JP3654123B2 - 浴室床パンの建具取り付け構造 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室床パンの建具取付け構造に関し、更に詳しくは洗い場の外周部にドア枠や壁パネルを壁下の水密性や防水性が高い状態で取り付け可能に形成した浴室床パンの建具取付け構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来この種の構造としては、例えば洗い場の外周部に凹溝部を洗い場の床面より低い状態に形成し、この凹溝部に補助部材を嵌め込み、この補助部材を介してドア枠又は壁パネルを洗い場の外周部に取り付けたものがある(例えば特開平10ー88637号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところでこの種の構造は、安全で使い勝手が良くなるよう、出入口の段差を無くすことができ、且つ施工を簡単、容易に行なうことができるだけではなく、壁下位置の水密性、防水性が高くなるよう、形成されているのが望ましい。
【0004】
しかるに従来は、上記の通り、洗い場の外周部に洗い場の床面より低い凹溝部を形成し、この凹溝部に補助部材を嵌め込み、この補助部材を介して壁パネル等を取り付けるのに過ぎなかった。従って従来構造は、補助部材によって出入口の段差を解消でき、補助部材で建具の取付作業を簡単化できるものの、この種の補助部材は、通常、角筒状、中空状であるため、従来構造によると、補助部材の端部における壁下の水密性、防水性が低い、という問題点があった。
【0005】
本発明は、このような従来の問題点に鑑み、提案されたものである。
従って本発明の技術的課題は、洗い場の外周部に洗い場の床面から立ち下げて凹溝を形成し、この凹溝に建具支承用の補助部材を嵌め込み、この補助部材を介して建具を洗い場の外周部に設けた浴室床パンの建具取り付け構造において、壁下の水密性、防水性が良くなるよう形成した浴室床パンの建具取り付け構造を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記の課題を解決するために、次のような技術的手段を採る。
【0007】
即ち本発明は、図1に示されるように、洗い場1の外周部に洗い場1の床面から立ち下げて凹溝2が形成され、この凹溝2に建具支承用の補助部材3が嵌め付けられ、この補助部材3を介して建具5が洗い場1の外周部に取り付けられた浴室床パンの建具取り付け構造であって、上記の凹溝2の外側壁2aが洗い場1の床面より高く形成され、凹溝2のコーナー位置S1に、上記の補助部材3の端部3aに当接させて、少なくとも側面が面取りされたシールド兼位置決め用の壁下部材6が上記の凹溝2に嵌め合わされて設けられ、この壁下部材6の面取り部6aによって取り付け箇所の周面との間に防水処理剤4の保溜スペースS2が作られたことを特徴とする(請求項1)。
【0008】
ここで、少なくとも側面が面取りされた、とは、壁下部材6は側面だけではなく、底面も面取りされるのでも良い、ということを意味する。底面も面取りされる場合は、防水処理剤4の逃げ箇所(液溜めの箇所)が多くなり、シールド性が一層良くなる、という利点がある。
【0009】
又本発明は、図4等に示されるように、凹溝2にドア枠7が嵌め付けられ、このドア枠7に対応する凹溝2の外側壁2aの上部が切り欠かれ、この外側壁2aを越えて脱衣室8の側に張り出されたドア枠7の延長部7aが、洗い場1の床面と略同じ高さに形成されるのが好ましい(請求項2)。
【0010】
この場合は、ドア枠7に対応する凹溝2の外側壁2aの上部だけ、切り欠くものであるから、浴室床パンの強度を損なうことなく、出入口における躓きを解消できる、という利点がある。
【0011】
又本発明は、図7、図8に示されるように、凹溝2のコーナー位置S1に配置される壁下部材9が、上記のコーナー位置S1に嵌め込まれるコーナー部9aと、このコーナー部9aから横に延ばされた延長部9bとで形成されると共に、上記のコーナー位置S1のエッジ2bに対応する側面位置に、防水処理剤4の保溜部91が縦溝状に形成されてなるのが好ましい(請求項3)。
【0012】
この場合は、延長部9bによって補助部材3に長さの違いがあっても調節でき、又防水処理剤4の保溜部91によって凹溝2のコーナー位置S1に塗布する防水処理剤4が流れ出すことを防止できるからである。
【0013】
又この本発明の場合は、図9に示されるように、コーナー配置用壁下部材9の延長部9bの長さD1が、この壁下部材9以外の壁下部材6の、凹溝2の長手方向に沿った長さD2と同一に選定されるのが好ましい(請求項4)。
【0014】
この場合は、図9に示されるように、補助部材3は取付け位置A、Bが変わっても、同一寸法の一種類のもので済むからである。具体的には、延長部9bの長さD1が壁下部材6の長さD2と同じ寸法(例えば30mm)に選定されると、A、Bの位置の各補助部材3は、寸法D3、D4が例えば770(mm)の同じ長さの、同一種類のもので済む。これに対し、長さD1が長さD2と異なると、二種類の長さの補助部材3を用意する煩わしさが生じるものである。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な一実施形態を添付図面に従って説明する。
【0016】
本発明構造は、図1等に示されるように、洗い場1の外周部に洗い場1の床面から立ち下げて凹溝2が形成されている。3は、この凹溝2に嵌め付けられた建具支承用の補助部材である。この補助部材3は、通常、凹溝2との隙間に防水処理剤4が塗布される。本発明は、この補助部材3を介して、建具5としての例えば壁パネルが洗い場1の外周部に取り付けられるものである。
