JP3657229B2 - 距離測定システムにおける位相差遅延制御システム - Google Patents

距離測定システムにおける位相差遅延制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP3657229B2
JP3657229B2 JP2002042208A JP2002042208A JP3657229B2 JP 3657229 B2 JP3657229 B2 JP 3657229B2 JP 2002042208 A JP2002042208 A JP 2002042208A JP 2002042208 A JP2002042208 A JP 2002042208A JP 3657229 B2 JP3657229 B2 JP 3657229B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
clock signal
clock
transfer unit
phase
clock transfer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002042208A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2003244107A (ja
Inventor
裕信 寸田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujitsu Ltd filed Critical Fujitsu Ltd
Priority to JP2002042208A priority Critical patent/JP3657229B2/ja
Priority to EP02022235A priority patent/EP1337056B1/en
Priority to US10/263,074 priority patent/US7117383B2/en
Priority to DE60224003T priority patent/DE60224003T2/de
Priority to CNB021460795A priority patent/CN1327644C/zh
Publication of JP2003244107A publication Critical patent/JP2003244107A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3657229B2 publication Critical patent/JP3657229B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/06Synchronising arrangements
    • H04J3/0635Clock or time synchronisation in a network
    • H04J3/0682Clock or time synchronisation in a network by delay compensation, e.g. by compensation of propagation delay or variations thereof, by ranging
    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01SRADIO DIRECTION-FINDING; RADIO NAVIGATION; DETERMINING DISTANCE OR VELOCITY BY USE OF RADIO WAVES; LOCATING OR PRESENCE-DETECTING BY USE OF THE REFLECTION OR RERADIATION OF RADIO WAVES; ANALOGOUS ARRANGEMENTS USING OTHER WAVES
    • G01S13/00Systems using the reflection or reradiation of radio waves, e.g. radar systems; Analogous systems using reflection or reradiation of waves whose nature or wavelength is irrelevant or unspecified
    • G01S13/74Systems using reradiation of radio waves, e.g. secondary radar systems; Analogous systems
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/06Synchronising arrangements
    • H04J3/062Synchronisation of signals having the same nominal but fluctuating bit rates, e.g. using buffers
    • H04J3/0626Synchronisation of signals having the same nominal but fluctuating bit rates, e.g. using buffers plesiochronous multiplexing systems, e.g. plesiochronous digital hierarchy [PDH], jitter attenuators
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/06Synchronising arrangements
    • H04J3/0635Clock or time synchronisation in a network
    • H04J3/0638Clock or time synchronisation among nodes; Internode synchronisation
    • H04J3/0647Synchronisation among TDM nodes
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04JMULTIPLEX COMMUNICATION
    • H04J3/00Time-division multiplex systems
    • H04J3/02Details
    • H04J3/06Synchronising arrangements
    • H04J3/0635Clock or time synchronisation in a network
    • H04J3/0676Mutual
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04LTRANSMISSION OF DIGITAL INFORMATION, e.g. TELEGRAPHIC COMMUNICATION
    • H04L7/00Arrangements for synchronising receiver with transmitter
    • H04L7/0008Synchronisation information channels, e.g. clock distribution lines

