JP3655015B2 - 光磁気記録媒体の消し残り消去装置 - Google Patents

光磁気記録媒体の消し残り消去装置 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光磁気ディスク、光磁気テープ、及び光磁気カード等の光磁気記録媒体に記録された情報の消し残りを消去するための光磁気記録媒体の消し残り消去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
光磁気記録媒体に情報をオーバーライトする方法としては、一定の磁界を与えながら、情報信号に応じて光ビームの強度を変調するいわゆる光変調オーバーライト方式がある。このような方法は、例えば特開平6−251443号公報に開示されている。
【0003】
図11は、この方法における情報記録方法を説明する図である。この方法では少なくとも補助層111と記録層112の2層を持つ多層構造の光磁気記録媒体を使用する。あらかじめ補助層111は初期化磁石113から発生される初期化磁界Hinitによって下方向へ磁化されている。
【0004】
このとき、図12に示すように、室温において補助層111の保磁力H2 が初期化磁界Hinitよりも小さいので、補助層111が初期化される。ところが、室温における記録層112の保磁力H1 は初期化磁界Hinitより大きいので、記録層112の磁化の反転は生じない。つまり、補助層111のみの初期化が可能となる。
【0005】
その後、記録磁石114によって記録磁界HW を与えながら、記録情報に応じて強弱に変化させたレーザビーム123を照射して、情報を記録する(図11参照)。レーザビーム123の高レベル及び低レベルの設定は、以下の通りである。
【0006】
高レベルのレーザビーム123が照射されると、補助層111の保磁力H2 を記録磁界HW の磁力が上回り、記録層112と補助層111が共に記録可能となる記録温度TH まで昇温する。この記録温度TH は、記録層112と補助層111との各々のキュリー温度T1 とT2 との間にあって補助層111の保磁力H2 と記録磁界HW との交点の温度TX より高い温度範囲を示している。
【0007】
一方、低レベルのレーザビーム123が照射されると、記録層112と補助層111が中温部TL まで昇温する。この中温部TL は、記録層112の保磁力H1 と記録磁界HW との交点の温度TY より高く、上記温度TX より低い、即ち、記録磁界HW の磁力が記録層112の保磁力H1 より大きく、且つ、記録磁界HW の磁力が補助層111の保磁力H2 より小さくなる温度範囲を示す。
【0008】
したがって、図11に示すように、高レベルのレーザビーム123が照射されると、補助層111の磁化は上向きの記録磁界HW により上向きに反転し、記録層112の磁化は冷却の過程で界面に作用する交換力により補助層111の向きと一致する。したがって、記録層112の磁化の向きは上向きとなり、記録マークが記録される。
【0009】
一方、低レベルのレーザビーム123が照射されると、補助層111は保磁力H2 が記録磁界HW の磁力より小さくなる記録温度TH までは昇温しないため、磁化は記録磁界HW により反転することはない。記録層112の磁化は、上記と同様に、冷却の過程で界面に作用する交換力により補助層111の向きと一致する。したがって、記録層112の磁化の向きは下向きになり、記録マークが消去される。
【0010】
図13は、この方法における記録層112及び補助層111の温度分布ddをトラックに垂直な方向の断面において示した図である。上述のように、強いレーザビーム123を照射した記録層112及び補助層111の中心部CH の温度が記録温度TH の領域となり、記録磁石114から発生される上向きの記録磁界HW に応じて補助層111及び記録層112の磁化方向が例えば図11に示すように上向きに記録される。この上向き部分は図13(a)に示す記録マーク115となる。なお、記録マーク115は強いレーザビーム123が照射された温度部分のみで記録されるため俵型の形状となる。また、この記録マーク115の周辺に示す破線で囲まれた領域222は消去温度(中温部)TL となり、初期化されている補助層111の磁化方向(例えば図11では下向き)となる。
【0011】
次に、弱いレーザビーム123を照射した部分では中心部CL の温度が消去温度(中温部)TL の領域となり、補助層111の磁化方向によって記録層112の磁化方向が例えば下向きに記録される。この下向き部分は図13(b)における消去部分116となる。
【0012】
以上のように、従来では、初期化磁界Hinitと記録磁界HW は常に一定方向に固定し、記録情報に応じて光ビームを強く照射したり、弱く照射することによりオーバーライトを行っていた。
【0013】
