。なお、液晶材料53の分子
のねじれ角は、TN液晶においては90度である。
【0038】(2−2)FLCを用いた反射型空間光変
調素子の構造と動作原理 次に、光を変調する物質として、FLCを用いた場合の
反射型空間光変調素子の光変調の原理について説明す
る。FLCを用いた反射型空間光変調素子70は、図1
0及び図11に示すように、対向したガラス基板71と
シリコン基板72を備え、これらガラス基板71とシリ
コン基板72の間に液晶材料73を挟み込んで封入して
構成されている。
【0039】ガラス基板71とシリコン基板72のそれ
ぞれの対向面には、それぞれ透明電極74、アルミ電極
(反射膜)75と、液晶材料73の分子の向きを揃える
配向膜76,77とが設けられている。ここで、ガラス
基板71に設けられた配向膜76による配向方向と、他
方のシリコン基板72に設けられた配向膜77による配
向方向とは、互いに平行な方向とされている。また、ガ
ラス基板71の透明電極74及び配向膜76が設けられ
た面と逆側の面には、偏光分離手段となる偏光子78が
設けられている。
【0040】ガラス基板71とシリコン基板72との間
に挟み込まれた液晶材料73は、図12に示すように、
印加される電圧による電界の向きに応じて、入射偏光に
対して複屈折効果を生じさせない第1の状態と複屈折効
果を生じさせる第2の状態との二つの状態をとる。
【0041】ここで、電界が図10に示す一方向のとき
に、液晶材料73が第1の状態をとるとすると、反射型
空間光変調素子70に照射された光のうち偏光子78の
偏光方向と同一の偏波面成分が入射光80として偏光子
78を透過し、透明電極74、配向膜76を介して、ガ
ラス基板71とシリコン基板72に挟まれた液晶材料7
3内に入射する。液晶材料73内に入射した入射光80
は、このとき液晶材料73による複屈折効果を受けず
に、他方のシリコン基板72に設けられたアルミ電極
(反射膜)75に到達し、当該アルミ電極(反射膜)7
5にて反射され、再び複屈折効果を受けることなく、液
晶材料73を透過する。したがって、反射光81は、偏
光子(検光子)78を透過し、反射型空間光変調素子7
0から射出する。
【0042】そして、電界が図11に示す他方向のとき
に、液晶材料73が第2の状態をとるとすると、空間光
変調素子70に照射された光のうち偏光子78の偏光方
向と同一の偏波成分が入射光80として偏光子78を透
過し、透明電極74、配向膜76を介して、ガラス基板
71とシリコン基板72に挟まれた液晶材料73内に入
射する。
【0043】液晶材料73内に入射した入射光80は、
この場合は液晶材料73による複屈折効果を受け、直線
偏光が円偏光に変換された状態で、他方のシリコン基板
72に設けられたアルミ電極(反射膜)75に到達す
る。アルミ電極(反射膜)75にて反射した反射光81
は、その円偏光の回転方向を逆転して、再びガラス基板
71とシリコン基板72に挟まれた液晶材料73により
複屈折効果を受ける。このとき、反射光81は、理想的
には偏光子78の偏光方向と直交する直線偏光となって
おり、偏光子(検光子)78にて遮断され、空間光変調
素子70から射出しない。
【0044】ところで、実際のFLCを用いた場合の反
射型空間光変調素子は、例えば、図13に示すように、
照明光学系とともに用いられる。これは、液晶材料73
で発生する複屈折による位相差量は、実際には、複屈折
効果を生み出す液晶材料73の膜厚及び該液晶材料73
へ入射する光束の入射角に依存するため、入射光80が
液晶材料73による複屈折効果を受けない状態を黒表示
(ノーマリブラック)がなされる状態としたいためであ
る。
【0045】偏光子78に入射した入射光80のうち、
偏光子78の偏光方向と同一の偏波面成分は、偏光子7
8を透過し、ハーフミラー83に入射する。ここで約半
分の光量が反射され、ガラス基板71、透明電極74、
配向膜76を介して、ガラス基板71とシリコン基板7
2に挟まれた液晶材料73内に入射する。
【0046】入射光に対して複屈折効果を生じさせない
第1の状態の場合には、入射光は、液晶材料73による
複屈折効果を受けずに、他方のシリコン基板72に設け
られたアルミ電極(反射膜)75に到達し、当該アルミ
電極(反射膜)75にて反射され、再び複屈折効果を受
けることなく、液晶材料73を透過する。続いて、この
光束の約半分は、ハーフミラー83を透過し、検光子8
4に入射する。この検光子84は、前述の偏光子78と
偏光方向を直交させて配設されているため、反射光81
を遮断する。
【0047】そして、液晶材料73が第2の状態をとる
とすると、偏光子78に入射した入射光80のうち偏光
子78の偏光方向と同一の偏波面成分が、偏光子78を
透過し、ハーフミラー83に入射する。入射光は、ハー
フミラー83で約半分の光量が反射され、ガラス基板7
1、透明電極74、配向膜76を介して、ガラス基板7
1とシリコン基板72に挟まれた液晶材料73内に入射
する。液晶材料73内に入射した入射光80は、この場
合には、液晶材料73による複屈折効果を受け、他方の
シリコン基板72に設けられたアルミ電極(反射膜)7
5に到達する。アルミ電極(反射膜)75にて反射した
反射光81は、再びガラス基板71とシリコン基板72
に挟まれた液晶材料73により複屈折効果を受ける。こ
のとき、反射光81は、検光子84の偏光方向と平行な
偏波面成分を含んでおり、その偏波面成分が検光子84
を透過する。
【0048】(2−3)デジタルマイクロミラー(DM
D)の構造と動作原理 DMDは、複数の画素構造を有して構成されている。こ
のDMDの1つの画素構造は、図14に示すように、正
方形のアルミマイクロミラー90がその対角部について
いる2つのヒンジ91によってポスト92に支えられた
構造になっている。アルミマイクロミラー90は、この
アルミマイクロミラー90の下層にある電極とのクーロ
ン力により、どちらかの方向に傾き、入射光束を反射す
る方向が切り替えられるようになっている。アルミマイ
クロミラー90の傾き角は、水平状態から最大約15°
となっている。複数の画素構造は、図15に示すよう
に、二次元状に配列されている。このDMDにおいて
は、図16に示すように、光源から射出された入射光束
93は、DMDの各画素90において、画素オン(O
N)時にはDMDの画素3の正面方向(反射面に対する
法線方向)に、また画素オフ(OFF)時には画素3の
反射面における正反射の方向にそれぞれ反射される。画
素オン(ON)時の反射光束95は、その後接眼光学系
96に入射し、虚像結像の屈折力を与えられて観察者の
瞳24に導かれる。一方、画素オフ(OFF)時の反射
光束94は、接眼光学系96に入射することがなく、観
察者の瞳24に到達することもない。
【0049】このように、DMDにおいては、各画素ご
とにアルミマイクロミラーが2値の傾き角をもつことに
より、画素ごとに明暗を切り替えることができる。この
DMDを経た光束を接眼光学系に通すことにより、図1
7に示すように、表示画面全体に渡る虚像表示を行うこ
とができる。
【0050】〔3〕光線入射角が内部全反射条件近傍で
あるときの反射率の偏光依存性 屈折率n0の媒体から屈折率n1の媒体に向けて入射角
φ0で、光線が入射する場合のP偏光(TMモード)及
びS偏光(TEモード)の複素振幅反射率rp,rs
は、それぞれ次式にて表される。
【0051】rp=(n0cos[φ1]−n1cos[φ0])/(n0
cos[φ1]+n1cos[φ0]) rs=(n0cos[φ0]−n1cos[φ1])/(n0cos[φ0]+n
1cos[φ1]) 上の式にしたがって、P偏光、S偏光の反射率の入射角
度依存をグラフ化すると、それぞれ図18、図19のよ
うになる。なお、屈折率としては、n0を1.52、n1
を1としている。これより明らかなように、全反射角θ
(θ=41.1°=arcsin[1/1.52])よりも若
干入射角度が小さい領域では、反射率がP偏光の場合は
急激に0に低下するのに対して、S偏光の場合には、比
較的緩やかに低下していき、入射角35°においても2
0%近くの反射率を示している。すなわち、全反射条件
よりもわずかに小さい入射角で入射した光線も、一定の
反射率で反射することになる。
【0052】そこで、全反射条件に対する光学系のトレ
ランス(誤差許容量)が小さい、または設計段階で部分
的にこの条件を満たさない光線が存在する場合には、照
明用全反射プリズムの内部反射面に対してS偏光となる
ように入射光線を設定する方が有利となる。
【0053】
【実施例】以下に本発明をいくつかの実施例をあげて本
発明を具体的に説明する。
【0054】〔実施例1〕FLC、ガラス製照明光学系
プリズム及び自由曲面プリズム(偏心接眼光学系)によ
る構成 この実施例において、本発明に係る画像表示装置は、図
1に示すように、照明用光源装置として、発光ダイオー
ド(LED)光源と導光板と光学フィルムとにより構成
したものを備えている。また、この画像表示装置は、反
射型空間光変調素子として、反射型FLC(強誘電性液
晶)空間光変調素子を備え、空間光変調素子照明光学系
として、ガラス三角プリズムを備えている。そして、こ
の画像表示装置は、接眼光学系として、屈折面と、その
面内及び面外共に回転対称軸を有しない反射面と、光線
分割面(内部反射面)とを有し、内部を屈折率が1より
大きいプラスティック媒質にて充填されてなるプリズム
(以下、接眼光学系プラスティック製自由曲面プリズム
という)を備えている。
【0055】この画像表示装置においては、まず、映像
信号1がシステムコントローラ2に入力される。このシ
