JP3651814B2 - 外装改修構造 - Google Patents
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【産業上の利用分野】
本発明は建築、構築物の既存外装面を新規外装材で改修するための構造に関するものであり、さらに詳しくは、古くなった既存の躯体、既存外装面の強度を向上する補強材を張力付加構造として配設して、建物の強度を向上させる外装改修構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の外装等の改修としては、古くなった既存外装を全て撤去して、既存の躯体や胴縁等の外装下地材に新規外装材を形成する構造や、既存の外装材上に直に、もしくは、新規胴縁や防水シートを介して新規外装材を取り付ける構造が一般的であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような改修では古くなった既存の外装と新規外装材を交換することや、傷んだ既存の外装上に新規外装材を形成して、既存外装を隠蔽することの技術思想のみであり、古くなった建物の既存の躯体、あるいは既存外装を補強し、強度を向上させる技術思想は全く考慮に入れられていなかった。このため、改修後の建物の躯体には負担がかかり、強度的に弱く、特に耐震性に極端に劣り、地震等の発生で新規外装材が脱落したり、躯体の破損、建物の崩壊等の被害が発生することもあった。
【0004】
【課題を解決するための手段】
本発明はこのような欠点を除去するため、建築、構築物の既存外装面を新規外装材で改修する構造において、改修する既存外装面上に斜めに伸びる帯状の補強材が配設固定され、補強材の少なくとも一方端部の固定は、略平面の固定面と略平面の係止面とから断面略L字状に構成される固定部材の係止面と係合させた状態にて固定面を躯体に固定してから、係止面と固定面が補強材の端部を介して重なり合うように係止面を外側に屈曲変形して補強材の長手方向に沿った張力を加えて行い、補強材上に新規外装材を形成する外装改修構造を提案するものである。
【0005】
【実施例】
以下に図面を用いて本発明に係る外装改修構造の一実施例について詳細に説明する。図1(a)、(b)は上記外装改修構造の一例を示す説明図であり、Aは既存建物の躯体、Fは基礎、Gは既存外装、Hは補強材、Iは固定部材、Jは新規外装材、Kは役物である。
【0006】
躯体Aは図1(b)に示すように、垂直方向に伸びる主柱B、間柱C、および水平方向に伸びる横架材である土台D、軒桁もしくは妻梁Eとから構成される一般的なものである。勿論、これらは木造構造の建物で、改修の対称が外壁の場合の名称であり、これが屋根の場合はそれぞれ主柱B、間柱Cはそれぞれ垂木、土台Dは軒桁、軒桁もしくは妻梁Eは母屋もしくは棟木に相当するものであり、また鉄骨造構造ではこれらの位置に、H型鋼材、角形鋼材、C型鋼材、等が配設されているものである。なお、図1(b)では便宜上既存外装Gを一点鎖線で示し、新規外装材Jは省略して示してあるものである。なお、図2は図1(a)において点線で囲んだ補強材Hの端部の固定箇所の拡大図である。
【0007】
また、既存外装Gは躯体Aの外側面に例えば木摺、防水シート、ラスシート、モルタル壁材の順に配設、施工されたモルタル壁(湿式壁材)からなるもの、あるいはコンクリート壁構造、S造、RC造、SRC造、もしくは、躯体A上に金属系サイディング材、窯業系サイディング材、ALCパネル、タイル、塩ビ押出サイディング材、等の乾式外装材を施工した壁構造、等の一種からなるものである。勿論、屋根に使用する場合には、既存外装Gは金属系屋根材、瓦、新生瓦、スレート屋根、等よりなるものである。
【0008】
補強材Hは図3(a)に示すようなものであり、少なくとも土台D、軒桁もしくは妻梁Eの少なくとも1本以上に沿って斜めに配設するものであり、その本数は改修する建物の損傷具合や、必要強度によって任意に設計できるものである。
【0009】
また、補強材Hは既存外装G上に土台Dから軒桁もしくは妻梁Eにかけて斜めに1本以上交差して配設されるものであり、既存外装Gを介して躯体Aを構成する少なくとも土台D、軒桁もしくは妻梁Eに、釘、スクリュービス、テクス、アンカー、アンカーボルト等の固定具αによって取り付け、古くなった躯体Aおよび既存外装Gの強度を向上する筋交いの機能を有するものである。
【0010】
また、補強材Hは図3(a)に示すように、例えば幅狭の長尺薄板状の鋼材、カラー鋼板、アルミ鋼板、等の各種金属薄板やこれらの複合体、あるいは繊維強化樹脂等の金属帯状物もしくは線状物で、特に金属製とした際には、引っ張り力に強く金属特有の粘りもあることから最も好ましいものである。また、補強材Hの板厚は0.5mm〜4.0mm位とし、なるべく薄くすることにより、後記する新規外装材Jの施工の妨げにならないようにするのが好ましいものである。
