JP3657812B2 - ペーストパターンの品質管理方法とペースト塗布機 - Google Patents

ペーストパターンの品質管理方法とペースト塗布機 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ノズルの吐出口に対向するように基板をテ−ブル上に載置し、ペースト収納筒に充填されたペーストをこのノズルの吐出口から該基板上に吐出させながら該基板と該ノズルの相対位置関係を変化させ、該基板上に所望形状のペーストパタ−ンを描画するペースト塗布機に係り、特に、ペーストパターン断面計測とペーストパターン形状認識とで求めたデータにより、ペーストパターンの品質を管理する方法とその管理が可能な手段を有するペースト塗布機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来のペースト塗布機では、描画したペーストパターンの断面計測によって得られる断面形状データを使用して、ガラス基板などに描画されたペーストパターンの品質管理を行なっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、かかる従来技術では、上記の断面形状データだけをペースト塗布機内の外部記憶装置からフロッピーディスク(FD)などのメディアにコピーし、これを外部のコンピュータに持ち運んで再度コピーすることにより、かかるデータの品質管理をしており、効率が悪いという問題があった。
【0004】
また、断面形状データだけの管理のために、実際に基板に描画されているペーストパターンの状態が不明となり、正確かつ効率の良い品質管理が困難となっている。
【0005】
本発明の目的は、ペーストパターンの断面形状データと形状認識データを組み合せて生産現場や事務所に設置される管理用コンピュータに通信することにより、ペーストパターンの品質情報を効率良く管理できるペーストパターンの品質管理方法とペースト塗布機を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、ペーストパターン断面計測手段によってペーストパターンの断面形状データを、また、ペーストパターン形状認識手段によって該ペーストパターンの形状認識データを夫々得、該断面形状データと該形状認識データとで、あるいは、さらに、該ペーストパターンの描画条件データを加えて、ペーストパターンの品質を管理する。
【0007】
かかる構成により、形成されたペーストパターンの状態が正確に把握することができ、ペーストパターンの品質情報の効率的な管理を行なうことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面を用いて説明する。
【0009】
図1は本発明によるペースト塗布機の一実施形態を示す斜視図であって、1は架台、2はZ軸テーブル支持架台、3はX軸移動テ−ブル、4はX軸サ−ボモ−タ、5はY軸移動テ−ブル、6はY軸サ−ボモ−タ、7は基板保持機構、8はθ軸移動テ−ブル、9は基板、10はZ軸移動テ−ブル支持ブラケット、11はZ軸移動テ−ブル、12はZ軸サーボモータ、13はペースト収納筒(シリンジ)、14はノズル支持具、15は画像認識カメラ、16は距離計、17は主制御部、18は副制御部、18aは外部記憶装置、18bはFD(フロッピーディスク)、19はモニタ、20はキ−ボ−ド、21はケ−ブルである。
【0010】
図1において、架台1上には、X軸方向に並行にX軸移動テ−ブル3が設けられ、このX軸移動テ−ブル3に直交するように、Y軸移動テ−ブル5が設けている。また、θ軸移動テーブル8は、Y軸移動テ−ブル5上にθ軸方向に回転可能に設置され、その上に基板保持機構7を設けている。
【0011】
Y軸移動テ−ブル5は、X軸移動テ−ブル3に設けたX軸サ−ボモ−タ4の駆動によるボ−ルねじの正転や逆転の回転(正/逆転)により、X軸方向に水平に搬送される。Y軸移動テ−ブル5上には、Y軸サ−ボモ−タ6の駆動によるボ−ルねじの正/逆転によってY軸方向に移動するθ軸移動テ−ブル8と基板保持機構7が設けられている。
【0012】
Z軸移動テ−ブル11には、ペースト収納筒13や距離計16が支持,固定されており、Z軸サーボモータ12がこれらペースト収納筒13や距離計16をZ軸方向に移動させる。ペースト収納筒13は、図示しないリニヤガイドの可動部に着脱自在に取り付けられている。照明光源を備えた鏡筒が設けられた画像認識カメラ15は、基板の位置合わせやペーストパターンの形状認識などのために、基板9に対向するようにして設けられている。