ステムコントローラ2により、反射型FLC空間光変調
素子の駆動に必要なデータと発光ダイオード駆動に必要
なデータとが生成され、それぞれ反射型FLC空間光変
調素子駆動回路3、発光ダイオード駆動回路4に入力さ
れる。反射型FLC空間光変調索子駆動回路3からは、
反射型FLC空間光変調素子駆動信号5が出力され、反
射型FLC空間光変調素子6に入力される。反射型FL
C空間光変調素子6には、表示領域の対角長さが0.5
インチでVGA(640×480)の画素数を有するも
のを用いている。この反射型FLC空間光変調素子6に
おいては、映像信号1が反射型FLC空間光変調素子6
の各画素の状態に変換され、照明光束17が変調され
る。
【0056】一方、発光ダイオード駆動回路4から出力
される発光ダイオード駆動電流7が発光ダイオード8に
入力されることにより、該発光ダイオード8から照明光
束が射出される。この照明光束は、導光板9に入射し、
その内部で多重反射を繰り返しながら、また、一部導光
板9の背面10から外部へ射出した光束が反射板11に
より反射され、再び導光板9に入射するなどして、導光
板9の内部で輝度、色度の均一化がはかられたのち、射
出面12より射出する。射出面12に近接して、光学フ
ィルム13が設けられている。この光学フィルム13
は、主に、導光板9の射出面12より射出する光束の発
散角をコントロールするためのものである。この実施例
においては、光学フィルム13により、光強度がピーク
値の半分になる立体角の2分の1の角度(半値発散角)
を約15°としている。
【0057】光学フィルム13を通過した光束は、偏光
子14を通過して直線偏光となり、ガラス製の照明光学
系プリズム15に入射する。この光束は、ガラス製の照
明光学系プリズム15の光束分割面16によってその多
くが内部全反射され、照明光束17としてガラス製の照
明光学系プリズム15の屈折面18より射出し、反射型
FLC空間光変調素子6に入射する。ここで、ガラス製
の照明光学系プリズム15の光束分割面16と屈折面1
8とは、主に歪曲収差補正のためその面内及び面外共に
回転対称軸を有しない自由曲面となっている。
【0058】反射型FLC空間光変調素子6に入射した
照明光束17は、反射型FLC空間光変調素子6におけ
る反射時に、前述のように画素ごとに偏光状態が変調さ
れ、再びガラス製の照明光学系プリズム15に入射す
る。そして、ガラス製の照明光学系プリズム15の光束
分割面16に到達した光束は、このときはその入射角が
内部全反射条件を満たさないため、この光束分割面16
を透過し、ガラス製の照明光学系プリズム15との間に
空気層を挟んで配設された検光子19に入射する。この
検光子19は、偏光子14とその偏光方向が直交するよ
うな向き(クロスニコルの関係)に配置されている。こ
の検光子19において、各画素ごとの偏光状態に応じ
て、この検光子19を透過する光束と反射される光束と
に分かれ、偏光変調が輝度変調に変換される。
【0059】ここで照明光学系プリズム15をガラス材
料にて作製しているのは、反射型空間光変調素子として
FLC(強誘電性液晶)空間光変調素子を用いる場合の
ように、光束の偏光を利用する光学系の場合、照明光な
らびに偏光変調が輝度変調に変換される前までの空間光
変調素子からの反射光の複屈折量を、表示画像のコント
ラストが保証されるレベルにまで十分小さく抑える必要
があるためである。
【0060】また、前述のように、全反射条件から外れ
た場合の反射率の振る舞いの違いから、照明光束17
は、ガラス製の照明光学系プリズム15の光束分割面1
6に対してS偏光(TEモード)入射としている。
【0061】検光子19を通過した光束は、屈折率が1
より大きい媒質にて充填されている接眼光学系のプラス
ティック製自由曲面プリズム20に、屈折面(自由曲面
屈折面)21より入射する。この屈折面21は、回転対
称軸を持たない形状を有している。接眼光学系のプラス
ティック製自由曲面プリズム20に入射した光束は、続
く光束分割面22にて大部分の光束が全反射条件を満た
し、内部反射される。この光束は、自由曲面反射面23
において、虚像結像(無限遠も含む)のための屈折力を
与えられて反射される。そして、この反射光束の大部分
は、光束分割面22を透過し、観察者の瞳24へ入射す
る。
【0062】ここで、導光板9より射出して、光学フィ
ルム13、偏光子14を通りガラス製の照明光学系プリ
ズム15及び検光子19を直接透過してくる光束の量
は、ガラス製の照明光学系プリズム15の光束分割面1
6における全反射条件の満足度及び偏光子14と検光子
19のクロスニコル時の消光比によるが、通常は極わず
かである。しかし、仮に一定以上の光量をもつ光束が、
直接検光子19を透過してきたとしても、図1に示すよ
うに、その光束25は、予め決められた観察領域には到
達しないので、観察者の瞳24に入射してゴースト像と
して観察されることはない。
【0063】この虚像観察光学装置において、反射型空
間光変調素子を照明する照明光学系用の照明光学系プリ
ズム15の外形要件を求めてみる。図2に示すように、
照明光学系プリズム15内に入射して内部全反射の要件
を満たす適当な光線の光路に基づいて検討する。照明光
学系プリズム15の面BCの近傍に照明用光源装置1
3、面ABの近傍に反射型空間光変調素子6が配置され
ている。照明用光源装置13より射出し、照明光学系プ
リズム15に入射する主光線は、照明光学系プリズム1
5の面ACに入射角θ2で入射する。ここで、内部全反
射により、主光線は略々100%が正反射され、続いて
照明光学系プリズム15の面ABを介して、反射型空間
光変調素子6に入射する。ただし、ここで反射型空間光
変調素子6のカバーガラスと照明光学系プリズム15の
屈折率をほぼ等しいと仮定し、照明光学系プリズム15
の面ABへの入射角と反射型空間光変調素子6への入射
角は、ともにθ1とする。反射型空間光変調素子6にて
反射された光線は、再び照明光学系プリズム15に面A
Bより入射し、面ACより角度θ4で射出する。
【0064】反射型空間光変調素子を照明する照明光学
系用の照明光学系プリズム15として必要な条件として
は、以下の第1乃至第5の5条件が挙げられる。
【0065】まず、第1の条件として、θ1は、照明光
束の面ABへの入射角と反射型空間光変調素子3におけ
る反射光束の面ABへの入射光束とが重ならないだけ十
分大きいことを要する。つまり、θ1>〔照明光束の発
散角の半値(θ0)〕が成り立つことを要する。
【0066】次に、第2の条件として、θ1は、反射型
空間光変調素子3のコントラストが確保できる範囲内で
あることを要し、また、反射型空間光変調素子3の偏心
量(チルト量)が、虚像結像光学系の収差を許容範囲内
に補正不可能としないよう、できる限り小さい方が望ま
しい。たとえば、θ1<25°である。
【0067】さらに、第3の条件として、θ2は、照明
光束の必要発散角全域に渡って全反射条件を満たすこと
を要する。つまり、θ2>〔全反射臨界角十発散角半値
(θ0)〕が成り立つことを要する。
【0068】そして、第4の条件として、θ3は、照明
光学系プリズム15の厚さをできるだけ薄くしたいた
め、小さい方が望ましい。たとえば、θ3<35°であ
る。
【0069】最後に、第5の条件として、θ4は、反射
型空間光変調素子3における反射光束がプリズム1の面
ACを透過するよう、全反射条件を満足しないことを要
する。また、虚像結像光学系のタイプによっては、色収
差を抑えるために、θ4はできるだけ0に近いほうが望
ましい。つまり、ABS〔θ4〕<〔全反射臨界角−照
明光束の発散角の半値(θ0)〕が成り立つことを要す
る。
【0070】照明光学系プリズム15の屈折率を1.5
7、照明光束の発散角半値θ0=10°の場合、全反射
臨界角=39.6°≒40°となるため、以上の条件
は、第1及び第2の条件については、10°<θ1<2
5°、第3の条件については、θ2>50°、第4の条
件については、θ3<35°、第5の条件については、
−30°<θ4<30°となる。
【0071】また、θ1、θ2、θ3、θ4、角B、角
Cの関係は、以下の各式に示すようになる。
【0072】θ1−θ2+θ3=0 2θ1−θ2−θ4=0 角B=θ1+2(90°−θ2) 角C=180°−θ三角B これより、θ1、θ2を決めたときに、θ3、θ4、角
B、角Cが、どういった値をとるかを計算した結果を以
下の〔表1〕に示す。〔表1〕より、第1乃至第5の条
件を全て満たす解がいくつか存在することがわかる。照
明光学系プリズム15の屈折率が大きいほど、また、照
明光束の発散角半値が小さいほど前述の条件の制約は緩
和され、多くの解が得られることとなる。
【0073】
【表1】
【0074】〔実施例2〕TN(旋光性利用)、プラス
ティック製照明光学系プリズム、プリズム型ホログラム
レンズ(偏心接眼光学系)による構成 本発明に係る画像表示装置は、図3に示すように、照明
用光源装置として発光ダイオード(LED)光源と導光
板と光学フィルムとにより構成したものを用い、反射型
空間光変調素子として旋光性を利用した反射型TN液晶
空間光変調素子を用い、空間光変調素子照明光学系とし
てプラスティック製プリズムを用い、また、接眼光学系
として反射時に入射光束に対して非回転対称な位相差を
付加するホログラフィク反射面と屈折面と光束分割面と
を備え内部を屈折率が1より大きいプラスティック媒質
にて充填されてなるプリズム(以下、接眼光学系プラス
ティック製HOE(Holographic Optical Element)プ