【0011】
さらに、補強材Hの配設方法としては、図1(b)に示すように、土台D、軒桁もしくは妻梁Eに対してθ1=約45度の角度程度で配設し、かつ、補強材Hを対角線として形成される4角形の縦L1、横L2の辺の比がL1:L2=約1:1程度となるように配設するのが好ましい。これは、補強材Hの縦と横の比をほぼ同一とすることで、最も筋交いとしての機能を発揮するものであり、一番躯体Aの強度を向上させることができるものである。なお、図1(b)において、θ2の角度は90度である。また、補強材Hは既存外装G上から配設するので、間に存在する主柱B、間柱Cに妨げられることなく容易に配設することができるものである。
【0012】
なお、補強材Hは図3(a)の点線で囲まれた範囲の拡大図である図3(b)に示すように、長手方向の端部近傍の固定部1の少なくとも一方に切れ込み2を設けたものである。切れ込み2は、固定部1を後記する固定部材Iの係止面4と係合し、補強材Hの配設の際に張力を与え、補強の効果を向上させるのに有効である。
【0013】
図4は固定部材Iの一例を示す説明図である。固定部材Iは図4に示すように、ステンレス鋼板、鋼材、カラー鋼板、等の各種金属板を形成してなり、張力を付加する補強材Hよりも強度(引っ張り強度)があるものを使用するものである。固定部材Iの形状としては、水平面状の固定面3と、略平面状の係止面4とから折り返し線7を挟んで略L字状に形成されるものである。
【0014】
固定面3は短尺状の略平面で、固定部材Iを躯体Aに打設、固定するための部分であり、任意箇所に固定具αによる打設固定を容易ならしめるための孔3aを有するものである。
【0015】
係止面4は略平面で、折り返し線7において固定面3と接続され、補強材Hの端部の固定部1と係合する部分であり、例えば図4に示すように上端部の両側に切り欠き6を挟むように係止爪5を設け、任意箇所に固定具αによる打設固定を容易ならしめるための孔4aを有するものである。係止爪5は、切れ込み2と係合し、固定部1はその裏面が底面6aに当接するまで嵌挿するものであり、補強材Hの端部の係止を強固ならしめるものである。切り欠き6は、固定部1の嵌挿の深さを調節するとともに、底面6aを介して固定部1の先端を下方に屈曲し、補強材Hの固定を強固ならしめるものである。なお、係止面4は任意箇所に孔4aを有するが、その箇所は折り返し線7にて屈曲した係止面4が固定面3と重なり合わせた時に、孔3aと一致する箇所に穿設するものである。また、折り返し線7の中間には折り返しを容易にするため、また固定部材Iの軽量化、および場合によっては打設部として機能するのに有効な空洞8を設けるものである。
【0016】
また、切れ込み2間の間隔Xと、係止爪5間の間隔YにはX<Yなる関係が、成立するものである。さらに、図4中のLの寸法が大きいほど、固定の際に補強材Hの長手方向に加えられる張力が大きくなるものであり、躯体Aの劣化状況、補強材Hの材質、寸法等の条件により決定されるものである。
【0017】
新規外装材Jは金属系サイディング材、もしくは、窯業系サイディング材、塩ビ押出サイディング材、ALCパネル、タイル、金属系パネル、等からなる乾式外装材からなるものであり、特に図5に示すような、金属薄板からなる表面材9と金属薄板もしくはシート状物からなる裏面材10とで、合成樹脂発泡体からなる芯材11をサンドイッチした金属系サイディング材が軽量で強度にも優れ、なおかつ、施工容易な点から好ましいものである。勿論、屋根に使用する場合には、新規外装材Jは金属系屋根材、瓦、新生瓦、スレート屋根、等よりなるものである。
【0018】
また、新規外装材Jは図1に示すように補強材H上から直接、釘等の固定具αを介して躯体Aに順次取り付けられ、建物の外表面を覆い、意匠性、断熱性、防音性、防火性等を向上させるものである。勿論、新規外装材Jを形成する際には、水切り、止縁、出隅、入隅、スタータ、ジョイナ、等の役物Kを必要に応じて配設するものである。
【0019】
次に、本発明に係る外装改修構造の施工方法について簡単に説明する。ここでは、図3(a)、(b)に示す補強材Hと、図4に示す固定部材Iを使用した場合について示す。
【0020】
まず図6に示すように、固定部1を切れ込み2に沿って屈曲した補強材Hを図中の矢印に示すように移動させて係止爪5を切れ込み2に嵌合させることにより、図6(b)のように固定部材Iの係止面4に係合させる。なお、図示しないが、平面状の固定部1に設けた切れ込み2に係止爪5を嵌合させてから、固定部1を切れ込み2に沿って屈曲させても構わない。
【0021】
