JP3657296B2 - 精密機械の軸支装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は精密機械分野における軸支装置に関し、特に顕微鏡の双眼鏡筒部やステージのXYハンドルに好適な軸支装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、精密機械の軸支装置には、ガタなく回転できることが求められている。
軸支装置の従来の技術としては、回転軸とその支持筒との隙間を極力少なくする加工を施したはめ合い公差の嵌合にしたり、実開昭53-41545号公報に記載されているように、複数の小径のボールを回転軸と支持軸との間に介在させて、ガタを防止するものであった。
【0003】
以下に、上記実開昭53-41545号公報に記載の構成について、図7に示す断面図に基づいて説明する。
支持筒1の下端部に形成された内側に傾斜した周壁部1aと、支持筒1に嵌合した回転軸2のボール接触部2a,2bとに接触するように、支持筒1と回転軸2との間に複数個の小径のボール3aを介在させる。
【0004】
同様に、支持筒1の上端部に設けた周壁部1bとボール接触部2d,4aにボール3bを介在させて、回転軸2のネジ部2cにねじ込まれた押圧リング4によって、所定の位置まで締め込んで図示しないセットビス等で固定する。
上記構成によって、回転軸2は支持筒1に対してガタなく回転を行うことができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
図7で説明した軸支装置においては、回転軸2は支持筒1に対してガタなく回転することが可能であるが、特にスペースが限られた部分で回転軸2が大きい場合等はボール3a,3bが小さく、且つ、多くのボールを介在させなければならず、組立作業性を悪くする原因となる。
【0006】
また、一般に小径のボール3a,3bには、鋼球を使用するため、長期間使用すると、ボール3a,3bが周壁部1a,1bとボール接触部2a,2b,2d,4aとの間で点接触することによって跡がつき、回転摺動時のゴリ感やザラ感の不快感を発生させる原因となる。
また、周壁部やボール接触部の表面粗さ精度も、回転摺動時のゴリ感やザラ感の原因となるので、表面粗さ精度も向上させる必要が生じるが、そのための加工にかかるコストが増すことになる。
【0007】
さらに、人間の手により操作するステージのXYハンドルや、回転した位置を一定の力量をもって保持しなければならないジーデントップ型の双眼鏡筒部等においては、この装置の他に回転力量出しの装置を付けなければならない。
また、上述したはめ合い公差による嵌合では、ガタをなくすことは非常に難しく、加工も容易ではない。
【0008】
この発明の目的は、以上のような実情に鑑みてなされたもので、ガタなく、適度な力量で回転させることができ、且つ、加工性を向上させることができる精密機械の軸支装置を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、回転摺動部を有し軸方向及び周方向の異なる二位置に開口部が形成され、顕微鏡本体に固定手段を介して固定された固定軸と、前記固定軸の前記開口部に対応させて、前記回転摺動部に回転自在に支持された左右一対のプリズム枠と、一対の前記プリズム枠内部の左右の観察光路を形成するためのプリズムとを備えたジーデントップ型の顕微鏡の双眼鏡筒部において、前記プリズム枠の各々の内側の一端に形成した環状の傾斜周壁部と、前記プリズム枠の各々の内側の他端に形成した前記回転摺動部と回転自在に嵌合する軸側はめ合い部と前記傾斜周壁部及び前記回転摺動部の少なくとも一方と回転自在に嵌合し、外周に切り欠きが設けられた二つのリング状部材と、前記リング状部材を介して前記プリズム枠に押圧力を加えるための押圧手段とを備え、各々の前記プリズム枠の前記軸側はめ合い部を対向させて前記回転摺動部に嵌合させるとともに、前記傾斜周壁部を互いに離間した位置に前記リング状部材を介して前記回転摺動部に嵌合させるように設置し、前記固定手段に対して一対の前記プリズム枠を前記押圧手段で押圧、支持するものである。
【0010】
請求項2の発明は、軸側はめ合い部を対向させた、一対の前記プリズム枠の間にワッシャーを設けたものである。
【0013】
請求項の発明は、リング状部材が合成樹脂から成るものである。請求項の発明は、リング状部材がCリングから成るものである。
【0015】
【作用】
請求項1及び2の発明では、ジーデントップ型の顕微鏡の双眼鏡筒部に備えられた押圧手段で、一対のプリズム枠の傾斜周壁部に嵌合するリング状部材を介して、押圧力を加え眼幅調整を行う。