【0017】
上記の凹溝2の外側壁2aは、水返し(水切り)できるよう、洗い場1の床面より高く形成されている。6は、上記の補助部材3の端部3aに当接させる、シールド兼位置決め用の壁下部材である。
【0018】
上記の壁下部材6は、この実施形態では図5に示されるように、側面と底面が面取りされている。6aは、面取り部である。この面取り部6aによって防水処理剤4の保溜スペースS2(図1B参照)が取り付け箇所の周面との間に作られる。防水処理剤4は、補助部材3と凹溝2との隙間だけではなく、この保溜スペースS2を埋め、隙間を閉塞する。なお壁下部材6は、この実施形態ではドア枠7との接合部と、凹溝2のコーナー位置S1(図6参照)に設けられている。
【0019】
ドア枠7(図1B、図4参照)は、凹溝2に嵌め付けられている。そしてこのドア枠7に対応する凹溝2の外側壁2aの上部は、図4に示されるように、切り欠かれ、この外側壁2aを越えて脱衣室8の側に延長部7aが張り出されている。又このドア枠7の延長部7aは、洗い場1の床面と略同じ高さに形成されている。
【0020】
又この実施形態の本発明構造は、凹溝2のコーナー位置S1に配置されるコーナー配置用の壁下部材9(図7、図8参照)を備えてなる。このコーナー配置用の壁下部材9は、凹溝2のコーナー位置S1に嵌め込まれるコーナー部9aと、このコーナー部9aから横に延ばされた延長部9bとで形成されると共に、凹溝2のコーナー位置S1のエッジ2bに対応する側面位置に、防水処理剤4の保溜部91が縦溝状に形成されている。
【0021】
又本発明は、図9に示されるように、この実施形態では壁下部材9の延長部9bの長さD1(この実施形態では30mm)が、コーナー配置用壁下部材9以外の壁下部材6の、凹溝2の長手方向に沿った長さD2(この実施形態では30mm)と同一に形成されている。同図において、D3、D4は、補助部材3の横幅(この実施形態では共に770mm)であり、D5は浴室の出入口側の横幅(この実施形態では1800mm)、D6は補助部材3と延長部9bの長さとを足した距離である。
【0022】
従ってこの実施形態の場合は、コーナー配置用壁下部材9の延長部9bの長さD 1と、壁下部材6の長さD 2とが同一であるから、Aの位置の補助部材3と、Bの位置の補助部材3は、共に同一サイズ(770mm)で良く、それ故一種類の補助部材3で施工できる。
【0023】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、凹溝の外側壁を洗い場の床面より高く形成し、凹溝のコーナー位置に、この凹溝に嵌め付けた補助部材の端部に当接させて、少なくとも側面を面取りした壁下部材を凹溝に嵌め合わせて設け、この壁下部材の面取り部によって取り付け箇所との間に防水処理剤の保溜スペースを作ったものである。
【0024】
従って本発明によれば、凹溝の外側壁と壁下部材によって、コーナー位置の水密性、防 水性、壁下の水密性、防水性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明構造の好適な一実施形態を示し、AはBのAーA線拡大断面図、Bは要部平面図である。
【図2】 浴室床パンの平面図である。
【図3】 図2のIIIーIII線における断面図である。
【図4】 図1BのIVーIV線における拡大断面図である。
【図5】 壁下部材の斜視図である。
【図6】 凹溝のコーナー位置を示す要部平面図である。
【図7】 コーナー配置用壁下部材の斜視図である。
【図8】 コーナー配置用壁下部材の使用状態を示す要部平面図である。
【図9】 壁下部材と補助部材との関係を説明するための平面図である。
【符号の説明】
1 洗い場
2 凹溝
2a 外側壁
3 補助部材
3a 端部
5 建具
6 壁下部材
Claims (4)
- 洗い場の外周部に洗い場の床面から立ち下げて凹溝が形成され、この凹溝に建具支承用の補助部材が嵌め付けられ、この補助部材を介して建具が洗い場の外周部に取り付けられた浴室床パンの建具取り付け構造であって、上記の凹溝の外側壁が洗い場の床面より高く形成され、凹溝のコーナー位置に、上記の補助部材の端部に当接させて、少なくとも側面が面取りされたシールド兼位置決め用の壁下部材が上記の凹溝に嵌め合わされて設けられ、この壁下部材の面取り部によって取り付け箇所の周面との間に防水処理剤の保溜スペースが作られたことを特徴とする浴室床パンの建具取り付け構造。
- 請求項1記載の浴室床パンの建具取り付け構造であって、凹溝にドア枠が嵌め付けられ、このドア枠に対応する凹溝の外側壁の上部が切り欠かれ、この外側壁を越えて脱衣室の側に張り出されたドア枠の延長部が、洗い場の床面と略同じ高さに形成されたことを特徴とする浴室床パンの建具取り付け構造。
- 請求項1又は2記載の浴室床パンの建具取り付け構造であって、凹溝のコーナー位置に配置される壁下部材が、上記のコーナー位置に嵌め込まれるコーナー部と、このコーナー部から横に延ばされた延長部とで形成されると共に、上記のコーナー位置のエッジに対応する側面位置に、防水処理剤の保溜部が縦溝状に形成されたことを特徴とする浴室床パンの建具取り付け構造。
- 請求項3記載の浴室床パンの建具取り付け構造であって、コーナー配置用壁下部材の延長部の長さが、この壁下部材以外の壁下部材の、凹溝の長手方向に沿った長さと同一に選定されたことを特徴とする浴室床パンの建具取り付け構造。
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