JP3657847B2 - 集合住宅監視通話システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、遠隔の管理センタから通信回線を介して受信した映像を、各住戸に設置されたインターホンのモニタテレビに映し出せるようにした集合住宅の監視通話システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
マンションなどの集合住宅では、図11に示すように、各住戸にモニタテレビM付きのインターホン101を設置する一方、共同玄関にロビーインターホン106を設置し、管理人室や警備センタには警報監視盤104を設置して、監視通話システムを構成している。
【0003】
このような構成によって、警報監視盤104は、各住戸のセキュリティ監視を行うとともに、各住戸のインターホン101とロビーインターホン106の間、各住戸のインターホン101と警報監視盤104の間、警報監視盤104とロビーインターホン106の間の各々の通話を可能にしている。
【0004】
ロビーインターホン106から、住戸番号を指定して呼出があると、警報監視盤104は、その住戸のインターホン101を呼び出して、映像制御盤105を介して、ロビーインターホン106に内蔵されているカメラが撮影した映像が送信され、インターホン101のモニタテレビMに、ロビーインターホン106側の映像が映し出される。
【0005】
住戸のインターホン101では、モニタテレビMに映し出される映像を見て、呼び出した人が住戸人や知人であることを確認し、集合住宅内に招き入れるときには、ハンドセットの取り上げなどで応答し、ロビーインターホン106との通話中に解錠ボタンを操作する。そうすると、警報監視盤104から解錠信号が送出され、呼出元のロビーインターホン106側にある共同玄関の電気錠が解錠される。
【0006】
また、このような集合住宅では、管理人室などに設置された画像取込装置103(画像提示装置)から、集会の案内などの画像を電子回覧板情報として取り込み、各住戸のインターホン101に接続された録画ユニットUに、録画できるようになっている。図中、102は、画像取込装置103において取り込んだ画像を映し出して確認するためのモニタテレビである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記従来の集合住宅監視通話システムでは、電子回覧板情報を各住戸に送信しようとすれば、予め回覧内容を用紙に記載し、その用紙を画像取込装置(スキャナやカメラ)から取り込ませる必要があるので、用紙への記載が面倒であり、わざわざ管理人室などに出向かなければならなかった。
【0008】
また、画像の取り込みは、日常に生活している昼間に行うことが多いが、昼間には集合住宅の各住戸への来客もあるので、ロビー側から住戸側への映像の送信の妨げにならないように、映像路の使用状態を確認する必要があった。
【0009】
本発明は、このような事情を考慮してなされたものであり、電子回覧板情報を各住戸に対して、簡単に送信できるようにした集合住宅監視通話システムを提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の集合住宅監視通話システムは、集合住宅の各住戸に設置されたモニタテレビ付インターホンと、集合住宅の中央に設けられた映像蓄積手段とを備えている。ここに、「集合住宅の中央」とは、集合住宅に設けられている管理人室や機械室などをいい、ここに設置されている映像蓄積手段と各住戸のインターホンとが、映像線を介して接続される。
【0011】
また、請求項1では、映像蓄積手段は、通信回線を介して管理センタに接続されており、管理センタから通信回線を通じて受信した映像信号を蓄積した後、その映像信号を各住戸のインターホンに対して送信する。ここに、通信回線には、電話回線やISDNなどの公衆回線、専用線、インターネットなどの通信ネットワークなどのすべての電気通信回線を含んでいる。
【0012】
