JPH11131931A - 浴室戸の排水構造 - Google Patents

浴室戸の排水構造

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JPH11131931A
JPH11131931A JP31130397A JP31130397A JPH11131931A JP H11131931 A JPH11131931 A JP H11131931A JP 31130397 A JP31130397 A JP 31130397A JP 31130397 A JP31130397 A JP 31130397A JP H11131931 A JPH11131931 A JP H11131931A
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JP
Japan
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lower frame
bathroom
groove
drainage
waterproof pan
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Application number
JP31130397A
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English (en)
Inventor
Masayoshi Wada
政義 和田
Junichi Kato
淳一 加藤
Nobuhiro Hioki
信広 日置
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Shin Nikkei Co Ltd
Original Assignee
Shin Nikkei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浴室戸側に流入する水を洗い場以外に排水す
ることのできる浴室戸の排水構造を提供する。 【解決手段】 浴室Aの床部を形成する防水パン10の
周縁近傍に、左右の縦枠、上枠及び下枠2よりなる枠体
内に戸体を装着して形成した浴室戸を配置してなる浴室
戸の排水構造であって、下枠2には、その長手方向に沿
った溝部7、8と該溝部7、8に連通して該溝部7、8
内の水を防水パン10側に排水する排水路9を設ける。
また防水パン10には、その周縁に沿って、下枠2に対
して防水パン10側に位置するもので下枠2の排水路9
に連通する細幅状の排水溝13を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般住宅等の浴室
に設けられる浴室戸の排水構造に関し、特に浴室の床部
を形成する防水パンと浴室戸の下枠とに特徴を有する浴
室戸の排水構造に関する。
【0002】
【従来の技術】今日、一般住宅等の浴室としてユニット
式の浴室が広く用いられている。このような従来のユニ
ット式の浴室の一例を図8に示す。図8(a)は浴室の
平面図、図8(b)は図8(a)のA−A矢視縦断面図
である。この図8に示すように、一般の浴室において
は、浴室の床を構成する防水パン100の周囲を立ち上
げることによって、浴室の洗い場と脱衣室の床との間に
10cm〜15cm程度の段差D1を設けている。そし
て、このように段差D1を設けることによって、防水パ
ン100の立ち上げ部に載置した浴室戸を介して、浴室
側から脱衣室側に水が溢れることを防止している。
【0003】しかしながら、上記のような段差D1を乗
り越えて浴室戸に水が流入する場合もあり、このような
水を排水するため、従来から浴室戸には、その下枠内に
排水路R1が形成されている。ここで、従来は上記のよ
うに段差D1が形成されていたので、下枠から洗い場側
に排水を行うことが可能であり、したがって下枠の排水
路R1は、下枠から洗い場側に連通するように形成され
ていた。
【0004】一方、近年、高齢者や身体障害者への配慮
からバリアフリーの要請が高まり、洗い場と脱衣室の床
との間の段差を極力なくした浴室の需要が高まってい
る。このような背景の下、最近では、洗い場と脱衣室の
床との間の段差をなくした浴室が提案されている。この
ような浴室の一例を図9に示す。図9(a)は浴室の平
面図、図9(b)は図9(a)のB−B矢視縦断面図で
ある。この図9に示す浴室においては、防水パン101
の周囲を立ち上げないことで段差をなくしている。しか
し、このように洗い場と脱衣室の床との間に段差がない
浴室においては、当然のことながら、浴室戸を介して浴
室側から脱衣室側に水が溢れる心配が生じる。このた
め、このような浴室においては、洗い場の四周に排水溝
102を設けその上にグレーチング103を配置するこ
とにより、浴室の水が脱衣室に溢れ出るのを防いでい
た。なお洗い場の四周に排水溝102を設けるのは、洗