また、記録層112及び補助層111の他にスイッチング層とイニシャライズ層とを設けた光磁気記録媒体に対して光変調オーバーライトを行う構成が IEEE Trans. on Mag. Vol.28, No.5, September 1992 pp2509-2511 に開示されている。このような光磁気記録の場合は、スイッチング層とイニシャライズ層とが前記初期化磁石113の役割を果たしており、それ以外は上記と同様であるので説明は省略する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上述のように、オーバーライト可能な光磁気記録媒体に対しては記録と消去が同時に行われるため、従来では消去の動作が必要ないと考えられていたが、実際には消し残りが発生するという問題がある。
【0015】
図14は従来の光変調オーバーライト方式における問題点を説明する図である。あらかじめ古い記録マーク120(図13の記録マーク115に相当)が記録されていたトラックに、レーザビーム123によって新しい記録マーク121をオーバーライトする場合を考える。
【0016】
例えば、古い記録マーク120を記録したときの光磁気記録媒体の周囲温度よりも、新しい記録マーク121をオーバーライトするときの光磁気記録媒体の周囲温度が低い場合、記録温度TH に達する領域が狭くなるため、古い記録マーク120の幅よりも新しい記録マーク121の幅の方が狭くなる。すると、古い記録マーク120を完全に消去することができず、消し残り122・122が発生する。
【0017】
ここで、新しい記録マーク121の周囲は消去温度(中温部)TL にあり、これによって古い記録マーク120が消去されるので、消し残り122・122は弱いレーザビーム123が照射される消去部分124(図13の消去部分116に相当)の両側のみに発生する。この消し残り122・122は、後に記録マーク121を再生するときにS/N比を劣化させ、再生エラーを発生するという大きな問題を生じる。
【0018】
なお、たとえ記録時の気温が一定でも、レーザビーム123の光量が下がれば同様な問題点が発生する。また、書き換えの回数が増すほど、消し残りが増加しS/N比が劣化する。
【0019】
本発明は、上記従来の問題点を解決するためになされたもので、その目的は、光変調オーバーライトにおける消し残りの消去を行い、その後に記録された情報の再生時のS/N比を高くすることが可能な光磁気記録媒体の消し残り消去装置を提供することにある。
【0020】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するために、本発明の請求項1に記載の光磁気記録媒体の消し残り消去装置は、情報が記録される記録層と、該記録層に隣接して設けられ、記録層と磁気的に結合された補助層とを有する光磁気記録媒体に対して、情報を記録する前に初期化磁界を印加することによって上記補助層の磁化方向を一方向に初期化する初期化手段と、上記初期化手段に対して光磁気記録媒体の進行方向側に配置されると共に、上記光磁気記録媒体に対する光ビーム照射部位の中心が高温部となり、該高温部の周辺が高温部より温度の低い中温部となる光ビームを発生させる光ビーム照射手段と、情報の消去命令に応じて、光ビーム照射部位に記録磁界とは逆向きの消去磁界を印加する磁界印加手段とを備え、上記光ビームを照射しながら消去磁界を印加することによって、光ビーム照射部位では、記録層の高温部の磁化方向が上記消去磁界の方向に消去され、中温部の磁化方向が上記補助層の初期化方向と同一方向に消去されることを特徴としている。
【0021】
上記の構成によれば、まず、情報を消去する前に初期化手段によって補助層を初期化しておく。その後、光磁気記録媒体に光ビーム照射手段によって光ビームを照射しながら、磁界印加手段から消去磁界を印加する。このとき、消去磁界が記録磁界と逆向きの磁界であり、また光ビーム照射部位の中心部は高温部となっているので、補助層では消去磁界に応じた磁化反転が生じ、冷却の過程で補助層の磁化方向が記録層に転写され、記録マークが消去される。一方、高温部の周囲の中温部では補助層の磁化方向が初期化方向のままなので、記録層の磁化方向も初期化方向となり、同様に消去される。
【0022】
したがって、記録マークの両側を初期化(消去)しながら消去作業を行うことになるので、オーバーライトを行った際に発生する消し残りを完全に消去することができる。この結果、その後に記録された情報の再生の際のS/N比を良好にすることができ、再生データの信頼性を高めることが可能となる。
【0023】
