JP2005068833A - ユニットルームの床構造 - Google Patents

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Shuji Fukao
修司 深尾
Tatsuya Okita
達也 大北
Toshiro Sawa
俊郎 澤
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Abstract

【課題】 例えば、シャワーエリア側からトイレエリア側へ流れ込む水を確実に遮断でき、また、シャワーカーテンの「あおり」を防ぐことのできるユニットルームの床構造を提供する。
【解決手段】 一方の空間6aと他方の空間6bの床面境界部に排水溝7を形成し、この排水溝7に覆設される蓋部材8には、起立可能な水返し片9を設けて構成する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ユニットルームにおける床構造に関するものである。
従来、図12に示すようなユニットルーム1においては、シャワー装置2を備えたシャワーエリア3と、便器4を備えたトイレエリア5が内部に設けられており、シャワーエリア3でシャワーを使用する際に、水がトイレエリア5側へ流れ出ると、トイレエリア5の床面が濡れてしまうため、シャワーエリア3の床面を一段低く落し込んで形成させることが知られているが、シャワーエリア3の床面をトイレエリア5の床面よりも低くすると、段差が生じ、特に病院や福祉施設向けのユニットルーム1として用いる場合には、内部で車椅子での移動ができなくなってしまう。
そのため、シャワーエリア3とトイレエリア5の床面を、車椅子でも移動できるようにフラットな面にするために、シャワーエリア3とトイレエリア5の床面境界部に排水溝7を形成させ、この排水溝7には蓋体8を覆設して、蓋体8の面が床面と面一となるように設定したものが存在する。
特開2000−336955号公報
排水溝を設けて段差を無くした構造であっても、段差付きの仕様に比べると、シャワーエリア3からトイレエリア5に向かう水の流れ込みを抑制する能力は劣っており、更にシャワーカーテン11の「あおり」を抑えることはできないものであった。
本発明は上記従来の問題点に鑑み案出したものであって、水の流れ込みを良好に遮断し、また、シャワーカーテンの「あおり」を良好に抑えることのできるユニットルームの床構造を提供せんとするものであり、請求項1は、一方の空間と他方の空間の床面境界部に、起立可能な水返し片を設けたことである。
また、請求項2は、前記水返し片の位置の下方の床面には、該水返し片で堰き止めた水を排水するための溝が形成されていることである。
また、請求項3は、一方の空間と他方の空間の床面境界部に排水溝を形成し、該排水溝には、横倒し又は上下反転させることで一方の空間から他方の空間への水の流れを遮断できる蓋部材を設置したことである。
また、請求項4は、一方の空間と他方の空間の床面境界部に排水溝を形成し、該排水溝には、水を堰き止めることのできる水返し片部を備えた蓋部材と、水返し片部を有しない蓋部材を取り替えて設置できるように構成したことである。
一方の空間と他方の空間の床面境界部に、起立可能な水返し片を設けたことにより、水返し片を畳んで床面を段差のない面一面として、車椅子でも移動することができ、また、水返し片を立てた状態では、一方の空間から他方の空間へ流れ込む水を良好に遮断することができ、またシャワーカーテンの「あおり」を抑えることができるものとなる。
また、水返し片の下方位置には、水返し片で堰き止めた水を排水するための溝が形成されていることにより、一方の空間側から流れ込む水を水返し片で遮断して、良好に溝に排水することができるものとなる。
また、一方の空間と他方の空間の床面境界部に排水溝を形成し、排水溝には、横倒し又は上下反転させることで一方の空間から他方の空間への水の流れを遮断できる蓋部材を設置したことにより、排水溝に対し蓋部材を横倒し、面一状に被せることで、床面をフラットな面とすることができ、また、排水溝に対し蓋部材を反転させて、例えば起立させることで、一方の空間側から流れ込む水を良好に蓋部材で遮断することができ、また、シャワーカーテンの「あおり」を抑えることができるものとなる。
また、一方の空間と他方の空間の床面境界部に排水溝を形成し、排水溝には、水を堰き止めることのできる水返し片部を備えた蓋部材と、水返し片部を有しない蓋部材を取り替えて設置できるように構成したことにより、通常は、排水溝内に床面がフラットとなる水返し片部を有しない蓋部材を設置しておき、一方の空間でシャワー等を行う際には、水返し片部を備えた蓋部材に取り替えて排水溝に設置することで、一方の空間側から他方の空間へ流れ込む水を水返し片部で良好に遮断することができ、またシャワーカーテンの「あおり」も抑えることができるものとなる。
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1は、前述したユニットルームの底面を構成する床パンの斜視構成図である。
床パン6には、シャワーエリア3側のシャワーエリア床面6aと、トイレエリア5側のトイレエリア床面6bが形成されており、その両床面6a,6bの境界部には、凹み状に排水溝7が一体形成されて、排水溝7の底側には、トラップに通じる排水口7aが開口されている。
この排水溝7には、下側が開放された断面コの字状の蓋部材8を嵌め込むことができ、蓋部材8は、図1では、3個に分割されたものが用いられているが、連続したものであっても良い。
図1では、3個に分割された各蓋部材8の上面に、開閉可能に水返し片9が設けられている。
図2の断面拡大構成図で示すように、通常は、水返し片9は蓋部材8の上面に重ね合わされて水平の状態となっており、この状態で、水返し片9の上面と、シャワーエリアの床面6aと、トイレエリアの床面6bが面一状を成すように設定されており、車椅子でも良好に移動できるように構成されている。