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Radar, Positioning & Navigation (AREA)
  • Remote Sensing (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Synchronisation In Digital Transmission Systems (AREA)
  • Optical Communication System (AREA)
  • Measuring Phase Differences (AREA)
  • Small-Scale Networks (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)などの携帯電話通信システム等における距離測定システムにおける位相差遅延制御システムに関し、特に、基準位置から端末の間に伝送路を有し、その伝送路を含めて基準位置から端末までの距離測定にあたり、クロック乗換部で発生する位相差の変動を吸収する位相差遅延制御システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、基準位置と端末との間の距離測定は、距離測定の基準位置において、基準位置から端末方向へ送信した時刻と、その送信信号に応答して端末からの応答信号が基準位置に受信される時刻との差により、基準位置から端末までの距離を認識することにより行われていた。
【0003】
しかしながら、基準位置と端末との間の伝送路区間を光ファイバにより実現することにより長距離化する場合、伝送系統で送受信し、最適な系統を選択して受信することが行われる。この場合、受信側で複数系統の受信信号の位相を合致させたり、伝送フレームを作成したり、オーバヘッド等の付加情報を乗せるために、送信側及び受信側ではクロック乗換部が必要である。
【0004】
従来はこのようなクロック乗換部を備え、信号の送受信を行って距離を測定するシステムは存在していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
クロック乗換部を備え、信号の送受信を行って距離を測定するシステムを構成する場合、後に詳述するように、クロック乗換部における読み出し位相と書き込み位相との位相差に変動があった後に伝送区間の回線断後復旧した場合、クロック乗換部を初期化すると遅延量が増加してしまうという問題がある。
【0006】
本発明の目的は、基準位置と端末との間にクロック乗換部を備えた伝送路区間で基準位置と端末間の距離測定システムにおいて、クロック乗換部における書き込み位相と読み出し位相との位相差に変動があった後に伝送区間の回線断後復旧した場合であっても基準位置と端末との間のトータルの信号処理時間を一定にして距離測定を可能にする位相差遅延制御システムを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明により提供されるものは、基準クロック信号に応じて動作するクロック乗換部のうち一方のクロック乗換部における書き込みクロック信号と読み出しクロック信号との位相差の変動量を、他方のクロック乗換部に通知し、他方のクロック乗換部の書き込みクロック信号と読み出しクロック信号との位相差の初期化時に、予め定められた初期位相差に変動量を加減することを特徴とする位相差遅延制御システムである。
【0008】
これにより、クロック乗換部における書き込み位相と読み出し位相との位相差に変動があっても、変動分は相殺されるので、基準位置と端末との間の距離測定を正確に行うことが可能になる。
【0009】
本発明の上記目的と特徴及びその他の諸特徴は添付図面を参照して以下に記載の発明の実施の形態により一層明瞭になる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら詳述する。全図を通じて同一参照符号は同一のものを表し、同一参照番号にa,b,c,等の英文字を付したものは異なる実施の形態における対応する部分を表している。
【0011】
図1は本発明が適用される距離測定システムの概略構成を示すブロック図である。
【0012】
図1において、距離測定システムは、携帯端末11と装置B12と装置A13とを備えている。携帯端末11と装置B12の間は無線区間である。装置Bはアンテナやアンプ等を含む前進部14とインターフェース部B15とを備えている。装置Aはインターフェース部A18を備えている。インターフェース部A18とインターフェース部B15の間は光伝送路区間であって、インターフェース部A18からインターフェース部B15へのダウンストリーム(下り伝送路)16と、その逆のアップストリーム(上り伝送路)17からなっている。
【0013】
装置A13の位置が基準位置であり、装置A13からデータを携帯端末11に送信してから、携帯端末11からその応答が装置A13に受信されるまでの時間を測定することにより、基準位置と携帯端末との間の距離がわかる。
【0014】
図1には明瞭に図示されていないが、アップストリーム17は、複数系統の伝送路に同一データを同時に伝送する冗長構成となっている。受信側ではその複数系統の伝送路からのデータのうち最良のデータを選択して受信する。
【0015】
同期方式には受信側のクロック乗換部の読み出し動作が、基準クロック信号に応じて動作する網同期システムと、再生クロック信号に応じて動作する従属同期システムがある。
【0016】
最初に網同期システムについて説明する。
【0017】
図2は本発明が適用される前に考えられる網同期のインターフェース部の構成を示すブロック図である。
【0018】
図2において、インターフェース部A18aとインターフェース部18bの間に網同期のための基準クロック信号を発生する基準クロック信号発生器201がある。インターフェース部A18aは、クロック乗換部a202と、基準クロック信号に応じて動作する第1のクロック信号発生器203と、ダウンストリーム16に出力するフレームを生成するフレーム生成部204と、アップストリーム17から受信したデータからクロックを再生するクロック再生部205と、受信データから書き込みデータWDT、書き込みイネーブル信号WEN、及びリセット信号Resetを抽出する伝送路フレーム終端部206と、クロック乗換部d207と、基準クロック信号に応じて動作する第2のクロック信号発生器208とを備えている。
【0019】
クロック乗換部a202には、基準クロック信号に応じて動作する第2のクロック信号発生器208から出力される書き込みクロック信号WCLに応じてダウンA点からのデータが書き込まれ、基準クロック信号に応じて動作する第1のクロック信号発生器203から出力される読み出しクロック信号RCLに応じてデータRDTがクロック乗換部a202から読み出される。
【0020】
クロック乗換部d207には、伝送路フレーム終端部206から出力される書き込みデータが再生クロック信号CLKcに応じて書き込まれ、基準クロック信号に応じて動作する第2のクロック信号発生器208から出力される読み出しクロック信号RCLに応じてデータRDTがクロック乗換部d207からアップ点Aに読み出される。
【0021】
第2のインターフェース部B15a部は、ダウンストリーム16から受信されたデータからクロック信号CLKaを再生するクロック再生部209と、受信データから書き込みデータWDT、書き込みイネーブル信号WEN、及びリセット信号Resetを抽出する伝送路フレーム終端部210と、第3のクロック乗換部b211と、基準クロック信号に応じて動作する第3及び第4のクロック信号発生器212及び214と、第4のクロック乗換部c213と、伝送路フレーム生成部215とを備えている。
【0022】
クロック信号発生器203、208、212及び214はPLLにより構成される。
【0023】
上記の如く、A点とB点の間の伝送路には音声データにオーバヘッドを付加して伝送路フレームを生成したり、伝送路フレームからオーバヘッドを除去するためのクロック乗換部を有する。このクロック乗換部では、書き込みクロック信号の位相と及び読み出しクロック信号の位相との位相差の変動量に対応するメモリ容量が必要である。
