JP3649838B2 - 冷蔵庫のドレン水蒸発装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷蔵庫の冷却器或いは貯蔵室などからのドレン水を蒸発処理するためのドレン水蒸発装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来よりこの種業務用・家庭用の冷蔵庫は、例えば特開平6−159907号公報(F25D21/14)に示される如く、本体側に形成された支持部材に蒸発皿を挿脱自在に支持させ、この蒸発皿上にはドレンホースを引き込んで冷却器や貯蔵室からのドレン水を排出すると共に、蒸発皿には機械室内に設けられた送風ファンにより送風して、このドレン水を蒸発処理する構成とされている。
【0003】
また、前記公報では蒸発皿内に繊維織布や多孔質プラスチック材などの給水性の良い材料を板状に成形した蒸発板を複数枚設けて蒸発表面積を拡大し、ドレン水をこの蒸発板に吸収させ、送風中に発散させることによって蒸発処理能力を向上させている。更に、近年では係る送風ファンと蒸発皿を受ける受け部材とを一体にユニット化し、このユニットを冷蔵庫本体に取り付ける蒸発装置も開発されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、係る従来の蒸発装置は冷蔵庫本体に容易に取り付け、或いは、冷蔵庫本体から容易に取り外すことが出来なかったため、組立時、或いは、送風ファンが故障した際のメンテナンス作業が極めて面倒なものとなっていた。
【0005】
また、蒸発板は通常複数枚並設され、それらを接続部材を介して連結すると共に、最終的にステープラーにて止める構造であったため、ドレン水に含まれる塵埃により汚れた場合、清掃することが極めて困難であった。更に、従来では単に蒸発板を並設するのみの構造であったため、蒸発能力の向上にも限界があった。
【0006】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、組立及びメンテナンス作業性を向上させ、更には蒸発能力の向上を図った冷蔵庫のドレン水蒸発装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明のドレン水蒸発装置は、冷蔵庫本体に取り付けられる受け部材と、この受け部材奥部に設けられたファンケース内に配設された送風ファンと、受け部材に保持され、前方より挿脱自在とされた蒸発皿と、この蒸発皿内に配置された給水性の良い蒸発板とを備え、蒸発皿上に臨んで冷蔵庫本体からのドレンホースが引き込まれるものであって、受け部材を冷蔵庫本体に前方より着脱自在に取り付けると共に、ドレンホースの引き込み位置及び送風ファンへの給電線の接続位置を受け部材の前部に配置したものである。
【0008】
本発明によれば、冷蔵庫本体に取り付けられる受け部材と、この受け部材奥部に設けられたファンケース内に配設された送風ファンと、受け部材に保持され、前方より挿脱自在とされた蒸発皿と、この蒸発皿内に配置された給水性の良い蒸発板とを備え、蒸発皿上に臨んで冷蔵庫本体からのドレンホースが引き込まれるドレン水蒸発装置において、受け部材を冷蔵庫本体に前方より着脱自在に取り付けると共に、ドレンホースの引き込み位置及び送風ファンへの給電線の接続位置を受け部材の前部に配置した構造としたので、冷蔵庫を組み立てる際の冷蔵庫本体への組み付け、及び、送風ファンなどのメンテナンスを行う際の取り外しを極めて容易に行えるようになる。これにより、冷蔵庫の組立作業性及びドレン水蒸発装置のメンテナンス作業性の著しい向上を図ることができるようになるものである。
【0009】
請求項2の発明の冷蔵庫のドレン水蒸発装置は、上記においてファンケースを受け部材底面より離間して設けたものである。
【0010】
請求項2の発明によれば、上記に加えてファンケースを受け部材底面より離間して設けたので、蒸発皿から受け部材にドレン水が溢出した場合にも、ファンケースが浸水することが無くなる。これにより、送風ファンの水没による故障を未然に回避することができるようになるものである。
【0011】
請求項3の発明の冷蔵庫のドレン水蒸発装置は、上記各発明において蒸発板の上部には切欠を形成し、この切欠に引き込まれたドレンホースを載置するものである。
【0012】