【0013】
架台1の内部には、サーボモータ4,6,12やθ軸移動テ−ブル8の図示しないサーボモータなどを制御する主制御部17が設けられており、この制御部17はケーブル21を介して副制御部18に接続されている。そして、副制御部18には、モニタ19,キーボード20,外部記憶装置であるハードディスク18aやFD18bなどが接続されている。かかる主制御部17での各種処理のためのデータがキーボード20から入力され、画像認識カメラ15で捉えた画像や主制御部17での処理状況がモニタ19で表示される。また、キ−ボ−ド20から入力されたデータなどは、ハードディスク18aやフロッピディスク18bなどの記憶媒体に記憶保管される。
【0014】
図2は図1におけるペースト収納筒13と距離計16との部分を拡大して示す斜視図であって、13aはノズルであり、図1に対応する部分には同一符号をつけている。
【0015】
同図において、距離計16は、下端部に三角形の切込部があって、その切込部に発光素子と複数の受光素子とが設けられている。ノズル13aは、距離計16の切込部の下部に位置付けられている。距離計16は、ノズル13aの先端部からガラスからなる基板9の表面(上面)までの距離を非接触の三角測法で計測する。即ち、距離計16の三角形の切込部での片側の斜面に発光素子が設けられ、この発光素子から放射されたレ−ザ光Lは基板9上の計測点Sで反射し、この切込部の他方の斜面に設けられた複数の受光素子のいずれかで受光される。従って、レ−ザ光Lはペースト収納筒13やノズル13aで遮られることはない。
【0016】
また、基板9上でのレ−ザ光Lの計測点Sとノズル13aの直下位置とは基板9上で僅かな距離ΔX,ΔYだけずれるが、この僅かな距離ΔX,ΔY程度のずれでは、基板9の表面の凹凸に差がないので、距離計16の計測結果とノズル13aの先端部から基板28の表面(上面)までの距離との間に差は殆ど存在しない。従って、この距離計16の計測結果に基いてZ軸サ−ボモ−タ12を制御することにより、基板9の表面の凹凸(うねり)に合わせてノズル13aの先端部から基板9の表面(上面)までの距離(間隔)を一定に維持することができる。
【0017】
このようにして、ノズル13aの先端部から基板9の表面(上面)までの距離(間隔)は一定に維持され、かつ、ノズル13aから吐出される単位時間当りのペースト量が定量に維持されることにより、基板9上に塗布描画されるペーストパタ−ンは幅や厚さが一様になる。
【0018】
次に、この実施形態における制御方法について説明する。
【0019】
図3は図1における制御部の構成を示すブロック図であって、17aはマイクロコンピュ−タ、17bはモ−タコントロ−ラ、17cはデータ通信バス、17dは外部インターフェース、17eは画像処理装置、17fはX軸ドライバ、17gはY軸ドライバ、17hはθ軸ドライバ、17iはZ軸ドライバ、8aはθ軸サーボモータ、22は負圧源、22aは負圧レギュレータ、23は正圧源、23aは正圧レギュレータ、24はバルブユニット、25は描画されたペーストパターンであり、前出の図面に対応する部分には同一符号をつけている。
【0020】
同図において、主制御部17はマイクロコンピュ−タ17aやモ−タコントロ−ラ17b、X,Y,θ,Z各軸のドライバ17f〜17i、画像認識カメラ15で得られる映像信号を処理する画像処理装置17e、副制御部18との間の信号伝送を行なう外部インタ−フェ−ス17dを内蔵している。
【0021】
マイクロコンピュ−タ17aには、図示しないが、主演算部や後述する塗布描画を行なうための処理プログラムを格納したROM,主演算部での処理結果や外部インタ−フェ−ス17d及びモ−タコントロ−ラ17bからの入力デ−タを格納するRAM,外部インタ−フェ−ス17dやモ−タコントロ−ラ17bとデ−タをやりとりする入出力部などを備えている。
【0022】
各サ−ボモ−タ4,6,8a,12には、回転量を検出するエンコ−ダが内蔵されており、その検出結果をX,Y,Z,θ各軸のドライバ17f〜17iに戻して位置制御を行なっている。
【0023】
サ−ボモ−タ4,6,8a,12がキ−ボ−ド20から入力されてマイクロコンピュ−タ17aのRAMに格納されているデ−タに基いて正/逆回転することにより、基板保持機構7(図1)に保持された基板9が、支持したノズル13a(図2)に対してX,Y軸方向に任意の距離を移動し、その移動中、ペースト収納筒13に僅かな気圧が継続して印加されてノズル13aの先端部の吐出口からペーストが吐出されることにより、基板9に所望のペーストパタ−ンが塗布描画される。