【0024】
図3は図2の構成においてクロック変動後の初期化時の動作を説明するブロック図である。
【0025】
図3においては図面の簡略化のために図2における伝送フレーム生成部及び伝送フレーム終端部は図示を省略してある。
【0026】
図3の上側は正常動作時を示しており、下側はダウンストリームデータが切断された状態を示している。このように、ダウンストリーム又はアップストリームにおいてデータが切断されると、各クロック乗換部は基準クロックに従って初期化されるので、後に図10及び図11により詳述するように、データの送信から受信までの経過時間が遅延するという問題がある。このような距離測定を行うシステムにおいては、余分な信号処理時間が増加すると、実際の携帯端末までの正確な距離(光伝送路及び無線区間)が測定できなくなるという問題が発生する。
【0027】
従来の技術では、クロック乗換部のメモリ容量が最も大きな遅延となるため、クロック発生部(PLL)の位相変動量を少なくなるような構成が必要である。そのため、PLLの特性に制約が発生する。
【0028】
または、上記信号処理時間を見込んで、運用可能な距離範囲を狭めて適用している。
【0029】
図4は図3に示した構成における従来のクロック乗換部202、207、211及び213の各々の構成を示すブロック図である。
【0030】
クロック乗換部a202及びc213は76.8Mbpsのデータを77.76Mbpsのデータに変換して伝送路区間の信号を高速化することによりデータの各フレームにそのフレームの位相情報含むオーバヘッドを追加するものである。
【0031】
クロック乗換部b211及びd207は伝送路区間からの77.76Mbpsのデータからオーバヘッドを除去して76.8Mbpsのデータに変換するものである。
【0032】
このようなクロック乗換部を持つことにより、同一データを複数系統の伝送路区間に送信して位相を合わせて受信することができ、したがって最良の伝送経路からのデータの受信が可能になる。このクロック乗換部の動作の詳細については、本出願人による本願と同日に出願の「複数系統伝送路における位相合致制御システム及び位相合致制御方法」に詳細に記載されている。
【0033】
図4において、クロック乗換部はランダム・アクセス・メモリRAM41と、書き込みアドレスカウンタWCTR42と、読み出しアドレスカウンタRCTR43と、位相制御部PC44とを備えている。
【0034】
RAM41の入力側には、書き込みデータWDTの入力端子と、書き込みアドレスWADRの入力端子と、書き込みイネーブル信号WENの入力端子と、書き込みクロック入力端子WCLKがある。RAM41の出力側には、読み出しデータRDTの出力端子と、読み出しアドレスRADRの入力端子と、読み出しイネーブル信号RENの入力端子と、読み出しクロック入力端子RCLKがある。
【0035】
書き込みアドレスカウンタWCTR42の入力側には書き込みイネーブル信号WENの入力端子と、書き込みクロック入力端子WCLKがある。書き込みアドレスカウンタWCTR42の出力側には、ロード値の入力端子とロードイネーブル信号入力端子がある。
【0036】
書き込みアドレスカウンタWCTR42に入力されるロード値は、位相制御部PC44により計算された書き込みアドレスWADRと読み出しアドレスRADRとの初期値位相差である。書き込みアドレスカウンタWCTR42に入力されるロードイネーブル信号は書き込みイネーブルWENが書き込み禁止を表しているタイミングで出力され、それに応じてロード値が書き込みアドレスカウンタWCTR42に書き込まれる。書き込みアドレスカウンタWCTR42はこのロード値を加味した書き込みアドレスを書き込みアドレスWADRとして出力する。
【0037】
読み出しアドレスカウンタRCTR43に入力されるロード値は、クロック信号の位相が変動した場合でもRAM41に書き込まれたデータのみが読み出され、RAM41に書き込まれていないものを読み出さないようにすることを確実化するために位相制御部PC44により計算された値である。読み出しアドレスカウンタRCTR43に入力されるロードイネーブル信号ENは読み出しイネーブルRENが読み出し禁止を表しているタイミングで出力され、それに応じてロード値が読み出しアドレスカウンタRCTR43に書き込まれる。読み出しアドレスカウンタRCTR43はこのロード値を加味した読み出しアドレスを読み出しアドレスRADRとして出力する。
【0038】
位相制御部PC44は、回線断後の復旧時にリセット信号RESETを受けてフレームを構成後にフレームに合わせて書き込み位相と読み出し位相との位相差を初期化する。
【0039】
クロック乗換部b211及びクロック乗換部d207は伝送路フレーム終端確立時に初期化される。
【0040】
クロック乗換部a202及びクロック乗換部c213は常時書き込みを行うものであり、クロック乗換部b211及びクロック乗換部d207は常時読み出しを行うものである。
【0041】
図5は本発明の第1の実施の形態による網同期方式の距離測定システムにおけるインターフェース部の構成を示すブロック図である。
【0042】
図5において図3と異なるところは、ダウンストリームでの送信側のインターフェース部18b内のクロック乗換部202bにおける書き込みクロック信号と読み出しクロック信号との位相差の初期値からの変動量を、伝送フレームのオーバヘッド等を利用して受信側のインターフェース部15b内のクロック乗換部211bに通知し、クロック乗換部211bの書き込みクロック信号と読み出しクロック信号との位相差の初期化時に、予め定められた初期位相差に対して前記変動量を加減するようにしたことである。すなわち、変動量が増加した場合は初期位相差から変動量を差し引き、変動量が減少した場合は初期位相差に変動量を加える。
【0043】
これにより、図5の下側に示したように、ダウンストリーム16の伝送路区間の回線が切断された後の復旧時にインターフェース部15b内のクロック乗換部211bの書き込み位相と読み出し位相の初期化時に、上記変動量を加味して逆補正することにより、ダウンストリームのA点からB点までの遅延量を初期状態と等しくすることができる。この動作の詳細は後に図10により説明する。
【0044】
同様に、アップストリーム17での送信側のインターフェース部15b内のクロック乗換部213bにおける書き込みクロック信号と読み出しクロック信号との位相差の初期値からの変動量を、伝送フレームのオーバヘッド等を利用して受信側のインターフェース部18b内のクロック乗換部207bに通知し、クロック乗換部207bの書き込みクロック信号と読み出しクロック信号との位相差の初期化時に、予め定められた初期位相差に対して前記変動量を加減する。
【0045】
これにより、アップストリーム17の伝送路区間の回線が切断された後の復旧時にインターフェース部18b内のクロック乗換部207bの書き込み位相と読み出し位相の初期化時に、上記変動量を加味して逆補正することにより、アップストリームのB点からA点までの遅延量を初期状態と等しくすることができる。この動作の詳細は後に図11により説明する。
【0046】
図6は図5に示したインターフェース部の構成をより詳細に示したブロック図である。
【0047】
図6と図2とで異なるところは、図6においては、インターフェース部18b内のクロック乗換部a202bから伝送路フレーム生成部204bに、クロック乗換部a202bにおける書き込み位相と読み出し位相との位相差の初期値からの変動量が通知されること、インターフェース部15b内の伝送路フレーム終端部210bからその変動量が抽出されてクロック乗換部211bに与えられること、インターフェース部15b内のクロック乗換部c213bから伝送路フレーム生成部215bにクロック乗換部c213bにおける書き込み位相と読み出し位相との位相差の初期値からの変動量が通知されること、及びインターフェース部18b内の伝送路フレーム終端部206bからその変動量が抽出されてクロック乗換部207bに与えられることである。