この水返し片9は、蓋部材8に対し軸10を介し開閉可能であり、図5の斜視図で示すような構造となっており、図3のように水返し片9を起立させた時には、水返し片9が床面6a,6bから50mm〜60mm程度の高さに立ち上がるように設定されている。
図3のように水返し片9を起立させた状態では、シャワーエリア3内でシャワーを使用し、水が床面6aからトイレエリアの床面6b側へ流れ込もうとしても、水返し片9で良好に遮断されることとなり、トイレエリアの床面6bが濡れることが防がれるものである。
また、水返し片9で遮断された水は、良好に排水溝7内に流れ込んで排水口7aから排水されるものである。
また、図4に示すように、シャワーカーテン11の下端側が水返し片9に当接して、シャワーカーテン11の下端側のトイレエリア床面6b側への「あおり」が良好に抑えられて、水のしぶきがトイレエリア5側へ飛び散ることが良好に防がれるものである。
なお、図6で示すように、水返し片9にストッパー9aを設けておき、また、蓋部材8には、このストッパー9aが回動できるように湾曲部8aを形成させておき、この湾曲部8aの上端に突出状に突出片8dを形成させておけば、良好に水返し片9を起立状態に維持できるものとなる。
なお、排水溝7には、蓋部材8が載る溝段部7aを上面側に形成させておき、図6のように、水返し片9が水平状態に閉じられた状態から、図7のように、水返し片9を起立させた状態では、突出片8d上にストッパー9aが当接して、良好に水返し片9が起立状態に維持されるものである。
次に、図8は変更例を示すものであり、図8の断面図で示すように、排水溝7には、上面側に溝段部7aを形成させておき、また、排水溝7の底側の一部には、更に深く凹ませて嵌合溝7bを形成させておき、通常は、蓋部材8を溝段部7a上に嵌め込んで、床面6a,6bと蓋部材8を面一状態にしておき、シャワーエリア3側でシャワーを行う際には、蓋部材8を90°回転させて、嵌合溝7b内に蓋部材8を差し込んで、蓋部材8を起立させることができ、この蓋部材8の起立状態では、蓋部材8が水返し片の役目を成して、シャワーエリア側から流れ込む水を良好に遮断して排水溝7内に排水できるものとなる。
更に、図9および図10では、断面T字状の蓋部材8を用い、排水溝7には、その上面に溝段部7aを形成させておき、通常は、図9のように、蓋部材8の本体部8bを床面6a,6bと面一状にしておくことができ、シャワーエリア内でシャワーを使用する際には、蓋部材8を180°回転させて、図10のように、本体部8bから直角に起立された水返し片部8cを上向きにして、この水返し片部8cで、シャワーエリア3側からの水を良好に遮断して排水溝7内に排水することができるものとなる。
なお、更には、図11の斜視図で示すような、下側が開放された断面コの字状の蓋部材8の上面に、起立状に一体化させて水返し片部8cを備えたものを用意しておき、シャワー装置を使用しない時には、水返し片部8cを有しない蓋部材8を面一状に排水溝7に設置しておき、シャワーエリア3内でシャワー装置2を使用する際には、図11のような水返し片部8cを備えた蓋部材8に取り替え、排水溝7に設置して、水返し片部8cで良好にシャワーエリア3側からの水を遮断できるように構成することもできる。
床パンの溝内に、水返し片を備えた蓋部材を覆設する前の分解斜視図である。 水返し片を畳んだ状態で、溝内に蓋部材を設置した状態の縦断面拡大構成図である。 水返し片を起立させた状態の縦断面拡大構成図である。 起立させた水返し片で、シャワーカーテンの「あおり」を防いでいる状態の縦断面拡大構成図である。 水返し片を備えた蓋部材の斜視構成図である。 ストッパーを備えた水返し片と蓋部材の設置状態の縦断面拡大構成図である。 図6の水返し片を起立させた状態の縦断面拡大構成図である。 90°回転させることで、水返し片の役目を果たすことのできる蓋部材の覆設状態の断面拡大構成図である。 T字状断面の蓋部材の覆設状態の断面拡大構成図である。 図9の蓋部材を180°回転させて水返し片部を起立させた状態の断面拡大構成図である。 別に用意された水返し片部を一体化した蓋部材の斜視構成図である。 ユニットルームの構成図である。
符号の説明
1 ユニットルーム
2 シャワー装置
3 シャワーエリア
4 便器
5 トイレエリア
6 床パン
6a シャワーエリア側床面
6b トイレエリア側床面
7 排水溝
7a 溝段部
7b 嵌合溝
8 蓋体
8a 湾曲部
8b 本体部
8c 水返し片部
8d 突出片
9 水返し片
9a ストッパー
10 軸

Claims (4)

  1. 一方の空間と他方の空間の床面境界部に、起立可能な水返し片を設けたことを特徴とするユニットルームの床構造。
  2. 前記水返し片の位置の下方の床面には、該水返し片で堰き止めた水を排水するための溝が形成されていることを特徴とする請求項1に記載のユニットルームの床構造。
  3. 一方の空間と他方の空間の床面境界部に排水溝を形成し、該排水溝には、横倒し又は上下反転させることで一方の空間から他方の空間への水の流れを遮断できる蓋部材を設置したことを特徴とするユニットルームの床構造。
  4. 一方の空間と他方の空間の床面境界部に排水溝を形成し、該排水溝には、水を堰き止めることのできる水返し片部を備えた蓋部材と、水返し片部を有しない蓋部材を取り替えて設置できるように構成したことを特徴とするユニットルームの床構造。
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WO2019230827A1 (ja) * 2018-05-31 2019-12-05 横浜ゴム株式会社 航空機用化粧室ユニットの床構造

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2019230827A1 (ja) * 2018-05-31 2019-12-05 横浜ゴム株式会社 航空機用化粧室ユニットの床構造
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