請求項2に記載の光磁気記録媒体の消し残り消去装置は、情報が記録される記録層と、該記録層に隣接して設けられ、記録層と磁気的に結合された補助層と、磁化方向が常に一定であるイニシャライズ層とが積層された光磁気記録媒体に対して、上記光磁気記録媒体に対する光ビーム照射部位の中心が高温部となり、該高温部の周辺が高温部より温度の低い中温部となる光ビームを発生させる光ビーム照射手段と、情報の消去命令に応じて、光ビーム照射部位に記録磁界とは逆向きの消去磁界を印加する磁界印加手段とを備え、上記光ビームを照射しながら消去磁界を印加することによって、光ビーム照射部位では、記録層の高温部の磁化方向が上記消去磁界の方向に消去され、中温部の磁化方向が上記補助層の初期化方向と同一方向に消去されることを特徴としている。
【0024】
上記の構成によれば、消し残りの消去時に、光磁気記録媒体に光ビーム照射手段によって光ビームを照射しながら、磁界印加手段から消去磁界を印加する。光ビームの照射部位では温度が上昇すると補助層とイニシャライズ層との間の交換結合が切断される。切断後の記録層及び補助層の磁化反転動作は、請求項1の構成による作用と同様である。
【0025】
記録層における消し残りが消去された後、光磁気記録媒体の温度が低下すると補助層とイニシャライズ層との間の交換結合が復活する。そのため、補助層はイニシャライズ層からの強い交換結合力によって磁化反転し、一方向に初期化される。
【0026】
したがって、初期化手段としてイニシャライズ層を設けるだけでよいので、請求項1の構成による効果に加えて、消し残り消去装置を小型化することができる。また、初期化磁界の制限がないため、補助層の保磁力を比較的自由に設定することが可能となる。
【0027】
請求項3に記載の光磁気記録媒体の消し残り消去装置は、請求項1、又は2に記載の構成に加えて、上記消去磁界の印加は、情報の書き換えが一定回数に達した場合に行われることを特徴としている。
【0028】
上記の構成によれば、書き換え回数の増加に伴った消し残りを消去することができ、S/N比の劣化を防止することが可能となる。また、消し残りの消去動作を最低限に抑えることができるので、消費電力の増加を防止することが可能となる。
【0029】
請求項4に記載の光磁気記録媒体の消し残り消去装置は、請求項1、2、又は3に記載の構成に加えて、上記消去磁界の印加は、光磁気記録媒体の周囲の温度が前に記録を行った際の温度から一定温度差以上に変化した場合に行われることを特徴としている。
【0030】
上記の構成によれば、光磁気記録媒体の周囲温度の変化によって発生する消し残りを消去することができ、S/N比の劣化を防止することができる。また、消し残りの消去動作を最低限に抑えることができるので、消費電力の増加を防止することが可能となる。
【0031】
請求項5記載の光磁気記録媒体の消し残り消去装置は、請求項1、2、3、又は4に記載の構成に加えて、上記光ビーム照射手段は、パルス化された光ビームを照射することを特徴としている。
【0032】
上記の構成によれば、光ビームがパルス化されているので、通常の記録動作と同様の動作で消去を行うことができる。また、パルス化によって光磁気記録媒体上の温度分布をより急峻にすることができるので、消去幅をより細くすることが可能となる。したがって、隣接トラックの記録マークが消去されるのを防止することができる。
【0033】
【発明の実施の形態】
〔実施の形態1〕
本発明の第1の実施の形態について図1ないし図7に基づくと共に、図12を参照して説明すれば、以下の通りである。
【0034】
図1に示すように、本実施の形態で用いる光磁気記録媒体(以下、単に記録媒体と称する)は、少なくとも記録層1及び補助層2の2層を有する多層構造の記録媒体である。この記録媒体は、例えば前記図12のグラフに示す関係を満たすものである。即ち、
2 <Hinit<H1 (室温)
1 <HW <H2 (消去温度TL
2 <HW (記録温度TH
の関係を満たしている。但し、H1 は記録層1の保磁力、H2 は補助層2の保磁力、Hinitは初期化磁界、HW は記録磁界である。
【0035】
図1に基づいて、本実施の形態にかかる光磁気記録媒体の消し残り消去装置の構成を説明する。上記消し残り消去装置は記録装置の構成も兼ねており、初期化磁石5、レーザ駆動回路6、半導体レーザ7、対物レンズ8、符号器9、磁気ヘッド駆動回路10、磁気ヘッドコイル11、及びコントローラ12を備えている。
【0036】
初期化磁石5は永久磁石又は電磁石であり、上記補助層2を常時初期化するものである。なお、永久磁石の方が強い磁界を得やすく補助層2の初期化を確実に行うことができるので、永久磁石の方が好ましい。
【0037】
符号器9は、記録を行いたいデータaを記録情報bに変調する。この変調は、よく知られている(1,7)RLL(run length limited) 、(2,7)RLL、EFM(Eight to Fourteen Modulation) 等の変調である。
【0038】
レーザ駆動回路6は、記録情報bに応じて変化する電流、あるいは一定電流の駆動電流cを生成し、それを半導体レーザ7に供給する。半導体レーザ7は、駆動電流cに基づいて、記録情報bに応じてオン/オフするレーザビーム3、あるいは一定光量のレーザビーム3を出射する。対物レンズ8は記録媒体にレーザビーム3を集光する。