【0048】
図7は図6に示した構成におけるクロック乗換部202b、207b、211b及び213bの各々の構成を示すブロック図である。
【0049】
図7と図4とで異なるところは、図7においては、位相制御部PC44aがクロック乗換部における書き込み位相と読み出し位相との位相差の初期値からの変動量を受け取ること、及び回線切断後の復旧時にRESET信号を受けるとその変動量を加味して書き込み位相と読み出し位相との位相差を初期化することである。
【0050】
図8は図7に示したクロック乗換部のうち、常時書き込みを行うクロック乗換部a202b及びクロック乗換部c213bの動作を説明するタイムチャートである。図8において、RAM41aへの書き込み時には、1からnまでのカウント値を繰り返す書き込みクロック信号WCLKに応じて書き込みアドレスWADRが書き込みアドレスカウンタWCTR42aからRAM41aに入力され、それに応じて書き込みデータWDTがRAM41aに書き込まれる。
【0051】
RAM41aからの読み出し時には、読み出しアドレスカウンタ43aから出力される1からnまでのカウント値を繰り返す読み出しクロック信号WCLKに応じて読み出しアドレスRADRが読み出しアドレスカウンタRCTR43aからRAM41aに入力され、それに応じて読み出しデータRDTがRAM41aから読み出される。こうして、クロック乗換部a202b及びクロック乗換部c213bはFIFOを形成している。
【0052】
読み出しアドレスRADRは対応する書き込みアドレスWADRから初期位相分だけ遅れて入力される。この位相の遅れは、クロック変動が生じた時でも書き込みが終了した後に読み出しが行われることを確実化するために必要である。図においては、この初期位相は4クロック分であるが、書き込み終了後に読出しが行われることを確実化する限り、4クロック分以上でも4クロック以下でもよい。
【0053】
また、読み出しデータRDTの1フレーム間に読み出しイネーブル信号RENが一回以上はローレベルになる。図においては読み出しアドレスがnの後の3クロック分で読み出しイネーブル信号RENがローレベルになっている。読み出しイネーブル信号RENがローレベルの間は読み出しアドレスはnに保持されたままであり、読み出しデータRDTにはダミーデータが挿入される。このダミーデータの部分がフレームのオーバヘッドを形成し、そのオーバヘッドの中に同期信号や複数系統の位相を合わせるためのポインタ値とともに、本発明によりクロック乗換部a202b及びクロック乗換部c213bにおける書き込み位相と読み出し位相との位相差の初期値からの変動量が挿入される。
【0054】
図9は図7に示したクロック乗換部のうち、常時読み出しを行うクロック乗換部b211b及びクロック乗換部d207bの動作を説明するタイムチャートである。図9において、RAM41aへの書き込み時には、1からnまでのカウント値を繰り返す書き込みクロック信号WCLKに応じて書き込みアドレスWADRが書き込みアドレスカウンタWCTR42aからRAM41aに入力され、それに応じて書き込みデータWDTがRAM41aに書き込まれる。ただし、書き込みしイネーブル信号WENがローレベルの間は書き込みアドレスはその直前の値(図においてはn)に保持されたままであり、書き込みデータWDTにはダミーデータが挿入されている。このダミーデータの部分がフレームのオーバヘッドであり、そのオーバヘッドの中に同期信号や複数系統の位相を合わせるためのポインタ値とともに、本発明によりクロック乗換部a202b及びクロック乗換部c213bから送られてきた書き込み位相と読み出し位相との位相差の初期値からの変動量が挿入されている。
【0055】
RAM41aからの読み出し時には、読み出しアドレスカウンタ43aから出力される1からnまでのカウント値を繰り返す読み出しクロック信号WCLKに応じて読み出しアドレスRADRが読み出しアドレスカウンタRCTR43aからRAM41aに入力され、それに応じて読み出しデータRDTがRAM41aから読み出される。こうして、クロック乗換部b211b及びクロック乗換部d207bもFIFOを形成している。
【0056】
読み出し時の位相は図8に示した初期位相に変動量が加味されている。図においては、図8では初期位相が4クロック分であったのに対し、図9では1クロック分の変動量を差し引いた3クロック分となっている。
【0057】
図10は図5〜図9により説明した網同期方式におけるダウンストリーム16が断になった場合の本実施の形態の効果を説明するタイムチャートである。
【0058】
図10において、(A)は図2又は図3に示した本発明の前のインターフェース部における正常動作時のクロック乗換部の書き込み位相と読み出し位相を示すタイムチャート、(B)は図2又は図3に示した本発明の前のインターフェース部においてクロック乗換部a202の読み出し位相が初期値から遅延した場合のクロック乗換部の書き込み位相と読み出し位相を示すタイムチャート、(C)は図2又は図3に示した本発明の前のインターフェース部においてクロック乗換部a202の読み出し位相が初期値から遅延した場合で且つダウンストリーム16の伝送路区間の回線が断になった後の回線復旧時にクロック乗換部b211の書き込み位相と読み出し位相の差を初期値にリセットした場合を示すタイムチャート、(D)は図5〜図7に示した本発明の第1の実施の形態によるインターフェース部においてクロック乗換部a202bの読み出し位相が初期値から遅延した場合で且つダウンストリーム16の伝送路区間の回線が断になった後の回線復旧時にクロック乗換部b211bの書き込み位相と読み出し位相の差を初期値にリセットした場合を示すタイムチャートである。
【0059】
図10において、aWはクロック乗換部a202又は202bに対する書き込み位相を示し、aRはクロック乗換部a202又は202bからの読み出し位相を示し、bWはクロック乗換部b211又は211bに対する書き込み位相を示し、bRはクロック乗換部b211又は211bからの読み出し位相を示し、cWはクロック乗換部c213又は213bに対する書き込み位相を示し、cRはクロック乗換部b213又は213bからの読み出し位相を示し、dWはクロック乗換部b207又は207bに対する書き込み位相を示し、dRはクロック乗換部b207又は207bからの読み出し位相を示している。
【0060】
図10の(A)に示すように、正常時には、書き込み位相と読み出し位相との位相差はすべて初期値のままであり、したがってクロック乗換部a202又は202bに対する書き込み位相aWから、クロック乗換部b211又は211bからの読み出し位相bRまでの遅延量は一定である。
【0061】
また、図10の(B)に示すように、クロック乗換部aの読み出し位相aRの遅延がクロック信号発生器203の変動等により増加しても、ダウンストリーム16の回線が断にならないかぎりクロック乗換部b211又は211bからの読み出し位相及びクロック乗換部c213又は213bに対する書き込み位相cWは基準クロックに応じて動作するクロック信号発生器212により決定され、クロック乗換部aの読み出し位相aRの遅延の影響を受けない。したがって、クロック乗換部b211又は211bへの書き込み位相bWに対するクロック乗換部b211又は211bからの読み出し位相bRの遅延量が減少し、その結果、クロック乗換部a202又は202bに対する書き込み位相aWから、クロック乗換部b211又は211bからの読み出し位相bRまでの遅延量は一定である。
【0062】
しかしながら、図10の(C)に示すように、ダウンストリームの回線が断になった後の復旧時には、図2及び図3に示した本発明の前のクロック乗換部b211は書き込み位相bWと読み出し位相bRとの位相差が初期値にリセットされる。このため、クロック乗換部a202の読み出し位相aRの遅延が増加すると、再生クロックにより書きこまれるクロック乗換部b211への書き込み位相bWもaRと同じように遅延し、初期化された遅延量でクロック乗換部b211から読み出し位相bRで読み出されるので、クロック乗換部a202又は202bに対する書き込み位相aWから、クロック乗換部b211又は211bからの読み出し位相bRまでの遅延量は増大してしまう。
