JP3655393B2 - 車上情報伝送装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、レ−ルを経由して車両と地上間で各種情報を伝送する車上情報伝送装置、特に隣接線路に対する誘導妨害の解消に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
列車運行管理システムにおいては、走行している列車から多くの車上情報をデジタル伝送で地上に送信することにより、地上から伝送から送信された制御情報を地上に返送して、列車が受信した内容を確認したり、地上における列車運行管理や保安デ−タの収集に利用されている。
【0003】
この列車と地上との間で情報を伝送するためにレ−ルを利用した情報伝送システムが採用されている。この情報伝送システムは、レ−ルと電磁結合する長方形状のコイルで形成された車上ンテナを列車の先頭車両に設け、地上装置からレ−ルに送り出された制御情報等を車上ンテナで受信して車上の送受信装置に送る。また、列車からの各種情報は車上アンテナから送信し、送信された情報をレ−ルを介して地上装置で受信している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように車上と地上とで情報の送受信をレ−ルと電磁結合する車上アンテナを利用して行っていると、長方形状のコイルで形成された車上アンテナに流れる電流により隣接して並行している他のレ−ルへの誘導が大きく、互いに隣接する線路のレ−ルにも他の線路を走行する列車からの情報が誘導により伝えられ、同一搬送周波数の情報を送信する列車が隣接線路を走行する場合に、地上装置は互いに隣接する線路を走行する列車の情報も誘導により受信してしまい、正常な情報を受信できなくなる場合が生じる可能性がある。
【0005】
この発明はかかる短所を解消するためになされたものであり、同一搬送周波数の情報を送信する列車が隣接線路を走行する場合であっても、正常な情報を確実に送信することができる車上情報伝送装置を得ることを目的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
この発明に係る車上情報伝送装置は、長方形状のコイルからなり、2辺がレ−ルに平行に配置され、かつレ−ルを有する軌道面と平行して車両に設けられ地上との間で情報を送受信する伝送用アンテナと、該伝送用アンテナの上部に平行して配置された長方形状のコイルからなる誘導打消用アンテナと、上記伝送用アンテナに信号電流を送り、誘導打消用アンテナに信号電流と逆向きの電流を送る送信機とを有することを特徴とする。
【0007】
第2の発明に係る車上情報伝送装置は、長方形状のコイルからなり、1辺がレ−ルに沿って配置され、かつレ−ルを有する軌道面と垂直に配置されて車両に設けられたアンテナと、該アンテナに信号電流を送る送信機とを有することを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
この発明においては、車上装置に地上と情報を送受信する車上子と、車上子で受信した地上からの制御信号を処理し、各種情報を車上子に出力する送受信機とを有する。地上装置は列車に送信する制御信号をレ−ルに送り、レ−ルを介して送られる列車からの各種情報を処理する。
【0009】
車上子は伝送用アンテナと誘導打消用アンテナとを有する。伝送用アンテナは長方形状のコイルからなり、2辺がレ−ルに平行に配置され、かつレ−ルを有する軌道面と平行して配置されている。誘導打消用アンテナは伝送用アンテナと同様に長方形状のコイルからなり、伝送用アンテナの上部に平行して配置されている。送受信機は伝送用アンテナに信号電流を流すときに誘導打消用アンテナには信号電流と逆向きの電流を流し、伝送用アンテナから放射する誘導信号波を誘導打消用アンテナより放射する誘導信号波により打ち消し、隣接する線路のレ−ルに流れる誘導信号電流を低減する。
【0010】
また、車上子として長方形状のコイルからなるアンテナをレ−ル上に軌道面と垂直に、かつ平行して配置し、レ−ルに近い辺を伝送用とし、レ−ルより遠い辺を誘導打消用として利用し、レ−ルに近い辺に流れる信号電流によって生じた誘導信号波とレ−ルより遠い辺に流れる信号電流によって生じた誘導信号波とを互いに打ち消し合い、列車から送信する情報により隣接する線路に与える誘導障害を解消する。
【0011】
【実施例】
図1はこの発明の一実施例の構成図である。図に示すように、列車1と地上間で情報を授受する情報伝送装置は列車1に搭載された車上装置2と地上に設けられた地上装置3とを有する。車上装置2は地上と情報を送受信する車上子4と、車上子4で受信した地上からの制御信号を処理し、各種情報を車上子4に出力する送受信機5とを有する。地上装置3は列車1に送信する制御信号を線路6のレ−ル7に送り、レ−ル7を介して送られる列車1からの各種情報を処理する。
【0012】
列車1の先頭部床下に設けられた車上子4は伝送用アンテナ8と誘導打消用アンテナ9とを有する。伝送用アンテナ8は長方形状のコイルからなり、図2の側面図に示すように、2辺がレ−ル7に平行に配置され、かつレ−ル7を有する軌道面と平行して配置されている。誘導打消用アンテナ9は伝送用アンテナ8と同様に長方形状のコイルからなり、伝送用アンテナ8の上部に平行して配置されている。この伝送用アンテナ8と誘導打消用アンテナ9は互いに逆向きの電流が流れるように送受信機5に接続されている。
【0013】