【0039】
磁気ヘッド駆動回路10は磁気ヘッド駆動電流dを生成し、それを磁気ヘッドコイル11に供給する。磁気ヘッドコイル11は、磁気ヘッド駆動電流dの向きに応じて磁界の向きを反転することによって、図3に示す記録磁界HW あるいは消去磁界HE を発生させる。なお、消去磁界HE を発生させるために、電磁石としての磁気ヘッドコイル11以外に永久磁石を用いることもできる。この場合、永久磁石を回転させて磁界の向きを反転させればよい。ただし、電磁石の方が、記録磁界HW の反転動作を高速で行うことができ、高速に消去動作と記録動作との切り換えを行うことができるので好ましい。
【0040】
コントローラ12は、情報記録時又は消し残り消去時に命令信号eをレーザ駆動回路6と磁気ヘッド駆動回路10とに送出する。
【0041】
なお、請求項1及び請求項2に記載の光ビーム照射手段は、コントローラ12、レーザ駆動回路6、半導体レーザ7、及び対物レンズ8からなり、磁界印加手段は、コントローラ12、磁気ヘッド駆動回路10、磁気ヘッドコイル11からなっている。
【0042】
上記の構成によれば、補助層2は初期化磁石5から発生される初期化磁界Hinit(図3参照)によって例えば下向きにあらかじめ初期化される。記録時に、コントローラ12から命令信号eが発せられると、レーザ駆動回路6から記録情報bに応じて変化する駆動電流cが半導体レーザ7に供給され、強度変調されたレーザビーム3が記録層1と補助層2に照射される。また、命令信号eは磁気ヘッド駆動回路10にも入力され、それによって磁気ヘッド駆動電流dが磁気ヘッドコイル11に供給される。
【0043】
一方、消去時に、コントローラ12から命令信号eが発せられると、レーザ駆動回路6から一定電流の駆動電流cが半導体レーザ7に供給され、一定光量のレーザビーム3が記録層1と補助層2に照射される。また、命令信号eは磁気ヘッド駆動回路10にも入力され、それによって記録時とは逆向きの磁気ヘッド駆動電流dが磁気ヘッドコイル11に供給される。
【0044】
図2は上記磁気ヘッド駆動回路10を詳細に説明する図である。磁気ヘッド駆動回路10は、例えばpower MOS FET(field effect transistor)からなる4つのスイッチ素子13・14・17・18、インバータ16、電源19、及び2つのダイオード20・21により構成される。
【0045】
上記命令信号eはスイッチ素子13・14とインバータ16とに送られる。インバータ16で反転された命令信号eは同じくスイッチ素子17・18に送られる。ここでは命令信号eが「1」の場合に記録命令信号となって、スイッチ素子13・14をオンとし、スイッチ素子17・18をオフとする。このとき、電源19からスイッチ素子13、ダイオード20、磁気ヘッドコイル11、スイッチ素子14を順次通って磁気ヘッド駆動電流dが流れるので、上向きの記録磁界HW (図3参照)が発生する。
【0046】
逆に、命令信号eが「0」の場合には消去命令信号となって、スイッチ素子13・14をオフとし、スイッチ素子17・18をオンとする。このとき、電源19からスイッチ素子18、ダイオード21、磁気ヘッドコイル11、スイッチ素子17を順次通って磁気ヘッド駆動電流dが流れるので、下向きの消去磁界HE (図3参照)が発生する。
【0047】
つまり、命令信号eが「1」のときは磁気ヘッドコイル11の下方向へ電流が流れ、「0」のときは磁気ヘッドコイル11の上方向へ電流が流れる。これによって、磁界を反転させて、図3に示す記録磁界HW と消去磁界HE を発生させることが可能となる。
【0048】
図4に、記録磁界HW 及び消去磁界HE とレーザビーム3の光量との関係を示す。上述のように、記録時には情報に応じてレーザビーム3をオン又はオフするが、消去時にはレーザビーム3を光量PW の一定光にする。また、記録時には記録方向である上向きの記録磁界HW を発生させ、消去時には反転させて下向きの消去磁界HE を発生させる。ここで、消去磁界HE の大きさを記録磁界HW と同じにすると、消し残り消去装置の構成を簡単にすることができる。
【0049】
このようにして、図3に示すように、記録時には記録媒体の一方の面側から記録情報bに応じて強度変調されたレーザビーム3を照射しながら、上記レーザビーム3の照射位置に対応する他方の面から記録磁界HW を与え、消去時には一定光量のレーザビーム3を照射しながら、初期化磁界Hinitと同じ向き、即ち記録磁界HW とは逆向きの消去磁界HE を与える。なお、記録媒体はレーザビーム3及び記録磁界HW あるいは消去磁界HE に対して相対的に移動している。
【0050】