【0063】
本発明の第1の実施の形態は図10の(C)に示した回線断の後の復旧時の各クロック乗換部における遅延量の初期化によるトータルの遅延増加を防止したものであり、回線断の後の復旧時の各クロック乗換部における遅延量の初期化時に、変動量を加味する。すなわち、図10の(D)に示すように、クロック乗換部a202bの読み出し位相aRの遅延が増加すると、書き込み位相と読み出し位相との差の初期値からの変動量を、クロック乗換部b211bに通知しておき、ダウンストリーム16の回線断の後の復旧時に、位相差の初期値からこの変動量を差し引いてクロック乗換部b211bの書き込み位相と読み出し位相との位相差を初期化する。これにより、クロック乗換部a202bに対する書き込み位相aWから、クロック乗換部b211bからの読み出し位相bRまでの遅延量は一定となる。読み出し位相aRが減少した場合は、ダウンストリーム16の回線断後の復旧時に、位相差の初期値に減少変動量を加える。
【0064】
図11は図5〜図9により説明した網同期方式におけるアップストリーム回線が断になった場合の本実施の形態の効果を説明するタイムチャートである。
【0065】
図11において、(A)は図2又は図3に示した本発明の前のインターフェース部における正常動作時のクロック乗換部の書き込み位相と読み出し位相を示すタイムチャート、(B)は図2又は図3に示した本発明の前のインターフェース部においてクロック乗換部c213の読み出し位相cRが初期値から遅延した場合のクロック乗換部の書き込み位相と読み出し位相を示すタイムチャート、(C)は図2又は図3に示した本発明の前のインターフェース部においてクロック乗換部c213の読み出し位相cRが初期値から遅延した場合で且つアップストリーム17の伝送路区間の回線が断になった後の回線復旧時にクロック乗換部d207の書き込み位相と読み出し位相の差を初期値にリセットした場合を示すタイムチャート、(D)は図5〜図7に示した本発明の第1の実施の形態によるインターフェース部においてクロック乗換部c213bの読み出し位相が初期値から遅延した場合で且つアップストリーム17の伝送路区間の回線が断になった後の回線復旧時にクロック乗換部d207bの書き込み位相と読み出し位相の差を初期値にリセットした場合を示すタイムチャートである。
【0066】
図10と同様に、本発明の第1の実施の形態によれば、図11の(D)に示されるように、クロック乗換部c213bにおける書き込み位相cWと読み出し位相cRとの位相差の初期値からの変動量をクロック乗換部d207bに通知しておき、アップストリーム17の回線断後の復旧時にこの変動量を加味してクロック乗換部d207bの書き込み位相と読み出し位相との位相差を初期化する。これにより、クロック乗換部c213bに対する書き込み位相cWから、クロック乗換部d207bからの読み出し位相dRまでの遅延量は一定となる。
【0067】
次に従属同期システムについて説明する。
【0068】
図12は本発明が適用される前に考えられる従属同期のインターフェース部の構成を示すブロック図である。
【0069】
図12において、図2と異なるところは、基準クロック信号発生器201はインターフェース部A18c内のクロック信号発生器203及び208のみに接続されており、インターフェース部B15c内のクロック信号発生器212及び214はクロック再生部209により受信データから再生された再生クロック信号に応じて動作する点であり、他の構成は図2に示したものと同じなので、ここでは詳細な説明は省略する。
【0070】
図13は図12の構成においてクロック変動後の初期化時の動作を説明するブロック図である。
【0071】
図13において、図3と異なるところは、図12と同様に基準クロック信号発生器201がインターフェース部A18c内のクロック信号発生器203及び208のみを制御していることである。この場合も、図3と同様に、ダウンストリーム16又はアップストリーム17の回線が断になった後の復旧時にクロック乗換部を初期化すると、図16及び図17により後に詳述するように、送信側のクロック乗換部への書き込み位相と受信側のクロック乗換部の読み出し位相との位相差の遅延量が増大するという問題がある。
【0072】
図14は本発明の第2の実施の形態による従属同期方式の距離測定システムにおけるインターフェース部の構成を示すブロック図である。
【0073】
図14において図13と異なるところは、インターフェース部A18d内の送信側のクロック乗換部202dにおける書き込みクロック信号と読み出しクロック信号との位相差の初期値からの変動量を、同じインターフェース部A18d内の受信側のクロック乗換部207dに通知し、クロック乗換部207dの書き込みクロック信号と読み出しクロック信号との位相差の初期化時に、予め定められた初期位相差に前記変動量を加減するようにしたことである。
【0074】
これにより、図14の下側に示したように、アップストリーム17の伝送路区間の回線が切断された後の復旧時にインターフェース部18d内のクロック乗換部207dの書き込み位相と読み出し位相の初期化時に、上記変動量を加味して逆補正することにより、アップストリームのB点からA点までの遅延量を初期状態と等しくすることができる。この動作の詳細は後に図16により説明する。
【0075】
ダウンストリームの伝送路区間の回線が切断された後の復旧時には、インターフェース部15d内のクロック乗換部b211d及びc213dの書き込み位相と読み出し位相の初期化と、インターフェース部18d内のクロック乗換部d207dの書き込み位相と読み出し位相の初期化と、クロック乗換部a202dからd207dへの位相変動量の通知とを行うことにより、ダウンストリームのA点からB点までの遅延量を初期状態と等しくすることができる。この動作の詳細は後に図17により説明する。
【0076】
図15は図14に示したインターフェース部の構成をより詳細に示したブロック図である。
【0077】
図15と図12とで異なるところは、図15においては、インターフェース部18d内のクロック乗換部a202dからクロック乗換部d207dに、クロック乗換部a202dにおける書き込み位相と読み出し位相との位相差の初期値からの変動量が通知されることである。
【0078】
図16は図12〜図15により説明した従属同期方式においてアップストリーム17が断になった場合の本実施の形態の効果を説明するタイムチャートである。
【0079】
図16において、(A)は図12又は図13に示した本発明の前のインターフェース部における正常動作時のクロック乗換部の書き込み位相と読み出し位相を示すタイムチャート、(B)図12又は図13に示した本発明の前のインターフェース部においてクロック乗換部a202cの読み出し位相が初期値から遅延した場合のクロック乗換部の書き込み位相と読み出し位相を示すタイムチャート、(C)は図12又は図13に示した本発明の前のインターフェース部においてクロック乗換部a202cの読み出し位相が初期値から遅延した場合で且つアップストリーム17の伝送路区間の回線が断になった後の回線復旧時にクロック乗換部b207dの書き込み位相と読み出し位相の差を初期値にリセットした場合を示すタイムチャート、(D)は図14及び図15に示した本発明の第2の実施の形態によるインターフェース部においてクロック乗換部a202dの読み出し位相が初期値から遅延した場合で且つアップストリーム17の伝送路区間の回線が断になった後の回線復旧時にクロック乗換部b207dの書き込み位相と読み出し位相の差を初期値にリセットした場合を示すタイムチャートである。
【0080】
図16において、aWはクロック乗換部a202c又は202dに対する書き込み位相を示し、aRはクロック乗換部a202c又は202dからの読み出し位相を示し、bWはクロック乗換部b211c又は211dに対する書き込み位相を示し、bRはクロック乗換部b211c又は211dからの読み出し位相を示し、cWはクロック乗換部c213c又は213dに対する書き込み位相を示し、cRはクロック乗換部b213c又は213dからの読み出し位相を示し、dWはクロック乗換部b207c又は207dに対する書き込み位相を示し、dRはクロック乗換部b207c又は207dからの読み出し位相を示している。