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて蒸発板の上部には切欠を形成し、この切欠に引き込まれたドレンホースを載置するようにしたので、蒸発板の高さ寸法を拡大することが可能となる。これにより、蒸発板の表面積を拡張し、ドレン水の蒸発能力を一層向上させることができるようになるものである。
【0013】
請求項4の発明の冷蔵庫のドレン水蒸発装置は、上記各発明において蒸発板は複数枚並設されて接続部材により相互に着脱自在に接続されると共に、この接続部材を水に浮く材料にて構成したものである。
【0014】
請求項4の発明によれば、上記各発明に加えて蒸発板を複数枚並設して接続部材により相互に着脱自在に接続する構成としたので、各蒸発板を容易に分解することが可能となり、蒸発板の清掃作業性が著しく向上する。特に、接続部材を水に浮く材料にて構成したので、蒸発皿内のドレン水位に係わらず、ドレン水上に露出する蒸発板の寸法を維持することができるようになる。これにより、蒸発板の蒸発表面積を確保し、蒸発能力の向上と安定化を図ることができるよになるものである。
【0015】
請求項5の発明の冷蔵庫のドレン水蒸発装置は、請求項1、請求項2又は請求項3の発明において、蒸発板は複数枚並設されて接続部材により相互に着脱自在に接続されると共に、接続部材には複数の挟持部を形成し、各挟持部内に各蒸発板を挟持させたものである。
【0016】
請求項5の発明によれば、請求項1、請求項2又は請求項3の発明に加えて、蒸発板を複数枚並設して接続部材により相互に着脱自在に接続する構成としたので、各蒸発板を容易に分解することが可能となり、蒸発板の清掃作業性が著しく向上する。特に、接続部材には複数の挟持部を形成し、各挟持部内に各蒸発板を挟持させる構成としたので、蒸発板を格別な形状に成形すること無く、接続部材により保持することが可能となり、生産コストの削減を図ることができるようになるものである。
【0017】
請求項6の発明の冷蔵庫のドレン水蒸発装置は、請求項1、請求項2又は請求項3の発明において、蒸発板は複数枚並設されて接続部材により相互に着脱自在に接続されると共に、この接続部材を給水性の良い材料にて構成したものである。
【0018】
請求項6の発明によれば、請求項1、請求項2又は請求項3の発明に加えて、蒸発板を複数枚並設して接続部材により相互に着脱自在に接続する構成としたので、各蒸発板を容易に分解することが可能となり、蒸発板の清掃作業性が著しく向上する。特に、接続部材も給水性の良い材料にて構成したので、この接続部材からもドレン水を吸収することができるようになり、蒸発処理能力を一層向上させることができるようになるものである。
【0019】
請求項7の発明の冷蔵庫のドレン水蒸発装置は、請求項1、請求項2又は請求項3の発明において、蒸発板を送風ファンの送風方向に向けて複数枚並設すると共に、送風ファンによる送風量の多い箇所に密に配置したものである。
【0020】
請求項7の発明によれば、請求項1、請求項2又は請求項3の発明に加えて、蒸発板を送風ファンの送風方向に向けて複数枚並設すると共に、送風ファンによる送風量の多い箇所に密に配置したので、蒸発板全体の枚数を増やすこと無く、蒸発板表面への通風量を増大させ、蒸発処理能力を一層向上させることができるようになるものである。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明を適用した実施例としての業務用冷蔵庫1の斜視図、図2は業務用冷蔵庫1から本発明の蒸発装置2を取り外した状態の分解斜視図、図3は業務用冷蔵庫1の蒸発装置2部分の正面図、図4は蒸発装置2の側面図、図5は蒸発装置2の平面図、図6は蒸発板10・・と接続部材5の分解斜視図である。
【0022】
冷蔵庫1は例えばホテルやレストラン、ファーストフードショップなどの厨房に設置される業務用冷蔵庫であり、各図において3は前方に開口する断熱箱体から構成された本体である。この本体3内には貯蔵室7が形成されている。また、本体3の前面右側には扉8が回動自在に枢支されており、この扉8により貯蔵室7の前面開口は開閉自在に閉塞される。
【0023】
更に、本体3の左側には機械室9が構成されており、この機械室9内には冷却装置を構成する図示しない圧縮機や凝縮器13が配設される。尚、凝縮器13は機械室9の周囲を囲繞するように配設されている。また、14はこの機械室9の前面を開閉するパネルである。また、本体3の天面にはステンレス製のトップテーブル16が取り付けられ、機械室9の上方まで覆っている。
【0024】
一方、本体3の貯蔵室7内には網棚17が架設されると共に、その上部は仕切板18により区画され、この仕切板18内には前記冷却装置を構成する図示しない冷却器と庫内送風ファン19が配設される。そして、冷却器と熱交換した冷気は庫内送風ファン19により貯蔵室7内に循環され、所定の冷蔵或いは冷凍温度に維持される。
【0025】
他方、本体3の下面3A四隅には所定高さ寸法の台脚21・・・が取り付けられており、この台脚21・・・によって下面3Aの下側には後述する蒸発装置などを配設するための下部空間4が形成されている。また、本体3の下面3A前部左右には取付板6、6が設けられており、これら取付板6には図示しない台下ガードが着脱自在に取り付けられ、下部空間4の前方を隠蔽する構成とされている。
【0026】
更に、本体3の下面3Aには前記各取付板6、6の内側において支持レール11、11が左右に位置して前後にそれぞれ延在し、取り付けられており、その前端には手指にて締緩可能な化粧ビス12、12が螺合するビス孔が形成された被取付面11A、11Aが前方に向けて形成されている。
【0027】
また、下面3A前部からは前記冷却器下側の図示しない露受皿及び貯蔵室7内に連通し、それらからのドレン水を排出するためのドレンホース23と、後述する送風ファン22に通電するための本体側給電線24が下部空間4にそれぞれ引き出されており、本体側給電線24の先端にはカプラ24Aが取り付けられている。
【0028】
一方、2は蒸発装置であり、例えば鋼板製の受け部材26と、この受け部材26の後部に形成されたファンケース27と、このファンケース27内に取り付けられた軸流ファンから成る送風ファン22と、受け部材26に挿脱自在に保持される樹脂製或いは鋼板製の蒸発皿28と、この蒸発皿28内に配置された蒸発板10・・・などから構成されている。
【0029】
受け部材26は底面26Aと、左右側面26B、26Bと、この左右側面26B、26Bの上端を直角に内側に折曲して形成されたフランジ26C、26Cと、各フランジ26C、26Cの前端において前方に向けて形成された取付面26D、26Dとから成り、各取付面26D、26Dには前記化粧ビス12、12が螺合或いは挿通可能なビス孔が形成されている。
【0030】
前記ファンケース27は係る受け部材26の奥部(後部)内側に固定されており、前後に開口して内部の送風ファン22を前後に露出させている。このとき、ファンケース27の下端は受け部材26の底面26Aよりも離間し、浮いた状態で取り付けられている。また、ファンケース27より後方の左右側面26B、26Bにはスリット31・・が穿設されている。
【0031】
更に、左側面26Bの前部上側には透孔32が穿設されており、この透孔32は前記ドレンホース23が通過可能な寸法とされている。また、前記送風ファン22から引き出されたファン側給電線33は左側面26Bの外側前部に引き回され、その先端にはカプラ33Aが取り付けられている。
【0032】
また、前記蒸発皿28は上方に開放した矩形皿状を呈しており、ファンケース27よりも前方の受け部材26の底面26A上に前方から挿脱自在に載置される寸法とされている。そして、この蒸発皿28内には蒸発板10が複数枚配置される。
【0033】
この蒸発板10は、繊維織布や多孔質プラスチック材などの給水性の良い材料を長方形板状に成形して構成されており、前記送風ファン22の送風方向である前後方向に向け、左右に所定の間隔を存して設けられるが、その際、軸流ファンである送風ファン22による送風量の多い左右側部は密に、中央部は疎に配置される(図5参照)。
【0034】
更に、係る各蒸発板10・・の間隔は接続部材5、5によって保持されている。この接続部材5は蒸発板10同様の吸水性の良い材料にて構成されており、図6に示す如く板状を呈した上縁には前記蒸発板10・・の間隔に合致した間隔(図では分かり易くするために等間隔で示している)で切込36・・が形成されている。
【0035】
一方、各蒸発板10の下縁前後にも切込37、37が形成されており、これら接続部材5、5の切込36・・に各蒸発板10の切込37、37を着脱自在に嵌合接続させることによって、蒸発板10・・・と接続部材5、5は組み立てられている。この状態で、各蒸発板10・・・は相互に前述の間隔を保持される。
【0036】
以上の構成で、本発明の蒸発装置2を本体3に組み付ける際には、蒸発皿28が載置された状態で、受け部材26のフランジ26C、26C後端を前方から支持レール11、11の前端に摺動自在に載置し、そのまま奥方に押し込んで行く。尚、このとき前記台下ガードは撤去しておく。やがて受け部材26の取付面26D、26Dが支持レール11、11の被取付面11A、11Aに当接すると受け部材26はそれ以上押し込めなくなる。
【0037】
この状態で受け部材26は下部空間4の所定位置に配置されると共に、取付面26Dのビス孔と被取付面11Aのビス孔とは合致する。そして、前記化粧ビス12、12を前方から前記ビス孔に着脱自在に螺合させることにより、受け部材26を本体3に固定する。
【0038】
次ぎに、ドレンホース23を透孔32から受け部材26内に引き込み、蒸発皿28上に開口させる。このとき、透孔32の側方に対応する位置の蒸発板10の前部上縁に図4の如く半円状の切欠10Aを形成しておき、引き込まれたドレンホース23をこの切欠10A上に載置するようにすれば、蒸発板10の高さ寸法を拡大して、蒸発板10の表面積を拡張し、ドレン水の蒸発能力を向上させることができるようになる。
【0039】
次ぎに、本体側給電線24のカプラ24Aとファン側給電線33のカプラ33Aを下面3Aの前部において接続し、組み付けを完了する。この状態で、前記冷却器或いは貯蔵室7からのドレン水はドレンホース23内を伝って蒸発皿28内に流入し、貯留される。前記蒸発板10・・及び接続部材5、5は蒸発皿28内に貯留されたドレン水に浸漬されるかたちとなるので、ドレン水は蒸発板10・・及び接続部材5、5に吸収される。
【0040】
吸収されたドレン水は毛管現象によりドレン水上に露出している部分に移動する。一方、送風ファン22は給電されて回転し、前方から空気を吸引して後方に排気する。これにより、ドレン水上に露出している部分の蒸発板10・・には通風が行われ、そこに移動して来たドレン水は当該部分の蒸発板10・・表面から蒸散される。
【0041】
このとき、送風ファン22による送風量の多い左右両側部は蒸発板10が密に配設されているので、蒸発板全体の枚数を増やすこと無く、蒸発板10表面への通風量を増大させ、蒸発処理能力を向上させることができるようになる。
【0042】
次ぎに、前記送風ファン22が故障した際には、前記台下ガードを取り外した状態で、前部に位置するドレンホース23を受け部材26から引き抜くと共に、各給電線24、33のカプラ24A、33Aを外した後、化粧ビス12、12を手指で緩めて取り外し、受け部材26を手前側に引き出すことにより、蒸発装置2は本体3から取り外すことができる。
【0043】
以上の構成により本発明の蒸発装置2では、冷蔵庫1を組み立てる際の本体3への組み付け、及び、送風ファン22のメンテナンスを行う際の取り外しを前方から極めて容易に行えるようになる。これにより、冷蔵庫1の組立作業性及び蒸発装置2のメンテナンス作業性の著しい向上を図ることができるようになる。
【0044】
また、各蒸発板10・・と接続部材5、5は容易に分解することができるので、蒸発板10の汚れた場合にも容易に清掃することができるようになる。特に、接続部材5、5も給水性の良い材料にて構成したので、この接続部材5、5からもドレン水を吸収することができるようになり、蒸発処理能力が一層向上する。
【0045】
更に、ファンケース27を受け部材26底面26Aより離間して設けたので、蒸発皿28から受け部材26にドレン水が溢出した場合にも、ファンケース27が浸水することが無くなる。これにより、送風ファン22の水没による故障を未然に回避することができるようになる。
【0046】
次ぎに、図7は蒸発板10及び接続部材5、5の他の実施例を示している。この場合、蒸発板10には前述同様の素材にて形成されているが、前述の如き切込は形成されていない。一方、接続部材5は水に浮く比重の小さいプラスチック材料などにて成形されており、一側縁には相互に対向する複数対の腕41、41・・が形成されており、各腕41、41間に前述同様の間隔を存して複数の挟持部42・・が構成されている。
【0047】
各腕部41、41は先端部が相互に近接するように鉤状に屈曲しており(図9)、且つ、近接する腕部41、41の先端間の間隔は蒸発板10の板厚よりも若干小さく構成されている。そして、前後一対の接続部材5を対向させ、各挟持部42・・・内に蒸発板10の前後縁を挿入し、各腕41、41間に着脱自在に挟持させることにより、蒸発板10・・・と接続部材5、5は組み立てられる。
【0048】
このように、蒸発板10を複数枚並設して接続部材5、5により相互に着脱自在に接続する構成としたので、前述同様に各蒸発板10・・を容易に分解することが可能となり、蒸発板10の清掃作業性が著しく向上する。特に、接続部材5には複数の挟持部42・・を形成し、各挟持部42・・内に各蒸発板10・・を挟持させる構成としたので、蒸発板10に切込を成形すること無く、接続部材5、5により保持することが可能となり、生産コストの削減を図ることができるようになる。
【0049】
また、接続部材5を水に浮く材料にて構成したので、蒸発板10・・と接続部材5、5の組立体は、蒸発皿28内のドレン水中に下端の一部を浸漬した状態で浮くかたちとなる。従って、図10の如く蒸発皿28内のドレン水位WLが上昇した場合でも、或いは、図11の如くドレン水位WLが低下した場合にも、蒸発板10の殆どの部分はドレン水上に露出し(各図にハッチングで示す)、且つ、その寸法も略一定となる。
【0050】
ここで、接続部材5を比重の重い部材にて構成すると、図12に示す如くドレン水位WLが上昇しても、接続部材5は浮くことができずに蒸発皿28内底部に沈むことになる。そのため、蒸発板10の殆どの部分は蒸発皿28内に水没してしまい、ドレン水上に露出する蒸発板10の寸法(図12にハッチングで示す)は著しく小さくなってしまうが、この実施例によれば前述の如く蒸発皿28内のドレン水位WLに係わらず、ドレン水上に露出する蒸発板10の寸法を維持することができるようになる。これにより、蒸発板10の蒸発表面積を確保し、蒸発能力の向上と安定化を図ることができるよになる。
【0051】
尚、実施例では業務用冷蔵庫に本発明を適用したが、それに限らず、家庭用冷蔵庫やショーケースなどに適用しても本発明は有効である。
【0052】
【発明の効果】
以上詳述した如く本発明によれば、冷蔵庫本体に取り付けられる受け部材と、この受け部材奥部に設けられたファンケース内に配設された送風ファンと、受け部材に保持され、前方より挿脱自在とされた蒸発皿と、この蒸発皿内に配置された給水性の良い蒸発板とを備え、蒸発皿上に臨んで冷蔵庫本体からのドレンホースが引き込まれるドレン水蒸発装置において、受け部材を冷蔵庫本体に前方より着脱自在に取り付けると共に、ドレンホースの引き込み位置及び送風ファンへの給電線の接続位置を受け部材の前部に配置した構造としたので、冷蔵庫を組み立てる際の冷蔵庫本体への組み付け、及び、送風ファンなどのメンテナンスを行う際の取り外しを極めて容易に行えるようになる。これにより、冷蔵庫の組立作業性及びドレン水蒸発装置のメンテナンス作業性の著しい向上を図ることができるようになるものである。
【0053】
請求項2の発明によれば、上記に加えてファンケースを受け部材底面より離間して設けたので、蒸発皿から受け部材にドレン水が溢出した場合にも、ファンケースが浸水することが無くなる。これにより、送風ファンの水没による故障を未然に回避することができるようになるものである。
【0054】
請求項3の発明によれば、上記各発明に加えて蒸発板の上部には切欠を形成し、この切欠に引き込まれたドレンホースを載置するようにしたので、蒸発板の高さ寸法を拡大することが可能となる。これにより、蒸発板の表面積を拡張し、ドレン水の蒸発能力を一層向上させることができるようになるものである。
【0055】
請求項4の発明によれば、上記各発明に加えて蒸発板を複数枚並設して接続部材により相互に着脱自在に接続する構成としたので、各蒸発板を容易に分解することが可能となり、蒸発板の清掃作業性が著しく向上する。特に、接続部材を水に浮く材料にて構成したので、蒸発皿内のドレン水位に係わらず、ドレン水上に露出する蒸発板の寸法を維持することができるようになる。これにより、蒸発板の蒸発表面積を確保し、蒸発能力の向上と安定化を図ることができるよになるものである。
【0056】
請求項5の発明によれば、請求項1、請求項2又は請求項3の発明に加えて、蒸発板を複数枚並設して接続部材により相互に着脱自在に接続する構成としたので、各蒸発板を容易に分解することが可能となり、蒸発板の清掃作業性が著しく向上する。特に、接続部材には複数の挟持部を形成し、各挟持部内に各蒸発板を挟持させる構成としたので、蒸発板を格別な形状に成形すること無く、接続部材により保持することが可能となり、生産コストの削減を図ることができるようになるものである。
【0057】
請求項6の発明によれば、請求項1、請求項2又は請求項3の発明に加えて、蒸発板を複数枚並設して接続部材により相互に着脱自在に接続する構成としたので、各蒸発板を容易に分解することが可能となり、蒸発板の清掃作業性が著しく向上する。特に、接続部材も給水性の良い材料にて構成したので、この接続部材からもドレン水を吸収することができるようになり、蒸発処理能力を一層向上させることができるようになるものである。
【0058】
請求項7の発明によれば、請求項1、請求項2又は請求項3の発明に加えて、蒸発板を送風ファンの送風方向に向けて複数枚並設すると共に、送風ファンによる送風量の多い箇所に密に配置したので、蒸発板を全体の枚数を増やすこと無く、蒸発板表面への通風量を増大させ、蒸発処理能力を一層向上させることができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した実施例としての業務用冷蔵庫の斜視図である。
【図2】業務用冷蔵庫から本発明の蒸発装置を取り外した状態の分解斜視図である。
【図3】業務用冷蔵庫の蒸発装置部分の正面図である。
【図4】本発明の蒸発装置の側面図である。
【図5】本発明の蒸発装置の平面図である。
【図6】蒸発板と接続部材の分解斜視図である。
【図7】他の実施例の蒸発板と接続部材の斜視図である。
【図8】図7の蒸発板と接続部材の分解斜視図である。
【図9】図7の接続部材の平面図である。
【図10】蒸発皿内のドレン水位が上昇した場合の図7の蒸発板及び接続部材の状態を説明する図である。
【図11】蒸発皿内のドレン水位が低下した場合の図7の蒸発板及び接続部材の状態を説明する図である。
【図12】比重の重い接続部材を使用した際に蒸発皿内のドレン水位が上昇した場合の蒸発板及び接続部材の状態を説明する図である。
【符号の説明】
1 業務用冷蔵庫
2 蒸発装置
5 接続部材
10 蒸発板
12 化粧ビス
22 送風ファン
23 ドレンホース
24、33 給電線
26 受け部材
27 ファンケース
28 蒸発皿
32 透孔
42 挟持部

Claims (7)

  1. 冷蔵庫本体に取り付けられる受け部材と、この受け部材奥部に設けられたファンケース内に配設された送風ファンと、前記受け部材に保持され、前方より挿脱自在とされた蒸発皿と、この蒸発皿内に配置された給水性の良い蒸発板とを備え、前記蒸発皿上に臨んで前記冷蔵庫本体からのドレンホースが引き込まれるドレン水蒸発装置において、
    前記受け部材を前記冷蔵庫本体に前方より着脱自在に取り付けると共に、前記ドレンホースの引き込み位置及び前記送風ファンへの給電線の接続位置を前記受け部材の前部に配置したことを特徴とする冷蔵庫のドレン水蒸発装置。
  2. ファンケースを受け部材底面より離間して設けたことを特徴とする請求項1の冷蔵庫のドレン水蒸発装置。
  3. 蒸発板の上部には切欠を形成し、この切欠に引き込まれたドレンホースを載置することを特徴とする請求項1又は請求項2の冷蔵庫のドレン水蒸発装置。
  4. 蒸発板は複数枚並設されて接続部材により相互に着脱自在に接続されると共に、この接続部材を水に浮く材料にて構成したことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の冷蔵庫のドレン水蒸発装置。
  5. 蒸発板は複数枚並設されて接続部材により相互に着脱自在に接続されると共に、前記接続部材には複数の挟持部を形成し、各挟持部内に各蒸発板を挟持させたことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の冷蔵庫のドレン水蒸発装置。
  6. 蒸発板は複数枚並設されて接続部材により相互に着脱自在に接続されると共に、この接続部材を給水性の良い材料にて構成したことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の冷蔵庫のドレン水蒸発装置。
  7. 蒸発板は送風ファンの送風方向に向けて複数枚並設されると共に、前記送風ファンによる送風量の多い箇所に密に配置したことを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3の冷蔵庫のドレン水蒸発装置。
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