図5の上部に、レーザビーム3を記録媒体に照射したときのトラックに垂直な方向の断面における記録層1及び補助層2の温度分布fを示す。ここで、レーザビーム3を照射すると、記録層1及び補助層2の中心部の温度は記録温度TH となる。
【0051】
命令信号eが「0」の消去時には、補助層2の磁化は消去磁界HE の向きと同じ下向きであるので、記録層1の磁化は冷却の過程で界面に作用する交換力により補助層2の向きと一致する。つまり、磁気ヘッドコイル11から発生される消去磁界HE の方向に応じて記録層1の磁化方向が下向きに消去される。この下向き部分は図5の下部における破線内の消去部分24となる。
【0052】
ここで、この消去部分24の周辺に破線で示す周辺部分23の温度は、記録温度TH より低い消去温度TL となるので、補助層2の磁化は消去磁界HE により反転することはない。ところが、記録層1の磁化は上記と同様に冷却の過程で界面に作用する交換力により補助層2の向きと一致するので、記録層1の磁化の向きは初期化されている補助層2の磁化方向(本実施の形態では下向き)に消去される。この結果、消去部分24と周辺部分23との磁化の方向は一致する。
【0053】
このように高温部のみでなく、周辺の中温部まで消去領域を広げることができる。つまり、記録時と同一のレーザパワーと磁界の強さによって、記録マークよりも幅広く消去するため、消し残りが発生することはない。
【0054】
なお、記録時のレーザパワーや磁界の強さに対して、消去時にはこれらを若干下げても消し残りの消去が可能なため、消費電力の低減も可能である。これは、消去部分24とその周辺部分23を合わせた消去領域の幅が記録マークの幅と同じになるまで低減できる。
【0055】
消し残りの消去が終了し、新たな記録を行う場合に、命令信号eを「1」にすると記録磁界HW が上向きに反転する。すると、記録層1の磁化方向がレーザビーム3の光量に応じて上向きに記録され、記録マーク22が記録される。これは、従来の記録方法と同様であるので詳細な説明は省略する。
【0056】
図6は、記録時と消去時とで周囲温度が変化した場合における本実施の形態の効果を説明する図である。あらかじめ古い記録マーク25が記録されていたトラックに、前記レーザビーム3によって古い記録マーク25を消去するときに、記録マーク25を記録したときの記録媒体の周囲温度よりも、記録マーク25を消去するときの記録媒体の周囲温度が低い場合がある。
【0057】
この場合、レーザビーム3によって記録温度TH に達する高温部28の領域が狭くなるため、記録マーク25の幅よりも消去部分26の幅の方が狭くなる。しかし、消去部分26の両側に接する周辺部分27では上述のように常時消去が行われるため、記録マーク25の消し残りが発生しない。これによって、次に情報を記録した際に周辺の消し残りがないため、新たな記録マークを再生するときのS/N比を向上させ、再生データの信頼性を向上させることが可能となる。
【0058】
また、隣接トラックの記録マークとの間に必ず消去領域である周辺部分27を挟むことができるため、隣接トラック間のクロストークを大幅に低減できる。これによって、記録媒体のトラック密度を高くすることが可能となる。
【0059】
さらに、気温が一定でレーザビーム3の光量が下がる場合でも、図6に示すように、記録マーク25の幅よりも消去部分26の幅の方が狭くなるので、上記と同様の効果が得られる。
【0060】
なお、上記のような消し残りの消去動作は記録情報を書き換えるたびに行ってもよいが、以下に示す特定の条件が満たされた場合にのみ消去動作を行うようにしたほうが消費電力の低減、及び消去動作に要する時間の増大の防止を図ることができるので好ましい。
【0061】
即ち、情報の書き換え回数が増すほど消し残りによるS/N比が劣化するため、書き換え回数が一定回数に達した場合に上記の消去動作を行うようにする。また、記録媒体の周囲温度の変化が大きいほど消し残りが大きく発生するため、周囲温度が一定温度差以上に変化した場合も、上記消去動作を行うようにする。
【0062】
図7に、消し残り消去動作のフローチャートを示す。
まず、情報の検索や再生時等の通常動作の際に(S1)、前記コントローラ12(図1参照)によって情報の記録を行うかどうかを判断する(S2)。記録を行わない場合には通常動作に戻るが、記録を行う場合にはその記録セクタが所定回数以上の記録を行ったかどうかを消去用の管理マップを元に判断する(S3)。ここで、この管理マップのために記録媒体上に所定領域を確保しておき、その所定領域に、記録の回数や温度センサによって検出したそのときの周囲温度を記録しておく。
【0063】
S3で書き換えが所定回数に達していれば消し残りの消去を行い(S5)、管理マップを書き換えて、次回の消し残りの消去に使用する(S6)。その後、情報の記録を行う(S7)。
【0064】