【0081】
図16の(A)に示すように、正常時には、書き込み位相と読み出し位相との位相差はすべて初期値のままであり、したがってクロック乗換部a202c又は202dに対する書き込み位相aWから、クロック乗換部d207c又は207dからの読み出し位相dRまでの遅延量は一定である。
【0082】
また、図16の(B)に示すように、クロック乗換部a202c又は202dの読み出し位相aRの遅延がクロック信号発生器203の変動等により増加すると、再生クロックに応じて動作するクロック乗換部b211cと211dは、クロック乗換部c213cと213dの書き込み及び読み出し位相がその増加分だけ遅延するが、クロック乗換部d207c又は207dの読み出し位相dRは基準クロック信号に応じて動作するので、遅延しない。その結果、クロック乗換部a202c又は202dに対する書き込み位相aWから、クロック乗換部d207c又は207dからの読み出し位相bRまでの遅延量は一定である。
【0083】
しかしながら、図16の(C)に示すように、アップストリームの回線が断になった後の復旧時には、図12及び図13に示した本発明の前のクロック乗換部d207cは書き込み位相dWと読み出し位相dRとの位相差が読み出し位相dRを基準にして初期値にリセットされる。このため、クロック乗換部a202cに対する書き込み位相aWから、クロック乗換部d207cからの読み出し位相dRまでの遅延量は増大してしまう。
【0084】
本発明の第2の実施の形態は図16の(C)に示したアップストリーム17の回線断の後の復旧時のクロック乗換部d207cにおける書き込み位相と読み出し位相との位相差の初期化によるトータルの遅延増加を防止したものであり、回線断の後の復旧時のクロック乗換部d207cにおける位相差の初期化時に、クロック乗換部a202cにおける位相差の変動量を加味する。すなわち、図16の(D)に示すように、クロック乗換部a202dの読み出し位相aRの遅延が増加すると、書き込み位相と読み出し位相との差の初期値からの変動量を、クロック乗換部d207dに通知しておき、アップストリーム17の回線断の後の復旧時に、初期位相差からこの変動量を差し引いてクロック乗換部d207dの書き込み位相と読み出し位相との位相差を初期化する。これにより、クロック乗換部a202dに対する書き込み位相aWから、クロック乗換部d207dからの読み出し位相dRまでの遅延量は一定となる。
【0085】
図17は図14及び図15により説明した従属同期方式におけるダウンストリーム16が断になった場合の本実施の形態の効果を説明するタイムチャートである。
【0086】
図17において、(A)は図12又は図13に示した本発明の前のインターフェース部における正常動作時のクロック乗換部の書き込み位相と読み出し位相を示すタイムチャート、(B)図12又は図13に示した本発明の前のインターフェース部においてクロック乗換部b211cの読み出し位相bRが初期値から遅延減少した場合のクロック乗換部の書き込み位相と読み出し位相を示すタイムチャート、(C)は図12又は図13に示した本発明の前のインターフェース部において、ダウンストリーム16の伝送路区間の回線が断になった後の回線復旧時に、クロック乗換部b211cのみの読み出し位相bRを(A)に示した初期値の読み出し位相にリセットし、他のクロック乗換部のリセットを行わない場合に全体の遅延量が増加してしまうという問題を示すタイムチャート、(D)は図14及び15に示した本発明の第2の実施の形態によるインターフェース部において、ダウンストリーム16の伝送路区間の回線が断になった後の回線復旧時に、全てのクロック乗換部の書き込み位相と読み出し位相の差を初期値にリセットした場合を示すタイムチャートである。
【0087】
本発明の第2の実施の形態によれば、図17の(D)に示されるように、クロック乗換部b211dの読み出し位相bRを図17の(C)と同じようにリセットすると共に、他のクロック乗換部c213d及びクロック乗換部d207dの書き込み位相cWと読み出し位相cRとの位相差もリセットすることにより、クロック乗換部a202dの書き込み位相aWからクロック乗換部d207dからの読み出し位相dRまでの遅延量は一定である。
【0088】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明により、基準位置と端末との間の伝送路区間で同一データを複数の伝送系統で送受信し、最適な系統を選択して受信して基準位置と端末間の距離を測定するシステムにおいて、クロック乗換部における書き込み位相と読み出し位相との位相差に変動があった後に伝送区間の回線断後復旧した場合であっても基準位置と端末との間の距離測定を可能にする位相差遅延制御システムが提供でき、回線復旧時に発生する遅延の増加を抑制でき、実際の伝送距離を長くとれ、システム構成上の制約が緩和される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明適用される距離測定システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】本発明が適用される前に考えられる網同期のインターフェース部の構成を示すブロック図である。
【図3】図2の構成においてクロック変動後の初期化時の動作を説明するブロック図である。
【図4】図3に示した構成における従来のクロック乗換部の各々の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態による網同期方式の距離測定システムにおけるインターフェース部の構成を示すブロック図である。
【図6】図5に示したインターフェース部の構成をより詳細に示したブロック図である。
【図7】図6に示した構成におけるクロック乗換部の各々の構成を示すブロック図である。
【図8】図7に示したクロック乗換部のうち、常時書き込みを行うクロック乗換部a202b及びクロック乗換部c213bの動作を説明するタイムチャートである。
【図9】図7に示したクロック乗換部のうち、常時読み出しを行うクロック乗換部b211b及びクロック乗換部d207bの動作を説明するタイムチャートである。
【図10】図5〜図9により説明した網同期方式におけるダウンストリーム回線が断になった場合の本実施の形態の効果を説明するタイムチャートである。
【図11】図5〜図9により説明した網同期方式におけるアップストリーム回線が断になった場合の本実施の形態の効果を説明するタイムチャートである。
【図12】本発明が適用される前に考えられる従属同期のインターフェース部の構成を示すブロック図である。
【図13】図12の構成においてクロック変動後の初期化時の動作を説明するブロック図である。
【図14】本発明の第2の実施の形態による従属同期方式の距離測定システムにおけるインターフェース部の構成を示すブロック図である。
【図15】図14に示したインターフェース部の構成をより詳細に示したブロック図である。
【図16】図12〜図15により説明した従属同期方式においてアップストリーム回線17が断になった場合の本実施の形態の効果を説明するタイムチャートである。
【図17】図14及び図15により説明した従属同期方式におけるダウンストリーム回線16が断になった場合の本実施の形態の効果を説明するタイムチャートである。
【符号の説明】
11…携帯端末
12…装置B
13…装置A
15、15b、15d…インターフェース部B
16…ダウンストリーム
17…アップストリーム
18、18b、18d…インターフェース部A
201…基準クロック信号発生器
202b、202d…クロック乗換部a
207b、207d…クロック乗換部d
211b、211d…クロック乗換部b
213b、213d…クロック乗換部c
203、208,212,214…クロック信号発生器