映像蓄積手段は、管理センタから受信した映像信号を蓄積すると、その映像信号をすぐに住戸側に送信したり、住戸側からの要求に応じて送信したり、所定の時刻になった時点に送信したりする。また映像蓄積手段は、ロビーインターホンのカメラで撮影している映像が、呼出先の住戸のインターホンに対して送信されているときには、映像蓄積手段は、住戸側に映像信号を送信しない。
【0013】
請求項2では、請求項1において、映像蓄積手段は、各住戸のインターホンから要求があったときに、蓄積した映像信号を要求元の住戸のインターホンに対して送信し、その映像をモニタテレビに映し出させる。
【0014】
請求項3では、請求項1又は請求項2において、住戸のモニタテレビ付インターホンは、録画機能を備えており,映像蓄積手段は、蓄積した映像信号を送信して、その映像を住戸のインターホンに録画させる。このとき、住戸のインターホンでは、録画と同時に、モニタテレビに映像を映し出すようにしてもよい。
【0016】
請求項4では、請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、映像蓄積手段は、時計機能を更に備えており、予め定めた時刻になったときに、蓄積した映像信号を送信する。
【0017】
請求項5では、請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、管理センタは、画像蓄積手段に対して、同期用の映像信号を付加した映像信号を送信する。また、請求項6では、請求項1〜請求項5のいずれかにおいて、映像蓄積手段は、住戸のインターホンに対して、同期用の映像信号を付加した映像信号を送信する。この場合、映像蓄積手段において、同期用の映像信号を付加することには限られず、管理センタにおいて同期用の映像信号が付加された映像信号を、住戸側に送信することも含まれる。
【0018】
請求項7では、請求項6において、映像蓄積手段は、同期用の映像信号を付加した映像信号をエンドレス送信する。これによって、住戸側のインターホンでは、同期用の映像信号を検出してから、次の同期用の映像信号を検出するまでの間の映像信号を受信することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態について、図面とともに説明する。図1は、集合住宅監視通話システムの構成の一例を示した図である。この集合住宅には、少なくとも、各住戸に設置されたモニタテレビ付インターホン1と、集合住宅の中央の管理人室等に設けられた映像蓄積手段2とを備えている。
【0020】
映像蓄積手段2は、データ通信機能を備えたコンピュータ等で構成されており、通信回線Lを介して管理センタ3に接続されている。管理センタ3も、データ通信機能を備えたコンピュータなどで構成されており、電子回覧板情報などが作成できるようになっている。
【0021】
ここでは、アナログ回線である電話網を接続するために、映像蓄積手段2にはモデム4を備えている。なお、通信回線Lには、電話回線には限定されず、ISDNなどの他の公衆回線、専用線、インターネットなどの通信ネットワークなどであってもよく、すべての電気通信回線を含んでいる。
【0022】
また、図示した集合住宅には、管理人室などに設置され、住戸のセキュリティ監視とインターホン通話を制御する警報監視盤5と、映像信号の混合、分配の制御等を行う映像制御盤6と、共同玄関に設置されたロビーインターホン7とを備えている。
【0023】
各住戸のインターホン1は、映像制御盤6によって、ロビーインターホン7のカメラで撮影された映像や、映像蓄積手段2に蓄積された映像を、映像線を通じて受信し、モニタテレビMに映し出せるようになっている。
【0024】
映像蓄積手段2は、管理センタ3から通信回線Lを通じて受信した映像信号を蓄積した後、その映像信号を各住戸のインターホン1に対して送信する。映像蓄積手段2は、管理センタ3から受信した映像信号を蓄積すると、その映像信号をすぐに住戸側に送信したり、住戸のインターホン1からの要求に応じて送信したり、所定に時刻になった時点に送信したりする。
【0025】