一方、S3で書き換えが所定回数に達していなければ、周囲温度が前回の記録時に比べて一定温度差以上変化したかどうかを上記管理マップを元に判断する(S4)。S4で一定温度差以上に変化していれば消し残り消去を行い(S5)、上記同様にS6・S7の工程へ進む。また、S4で一定温度差以上に変化していなければ、消し残りの消去は行わずに管理マップの書き換えのみを行って(S6)、その後情報を記録する(S7)。S7で情報の記録が終わると、再び通常動作に戻る(S1)。
【0065】
〔実施の形態2〕
本発明の第2の実施の形態について図8に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態の図面に示した部材と同一の部材には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0066】
本実施の形態では、実施の形態1の図1に示す記録媒体及び初期化磁石5の代わりに、図8に示す記録媒体を用いている。上記記録媒体は、記録層1、補助層2、スイッチング層30、及びイニシャライズ層31がこの順に積層されたものである。
【0067】
スイッチング層30は、補助層2とイニシャライズ層31との間の交換結合を所定温度で切断するための層で記録層1及び補助層2のキュリー点よりも低いキュリー点を持つ。
【0068】
イニシャライズ層31は、あらかじめ一定方向(本実施の形態では上向き)に初期化されており、以後の記録再生あるいは消去にかかわらず、磁化の方向が変化することがない。
【0069】
上記の構成によれば、記録媒体をレーザビーム3及び記録又は消去磁界に対して相対的に移動させると共に、記録媒体にレーザビーム3を照射しながら命令信号に応じて磁気ヘッドコイル11から記録又は消去磁界を与える。レーザビーム3の照射部位では温度が上昇し、スイッチング層30のキュリー点を越えると、補助層2とイニシャライズ層31との間の交換結合が切断される。切断後の記録層1及び補助層2の磁化反転動作は、実施の形態1と同様なのでここでは説明を省略する。
【0070】
記録層1に情報が記録された後、記録媒体の温度が低下してスイッチング層30のキュリー点以下になると、補助層2とイニシャライズ層31との間の交換結合が復活する。そのため、補助層2はイニシャライズ層31からの強い交換結合力によって磁化反転し、一方向に初期化される。
【0071】
したがって、このような記録媒体に対しても実施の形態1で説明した消し残り消去装置を用いて、消し残りを消去することができ、実施の形態1の効果と同様の効果が得られる。さらに、スイッチング層30とイニシャライズ層31とが実施の形態1の初期化磁石5の役割を果たしているので、実施の形態1の効果に加えて、消し残り消去装置を小型化することができる。また、初期化磁界の制限がないため、補助層2の保磁力を比較的自由に設定することが可能となる。
【0072】
〔実施の形態3〕
本発明の第3の実施の形態について図9及び図10に基づいて説明すれば、以下の通りである。なお、説明の便宜上、前記実施の形態の図面に示した部材と同一の部材には同一の符号を付記し、その説明を省略する。
【0073】
上記実施の形態1及び2ではレーザビーム3の消去光量を一定光量としたが、本実施の形態では図9に示すように、最大光量がPW ’のパルス光とする。このパルス光は方形波であり、最大光量PW ’が前記光量PW (図4参照)よりも高い値である。また、パルス光は情報記録位置に同期しており、情報記録位置で最大光量PW ’となるように設定されている。
【0074】
これにより、平均的に実施の形態1の一定光量PW のレーザビームを与えることと等価になり、また記録情報を常に「1」とし、記録磁界を反転させて消去磁界とするだけで、通常の記録動作と同様の動作で消去を実現できる。また、このようにレーザビーム3をパルス化することによって記録媒体上の温度分布をより急峻にすることができるため、消去領域の幅をより細かくすることも可能となる。これによって、隣接トラックの記録マークを消去することを防止できる。
【0075】
なお、上記すべての実施の形態においては、消し残りの消去時の消去磁界の向きを記録時の記録磁界の向きと反対に設定したが、同じ向きに設定した場合には消し残りを一旦消去することができるが、次に情報を記録した際に消し残りが発生する。したがって、消去磁界と記録磁界とは磁界の向きを逆向きに設定する必要がある。このことを図10に基づいて説明する。
【0076】
仮に消去磁界の向きが記録磁界の向きと同一であるとすると、消し残り消去後には消去ゾーン40が形成される。この消去ゾーン40は、記録マークの磁化の向きと同一の方向に磁化されている。その後にレーザビームによる光スポット43によって情報を記録した際に、高レベルのレーザビームによって記録された記録マーク41の周辺部分45は消去されるが、低レベルのレーザビームによって消去された消去部分44の両側は消去温度に達しないため、消し残り42・42が発生する。