次に図7に示すように、既存外装G上から固定部材Iを、強度に優れる主柱Bが土台D、または軒桁もしくは妻梁Eと交差する近傍にて、固定具αによって躯体Aに打設する。なお、補強材Hのもう一方の端部の固定は、固定部材Iを用いずに、固定具αによって直接、躯体Aに打設するだけでも良いものである。
【0022】
しかる後、図8に示すように、孔3aと孔4aを1つの固定具αにて一挙に通過させるように打設しつつ、固定部材Iの係止面4を外方に屈曲させ、固定面3が補強材Hの固定部1を間に介して係止面4と密接するように変形させる。この際に、補強材Hの端部が外方に引っ張りの力を受けることにより、補強材Hに弛みが生じ難くなるものである。
【0023】
そして、必要に応じて図9に示すように固定具αを補強材Hの端部にて、固定部材Iごと、もしくは固定部材Iをかわすように打設し、しかる後に図5に示すような新規外装材Jを補強材H上から施し、改修を完了するものである。
【0024】
以上説明したのは、本発明に係る外装改修構造の一実施例であり、図10〜図17に示すような改修構造としたり、改修ための部材を用いることもできる。
【0025】
図10(a)は補強材Hと新規外装材Jとの間に防水シート12を介在し防水性能の向上を図った例である。また、図10(b)は補強材Hと新規外装材Jとの間に新規外装材Jの取付下地となる胴縁13を適宜ピッチで配設し、胴縁13自体の厚みを利用して、エアサイクル路を確保した例である。
【0026】
また、図11は補強材Hの上に胴縁13を適宜ピッチで配設すると共に、各胴縁13間に断熱材層14を形成した例である。断熱材層14は構造全体の断熱性能、気密性能の向上を図るとともに、補強材Hが金属製の際に、温度差により結露が発生するのを防止するものであり、その形成は例えばポリウレタン、ポリイソシアヌレート、フェノール、塩化ビニル、ポリエチレン、ポリスチレン等の合成樹脂発泡体や、石膏ボード、ロックウールボード、ガラス繊維、シージングボード等の無機材ボード等のボード状パネルを順次張り合わせて形成することもできるが、特に現場吹き付け発泡型の合成樹脂を用いるのが好ましいものである。
【0027】
図12は建物が2階建て以上の際の例を示すものであり、建物が2階建て以上の際には土台Dと軒桁もしくは妻梁Eとの間に胴差しLが介在する躯体Aの構造を示す例である。その際は、図に示す以外にも、胴差しLと土台Dと軒桁もしくは妻梁Eとを補強材Hにより連結しても良いものである。なお、図においては既存外装Gを便宜上二点鎖線で示したものである。
【0028】
図13〜図16は、補強材Hの固定部1と、固定部材Iを共に変形して組み合わせて使用する例を示すものである。
【0029】
図13(a)〜(c)は、(a)図に示すように固定部1にスリット15を設け、また(b)図に示すように係止面4の先端中央部に係止爪5を配し、係止爪5とスリット15と係合させた後に固定部1の端部をスリット15に沿って下方に屈曲するものであり、躯体Aに固定部材Iを打設した直後は(c)図のようになるものである。また、スリット15の幅X1 と係止爪5の幅Y1 との間にはX1 >Y1 なる関係が成立するものである。
【0030】
図14(a)〜(c)は、(a)図に示すように固定部1に嵌挿爪16を形成し、また(b)図に示すように係止面4にスリット17を形成したものであり、嵌挿爪16はスリット17に嵌挿された後、下方に屈曲されるもので、躯体Aに固定部材Iを打設した直後は(c)図のようになるものである。また、嵌挿爪16とスリット17のそれぞれの幅X2 、Y2 の間には、X2 <Y2 なる関係が成立するものである。嵌挿爪16は、その幅を大きく形成することにより、補強材Hと固定部材Iの係合を強力なものとし、係止面4を外方に屈曲して強い張力を補強材Hに与える際の耐久性にも優れるものである。
【0031】
図15(a)〜(c)は、(a)図に示すように何等形成を加えない固定部1を有する補強材Hと、固定面3をそれぞれ孔3aを有する2つの小平面にて形成し、かつ係止面4にスリット17を形成した固定部材Iを用いた例であり、固定部1の端部を任意の長さ、すなわちスリット17と折り返し線7との距離を越えない程度の長でスリット17に嵌挿して下方に屈曲されるもので、躯体Aに固定部材Iを打設した直後は(c)図のようになるものである。固定部1とスリット17のそれぞれの幅X3 、Y3 の間には、X3 <Y3 なる関係が成立するものである。固定部1を何等形成することなくスリット17に嵌挿することにより、補強材Hに形成を施す作業が不要になるばかりでなく、補強材Hと固定部材Iの係合を強力なものとし、係止面4を屈曲して強い張力を補強材Hに与える際の耐久性にも優れ、かつ取付時に補強材Hの端部の長さを切断によって調節することによりスリット17への嵌挿部分の長さを変化させることができ、最も好ましい張力が得られるような補強材Hの端部の嵌挿長を容易に設定できるものである。