Claims (5)

  1. 基準位置と端末との間に、伝送路を介して接続された第1のインターフェース部と第2のインターフェース部とを備え、前記基準位置と前記端末との間での信号の送受信により前記基準位置と前記端末との間の距離を測定する距離測定システムにおいて、
    前記第1のインターフェース部及び前記第2のインターフェース部はそれぞれ、冗長信号の位相合わせのための位相情報を含むオーバヘッドを付加して前記伝送路に送信するため又は前記伝送路からの信号から前記オーバヘッドを除去して前記端末又は前記基準位置に送信するためのクロック乗換部を備え、前記クロック乗換部の少なくとも一部は基準クロック信号に応じて動作するものであり、
    前記基準クロック信号に応じて動作するクロック乗換部のうち一方のクロック乗換部における書き込みクロック信号と読み出しクロック信号との位相差の変動量を、他方のクロック乗換部に通知し、前記他方のクロック乗換部の書き込みクロック信号と読み出しクロック信号との位相差の初期化時に、予め定められた初期位相差に前記変動量を加減することを特徴とする位相差遅延制御システム。
  2. 前記位相差遅延制御システムは、前記クロック乗換部の全ての読み出し動作が前記基準クロック信号に応じて動作する網同期システムであって、
    送信側のクロック乗換部の書き込み位相と読み出し位相との差の初期値からの変動量を、受信側のクロック乗換部に通知し、前記受信側のクロック乗換部の初期化時に、予め定められた位相差に前記変動量を加減した補正をし、それにより前記第1のインターフェース部から前記第2のインターフェース部までの信号処理時間を一定にするようにしたことを特徴とする請求項1記載の遅延制御システム。
  3. 前記第1のインターフェース部は、
    前記基準クロック信号に応じて動作する第1のクロック信号発生器と、
    前記基準クロック信号に応じて動作する第2のクロック信号発生器と、
    前記第2のクロック信号発生器から出力されるクロック信号に応じて前記基準位置からのデータが書き込まれ、前記第1のクロック信号発生器から出力されるクロック信号に応じて前記データに前記オーバヘッドを付加したものが下り伝送路に読み出される第1のクロック乗換部と、
    前記第2のインターフェース部からの受信データから再生されたクロック信号に応じて前記第2のインターフェース部からの前記受信データが書き込まれ、前記第2のクロック信号発生器から出力されるクロック信号に応じて前記受信データからオーバヘッドが除去されて前記基準位置に読み出される第2のクロック乗換部とを備えており、
    前記第2のインターフェース部は、
    前記基準クロック信号に応じて動作する第3のクロック信号発生器と、
    前記基準クロック信号に応じて動作する第4のクロック信号発生器と、
    前記第1のインターフェース部からの受信データから再生されたクロック信号に応じて前記受信データが書き込まれ、前記第3のクロック信号発生器から出力されるクロック信号に応じて前記第1のインターフェース部からの前記受信データからオーバヘッドを除去して読み出されて前記端末に送信する第3のクロック乗換部と、
    前記第3のクロック信号に応じて前記端末からのデータが書き込まれ、前記第4のクロック信号発生器から出力されるクロック信号に応じて前記書き込まれたデータにオーバヘッドを付加したものが読み出されて上り伝送路を介して前記第1のインターフェース部に送信される第4のクロック乗換部とを備えており、
    前記一方のクロック乗換部は前記第1のクロック乗換部であり、前記他方のクロック乗換部は前記第3のクロック乗換部であるか、又は前記一方のクロック乗換部は前記第4のクロック乗換部であり、前記他方のクロック乗換部は前記第2のクロック乗換部であることを特徴とする請求項2記載の位相遅延制御システム。
  4. 前記位相差遅延制御システムは、前記第1のインターフェース部内のクロック乗換部のみが前記基準クロック信号に応じて動作し、前記第2のインターフェース部内のクロック乗換部は前記第1のインターフェース部から受信したデータから再生されたクロック信号に応じて動作する従属同期システムであって、
    前記第1のインターフェース部内の送信側のクロック乗換部の書き込み位相と読み出し位相との差の初期値からの変動量を、前記第1のインターフェース部内の受信側のクロック乗換部に通知し、前記受信側のクロック乗換部の初期化時に、予め定められた位相差に前記変動量を加減した補正をし、それにより前記第1のインターフェース部と前記第2のインターフェース部との間の往復の信号処理時間を一定にするようにしたことを特徴とする請求項1記載の遅延制御システム。
  5. 前記第1のインターフェース部は、
    前記基準クロック信号に応じて動作する第1のクロック信号発生器と、
    前記基準クロック信号に応じて動作する第2のクロック信号発生器と、
    前記第2のクロック信号発生器から出力されるクロック信号に応じて前記基準位置からのデータが書き込まれ、前記第1のクロック信号発生器から出力されるクロック信号に応じて前記データに前記オーバヘッドを付加したものが下り伝送路に読み出される第1のクロック乗換部と、
    前記第2のインターフェース部からの受信データから再生されたクロック信号に応じて前記第2のインターフェース部からの前記受信データが書き込まれ、前記第2のクロック信号発生器から出力されるクロック信号に応じて前記受信データからオーバヘッドが除去されて前記基準位置に読み出される第2のクロック乗換部とを備えており、
    前記第2のインターフェース部は、
    前記第1のインターフェース部から下り伝送路を介して受信されたデータから再生されたクロック信号に応じて動作する第3及び第4のクロック信号発生器と、
    前記第1のインターフェース部からの受信データから再生されたクロック信号に応じて前記受信データが書き込まれ、前記第3のクロック信号発生器から出力されるクロック信号に応じて前記第1のインターフェース部からの前記受信データからオーバヘッドを除去して読み出されて前記端末に送信する第3のクロック乗換部と、
    前記第3のクロック信号発生器から出力されるクロック信号に応じて前記端末からのデータが書き込まれ、前記第4のクロック信号発生器から出力されるクロック信号に応じて前記書き込まれたデータにオーバヘッドを付加したものが読み出されて上り伝送路を介して前記第1のインターフェース部に送信する第4のクロック乗換部とを備えており、
    前記一方のクロック乗換部は前記第1のクロック乗換部であり、前記他方のクロック乗換部は前記第2のクロック乗換部であることを特徴とする請求項4記載の位相遅延制御システム。
JP2002042208A 2002-02-19 2002-02-19 距離測定システムにおける位相差遅延制御システム Expired - Fee Related JP3657229B2 (ja)