このように、映像制御盤6は、映像蓄積手段2を接続し、ロビーインターホン7からの映像と、映像路を分岐させる構成にしているので、従来の構成に対する簡単な構成の追加によって、映像蓄積手段2に蓄積した映像を、各住戸のインターホン1のモニタテレビMに映し出すことができる。
【0026】
したがって、本発明の集合住宅監視通話システムでは、電子回覧板情報を、遠隔の管理センタ3から通信回線Lを介して受信し、この情報を各住戸に送信することができる。また、管理センタ3からは、複数の集合住宅に対し一括に電子回覧板情報を送信して、各々の集合住宅に属する多くの住戸に所望の映像を送信することができる。
【0027】
このように、遠隔の管理センタ3から映像信号を送信すれば、従来のように、回覧内容を用紙に記載する必要がなく、その用紙を画像取込装置から取り込まなくてもよいので、わざわざ管理人室などに出向く必要もない。管理センタ3では、電子情報を利用しているため、その内容の一部を修正して、他の情報に利用することも簡単にできる。
【0028】
図2には、各住戸に設置されたインターホン1の構成をブロック図で示している。インターホン1は、本体部1aにモニタテレビMを接続して構成されており、本体部1aは、本体部1a内の各部を信号制御するCPU回路10と、警報監視盤4との間で、多重伝送線などを介して信号の送受信を行う信号送受信回路11と、ロビーインターホン7や警報監視盤4との間で、通話線を介して通話するための通話回路12と、LEDなどで構成される表示回路13と、テンキーなどの各種操作キーで構成される操作部14とを備えている。
【0029】
一方のモニタテレビMは、モニタテレビM内の各部を信号制御するCPU回路15と、映像制御盤3から受信する映像信号のうち、特定の周波数のみを受信するフィルタ16と、FM変調された映像信号を復調する復調回路17と、CPU回路15の制御によって、LCD19に映像を映し出す映像信号出力回路18と、モニタボタンなどを備えた操作回路1Aとを備えている。モニタテレビMでは、本体部1aからのテレビ起動信号を受けて起動し、映像制御盤6を介して受信する映像を、LCD19に映し出す。
【0030】
図3には、映像蓄積手段2、映像制御盤6、警報監視盤5の各々の構成をブロック図で示している。図3(a)に示す映像蓄積手段2は、映像蓄積手段2内の各部を信号制御するCPU回路20と、警報監視盤5との間で、多重伝送線などを介して信号の送受信を行う信号送受信回路21と、メモリなどで構成される映像蓄積回路22と、警報監視盤5からの制御信号を受信して、映像蓄積回路22に蓄積された映像信号を映像制御盤6に対して出力すべく、映像路を形成する映像接続回路23と、映像制御盤6に出力する映像信号をFM変調するFM変調回路24とを備えている。
【0031】
図3(b)に示す映像制御盤6は、映像蓄積手段2からの映像信号とロビーインターホン7からの映像信号とを干渉することなく合成するための混合回路60と、特定の周波数のみの映像信号を受信するためのフィルタ61と、アンプ62と、各住戸に映像信号を分配するための分配回路63とを備えている。
【0032】
図3(c)に示す警報監視盤5は、警報監視盤5内の各部を信号制御するCPU回路50と、住戸のインターホン1などとの間で、多重伝送線などを介して信号の送受信を行う信号送受信回路51と、ロビーインターホン7や各住戸のインターホン1などとの間で、通話線を介して通話するための通話回路52と、各住戸に対応した表示窓や、LED、LCDなどで構成される表示回路53と、テンキーなどの各種操作キーで構成される操作部54とを備えている。
【0033】
次に、本発明の集合住宅監視通話システムの動作の一例を図4とともに説明する。ここには、映像蓄積手段2は、各住戸のインターホン1から要求があったときに、蓄積した映像信号を要求元の住戸のインターホン1に対して送信し、その映像をモニタテレビMに映し出させる場合を示している。
【0034】
管理センタ3は、電子回覧板情報を通信回線Lを介して送信し(100)、映像蓄積手段2(映像蓄積回路22)に蓄積させる(101)。各住戸のインターホン1では、電子回覧板情報を確認したいときには、回覧板確認ボタンを操作し、その操作を操作回路14で検出して、映像確認要求を送出する(102)。
【0035】
警報監視盤5は、住戸のインターホン1から映像確認要求を受ければ、ロビーインタホン7からの住戸のインターホン1の呼び出しなどにより、映像路が使用中であるかを確認する(103)。このとき、映像路が使用中でなければ、映像蓄積手段2に対して、映像の送信開始要求を行う(104)。
【0036】
そうすると、映像蓄積手段2は、映像制御盤6を介して、ボタン操作をしたインターホン1に対し、蓄積していた映像信号を送信する(105)。住戸のインターホン1では、電子回覧板情報の確認を終了するときには、再度、回覧板確認ボタンを操作すれば、映像停止要求を送出する(106)。警報監視盤5は、映像停止要求を受けると、映像蓄積手段2に送信終了要求を送出して、映像の送信を終了させる(107)。
【0037】
なお、警報監視盤5は、住戸のインターホン1から映像確認要求を受けたときに、映像路が使用中であると、要求元のインターホン1に対してビジー通知を行う(108)。住戸のインターホン1では、ビジー通知を受ければ、回覧板確認ボタンの操作が無効であることを、アラーム音で報知したり、表示回路13に表示する。
【0038】
このように、映像蓄積手段2は、各住戸のインターホン1のいずれにも、他の映像信号が送信されていないときにのみ、蓄積した映像信号を送信するので、この映像信号の送信が、ロビーインターホン7側からの呼出時における住戸側への映像送信の妨げになることがなく、住戸側において、前もって、映像路の使用状態を確認する必要もない。
【0039】
次に、集合住宅監視通話システムの別の構成について説明する。住戸のモニタテレビ付インターホン1は録画機能を備え、映像蓄積手段2は、蓄積した映像信号を送信して、その映像を住戸のインターホン1に録画させる。この場合の住戸のインターホン1の構成は、図5に示すようになっており、図2に示した構成に加えて、モニタテレビMに、LEDなどで構成される表示回路1Bと、メモリなどで構成される蓄積回路1Cとを備えている。
【0040】
このように、住戸側に録画機能を備えれていれば、映像蓄積手段2は、予め、各住戸側に映像を送信しておくと、各住戸側から確認要求がある度に蓄積映像を送信する必要がないので、映像路が使用中になり、住戸においてロビーインターホン7からの映像が確認できなくなる場合を少なくできる。
【0041】
このときの集合住宅監視通話システムの動作の一例を図6に示す。ここでは、映像蓄積手段2は、映像を蓄積すると、その映像を、すぐにすべての住戸のインターホン1に対して送信し、各住戸のモニタテレビMに録画させるようになっている。
【0042】
管理センタ3は、電子回覧板情報を通信回線Lを介して送信し(200)、映像蓄積手段2(映像蓄積回路22)に蓄積させる(201)。すると、映像蓄積手段2は、新しく更新される映像が蓄積されたことを、映像蓄積通知として警報監視盤5に送出する(202)。したがって、映像蓄積手段2には、蓄積している映像の更新有無を判別する手段を備えている。
【0043】
警報監視盤5は、映像蓄積手段2から映像蓄積通知を受ければ、ロビーインタホン7から住戸のインターホン1の呼び出しなどにより、映像路が使用中であるかを確認する(203)。このとき、映像路が使用中でなければ、映像蓄積手段2に対して、映像の送信開始要求を行う(204)。
【0044】
そうすると、映像蓄積手段2は、映像制御盤6を介して、インターホン1に対し、蓄積していた映像信号を送信する(205)。このとき、警報監視盤5からロビーインターホン7に対しては制御信号が送出され、ロビーインターホン7では、映像路が使用中であることをランプの点灯や点滅などで表示する。
【0045】
住戸のインターホン1は、受信した映像を蓄積回路1Cにて録画すると(206)、表示回路1Bの更新表示灯が点灯又は点滅する。このとき、住戸のインターホン1では、録画と同時に、録画中の映像をLCD19に映し出すようにしてもよい。警報監視盤5は、映像蓄積手段2から送信終了通知を受けると、ロビーインターホン7に対して制御信号を送出し、映像路の使用中状態を解除させる。
【0046】
住戸のインターホン1では、更新表示灯を見て録画がされていることを確認し、回覧板確認ボタンを操作すれば、録画していた映像をモニタテレビMに映し出し、更新表示灯を消灯させる。なお、回覧板確認ボタンや更新表示灯は、本体部1aとモニタテレビMのいずれに備わっていてもよい。
【0047】
また、警報監視盤5は、映像蓄積手段2から映像蓄積通知を受けたときに、映像路が使用中であれば、映像路の使用が終了するのを待ってから(203)、映像蓄積手段2に対して、映像の送信開始要求を行う(204)。このように、映像蓄積手段2は、各住戸のインターホン1のいずれにも、他の映像信号が送信されていないときにのみ、蓄積した映像信号を送信するので、この映像信号の送信が、ロビーインターホン7側から住戸側への映像の送信の妨げになることがない。
【0048】
なお、住戸のインターホン1における録画は、映像蓄積手段2が各住戸のインターホン1から要求があり、これに対して、蓄積した映像信号を要求元の住戸のインターホン1に送信する場合であっても行うことができる。このとき、住戸のインターホン1では、録画と同時に、録画中の映像がモニタテレビMに映し出される。
【0049】
次に、集合住宅監視通話システムの更に別の構成について説明する。映像蓄積手段2は、時計機能を更に備えており、予め定めた時刻になったときに、蓄積した映像信号を送信する。図7では、警報監視盤5に時計機能を備えるようにしており、図3(c)の構成に加えて時計回路55を備えている。
【0050】
このように、映像蓄積手段2から、蓄積した画像を予め設定した時刻に送信する構成にすれば、その時刻として夜間の時刻を設定しておけば、来客が多い昼間のロビーインターホン7からの住戸の呼出時に、住戸においてロビーインターホン7側の映像が確認できない場合がなくなる。
【0051】
このときの集合住宅監視通話システムの動作は、図6に示した動作と同様であり、映像路の空き状態を確認する(203)代わりに、時計回路55による時刻が予め定めた時刻になったときに、映像蓄積手段2に対して、映像の送信開始要求(204)を行うようにすればよい。なお、予め設定される時刻は、通常は夜間の時刻に設定するため、住戸のインターホン1では、そのときに受信した映像を録画することが好ましい。
【0052】
なお、設定時刻に蓄積映像を送信する場合であっても、警報監視盤5は、映像路の空き状態を確認してから、映像蓄積手段2に対し、映像の送信開始要求(204)を行ってもよい。そうすれば、その時刻に、たまたま、ロビーインターホン7側からの呼出があって住戸側へ映像信号が送信されていても、その終了後に、蓄積映像を送信できる。
【0053】
また、映像蓄積手段2は、各住戸のインターホン1から要求があった後に、設定時刻になるのを待ってから、蓄積した映像信号を要求元の住戸のインターホン1に対して送信するようにしてもよい。そうすれば、蓄積画像を必要とする住戸のみが、設定時刻に映像信号を受信し、録画しておくことができる。
【0054】
次に、住戸のインターホン1に対して送信される映像信号の構成について説明する。管理センタ3は、画像蓄積手段2に対して、同期用の映像信号を付加した映像信号を送信する。また、映像蓄積手段2は、住戸のインターホン1に対して、同期用の映像信号を付加した映像信号を送信する。すなわち、同期用の映像信号の付加は、管理センタ3、映像蓄積手段2のいずれで行ってもよい。
【0055】
このように、映像信号に同期用の信号を付加すれば、住戸のインターホン1では、警報監視盤5から制御信号を受信してモニタテレビMを起動した後、この同期用の信号を検出したときに、録画モードを開始し、受信映像を録画することができる。また、この同期用の信号を映像信号で構成しているので、住戸のインターホン1では容易に同期がとれる。この同期用の映像信号は、通常、カメラなどで撮影されることがない、例えば、白レベルが0%である所定時間の映像で構成すればよい。
【0056】
図8には、この場合の住戸のモニタテレビMの構成の例を示している。図示したモニタテレビMは、図5に示した構成のうち、蓄積回路1Cを更に詳しく示しており、蓄積回路1Cは、メモリ1Dと、映像信号の圧縮/伸長回路1Eとで構成されている。圧縮/伸長回路1Eでは、色レベル検知信号をCPU回路15に通知するようになっており、CPU回路15では、この信号を基に、同期用の映像信号を検出する。
【0057】
図9には、映像蓄積手段2から送信される映像信号の例を模式的に示している。ここでは、同期用の映像信号が録画起動用映像として付加されており、この録画起動用映像が付加された信号が、映像蓄積手段2からエンドレス送信されるようになっている。このとき、住戸側のインターホン1は、録画起動用映像を検出してから、次の録画起動用映像を検出するまでの間の映像信号を受信して録画すればよい。
【0058】
図示した映像信号は、2秒間で構成される複数の掲示板の映像と、3秒間で構成される録画起動用映像とで構成されている。録画起動用映像は、通常はあり得ない映像(例えば、白レベル0%)で構成されるとともに、その時間も掲示板映像とは異なっているので、住戸のインターホン1では検出がしやすい。住戸のインターホン1(モニタテレビM)では、録画起動用映像に挟まれている掲示板画像を取り込めばよい。
【0059】
次に、住戸のインターホン1における録画映像の更新について、図10とともに説明する。図10(a)に示すように、更新前には、モニタテレビMのメモリ1Dに、最大15画面のうち、「掲示板A〜H」の8画面が録画されているとする。この状態で、図9に示したような映像信号を受信したときには、図10(b)に示すように、更新後のメモリ1D内は、受信した映像信号によって上書きされ、上書きされなかった映像(斜線で示す「掲示板H」)は削除される。ここでは、更新の結果、「掲示板1」が追加され、「掲示板F」と「掲示板G」が期限切れなどのために削除されている。
【0060】
【発明の効果】
以上の説明からも理解できるように、本発明の請求項1〜請求項7の各々に記載の集合住宅監視通話システムは、映像蓄積手段を備えており、この映像蓄積手段は、管理センタから通信回線を通じて映像信号を受信すれば、その映像信号を蓄積した後、各住戸のインターホンに対して送信する。
【0061】
これによって、遠隔の管理センタから集合住宅の各住戸に、電子回覧板情報などを送信することができる。また、管理センタでは、複数の集合住宅に対して一括に電子回覧板情報を送信して、多くの住戸に所望の映像を送信することができる。また、遠隔の管理センタから映像信号を送信すれば、従来のように、予め覧内容を用紙に記載する必要がなく、その用紙を画像取込装置から取り込まなくてもよいので、わざわざ管理人室などに出向く必要もない。
特に、請求項1では映像蓄積手段は、各住戸のインターホンのいずれにも、他の映像信号が送信されていないときにのみ、蓄積した映像信号を送信するので、ロビーインターホンからの映像が呼出先の住戸側に送信されている場合に、その終了を待ってから蓄積画像を送信することができる。
【0062】
特に、請求項2では、各住戸のインターホンは、映像蓄積手段に要求すれば、蓄積した映像信号を受信できるので、住戸のインターホンでは、好きなときに、回覧板映像などが確認できる。
【0063】
また、請求項3では、住戸のインターホンは、映像蓄積手段から映像信号を受信して録画しておくことができるので、映像蓄積手段は、前もって映像を住戸側に送信し録画させておけば、住戸側からの確認要求がある度に、蓄積映像を送信する必要がなく、映像路が使用中になり、住戸においてロビーインターホンからの映像が確認できなくなる場合がない。
【0065】
請求項4では、映像蓄積手段は、予め定めた時刻になったときに、蓄積した映像信号を送信するので、その時刻に夜間の時刻を設定しておけば、来客が多い昼間のロビーインターホンからの呼出時に、住戸において映像が確認できない場合がなくなる。
【0066】
請求項5では、管理センタは、画像蓄積手段に対して、同期用の映像信号を付加した映像信号を送信し、請求項6では、映像蓄積手段は、住戸のインターホンに対して、同期用の映像信号を付加した映像信号を送信するので、住戸のインターホンでは、同期用の映像信号を検出したときに、録画を開始することができる。また、同期用の信号を映像信号で構成しているので、住戸のインターホンでは容易に同期がとれる。
【0067】
請求項7では、映像蓄積手段は、同期用の映像信号を付加した映像信号をエンドレス送信するので、住戸側のインターホンでは、同期用の映像信号を検出して、同期用の映像信号の間に受信する映像信号を取り込むことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の集合住宅監視通話システムの構成の一例を示す図である。
【図2】 モニタテレビ付インターホンの構成の一例を示すブロック図である。
【図3】 映像蓄積手段、映像制御盤、警報監視盤の構成の一例を示すブロック図である。
【図4】 本発明の集合住宅監視通話システムの動作の一例を示す図である。
【図5】 モニタテレビ付インターホンの構成の他の例を示すブロック図である。
【図6】 本発明の集合住宅監視通話システムの動作の他の例を示す図である。
【図7】 警報監視盤の構成の他の例を示すブロック図である。
【図8】 モニタテレビの構成の他の例を示すブロック図である。
【図9】 映像蓄積手段から送信される映像信号を模式的に示す図である。
【図10】 インターホンにおける録画映像の更新を説明するための図である。
【図11】 従来の集合住宅監視通話システムの構成を示す図である。
【符号の説明】
1 モニタテレビ付インターホン
2 映像蓄積手段
3 管理センタ
5 警報監視盤
6 映像制御盤
7 ロビーインターホン
L 通信回線
Claims (7)
- 集合住宅の各住戸に設置されたモニタテレビ付インターホンと、集合住宅の共同玄関に設置されたロビーインターホンと、集合住宅の中央に設けられた映像蓄積手段とを備えた集合住宅監視通話システムであって、
上記映像蓄積手段は、通信回線を介して管理センタに接続されており、管理センタから上記通信回線を通じて受信した映像信号を蓄積した後、その映像信号を上記各住戸のインターホンに対して送信する構成としており、
また上記各住戸のインターホンのいずれにも、上記ロビーインターホン側からの映像信号が送信されていないときにのみ、上記蓄積した映像信号を送信することを特徴とした集合住宅監視通話システム。 - 上記映像蓄積手段は、上記各住戸のインターホンから要求があったときには、上記蓄積した映像信号を要求元の住戸のインターホンに対して送信し、その映像をモニタテレビに映し出させることを特徴とする請求項1に記載の集合住宅監視通話システム。
- 上記住戸のモニタテレビ付インターホンは、録画機能を備えており、
上記映像蓄積手段は、上記蓄積した映像信号を送信して、その映像を上記住戸のインターホンに録画させることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の集合住宅監視通話システム。 - 上記映像蓄積手段は、時計機能を更に備えており、予め定めた時刻になったときに、上記蓄積した映像信号を送信することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載の集合住宅監視通話システム。
- 上記管理センタは、上記画像蓄積手段に対して、同期用の映像信号を付加した映像信号を送信することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれかに記載の集合住宅監視通話システム。
- 上記映像蓄積手段は、上記住戸のインターホンに対して、同期用の映像信号を付加した映像信号を送信することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれかに記載の集合住宅監視通話システム。
- 上記映像蓄積手段は、上記同期用の映像信号を付加した映像信号を、エンドレス送信することを特徴とする請求項6に記載の集合住宅監視通話システム。
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Publications (2)
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