い場の周囲のいずれの箇所に浴室戸を設けて良いように
するためである。
【0005】このような段差なしタイプの浴室において
も、グレーチングを乗り越えて浴室戸に流入する水を排
出するため、浴室戸の下枠内には排水路R2が形成され
ている。このような段差なしタイプの浴室においては、
グレーチング103及び排水溝102を介して排水を行
うことが可能であり、したがって下枠の排水路R2は、
段差のある浴室の浴室戸と同様、下枠から洗い場側に連
通するように形成されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来のこ
のような段差なしタイプの浴室では、図9(a)に示す
ように格子模様状のグレーチング103を配置していた
ので、洗い場の面積を実際の面積よりも狭く感じさせて
しまうという問題があった。これは、グレーチング10
3が強度的に弱いという印象を与えたり、排水により非
衛生的であるとの印象を与えたり、あるいはグレーチン
グ103は洗い場の中心部とは異なる模様を有するため
洗い場の一部ではないという印象を与えることによっ
て、入浴者がグレーチング103には乗りたがらないた
めである。
【0007】さらに、グレーチング103はその機能か
ら必ず格子状かあるいはそれに近い形状になっているた
め、浴室のデザインに変化をつけることも難しく、ま
た、外観としても無機質な印象を与えてしまい浴室全体
の意匠性が損なわれるという問題点を有していた。ま
た、グレーチング103は格子状であるため汚れが付着
し易く、排水の流れが悪くなる原因ともなるので、洗い
場の周囲にわたるグレーチング103を定期的に掃除し
なければならず、その手間がかかるという問題点を有し
ていた。これらのことから、図8のD1のような段差が
なく、かつ、図9の浴室のようなグレーチング103の
無い浴室が要望されていた。
【0008】しかしながら、段差D1及びグレーチング
103を無くした場合には、浴室戸に流入する水を洗い
場に排水することができないという問題があった。換言
すれば、段差D1及びグレーチング103の無い浴室を
実現するため、流入する水を洗い場以外に排水すること
のできる浴室戸の排水構造が切望されていた。
【0009】本発明は、この様な従来の浴室戸の排水構
造における問題点に鑑みてなされたもので、流入する水
を洗い場以外に排水することのできる浴室戸の排水構造
を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決する手段】このような目的を達成するため
に請求項1に記載の本発明は、浴室の床部を形成する防
水パンの周縁近傍に、左右の縦枠と上下枠よりなる枠体
内に戸体を装着して形成した浴室戸を配置してなる浴室
戸の排水構造であって、上記下枠には、その長手方向に
沿った溝部と該溝部に連通して該溝部内の水を上記防水
パン側に排水する排水路を設け、上記防水パンには、そ
の周縁に沿って、上記下枠に対して防水パン側に位置す
るもので上記下枠の排水路に連通する細幅状の排水溝を
設けたことを特徴として構成されている。
【0011】また請求項2に記載の本発明は、請求項1
に記載の本発明において、上記下枠の上記排水溝側の下
端部に空間部を設けると共に該空間部に上記下枠と上記
防水パンとの間の水密のための水密部材を設け、該水密
部材を上記排水溝に対し非突出状としたことを特徴とし
て構成されている。
【0012】また請求項3に記載の本発明は、請求項1
又は2に記載の本発明において、上記防水パンには該防
水パンの排水溝に対し脱衣室側に位置すると共に該排水
溝の底部に対し上方に位置する段部を設け、該段部に上
記下枠を載置させたことを特徴として構成されている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の浴室戸の排水構造
の第一の実施形態について、図面を参照して詳細に説明
する。図1は本実施形態における排水構造を適用した浴
室であって浴室戸を除いた状態における平面図、図2は
浴室戸の縦断面図、図3は浴室戸の横断面図、図4は図
2の下枠周辺の拡大図、図5は浴室戸を取付ける前の図
4に対応する箇所を示す図である。
【0014】図1において、本実施形態における排水構
造を適用した浴室Aには脱衣室Bが並設されている。こ
こで浴室Aの下部には平面形状を略方形とする防水パン
10が敷設されており、この防水パン10にて浴室Aの
床部が形成されている。この防水パン10の上面の一部
には浴槽Cが載置されており、浴槽Cの配置されていな
い上面の他の部分が洗い場Dとされている。
【0015】この防水パン10の四周には、図1,5に
示すように、立上げ片11A,11Bが形成されてお
り、該立上げ片11Aの上面及び立上げ片11Bに設け
た段部の上面に浴室壁12が載置自在とされている。そ
して、このように配置された浴室壁12のうち、浴室A
と脱衣室Bとに挟まれた浴室壁12に開口部Eが形成さ