リズムという)を用いて構成することができる。
【0075】この画像表示装置においては、まず、映像
信号1がシステムコントローラ2に入力される。ここ
で、反射型TN空間光変調素子駆動に必要なデータと発
光ダイオード駆動に必要なデータとが生成され、それぞ
れ反射型TN空間光変調素子駆動回路3、発光ダイオー
ド駆動回路4に入力される。反射型TN空間光変調素子
駆動回路3からは、反射型TN空間光変調素子駆動信号
5が出力され、反射型TN空間光変調素子6に入力され
る。反射型TN空間光変調素子6には、表示領域の対角
長さが0.5インチでVGA(640×480)の画素
数を有するものを用いており、ここで映像信号1が、反
射型TN空間光変調素子の各画素の状態に変換され、照
明光束17が変調される。
【0076】一方、発光ダイオード駆動回路4から出力
される発光ダイオード駆動電流7は、発光ダイオード8
に入力され、照明光束を射出させる。この照明光束は、
導光板9に入射し、その内部で多重反射を繰り返しなが
ら、また、導光板9の背面10から外部へ射出した一部
の光束が、反射板11により反射され、再び導光板9に
入射するなどして、導光板9内部で輝度、色度の均一化
がはかられたのち、射出面12より射出する。射出面1
2に近接して、光学フィルム13が設けられている。こ
の光学フィルム13は、主に、導光板9の射出面12よ
り射出する光束の発散角をコントロールするためのもの
であり、この実施例においては、透過光束の光強度がピ
ーク値の半分になる立体角の2分の1の角度(半値発散
角)を約15°としている。
【0077】光学フィルム13を透過した光束は、プラ
スティック製の照明光学系プリズム15に入射する。こ
の光束は、プラスティック製の照明光学系プリズム15
の光束分割面16にて、その多くが内部全反射し、照明
光束17としてプラスティック製の照明光学系プリズム
15の屈折面18より射出して、反射型TN空間光変調
素子6に入射する。ここで、プラスティック製の照明光
学系プリズム15の屈折面18は、平面ではなく、緩や
かな非球面とされている。これは、主に表示虚像の歪曲
収差を補正するためである。
【0078】反射型TN空間光変調素子6に入射した照
明光束17は、反射型TN空間光変調素子6における反
射時に、画素ごとに輝度変調され、再びプラスティック
製の照明光学系プリズム15に入射する。プラスティッ
ク製の照明光学系プリズム15の光束分割面16に到達
した光束は、ここでは入射角が内部全反射条件を満たさ
ないため、この面を透過し、屈折率が1より大きい媒質
にて充填されている接眼光学系プラスティック製HOE
プリズム20に、回転対称軸を持たない形状を有する屈
折面(自由曲面屈折面)21より入射する。また、前述
のように全反射条件から外れた場合の反射率の振る舞い
の違いから、照明光束17は、プラスティック製の照明
光学系プリズム15の光束分割面16に対してS偏光
(TEモード)としている。
【0079】接眼光学系プラスティック製HOEプリズ
ム20に入射した光束は、続く光束分割面22にて大部
分の光束が全反射条件を満たし、内部反射される。この
光束は、ホログラフィツク反射面23において、虚像結
像(無限遠も含む)のための屈折力を与えられ、反射さ
れる。この反射光束の大部分は、光束分割面22を透過
し、観察者の瞳24へ入射する。
【0080】接眼光学系プラスティック製HOEプリズ
ム20の観察者の瞳24の反対側には、ホログラフィッ
ク反射面23を挟むように、補正プリズム26が設けら
れている。これは、外界からの光束に屈折力や偏向作用
を与えることなく、観察者が自然な背景を見ることがで
きるようにするためであり、これによって観察者は、接
眼光学系プラスティック製HOEプリズム20の特徴を
生かして、明るい表示虚像と背景像とを同時に見ること
ができる。
【0081】導光板9より射出し、光学フィルム13を
通りガラス製照明光学系プリズム15より直接透過して
くる光束25は、図3に示すように、予め決められた観
察領域には到達しないので、観察者の瞳24に入射して
ゴースト像として観察されることはない。
【0082】〔実施例3〕FLC、2個のプリズム、リ
レー光学系、スクリーン及び接眼光学系による構成 本発明に係る画像表示装置は、図4に示すように、照明
用光源装置として発光ダイオード(LED)光源と導光
板と光学フィルムとにより構成したものを用い、反射型
空間光変調素子として反射型強誘電性液晶空間光変調素
子を用い、空間光変調素子照明光学系としてガラス三角
プリズムとプラスティック三角プリズムを用い、また、
虚像結像光学系としてリレー光学系とスクリーンと接眼
光学系を用いて構成することができる。
【0083】この画像表示装置においては、まず、映像
信号1がシステムコントローラ2に入力される。このシ
ステムコントローラ2において、反射型FLC空間光変
調素子駆動に必要なデータと発光ダイオード駆動に必要
なデータとが生成され、それぞれ反射型FLC空間光変
調素子駆動回路3、発光ダイオード駆動回路4に入力さ
れる。反射型FLC空間光変調素子駆動回路3からは、
反射型FLC空間光変調素子駆動信号5が出力され、反
射型FLC空間光変調素子6に入力される。反射型FL
C空間光変調素子6には、表示領域の対角長さが0.9
インチでUXGA(1600×1200)の画素数を有
するものを用いており、ここで映像信号1が、反射型F
LC空間光変調素子の各画素の状態に変換され、照明光
束17が変調される。
【0084】一方、発光ダイオード駆動回路4から出力
される発光ダイオード駆動電流7は、発光ダイオード8
に入力され、照明光束を射出させる。この照明光束は、
導光板9に入射し、その内部で多重反射を繰り返しなが
ら、また、導光板9の背面10から外部へ射出した光束
の一部が反射板11により反射され、再び導光板9に入
射するなどして、導光板内部で輝度、色度の均一化がは
かられたのち、射出面12より射出する。射出面12に
近接して、光学フィルム13が設けられている。この光
学フィルム13は、主に、導光板9の射出面12より射
出する光束の発散角をコントロールするためのものであ
り、この実施例においては、光強度がピーク値の半分に
なる立体角の2分の1の角度(半値発散角)を約10°
としている。
【0085】光学フィルム13を透過した光束は、偏光
子14を通過し直線偏光となり、ガラス製の照明光学系
プリズム15に入射する。この光束は、ガラス製の照明
光学系プリズム15の光束分割面16にて、その多くが
内部全反射し、照明光束17としてガラス製の照明光学
系プリズム15の屈折面18より射出して、反射型FL
C空間光変調素子6に入射する。
【0086】反射型FLC空間光変調素子6に入射した
照明光束17は、反射型FLC空間光変調素子6におけ
る反射時に、前述のように、画素ごとに偏光状態が変調
され、再びガラス製の照明光学系プリズム15に入射す
る。ガラス製の照明光学系プリズム15の面16に到達
した光束は、ここでは入射角が内部全反射条件を満たさ
ないため、この面を透過し、検光子19に入射する。こ
の検光子19は、ガラス製の照明光学系プリズム15と
の間に空気層を挟み、偏光子14と偏光方向が直交する
ような向き(クロスニコルの関係)に配置されている。
【0087】このとき、各画素ごとの偏光状態に応じ
て、検光子19を透過する光束と反射される光束とに分
かれ、偏光変調が輝度変調に変換される。ここで照明光
学系プリズム15をガラス材料にて作製しているのは、
反射型空間光変調素子として強誘電性液晶空間光変調素
子を用いる場合のように、光束の偏光を利用する光学系
においては、照明光ならびに偏光変調が輝度変調に変換
される前までの空間光変調素子からの反射光の複屈折量
を、表示画像のコントラストが保証されるレベル程度に
まで十分に小さく抑える必要があるためである。
【0088】また、前述のように全反射条件から外れた
場合の反射率の振る舞いの違いから、照明光束17は、
ガラス製の照明光学系プリズム15の面16に対してS
偏光(TEモード)で入射される。
【0089】検光子19を通過した光束は、屈折率が1
より大きい媒質にて充填されたプラスチック製の照明光
学系プリズム27に入射する。このプラスチック製の照
明光学系プリズム27は、図4に示すように、ガラス製
の照明光学系照明光学系プリズム15の鋭角とおよそ等
しい鋭角を有し、それらが錯角の関係となるように配置
されている。プラスチック製の照明光学系プリズム27
の屈折面28は、反射型FLC空間光変調素子6の画像
表示面6aと略々平行となされて配置されている。
【0090】プラスチック製の照明光学系プリズム27
を射出した光束は、次に、リレー光学系29に入射す
る。リレー光学系29は、スクリーン30に、反射型F
LC空間光変調素子6の表示像を結像させる。この実施
例においては、リレー光学系29の横倍率は、約2倍と
なっており、反射型FLC空間光変調素子6の表示領域
(対角0.9inch)が約2倍(対角1.8inc
h)の領域に拡大されて投射される。
【0091】スクリーン30は、この実施例において
は、直径10μm程度のガラス球がプラスチック板の内
部に混入されたビーズスクリーンを用いている。このス
クリーン30の役割は、リレー光学系29の像側開口数
(像側NA)がガラス製の照明光学系プリズム15での
全反射、屈折条件の確保や反射型FLC空間光変調素子
6における反射光束のコントラストの確保のためにあま
り大きくできないため(例えば、この実施例では、リレ
ー光学系29の物体側NAは0.17、像側NAは0.