【0024】
この保持された基板9がX,Y軸方向への水平移動中に距離計16がノズル13aと基板9との間の間隔を計測し、これを常に一定の間隔を維持するように、Z軸サ−ボモ−タ12がZ軸ドライバ17iで制御される。
【0025】
次に、図4により、この実施形態の動作について説明する。
【0026】
図4において、電源が投入されると(ステップ100)、まず、塗布機の初期設定が実行される(ステップ200)。この初期設定工程は、図1において、サーボモータ4,6,8a(図3),12を駆動することにより、基板保持機構7をX,Y,θ方向に移動または回転させて基板9を所定の基準位置に位置決めし、ノズル13a(図2)を、そのペースト吐出口がペースト塗布を開始する位置(即ち、ペースト塗布開始点)となるように、所定の原点位置に設定するとともに、さらに、ペーストパタ−ンデ−タや基板位置デ−タ,ペースト吐出終了位置デ−タの設定を行なうものである。
【0027】
かかるデ−タの入力はキ−ボ−ド20(図1)から行なわれ、入力されたデ−タは、前述したように、マイクロコンピュ−タ17a(図3)に内蔵されたRAMに格納される。
【0028】
この初期設定工程(ステップ200)が終了すると、次に、基板9を基板吸着機構7(図1)に搭載して保持させる(ステップ300)。
【0029】
次に、基板予備位置決め処理(ステップ400)を行なう。この処理では、基板保持機構7に搭載された基板9の位置決め用マ−クを画像認識カメラ15で撮影し、この位置決め用マ−クの中心位置を画像処理で求めて基板9のθ方向での傾きを検出し、これに応じてサ−ボモ−タ8a(図3)を駆動することにより、基板9のθ方向の傾きを補正する。
【0030】
なお、ペースト収納筒13内の残りペーストが少ない場合には、次のペースト塗布作業の途中でペーストの途切れがないようにするために、前以てペースト収納筒13をノズル13aとともに交換するが、このようにノズル13aを交換すると、その位置ずれが生ずることがある。このために、基板9上のペーストパターンを形成しない箇所に交換した新たなノズル13aを用いて十字描画を行ない、この十字描画の交点の中心位置を画像処理で求め、この中心位置と基板9上の位置決め用マ−クの中心位置との間の距離を算出し、この算出結果をノズル13aのペースト吐出口の位置ずれ量dx,dyとしてマイクロコンピュ−タ17aに内蔵のRAMに格納する。以上の処理によって、基板予備位置決め処理(ステップ400)を終了する。
【0031】
なお、上記のノズル13aの位置ずれ量dx,dyは、後に行なうペーストパターンの塗布描画の動作時、この位置ずれを補正するのに用いるものである。
【0032】
次に、ペーストパターン描画処理(ステップ500)を行なう。この処理は、塗布開始位置にノズル13aの吐出口を位置付けるために基板9を移動させ、ノズル位置の比較・調整移動を行なうものである。
【0033】
このために、まず、先の基板予備位置決め処理(ステップ400)で得られてマイクロコンピュ−タ17aのRAMに格納されたノズル13aの位置ずれ量dx,dyが、図2に示したノズル13aの位置ずれ量の許容範囲△X,△Y内にあるか否かの判断を行なう。許容範囲内(△X≧dx及び△Y≧dy)であれば、そのままとし、許容範囲外(△X<dxまたは△Y<dy)であれば、この位置ずれ量dx,dyを基に基板9を移動させることにより、ノズル13aのペースト吐出口と基板9の所望位置との間のずれを解消させ、ノズル13aを所望位置に位置決めする。
【0034】
次に、ノズル13aの高さをペーストパターン描画高さに設定する。ノズルの初期移動距離データに基づいてノズル13aを初期移動距離分下降させる。続く動作では、基板9の表面高さを距離計16により測定し、ノズル13aの先端がペーストパターンを描画する高さに設定されているか否かを確認し、描画高さに設定できていない場合には、ノズル13aを微小距離下降をさせる。そして、かかる基板9の表面計測とノズル13aの微小距離下降を繰り返し実行することにより、ノズル13aの先端をペーストパターンを塗布描画する高さに設定する。また、ペースト収納筒13が交換されていないときには、ノズル13aの位置ずれ量dx,dyのデータはないので、ペーストパターン描画処理(ステップ500)に入ったところで、直ちに、上記で説明したノズル13aの高さ設定を行なう。