れており、該開口部Eに浴室戸が配置されている。なお
浴室Aに対する脱衣室B位置は図示のものに限られず、
浴室Aの洗い場Dに隣接するいずれかの箇所に位置して
よい。したがって開口部Eが形成される位置(浴室戸が
配置される位置)も図示の位置に限られず、図1に設置
可能範囲として示す範囲のいずれにも形成され得る。
【0016】このような開口部Eに配置される浴室戸
は、図2,3に示すように、上下枠1,2及び左右の縦
枠3,4から枠組された枠体内に一対の戸体5,6を納
めてなる折戸タイプの浴室戸として構成されている。な
お浴室戸の上下枠1,2及び左右の縦枠3,4等は、ア
ルミニウムの押出し型材にて成形される。
【0017】この浴室戸の下枠2には、図2、4に示す
ように、戸体5,6の略鉛直下方位置に、該下枠2の長
手方向に沿うものでかつ該下枠2の略全長に至る第一の
溝部7が形成されている。したがって戸体5,6の開閉
時等において、下枠2上面に浴室A側から脱衣室B側に
向けて流れ込む水が第一の溝部7に流入して、脱衣室B
に至ることが防止されている。
【0018】また下枠2には、図2〜4に示すように、
その脱衣室B側の端部近傍位置に、該下枠2の長手方向
に沿うものでかつ該下枠2の略全長に至る第二の溝部8
が形成されている。したがって第一の溝部7を超えて浴
室A側から脱衣室B側に向けて流れ込む水や、戸体5,
6側面から流れ落ちる結露水が第二の溝部8に流入し
て、脱衣室Bに至ることが防止されている。
【0019】ここで下枠2には、図4に矢印にて示すよ
うに、第一及び第二の溝部7,8に連通して該第一及び
第二の溝部7,8内の水を下枠2下方に排水する排水路
9が設けられている。この排水路9は、下枠2の長手方
向の複数箇所に形成された貫通孔たる孔部9a、9b、
9cを含んで構成されている。そして第一の溝部7内の
水が排水路9の孔部9aを介して第二の溝部8に排水自
在とされ、第二の溝部8内の水が孔部9bを介して下枠
2に設けた中空ホロー部9dに排水自在とされ、さらに
中空ホロー部9d内の水が排水路9の孔部9cを介して
防水パン10側に排水自在とされている。
【0020】一方、防水パン10には、図1、2に示す
ように、上述のように立上げ片11Aを一体に形成する
ことによって、該立上げ片11Aと防止パン10本体と
の間に排水溝13が設けられている。この排水溝13
は、防水パン10の周縁に沿って(排水溝13の平面的
な位置については後述する)、細幅状に形成されてい
る。ここで細幅状とは、図4において符号W1にて示す
排水溝13の開口幅が、段差によりつまづかない程度の
幅(具体的には15mm以下の幅)であることを意味す
る。このように排水溝13を細幅状に形成したので該排
水溝13に入浴者の足が挟まれる等の危険がなく、した
がって排水溝13上にはグレーチング等のカバー部材を
設ける必要がないため、該排水溝13の上部は開放状と
されている。
【0021】このように形成した排水溝13に対し、脱
衣室B側に下枠2が配置されている。より詳細には、図
4に示すように、排水溝13の脱衣室B側の端部と下枠
2の洗い場D側の側部が見込方向における略同位置に位
置するように、排水溝13と下枠2とが隣接配置されて
いる。したがって、図4に示すように、下枠2の排水路
9の孔部9cは排水溝13の側方に位置し、排水路9に
排水溝13が連通して、該排水路9を介して排水された
水が防水パン10の排水溝13に排水される。なお孔部
9cには水抜き弁14が配置されており、実際には該水
抜き弁14を介して下枠2内の水が排水溝13に排水さ
れる。この水抜き弁14には図示しない逆止弁が設けら
れており、該逆止弁によって、排水溝13側から下枠2
の排水路9側に水が逆流することが防止されている。
【0022】ここで下枠2の排水溝13側の下端部に
は、該下枠2の長手方向に沿ってかつ該下枠2の略全長
に至り空間部2aが設けられており、該空間部2aには
下枠2と防水パン10との間の水密のための水密部材1
6が設けられている。また防水パン10には、該防水パ
ン10の周縁に沿って、該防水パン10の排水溝13に
対し脱衣室B側に位置すると共に該排水溝13の底部1
5に対し上方に位置する段部17が形成されている。
【0023】このように空間部2aに水密部材16を設
けた理由及び段部17を形成した理由について図6、7
を参照しつつ説明する。図6は空間部2a及び段部17
を設けない場合の図4に対応する箇所の縦断面図、図7
は空間部2aのみを設け段部17を設けない場合の図4
に対応する箇所の縦断面図である。まず下枠2と防水パ
ン10との間には、これらの間の水密を維持するための
水密部材16を設ける必要がある。ここで図6に示すよ
うに空間部2aを設けない場合には、水密部材16を排
水溝13に突出するように設ける必要が生じるが、この
場合には水密部材16にて排水溝13が分断されてしま
い、排水溝13に排水された水が排水溝13内を移動で
きなくなる。したがって本実施形態においては図4に示
すように、下枠2に空間部2aを設け、該空間部2aに
水密部材16を納めて該水密部材16を排水溝13に対
して非突出状として、排水溝13内の水が排水溝13内
を自由に移動できるようにしている。
【0024】また単に図7に示すように空間部2aのみ
を設けて段部17を設けない場合には、空間部2aに納
めた水密部材16が当然に排水溝13の底部15と略同
じ高さに位置することになる。この場合には、排水溝1
3内の水に水密部材16が常時接触することとなり、水
密部材16の劣化が早まる等の弊害が予想される。した
がって本実施形態においては図4に示すように、防水パ
ン10に段部17を設け、該段部17上に下枠2を載置
させることによって水密部材16を排水溝13の底部1
5に対し上方に位置させ、上記のような弊害を防止して
いる。
【0025】より具体的には、空間部2aは水密部材1
6を略完全に納め得る形状に形成されており、水密部材
16が排水溝13に対し非突出状とされている。また段
部17は立上げ片11Aの基部に位置し、排水溝13の
底部15に対し高さD2だけ上方位置に形成されてい
る。ここで高さD2は、排水溝13に平均的に排水され
る水の高さ以上であることが望ましい。そして段部16
の上面に下枠2から下方の延出した下端片2aが当接
し、該下端片2aを介して下枠2が段部16に載置され
ている。したがって下枠2に加わった荷重が下端片2a
を介して段部16に加わり、下枠2が強固に支持されて
いる。
【0026】また上記のように段部17に下枠2を載置
させた状態において、下枠2の上面が防水パン10の上
面(すなわち洗い場Dの上面)と略面一とされている。
また防水パン10は脱衣室Bの床面と略面一状とされて
いるため、結果として脱衣室Bの床面、下枠2の上面及
び防水パン10の上面が違いに略面一状となり、段差の
ないバリアフリー構造とされている。
【0027】次に排水溝13の平面構成について説明す
る。この排水溝13は防水パン10の洗い場D側の周縁
の略全長に沿って設けられている。すなわち排水溝13
は、防水パン10の四周縁のうち浴室戸が配置され得る
範囲、すなわち図1に設置可能範囲として示した範囲の
略全長に至り設けられている。またさらに本実施形態に
おいては、設置可能範囲のみならず、該設置可能範囲の
両端部間にも設けられている(この部分の排水溝13を
図1において13aとして示す)。すなわち排水溝13
は全体として略方形枠状に設けられている。この略方形
枠状の排水溝13は一体に連通して構成されており、こ
の排水溝13のいずれかに排水された水は排水溝13の
傾斜に伴って排水溝13内を自由に移動可能とされてい
る。
【0028】ここで従来より防水パン10の洗い場Dに
は、図1に示すように、排水口18が設けられており、
また洗い場D上面の水が排水口18側に流れるように、
洗い場D上面は、図1に矢印にて示す方向を下側とする
傾斜状とされている。すなわち洗い場D上面は図1の点
P1を最も高い位置、点P2が最も低い位置になるよう
に形成されている。また排水溝13は防水パン10の洗
い場Dの傾斜に沿って傾斜するように形成されており、
したがって排水溝13内に導かれた水は点P2側に流れ
落ちる。ここで排水溝13は点P2において、洗い場D
の排水口18に連通されており、したがって排水溝13
内に導かれ点P2側に流れ落ちた水が、洗い場Dの排水
口18に排水される。このように排水溝13を防水パン
10の洗い場Dの傾斜に沿って傾斜配置したことによ
り、排水溝13内の水の排水を自動的かつ極めて良好に
行うことができる。
【0029】最後に本実施形態における排水構造を適用
した浴室の取付施工方法について説明する。まず排水溝
13を一体に形成した防水パン10及び浴槽Cを設置
し、防水パン10の立上げ片11A、11B上に浴室壁
12を配置する。そして防水パン10の立上げ片11の
うち浴室戸の設置箇所に対応する箇所のみを切欠き、浴
室戸取付けのための開口部Eを形成する(図5の状
態)。一方、上下1,2及び左右の縦枠3,4から枠体
を枠組し、この枠体を開口部Eに設置する。そして最後
に枠体内に戸体5,6を嵌め込んで、浴室の取付施工を
終了する。
【0030】さてこれまで本発明の一実施形態について
説明したが、本発明は上記に示した実施形態に限定され
ず、その技術的思想の範囲内において種々異なる形態に
て実施されてよいものであり、以下、これら異なる形態
について説明する。まず上記実施形態ではそれぞれ浴室
戸が折戸である場合について説明したが、折戸に限定さ
れず、いかなる種類の浴室戸であってもよい。また防水
パン10の断面形状、特に立上げ片11A、11Bの形
状は上記形態に示した形状に限定されない。
【0031】また排水溝と下枠とを隣接配置した例を示
したが、隣接せずともよく、排水溝に対して下枠が脱衣
室側に配置されていればよい。また排水溝は平面略方形