【0077】
この状態では、記録マークと消し残りが同期しており、S/N比は劣化しないが、さらに別のデータをオーバーライトすると、消し残りと別のデータによる記録マークとの間の相関が悪くなってS/N比が劣化してしまう。これにより、消し残り消去時の磁界の向きを、記録時の磁界の向きと反対にする場合に限り、消し残りを完全に消去することができることがわかる。
【0078】
なお、以上のすべての実施の形態では、消し残り消去装置と記録装置とを一体とした構成としているが、これらを分離して別々の構成にしたり、初期化磁石と消し残り消去装置とを一体化する構成にしたりすることも可能である。しかしながら、装置の小型化、及び低コスト化を図ることができるので、消し残り消去装置と記録装置とを一体化する方が望ましい。
【0079】
【発明の効果】
以上のように、本発明の請求項1に記載の光磁気記録媒体の消し残り消去装置は、情報が記録される記録層と、該記録層に隣接して設けられ、記録層と磁気的に結合された補助層とを有する光磁気記録媒体に対して、情報を記録する前に初期化磁界を印加することによって上記補助層の磁化方向を一方向に初期化する初期化手段と、上記初期化手段に対して光磁気記録媒体の進行方向側に配置されると共に、上記光磁気記録媒体に対する光ビーム照射部位の中心が高温部となり、該高温部の周辺が高温部より温度の低い中温部となる光ビームを発生させる光ビーム照射手段と、情報の消去命令に応じて、光ビーム照射部位に記録磁界とは逆向きの消去磁界を印加する磁界印加手段とを備え、上記光ビームを照射しながら消去磁界を印加することによって、光ビーム照射部位では、記録層の高温部の磁化方向が上記消去磁界の方向に消去され、中温部の磁化方向が上記補助層の初期化方向と同一方向に消去される構成である。
【0080】
これにより、記録マークの両側を初期化(消去)しながら消去作業を行うことになるので、オーバーライトを行った際に発生する消し残りを完全に消去することができる。この結果、その後に記録された情報の再生の際のS/N比を良好にすることができ、再生データの信頼性を高めることが可能となるという効果を奏する。
【0081】
請求項2に記載の光磁気記録媒体の消し残り消去装置は、情報が記録される記録層と、該記録層に隣接して設けられ、記録層と磁気的に結合された補助層と、磁化方向が常に一定であるイニシャライズ層とが積層された光磁気記録媒体に対して、上記光磁気記録媒体に対する光ビーム照射部位の中心が高温部となり、該高温部の周辺が高温部より温度の低い中温部となる光ビームを発生させる光ビーム照射手段と、情報の消去命令に応じて、光ビーム照射部位に記録磁界とは逆向きの消去磁界を印加する磁界印加手段とを備え、上記光ビームを照射しながら消去磁界を印加することによって、光ビーム照射部位では、記録層の高温部の磁化方向が上記消去磁界の方向に消去され、中温部の磁化方向が上記補助層の初期化方向と同一方向に消去される構成である。
【0082】
これにより、初期化手段としてイニシャライズ層を設けるだけでよいので、請求項1の構成による効果に加えて、消し残り消去装置を小型化することができる。また、初期化磁界の制限がないため、補助層の保磁力を比較的自由に設定することが可能となるという効果を奏する。
【0083】
請求項3に記載の光磁気記録媒体の消し残り消去装置は、請求項1、又は2に記載の構成に加えて、上記消去磁界の印加は、情報の書き換えが一定回数に達した場合に行われる構成である。
【0084】
これにより、書き換え回数の増加に伴った消し残りを消去することができ、S/N比の劣化を防止することが可能となる。また、消し残りの消去動作を最低限に抑えることができるので、消費電力の増加を防止することが可能となるという効果を奏する。
【0085】
請求項4に記載の光磁気記録媒体の消し残り消去装置は、請求項1、2、又は3に記載の構成に加えて、上記消去磁界の印加は、光磁気記録媒体の周囲の温度が前に記録を行った際の温度から一定温度差以上に変化した場合に行われる構成である。
【0086】
これにより、光磁気記録媒体の周囲温度の変化によって発生する消し残りを消去することができ、S/N比の劣化を防止することができる。また、消し残りの消去動作を最低限に抑えることができるので、消費電力の増加を防止することが可能となるという効果を奏する。
【0087】
請求項5記載の光磁気記録媒体の消し残り消去装置は、請求項1、2、3、又は4に記載の構成に加えて、上記光ビーム照射手段は、パルス化された光ビームを照射する構成である。
【0088】
これにより、光ビームがパルス化されているので、通常の記録動作と同様の動作で消去を行うことができる。また、パルス化によって光磁気記録媒体上の温度分布をより急峻にすることができるので、消去幅をより細くすることが可能となり、隣接トラックの記録マークが消去されるのを防止することができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における光磁気記録媒体の消し残り消去装置を示す構成図である。
【図2】上記消し残り消去装置における磁気ヘッド駆動回路の構成を示す回路図である。
【図3】上記消し残り消去装置による消去方法を示す説明図である。
【図4】記録磁界及び消去磁界と、光量との関係を示す説明図である。
【図5】トラックの温度分布と、それに対応する記録及び消去状態とを示す説明図である。
【図6】上記消し残り消去装置によって消去を行った場合の消去状態を示す説明図である。
【図7】上記消し残り消去装置における消去動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施の形態における光磁気記録媒体の消し残り消去装置に用いる光磁気記録媒体を示す構成図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態における光磁気記録媒体の消し残り消去装置の記録磁界及び消去磁界と光量との関係を示す説明図である。
【図10】記録磁界と消去磁界とを同じ向きにした場合の記録及び消去状態を示す説明図である。
【図11】従来の光変調オーバーライト方法を行うための光変調オーバーライト装置の構成を示す構成図である。
【図12】多層構造の光磁気記録媒体における各層の保磁力の関係を示すグラフである。
【図13】上記従来の光変調オーバーライト装置による記録時のトラックにおける温度分布とそれに対応する記録状態とを示す説明図であり、(a)は高レベルのレーザビームを照射した場合、(b)は低レベルのレーザビームを照射した場合である。
【図14】上記従来の光変調オーバーライト装置による消し残り発生状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 記録層
2 補助層
3 レーザビーム
5 初期化磁石(初期化手段)
6 レーザ駆動回路(光ビーム照射手段)
7 半導体レーザ(光ビーム照射手段)
8 対物レンズ(光ビーム照射手段)
9 符号器
10 磁気ヘッド駆動回路(磁界印加手段)
11 磁気ヘッドコイル(磁界印加手段)
12 コントローラ(光ビーム照射手段・磁界印加手段)
30 スイッチング層
31 イニシャライズ層

Claims (5)

  1. 情報が記録される記録層と、該記録層に隣接して設けられ、記録層と磁気的に結合された補助層とを有する光磁気記録媒体に対して、
    情報を記録する前に初期化磁界を印加することによって上記補助層の磁化方向を一方向に初期化する初期化手段と、
    上記初期化手段に対して光磁気記録媒体の進行方向側に配置されると共に、上記光磁気記録媒体に対する光ビーム照射部位の中心が高温部となり、該高温部の周辺が高温部より温度の低い中温部となる光ビームを発生させる光ビーム照射手段と、
    情報の消去命令に応じて、光ビーム照射部位に記録磁界とは逆向きの消去磁界を印加する磁界印加手段とを備え、
    上記光ビームを照射しながら消去磁界を印加することによって、光ビーム照射部位では、記録層の高温部の磁化方向が上記消去磁界の方向に消去され、中温部の磁化方向が上記補助層の初期化方向と同一方向に消去されることを特徴とする光磁気記録媒体の消し残り消去装置。
  2. 情報が記録される記録層と、該記録層に隣接して設けられ、記録層と磁気的に結合された補助層と、磁化方向が常に一定であるイニシャライズ層とが積層された光磁気記録媒体に対して、
    上記光磁気記録媒体に対する光ビーム照射部位の中心が高温部となり、該高温部の周辺が高温部より温度の低い中温部となる光ビームを発生させる光ビーム照射手段と、
    情報の消去命令に応じて、光ビーム照射部位に記録磁界とは逆向きの消去磁界を印加する磁界印加手段とを備え、
    上記光ビームを照射しながら消去磁界を印加することによって、光ビーム照射部位では、記録層の高温部の磁化方向が上記消去磁界の方向に消去され、中温部の磁化方向が上記補助層の初期化方向と同一方向に消去されることを特徴とする光磁気記録媒体の消し残り消去装置。
  3. 上記消去磁界の印加は、情報の書き換えが一定回数に達した場合に行われることを特徴とする請求項1又は2に記載の光磁気記録媒体の消し残り消去装置。
  4. 上記消去磁界の印加は、光磁気記録媒体の周囲の温度が前に記録を行った際の温度から一定温度差以上に変化した場合に行われることを特徴とする請求項1、2、又は3に記載の光磁気記録媒体の消し残り消去装置。
  5. 上記光ビーム照射手段は、パルス化された光ビームを照射することを特徴とする請求項1、2、3、又は4に記載の光磁気記録媒体の消し残り消去装置。
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