【0035】
以上の処理が終了すると、次に、マイクロコンピュータ17aのRAMに格納されたペーストパターンデータに基づいてX,Y軸サーボモータ4,6が駆動され、これにより、ノズル13aのペースト吐出口が基板28に対向した状態でこのペーストパターンデータに応じて基板9がX,Y方向に移動するとともに、ペースト収納筒13に僅かな気圧を印加してノズル13aのペースト吐出口からのペーストの吐出を開始する。これにより、基板9へのペーストパターンの塗布描画が開始する(ステップ500)。
【0036】
そして、これとともに、先に説明したように、マイクロコンピュータ17aは距離計16からノズル13aのペースト吐出口と基板9の表面との間の間隔の実測デ−タを入力することにより、基板9の表面のうねりを測定し、この測定値に応じてZ軸サーボモータ12を駆動することにより、基板9の表面からのノズル13aの設定高さが一定に維持される。
【0037】
このようにして、ペーストパターンの描画が進むが、この間常時、ノズル13aのペースト吐出口が基板9上の上記のペーストパターンデータによって決まる描画パタ−ンの終端であるか否かの判断が行なわれ、この終端でなければ、再び基板の表面うねりの測定処理に戻って塗布描画動作を行なう動作を繰り返し、ペーストパターンの形成が描画パタ−ンの終端に達するまで継続する。
【0038】
そして、この描画パタ−ンの終端に達すると、気圧の印加を停止するとともに、Z軸サーボモータ12を駆動してノズル13aを上昇させ、このペーストパターン描画工程(ステップ500)が終了する。
【0039】
次に、ペーストパターンの計測工程(ステップ600)に進み、基板9に塗布描画されたペーストパターン25の断面計測と形状認識を行なう。
【0040】
断面計測処理では、始めに、ペーストパターン25が描画された基板9を予め入力してあるデータに基づいて距離計16による計測開始位置に移動させ、続いて、距離計16の高さを設定する。そして、この計測開始位置から、距離計16により、基板9の表面の高さ及びペーストパターン25の表面の高さを計測し、その計測結果を、断面形状データとして、マイクロコンピュータ17aのRAMに格納する。その後、基板9を次の計測点にピッチ移動させる。
【0041】
かかるピッチ移動の距離は、断面計測区間をn等分する設定データに基づいてnの数値を多くすることにより、計測点数が増えると共に、計測間隔が小さくなり、測定結果が正確になる。
【0042】
続く形状認識処理では、始めに、ペーストパターン25が描画された基板9を予め入力してあるデータに基づいて画像認識カメラ15による認識位置に移動させ、ペーストパターン25の塗布描画状態の画像を画像処理装置17eに取り込み、この画像データをマイクロコンピュータ17aのRAMに格納する。
【0043】
その後、断面計測処理と形状認識処理とが終了した時点で、得られた断面形状データと形状認識データとを関連付けて組み合わせ、これをケーブル21を介して副制御部18に転送することにより、外部記憶装置の1つであるハードディスク18aに格納する。
【0044】
ここで行なわれるこれらデータの関連付けは、これらの格納するデータファイルの形式が異なるため、計測した時点での日時を名称としたディレクトリをハードディスク18a内に作成し、このディレクトリにこれらのデータファイルとして断面形状データData1と形状認識データData2を格納する。
【0045】
図5はこれらデータファイルData1,2の構成を示す図である。
同図において、断面形状データ(プロフィールデータ)Data1は、距離計16によって得られたペーストパターン25(図3)の断面形状としての高さを示すデータであって、このデータは全て数値データとして格納されている。また、形状認識データData2は、画像認識カメラ15(図3)により撮影されて画像処理装置17eに取り込まれ、ハードディスク18aに格納された画像データである。かかるデータファイルは、データファイルData1,2が関連付けられて読み出され、モニタ19(図1)に表示される。従って、ペーストパターンの状態を正確に把握することが可能となる。
【0046】
図6はこのようにして格納されたデータを外部に転送する通信方法を示す図であって、26は接続ケーブル、27は管理用コンピュータ、28はネットワークケーブルであり、前出図面に対応する部分には同一符号を付けて重複する説明を省略する。
【0047】