【0017】
請求項3の発明では、リング状部材を合成樹脂用いて適度な押圧を行う。
【0018】
請求項の発明では、リング状部材をCリングにすることにより、嵌合部分の径にあった変形を行う。
【0019】
【実施例】
(第1参考例)図1は、この発明の軸支装置の断面構成を示した概略図の一つである。支持筒10の下端部に形成された内側に傾斜した環状の周壁部10aと、支持筒10に嵌合した回転軸11の回転摺動部11a,11bとに接触するように、支持筒10と回転軸11との間にCリング12を介在させる。
【0020】
上記Cリング12は、弾性力を有する材料であるポリアセタール樹脂から成り、全周の少なくとも一カ所には切り欠きを設ける。
また、Cリング12の断面形状は、ほぼ直角三角形を成しており、その直角を成す二つの辺12a,12bを、それぞれ回転軸11の回転摺動部11a,11bに接するように嵌合させ、傾斜辺12cが支持筒10の周壁部10aに接するように嵌合させる。
【0021】
同様に、支持筒10の上端部に設けた周壁部10bにCリング13を介在させて、回転軸11のネジ部11cにねじ込まれた押圧リング14によって、所定の位置まで締め込んで図示しないセットビスで固定する。
すなわち、支持筒10の上端部には、Cリング13を介して押圧リング14が配置されており、このCリング13も上述したのと同様に辺13a,13bを、それぞれ押圧リング14の回転摺動部14aと回転軸11の回転摺動部11dとに接するように嵌合させ、さらに、傾斜辺13cが支持筒10の傾斜した周壁部10bに接するように嵌合させる。
【0022】
押圧リング14は、回転軸11のネジ部11cに螺合されており、押圧リング14により支持筒10両端のCリング12,13を適度な押圧力で押圧させる。上記構成によれば、回転摺動部11b,11dの外径が多少の誤差を有する場合でも、押圧リング14の締め込み位置を変えることにより、Cリング12,13を介して支持筒10に押圧力が加わり、支持筒10の位置は回転軸11の軸方向に移動する。
【0023】
支持筒10の軸方向の移動は、周壁部10a,10bを介して、Cリング12の内径を半径方向に変化させるとともに、押圧リング14の回転摺動部14aと支持筒10の傾斜した周壁部10bとによって、押圧リング14の締め込み位置に追従させて、Cリング13の内径を半径方向に変化させる。
回転軸11の回転摺動部11b,11dにCリング12,13の辺12b,13bを接するように押圧する。
【0024】
これにより、回転軸は支持筒に対して、ガタなく、精度の良い回転をすることができる。また、Cリングは合成樹脂から構成されているため、各摺動面の面精度も高精度に仕上げる必要がなくなる。さらに、各摺動面において、押圧リングの締め込み位置により、押圧力を変えて摩擦力を調節することができるので、回転軸の回転力量を可変することができる。
(第2参考例)第1参考例では固定した支持筒10の内側で回転軸11をCリング12,13を介して、回転するように構成したが、第2参考例では、回転軸11を固定軸にして、支持筒10を回転筒に変え、Cリング12,13を介して回転筒を回転させるようにする。
【0025】
他の部分については、第1参考例と同様なため説明を省略する。上記構成によれば、固定軸の周りで回転筒をガタなく精度の良い回転をすることができる。
(第実施例)図2及び図3は、この発明を顕微鏡の双眼鏡筒部に適用した実施例を示したものである。図2は双眼鏡筒部の断面図を示しており、図3は図2の分解斜視図を示している。
【0026】
図に記した双眼鏡筒部の基本構造は、双眼鏡筒等に用いられているジーデントップ型と呼ばれるもので、一般的に良く知られているものである。
固定軸20は、下端面が開放した円筒形状を有しており、その下端面近傍の外周縁にはフランジ20’が形成されている。
固定軸20の顕微鏡本体21への固定は、フランジ20’にネジ等を用いて行う。
【0027】
固定軸20の側壁は、軸方向には下端面から中間位置までであって、且つ、径方向には約半分の位置までの領域が切り欠かれて開口部Aが形成されている。
同様に、固定軸20の側面は、軸方向には中間位置から上端位置まで径方向には開口部Aと180゜ズレた位置までの領域が切り欠かれて開口部Bが形成されている。
【0028】
また、固定軸20の上端部には、押圧リング22を係合するためのネジ部20’aが形成されている。この固定軸20には、第2参考例中の回転筒に相当する右接眼部23を取り付けた右プリズム枠24と、左接眼部25を取り付けた左プリズム枠26とを、Cリング27a,27bとワッシャー28を介して嵌合しており、押圧リング22を、固定軸20のネジ部20’aに係合させて、右プリズム枠24と左プリズム枠26とを適度に押圧させて固定する。
【0029】
詳述すると、右プリズム枠傾斜周壁部24aと固定軸20の回転摺動部20a,20bとの間にCリング27aを介して、右プリズム枠24を固定軸20に嵌合させる。
次に、左プリズム枠26を右プリズム枠24上にワッシャー28を介在させて、固定軸20に嵌合させる。
【0030】
さらに、左プリズム枠傾斜周壁部26aと固定軸の回転摺動部20cとの間にCリング27bを嵌合させ、押圧リング22をネジ部20’aに螺合させる。
押圧リング22により、Cリング27bを固定軸20の方向に移動させて、左右のプリズム枠傾斜周壁部24a,26aを適度に押圧するようにして、押圧リング22をねじ込んでセットビス29で固定する。
【0031】
この右プリズム枠24と左プリズム枠26との固定軸20と嵌合する部分の内径は、固定軸20の左右のプリズム枠24,26と嵌合する部分の外径より若干大きめにしてあるが、ワッシャー28が介在している付近の左右のプリズム枠24,26の固定軸20と嵌合する部分にのみ、高精度に加工が施され、固定軸20に精度良くはめ合うことができる軸側はめ合い部24b,26bが形成されている。
【0032】
なお、この実施例のCリング27a,27bは、第1及び第2参考例で記載したものと同様に、全周の少なくとも一カ所に切り欠きが設けられており、断面形状は三角形のものを用いているものとする。また、右プリズム枠24の内部には、顕微鏡本体21からの観察光路上に配置されたプリズム30と、右接眼部23に観察光路を導くプリズム31とを固定しており、左プリズム枠26の内部には、左接眼部25にプリズム30からの観察光路を導くプリズム32が顕微鏡本体21の観察光路上に固定している。
【0033】
プリズム30は、顕微鏡本体21からの観察光路を内部で50%は透過させ、残り50%は反射させるプリズム面30aと、その50%反射した光量を右接眼部23上に来るように、向きを内部で90゜変える全反射を行わせるプリズム面30bとを有している。
プリズム31は、ガラスブロックから成り、光量を100%通過させる。
【0034】
プリズム32は、内部で光量を100%反射させる二つのプリズム面32a,32bを有している。
そのため、左右のプリズム枠24,26が回転しても、顕微鏡本体21からの観察光路は、右プリズム枠24内のプリズム30のプリズム面30aで、反射光と透過光との二つに分けられ、反射された観察光路は、該プリズム30内のプリズム面30bで右接眼部23の方向に全反射され、プリズム31を通って観察光路は右接眼部23まで導かれると共に、プリズム30を透過した観察光路は、左プリズム枠26内のプリズム32により左接眼部25に観察光路が導かれる。
【0035】
上述した構成により、固定軸20を中心として、右プリズム枠24と左プリズム枠26とを、それぞれ独立に回転させることにより、各々の観察者の眼幅に合わせて右接眼部23と左接眼部25との間の距離を可変することができる。
固定軸20の回転摺動部20aの外径の寸法と右プリズム枠24の摺動部の内径の寸法にバラつきがある場合、押圧リング22でCリング27b,左プリズム枠26,ワッシャー28及び右プリズム枠24を介して、Cリング27aを押圧し、右プリズム枠傾斜周壁部24aを介して、Cリング27aの内径を小さくする方向に押圧力が働き、回転摺動部20aに摩擦力が働いて固定軸を締め付ける。
【0036】
同様に、Cリング27bも、左プリズム枠傾斜周壁部26aの押圧力により、回転摺動部20cを締め付ける。
そのため、左右のプリズム枠を固定軸にガタなく回転可能に軸支することができるので、ガタなく眼幅調整を行うことができる。
またCリングにポリアセタール樹脂を用いたから、眼幅を調整する場合、軸側回転摺動部及び右プリズム枠傾斜周壁部、左プリズム枠傾斜周壁部の面精度を高精度に仕上げなくても、ゴリ感やザラ感は発生しない。
【0037】
また、押圧リングの押圧力によって、眼幅調整をする場合に特に重さだし機構を設けることなく、眼幅調整の力量を調整することができる。
実施例中でプリズム枠に高精度の軸側はめ合い部を形成したのは、回転筒が概略図で説明したように一つの場合ならば、両端にCリングを介在させても何等影響はないが、回転筒を上下に分けて、それぞれ両端にCリングを介在させると、Cリングの互いに接する位置で回転筒にズレが生じてしまう。
【0038】
これを解消させるために、回転筒同士接する側の、回転筒端部には高精度に加工を施した軸側はめ合い部が必要となる。
なお、実施例中では、左右のプリズム枠24,26の双方に高精度の加工を施した軸側はめ合い部24b,26bを設けたが、これに限定されるものではなく、例えば、右プリズム枠24だけに軸側はめ合い部24bを設けることもできる。
【0039】
この時の左プリズム枠26は、両端に傾斜した周壁部が設けられ、左プリズム枠26側に形成した周壁部と、右プリズム枠24のはめ合い部24bとの間にCリングが介在される。この様にすることにより、右プリズム枠24を固定面としたCリングは、左右プリズム枠のズレが生じるのを防止することができる。
第3参考例)次に、図4は、この発明を顕微鏡のステージのXYハンドルに適用した参考例を示したものである。図4はXYハンドルの断面図を示している。
【0040】
上ステージ40には、下方に突出する円筒部40aが設けられており、その円筒部40aの内側には、雌ねじ40a’が形成されている。
また、中筒41は、中空の円筒形状を成しており、この円筒形状の中筒41の上端部の内側には、環状の傾斜した周壁部41aが形成され、さらに、その周壁部41aに沿在して雄ねじ41a’が接続部として形成されている。
【0041】
また、中筒41の下端部の内側にも、環状の傾斜した周壁部41bが形成されている。
円筒部40a及び中筒41の内周には、X回転軸42が回転自在に挿入されている。
このX回転軸42の先端部には、Xピニオン43がピン44で固定されおり、円筒部40a内部に配置される。
【0042】
Xピニオン43の端面43aと傾斜した周壁部41aとの間には、Cリング45が嵌合配置されており、さらに、中筒41の下端部内側の傾斜した周壁部41bとX回転軸42に螺合したX押圧リング46との間にもCリング47が配置されている。
X押圧リング46は、Cリング45,47を適度に押圧する位置まで締め込んだ後、セットビス48で固定される。
【0043】
さらに、X回転軸42の下端部には、X方向にステージを操作するためのXハンドル49が固定される。
なお、円筒部40aの雌ねじ40a’には、上記中筒41の雄ねじ41a’を螺合させて固定する。
また、中筒41の外周には、円筒形状のYピニオン軸50が回転自在に嵌合している。
【0044】
このYピニオン軸50の先端部は、ピニオンが一体形成されている。
さらに、上端部の円筒内側には、環状の傾斜した周壁部50aが、また、下端部の円筒内側にも、環状の傾斜した周壁部50bが形成されている。
中筒摺動部41cと傾斜した周壁部50aとの間には、Cリング51が配置されており、さらに、Yピニオン軸50の下端部の傾斜した周壁部50bと中筒41に螺合したY押圧リング52との間にも、Cリング53を配置する。
【0045】
Y押圧リング52は、Cリング51,53を適度に押圧する位置まで締め込んだ後、セットビス54で固定される。Yピニオン軸50の下端部には、Y方向にステージを操作するためのYハンドル55がビス56で固定されている。なお、この参考例のCリング45,47,51,53は、ポリアセタール樹脂から成り、全周の少なくとも一カ所に切り欠きが設けられており、断面形状はほぼ三角形のものを用いているものとする。
【0046】
X回転軸42と中筒41との径のバラつきを、X押圧リング46を締め込むことにより、両端のCリング45,47に適度な押圧力を加え、X回転軸42をガタなく軸支することができる。
同様に、中筒41とYピニオン軸50との径のバラつきも、Y押圧リング52を締め込むことにより、両端のCリング51,53に適度な押圧力を加え、Yピニオン軸50をガタなく軸支することができる。
【0047】
このように、嵌合のバラつきがあったとしても、上記Cリングによってガタをなくすことができる。
さらに、押圧リングの締め込み具合によっては、XYハンドルの力量をも調節することができる。
Cリングとしては、図5(a)に示す様な断面形状が三角形を成すものが良く、傾斜角は30°〜60°程度が適当である。
【0048】
また、図5(b)に示す様な断面形状の丸型のものでも代用することができる。
さらに、双眼部の様に防塵性能が要求されるものについては、図5(c)に示す様にリングを鍵状に割り、常に重なり合う部分を設ける構成も考えられる。また、重なり合う部分を設ける構成としては、他に図5(d)に示す如き斜めの切り欠き部分を作ることによっても可能である。
【0049】
また、第1及び第2参考例で記載した周壁部の他にも、図6に示す如く、軸部外側に環状の傾斜した周壁部を形成することも考えられる。なお、図6に示す如き構成では、Cリング60a,60bは軸部61の両側からでないと介在させることが不可能なため、筒部62に対して軸部61の両端に押圧リング63a,63bを取り付けて、軸部61両端から押圧リング63a,63bを適度に締め込み、Cリング60a,60bを押圧できるようにする。
【0050】
よって、上記構成を用いても、前述した実施例と同様の効果を得ることができる。
また、Cリングには、上記実施例中に記載のポリアセタール樹脂の他に、ポリイミド樹脂や、ポリフェニレンサルファイドのような合成樹脂を用いることも可能である。
【0051】
【発明の効果】
以上のようにこの発明によれば、ガタなく、適度な力量で回転させることができ、且つ、加工性を向上させることができる精密機械の軸支装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の軸支装置の断面構成の概略図を示したものである。
【図2】 この発明の軸支装置を用いた顕微鏡の双眼鏡筒部の断面図を示したものである。
【図3】 図2に示した顕微鏡の双眼鏡頭部の分解斜視図を示したものである。
【図4】 この発明の軸支装置を用いた顕微鏡ステージのXYハンドルの断面図を示したものである。
【図5】(a) 断面形状が三角形状のCリングを示したものである。
(b) 断面形状が円形状のCリングを示したものである。
(c) Cリングの切り欠き部分が鍵状であることを示したものである。
(d) Cリングの切り欠き部分が斜めに重なり合わせていることを示したものである。
【図6】 この発明の軸支装置の他の構成の断面図を示したものである。
【図7】 この発明の軸支装置の従来技術の断面構成を示したものである。
【符号の説明】
1 支持筒
1a,1b 周壁部
2 回転軸
2a,2b,2d ボール接触部
2c ネジ部
3a,3b,4a ボール
4 押圧リング
10 支持筒
10a,10b 周壁部
11 回転軸
11a,11b,11d,14a 回転摺動部
11c ネジ部
12,13 Cリング
12a,12b,13a,13b 辺
12c,13c 傾斜辺
14 押圧リング
20 固定軸
20a,20b,20c 回転摺動部
20’ フランジ
20’a ネジ部
A,B 開口部
21 顕微鏡本体
22 押圧リング
23 右接眼部
24 右プリズム枠
24a 右プリズム枠傾斜周壁部
24b,26b 軸側はめ合い部
25 左接眼部
26 左プリズム枠
26a 左プリズム枠傾斜周壁部
27a,27b Cリング
28 ワッシャー
29 セットビス
30,31,32 プリズム
30a,30b,32a,32b プリズム面
40 上ステージ
40a 円筒部
40a’ 雌ねじ
41 中筒
41a,41b 周壁部
41a’ 雄ねじ
41c 中筒摺動部
42 X回転軸
43 Xピニオン
43a 端面
44 ピン
45,47 Cリング
46 X押圧リング
48 セットビス
49 Xハンドル
50 Yピニオン軸
50a,50b 周壁部
51,53 Cリング
52 Y押圧リング
54 セットビス
55 Yハンドル
56 ビス
60a,60b Cリング
61 軸部
62 筒部
63a,63b 押圧リング

Claims (4)

  1. 回転摺動部を有し軸方向及び及び周方向の異なる二位置に開口部が形成され、顕微鏡本体に固定手段を介して固定された固定軸と、
    前記固定軸の前記開口部に対応させて、前記回転摺動部に回転自在に支持された左右一対のプリズム枠と、
    一対の前記プリズム枠内部の左右の観察光路を形成するためのプリズムとを備えたジーデントップ型の顕微鏡の双眼鏡筒部において、
    前記プリズム枠の各々の内側の一端に形成した環状の傾斜周壁部と、
    前記プリズム枠の各々の内側の他端に形成した前記回転摺動部と回転自在に嵌合する軸側はめ合い部と
    前記傾斜周壁部及び前記回転摺動部の少なくとも一方と回転自在に嵌合し、外周に切り欠きが設けられた二つのリング状部材と、
    前記リング状部材を介して前記プリズム枠に押圧力を加えるための押圧手段とを備え、
    各々の前記プリズム枠の前記軸側はめ合い部を対向させて前記回転摺動部に嵌合させるとともに、前記傾斜周壁部を互いに離間した位置に前記リング状部材を介して前記回転摺動部に嵌合させるように設置し、前記固定手段に対して一対の前記プリズム枠を前記押圧手段で押圧、支持することを特徴とする精密機械の軸支装置。
  2. 前記軸側はめ合い部を対向させた、一対の前記プリズム枠の間にワッシャーを設けたことを特徴とする請求項1に記載の精密機械の軸支装置。
  3. 上記リング状部材は、合成樹脂から成ることを特徴とする請求項1に記載の精密機械の軸支装置。
  4. 上記リング状部材は、Cリングから成ることを特徴とする請求項1乃至に記載の精密機械の軸支装置。
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