枠状に構成しなくともよく、下枠近傍から洗い場の排水
口に至るように設けられていればよい。あるいは洗い場
の排水口に連通させなくともよく、別途に排水経路を確
保してもよい。また排水溝内の水の移動を考慮しなけれ
ば下枠に空間部を設けなくとも良く、あるいは水密部材
の劣化等を考慮しなければ段部を設けなくともよい。な
お段部を設ける場合であっても必ずしも下枠に空間部を
設けなくともよく、例えば下枠全体を排水溝に対して一
層脱衣室側に配置することによって下枠と排水溝との間
にスペースを形成し、該スペースに水密部材を設けても
よい。
【0032】
【発明の効果】これまで説明したように請求項1に記載
の本発明は、下枠には、その長手方向に沿った溝部と該
溝部に連通して該溝部内の水を防水パン側に排水する排
水路を設け、防水パンには、その周縁に沿って、下枠に
対して防水パン側に位置するもので下枠の排水路に連通
する細幅状の排水溝を設けたことにより、浴室戸に流入
する水を段差やグレーチングを設けることなく洗い場に
排水することができ、段差及びグレーチングの無い浴室
を実現することができる。
【0033】特に請求項2に記載のように、下枠の排水
溝側の下端部に空間部を設けると共に該空間部に下枠と
上記防水パンとの間の水密のための水密部材を設け、該
水密部材を排水溝に対し非突出状とした場合には、排水
溝内の水が排水溝内を自由に移動できることになり、排
水性を一層向上させることができる。
【0034】さらに請求3に記載のように、防水パンに
は該防水パンの排水溝に対し脱衣室側に位置すると共に
該排水溝の底部に対し上方に位置する段部を設け、該段
部に下枠を載置させ場合には、排水溝内の水に水密部材
が常時接触することを防ぎ、水密部材の劣化が早まる等
の弊害を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した一実施形態における排水構造
を適用した浴室であって浴室戸を除いた状態における平
面図である。
【図2】浴室戸の縦断面図である。
【図3】浴室戸の横断面図である。
【図4】図2の下枠周辺の拡大図である。
【図5】浴室戸を取付ける前の図4に対応する箇所を示
す図である。
【図6】空間部及び段部を設けない場合の図4に対応す
る箇所の縦断面図である。
【図7】空間部のみを設けた場合の図4に対応する箇所
の縦断面図である。
【図8】従来の段差のある浴室の図であり、(a)は平
面図、(b)は(a)のA−A矢視断面図である。
【図9】従来の段差のない浴室の図であり、(a)は平
面図、(b)は(a)のB−B矢視断面図である。
【符号の説明】
A 浴室 B 脱衣室 C 浴槽 D 洗い場 E 開口部 1 上枠 2 下枠 2a 空間部 2b 下端片 3、4 縦枠 5、6 戸体 7 第一の溝部 8 第二の溝部 9 排水路 10 防水パン 11A,11B 立上げ片 12 浴室壁 13 排水溝 14 水抜き弁 15 底部 16 水密部材 17 段部 18 排水口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 浴室の床部を形成する防水パンの周縁近
    傍に、左右の縦枠と上下枠よりなる枠体内に戸体を装着
    して形成した浴室戸を配置してなる浴室戸の排水構造で
    あって、 上記下枠には、その長手方向に沿った溝部と該溝部に連
    通して該溝部内の水を上記防水パン側に排水する排水路
    を設け、 上記防水パンには、その周縁に沿って、上記下枠に対し
    て防水パン側に位置するもので上記下枠の排水路に連通
    する細幅状の排水溝を設けたこと、を特徴とする浴室戸
    の排水構造。
  2. 【請求項2】 上記下枠の上記排水溝側の下端部に空間
    部を設けると共に該空間部に上記下枠と上記防水パンと
    の間の水密のための水密部材を設け、該水密部材を上記
    排水溝に対し非突出状としたこと、を特徴とする請求項
    1に記載の浴室戸の排水構造。
  3. 【請求項3】 上記防水パンには該防水パンの排水溝に
    対し脱衣室側に位置すると共に該排水溝の底部に対し上
    方に位置する段部を設け、該段部に上記下枠を載置させ
    たこと、を特徴とする請求項1又は2に記載の浴室戸の
    排水構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000345777A (ja) * 1999-06-08 2000-12-12 Ykk Architectural Products Inc 浴室の排水構造
JP2002129617A (ja) * 2000-10-25 2002-05-09 Sekisui Home Techno Kk 防水床パンおよびこの防水床パンを用いた浴室ユニット

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