同図において、副制御部18には、図示しない通信手段が設けられており、また、生産現場や事務所に設置される管理用コンピュータ27にも、図示しない通信手段が備えられている。そして、これら通信手段により、副制御部18と管理用コンピュータ27との間が専用の接続ケーブル26で接続されている。
【0048】
主制御部17で得られた上記のデータファイルは、副制御部18のハードディスク18aに格納されるとともに、接続ケーブル26を経由して通信され、管理用コンピュータ27に格納される。従って、この管理用コンピュータ27に格納されたデータファイルを用いてペーストパターンの品質をリアルタイムで確認できる。この管理用コンピュータ27に格納されたデータファイルは、さらには、工場内のネットワークケーブル28を経由してネットワークに接続された他の管理用コンピュータにも伝送することができ、ここでも、副制御部18と同様に、品質データを確認することができるようになる。
【0049】
このようにして、ペースト塗布機での品質管理だけでなく、上位の管理用コンピュータ27などにおいても、ペーストパターンの品質を管理することができ、データファイルの運搬に人手を要することがなく、品質管理を効率良く行なうことができる。
【0050】
このような品質管理は、生産基板の1枚毎に行なうことができ、このため、有限な容量のハードディスク18aでは、格納するデータファイルの量に限りがあるが、管理用コンピュータ27に多量のデータファイルを格納できるから、多くの生産基板についての品質管理が可能となる。この場合、一旦副制御部18のハードディスク18aに順次データファイルを格納し、使用者の操作により、あるいは所定量のデータファイルが格納されると自動的に、かかるデータファイルが管理用コンピュータ27に転送されるようにし、ハードディスク18aでは、データファイルが、転送されるとともに、自動的に消去されるようにすることにより、ハードディスク18aを有効に使用することが可能となるし、また、消去の手間が省ける。また、上記の生産日時とともに、生産基板の番号(製品番号)などの必要なデータも関連付けられることにより、不良品を明確に判別できるし、また、プロセスの不良因子の検討や製品不良の検討の資料としても使用することができる。
【0051】
そして、管理用コンピュータ27においては、格納された多量のデータの中から定期的にデータを取り出して相互に比較することにより、ペースト塗布機における描画条件の傾向を把握して、不良発生の予測や不良発生予防に活用することができる。
【0052】
図4に戻って、以上のステップ600が終了すると、次に、基板排出処置(ステップ700)に進み、図1において、基板9の保持を解除して装置外に排出する。そして、以上の全工程を停止するか否かを判定し(ステップ800)、複数枚の基板に同じパタ−ンでペ−スト膜を形成する場合には、別の基板に対して基板搭載処理(ステップ300)から繰り返され、全ての基板についてかかる一連の処理が終了すると(ステップ900)、作業が全て終了となる。
【0053】
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明はかかる実施形態のみに限定されるものではない。即ち、
(1)図1に示す接続ケーブル21や図6に示す接続ケーブル26は、電線ケーブルだけでなく、光ケーブルや光リモート通信(無線)で代用してもよい。
(2)基板へのペーストパターンの描画条件、例えば、ペーストの吐出圧、ノズル13aの外径や内径、塗布速度(基板上面でのノズル13aに対する相対移動速度)、さらには、塗布時の周囲温度や湿度などのデータを形状認識データ及び断面形状データと組み合わせて管理用コンピュータに伝送するようにしてもよい。
(3)基板のロット番号やペーストの種別を示す型番または品番あるいは粘度特性などの諸データを形状認識データ及び断面形状データと組み合わせて管理用コンピュータに伝送するようにしてもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、ペーストパターンの断面計測による断面形状データとこのペーストパターンの形状認識による形状認識データとから、あるいは、さらに、描画条件を加えて、このペーストパターンの品質管理を行なうものであるから、ペーストパターンの状態を正確に知ることができ、不良発生の予測や不良発生の予防に活用できて品質管理を効率良く行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるペ−スト塗布機の一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示した実施形態でのペ−スト収納筒と距離計との配置関係を示す斜視図である。