【0032】
図16(a)〜(c)は、(a)図に示すような係止片18を両側部に施した固定部1を、(b)図に示すように係止面4に形成したスリット17に嵌挿するものであり、係止片18は固定部1をスリット17に嵌挿した際の滑り止め、および固定部1を下方に屈曲するまでの仮止めとして有効で、施工性を向上させるものであり、躯体Aに固定部材Iを打設した直後は(c)図のようになるものである。固定部1とスリット17のそれぞれの幅X4 、Y4 の間には、X4 <Y4 なる関係が成立するものである。
【0033】
図17(a)〜(f)は新規外装材Jとして用いられる乾式外装材のその他の例を示すものであり、(a)〜(c)は金属系サイディング材、(d)は塩ビ押出サイディング材、(e)、(f)は窯業系サイディング材の断面形状を示すものである。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように本発明に係る改修構造によれば、▲1▼少なくとも異なる横架材同士を連結するように既存外装面から補強材を斜めに配設固定することで、既存の躯体強度と外装強度を向上させ、建物は水平荷重、垂直荷重の両方に強くなり、地震等の振動や、台風等の外圧に強い構造となる。▲2▼補強材を1部材からなる固定部材で均等な張力を付加できるために、補強材の機能を十分に活用できる。▲3▼加工が簡単な固定部材により、補強材を簡単に固定して張力を付加できる。▲4▼既存外装を解体する必要がないので、施工工数を省略できると共に、工期を大幅に短縮することができ、しかも施工中の居住に何等支障を来さない。▲5▼既存外装上に新規外装材を形成するので、施工が簡単でコストを節約できる。▲6▼既存外装と新規外装材の2重外装構造となり、断熱性、防音性、防火性、防水性に富む構造となる。等の特徴、効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る改修構造の代表例を示す説明図である。
【図2】本発明に係る改修構造の部分拡大図である。
【図3】本発明に用いる補強材を示す説明図である。
【図4】本発明に用いる固定部材を示す説明図である。
【図5】本発明に用いる新規外装材を示す説明図である。
【図6】本発明に係る改修構造の施工方法を示す説明図である。
【図7】本発明に係る改修構造の施工方法を示す説明図である。
【図8】本発明に係る改修構造の施工方法を示す説明図である。
【図9】本発明に係る改修構造の施工方法を示す説明図である。
【図10】本発明に係る改修構造のその他の実施例を示す説明図である。
【図11】本発明に係る改修構造のその他の実施例を示す説明図である。
【図12】本発明に係る改修構造のその他の実施例を示す説明図である。
【図13】本発明に係る改修構造の部材の組み合わせのその他の例を示す説明図である。
【図14】本発明に係る改修構造の部材の組み合わせのその他の例を示す説明図である。
【図15】本発明に係る改修構造の部材の組み合わせのその他の例を示す説明図である。
【図16】本発明に係る改修構造の部材の組み合わせのその他の例を示す説明図である。
【図17】本発明に用いる新規外装材のその他の例である。
【符号の説明】
α 固定具
A 躯体
B 主柱
C 間柱
D 土台
E 軒桁もしくは妻梁
F 基礎
G 既存外装
H 補強材
I 固定部材
J 新規外装材
K 役物
L 胴差し
1 固定部
2 切れ込み
3 固定面
3a 孔
4 係止面
4a 孔
5 係止爪
6 切り欠き
6a 底面
7 折り返し線
8 空洞
9 表面材
10 裏面材
11 芯材
12 防水シート
13 胴縁
14 断熱材層
15 スリット
16 嵌挿爪
17 スリット
18 係止片
Claims (1)
- 建築、構築物の既存外装面を新規外装材で改修する構造において、改修する既存外装面上に斜めに伸びる帯状の補強材が配設固定され、該補強材の少なくとも一方端部の固定は、略平面の固定面と略平面の係止面とから断面略L字状に構成される固定部材の係止面と係合させた状態にて固定面を躯体に固定してから、係止面と固定面が前記補強材の端部を介して重なり合うように係止面を外側に屈曲変形して補強材に張力を加えて行い、前記補強材上に新規外装材を形成することを特徴とする外装改修構造。
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- 1995-10-26 JP JP27819795A patent/JP3651814B2/ja not_active Expired - Fee Related
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