JP3653194B2 - 手術装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は手術装置に関し、特に超音波手術と電気手術の両方を行える手術装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、超音波手術と電気手術の双方を行える手術装置が実用化されている。かかる手術装置において、ハンドピース内には超音波振動子が設けられ、その超音波振動は手術具としてのホーンに伝達される。そのホーンの先端を組織に当てれば、組織の破砕、切開、止血などを行える。また、ホーンに高周波信号を供給すれば、組織への接触時にホーンから組織へ電流が流れ、その際のジュール熱によって組織の切開や凝固を行える。そのような手術装置において、超音波手術と電気手術は切り換え実行され、あるいは同時実行される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記の兼用手術装置においては、ホーン全体が導電性部材で構成され、通常、その先端を利用して電気手術を行っているが、先端以外の部分が組織に接触すると、患部とは関係ない部分に電流を流してしまったり、エネルギーロスが発生したりするという問題がある。更に、そのようなロスがあるため患部へ流れる電流の密度を向上できないという問題がある。
【0004】
本発明は、上記従来の課題に鑑みなされたものであり、その目的は、超音波手術及び電気手術の両者を行うことが可能な手術装置の性能及び安全性を高めることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明は、超音波振動子と、前記超音波振動子に対して超音波手術信号を供給する超音波手術信号出力部と、前記超音波振動子からの超音波振動が伝達されるホーンと、前記ホーンに対して電気手術信号を供給する電気手術信号出力部と、を含み、前記ホーン外面には一部の露出領域を除いて絶縁層が形成され、前記一部の露出領域は、前記ホーンの先端部における互いに反対側の側面に形成された大きさの異なる2つの露出部分を有し、電気手術で前記2つの露出部分を選択的に利用し得ることを特徴とする。
【0006】
上記構成によれば、露出領域を除くホーンの外周面に絶縁層が形成されているため、電気手術を行う部分を露出領域だけに限定することができる。従って、組織などが不用意にホーンの絶縁領域に接触したとしても電流は流れず、安全性を高められる。また、局所的な露出領域に電流を集中させることができるので、電気手術性能を高められる。
【0007】
ホーン先端部は通常、超音波手術を行う作用部として機能するものであるため、当該先端部を露出部とすれば操作性を良好にできるとともに、例えば超音波手術を行いながらの電気手術を行うことが可能となる。ホーン側面に互いに異なる大きさの複数の露出領域を形成し、電気手術時にそれらが選択される。
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、超音波手術及び電気手術を行うための手術装置用ホーンであって、当該ホーン外面に一部の露出領域を除いて絶縁層が形成され、前記一部の露出領域は、前記ホーンの先端部における互いに反対側の側面に形成された大きさの異なる2つの露出部分を有し、電気手術で前記2つの露出部分を選択的に利用し得ることを特徴とする。
【0009】
ホーンは通常、交換可能であり、摩耗などが生じた場合に新しいホーンに交換される。各種タイプのホーンを用意しておけば、手術部位や用途に応じて適切なホーンを選択可能である。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施形態を図面に基づいて説明する。
【0011】
図1には、手術装置が示されており、図1はその全体構成を示す概念図である。
【0012】
この手術装置は、大別してハンドピース10と本体12とで構成される。ハンドピース10は操作者によって把持されるものであり、ハンドピース本体16とホーン14とで構成される。ハンドピース本体16内には超音波振動子(図示せず)が内蔵され、そこで生じた超音波振動がホーン14に伝達される。ホーン14の先端部14Bによって超音波手術が行われる。また、後述するように、ハンドピース10におけるホーン14には高周波信号が供給されており、ホーン14を利用して電気手術を行うことも可能である。すなわち、図1に示す手術装置は超音波手術及び電気手術の両者に対応した手術装置である。
【0013】
本体12は、超音波手術信号出力部18と、電気手術信号出力部20と、コントローラ22とを有する。コントローラ22は手術装置全体の制御を行うものである。超音波手術信号出力部18は、上述した超音波振動子に対して超音波駆動信号を供給する手段である。また、電気手術信号出力部20はホーン14に対して高周波電流を供給する手段である。
【0014】