086となっている)、スクリーン30からの射出時の
NAを大きくして、リレー光学系29に続く接眼光学系
31の射出瞳系35を大きくすることにある。
【0092】スクリーン30から射出した光束は、続い
て接眼光学系31のハーフミラー32においてその光束
の一部が反射される。この光束は、非球面凹面反射鏡3
3において反射時に虚像結像(無限遠も含む)のための
屈折力を与えられ、再びハーフミラー32を透過し、観
察者の瞳24へ入射する。
【0093】〔実施例4〕FLC、2個のプリズム、投
射光学系及びスクリーンによる構成 そして、本発明に係る画像表示装置は、上述の実施例に
おけるリレー光学系29に代えて、プロジェクタレンズ
を用いることにより、上述のスクリーン30よりも大き
く、かつ、該スクリーン30よりも光学系から離間され
て配置されたスクリーンに反射型FLC空間光変調素子
6の表示像の実像を結像させる投射型画像表示装置とし
て構成することもできる。
【0094】すなわち、本発明に係る画像表示装置は、
図5に示すように、照明用光源装置としてキセノンラン
プ及び照明光学系により構成したものを用い、反射型空
間光変調素子として反射型強誘電性液晶空間光変調素子
を用い、空間光変調素子照明光学系としてガラス三角プ
リズムとプラスティック三角プリズムを用い、また、結
像光学系として投射光学系を用いて構成することができ
る。
【0095】この画像表示装置においては、まず、映像
信号1がシステムコントローラ2に入力される。このシ
ステムコントローラ2において、反射型FLC空間光変
調素子駆動に必要なデータとキセノンランプ駆動に必要
なデータとが生成され、それぞれ反射型FLC空間光変
調素子駆動回路3、キセノンランプ駆動回路4に入力さ
れる。反射型FLC空間光変調素子駆動回路3からは、
反射型FLC空間光変調素子駆動信号5が出力され、反
射型FLC空間光変調素子6に入力される。反射型FL
C空間光変調素子6には、表示領域の対角長さが0.9
インチでUXGA(1600×1200)の画素数を有
するものを用いており、ここで映像信号1が、反射型F
LC空間光変調素子の各画素の状態に変換され、照明光
束17が変調される。
【0096】一方、キセノンランプ駆動回路4から出力
されるキセノンランプ駆動電流7は、キセノンランプ3
7に入力され、照明光束を射出させる。この照明光束
は、コンデンサレンズなどを含む照明光学系38に入射
する。照明光学系38から射出された照明光束は、光強
度がピーク値の半分になる立体角の2分の1の角度(半
値発散角)が約7.5°となされている。
【0097】照明光学系38を経た光束は、偏光子14
を通過し直線偏光となり、ガラス製の照明光学系プリズ
ム15に入射する。この光束は、ガラス製の照明光学系
プリズム15の光束分割面16にて、その多くが内部全
反射し、照明光束17としてガラス製の照明光学系プリ
ズム15の屈折面18より射出して、反射型FLC空間
光変調素子6に入射する。
【0098】反射型FLC空間光変調素子6に入射した
照明光束17は、反射型FLC空間光変調素子6におけ
る反射時に、前述のように、画素ごとに偏光状態が変調
され、再びガラス製の照明光学系プリズム15に入射す
る。ガラス製の照明光学系プリズム15の面16に到達
した光束は、ここでは入射角が内部全反射条件を満たさ
ないため、この面を透過し、検光子19に入射する。こ
の検光子19は、ガラス製の照明光学系プリズム15と
の間に空気層を挟み、偏光子14と偏光方向が直交する
ような向き(クロスニコルの関係)に配置されている。
【0099】このとき、各画素ごとの偏光状態に応じ
て、検光子19を透過する光束と反射される光束とに分
かれ、偏光変調が輝度変調に変換される。ここで照明光
学系プリズム15をガラス材料にて作製しているのは、
反射型空間光変調素子として強誘電性液晶空間光変調素
子を用いる場合のように、光束の偏光を利用する光学系
においては、照明光ならびに偏光変調が輝度変調に変換
される前までの空間光変調素子からの反射光の複屈折量
を、表示画像のコントラストが保証されるレベル程度に
まで十分に小さく抑える必要があるためである。
【0100】また、前述のように全反射条件から外れた
場合の反射率の振る舞いの違いから、照明光束17は、
ガラス製の照明光学系プリズム15の面16に対してS
偏光(TEモード)で入射される。
【0101】検光子19を通過した光束は、屈折率が1
より大きい媒質にて充填されたプラスチック製の照明光
学系プリズム27に入射する。このプラスチック製の照
明光学系プリズム27は、図4に示すように、ガラス製
の照明光学系照明光学系プリズム15の鋭角とおよそ等
しい鋭角を有し、それらが錯角の関係となるように配置
されている。プラスチック製の照明光学系プリズム27
の屈折面28は、反射型FLC空間光変調素子6の画像
表示面6aと略々平行となされて配置されている。
【0102】プラスチック製の照明光学系プリズム27
を射出した光束は、次に、投射光学系36に入射する。
投射光学系36は、スクリーン30に、反射型FLC空
間光変調素子6の表示像を結像させる。この実施例で
は、投射光学系36の光軸は、反射型FLC空間光変調
素子6に対して偏心、傾きを有しておらず、いわゆる共
軸光学系の構成をとっている。しかし、この投射光学系
として非軸対称光学素子を用い、反射型FLC空間光変
調素子6を含めた光学系を偏心系として構成することも
可能である。
【0103】〔実施例5〕DMD(デジタル・マイクロ
ミラー空間光変調素子)、2個のプリズム、自由曲面プ
リズム(偏心接眼光学系)による構成 本発明に係る画像表示装置は、図6に示すように、照明
用光源装置として発光ダイオード(LED)光源、導光
板及び光学フィルムを有する照明光学系を用い、反射型
空間光変調素子としてデジタル・マイクロミラー空間光
変調素子を用い、空間光変調素子照明光学系としてプラ
スティック三角プリズム2個を用い、また、接眼光学系
としてその面内及び面外共に回転対称軸を有しない反射
面と屈折面と光束分割面(内部反射面)とを有し内部を
屈折率が1より大きいプラスティック媒質にて充填され
たプリズム(以下、接眼光学系プラスティック製自由曲
面プリズムという)からなる光学系を用いて構成しても
よい。
【0104】この画像表示装置においては、まず、映像
信号1がシステムコントローラ2に入力される。このシ
ステムコントローラ2においては、デジタル・マイクロ
ミラー空間光変調素子に必要なデータと発光ダイオード
駆動に必要なデータとが生成され、それぞれデジタル・
マイクロミラー空間光変調素子駆動回路3、発光ダイオ
ード駆動回路4に入力される。デジタル・マイクロミラ
ー空間光変調素子駆動回路3からは、デジタル・マイク
ロミラー空間光変調素子駆動信号5が出力され、デジタ
ル・マイクロミラー空間光変調素子6に入力される。デ
ジタル・マイクロミラー空間光変調素子6には、表示領
域の対角長さが0.5インチでVGA(640×48
0)の画素数を有するものを用いており、ここで映像信
号1が、デジタル・マイクロミラー空間光変調素子の各
画素の状態に変換され、照明光束17が偏向される。
【0105】一方、発光ダイオード駆動回路4から出力
される発光ダイオード駆動電流7は、発光ダイオード8
に入力され、照明光束を射出させる。この照明光束は、
導光板9に入射し、その内部で多重反射を繰り返しなが
ら、また、部導光板9の背面から外部へ射出した一部の
光束が反射板11により反射され、再び導光板9に入射
するなどして、導光板内部で輝度、色度の均一化がはか
られたのち、射出面12より射出する。射出面12に近
接して、光学フィルム13が設けられている。この光学
フィルム13は、主に、導光板9の射出面12より射出
する光束の発散角をコントロールするためのものであ
り、この実施例においては、光強度がピーク値の半分に
なる立体角の2分の1の角度(半値発散角)を約15°
としている。
【0106】光学フィルム13を通過した光束は、第1
のプラスティック製の照明光学系プリズム15に入射
し、このプラスティック製の照明光学系プリズム15の
面16にて、その多くが内部全反射し、照明光束17と
してプラスティック製の照明光学系プリズム15の屈折
面18より射出して、デジタル・マイクロミラー空間光
変調素子6に入射する。
【0107】デジタル・マイクロミラー空間光変調素子
6に入射した照明光束17は、デジタル・マイクロミラ
ー空間光変調素子6における反射時に、前述のように画
素ごとに反射方向が変調され、再びプラスティック製の
照明光学系プリズム15に入射する。プラスティック製
の照明光学系プリズム15の面16に到達した光束は、
ここではその入射角が内部全反射条件を満たさないた
め、この面を透過し、次のプラスティック製の照明光学
系プリズム27を透過し、全反射プリズム20に入射す
る。この全反射プリズム20は、屈折率が1より大きい
媒質にて充填されている全反射プリズムであって、回転
対称軸を持たない形状を有する屈折面(自由曲面屈折
面)21を介して、プラスティック製の照明光学系プリ
ズム27からの光束が入射される。
【0108】なお、前述のように全反射条件から外れた
場合の反射率の振る舞いの違いから、照明光束17は、
プラスティック製の照明光学系プリズム15の面16に
対してS偏光(TEモード)としている。
【0109】全反射プリズム20に入射した光束のうち
表示あり(ON)の状態(白表示)の光束は、光束分割
面22に入射し、ここで大部分の光束が全反射条件を満
たし内部反射される。この光束は、自由曲面反射面23
において、虚像結像(無限遠も含む)のための屈折力を
与えられ、反射される。反射光束の大部分は、光束分割
面22を透過し、観察者の瞳24へ入射する。
【0110】一方、全反射プリズム20に入射した光束
のうち表示なし(OFF)の状態(黒表示)の光束は、
光束分割面22には到達せず、自由曲面反射面23に入
射する。ここで反射された光束25は、図6に示すよう
に、予め決められた観察領域には到達しないので、観察
者の瞳24に入射してゴースト像として観察されること
はない。
【0111】〔実施例6〕FLC、ガラス製照明プリズ
ム、2個の自由曲面プリズム(偏心接眼光学系)による
構成 本発明に係る画像表示装置は、図7に示すように、照明
用光源装置として発光ダイオード(LED)光源と導光
板と光学フィルムとにより構成したものを用い、反射型
空間光変調素子として反射型強誘電性液晶空間光変調素
子を用い、空間光変調素子照明光学系としてガラス三角
プリズムを用い、さらに、接眼光学系を備えて構成する
ことができる。接眼光学系としては、その面内及び面外
共に回転対称軸を有しない反射面と屈折面と光線分割面
(内部反射面)とを有し内部を屈折率が1より大きいプ
ラスティック媒質にて充填されてなる第1のプリズム
(以下、第1の接眼光学系プラスティック製自由曲面プ
リズムという)と、同じくその面内及び面外共に回転対
称軸を有しない2つの屈折面を有し内部を屈折率が1よ
り大きいプラスティック媒質にて充填されてなる第2の