上記のように構成された情報伝送装置で列車1から地上に情報を送信するときに、送受信機5は情報を有する信号波をあらかじめ定められた搬送周波数の搬送波により変調して信号電流I1として伝送用アンテナ8に送り出す。伝送用アンテナ8に送り出された信号電流I1は線路6のレ−ル7と電磁結合して線路6のレ−ル7に受信電流を流す。地上装置3はレ−ル7に流れる受信電流を検出して復調し、列車1からの情報を得る。このように列車1から地上に情報を送るときに、送受信機5から伝送用アンテナ8に信号電流I1を送り出すと、伝送用アンテナ8に流れる信号電流I1により誘導信号波が放射され、隣接する線路10のレ−ル7に誘導電流を流す。そこで列車1から地上に情報を送るときに、誘導打消用アンテナ9に伝送用アンテナ8に送り出す信号電流I1と逆向きの電流I2を送り出し、誘導打消用アンテナ9に流れる電流I2により誘導信号波を放射させる。そして誘導打消用アンテナ9より放射する誘導信号波により伝送用アンテナ8から放射する誘導信号波を打ち消す。このようにして列車1から地上に情報を送るときに発生する誘導信号波を減少させ、列車1が走行している線路6に隣接する線路10のレ−ル7に流れる列車1からの誘導信号電流を低減することができ、列車1から送信する情報により隣接する線路10に与える誘導障害を解消することができる。
【0014】
なお、上記実施例は伝送用アンテナ8の上部に伝送用アンテナ8とは異なる誘導打消用アンテナ9を配置した場合について説明したが、1個のアンテナを伝送用と誘導打消用に利用するようにしても良い。
【0015】
例えば図3の構成図に示すように、車上子4は長方形状のコイルからなる2個のアンテナ11,12を有する。アンテナ11,12は線路6の各レ−ル7上に軌道面と垂直に、かつ平行して配置され、アンテナ11,12は信号電流を逆向きに流すように送受信機5に接続されている。
【0016】
上記のように配置されたアンテナ11,12に送受信機5から信号電流を流すと、アンテナ11,12のレ−ル7に近い辺11a,12aに流れる信号電流とレ−ル7が電磁結合してレ−ル7に受信電流を流す。このレ−ル7に近い辺11a,12aに流れる信号電流により誘導信号波が放射される。一方、アンテナ11,12のレ−ル7に近い辺11a,12aと平行しているレ−ル7より遠い辺11b,12bに流れる信号電流によっても誘導信号波が放射される。このレ−ル7より遠い辺11b,12bに流れる信号電流はレ−ル7に近い辺11a,12aに流れる信号電流とは逆方向に流れるから、レ−ル7に近い辺11a,12aに流れる信号電流によって生じた誘導信号波とレ−ル7より遠い辺11b,12bに流れる信号電流によって生じた誘導信号波とは互いに打ち消し合う。このようにして列車1から送信する情報により隣接する線路10に与える誘導障害を解消することができる。
【0017】
なお、上記実施例は2個のアンテナ11,12を左右のレ−ル7の上に設けた場合について説明したが、左右のレ−ル7のいずれか一方の上に軌道面と垂直なアンテナを配置しても、上記実施例と同様な作用を奏することができる。
【0018】
【発明の効果】
この発明は以上説明したように、2辺がレ−ルに平行に配置され、かつレ−ルを有する軌道面と平行して配置された伝送用アンテナに流す信号電流と逆向きの電流を伝送用アンテナの上部に平行して配置された誘導打消用アンテナに流して伝送用アンテナから放射する誘導信号波を誘導打消用アンテナより放射する誘導信号波により打ち消すようにしたから、隣接する線路のレ−ルに流れる誘導信号電流を低減することができ、列車から送信する情報により隣接する線路に与える誘導障害を解消することができる。したがって車上ら地上に各種情報を確実に送信することができる。
【0019】
また、車上子として長方形状のコイルからなるアンテナをレ−ル上に軌道面と垂直に、かつ平行して配置し、レ−ルに近い辺を伝送用とし、レ−ルより遠い辺を誘導打消用として利用し、レ−ルに近い辺に流れる信号電流によって生じた誘導信号波とレ−ルより遠い辺に流れる信号電流によって生じた誘導信号波とを互いに打ち消し合ようにしたから、簡単な構成で列車から送信する情報により隣接する線路に与える誘導障害を解消することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例の構成図である。
【図2】上記実施例の側面図である。
【図3】他の実施例の構成図である。
【符号の説明】
1 列車
2 車上装置
3 地上装置
4 車上子
5 送受信機
6 線路
7 レ−ル
8 伝送用アンテナ
9 誘導打消用アンテナ
10 隣接線路
11 アンテナ
12 アンテナ
Claims (2)
- 長方形状のコイルからなり、2辺がレ−ルに平行に配置され、かつレ−ルを有する軌道面と平行して車両に設けられ地上との間で情報を送受信する伝送用アンテナと、該伝送用アンテナの上部に平行して配置された長方形状のコイルからなる誘導打消用アンテナと、上記伝送用アンテナに信号電流を送り、誘導打消用アンテナに信号電流と逆向きの電流を送る送信機とを有することを特徴とする車上情報伝送装置。
- 長方形状のコイルからなり、1辺がレ−ルに沿って配置され、かつレ−ルを有する軌道面と垂直に配置されて車両に設けられたアンテナと、該アンテナに信号電流を送る送信機とを有することを特徴とする車上情報伝送装置。
Priority Applications (1)
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JP14976996A JP3655393B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 車上情報伝送装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JPH09309437A JPH09309437A (ja) | 1997-12-02 |
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JP14976996A Expired - Fee Related JP3655393B2 (ja) | 1996-05-22 | 1996-05-22 | 車上情報伝送装置 |
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-
1996
- 1996-05-22 JP JP14976996A patent/JP3655393B2/ja not_active Expired - Fee Related
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