Priority Applications (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002042208A JP3657229B2 (ja) 2002-02-19 2002-02-19 距離測定システムにおける位相差遅延制御システム
EP02022235A EP1337056B1 (en) 2002-02-19 2002-10-02 Phase difference delay control system in distance measuring system
US10/263,074 US7117383B2 (en) 2002-02-19 2002-10-02 Phase difference delay control system for accommodating fluctuation in phase difference in distance measuring system
DE60224003T DE60224003T2 (de) 2002-02-19 2002-10-02 Regelsystem zu einer Phasendifferenzverzögerung in einem Abstandsmessystem
CNB021460795A CN1327644C (zh) 2002-02-19 2002-10-25 测距系统中的相位差延迟控制系统

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002042208A JP3657229B2 (ja) 2002-02-19 2002-02-19 距離測定システムにおける位相差遅延制御システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2003244107A JP2003244107A (ja) 2003-08-29
JP3657229B2 true JP3657229B2 (ja) 2005-06-08

Family

ID=27621500

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002042208A Expired - Fee Related JP3657229B2 (ja) 2002-02-19 2002-02-19 距離測定システムにおける位相差遅延制御システム

Country Status (5)

Country Link
US (1) US7117383B2 (ja)
EP (1) EP1337056B1 (ja)
JP (1) JP3657229B2 (ja)
CN (1) CN1327644C (ja)
DE (1) DE60224003T2 (ja)

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1744443B1 (en) * 2004-03-30 2014-06-25 Daifuku Co., Ltd. Noncontact power supply facility
JP4651364B2 (ja) * 2004-11-17 2011-03-16 富士通株式会社 位相調整方法及び装置
US7487378B2 (en) * 2005-09-19 2009-02-03 Ati Technologies, Inc. Asymmetrical IO method and system
US7715330B2 (en) * 2005-10-06 2010-05-11 International Business Machines Corporation System and method for optimizing the topology of a virtual ring based upon a TCP/IP network
JP5669172B2 (ja) * 2010-03-24 2015-02-12 日本電気株式会社 電波測距装置及び電波測距方法
CN106209290B (zh) * 2016-07-14 2018-10-09 清华大学 一种传输时延和传输距离测量系统和方法
DE102016124785A1 (de) * 2016-12-19 2018-06-21 Infineon Technologies Ag Hochfrequenzvorrichtung und entsprechendes Verfahren

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2608874B1 (fr) 1986-12-19 1989-03-24 Trt Telecom Radio Electr Procede de reglage du retard entre stations dans un systeme de transmission d'informations comprenant un grand nombre de stations relais en cascade et utilisant dans un sens de transmission le principe dit d'a.m.r.t. et systeme pour lequel est mis en oeuvre un tel procede
JPS63306729A (ja) * 1987-06-09 1988-12-14 Fujitsu Ltd クロック乗り換え回路
JPH0785543B2 (ja) * 1988-02-22 1995-09-13 三菱電機株式会社 送受信モジュール点検確認装置
US5526383A (en) * 1992-08-14 1996-06-11 Fujitsu Limited Network control system for controlling relative errors between network nodes
DE19511332A1 (de) * 1995-03-28 1996-10-02 Sel Alcatel Ag Breitbandverteilsystem und Verfahren dazu
CN1061193C (zh) * 1996-09-13 2001-01-24 清华大学 双自法频率预测恢复收端支路时钟的方法及装置
CN1064497C (zh) * 1996-09-20 2001-04-11 清华大学 一种码速调整的接收端信息时钟恢复方法和电路
GB2324214A (en) * 1997-04-08 1998-10-14 Power X Limited Synchronising arrangements
US6243369B1 (en) * 1998-05-06 2001-06-05 Terayon Communication Systems, Inc. Apparatus and method for synchronizing an SCDMA upstream or any other type upstream to an MCNS downstream or any other type downstream with a different clock rate than the upstream
AU5979899A (en) * 1999-09-20 2001-04-24 Nokia Corporation A method to decrease synchronization time in handover

Also Published As

Publication number Publication date
JP2003244107A (ja) 2003-08-29
US7117383B2 (en) 2006-10-03
DE60224003D1 (de) 2008-01-24
CN1439899A (zh) 2003-09-03
EP1337056A3 (en) 2006-01-11
US20030158686A1 (en) 2003-08-21
DE60224003T2 (de) 2008-12-04
EP1337056A2 (en) 2003-08-20
EP1337056B1 (en) 2007-12-12
CN1327644C (zh) 2007-07-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7830924B2 (en) Stuffing and destuffing operations when mapping low-order client signals into high-order transmission frames
JP3657229B2 (ja) 距離測定システムにおける位相差遅延制御システム
US8243727B2 (en) Methods for synchronizing applicative clock signals in a synchronous communications network, corresponding emitter and receiver devices, computer-readable storage means
US7940651B2 (en) Momentary-disconnection-free switching device
CN109412732B (zh) 一种接收端延时抖动的控制方法及装置
JP2003244085A (ja) 複数系統伝送路における位相合致制御システム及び位相合致制御方法
JP4673697B2 (ja) デジタル遅延バッファ及びこれに関連する方法
US6577647B1 (en) Synchronization system and method, and recording medium
JP3268337B2 (ja) 回線切替方式
JPH0669937A (ja) ループ型伝送路における遅延時間差補正方法および装置
US20070140227A1 (en) Receiver
JP3285009B2 (ja) ルート切替制御システム、切替制御方法及び記録媒体
JP2872011B2 (ja) Atm通信システムにおける送信データの現用予備両系バイト位相合せ装置
JPH04263531A (ja) ディジタル無線伝送方式
JP3957574B2 (ja) セグメント分割多重化装置及びそれに用いるセグメント分割多重化方法
JP2785755B2 (ja) ヒットレス切替装置
JP2005277789A (ja) 伝送路無瞬断切替位相調整システム及びそれに用いる伝送路無瞬断切替位相調整方法
JP3853610B2 (ja) 波長分割多重システム
JPH09322158A (ja) 画像信号伝送装置
JP2654606B2 (ja) 回線切替装置
JP2793456B2 (ja) 伝送路切替方式
JPS63306729A (ja) クロック乗り換え回路
JPH05336099A (ja) Atmセル先頭同期方法
JP4322908B2 (ja) 送信装置およびフレーマ回路の制御方法
JP3141224B2 (ja) 通信制御システム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050203

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20050208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20050308

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080318

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090318

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100318

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees