JP3649860B2 - 飲料抽出装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はコーヒーや紅茶等の飲料抽出装置に関し、特に、コーヒー,紅茶,緑茶等の抽出原料と湯の混合体から搾り取られた渋味や雑味を含む抽出液を除去するようにした飲料抽出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の飲料抽出装置として、例えば、実開昭61−118526号公報に示されるものがある。この飲料抽出装置100は、図18に示すように、上下動可能に支持され、上方から供給されたコーヒー粉末等の粉末原料と湯の混合体を下方へ排出するシリンダ101と、シリンダ101の下方に配置され、シリンダ101から排出された混合体をろ過するフィルタ102と、フィルタ102のろ過によって抽出された飲料を受け入れるゴムパッキン103を備えた飲料受け104と、飲料受け104に接続され、飲料をカップ側へ供給する飲料供給管105と、飲料供給管105を開閉する押圧板106aおよびカム106bからなるカム機構106と、本装置100の各部を制御する制御部(図示せず)を有する。
【0003】
シリンダ101は、上方に設けた供給口101aから供給された粉末原料と湯を混合する混合室101bと、混合体を下方に設けた排出口101cから排出して飲料の抽出工程が行われる抽出室101dを有し、混合室101bは抽出室101dと連通口101eによって連通している。この連通口101eは、バルブ107によって開閉されるようになっており、抽出室101dには、エアポンプ108からの加圧空気を導入するエアパイプ109が接続されている。
【0004】
このように構成された飲料抽出装置100において、制御部は、販売信号の入力に基づいて抽出駆動モータ(図示せず)を駆動させることにより、シリンダ101を待機位置Pから下降させて下端を飲料受け104のゴムパッキン103に密接させる。この後、供給口101aから粉末原料と湯が供給される。制御部は、エアポンプ108を駆動して加圧空気をエアパイプ109を介して抽出室101dに供給する。この状態でバルブ107が僅かに開いており、加圧空気は抽出室101dから連通口101eを介して混合室101bへ送られ、混合室101b内に供給された粉末原料と湯の混合体を攪拌する。混合体が充分に攪拌されるとエアポンプ108の駆動が停止され、混合体は連通口101eを通って抽出室101dへ流入する。
【0005】
図19は、抽出工程を示し、制御部は、抽出駆動モータを駆動してバルブ107を上昇させて連通口101eを閉じる。そして、エアポンプ108を駆動して加圧空気をエアパイプ109を介して抽出室101dへ供給する。抽出室101dに貯えられた混合体は加圧空気によってフィルタ102でろ過され、供給モータ(図示せず)の駆動に基づいてカム106bが所定の角度回転することによって押圧板106aによる飲料供給管105の押圧が解除され、飲料供給管105が開かれる。
【0006】
制御部は、フィルタ102でろ過された飲料が飲料供給管105を介してカップ側へ供給されると、シリンダ101を滓廃棄位置P’へ移動させ、フィルタ102を飲料受け104から除去するとともにフィルタ102上に残った滓を廃棄する。このようにして飲料抽出動作が終了すると、制御部は、抽出駆動モータを駆動してシリンダ101を待機位置Pに戻す。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の飲料抽出装置によると、粉末原料と湯の混合体を空気で加圧してフィルタで強制的にろ過しているため、ろ過の最終段階でフィルタ上に堆積した粉末原料の滓から渋味や雑味が搾り出され、この渋味や雑味を含んだ飲料が先にろ過された飲料に混入することによって飲料の味や香りを悪くするという問題がある。
従って、本発明の目的は、粉末原料と湯の混合体の抽出速度を低下させることなく、渋味や雑味を低減することのできる飲料抽出装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明は上記した目的を達成するため、コーヒー,紅茶,緑茶等の飲料の原料と湯の混合体をろ過することによって飲料を抽出する飲料抽出装置において、
フィルタでろ過して抽出液を生成する抽出室と、
前記抽出室に接続された飲料供給管と
前記飲料供給管の供給通路に設けられ、前記飲料供給管よりも内径が拡大し、前記抽出液の量が所定の量より大なるとき、前記抽出液を前記飲料供給管を介してカップに供給し、前記抽出液の量が前記所定の量に低下したとき、前記抽出液を保持するディフューザと、
前記飲料供給管を介して前記ディフューザに接続された廃棄管と、
前記抽出液を前記カップに供給した後に前記ディフューザの内部、および前記廃棄管側の前記飲料供給管に蓄えられた前記抽出液を前記廃棄管を通して廃棄する制御手段とを備えたことを特徴とする飲料抽出装置を提供する。
また、前記カップ側の前記飲料供給管は、前記ディフューザ内に所定の長さで突出した構成にすることが好ましい。
また、本発明は上記の目的を達成するため、コーヒー,紅茶,緑茶等の飲料の原料と湯の混合体をろ過することによって飲料を抽出する飲料抽出方法において、
抽出室にて前記混合体をエアポンプからの加圧空気でフィルタでろ過して抽出液を生成する第1のステップと、
生成された前記抽出液を前記抽出室に接続された飲料供給管を介して供給する第2のステップと
前記飲料供給管を前記エアポンプによるエアブローによって掃気する第3のステップと、
前記飲料供給管に残留する抽出液を廃棄する第4のステップとを含むことを特徴とする飲料抽出方法を提供する。
【0009】
本発明の飲料抽出装置において、飲料供給管は、供給通路に内径が拡大したディフューザを有し、廃棄管は、飲料供給管を介してディフューザに接続され、抽出液に混入している気体を脱気してから廃棄することが好ましい。また、ディフューザはその内部および飲料供給管に蓄えられた所定の量の抽出液を廃棄管を通して廃棄することが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る飲料抽出装置の構成図である。この飲料抽出装置1は、所定の粒度に砕かれたコーヒー豆,紅茶,緑茶等の粉末原料と湯との混合体から飲料を抽出する抽出部2と、滓等を廃棄する廃棄処理部4と、本装置1の各部に加圧空気を送るエアポンプ5とを有して構成されている。
【0011】
抽出部2は、図示しない案内レールによって上下動可能に支持され、上方から供給された粉末原料と湯との混合体を下方へ供給するシリンダ20と、シリンダ20の下方に配置され、シリンダ20から供給される混合体をろ過するペーパーフィルタ21と、ペーパーフィルタ21のろ過によって抽出された飲料を受け入れる飲料受け22を有する。
【0012】
シリンダ20は、上方に設けた供給口20aから供給された粉末原料と湯を混合する混合室20bと、粉末原料と湯との混合体を下方に設けた排出口20cから排出して飲料の抽出工程が行われる抽出室20dとを連通口20eで連通して形成されている。連通口20eは、バルブ23によって開閉されるようになっており、抽出室20dには、エアポンプ5からの加圧空気を導入する導入口20fを有する。
【0013】
ペーパーフィルタ21は、回動可能な軸21Aにロール状でセットされ、後述する廃棄処理部4の廃棄処理モータ40の駆動により、図1の左方向へ引き出されるように構成されている。また、ペーパーフィルタ21は、基端側が回動可能に支持され、中間部あるいは先端側がロール状のペーパーフィルタ21に常に当接するフィルタ検出レバー21Bと、ペーパーフィルタ21の残量が少なくなってフィルタ検出レバー21Bが回動してスイッチング動作し、ペーパーフィルタ無しを示す検出信号を後述する制御部6に出力して警報出力等に供するマイクロスイッチ等のフィルタ無しセンサ21Cとを備えている。
【0014】
飲料受け22は、上部にシリンダ20が当接する開口22aを有し、開口22aの周囲に混合体が漏れるのを防ぐゴムパッキン22Aを有する。また、端部にペーパーフィルタ21の走行方向を変更するローラ22Bを有し、下部に飲料をカップ側へ供給する飲料供給管22C、および飲料を廃棄する廃棄管22Dを有する。飲料供給管22Cには、抽出工程において抽出された飲料に混入する渋味や雑味を分離して除去するディフューザ60と、飲料供給管22Cの開閉を制御する飲料供給バルブ53が介装されている。
【0015】
また、抽出部2は、抽出モータ24と、両側から出力軸25a,25bをそれぞれ突設し、抽出モータ24の回転数を所定の回転数に減速する減速機25と、一方の出力軸25aの一端をベアリング26aによって支持した支持板26と、一方の出力軸25aに固定されたシリンダカム27Aおよびバルブカム27Bと、シリンダ20を駆動するシリンダ駆動板28Aと、バルブ23を駆動するバルブ駆動板28Bと、シリンダ駆動板28Aに取り付けられたシリンダカムフォロア29Aと、バルブ駆動板28Bに取り付けられたバルブカムフォロア29Bと、シリンダ駆動板28Aに取り付けられた係止部材28aとバルブ駆動板28Bに取り付けられた係止部材28bとに両端がそれぞれ係止され、シリンダ駆動板28Aとバルブ駆動板28Bとを互いに引き寄せてシリンダカムフォロア29Aおよびバルブカムフォロア29Bをシリンダカム27Aおよびバルブカム27Bにそれぞれ当接させる引張コイルバネ30と、シリンダ20とシリンダ駆動板28Aとを連結する複数の連結部材31A,31B,および31Cと、バルブ23を先端側のピン32aによって回動可能に連結したレバー32と、バルブ駆動板28Bに取り付けられ、ピン32bによってレバー32を回動可能に連結した連結部材33と、レバー32の後端側とバルブ駆動板28Bに取り付けられた係止部材28cとに両端がそれぞれ係止された引張コイルバネ34とを備えている。この抽出部2は、出力軸25a,25bおよび出力軸41aがそれぞれ1回転することにより攪拌工程,抽出工程,滓廃棄工程の一連の工程が終了するように構成されている。
【0016】
減速機25は、他方の出力軸25b側に各工程の細部を検出する工程検出機構を有する。すなわち、減速機25の他方の出力軸25bには、第1,第2および第3の工程検出板35A,35B,および35Cを取り付け、第1,第2および第3の工程検出板35A,35B,および35Cの周囲には、第1,第2および第3の工程検出板35A,35B,および35Cの回転位置を検出(例えば、遮光によってOFF)するホトセンサ等の第1,第2および第3の工程検出センサ36A,36B,および36Cを配置している。
【0017】
エアポンプ5には、抽出室20dの導入口20fと飲料受け22に通じるエアパイプ52が接続され、エアパイプ52には、抽出室20dの導入口20fの前段に上部空気電磁弁50が、また、飲料受け22の前段に下部空気電磁弁51がそれぞれ設けられている。
【0018】
図2は、ディフューザ60を示し、飲料供給口60aを有するケース60Aと、飲料排出口60bを有する蓋60Bと、ケース60Aと蓋60Bの接合部から飲料の漏れを防ぐOリング60Cを有し、飲料供給口60aには供給側の飲料供給管22Cが接続され、飲料排出口60bには排出側の飲料供給管22Cが接続されている。ケース60Aは、飲料供給口60aにかけて断面が減縮された形状を有しており、飲料排出口60bの端部は、ディフューザ60内に所定の長さで突出している。このディフューザ60は、内部に貯えられた飲料の排出性を確保するために飲料供給バルブ53より高い位置に配置されている。
【0019】
図3は、図1のA−A断面を示し、シリンダカム27Aおよびバルブカム27Bは、キー25cによって一方の出力軸25aに固定されており、シリンダカム27Aおよびバルブカム27Bのカム面は、同図のように形成されている。
【0020】
図4は、工程検出機構の斜視図である。第1の工程検出板35Aは、2ヵ所に約90度の突部35aを形成し、第2の工程検出板35Bは、4ヵ所に約70度の突部35aを形成し、第3の工程検出板35Cは、1ヵ所に約180度の突部35aを形成している。
【0021】
図5は、廃棄処理部4の要部斜視図である。廃棄処理部4は、廃棄処理モータ40と、廃棄処理モータ40の回転数を所定の回転数に減速する減速機41と、減速機41の出力軸41aに取り付けられた廃棄管開検出板42A,および廃棄管閉検出板42Bと、廃棄管開検出板42Aの突部42aによる遮光(例えばOFF)によって廃棄管22Dの開状態(待機状態)を示すOFF信号を出力するホトセンサ等の廃棄管開検出センサ43Aと、廃棄管閉検出板42Bの突部42aによる遮光(例えばOFF)によって廃棄管22Dの閉状態を示すOFF信号を出力するホトセンサ等の廃棄管閉検出センサ43Bと、円周上に切欠き部44aを有して出力軸41aに取り付けられ、ペーパーフィルタ21を一定長さ分送り出す一対のフィルタ送りローラ44,44と、ペーパーフィルタ21を一対のフィルタ送りローラ44,44側に図示しないバネによって押圧する一対のガイドローラ45,45と、支軸46aによって回動可能に支持され、廃棄管22Dを固定板(図1参照)47との間で押圧閉止する板バネ等からなる押圧板46と、出力軸41aに取り付けられ、押圧板46を回動させる円周上に突部48aを有した押圧カム48とを備えている。
【0022】
図6は、本発明の飲料抽出装置1の制御ブロック図を示し、飲料抽出装置1の各部を制御する制御部6に、廃棄管開検出センサ43A、廃棄管閉検出センサ43B、第1,第2および第3の工程検出センサ36A,36B,36C、フィルタ無しセンサ21C、エアポンプ5、上部空気電磁弁50、下部空気電磁弁51、飲料供給バルブ53、抽出モータ24、および廃棄処理モータ40を各々接続し、更に、抽出飲料の販売を制御する主制御部7を接続している。
【0023】
制御部6は、主制御部7から抽出飲料の販売信号が入力されると、抽出モータ24,廃棄処理モータ40およびエアポンプ5を制御して飲料抽出制御、すなわち、攪拌工程,抽出工程,滓廃棄工程の一連の工程を行わせる。
【0024】
次に、図7から図14を参照しつつ本発明の飲料抽出装置1の動作を説明する。
図7は、第1,第2および第3の工程検出センサ36A,36B,36Cの出力信号を示す図である。
図8から図14は、本装置1の動作を示し、同図(a) は主要部(シリンダ20、バルブ13等)の位置を示す図、同図(b) は廃棄管開検出板42Aおよび廃棄管閉検出板42B、およびフィルタ送りローラ44の位置を示す図、同図(c) はシリンダカム27Aおよびバルブカム27Bの位置を示す図、同図(d) は第1,第2および第3の工程検出板35A,35B,35Cの位置を示す図である。
【0025】
(1) 待機状態(図8参照)
待機状態においては、本装置1の主要部は、図7に示す待機位置P1 にあり、図8に示す状態にある。すなわち、第1,第2および第3の工程検出センサ36A,36B,36CはONとなり、廃棄管開検出センサ43AはOFF、廃棄管閉検出センサ43BはONとなっている。フィルタ送りローラ44とガイドローラ45との間に若干の隙間を有しており、フィルタ送りローラ44が回転してもペーパーフィルタ21は、全く移動しないようになっている。押圧板46は、廃棄管22Dの弾性力によって押圧カム48に当接している。
【0026】
(2) 攪拌工程(図9,図10参照)
制御部6は、主制御部7から販売信号が入力されると、第2の工程検出センサ36BがONのとき、第1,第3の工程検出センサ36A,36CのONに基づいて、待機位置P1 から攪拌位置P2 への移行動作を行う。すなわち、制御部6は、廃棄処理モータ40を正転駆動(図9(a) において出力軸41aが左回転する駆動)する。廃棄処理モータ40の駆動トルクが減速機41を介して出力軸41aに伝達され、出力軸41aが約60度正転(図9(a) において左回転)して、図9(a) に示すように、押圧カム48の突部48aが押圧板46を押圧することにより、廃棄管22Dが押圧板46と固定板47との間で閉止される。廃棄管閉検出センサ43Bは、廃棄管閉検出板42Bの突部42aによって遮光され、OFF信号を制御部6に出力する。制御部6は、廃棄管閉検出センサ43BからのOFF信号に基づいて廃棄処理モータ40の駆動を停止する。
【0027】
続いて制御部6は、抽出モータ24を正転駆動(図10(d) において出力軸25bが左回転する駆動)する。抽出モータ24の駆動トルクが減速機25を介して出力軸25a,25bに伝達され、出力軸25a,25bが正転(図10(d) において左回転)して、図10(c) に示すように、シリンダカム27Aおよびバルブカム27Bが正転することにより、シリンダ駆動板28Aおよびバルブ駆動板28Bが下降する。シリンダ駆動板28Aが下降すると、複数の連結部材31A,31B,31Cを介してシリンダ20が下降し、抽出室20dの下端がペーパーフィルタ21を飲料受け22へ圧接する。一方、バルブ駆動板28Bが下降すると、連結部材33,レバー32を介してバルブ23も下降する。第1の工程検出センサ36Aは、第1の工程検出板35Aによって遮光され、OFF信号を制御部6に出力する。続いて、第2の工程検出センサ36Bは、ON信号を制御部6に出力する。制御部6は、第2の工程検出センサ36BがONのとき、第1の工程検出センサ36AのOFFに基づいて抽出モータ24の駆動を停止する。本装置1の主要部は、図7に示す攪拌位置P2 に到達し、図10に示す状態となる。図10に示す状態では、同図(d) に示すように、第2,第3の工程検出センサ36B,36Cは、第2,第3の工程検出板35B,35Cの突部35aによって遮光されていないので、ON信号を制御部6にそれぞれ出力している。
【0028】
制御部6は、第2の工程検出センサ36BのONのとき、第1の工程検出センサ36AのOFF、第3の工程検出センサ36CのONに基づいて攪拌工程を行う。すなわち、制御部6は、粉末原料および湯の供給要求信号を主制御部7に出力する。主制御部7の制御により混合室20bの供給口20aに粉末原料と湯が供給される。制御部6は、粉末原料と湯の供給に合わせて、飲料供給バルブ53を閉じ、さらに下部空気電磁弁51を開き、エアポンプ5を駆動する。エアポンプ5は、加圧空気をエアパイプ52を介して飲料受け22に送る。この加圧空気は、ペーパーフィルタ21を通過して抽出室20d内へ流入する。この加圧空気が抽出室20d内の混合体中を通過する際、その気泡の流れが混合体を攪拌するように作用する。ペーパーフィルタ21の下方から加圧空気を供給することで、粉末原料に含まれる成分の湯への溶出が助長され、短時間で飲料を抽出することができる。
【0029】
(3) 抽出工程(図11参照)
制御部6は、タイマーで設定された攪拌時間が経過すると、抽出モータ24を正転駆動する。抽出モータ24の駆動トルクが減速機25を介して出力軸25a,25bに伝達され、シリンダカム27A,バルブカム27Bが正転する。図11(c) に示すように、シリンダカム27Aのカム半径は変化しないので、シリンダ20は上下動しないが、バルブカム27Bのカム半径は大きくなるので、バルブ23が上昇し、図11(a) に示すように、連通口20eを閉じる。第3の工程検出センサ36Cは、第3の工程検出板35Cによって遮光され、OFF信号を制御部6に出力する。続いて第2の工程検出センサ36Bは、ON信号を制御部6に出力する。制御部6は、第2の工程検出センサ36BがONのとき、第3の工程検出センサ36CのOFFに基づいて抽出モータ24の駆動を停止する。本装置1の主要部は、図7に示す抽出位置P3 に到達し、図11に示す状態となる。図11に示す状態では、同図(d) に示すように、第1,2の工程検出センサ36A,36BはONになる。
【0030】
制御部6は、第2の工程検出センサ36BのONのとき、第1の工程検出センサ36AのON、第3の工程検出センサ36CのOFFに基づいて抽出工程を行う。すなわち、制御部6は、上部空気電磁弁50を開け、下部空気電磁弁51を閉じ、飲料供給バルブ53を開き、エアポンプ5を駆動して、エアポンプ5からの加圧空気をエアパイプ52を介して抽出室20dの上方の導入口20fから供給する。抽出室20d内の混合体は、エアポンプ5からの加圧空気によって下方へ圧送され、ペーパーフィルタ21でろ過される。ペーパーフィルタ21でろ過された飲料は、飲料受け22,飲料供給管22Cを介してカップ側へ供給される。抽出室20dに加圧空気を送ることで、抽出室20d内の気圧が増加して混合体がペーパーフィルタ21側に押し下げられるので、短時間で混合体が飲料と滓に分離され、効率良くろ過することができる。
【0031】
図12は、抽出開始時のディフューザ60を示し、供給側の飲料供給管22Cに接続された飲料供給口60aからケース60A内にろ過された飲料が流入する。飲料がケース60A内に流入するにつれてディフューザ60内の液面が上昇する。
【0032】
図13は、ディフューザ60から流出する飲料を示し、ディフューザ60の内部に貯えられた飲料の液面が蓋60よりディフューザ60の内部に突出した飲料排出口60bの端部に達すると、液面付近の飲料が飲料排出口60bを介して排出側の飲料供給管22Cに流出する。
【0033】
図14は、抽出終了後のディフューザ60を示し、抽出室20bで混合体のろ過が終了すると飲料供給管22C内から飲料を除去するためにエアブローが行われ、気泡の混入した飲料がディフューザ60に流入する。このエアブローは抽出室20dの上方の導入口20fから加圧空気を供給して行うので、ペーパーフィルタ21上に堆積した粉末原料の滓が圧搾されて渋味や雑味が含まれた飲料が搾り出される。飲料に混入した気泡はディフューザ60内で飲料と分離され、蓋60Bの飲料排出口60bを介して排出側の飲料供給管22Cに送出される。飲料はディフューザ60および供給側の飲料供給管22C内に所定量が保持される。
【0034】
(4) 滓廃棄処理(図15,図16参照)
タイマで設定された抽出時間が経過すると、制御部6は、抽出モータ24を正転駆動する。抽出モータ24の駆動トルクが減速機25を介して出力軸25a,25bに伝達され、シリンダカム27A,バルブカム27Bが正転し、シリンダ駆動板28Aおよびバルブ駆動板28Bが上昇し、シリンダ20およびバルブ23が最上位まで上昇する。第1,第3の工程検出センサ36A,36Cは、第1,第3の工程検出板35A,35Cによって遮光され、OFF信号を制御部6に出力する。続いて第2の工程検出センサ36Bは、ON信号を制御部6に出力する。制御部6は、第2の工程検出センサ36BがONのとき、第1,第3の工程検出センサ36A,36CのOFFに基づいて抽出モータ24の駆動を停止する。本装置1の主要部は、図7に示す滓廃棄位置P4 に到達し、図15に示す状態となる。図15の状態では、同図(d) に示すように、第2の工程検出センサ36BはONとなり、ペーパーフィルタ21上には粉末原料の滓7が残る。
【0035】
制御部6は、第2の工程検出センサ36BがONのとき、第1,第3の工程検出センサ36A,36CのOFFに基づいてディフューザ60に保持されている飲料の廃棄および滓廃棄工程を行う。すなわち、制御部6は、廃棄処理モータ40を正転駆動する。廃棄処理モータ40の駆動トルクが減速機41を介して出力軸41aに伝達され、出力軸41aが正転し、フィルタ送りローラ44が回転してペーパーフィルタ21を引き出す。ペーパーフィルタ21上の滓7がローラ22Bを通過する際、図16(a) の想像線で示すように滓7が折れてペーパーフィルタ21から離れ、廃棄バケツ(図示せず)へ落下する。廃棄管開検出センサ43Aは、廃棄管開検出板42Aによって遮光され、OFF信号を制御部6に出力する。
【0036】
制御部6は、廃棄管開検出センサ43AからのOFF信号に基づいて廃棄処理モータ40の駆動を停止するとともに飲料供給バルブ53を開き、ディフューザ60および供給側の飲料供給管22Cに保持されている渋味や雑味を含んだ飲料を廃棄管22Dを介して廃棄する。本装置1の主要部は、図16に示す状態となる。
【0037】
図17は、滓廃棄工程におけるディフューザ60を示し、飲料供給バルブ53を開くことで渋味や雑味を含んだ約10ccの飲料が供給側の飲料供給管22Cから廃棄される。
【0038】
上記した実施の形態に飲料抽出装置によると、飲料を供給する飲料供給管22Cにディフューザ60を設け、抽出終了後のエアブローによって飲料に混入する気泡だけを飲料から分離して通過させるとともに渋味や雑味を含んだ飲料をディフューザ60内に保持し、エアブローの終了後に飲料供給バルブ53を開いて廃棄管22Dを介して廃棄するので、粉末原料の滓から搾り出される渋味や雑味を除去することができる。
【0039】
なお、本発明は、上記実施の形態に限定されず、種々な実施の形態が可能である。例えば、飲料供給管22Cにディフューザ60を設ける代わりに飲料供給バルブ53の開閉タイミングを制御して廃棄管22Dからろ過の最終段階の飲料を廃棄し、飲料供給管22Cのエアブローを別工程で行うようにしても良い。また、ディフューザ60についても粉末原料の種類や廃棄する抽出液の量に応じた形状のものを適宜選択して用いることができる。また、各工程を検出するセンサとして、絶対値型のエンコーダを用いてもよい。
【0040】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明の飲料抽出装置によると、ろ過の最終段階で抽出された飲料に混入する気泡を分離し、分離された空気によって飲料供給管内を掃気するとともに残った液体を廃棄管から廃棄するようにしたため、粉末原料と湯の混合体の抽出速度を低下させることなく、渋味や雑味を低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における飲料抽出装置を示す説明図。
【図2】本発明の実施の形態におけるディフューザを示す斜視図。
【図3】図1のA−A部の断面図。
【図4】本発明の実施の形態における工程検出機構を示す斜視図。
【図5】本発明の実施の形態における廃棄処理部を示す斜視図。
【図6】本発明の実施の形態における制御ブロック図。
【図7】本発明の実施の形態における第1,第2,および第3の工程検出センサの出力信号に基づくタイミングチャート。
【図8】本発明の実施の形態における飲料抽出装置の待機状態を示す説明図。
【図9】本発明の実施の形態における飲料抽出装置の廃棄管の閉止状態を示す説明図。
【図10】本発明の実施の形態における飲料抽出装置の攪拌工程を示す説明図。
【図11】本発明の実施の形態における飲料抽出装置の抽出工程を示す説明図。
【図12】ディフューザに供給される飲料を示す説明図。
【図13】ディフューザに供給される飲料を示す説明図。
【図14】ディフューザに供給される飲料を示す説明図。
【図15】本発明の実施の形態における飲料抽出装置の滓廃棄処理工程の開始状態を示す説明図。
【図16】本発明の実施の形態における飲料抽出装置の滓廃棄処理工程の終了状態を示す説明図。
【図17】ディフューザに供給された飲料の廃棄工程を示す説明図。
【図18】従来の飲料抽出装置の攪拌工程を示す説明図。
【図19】従来の飲料抽出装置の抽出工程を示す説明図。
【符号の説明】
1,飲料抽出装置
2,抽出部
4,廃棄処理部
5,エアポンプ
6,制御部
20,シリンダ
20a,供給口
20b,混合室
20c,排出口
20d,抽出室
20e,連通口
20f,導入口
21,ペーパーフィルタ
21A,軸
21B,フィルタ検出レバー
21C,フィルタ無しセンサ
22,飲料受け
22A,ゴムパッキン
22B,ローラ
22C,飲料供給管
22D,廃棄管
22a,開口
23,バルブ
24,抽出モータ
25,減速機
25a,出力軸
25b,出力軸
25c,キー
26,支持板
26a,ベアリング
27A,シリンダカム
27B,バルブカム
28A,シリンダ駆動板
28B,バルブ駆動板
28a,係止部材
28b,係止部材
29A,シリンダカムフォロア
29B,バルブカムフォロア
30,引張コイルバネ
31A,連結部材
31B,連結部材
31C,連結部材
32a,ピン
32,レバー
32b,ピン
33,連結部材
34,引張コイルバネ
35A,第1の工程検出板
35B,第2の工程検出板
35C,第3の工程検出板
35a,突部
36A,第1の工程検出センサ
36B,第2の工程検出センサ
36C,第3の工程検出センサ
40,廃棄処理モータ
41,減速機
41a,出力軸
42A,廃棄管開検出板
42B,廃棄管閉検出板
42a,突部
43A,廃棄管開検出センサ
43B,廃棄管閉検出センサ
44,フィルタ送りローラ
44a,切欠き部
45,ガイドローラ
46a,支軸
47,固定板
46,押圧板
48,押圧カム
48a,突部
50,上部空気電磁弁
51,下部空気電磁弁
52,エアパイプ
53,飲料供給バルブ
60,ディフューザ
60A,ケース
60a,飲料供給口
60B,蓋
60b,飲料排出口
60C,ゴムパッキング
60D,空間
100,飲料抽出装置
101a,供給口
101b,混合室
101c,排出口
101d,抽出室
101e,連通口
102,フィルタ
103,ゴムパッキン
104,飲料受け
105,飲料供給管
106,カム機構
106a,押圧板
106b,カム
107,バルブ
108,エアポンプ
109,エアパイプ

Claims (3)

  1. コーヒー,紅茶,緑茶等の飲料の原料と湯の混合体をろ過することによって飲料を抽出する飲料抽出装置において、
    フィルタでろ過して抽出液を生成する抽出室と、
    前記抽出室に接続された飲料供給管と
    前記飲料供給管の供給通路に設けられ、前記飲料供給管よりも内径が拡大し、前記抽出液の量が所定の量より大なるとき、前記抽出液を前記飲料供給管を介してカップに供給し、前記抽出液の量が前記所定の量に低下したとき、前記抽出液を保持するディフューザと、
    前記飲料供給管を介して前記ディフューザに接続された廃棄管と、
    前記抽出液を前記カップに供給した後に前記ディフューザの内部、および前記廃棄管側の前記飲料供給管に蓄えられた前記抽出液を前記廃棄管を通して廃棄する制御手段とを備えたことを特徴とする飲料抽出装置。
  2. 前記カップ側の前記飲料供給管は、前記ディフューザ内に所定の長さで突出した構成の請求項第1項記載の飲料抽出装置。
  3. コーヒー,紅茶,緑茶等の飲料の原料と湯の混合体をろ過することによって飲料を抽出する飲料抽出方法において、
    抽出室にて前記混合体をエアポンプからの加圧空気でフィルタでろ過して抽出液を生成する第1のステップと、
    生成された前記抽出液を前記抽出室に接続された飲料供給管を介して供給する第2のステップと
    前記飲料供給管を前記エアポンプによるエアブローによって掃気する第3のステップと、
    前記飲料供給管に残留する抽出液を廃棄する第4のステップとを含むことを特徴とする飲料抽出方法。
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