上記の構成は従来装置においても同様であるが、本実施形態においては、図1に示されるように、ホーン14に絶縁部100が形成されている。この絶縁部100は例えばチタン合金などからなるホーン14の外表面に対して絶縁コーティングを施したものである。絶縁部100はその外周面の一部分を残して形成されており、その一部分は露出領域102を形成している。この露出領域102は図1に示す実施形態において先端部に形成されており、その露出領域が電気手術部として機能する。具体的に説明すると、絶縁部100においてはたとえ組織との接触が生じてもそこでの電流流出は生じず、したがって熱傷などの問題を防止可能である。その一方、先端部においては露出部分102が形成されているため、当該露出領域102に電流エネルギーを集中させることができる。すなわち効率的な電気手術を行える。
【0015】
ここで、ホーン14は一般に中空で長い円筒形状の形態を有し、その表面の内で絶縁部100は外表面における露出領域に露出部分102を除いた部分にだけ形成されている。もちろん、必要に応じてホーン内部に絶縁コーティングなどを行うようにしてもよい。また、ホーン14の内部を吸引路として先端部で洗浄液や破砕組織の吸引を行うことも可能である。
【0016】
上記の絶縁コーティングはたとえば蒸着などの手法を利用して形成することが可能である。ここで、その厚さは例えば0.1mm以下も設定される。
【0017】
本実施形態においては、3つの動作モードが設けられており、すなわち超音波手術モード、電気手術モード、超音波及び電気手術モードの3つのモードが用意されている。手術の必要性に応じて、例えば超音波手術を行った後に電気手術を行うこともでき、あるいは超音波手術を行いながら電気手術を行うこともできる。
【0018】
図2〜図4には、ホーンの他の構成例が示されている。図2に示す構成例では、ホーンの側面に楕円形状の露出領域30が形成されている。図3に示す実施形態では、ホーンの側面に2カ所の露出領域32A,32Bが形成されている。ここで、その2つの露出領域32A,32Bは互いに反対側の面に形成されており、しかもそれぞれの大きさは互いに異なっている。よって、電気手術を行う際に、生体に接続させる面を選択すれば、電気手術の方式を切り替えることが可能となる。図4に示す構成例においては、ホーンにおける先端部に多数の小さな露出領域が形成されている。
【0019】
絶縁部あるいは露出領域の形態については上述したものには限られず、手術部位や用途などに応じて各種のものを採用可能である。
【0020】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、超音波手術及び電気手術の両者を行うことが可能な手術装置において、その性能及び安全性を高めることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 手術装置の全体構成を示す概念図である。
【図2】 露出領域の一例を示す図である。
【図3】 露出領域の実施形態を示す図である。
【図4】 露出領域の他の例を示す図である。
【符号の説明】
10 ハンドピース、12 本体、14 ホーン、16 ハンドピース本体、18 超音波手術信号出力部、20 電気手術信号出力部、22 コントローラ、100 絶縁部、102 露出領域。
Claims (4)
- 超音波振動子と、
前記超音波振動子に対して超音波手術信号を供給する超音波手術信号出力部と、
前記超音波振動子からの超音波振動が伝達されるホーンと、
前記ホーンに対して電気手術信号を供給する電気手術信号出力部と、
を含み、
前記ホーン外面には一部の露出領域を除いて絶縁層が形成され、
前記一部の露出領域は、前記ホーンの先端部における互いに反対側の側面に形成された大きさの異なる2つの露出部分を有し、
電気手術で前記2つの露出部分を選択的に利用し得ることを特徴とする手術装置。 - 請求項1記載の装置において、
前記絶縁層は前記ホーンの外面に施された絶縁コーティングによって構成されることを特徴とする手術装置。 - 請求項1記載の装置において、
前記ホーンの内面に絶縁コーティングが施されたことを特徴とする手術装置。 - 超音波手術及び電気手術を行うための手術装置用ホーンであって、
当該ホーン外面に一部の露出領域を除いて絶縁層が形成され、
前記一部の露出領域は、前記ホーンの先端部における互いに反対側の側面に形成された大きさの異なる2つの露出部分を有し、
電気手術で前記2つの露出部分を選択的に利用し得ることを特徴とするホーン。
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- 1999-06-23 JP JP17636999A patent/JP3653194B2/ja not_active Expired - Fee Related
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