プリズム(以下、第2の接眼光学系プラスティック製自
由曲面プリズムという)とにより構成されたものを用い
る。
【0112】この画像表示装置においては、まず、映像
信号1がシステムコントローラ2に入力される。このシ
ステムコントローラ2において、反射型FLC空間光変
調素子駆動に必要なデータと発光ダイオード駆動に必要
なデータとが生成され、それぞれ反射型FLC空間光変
調素子駆動回路3、発光ダイオード駆動回路4に入力さ
れる。反射型FLC空間光変調素子駆動回路3からは、
反射型FLC空間光変調素子駆動信号5が出力され、反
射型FLC空間光変調素子6に入力される。反射型FL
C空間光変調素子6としては、表示領域の対角長さが
0.5インチでVCA(640×480)の画素数を有
するものを用いている。この反射型FLC空間光変調素
子6において、映像信号1は、反射型FLC空間光変調
索子の各画素の状態に変換され、照明光束17を変調す
る。
【0113】一方、発光ダイオード駆動回路4から出力
される発光ダイオード駆動電流7は、発光ダイオード8
に入力され、照明光束を射出させる。この照明光束は、
導光板9に入射し、その内部で多重反射を繰り返しなが
ら、また、導光板9の背面10から外部へ射出した一部
の光束が反射板11により反射され、再び導光板9に入
射するなどして、導光板内部で輝度、色度の均一化がは
かられたのち、射出面12より射出する。射出面12に
近接して、光学フィルム13が設けられている。この光
学フィルム13は、主に、導光板9の射出面12より射
出する光束の発散角をコントロールするためのものであ
り、この実施例においては、光強度がピーク値の半分に
なる立体角の2分の1の角度(半値発散角)を約15°
としている。
【0114】光学フィルム13を通過した光束は、偏光
子14を透過することにより直線偏光となり、ガラス製
の照明光学系プリズム15に入射する。この光束は、ガ
ラス製の照明光学系プリズム15の面16にて、その多
くが内部全反射し、照明光束17として、ガラス製の照
明光学系プリズム15の屈折面18より射出し、反射型
FLC空間光変調素子6に入射する。ここで、屈折面1
8は、主に歪曲収差の補正のため、非球面形状となって
いる。
【0115】反射型FLC空間光変調素子6に入射した
照明光束17は、この反射型FLC空間光変調素子6に
おける反射時に、前述のように、画素ごとに偏光状態が
変調されて、再びガラス製の照明光学系プリズム15に
入射する。ガラス製の照明光学系プリズム15の面16
に到達した光束は、入射角が内部全反射条件を満たさな
いため、この面16を透過し、検光子19に入射する。
この検光子19は、ガラス製の照明光学系プリズム15
との間に空気層を挟み、偏光子14とその偏光方向が直
交するような向き(クロスニコルの関係)に配置されて
いる。
【0116】このとき、各画素ごとの偏光状態に応じ
て、検光子19を透過する光束と反射される光束とに分
かれ、偏光変調が輝度変調に変換される。ここでプリズ
ム15をガラス材料にて作製しているのは、反射型空間
光変調素子として強誘電性液晶空間光変調素子を用いる
場合のように、光束の偏光を利用する光学系において
は、照明光ならびに偏光変調が輝度変調に変換される前
までの空間光変調素子からの反射光の複屈折量を、表示
画像のコントラストが保証されるレベルにまで十分小さ
く抑える必要があるためである。また、前述のように、
全反射条件から外れた場合の反射率の振る舞いの違いか
ら、照明光束17は、ガラス製の照明光学系プリズム1
5の面16に対して、S偏光(TEモード)で入射する
こととしている。
【0117】検光子19を通過した光束は、屈折率が1
より大きい媒質にて充填されている第1の接眼光学系プ
ラスティック製自由曲面プリズム20に、回転対称軸を
持たない形状を有する屈折面(自由曲面屈折面)21よ
り入射する。第1の接眼光学系プラスティック製自由曲
面プリズム20に入射した光束は、光束分割面22にて
大部分の光束が全反射条件を満たし、内部反射される。
この光束は、自由曲面反射面23において、虚像結像
(無限遠も含む)のための屈折力を与えられ、反射され
る。この反射光束の大部分は、光束分割面22に対して
全反射条件を満足せず、この光束分割面22を透過す
る。
【0118】第1の接眼光学系プラスティック製自由曲
面プリズム20の光束分割面22より射出した光束は、
第2の接眼光学系プラスティック製自由曲面プリズム3
9に、回転対称軸を持たない形状を有する屈折面(自由
曲面屈折面)40より入射する。そして、第2の接眼光
学系プラスティック製自由曲面プリズム39に入射した
光束は、入射側の自由曲面屈折面40の反対側の自由曲
面屈折面41より射出し、観察者の瞳24へ入射する。
【0119】ここで、第2の接眼光学系プラスティック
製自由曲面プリズム39が配置されているのは、特に接
眼光学系50が偏心系であることに伴って発生する収差
をより良好に抑えるためである。
【0120】導光板9より射出して、光学フィルム13
及び偏光子14を通り、ガラス製の照明光学系プリズム
15及び検光子19を直接透過してくる光束は、ガラス
製の照明光学系プリズム15の面16における全反射条
件の満足度と偏光子14と検光子19のクロスニコル時
の消光比によるが、通常は極わずかである。また、仮に
一定以上の光量をもつ光束が、直接検光子19を透過し
てきたとしても、図7に示すように、その光束25は、
予め決められた観察領域には到達しないので、観察者の
瞳24に入射してゴースト像として観察されることはな
い。
【0121】なお、以上に示した各実施例では、反射型
空間光変調素子として、反射型TN液晶空間光変調素
子、反射型FLC空間光変調素子、デジタル・マイクロ
ミラー空間光変調素子をとりあげて説明をしたが、反射
型であれば、高分子散乱液晶など他の空間光変調素子を
用いることもできる。また、これら反射型空間光変調素
子と1/4波長板などのような位相差板や、マイクロレ
ンズ、ディフューザーなどとの組み合わせにより構成し
てもよい。
【0122】さらに、上述の各実施例では、照明用光源
装置として、導光板と発光ダイオードとから構成された
ものを挙げているが、照明用光源装置は、拡散板やフラ
イアイレンズとレーザー光源などの組み合わせでもよ
い。
【0123】
【発明の効果】上述のように、本発明に係る画像表示装
置においては、反射型空間光変調素子の照明を、偏光ビ
ームスプリッタやハーフミラーを用いることなく、全反
射プリズムを用いて行っている。
【0124】そのため、本発明は、低コストでありなが
ら、迷光、色むら、輝度むらが抑えられた高光利用効率
の画像表示装置を提供することができる。また、照明光
束を直接反射型空間光変調素子に照射させる構成に比べ
て、小型、高倍率でありながら、虚像結像光学系に対す
る反射型空間光変調素子の偏心(チルト)量が抑えら
れ、収差特性の良好な画像表示装置を実現することがで
きる。
【0125】本発明に係る画像表示装置は、小型軽量
性、低コスト性、低消費電力性が要求される頭部装着型
ディスプレイ装置や携帯型情報処理装置、携帯型通信装
置などの虚像ディスプレイ装置として用いるのに特に有
用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像表示装置の虚像観察光学系を
用いた場合の構成を示す縦断面図である。
【図2】上記画像表示装置における照明光学系の構成を
示す縦断面図である。
【図3】本発明に係る画像表示装置において透視像の補
正プリズムを設けた場合の構成を示す縦断面図である。
【図4】本発明に係る画像表示装置においてリレー光学
系を用いた場合の構成を示す縦断面図である。
【図5】本発明に係る画像表示装置において投射光学系
を用いた場合の構成を示す縦断面図である。
【図6】本発明に係る画像表示装置において虚像観察光
学系及び光路長補正プリズムを用いた場合の構成を示す
縦断面図である。
【図7】本発明に係る画像表示装置において虚像観察光
学系及び収差補正プリズムを用いた場合の構成を示す縦
断面図である。
【図8】液晶を用いた空間光変調素子の電圧無印加状態
における構成を示す斜視図である。
【図9】液晶を用いた空間光変調素子の電圧印加状態に
おける構成を示す斜視図である。
【図10】FLCを用いた空間光変調素子の第1の状態
における構成を示す斜視図である。
【図11】FLCを用いた空間光変調素子の第2の状態
における構成を示す斜視図である。
【図12】FLCを構成する液晶の状態を示す斜視図で
ある。
【図13】FLCを用いて構成された従来の画像表示装
置の構成を示す側面図である。
【図14】DMDの画素構造を示す正面図である。
【図15】DMDの構造を示す正面図である。
【図16】DMDの動作を示す斜視図である。
【図17】DMDによる画像表示の動作を示す側面図で
ある。
【図18】屈折率の異なる媒質間の界面におけるP偏光
の反射率を示すグラフである。
【図19】屈折率の異なる媒質間の界面におけるS偏光
の反射率を示すグラフである。
【図20】従来の偏光ビームスプリッタを用いた画像表
示装置の構成を示す縦断面図である。
【図21】従来の無偏光ビームスプリッタを用いた画像
表示装置の構成を示す縦断面図である。
【図22】従来の偏心光学系を用いた画像表示装置の構
成を示す側面図である。
【図23】従来の偏心光学系を用いた画像表示装置にお
いて偏心量を大きくした場合の構成を示す側面図であ
る。
【図24】従来の光軸上でカットされた光学系を用いた
画像表示装置の構成を示す側面図である。
【符号の説明】
6 反射型FLC空間光変調素子、8 発光ダイオー
ド、15 照明光学系プリズム、20 プラスティック
製自由曲面プリズム、29 リレー光学系、36投射光
学系

Claims (108)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 反射型空間光変調素子と、 照明光源と、 上記照明光源からの照明光を上記反射型空間光変調素子
    に導く照明光学系と、 上記反射型空間光変調素子が表示する画像の虚像を形成
    する虚像結像手段とを備え、 上記照明光学系は、上記照明光源からの照明光が入射さ
    れる入射面となる第1の屈折面とこの第1の屈折面より
    入射された照明光を少なくとも一回内部反射させる内部
    反射面とこの内部反射面により反射された照明光が出射
    される第2の屈折面とを有して屈折率が1より大きい媒
    質により構成された屈折光学素子を有して構成され、該
    第2の屈折面から出射させた照明光を上記反射型空間光
    変調素子に入射させ、この反射型空間光変調素子によっ
    て反射された照明光を該第2の屈折面から入射させ該内
    部反射面から出射し、上記虚像結像手段に入射させるこ
    とを特徴とする画像表示装置。
  2. 【請求項2】 照明光学系の屈折光学素子は、三角プリ
    ズムであることを特徴とする請求項1記載の画像表示装
    置。
  3. 【請求項3】 照明光学系の屈折光学素子は、少なくと
    も一の面が曲面で構成されているプリズムであることを
    特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  4. 【請求項4】 照明光学系の屈折光学素子は、少なくと
    も一の頂角が40°以下となっているプリズムであるこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  5. 【請求項5】 虚像観察手段は、接眼光学系であること
    を特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  6. 【請求項6】 接眼光学系は、反射面と光束分割面とを
    含み、これら反射面及び光束分割面少なくとも一方は、
    面内及び面外ともに回転対称軸を有しない形状となって
    いることを特徴とする請求項5記載の画像表示装置。
  7. 【請求項7】 接眼光学系は、入射面となる屈折面と反
    射面と光束分割面とを有して屈折率が1より大きい媒質
    により構成された屈折光学素子を有し、 上記屈折光学素子は、上記屈折面から入射した光束を、
    光束分割面により内部反射し、少なくとも1回以上上記
    反射面に入射させた後、該光束分割面より出射させるも
    のであって、上記屈折面、上記反射面、上記光束分割面
    のうち少なくとも一面は、面内及び面外ともに回転対称
    軸を有しない形状となっていることを特徴とする請求項
    5記載の画像表示装置。
  8. 【請求項8】 接眼光学系は、入射面となる屈折面と反
    射面と光束分割面とを有して屈折率が1より大きい媒質
    により構成された第1の屈折光学素子と、入射面となる
    第1の屈折面と出射面となる第2の屈折面とを有して屈
    折率が1より大きい媒質により構成された第2の屈折光
    学素子とを有し、 上記屈折光学素子において、上記第1の屈折光学素子の
    屈折面から入射した光束は、光束分割面により偏向さ
    れ、少なくとも1回以上上記反射面に入射された後、該
    光束分割面より出射され、上記第2の屈折光学素子の第
    1の屈折面から入射し上記第2の屈折面より出射される
    ことを特徴とする請求項5記載の画像表示装置。
  9. 【請求項9】 接眼光学系は、透過光または反射光に対
    して非回転対称な位相差を付加する少なくとも1面のホ
    ログラフィック面を備えていることを特徴とする請求項
    5記載の画像表示装置。
  10. 【請求項10】 虚像観察手段は、リレー光学系と接眼
    光学系とからなることを特徴とする請求項1記載の画像
    表示装置。
  11. 【請求項11】 虚像観察手段は、リレー光学系、スク
    リーン及び接眼光学系からなることを特徴とする請求項
    1記載の画像表示装置。
  12. 【請求項12】 虚像観察手段は、共軸光学系であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  13. 【請求項13】 虚像観察手段は、偏心光学系であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の画像表示装置。
  14. 【請求項14】 反射型空間光変調素子と、 照明光源と、 上記照明光源からの照明光を上記反射型空間光変調素子
    に導く照明光学系と、 上記反射型空間光変調素子が表示する画像の虚像を形成
    する虚像結像手段とを備え、 上記照明光学系は、上記照明光源からの照明光が入射さ
    れる入射面となる第1の屈折面とこの第1の屈折面より
    入射された照明光を少なくとも一回内部反射させる内部
    反射面とこの内部反射面により反射された照明光が出射
    される第2の屈折面とを有して屈折率が1より大きい媒
    質により構成された第1の屈折光学素子と、第3及び第
    4の屈折面を有し屈折率が1より大きい媒質により構成
    された第2の屈折光学素子とを有して構成され、 上記照明光学系においては、上記第1の屈折光学素子の
    上記第2の屈折面から出射され上記反射型空間光変調素
    子に入射されこの反射型空間光変調素子によって反射さ
    れ該第2の屈折面から入射され該内部反射面を介してこ
    の第1の屈折光学素子から出射された照明光は、上記第
    2の屈折光学素子の上記第3の屈折面から入射され上記
    第4の屈折面から出射されることにより、該反射型空間
    光変調素子からの光路長を調整されて、上記虚像結像手
    段に入射されることを特徴とする画像表示装置。
  15. 【請求項15】 照明光学系の屈折光学素子は、三角プ
    リズムであることを特徴とする請求項14記載の画像表
    示装置。
  16. 【請求項16】 照明光学系の屈折光学素子は、少なく
    とも一の面が曲面で構成されているプリズムであること
    を特徴とする請求項14記載の画像表示装置。
  17. 【請求項17】 照明光学系の屈折光学素子は、少なく
    とも一の頂角が40°以下となっているプリズムである
    ことを特徴とする請求項14記載の画像表示装置。
  18. 【請求項18】 虚像観察手段は、接眼光学系であるこ
    とを特徴とする請求項14記載の画像表示装置。
  19. 【請求項19】 接眼光学系は、反射面と光束分割面と
    を含み、これら反射面及び光束分割面の少なくとも一方
    は、面内及び面外ともに回転対称軸を有しない形状とな
    っていることを特徴とする請求項18記載の画像表示装
    置。
  20. 【請求項20】 接眼光学系は、入射面となる屈折面と
    反射面と光束分割面とを有して屈折率が1より大きい媒
    質により構成された屈折光学素子を有し、 上記屈折光学素子は、上記屈折面から入射した光束を、
    光束分割面により内部反射し、少なくとも1回以上上記
    反射面に入射させた後、該光束分割面より出射させるも
    のであって、上記屈折面、上記反射面、上記光束分割面
    のうち少なくとも一面は、面内及び面外ともに回転対称
    軸を有しない形状となっていることを特徴とする請求項
    18記載の画像表示装置。
  21. 【請求項21】 接眼光学系は、入射面となる屈折面と
    反射面と光束分割面とを有して屈折率が1より大きい媒
    質により構成された第1の屈折光学素子と、入射面とな
    る第1の屈折面と出射面となる第2の屈折面とを有して
    屈折率が1より大きい媒質により構成された第2の屈折
    光学素子とを有し、 上記屈折光学素子において、上記第1の屈折光学素子の
    屈折面から入射した光束は、光束分割面により偏向さ
    れ、少なくとも1回以上上記反射面に入射された後、該
    光束分割面より出射され、上記第2の屈折光学素子の第
    1の屈折面から入射し上記第2の屈折面より出射される
    ことを特徴とする請求項18記載の画像表示装置。
  22. 【請求項22】 接眼光学系は、透過光または反射光に
    対して非回転対称な位相差を付加する少なくとも1面の
    ホログラフィック面を備えていることを特徴とする請求
    項18記載の画像表示装置。
  23. 【請求項23】 虚像観察手段は、リレー光学系と接眼
    光学系とからなることを特徴とする請求項14記載の画
    像表示装置。
  24. 【請求項24】 虚像観察手段は、リレー光学系、スク
    リーン及び接眼光学系からなることを特徴とする請求項
    14記載の画像表示装置。
  25. 【請求項25】 虚像観察手段は、共軸光学系であるこ
    とを特徴とする請求項14記載の画像表示装置。
  26. 【請求項26】 虚像観察手段は、偏心光学系であるこ
    とを特徴とする請求項14記載の画像表示装置。
  27. 【請求項27】 偏光変調型空間光変調素子と、 直線偏光の照明光を発する照明光源と、 上記照明光源からの照明光を上記偏光変調型空間光変調
    素子に導く照明光学系と、 上記偏光変調型空間光変調素子が表示する画像を結像さ
    せる結像手段と、 上記偏光変調型空間光変調素子を経た後の光路上に配置
    された偏光分離手段とを備え、 上記照明光学系は、上記照明光源からの照明光が入射さ
    れる入射面となる第1の屈折面とこの第1の屈折面より
    入射された照明光を少なくとも一回内部反射させる内部
    反射面とこの内部反射面により反射された照明光が出射
    される第2の屈折面とを有して屈折率が1より大きい媒
    質により構成された屈折光学素子を有して構成され、該
    第2の屈折面から出射させた照明光を上記偏光変調型空
    間光変調素子に入射させ、この偏光変調型空間光変調素
    子によって反射された照明光を該第2の屈折面から入射
    させ該内部反射面から出射し、上記結像手段に入射させ
    ることを特徴とする画像表示装置。
  28. 【請求項28】 偏光分離手段は、偏光子であることを
    特徴とする請求項27記載の画像表示装置。
  29. 【請求項29】 偏光分離手段は、偏光ビームスプリッ
    タであることを特徴とする請求項27記載の画像表示装
    置。
  30. 【請求項30】 照明光源が発する照明光の偏光方向
    は、屈折光学素子の内部反射面に対してS偏光となる方
    向となっていることを特徴とする請求項27記載の画像
    表示装置。
  31. 【請求項31】 照明光源が発する照明光の偏光方向
    は、偏光分離手段の偏光透過軸の方位に対して直交する
    方向となっていることを特徴とする請求項27記載の画
    像表示装置。
  32. 【請求項32】 照明光学系の屈折光学素子は、三角プ
    リズムであることを特徴とする請求項27記載の画像表
    示装置。
  33. 【請求項33】 照明光学系の屈折光学素子は、少なく
    とも一の面が曲面で構成されているプリズムであること
    を特徴とする請求項27記載の画像表示装置。
  34. 【請求項34】 照明光学系の屈折光学素子は、少なく
    とも一の頂角が40°以下となっているプリズムである
    ことを特徴とする請求項27記載の画像表示装置。
  35. 【請求項35】 結像手段は、実像投射光学系であるこ
    とを特徴とする請求項27記載の画像表示装置。
  36. 【請求項36】 結像手段は、虚像観察手段であること
    を特徴とする請求項27記載の画像表示装置。
  37. 【請求項37】 虚像観察手段は、接眼光学系であるこ
    とを特徴とする請求項36記載の画像表示装置。
  38. 【請求項38】 接眼光学系は、反射面と光束分割面と
    を含み、これら反射面及び光束分割面の少なくとも一方
    は、面内及び面外ともに回転対称軸を有しない形状とな
    っていることを特徴とする請求項37記載の画像表示装
    置。
  39. 【請求項39】 接眼光学系は、入射面となる屈折面と
    反射面と光束分割面とを有して屈折率が1より大きい媒
    質により構成された屈折光学素子を有し、 上記屈折光学素子は、上記屈折面から入射した光束を、
    光束分割面により内部反射し、少なくとも1回以上上記
    反射面に入射させた後、該光束分割面より出射させるも
    のであって、上記屈折面、上記反射面、上記光束分割面
    のうち少なくとも一面は、面内及び面外ともに回転対称
    軸を有しない形状となっていることを特徴とする請求項
    37記載の画像表示装置。
  40. 【請求項40】 接眼光学系は、入射面となる屈折面と
    反射面と光束分割面とを有して屈折率が1より大きい媒
    質により構成された第1の屈折光学素子と、入射面とな
    る第1の屈折面と出射面となる第2の屈折面とを有して
    屈折率が1より大きい媒質により構成された第2の屈折
    光学素子とを有し、 上記屈折光学素子において、上記第1の屈折光学素子の
    屈折面から入射した光束は、光束分割面により偏向さ
    れ、少なくとも1回以上上記反射面に入射された後、該
    光束分割面より出射され、上記第2の屈折光学素子の第
    1の屈折面から入射し上記第2の屈折面より出射される
    ことを特徴とする請求項37記載の画像表示装置。
  41. 【請求項41】 接眼光学系は、透過光または反射光に
    対して非回転対称な位相差を付加する少なくとも1面の
    ホログラフィック面を備えていることを特徴とする請求
    項37記載の画像表示装置。
  42. 【請求項42】 結像手段は、虚像観察手段であって、
    リレー光学系と接眼光学系とからなることを特徴とする
    請求項27記載の画像表示装置。
  43. 【請求項43】 結像手段は、虚像観察手段であって、
    リレー光学系、スクリーン及び接眼光学系からなること
    を特徴とする請求項27記載の画像表示装置。
  44. 【請求項44】 結像手段は、虚像観察手段であって、
    共軸光学系であることを特徴とする請求項27記載の画
    像表示装置。
  45. 【請求項45】 結像手段は、虚像観察手段であって、
    偏心光学系であることを特徴とする請求項27記載の画
    像表示装置。
  46. 【請求項46】 偏光変調型空間光変調素子と、 直線偏光の照明光を発する照明光源と、 上記照明光源からの照明光を上記偏光変調型空間光変調
    素子に導く照明光学系と、 上記偏光変調型空間光変調素子が表示する画像を結像さ
    せる結像手段と、 上記偏光変調型空間光変調素子を経た後の光路上に配置
    された偏光分離手段とを備え、 上記照明光学系は、上記照明光源からの照明光が入射さ
    れる入射面となる第1の屈折面とこの第1の屈折面より
    入射された照明光を少なくとも一回内部反射させる内部
    反射面とこの内部反射面により反射された照明光が出射
    される第2の屈折面とを有して屈折率が1より大きい媒
    質により構成された第1の屈折光学素子と、第3及び第
    4の屈折面を有し屈折率が1より大きい媒質により構成
    された第2の屈折光学素子とを有して構成され、 上記照明光学系においては、上記第1の屈折光学素子の
    上記第2の屈折面から出射され上記偏光変調型空間光変
    調素子に入射されこの偏光変調型空間光変調素子によっ
    て反射され該第2の屈折面から入射され該内部反射面を
    介してこの第1の屈折光学素子から出射された照明光
    は、上記第2の屈折光学素子の上記第3の屈折面から入
    射され上記第4の屈折面から出射されることにより、該
    偏光変調型空間光変調素子からの光路長を調整されて、
    上記結像手段に入射されることを特徴とする画像表示装
    置。
  47. 【請求項47】 照明光源が発する照明光の偏光方向
    は、第1の屈折光学素子の内部反射面に対してS偏光と
    なる方向となっていることを特徴とする請求項46記載
    の画像表示装置。
  48. 【請求項48】 照明光源が発する照明光の偏光方向
    は、偏光分離手段の偏光透過軸の方位に対して直交する
    方向となっていることを特徴とする請求項46記載の画
    像表示装置。
  49. 【請求項49】 照明光学系の第1及び第2の屈折光学
    素子は、少なくとも一方が三角プリズムであることを特
    徴とする請求項46記載の画像表示装置。
  50. 【請求項50】 照明光学系の第1及び第2の屈折光学
    素子の少なくとも一方は、少なくとも一の面が曲面で構
    成されているプリズムであることを特徴とする請求項4
    6記載の画像表示装置。
  51. 【請求項51】 照明光学系の第1及び第2の屈折光学
    素子の少なくとも一方は、少なくとも一の頂角が40°
    以下となっているプリズムであることを特徴とする請求
    項46記載の画像表示装置。
  52. 【請求項52】 偏光分離手段は、偏光子であることを
    特徴とする請求項46記載の画像表示装置。
  53. 【請求項53】 偏光分離手段は、偏光ビームスプリッ
    タであることを特徴とする請求項46記載の画像表示装
    置。
  54. 【請求項54】 検光子は、照明光学系の第2の屈折光
    学素子に一体的に形成されていることを特徴とする請求
    項46記載の画像表示装置。
  55. 【請求項55】 照明光学系の第1及び第2の屈折光学
    素子は、それぞれプリズムであって、少なくも一の頂角
    が互いに略々等しく、この互いに略々等しい頂角同士が
    錯角関係となされて配置されていることを特徴とする請
    求項46記載の画像表示装置。
  56. 【請求項56】 結像手段は、実像投射光学系であるこ
    とを特徴とする請求項46記載の画像表示装置。
  57. 【請求項57】 結像手段は、虚像観察手段であること
    を特徴とする請求項46記載の画像表示装置。
  58. 【請求項58】 虚像観察手段は、接眼光学系であるこ
    とを特徴とする請求項57記載の画像表示装置。
  59. 【請求項59】 接眼光学系は、反射面と光束分割面と
    を含み、反射面及び光束分割面の少なくとも一方は、面
    内及び面外ともに回転対称軸を有しない形状となってい
    ることを特徴とする請求項58記載の画像表示装置。
  60. 【請求項60】 接眼光学系は、入射面となる屈折面と
    反射面と光束分割面とを有して屈折率が1より大きい媒
    質により構成された屈折光学素子を有し、 上記屈折光学素子は、上記屈折面から入射した光束を、
    光束分割面により内部反射し、少なくとも1回以上上記
    反射面に入射させた後、該光束分割面より出射させるも
    のであって、上記屈折面、上記反射面、上記光束分割面
    のうち少なくとも一面は、面内及び面外ともに回転対称
    軸を有しない形状となっていることを特徴とする請求項
    58記載の画像表示装置。
  61. 【請求項61】 接眼光学系は、入射面となる屈折面と
    反射面と光束分割面とを有して屈折率が1より大きい媒
    質により構成された第1の屈折光学素子と、入射面とな
    る第1の屈折面と出射面となる第2の屈折面とを有して
    屈折率が1より大きい媒質により構成された第2の屈折
    光学素子とを有し、 上記屈折光学素子において、上記第1の屈折光学素子の
    屈折面から入射した光束は、光束分割面により偏向さ
    れ、少なくとも1回以上上記反射面に入射された後、該
    光束分割面より出射され、上記第2の屈折光学素子の第
    1の屈折面から入射し上記第2の屈折面より出射される
    ことを特徴とする請求項58記載の画像表示装置。
  62. 【請求項62】 接眼光学系は、透過光または反射光に
    対して非回転対称な位相差を付加する少なくとも1面の
    ホログラフィック面を備えていることを特徴とする請求
    項58記載の画像表示装置。
  63. 【請求項63】 結像手段は、虚像観察手段であって、
    リレー光学系と接眼光学系とからなることを特徴とする
    請求項46記載の画像表示装置。
  64. 【請求項64】 結像手段は、虚像観察手段であって、
    リレー光学系、スクリーン及び接眼光学系からなること
    を特徴とする請求項46記載の画像表示装置。
  65. 【請求項65】 結像手段は、虚像観察手段であって、
    共軸光学系であることを特徴とする請求項46記載の画
    像表示装置。
  66. 【請求項66】 結像手段は、虚像観察手段であって、
    偏心光学系であることを特徴とする請求項46記載の画
    像表示装置。
  67. 【請求項67】 偏光変調型空間光変調素子と、 照明光源と、 上記照明光源からの照明光を上記偏光変調型空間光変調
    素子に導く照明光学系と、 上記照明光源から上記偏光変調型空間光変調素子に至る
    間の光路上に配置された第1の偏光分離手段と、 上記偏光変調型空間光変調素子が表示する画像を結像さ
    せる結像手段と、 上記偏光変調型空間光変調素子を経た後の光路上に配置
    された第2の偏光分離手段とを備え、 上記照明光学系は、上記照明光源からの照明光が入射さ
    れる入射面となる第1の屈折面とこの第1の屈折面より
    入射された照明光を少なくとも一回内部反射させる内部
    反射面とこの内部反射面により反射された照明光が出射
    される第2の屈折面とを有して屈折率が1より大きい媒
    質により構成された屈折光学素子を有して構成され、該
    第2の屈折面から出射させた照明光を上記偏光変調型空
    間光変調素子に入射させ、この偏光変調型空間光変調素
    子によって反射された照明光を該第2の屈折面から入射
    させ該内部反射面から出射し、上記結像手段に入射させ
    ることを特徴とする画像表示装置。
  68. 【請求項68】 照明光源から発せられ第1の偏光分離
    手段を経た後の照明光の偏光方向は、第1の屈折光学素
    子の内部反射面に対してS偏光となる方向となっている
    ことを特徴とする請求項67記載の画像表示装置。
  69. 【請求項69】 偏光子の光軸方向は、第2の偏光分離
    手段の方位に対して直交する方向となっていることを特
    徴とする請求項67記載の画像表示装置。
  70. 【請求項70】 照明光学系の屈折光学素子は、三角プ
    リズムであることを特徴とする請求項67記載の画像表
    示装置。
  71. 【請求項71】 照明光学系の屈折光学素子は、少なく
    とも一の面が曲面で構成されているプリズムであること
    を特徴とする請求項67記載の画像表示装置。
  72. 【請求項72】 照明光学系の屈折光学素子は、少なく
    とも一の頂角が40°以下となっているプリズムである
    ことを特徴とする請求項67記載の画像表示装置。
  73. 【請求項73】 第1の偏光分離手段及び第2の偏光分
    離手段の少なくとも1つが、偏光子であることを特徴と
    する請求項67記載の画像表示装置。
  74. 【請求項74】 第1の偏光分離手段及び第2の偏光分
    離手段の少なくとも1つが、偏光ビームスプリッタであ
    ることを特徴とする請求項67記載の画像表示装置。
  75. 【請求項75】 偏光子は、照明光学系の屈折光学素子
    に一体的に形成されていることを特徴とする請求項67
    記載の画像表示装置。
  76. 【請求項76】 結像手段は、実像投射光学系であるこ
    とを特徴とする請求項67記載の画像表示装置。
  77. 【請求項77】 結像手段は、虚像観察手段であること
    を特徴とする請求項67記載の画像表示装置。
  78. 【請求項78】 虚像観察手段は、接眼光学系であるこ
    とを特徴とする請求項77記載の画像表示装置。
  79. 【請求項79】 接眼光学系は、反射面と光束分割面と
    を含み、これら反射面及び光束分割面の少なくとも一方
    は、面内及び面外ともに回転対称軸を有しない形状とな
    っていることを特徴とする請求項78記載の画像表示装
    置。
  80. 【請求項80】 接眼光学系は、入射面となる屈折面と
    反射面と光束分割面とを有して屈折率が1より大きい媒
    質により構成された屈折光学素子を有し、 上記屈折光学素子は、上記屈折面から入射した光束を、
    光束分割面により内部反射し、少なくとも1回以上上記
    反射面に入射させた後、該光束分割面より出射させるも
    のであって、上記屈折面、上記反射面、上記光束分割面
    のうち少なくとも一面は、面内及び面外ともに回転対称
    軸を有しない形状となっていることを特徴とする請求項
    78記載の画像表示装置。
  81. 【請求項81】 接眼光学系は、入射面となる屈折面と
    反射面と光束分割面とを有して屈折率が1より大きい媒
    質により構成された第1の屈折光学素子と、入射面とな
    る第1の屈折面と出射面となる第2の屈折面とを有して
    屈折率が1より大きい媒質により構成された第2の屈折
    光学素子とを有し、 上記屈折光学素子において、上記第1の屈折光学素子の
    屈折面から入射した光束は、光束分割面により偏向さ
    れ、少なくとも1回以上上記反射面に入射された後、該
    光束分割面より出射され、上記第2の屈折光学素子の第
    1の屈折面から入射し上記第2の屈折面より出射される
    ことを特徴とする請求項78記載の画像表示装置。
  82. 【請求項82】 接眼光学系は、透過光または反射光に
    対して非回転対称な位相差を付加する少なくとも1面の
    ホログラフィック面を備えていることを特徴とする請求
    項78記載の画像表示装置。
  83. 【請求項83】 結像手段は、虚像観察手段であって、
    リレー光学系と接眼光学系とからなることを特徴とする
    請求項67記載の画像表示装置。
  84. 【請求項84】 結像手段は、虚像観察手段であって、
    リレー光学系、スクリーン及び接眼光学系からなること
    を特徴とする請求項67記載の画像表示装置。
  85. 【請求項85】 結像手段は、虚像観察手段であって、
    共軸光学系であることを特徴とする請求項67記載の画
    像表示装置。
  86. 【請求項86】 結像手段は、虚像観察手段であって、
    偏心光学系であることを特徴とする請求項67記載の画
    像表示装置。
  87. 【請求項87】 偏光変調型空間光変調素子と、 照明光源と、 上記照明光源からの照明光を上記偏光変調型空間光変調
    素子に導く照明光学系と、 上記照明光源から上記偏光変調型空間光変調素子に至る
    間の光路上に配置された第1の偏光分離手段と、 上記偏光変調型空間光変調素子が表示する画像を結像さ
    せる結像手段と、 上記偏光変調型空間光変調素子を経た後の光路上に配置
    された第2の偏光分離手段とを備え、 上記照明光学系は、上記照明光源からの照明光が入射さ
    れる入射面となる第1の屈折面とこの第1の屈折面より
    入射された照明光を少なくとも一回内部反射させる内部
    反射面とこの内部反射面により反射された照明光が出射
    される第2の屈折面とを有して屈折率が1より大きい媒
    質により構成された第1の屈折光学素子と、第3及び第
    4の屈折面を有し屈折率が1より大きい媒質により構成
    された第2の屈折光学素子とを有して構成され、 上記照明光学系においては、上記第1の屈折光学素子の
    上記第2の屈折面から出射され上記偏光変調型空間光変
    調素子に入射されこの偏光変調型空間光変調素子によっ
    て反射され該第2の屈折面から入射され該内部反射面を
    介してこの第1の屈折光学素子から出射された照明光
    は、上記第2の屈折光学素子の上記第3の屈折面から入
    射され上記第4の屈折面から出射されることにより、該
    偏光変調型空間光変調素子からの光路長を調整されて、
    上記結像手段に入射されることを特徴とする画像表示装
    置。
  88. 【請求項88】 照明光源から発せられ第1の偏光分離
    手段を経た後の照明光の偏光方向は、第1の屈折光学素
    子の内部反射面に対してS偏光となる方向となっている
    ことを特徴とする請求項87記載の画像表示装置。
  89. 【請求項89】 偏光子の光軸方向は、第2の偏光分離
    手段の偏光透過軸の方位に対して直交する方向となって
    いることを特徴とする請求項87記載の画像表示装置。
  90. 【請求項90】 照明光学系の第1及び第2の屈折光学
    素子は、少なくとも一方が三角プリズムであることを特
    徴とする請求項87記載の画像表示装置。
  91. 【請求項91】 照明光学系の第1及び第2の屈折光学
    素子の少なくとも一方は、少なくとも一の面が曲面で構
    成されているプリズムであることを特徴とする請求項8
    7記載の画像表示装置。
  92. 【請求項92】 照明光学系の第1及び第2の屈折光学
    素子の少なくとも一方は、少なくとも一の頂角が40°
    以下となっているプリズムであることを特徴とする請求
    項87記載の画像表示装置。
  93. 【請求項93】 第1の偏光分離手段及び第2の偏光分
    離手段の少なくとも一方は、偏光子であることを特徴と
    する請求項87記載の画像表示装置。
  94. 【請求項94】 第1の偏光分離手段及び第2の偏光分
    離手段の少なくとも一方は、偏光ビームスプリッタであ
    ることを特徴とする請求項87記載の画像表示装置。
  95. 【請求項95】 第1の偏光分離手段は、照明光学系の
    第1の屈折光学素子に一体的に形成されていることを特
    徴とする請求項87記載の画像表示装置。
  96. 【請求項96】 第2の偏光分離手段は、照明光学系の
    第2の屈折光学素子に一体的に形成されていることを特
    徴とする請求項87記載の画像表示装置。
  97. 【請求項97】 照明光学系の第1及び第2の屈折光学
    素子は、それぞれプリズムであって、少なくも一の頂角
    が互いに略々等しく、この互いに略々等しい頂角同士が
    錯角関係となされて配置されていることを特徴とする請
    求項87記載の画像表示装置。
  98. 【請求項98】 結像手段は、実像投射光学系であるこ
    とを特徴とする請求項87記載の画像表示装置。
  99. 【請求項99】 結像手段は、虚像観察手段であること
    を特徴とする請求項87記載の画像表示装置。
  100. 【請求項100】 虚像観察手段は、接眼光学系である
    ことを特徴とする請求項99記載の画像表示装置。
  101. 【請求項101】 接眼光学系は、反射面と光束分割面
    とを含み、これら反射面及び光束分割面の少なくとも一
    方は、面内及び面外ともに回転対称軸を有しない形状と
    なっていることを特徴とする請求項100記載の画像表
    示装置。
  102. 【請求項102】 接眼光学系は、入射面となる屈折面
    と反射面と光束分割面とを有して屈折率が1より大きい
    媒質により構成された屈折光学素子を有し、 上記屈折光学素子は、上記屈折面から入射した光束を、
    光束分割面により内部反射し、少なくとも1回以上上記
    反射面に入射させた後、該光束分割面より出射させるも
    のであって、上記屈折面、上記反射面、上記光束分割面
    のうち少なくとも一面は、面内及び面外ともに回転対称
    軸を有しない形状となっていることを特徴とする請求項
    100記載の画像表示装置。
  103. 【請求項103】 接眼光学系は、入射面となる屈折面
    と反射面と光束分割面とを有して屈折率が1より大きい
    媒質により構成された第1の屈折光学素子と、入射面と
    なる第1の屈折面と出射面となる第2の屈折面とを有し
    て屈折率が1より大きい媒質により構成された第2の屈
    折光学素子とを有し、 上記屈折光学素子において、上記第1の屈折光学素子の
    屈折面から入射した光束は、光束分割面により偏向さ
    れ、少なくとも1回以上上記反射面に入射された後、該
    光束分割面より出射され、上記第2の屈折光学素子の第
    1の屈折面から入射し上記第2の屈折面より出射される
    ことを特徴とする請求項100記載の画像表示装置。
  104. 【請求項104】 接眼光学系は、透過光または反射光
    に対して非回転対称な位相差を付加する少なくとも1面
    のホログラフィック面を備えていることを特徴とする請
    求項100記載の画像表示装置。
  105. 【請求項105】 結像手段は、虚像観察手段であっ
    て、リレー光学系と接眼光学系とからなることを特徴と
    する請求項87記載の画像表示装置。
  106. 【請求項106】 結像手段は、虚像観察手段であっ
    て、リレー光学系、スクリーン及び接眼光学系からなる
    ことを特徴とする請求項87記載の画像表示装置。
  107. 【請求項107】 結像手段は、虚像観察手段であっ
    て、共軸光学系であることを特徴とする請求項87記載
    の画像表示装置。
  108. 【請求項108】 結像手段は、虚像観察手段であっ
    て、偏心光学系であることを特徴とする請求項87記載
    の画像表示装置。
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