【図3】図1に示した実施形態での制御系統を示すブロック図である。
【図4】図1に示した実施形態の全体動作を示すフロ−チャ−トである。
【図5】図1に示した実施形態でのデータファイルの構成を示す模式図である。
【図6】図1に示した実施形態でのデータ通信の系統を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 架台
2 Z軸テーブル支持架台
3 X軸移動テ−ブル
4 X軸サ−ボモ−タ
5 Y軸移動テ−ブル
6 Y軸サ−ボモ−タ
7 基板保持機構
8 θ軸移動テ−ブル
9 基板
10 Z軸移動テ−ブル支持ブラケット
11 Z軸移動テ−ブル
12 Z軸サーボモータ
13 ペースト収納筒(シリンジ)
14 ノズル支持具
15 画像認識カメラ
16 距離計
17 主制御部
18 副制御部
18a ハードディスク
18b フロッピィーディスク
19 モニタ
20 キ−ボ−ド
21 接続ケ−ブル
22 負圧源
22a 負圧レギュレータ
23 正圧源
23a 正圧レギュレータ
24 バルブユニット

Claims (6)

  1. 主制御部の制御のもとに、ノズルの吐出口に対向するようにしてテ−ブル上に載置された基板上にペーストを該吐出口から吐出させながら該基板と該ノズルとの相対位置関係を変化させることにより、該基板上に所望のペーストパターンを描画し、該所望のペーストパターンの品質管理を行なう方法において、
    該主制御部の制御のもとに、該基板上に描画した所望のペーストパターンの断面形状データと形状認識データとを求め、
    該断面形状データと該形状認識データとを、副制御部に一時保存するとともに、該副制御部に接続されたネットワーク上の管理用コンピュータに伝送し、
    該管理コンピュータが、該形状認識データと該断面形状データとより、該基板に描画されたペーストパターンの品質を管理することを特徴とするペーストパターンの品質管理方法。
  2. 請求項1において、
    前記形状認識データと前記断面形状データとに加えて、前記ペーストパターンの描画条件も前記管理コンピュータに伝送し、
    前記管理用コンピュータが、前記形状認識データと前記断面形状データと該描画条件とにより、ペーストパターンの品質を管理することを特徴とするペーストパターンの品質管理方法。
  3. 請求項1または2において、
    前記副制御部は、前記形状認識データと前記形状断面データとを同時に表示する手段を有することを特徴とするペーストパターンの品質管理方法。
  4. ノズルの吐出口に対向するようにして基板をテ−ブル上に載置し、主制御部の制御のもとに、ペースト収納筒に充填したペーストを該吐出口から該基板上に吐出させながら該基板と該ノズルとの相対位置関係を変化させることにより、該基板上に所望のペーストパタ−ンを描画するペースト塗布機において、
    該主制御部の制御のもとに、該基板上に描画された所望のペーストパターンの画像を形状認識データと断面形状データを得るための測定手段と、
    得られた該形状認識データと該断面形状データとを組み合わせて一時保存するとともに、組み合わされた該形状認識データと該断面形状データとを、該基板上に描画された所望のペーストパターンの品質管理のためのデータとして、ネットワーク上の管理用コンピュータに伝送する副制御部と
    を備え、該管理用コンピュータで該基板上に描画されたペーストパターンの品質管理をすることを可能に構成したことを特徴とするペースト塗布機。
  5. 請求項において、
    前記基板に描画するペーストパターンの描画条件のデータを入力する入力手段を備え、
    前記副制御部が、該描画条件のデータを前記形状認識データと前記断面形状データに組み合わせて一時記憶するとともに、前記形状認識データと前記断面形状データとの組み合わせと該描画条件のデータとを、前記基板に描画されたペーストパターンの品質管理のためのデータとして、前記管理用コンピュータに伝送することを特徴とするペースト塗布機。
  6. 請求項4または5において、
    前記副制御部は、前記ペーストパターンの品質管理のためのデータを表示する手段を有することを特徴とするペースト塗布機。
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